less
X端末上で動作するless | |
作者 | Mark Nudelman |
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最新版 |
668[1]
/ 17 10月 2024 |
リポジトリ | |
プログラミング 言語 | C |
プラットフォーム | クロスプラットホーム |
サポート状況 | 開発中 |
種別 | ユーティリティソフトウェア |
ライセンス | GPL 、BSDライセンス |
公式サイト | http://www.greenwoodsoftware.com/less/ |
less(レス)は、Unix系のシステムにおいて、テキストファイルの内容を閲覧するために用いられるプログラム(ページャ)である。moreに似ているが、前方向だけでなく後方向にもスクロールできるよう拡張されている。
使用法
[編集]構文は次の通りである。
less [options] <file_name>
lessはオプションを指定することで振る舞いを変えることができる。例えば、スクリーン上に表示する行数などである。これらのオプションはシステムによって異なる可能性がある。閲覧中にはさまざまなコマンドが利用できるが、これらのコマンドはmoreやviのものに基づいている。インクリメンタルサーチによるパターン検索も可能である。
デフォルトでは、lessはファイルの内容を標準出力に書き出す。出力が端末以外のものにリダイレクトされた場合、例えばパイプによって別のコマンドに渡された場合、lessはcatコマンドのように振舞う。
作者・著作権他
[編集]lessは1983年にMark Nudelmanによって書かれ、2012年現在はGNUプロジェクトの一部となっている。大抵のオープン・ソースに基づくUNIX系システムには含まれているユーティリティである。
日本語への対応
[編集]オリジナルのlessはそのままでは日本語を表現するために広く用いられていたISO-2022-JP(JISコード)、EUC-JPやShift_JISを正しく表示することができなかった(ただし オリジナルのバージョン346以降はUTF-8の表示への対応を謳っている[2])。
これに対処するためKazushi (Jam) Marukawaらがオリジナルのソースに対するパッチを制作した。パッチを適用したコマンドはjlessと呼ばれており、上記の複数の漢字コードの自動認識、自動変換に対応している。これは日本国内において広く受け容れられ、FreeBSD ports collectionにも含まれている[3]。またMicrosoft Windowsにも移植されている。しかしながらjlessには以下のような問題もある。
jlessの問題点
[編集]- Marukawaがjlessのパッチを配布していた公式サイトは2010年現在アクセスできない状況にある[注 1]。開発は事実上停止していると言ってもよい状況である。
- オリジナルのlessはしばしばアップデートが行われるが、jlessは最も新しいものでもバージョン382に対するパッチとして提供されている。
- Unicodeに対応していない。特に、最近のlinuxのディストリビューションでは、インストール時に「利用する言語」として日本語を選ぶと標準のエンコーディングとしてUTF-8が採用されるケースが多いが、jlessではUTF-8をうまく表示できない。(j)lessに代えてページャとして、UTF-8、UTF-7他多くのエンコーディングに対応しているlv[注 2]を採用しようという動きも見られるが、lvの機能がlessの全ての機能をカバーするわけではない。
脚注
[編集]- ^ “less-668 released for general use” (英語) (17 10月 2024). 17 10月 2024閲覧。
- ^ Nudelman, Mark (1999年11月5日). “Less version 346” (英語). 2011年4月1日閲覧。
- ^ “Port description for japanese/less”. FreeBSD Project(freebsd.org) (1995-2011). 2011年4月1日閲覧。
注
[編集]- ^ Web Archiveされたものが残っている。Kazushi (Jam) Marukawa (2006年2月24日). “Jam less (jless)”. 2011年4月1日閲覧。
- ^ NARITA Tomio. “LV Homepage”. 2016年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月10日閲覧。
外部リンク
[編集]- この記事は英語版ウィキペディアにある同じ項目の記事の21:04, 20 October 2006の版から翻訳された記事である。