東急バス(目黒区)は3月1日、武蔵小山駅と東急大井町駅・高輪ゲートウェイ駅を結ぶ新路線「井50」「井51」の運行を始めた。さらに同日、羽田空港と大崎駅・大井町駅などを結ぶ路線のダイヤを改正し、一部便を武蔵小山駅発着にして延伸した。
井51は、補助26号線を通り武蔵小山駅と東急大井町駅を約18分で結ぶ。途中停留所は、武蔵小山、小山三丁目、平塚橋(東急大井町駅方向のみ)、下神明駅入口、品川区役所入口。土曜・日曜・祝日の10時~16時台に運行する。
井50は、井51の区間に加えて第一京浜を通り、武蔵小山駅と高輪ゲートウェイ駅を約35分で結ぶ。東急大井町駅から先の途中停留所は、大井町駅東口、仙台坂、青物横丁、南品川五丁目、南馬場(武蔵小山駅方向のみ)、新馬場駅前、北品川、品川駅。平日の10時~17時台に運行する。
また同日、大崎駅・大井町駅・品川シーサイド駅と羽田空港各ターミナルを結ぶ路線のダイヤを改正し、武蔵小山駅発着便を新設した。武蔵小山駅発は朝に2便、武蔵小山駅着は夜に2便を運行。同路線は京浜急行バス(横浜市)との共同運行で、新設便は両社が各方向1便ずつ担当する。新設便は大井町駅と品川シーサイド駅を経由するが、京急バス担当便の武蔵小山駅行きは品川シーサイド駅に停車しない。
東急バスの広報担当者は「2021年10月に補助26号線の二葉・豊町間が開通したことから、井50・井51で東西方向のアクセスを強化した。品川区の鉄道路線は東急池上線、目黒線、JR京浜東北線と南北方向のアクセスは充実しているが、それらを結ぶ鉄道路線は限られている。日中の買い物や区役所への用務などに際して、武蔵小山~大井町の鉄道乗り換えが負担になる利用者を想定している」と話す。空港連絡バスの武蔵小山駅発着便新設についても、補助26号線で臨海部へのアクセスが向上したことを理由に挙げる。
井50・井51の運賃は、大人=220円、小児=110円。「東急バス全線定期券」「東急バス一日乗車券」「東急線・東急バス一日乗り放題パス」が利用可能。
武蔵小山駅~羽田空港の運賃は、大人=900円、小児=450円。ダイヤ改正に合わせて、既存区間の運賃を60~70円値上げした。羽田空港行きの便では、外国人旅行者などの利便性向上に向けた実証実験として、VISAカードでのタッチ決済に対応する。