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JPWO2016051606A1 - 空気調和装置 - Google Patents

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JPWO2016051606A1
JPWO2016051606A1 JP2016551463A JP2016551463A JPWO2016051606A1 JP WO2016051606 A1 JPWO2016051606 A1 JP WO2016051606A1 JP 2016551463 A JP2016551463 A JP 2016551463A JP 2016551463 A JP2016551463 A JP 2016551463A JP WO2016051606 A1 JPWO2016051606 A1 JP WO2016051606A1
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謙作 畑中
謙作 畑中
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Abstract

空気調和装置1は、冷媒を循環させる冷媒回路60を備え、室外膨張弁30と室内膨張弁31a、31bとの間は、冷媒配管の一部である液管61を介して接続されており、冷媒回路60は、室外熱交換器20が凝縮器として機能し室内熱交換器40a、40bが蒸発器として機能する冷房運転が可能であり、室外膨張弁30は、冷房運転において液管61に流入する冷媒を二相状態にするものであり、冷媒として、R32が用いられるものであり、液管61の内径をD[m]とし、液管61の長さをL[m]としたとき、内径Dの範囲は、13.88×10−3≦D≦17.05×10−3であり、内径D及び長さLは、L≦1.15×103×D+1.2の関係を満たすものである。

Description

本発明は、空気調和装置に関するものである。
特許文献1には、冷凍サイクル装置が記載されている。この冷凍サイクル装置は、圧縮機、熱源機側熱交換器、第1の膨張装置、液側接続配管、第2の膨張装置、利用側熱交換器及びガス側接続配管を順次接続した構成を有している。冷凍サイクルに使用される冷媒はR32である。液側接続配管及びガス側接続配管の管外径は、(D−1)/8インチ(ここで、「D/8インチ」は冷媒R410Aを使用した場合の接続配管外径)である。Dの範囲は、液側接続配管では「2≦D≦4」であり、ガス側接続配管では「3≦D≦8」である。同文献には、上記の構成によれば、R410A使用の冷凍サイクル装置に比べて冷媒封入量を低減可能な冷凍サイクル装置が得られることが記載されている。
特開2013−200090号公報
しかしながら、特許文献1に記載された冷凍サイクル装置では、液側接続配管内の冷媒量を必ずしも十分に削減できない場合があるという問題点があった。
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであり、冷媒量をより削減できる空気調和装置を提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和装置は、圧縮機、第1の熱交換器、第1の膨張弁、第2の膨張弁及び第2の熱交換器が冷媒配管を介して接続され、内部に冷媒を循環させる冷媒回路を備え、前記第1の膨張弁と前記第2の膨張弁との間は、前記冷媒配管の一部である液管を介して接続されており、前記冷媒回路は、前記第1の熱交換器が凝縮器として機能し前記第2の熱交換器が蒸発器として機能する冷房運転が可能であり、前記第1の膨張弁は、前記冷房運転において前記液管に流入する前記冷媒を二相状態にするものであり、前記冷媒として、R32が用いられるものであり、前記液管の内径をD[m]とし、前記液管の長さをL[m]としたとき、内径Dの範囲は、13.88×10−3≦D≦17.05×10−3であり、内径D及び長さLは、L≦1.15×10×D+1.2の関係を満たすものである。
本発明によれば、冷房運転において液管内の冷媒が二相化されることによって、高い冷媒量削減効果が得られる。したがって、本発明によれば、空気調和装置の冷媒量をより削減することができる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和装置1の概略構成を示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置1の冷媒回路60における冷房運転時の冷媒の状態を示すp−h線図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置1の冷媒回路60における暖房運転時の冷媒の状態を示すp−h線図である。 空気調和装置1の定格能力毎の冷媒配管の配管径、並びに冷媒流量の一例を示す図である。 冷媒配管の配管径、肉厚及び内径の一例を示す図である。 72.8kW<Qの場合の充填冷媒量比を液管細管化技術と液管二相化技術とで比較したグラフである。 44.8kW<Q≦72.8kWの場合の充填冷媒量比を液管細管化技術と液管二相化技術とで比較したグラフである。 