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大学合格者ランキング2020 現役「進学率」編

東大トップは国立のあの高校、合格者数首位の開成を逆転

2020.08.04

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安田 賢治
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大学合格者ランキングでは、1人の受験生が本命と併願の大学・学部に複数受かった場合、合格の数をすべて数える「延べ合格者数」が一般的だ。本連載では、同じ大学の複数学部に合格した際には1人と数える「実合格者数」についても紹介してきた。進学実績をより正確に表すのが、実際にどの大学に進んだかを示す「進学者数」だ。現役の進学者数を卒業生数で割った現役「進学率」について、大学通信の安田賢治常務が解説する。

毎春、高校別の大学合格者数ランキングが注目を集める。ただ、よく言われるのは、合格者のうちどれぐらいが進学しているのかということだ。そこで、現役の大学進学者数を全国の高校にアンケートし、1933校から回答を得た。今回はその中で東大の現役進学率をまとめた。

東大の現役合格者の割合は、推薦入試を含めここ3年間、67.5%、67.2%、67.9%と推移し、67~68%の間で安定している。合格者の3分の2程度が現役ということだ。その現役合格者の中で実際に東大に進学しているのは99.6%で、100%ではない。学校別の現役「本命率」(現役進学者数÷現役合格者数×100)を見ると、100%を切っている学校が少なからずある。東大は日本最難関、なのに第1志望でない人がいるのはどうして、と思う人もいるのではないだろうか。

例えば受験生の中には、医学部進学者が多い理科3類を第1志望としながらも、模試の合格可能性が低かったり、センター試験の成績が足りなかったりなどの理由で、東大の他の科類を受験する人がいる。そのような人は、東大に合格しても、併願した慶應義塾大などの医学部に合格すると、東大をけって私大医学部に進学するケースが珍しくないようだ。学部が入学時から決まる推薦入試が実施される前の2015年には、東大の文科1類、文科2類、理科3類は、募集人員通りの合格者数を発表していた。この3科類では合格者全員が進学するから、合格者を多めに発表しなくてよかったということだろう。逆に言えば、他の科類では、合格しても進学しない受験生がいたことになる。

小規模だが「率」は高い北嶺と海陽中教の共通点

さて、その東大現役「進学率」(現役進学者数÷卒業生数×100)トップは、筑波大附駒場(東京)の44.7%だった。2位の桜蔭(東京)が30.6%、現役合格者数119人でトップだった開成(東京)は3位で29.5%だ。以下、灘(兵庫)、聖光学院(神奈川)、栄光学園(神奈川)の順で、ここまでが20%を超えている。それ以降も、私立の中高一貫校が上位を占め、公立高トップは20位の日比谷(東京)の7.7%だった。

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