2M1207bは、褐色矮星2M1207の周囲を公転する惑星質量天体である。ケンタウルス座の方向に約170光年の位置にある。赤外線を用いた直接観測で初めて発見された太陽系外惑星として有名で、2004年9月にGael Chauvinの率いるヨーロッパ南天天文台のチームにより、チリのパラナル天文台で超大型望遠鏡VLTを用いて発見された。質量は木星質量の3から10倍で、太陽系での冥王星に相当する軌道を公転していると推定される。天文学者のは、Lerna と呼ぶことを提唱している。 この天体は、主に重力収縮のためにとても高温の木星型惑星で、表面温度は推定で約1600Kである。質量は、褐色矮星の重水素核融合に必要な下限である13木星質量をはるかに下回っている。主星からの距離は約40天文単位である。赤外線スペクトルにより、大気中に水分子の存在が示唆されている。しかし、惑星上にもその衛星上にも生命は存在しないと考えられている。