33.6kW<Q≦44.8kWの場合の充填冷媒量比を液管細管化技術と液管二相化技術とで比較したグラフである。 冷媒としてR32を用いた場合の液管二相化技術において、液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果が得られる領域を、液管61の内径Dと液管61の長さLとの関係で示すグラフである。 冷媒としてR32を用いた場合の液管二相化技術において、液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果が得られる領域を、液管61の内径Dに対する長さLの比(L/D)と凝縮器出口の過冷却度SCとの関係で示すグラフである。 冷媒としてR410Aを用いた場合の液管二相化技術において、液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果が得られる領域を、液管61の内径Dと液管61の長さLとの関係で示すグラフである。 冷媒としてR410Aを用いた場合の液管二相化技術において、液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果が得られる領域を、液管61の内径Dに対する長さLの比(L/D)と凝縮器出口の過冷却度SCとの関係で示すグラフである。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る空気調和装置について説明する。図1は、本実施の形態に係る空気調和装置1の概略構成を示す冷媒回路図である。図1に示すように、空気調和装置1は、冷媒を循環させる冷媒回路60を有している。冷媒回路60は、圧縮機10、四方弁11、室外熱交換器20(第1の熱交換器の一例)、室外膨張弁30(第1の膨張弁の一例)、少なくとも1つの室内膨張弁31a、31b(第2の膨張弁の一例)、及び少なくとも1つの室内熱交換器40a、40b(第2の熱交換器の一例)が、冷媒配管を介して環状に接続された構成を有している。冷房運転時には、圧縮機10、室外熱交換器20、室外膨張弁30、室内膨張弁31a及び室内熱交換器40aがこの順に環状に接続される。また、冷房運転時には、圧縮機10、室外熱交換器20、室外膨張弁30、室内膨張弁31b及び室内熱交換器40bがこの順に環状に接続される。暖房運転時には、四方弁11により冷媒流路が切り替えられ、圧縮機10、室内熱交換器40a、室内膨張弁31a、室外膨張弁30及び室外熱交換器20がこの順に環状に接続される。また、暖房運転時には、圧縮機10、室内熱交換器40b、室内膨張弁31b、室外膨張弁30及び室外熱交換器20がこの順に環状に接続される。
本実施の形態では、空気調和装置1として、複数台の室内機を備えるビル用マルチエアコンを例示している。空気調和装置1は、例えば室外に設置される1台の室外機100と、例えば室内に設置され、室外機100に対して並列に接続された2台の室内機200a、200bと、を有している。空気調和装置1は、2台以上の室外機を有していてもよいし、1台のみ又は3台以上の室内機を有していてもよい。
室外機100には、圧縮機10、四方弁11、室外熱交換器20及び室外膨張弁30が収容されている。また、室外機100には、室外熱交換器20に外気を送風する室外送風機21が収容されている。
室内機200aには、室内膨張弁31a及び室内熱交換器40aが収容されている。また、室内機200aには、室内熱交換器40aに空気を送風する室内送風機41aが収容されている。同様に、室内機200bには、室内膨張弁31b、室内熱交換器40b、及び室内熱交換器40bに空気を送風する室内送風機41bが収容されている。
圧縮機10は、吸入した低圧冷媒を圧縮し、高圧冷媒として吐出する流体機械である。四方弁11は、冷房運転時と暖房運転時とで冷媒回路60内の冷媒の流れ方向を切り替えるものである。室外熱交換器20は、冷房運転時には凝縮器として機能し、暖房運転時には蒸発器として機能する熱交換器である。室外熱交換器20では、内部を流通する冷媒と、室外送風機21により送風される空気(外気)との熱交換が行われる。室外膨張弁30は、後述する制御部300の制御により、多段階(例えば、3段階以上)又は連続的に開度を調節可能な電子膨張弁(例えば、リニア電子膨張弁)である。室外膨張弁30は、少なくとも冷房運転時において、高圧冷媒を減圧して二相冷媒とするものである。室外膨張弁30の動作については後述する。
室内膨張弁31a、31bは、後述する制御部300の制御により、多段階(例えば、3段階以上)又は連続的に開度を調節可能な電子膨張弁(例えば、リニア電子膨張弁)である。室内膨張弁31a、31bの動作については後述する。室内熱交換器40a、40bは、冷房運転時には蒸発器として機能し、暖房運転時には凝縮器として機能する熱交換器である。室内熱交換器40a、40bでは、内部を流通する冷媒と、室内送風機41a、41bによりそれぞれ送風される空気との熱交換が行われる。
室外機100と室内機200a、200bとの間は、液管61及びガス管62を介して接続されている。液管61及びガス管62は、冷媒回路60を構成する冷媒配管の一部である。
