蘭 汗(らん かん)は、五胡十六国時代の後燕の君主。398年に第2代皇帝の慕容宝から簒奪し、その年のうちに慕容盛に殺された。初代皇帝慕容垂の母である蘭淑儀の弟、また慕容垂の庶出長男の慕容盛の岳父にあたる。皇族ではない簒奪者であるため、蘭汗の在位中、後燕は一度滅亡したとして歴代君主に数えられない場合もある。