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Nature

Cover Story: 毒ヘビへの対抗策:広範なヘビ毒に対して効果が期待される人工抗毒素

Nature 647, 8090 (2025年11月20日)

表紙は、サハラ以南アフリカに生息する数多くの猛毒ヘビの1種トウブグリーンマンバ(Dendroaspis angusticeps)の接写画像である。サハラ以南アフリカでは、毒ヘビ咬傷が深刻な健康問題となっており、毎年数千人の死者と重症者を生み出している。しかし、現在、有効な抗毒素はあるものの、それらは高価なものが多く、有害な免疫応答を引き起こし得る上、多数のヘビ毒に対しては有効性が限定的であるなどの問題を抱えている。今週号ではA Laustsenたちが、広範なヘビ毒に対して有望な人工抗毒素について報告している。この抗毒素は、ナノボディと呼ばれる小型の抗体に基づいている。研究者たちは、マンバ、コブラ、リンカルスを含むアフリカのヘビ18種の毒液をラマとアルパカに接種することで、さまざまな毒液に含まれる主要毒素を標的とする8種類のナノボディを突き止めることに成功した。彼らは、これらのナノボディを組み合わせて、試験した18種のうち17種のヘビの毒液からマウスを防御する抗毒素を作製した。

今週の目次とハイライト The Nature Top Ten バックナンバー

Nature注目のハイライト

その他のハイライト

Nature 創刊150周年記念特集

Nature ダイジェスト

Nature は次に何をすべきか

2020年4月号

Nature が150周年を迎えたのを機に、その価値観と、Nature を改善する方法について考えることにした私たちは、読者の意見をどうしても聞きたくて、アンケート調査を実施しました。

イベントレポート

日本の科学の未来
― 持続可能な開発目標の達成に向けたビジョン ―

1869年創刊のNature は今年150周年を迎える。これを記念するシンポジウムが東京大学安田講堂で開催され、日本の科学のトップランナーである大隅良典氏、柳沢正史氏や、Nature 編集長のMagdalena Skipperらが集った。日本の科学の未来を各氏はどう見ているか。自らの研究や体験をもとに語り、意見が交換された。

Nature 創刊150周年記念特集

著者インタビュー

柳沢 正史氏

「私」とNature  混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

「私」とNature  “ねむけ”の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

その他のNature 著者インタビュー

Nature Café

ネイチャー・リサーチが主催するサイエンスカフェです。グローバルな視点から様々な分野のサイエンスについて、カジュアルな雰囲気の中、一緒に語り合います。

その他のイベント

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