液管61は、室外機100の室外膨張弁30と、室内機200a、200bの室内膨張弁31a、31bと、の間を接続している。液管61は、室外膨張弁30と室外機100の継手部101との間を接続する室外機100内部の冷媒配管63と、継手部101と室内機200a、200bの継手部201a、201bとの間を接続する延長配管64と、継手部201a、201bと室内膨張弁31a、31bとの間を接続する室内機200a、200b内部の冷媒配管65a、65bと、を含んでいる。液管61は、液冷媒又は二相冷媒(本実施の形態では、主に二相冷媒)を流通させるものである。
ガス管62は、室内機200a、200bの室内熱交換器40a、40bと、室外機100の四方弁11と、の間を接続している。ガス管62は、室内熱交換器40a、40bと室内機200a、200bの継手部202a、202bとの間を接続する室内機200a、200b内部の冷媒配管66a、66bと、継手部202a、202bと室外機100の継手部102との間を接続する延長配管67と、継手部102と四方弁11との間を接続する室外機100内部の冷媒配管68と、を含んでいる。ガス管62は、ガス冷媒を流通させるものである。
また、本例の冷媒回路60には、圧縮機10から吐出される冷媒の圧力(吐出圧力)Pdを検出する圧力センサ70と、圧縮機10に吸入される冷媒の圧力(吸入圧力)Psを検出する圧力センサ71と、液管61内の冷媒の圧力(中圧)Pmを検出する圧力センサ72と、が設けられている。これらの圧力センサは、検出信号を後述する制御部300に出力するようになっている。
また、空気調和装置1は制御部300を有している。制御部300は、ユーザにより操作される操作部からの操作信号や、圧力センサ70、71、72及び不図示の温度センサを含む各種センサ群からの検出信号等に基づき、室外膨張弁30及び室内膨張弁31a、31bを含む空気調和装置1の全体を制御するものである。制御部300は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート等を備えたマイコンを備えている。制御部300は、室外機100に設けられる室外機制御部と、室内機200a、200bのそれぞれに設けられ、室外機制御部とデータ通信可能な室内機制御部と、により構成されていてもよい。
本実施の形態では、冷媒回路60を循環する冷媒として、R32又はR410Aが用いられている。
次に、空気調和装置1の冷媒回路60の動作について説明する。説明を簡略化するため、複数の室内機200a、200bのうち1台の室内機200aのみが動作しており、他の室内機200bは停止しているものとする。この状態では、他の室内機200bの室内膨張弁31bは例えば全閉状態に制御されている。
まず、冷房運転時の動作について説明する。図2は、空気調和装置1の冷媒回路60における冷房運転時の冷媒の状態を示すp―h線図である。図2及び後述する図3のp−h線図では、室外膨張弁30、液管61及び室内膨張弁31aのシンボルを対応部分に示している。本例では、冷房運転時の室外膨張弁30の開度は、室内熱交換器40a(蒸発器)から流出する冷媒の過熱度(蒸発器出口の過熱度)に基づいて、当該室外膨張弁30から流出する冷媒が二相状態となるように制御される。また、本例では、冷房運転時の室内膨張弁31aの開度は全開に制御される。
圧縮機10から吐出された高温高圧のガス冷媒(図2の点A)は、四方弁11を経て、室外熱交換器20に流入する。冷房運転では、室外熱交換器20は凝縮器として機能する。すなわち、室外熱交換器20では、内部を流通する冷媒と、室外送風機21により送風される空気(外気)との熱交換が行われ、冷媒の凝縮熱が送風空気に放熱される。これにより、室外熱交換器20に流入した冷媒は、凝縮して高圧の液冷媒となる(図2の点B)。高圧の液冷媒は、室外膨張弁30に流入し、減圧されて中圧の二相冷媒となる(図2の点C)。ここで、中圧とは、冷凍サイクルの高圧側圧力(例えば、凝縮圧力)よりも低く、低圧側圧力(例えば、蒸発圧力)よりも高い圧力のことである。室外膨張弁30から流出した中圧の二相冷媒は、液管61を通過し、さらに全開状態の室内膨張弁31aを通過する。液管61及び室内膨張弁31aを通過した冷媒は、液管61及び室内膨張弁31aでの圧力損失により減圧され、低圧の二相冷媒となる(図2の点D及び点E)。
全開状態の室内膨張弁31aを通過した低圧の二相冷媒は、室内熱交換器40aに流入する。冷房運転では、室内熱交換器40aは蒸発器として機能する。すなわち、室内熱交換器40aでは、内部を流通する冷媒と、室内送風機41aにより送風される空気(室内空気)との熱交換が行われ、冷媒の蒸発熱が送風空気から吸熱される。これにより、室内熱交換器40aに流入した冷媒は、蒸発して低圧のガス冷媒となる(図2の点F)。また、室内送風機41aにより送風される空気は、冷媒の吸熱作用によって冷却され、冷風となる。室内熱交換器40aで蒸発した低圧のガス冷媒は、ガス管62及び四方弁11を通過し、圧力損失により減圧されて圧縮機10に吸入される(図2の点G)。圧縮機10に吸入された低圧のガス冷媒は、圧縮されて高温高圧のガス冷媒となる(図2の点A)。冷房運転では、これらのサイクルが繰り返される。以上のように、冷房運転では、液管61内には中圧の二相冷媒が流れる。
