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パクリや内職は当たり前! テレビ番組の会議風景の実態とは?
http://biz-journal.jp/2016/03/post_14441.html
2016.03.27 文=JAPAN芸能カルチャー研究所 Business Journal
午前1時過ぎ、港区の某制作会社の会議室は静寂に包まれていた。誰も言葉を発しなくなってから、かれこれ10分くらいは経っただろうか…。
テレビ番組の“制作会議”は、深夜に行われることもある。携わるスタッフのスケジュールを調整していくと、結果的に夜遅くにしか集まれないという状況にもなるからだ。もちろん、出席できるスタッフだけで打ち合わせをする場合もあるが、今夜は視聴率が低迷を続けている番組をどう“テコ入れ”するかという、急を要する大事な会議であり、主要スタッフの全員集合が必須の条件だった。
構成を担当するチーフ作家のO先生が、夜の21時半からしか空いていないということで、会議はその時間からスタートし、かれこれ3時間半は経過している。沈黙が続いているのは、アイデアが行き詰っているためだ。一桁台の視聴率が続き、プロデューサーは機嫌が悪く、オレも含めて他のスタッフも意見を簡単には口に出せずにいた。
みんな自分の手元にあるパソコンやスマホの画面をじっと睨み続けている。雰囲気としては最悪だ。
隣に座る放送作家・Kさんのパソコンをチラッと覗くと、別の番組の台本が画面に写っていた。さすがは売れっ子!決して時間は、無駄にしない。このKさんは、日によっては番組の会議が2つ、3つ被っていることがあり、気が付くといつの間にかその場からいなくなっているという“フェードアウトの達人”なのだ。
一方、板書担当のADは、徹夜が続いた影響でホワイトボードの横で船を漕いでいる。プロデューサーは、1分ごとに出される毎分の視聴率表を穴が空くほど見つめ続けていた。視聴率の分析も大事な仕事なのである。
視聴率の悪い番組の会議は、とにかく長い。迷宮に閉じ込められたゲームの主人公のように出口が見えず、ただただ無駄な時間が流れ、疲れだけが溜まっていく。
沈黙を破ったのはチーフ作家のO先生だった。
「あのさぁ〜、予算も限られているし、ランキング形式で紹介する演出でいいんじゃない?」
時間を掛けてひねり出したかのようなそのアイデアは、会議冒頭で20代後半の若いディレクターが提案したものであり、そのときO先生は激しく却下していた。その証拠に、ホワイトボードにも「ランキング形式」という字が書かれている。
オレの正面に座る女性APはそれに気付いたようで、笑いをこらえていた。そして、それまで苦虫を潰したような表情だったプロデューサーは、そんなO先生の発言を聞き、「そうだよねぇ。やっぱOさんもそう思う? オレもそれしかないと思っていたわけよ。よし、それでいこう!」と、ようやく会議終了のゴングを鳴らした。
眠っていたADは、いつの間にか目を覚まして“ランキング形式”という字に赤丸をつけ、プロデューサーはO先生に「一杯いく?」などと声を掛けている。ディレクター陣は、やりかけの編集作業に戻るようだ。こうして、それぞれが散会していく。
終電もなくなり、タクシーチケットも出ない身分であるオレは、Kさんに自慢の外車で家まで送ってもらうおうと後を追いかけた。Kさんが会議中に内職していた、番組のタイトルでも囁けば、きっと同乗させてくれるハズだ。
本日の日直:業界歴16年 テレビ番組ディレクター(フリー)
・「チーム・スパイス」とは… メディアで活躍している、ディレクター、放送作家、アシスタントプロデューサー、スタイリスト、ヘアメイクなど数名で構成されている、謎の酒好きテレビ業界人集団。西麻布、三軒茶屋界隈などで、夜な夜な業界話に花を咲かせている。
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