北曲(ほっきょく)とは、金・元時代以来、北方の曲(戯曲や散曲)で用いられた曲調の総称。南曲に対立する。唐・宋の大曲、宋詞の詞調、民間音楽の曲調などに由来し、北方の民族音楽からも吸収された。元代に隆盛した。 元雑劇で北曲が用いられ、明・清の伝奇でも一部北曲が用いられた。