次に、暖房運転時の動作について説明する。暖房運転時には、四方弁11によって冷媒流路が切り替えられ、圧縮機10から吐出された高温高圧の冷媒が室内熱交換器40aに流入する。図3は、空気調和装置1の冷媒回路60における暖房運転時の冷媒の状態を示すp−h線図である。本例では、暖房運転時の室外膨張弁30の開度は全開に制御される。また、本例では、暖房運転時の室内膨張弁31aの開度は、室内熱交換器40a(凝縮器)から流出する冷媒の過冷却度(凝縮器出口の過冷却度)に基づいて、当該室内膨張弁31aから流出する冷媒が二相状態となるように制御される。
圧縮機10から吐出された高温高圧のガス冷媒(図3の点A)は、四方弁11及びガス管62を通過し、圧力損失により減圧されて室内熱交換器40aに流入する(図3の点B)。暖房運転では、室内熱交換器40aは凝縮器として機能する。すなわち、室内熱交換器40aでは、内部を流通する冷媒と、室内送風機41aにより送風される空気(室内空気)との熱交換が行われ、冷媒の凝縮熱が送風空気に放熱される。これにより、室内熱交換器40aに流入した冷媒は、凝縮して高圧の液冷媒となる(図3の点C)。また、室内送風機41aにより送風される空気は、冷媒の放熱作用によって加熱され、温風となる。室内熱交換器40aで凝縮した高圧の液冷媒は、室内膨張弁31aに流入し、減圧されて中圧の二相冷媒となる(図3の点D)。室内膨張弁31aから流出した中圧の二相冷媒は、液管61を通過し、さらに全開状態の室外膨張弁30を通過する。液管61及び室外膨張弁30を通過した冷媒は、液管61及び室外膨張弁30での圧力損失により減圧され、低圧の二相冷媒となる(図3の点E及び点F)。
全開状態の室外膨張弁30を通過した低圧の二相冷媒は、室外熱交換器20に流入する。暖房運転では、室外熱交換器20は蒸発器として機能する。すなわち、室外熱交換器20では、内部を流通する冷媒と、室外送風機21により送風される空気(外気)との熱交換が行われ、冷媒の蒸発熱が送風空気から吸熱される。これにより、室外熱交換器20に流入した冷媒は、蒸発して低圧のガス冷媒となる(図3の点G)。低圧のガス冷媒は、四方弁11を通って圧縮機10に吸入される。圧縮機10に吸入された低圧のガス冷媒は、圧縮されて高温高圧のガス冷媒となる(図3の点A)。暖房運転では、これらのサイクルが繰り返される。以上のように、暖房運転においても、液管61内には中圧の二相冷媒が流れる。
次に、液管61及びガス管62を含む冷媒配管の配管径について説明する。図4は、空気調和装置1の定格能力毎の冷媒配管の配管径、並びに冷媒流量の一例を示す図である。図4では、上段から順に、空気調和装置1の定格能力([HP]及び[kW])、液主管(例えば、液管61)の配管径(外径)[mm]、ガス主管(例えば、ガス管62)の配管径(外径)[mm]、R32が用いられる場合の冷媒流量[kg/h]、R410Aが用いられる場合の冷媒流量[kg/h]を表している。図4に示すように、空気調和装置1の定格能力Qと液管61の配管径との関係は、例えば以下のようになる。すなわち、
14.0kW≦Q≦33.6kWの場合の液管61の配管径はφ9.52であり、
33.6kW<Q≦44.8kWの場合の液管61の配管径はφ12.70であり、
44.8kW<Q≦72.8kWの場合の液管61の配管径はφ15.88であり、
72.8kW<Qの場合の液管61の配管径はφ19.05である。
図5は、冷媒配管の配管径[mm]、肉厚[mm]及び内径D[mm]の一例を示す図である。図5に示すように、液管61の配管径と内径Dとの関係は、例えば以下のようになる。すなわち、
φ9.52の液管61の内径Dは7.92mmであり、
φ12.70の液管61の内径Dは11.10mmであり、
φ15.88の液管61の内径Dは13.88mmであり、
φ19.05の液管61の内径Dは17.05mmである。
次に、本実施の形態における冷媒量削減効果について説明する。冷凍サイクルにおいて冷媒量を削減する技術としては、例えば、液管細管化技術と、本実施の形態で用いられる液管二相化技術と、が考えられる。液管細管化技術は、液管を細管化して液管の容積を削減することにより、充填冷媒量を削減する技術である。液管二相化技術は、液管内の冷媒を二相状態にして冷媒の密度を低減させることにより、充填冷媒量を削減する技術である。以下、液管細管化技術と液管二相化技術とを比較することにより、液管二相化技術でより高い冷媒量削減効果が得られる条件について検討する。なお、暖房運転よりも冷房運転の方が冷媒量をより多く必要とするため、以下の説明では冷房運転の場合を考えるものとする。
前提として、液管細管化技術では、通常の配管よりも1サイズ細い配管を液管61に用いることを想定する。この想定に基づき、通常の配管の流路断面積と1サイズ細い配管の流路断面積との比を、液管内の充填冷媒量の比とする。液管細管化技術を用いた空気調和装置の定格能力Qと、液管61の配管径及び液管61内の充填冷媒量の比と、の関係は、例えば以下のようになる。すなわち、
33.6kW<Q≦44.8kWの場合、液管61の配管径はφ12.70よりも1サイズ細いφ9.52であり、液管61内の充填冷媒量の比は50.9%である。
