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本州最北の気動車たち [No.P003]
青い森鉄道の野辺地から分岐するJR大湊線。
東北新幹線の青森開業に伴って、八戸−青森間も青い森鉄道に移管されたため、大湊線だけ飛び地のようにJRで残ってしまいました。
この大湊線、陸奥湾に沿って海岸線を走るため車窓からの眺めは抜群です。海越しに夏泊半島や下北の山々も望め、野辺地からの約1時間も短く感じることでしょう。
終点の大湊は陸奥湾の対岸津軽半島にある津軽線三厩駅よりやや北になります。ですから本州最北の終着駅となるわけです。
しかし、本州最北の気動車が走っているのは、ここから更に北へ約10km、かつて下北交通(旧国鉄大畑線)の終着駅だった大畑。
今も大畑の駅舎は下北交通のバスターミナルとして利用されていますが、なんとホームも昔のまま!!、現役時代と変わらず残っています。
その先には立派な車庫があり、この中に気動車が3両、今も走れる状態で保存されています。
この動態保存に努力されているのは「大畑線キハ85動態保存会」のみなさん。3両の気動車をしっかり整備して、今年も5月から10月まで月1回の運転会を開催しています。
200円を支払い、1日会員に入会すれば体験乗車もでき、国鉄のキハ22型気動車の雰囲気を今も楽しむことが出来ます。
東京や大阪から決して近くはありませんが、今では貴重なDMH17のエンジン音と、ボックスシート、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
日本旅行ではこの「下北交通大畑駅」とともに「南部縦貫鉄道七戸駅」「十和田観光電鉄七百駅」を訪ね、車両の見学などを体験する「青森保存鉄道紀行」(10月19日および20日出発)を実施します。
詳しくは以下のURLをご参照ください。https://ep.nta.co.jp/shinjyuku/aomori/
掲載日:2012年09月21日