アシックスのサステナビリティ
持続可能な開発目標(SDGs)に向けて
アシックスのサステナビリティは、事業活動を通じて人々の心と身体を健やかにする「人と社会への貢献」と、将来世代までスポーツができる地球環境を守る「環境への配慮」の2つから成り立っています。持続可能な開発目標(SDGs)に向けてアシックスは、SDGsの達成に貢献できるよう、これらの目標と当社のサステナビリティ戦略が整合しているかを確認しています。アシックスの事業活動は17の目標全てに関連しますが、下図の7つの目標に最も貢献できると考えています。
サステナビリティ活動の枠組
フォーカスポイント
心身の健康
公正で倫理的なサプライチェーン
フォーカスポイント
気候変動への対応
循環型ビジネス
インパクト・リスク機会と順位付け
アシックスは、マテリアリティ(重要テーマ)評価プログラムを実施しアシックスのステークホルダーおよび事業にとって重要なテーマを特定しています。包括的なレビューを3年ごとに実施し次の企業戦略とサステナビリティ戦略に備えています。2023年は中期経営計画2026の策定時に、ダブルマテリアリティ評価を行い、事業にもたらす機会とリスクを定義し、9つの重要テーマとその優先度を決定しました。
このダブルマテリアリティ評価は、2025年よりASICS Europeに適用される、欧州のCSRD※1に対応するための準備のひとつとなっています。2028年より、ESRS※2に基づいたグローバルでの報告が必要となる予定です。
それに備えて、初期のマテリアリティ評価をCSRDの要件に合わせ、主要な事業活動とステークホルダーの識別、ESRSとSASBスタンダードのテーマ、並びに初期インパクト評価を行いました。さらに内部のステークホルダーとのダブルマテリアリティワークショップを開催しました。ギャップ分析の実施と社内の部署との連携により、関連情報を収集し、重要なテーマを明らかにしています。また、特定されたギャップに基づき、CSRDの要件に適合するサステナビリティ報告に向けた、ロードマップの素案を作成しました。
詳細はサステナリビティーレポートをご覧ください
※1 CSRD:Corporate Sustainability Reporting Directive(企業サステナビリティ報告指令)
※2 ESRS:European Sustainability Reporting Standards(欧州サステナビリティ報告基準
バリューチェーンでのマテリアリティ
この表は、優先度の高いテーマとともにバリューチェーンへの影響について示しています。
KPIの概要
アシックスの目標と進捗 マテリアリティ(重要テーマ)に沿って、KPIおよび行動を策定しています。
詳細はサステナビリティレポートと、アシックスの目標と進捗のページご覧ください
サステナビリティ方針とガイドライン
アシックスの事業活動は国際的な基準及び条約に基づく明確な行動規範に従っています。我々はアシックスのサステナビリティ及び公正な労働慣行にコミットしたビジネスパートナーとのみ取引を行っています。原材料サプライヤーから生産委託先工場、小売店、消費者、製品の廃棄に至るまで、サプライチェーン全体に様々な方針、取り組みが適用されます。我々は従業員、サプライヤー及び幅広い利害関係者のサステナビリティの取り組みをサポートする様々な方針、ガイドラインを策定しています。
ビジネスパートナー管理方針 (含サプライヤー)
サステナビリティの管理
サステナビリティは、株主および取締役会に至るまで、アシックスの運営組織にとっての重要課題です。企業全体のガバナンス体制により、サステナビリティ戦略とビジネス全体の戦略が統合された状態を維持できるようになっています。
→ 取締役会
企業目標にサステナビリティが組み込まれるよう、取締役会がアシックスのサステナビリティ戦略を監督します。最高管理責任者(CAO)は、サステナビリティ委員会とリスクマネジメント委員会からの情報をもとに、サステナビリティに関するリスクと機会について、CEOおよび取締役会に定期的に報告します。
→ サステナビリティ委員会
CEOが議長を務め、報告します。
→ リスクマネジメント委員会
COOが議長を務め、報告します。
→ 人権委員会
人権についての助言、人権デュー・ディリジェンスの実施状況管理、およびアシックスの人権方針アクションの有効性についての評価を行います。
グローバルコンプライアンス体制
アシックスの従業員とビジネスパートナーは、機密性が保証されるグローバル内部通報システムを利用して報告できる体制を整えています。従業員、子会社、サプライヤーおよびパートナーがこの仕組みを利用するのを推奨しており、匿名で告発することもできます。グローバル内部通報方針に記されている手順に基づいて、報告が適切かつ秘密裏に取り扱われるよう徹底しています。重大な問題については、最終的には監査等委員会に報告されます。
*詳細はこちら「グローバルプライバシー方針・グローバル内部通報方針」
「コーポレートガバナンス」をご参照ください
社外からの評価
S&P GLOBAL「サステナビリティ・イヤーブック 2023年版」に選定
サステナビリティへの取り組みが業界上位15%であると評価され、 世界主要企業ESG評価の代表的な発行物である、S&P Globalの「サステナビリティ・イヤーブック 2023年版」に選定されました。
ESG投資指標「Dow Jones Sustainability Asia/Pacific Index」の対象銘柄に9年連続で選出
DJSIは、米国S&Pダウ・ジョーンズ社とスイスのESGアセスメント会社SAM社が共同で開発した世界の代表的なSRI指標。世界各国の企業の持続可能性(サステナビリティ)を経済・環境・社会の3つの側面から評価し、優良企業を選定するものです。
FTSE4Good Index Series、FTSE Blossom Japan Indexの対象銘柄に引き続き選定
FTSE Russellが提供する世界の代表的なSRI指標で、世界各国の企業の持続可能性(サステナビリティ)を環境・社会・ガバナンスの3つの側面から評価し、優良企業を選定するものです。
MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数の対象銘柄に引き続き選定
MSCI 社は500種類以上の指標から構成されるESG(環境・社会・ガバナンス)指標を提供しています。同社のグローバル・サステナビリティ・インデックスは、対象指標の各業界内で修正時価総額の50%を占める最もESG評価の高い銘柄で構成されています。