44.8kW<Q≦72.8kWの場合、液管61の配管径はφ15.88よりも1サイズ細いφ12.70であり、液管61内の充填冷媒量の比は64.0%である。
72.8kW<Qの場合、液管61の配管径はφ19.05よりも1サイズ細いφ15.88であり、液管61内の充填冷媒量の比は66.3%である。
充填冷媒量の比が低いほど冷媒量の削減効果は高くなる。なお、細管化による液管61の圧力損失の増加は、ここでは考慮しないものとする。
まず、定格能力Qが72.8kW<Qの場合について説明する。図6は、72.8kW<Qの場合の充填冷媒量比を液管細管化技術と液管二相化技術とで比較したグラフである。グラフの横軸は凝縮器出口の過冷却度SC[K]を表しており、縦軸は充填冷媒量比[%]を表している。線Bは、液管細管化技術による充填冷媒量比を表しており、線A1は、液管二相化技術(液管61の長さが5mの場合)による充填冷媒量比を表しており、線A2は、液管二相化技術(液管61の長さが10mの場合)による充填冷媒量比を表しており、線A3は、液管二相化技術(液管61の長さが15mの場合)による充填冷媒量比を表している。グラフ中において、液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果が得られる領域にはハッチングを付している。液管細管化技術での液管61の配管径はφ15.88であり、液管二相化技術での液管61の配管径はφ19.05である。
上記のとおり、72.8kW<Qの場合、液管細管化技術による充填冷媒量比は66.3%である。図6に示すように、凝縮器出口の過冷却度SCが3K以下である場合、液管二相化技術による充填冷媒量比は、液管細管化技術による充填冷媒量比よりも低くなり得ることが分かる。
次に、定格能力Qが44.8kW<Q≦72.8kWの場合について説明する。図7は、44.8kW<Q≦72.8kWの場合の充填冷媒量比を液管細管化技術と液管二相化技術とで比較したグラフである。グラフの見方については図6と同様である。液管細管化技術での液管61の配管径はφ12.70であり、液管二相化技術での液管61の配管径はφ15.88である。
上記のとおり、44.8kW<Q≦72.8kWの場合、液管細管化技術による充填冷媒量比は64.0%である。図7に示すように、凝縮器出口の過冷却度SCが約3K以下である場合、液管二相化技術による充填冷媒量比は、液管細管化技術による充填冷媒量比よりも低くなり得ることが分かる。
次に、定格能力Qが33.6kW<Q≦44.8kWの場合について説明する。図8は、33.6kW<Q≦44.8kWの場合の充填冷媒量比を液管細管化技術と液管二相化技術とで比較したグラフである。グラフの見方については図6と同様である。液管細管化技術での液管61の配管径はφ9.52であり、液管二相化技術での液管61の配管径はφ12.70である。
上記のとおり、33.6kW<Q≦44.8kWの場合、液管細管化技術による充填冷媒量比は50.9%である。図8に示すように、液管二相化技術による充填冷媒量比は、凝縮器出口の過冷却度SC及び液管61の長さのいずれにも関わらず、液管細管化技術による充填冷媒量比よりも高くなってしまう。つまり、33.6kW<Q≦44.8kWの場合、液管二相化技術では液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果は得られない。
図6〜図8に示したように、空気調和装置1の定格能力Qが44.8kW<Qである場合、凝縮器出口の過冷却度SCが0K<SC≦3Kであるときには、液管二相化技術を用いることにより、液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果を得ることが可能となる。ここで、図4に示したように、定格能力Qが44.8kW<Qとなる能力域では、液管61の配管径はφ15.88以上(内径Dが13.88mm以上)であり、R32が用いられる場合の冷媒流量は610.0kg/hよりも大きく、R410Aが用いられる場合の冷媒流量は905.4kg/hよりも大きい。
図9は、冷媒としてR32を用いた場合の液管二相化技術において、図6〜図8のグラフで液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果が得られる領域を、液管61の内径Dと液管61の長さLとの関係で示すグラフである。グラフの横軸は液管61の内径D[mm]を表しており、縦軸は液管61の長さL[m]を表している。線C1、C2及びC3は、それぞれ、凝縮器出口の過冷却度SCが0K、1K及び2Kである場合の内径Dと長さLとの関係を表している。グラフ中において、液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果が得られる領域には、図6〜図8と同様にハッチングを付している。
図9のグラフにおいて、液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果が得られる領域は、以下の式(1)及び(2)で表される。ここで、式(1)及び(2)では、液管61の内径D及び長さLの単位をいずれも[m]としている。また、本例において、液管61の長さLは、室外膨張弁30と室内膨張弁31a(又は室内膨張弁31b)との間の配管長である。すなわち、本例において、液管61の長さLは、室外機100内部の冷媒配管63の長さと、室外機100と室内機200a(又は室内機200b)との間の延長配管64の長さと、室内機200a内部の冷媒配管65a(又は室内機200b内部の冷媒配管65b)の長さと、の和である。液管61の長さLの下限は0mである(L>0)。
[数1]
L≦1.15×10×D+1.2 ・・・(1)
[数2]
13.88×10−3≦D≦17.05×10−3 ・・・(2)
したがって、上記の式(1)及び(2)の条件を満たすことによって、冷媒としてR32を用いた場合の液管二相化技術において、液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果が得られる。複数の室内機200a、200bが室外機100に対して並列に接続されている場合、少なくとも1台の室内機で式(1)及び(2)の条件を満たしていればよい。
図10は、冷媒としてR32を用いた場合の液管二相化技術において、図6〜図8のグラフで液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果が得られる領域を、液管61の内径Dに対する長さLの比(L/D)と凝縮器出口の過冷却度SCとの関係で示すグラフである。グラフの横軸は液管61の内径D[m]に対する長さL[m]の比(L/D)[−(無次元)]を表しており、縦軸は凝縮器出口の過冷却度SC[K]を表している。線E1、E2及びE3は、それぞれ、液管61の配管径がφ12.70、φ15.88及びφ19.05である場合の比(L/D)と過冷却度SCとの関係を表している。グラフ中において、液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果が得られる領域には、図6〜図9と同様にハッチングを付している。
図10のグラフにおいて、液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果が得られる領域は、以下の式(3)で表される。ただし、液管61の内径D[m]の範囲は、13.88×10−3≦D≦17.05×10−3である。また、過冷却度SCの下限は0Kである(SC>0)。なお、式(3)では、次元を考慮せずに左辺の数値と右辺の数値との大小関係を規定している。
[数3]
SC≦−0.003×L/D+4.0 ・・・(3)
したがって、上記の式(3)の条件を満たすことによって、冷媒としてR32を用いた場合の液管二相化技術において、液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果が得られる。複数の室内機200a、200bが室外機100に対して並列に接続されている場合、少なくとも1台の室内機で式(3)の条件を満たしていればよい。
以上説明したように、本実施の形態に係る空気調和装置1は、圧縮機10、室外熱交換器20、室外膨張弁30、室内膨張弁31a、31b及び室内熱交換器40a、40bが冷媒配管を介して接続され、内部に冷媒を循環させる冷媒回路60を備え、室外膨張弁30と室内膨張弁31a、31bとの間は、冷媒配管の一部である液管61を介して接続されており、冷媒回路60は、室外熱交換器20が凝縮器として機能し室内熱交換器40a、40bが蒸発器として機能する冷房運転が可能であり、室外膨張弁30は、冷房運転において液管61に流入する冷媒を二相状態にするものであり、冷媒として、R32が用いられるものであり、液管61の内径をD[m]とし、液管61の長さをL[m]としたとき、内径Dの範囲は、13.88×10−3≦D≦17.05×10−3であり、内径D及び長さLは、L≦1.15×10×D+1.2の関係を満たすものである。
また、本実施の形態に係る空気調和装置1は、圧縮機10、室外熱交換器20、室外膨張弁30、室内膨張弁31a、31b及び室内熱交換器40a、40bが冷媒配管を介して接続され、内部に冷媒を循環させる冷媒回路60を備え、室外膨張弁30と室内膨張弁31a、31bとの間は、冷媒配管の一部である液管61を介して接続されており、冷媒回路60は、室外熱交換器20が凝縮器として機能し室内熱交換器40a、40bが蒸発器として機能する冷房運転が可能であり、室外膨張弁30は、冷房運転において液管61に流入する冷媒を二相状態にするものであり、冷媒として、R32が用いられるものであり、液管61の内径をD[m]とし、液管61の長さをL[m]とし、冷房運転において室外熱交換器20から流出する冷媒の過冷却度をSC[K]としたとき、内径Dの範囲は、13.88×10−3≦D≦17.05×10−3であり、内径D、長さL及び過冷却度SCは、SC≦−0.003×L/D+4.0の関係を満たすものである。
これらの構成によれば、冷媒としてR32が用いられる空気調和装置1において、冷房運転時に液管61内の冷媒が二相化されることによって、液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果が得られる。したがって、本実施の形態によれば、空気調和装置1の冷媒量をより削減することができる。また、これらの構成によれば、液管61の配管径を縮小せずに維持することができるため、液管細管化技術と比較して、液管61の圧力損失の増加を抑制することができる。
図11は、冷媒としてR410Aを用いた場合の液管二相化技術において、図6〜図8のグラフで液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果が得られる領域を、液管61の内径Dと液管61の長さLとの関係で示すグラフである。グラフの見方は図9と同様である。
図11のグラフにおいて、液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果が得られる領域は、以下の式(4)及び(5)で表される。ここで、式(4)及び(5)では、液管61の内径D及び長さLの単位をいずれも[m]としている。液管61の長さLの下限は0mである(L>0)。
[数4]
L≦1.00×10×D−3.3 ・・・(4)
[数5]
13.88×10−3≦D≦17.05×10−3 ・・・(5)
したがって、上記の式(4)及び(5)の条件を満たすことによって、冷媒としてR410Aを用いた場合の液管二相化技術において、液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果が得られる。複数の室内機200a、200bが室外機100に対して並列に接続されている場合、少なくとも1台の室内機で式(4)及び(5)の条件を満たしていればよい。
図12は、冷媒としてR410Aを用いた場合の液管二相化技術において、図6〜図8のグラフで液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果が得られる領域を、液管61の内径Dに対する長さLの比(L/D)と凝縮器出口の過冷却度SCとの関係で示すグラフである。グラフの見方は図10と同様である。
図12のグラフにおいて、液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果が得られる領域は、以下の式(6)で表される。ただし、液管61の内径D[m]の範囲は、13.88×10−3≦D≦17.05×10−3である。また、過冷却度SCの下限は0Kである(SC>0)。なお、式(6)では、次元を考慮せずに左辺の数値と右辺の数値との大小関係を規定している。
[数6]
SC≦−0.005×L/D+3.7 ・・・(6)
したがって、上記の式(6)の条件を満たすことによって、冷媒としてR410Aを用いた場合の液管二相化技術において、液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果が得られる。複数の室内機200a、200bが室外機100に対して並列に接続されている場合、少なくとも1台の室内機で式(6)の条件を満たしていればよい。
以上説明したように、本実施の形態に係る空気調和装置1は、圧縮機10、室外熱交換器20、室外膨張弁30、室内膨張弁31a、31b及び室内熱交換器40a、40bが冷媒配管を介して接続され、内部に冷媒を循環させる冷媒回路60を備え、室外膨張弁30と室内膨張弁31a、31bとの間は、冷媒配管の一部である液管61を介して接続されており、冷媒回路60は、室外熱交換器20が凝縮器として機能し室内熱交換器40a、40bが蒸発器として機能する冷房運転が可能であり、室外膨張弁30は、冷房運転において液管61に流入する冷媒を二相状態にするものであり、冷媒として、R410Aが用いられるものであり、液管61の内径をD[m]とし、液管61の長さをL[m]としたとき、内径Dの範囲は、13.88×10−3≦D≦17.05×10−3であり、内径D及び長さLは、L≦1.00×10×D−3.3の関係を満たすものである。
また、本実施の形態に係る空気調和装置1は、圧縮機10、室外熱交換器20、室外膨張弁30、室内膨張弁31a、31b及び室内熱交換器40a、40bが冷媒配管を介して接続され、内部に冷媒を循環させる冷媒回路60を備え、室外膨張弁30と室内膨張弁31a、31bとの間は、冷媒配管の一部である液管61を介して接続されており、冷媒回路60は、室外熱交換器20が凝縮器として機能し室内熱交換器40a、40bが蒸発器として機能する冷房運転が可能であり、室外膨張弁30は、冷房運転において液管61に流入する冷媒を二相状態にするものであり、冷媒として、R410Aが用いられるものであり、液管61の内径をD[m]とし、液管61の長さをL[m]とし、冷房運転において室外熱交換器20から流出する冷媒の過冷却度をSC[K]としたとき、内径Dの範囲は、13.88×10−3≦D≦17.05×10−3であり、内径D、長さL及び過冷却度SCは、SC≦−0.005×L/D+3.7の関係を満たすものである。
これらの構成によれば、冷媒としてR410Aが用いられる空気調和装置1において、冷房運転時に液管61内の冷媒が二相化されることによって、液管細管化技術よりも高い冷媒量削減効果が得られる。したがって、本実施の形態によれば、空気調和装置1の冷媒量をより削減することができる。また、これらの構成によれば、液管61の配管径を縮小せずに維持することができるため、液管細管化技術と比較して、液管61の圧力損失の増加を抑制することができる。
その他の実施の形態.
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、室外膨張弁30及び室内膨張弁31aの動作は、上記実施の形態の動作には限られない。例えば、冷房運転時において、室外膨張弁30の開度は、吐出圧力Pdと中圧Pmとの差圧(Pd−Pm)に基づいて制御され、室内膨張弁31aの開度は、蒸発器出口の過熱度に基づいて制御されるようにしてもよい。また、暖房運転時において、室外膨張弁30の開度は、中圧Pmと吸入圧力Psとの差圧(Pm−Ps)に基づいて制御され、室内膨張弁31aの開度は、凝縮器出口の過冷却度に基づいて制御されるようにしてもよい。このように制御することにより、空気調和装置1の運転状態によらず液管61内の冷媒密度を一定にできる。したがって、液管61内の冷媒量の増減による性能低下を抑制することができる。
また、上記実施の形態では、冷房運転及び暖房運転が可能な空気調和装置を例に挙げたが、本発明は冷房運転のみが可能な空気調和装置にも適用可能である。
また、上記実施の形態では、室外機100と室内機200a、200bとの間が2本の延長配管64、67を介して接続されているが、室外機100と室内機200a、200bとの間は3本以上の延長配管を介して接続されていてもよい。
1 空気調和装置、10、圧縮機、11 四方弁、20 室外熱交換器、21 室外送風機、30 室外膨張弁、31a、31b 室内膨張弁、40a、40b 室内熱交換器、41a、41b 室内送風機、60 冷媒回路、61 液管、62 ガス管、63、65a、65b、66a、66b、68 冷媒配管、64、67 延長配管、70、71、72 圧力センサ、100 室外機、101、102、201a、201b、202a、202b 継手部、200a、200b 室内機、300 制御部。

Claims (6)

  1. 圧縮機、第1の熱交換器、第1の膨張弁、第2の膨張弁及び第2の熱交換器が冷媒配管を介して接続され、内部に冷媒を循環させる冷媒回路を備え、
    前記第1の膨張弁と前記第2の膨張弁との間は、前記冷媒配管の一部である液管を介して接続されており、
    前記冷媒回路は、前記第1の熱交換器が凝縮器として機能し前記第2の熱交換器が蒸発器として機能する冷房運転が可能であり、
    前記第1の膨張弁は、前記冷房運転において前記液管に流入する前記冷媒を二相状態にするものであり、
    前記冷媒として、R32が用いられるものであり、
    前記液管の内径をD[m]とし、前記液管の長さをL[m]としたとき、
    内径Dの範囲は、13.88×10−3≦D≦17.05×10−3であり、
    内径D及び長さLは、
    L≦1.15×10×D+1.2
    の関係を満たす空気調和装置。
  2. 前記冷房運転において前記第1の熱交換器から流出する前記冷媒の過冷却度をSC[K]としたとき、
    内径D、長さL及び過冷却度SCは、
    SC≦−0.003×L/D+4.0
    の関係を満たす請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 圧縮機、第1の熱交換器、第1の膨張弁、第2の膨張弁及び第2の熱交換器が冷媒配管を介して接続され、内部に冷媒を循環させる冷媒回路を備え、
    前記第1の膨張弁と前記第2の膨張弁との間は、前記冷媒配管の一部である液管を介して接続されており、
    前記冷媒回路は、前記第1の熱交換器が凝縮器として機能し前記第2の熱交換器が蒸発器として機能する冷房運転が可能であり、
    前記第1の膨張弁は、前記冷房運転において前記液管に流入する前記冷媒を二相状態にするものであり、
    前記冷媒として、R32が用いられるものであり、
    前記液管の内径をD[m]とし、前記液管の長さをL[m]とし、前記冷房運転において前記第1の熱交換器から流出する前記冷媒の過冷却度をSC[K]としたとき、
    内径Dの範囲は、13.88×10−3≦D≦17.05×10−3であり、
    内径D、長さL及び過冷却度SCは、
    SC≦−0.003×L/D+4.0
    の関係を満たす空気調和装置。
  4. 圧縮機、第1の熱交換器、第1の膨張弁、第2の膨張弁及び第2の熱交換器が冷媒配管を介して接続され、内部に冷媒を循環させる冷媒回路を備え、
    前記第1の膨張弁と前記第2の膨張弁との間は、前記冷媒配管の一部である液管を介して接続されており、
    前記冷媒回路は、前記第1の熱交換器が凝縮器として機能し前記第2の熱交換器が蒸発器として機能する冷房運転が可能であり、
    前記第1の膨張弁は、前記冷房運転において前記液管に流入する前記冷媒を二相状態にするものであり、
    前記冷媒として、R410Aが用いられるものであり、
    前記液管の内径をD[m]とし、前記液管の長さをL[m]としたとき、
    内径Dの範囲は、13.88×10−3≦D≦17.05×10−3であり、
    内径D及び長さLは、
    L≦1.00×10×D−3.3
    の関係を満たす空気調和装置。
  5. 前記冷房運転において前記第1の熱交換器から流出する前記冷媒の過冷却度をSC[K]としたとき、
    内径D、長さL及び過冷却度SCは、
    SC≦−0.005×L/D+3.7
    の関係を満たす請求項4に記載の空気調和装置。
  6. 圧縮機、第1の熱交換器、第1の膨張弁、第2の膨張弁及び第2の熱交換器が冷媒配管を介して接続され、内部に冷媒を循環させる冷媒回路を備え、
    前記第1の膨張弁と前記第2の膨張弁との間は、前記冷媒配管の一部である液管を介して接続されており、
    前記冷媒回路は、前記第1の熱交換器が凝縮器として機能し前記第2の熱交換器が蒸発器として機能する冷房運転が可能であり、
    前記第1の膨張弁は、前記冷房運転において前記液管に流入する前記冷媒を二相状態にするものであり、
    前記冷媒として、R410Aが用いられるものであり、
    前記液管の内径をD[m]とし、前記液管の長さをL[m]とし、前記冷房運転において前記第1の熱交換器から流出する前記冷媒の過冷却度をSC[K]としたとき、
    内径Dの範囲は、13.88×10−3≦D≦17.05×10−3であり、
    内径D、長さL及び過冷却度SCは、
    SC≦−0.005×L/D+3.7
    の関係を満たす空気調和装置。
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