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JPS5831901B2 - 無機質防菌防腐用飼料添加剤 - Google Patents

無機質防菌防腐用飼料添加剤

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Publication number
JPS5831901B2
JPS5831901B2 JP54057348A JP5734879A JPS5831901B2 JP S5831901 B2 JPS5831901 B2 JP S5831901B2 JP 54057348 A JP54057348 A JP 54057348A JP 5734879 A JP5734879 A JP 5734879A JP S5831901 B2 JPS5831901 B2 JP S5831901B2
Authority
JP
Japan
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feed
additive
odor
weight
animals
Prior art date
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Expired
Application number
JP54057348A
Other languages
English (en)
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JPS55150858A (en
Inventor
忠敬 駒木根
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Individual
Original Assignee
Individual
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Publication date
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Priority to JP54057348A priority Critical patent/JPS5831901B2/ja
Publication of JPS55150858A publication Critical patent/JPS55150858A/ja
Publication of JPS5831901B2 publication Critical patent/JPS5831901B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Feed For Specific Animals (AREA)
  • Fodder In General (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、家禽類、家畜類あるいは養殖魚類に与える一
般飼料に配合するべき防菌防腐用飼料添加剤に関する。
従来、上記の一般飼料の変質毒性化を防ぐために、ニト
ロフラン系またはピリミジン系のような有機質防菌剤を
これらの飼料に添加することが広くおこなわれてきた。
しかるに最近になって、こうした添加飼料を食して成長
した動物の卵や肉の中には発癌性の物質が蓄積されて、
これらを常食する人間に癌を発生させる可能性のあるこ
とが確認され、農林水産省および厚生省から一般にこれ
らの有機質防菌剤の飼料への添加を全面的に禁止する命
令が出されるに至った。
しかしながら、なんらかの防菌防腐剤を飼料に添加しな
ければ、飼料が腐敗変質したり。
あるいは飼料、またはこれを食した動物の腸内に大量の
大腸菌やプロテウス菌のような悪性の病源菌を発生して
、これら動物類の満足な飼育ができなくなる。
それで、これら有機質化学薬剤に代替する全熱無害な防
菌添加剤の出現を要望する声が飼料界ならびにこれを取
締る当局の間に非常に大きくなるに至った。
本発明者は先に特許第646,655号(特公昭46−
34,724号)および特許第819,888号(特公
昭50−32,979号)を以て、排泄されたばかりの
新鮮な生鶏糞に適当量の硫酸鉄とフライアッシュまたは
乾燥天然ゼオライト微粉末の混合物を配合し、これを造
粒乾燥して得られたものを直接飼料とするか、好ましく
はこれを一般飼料中にその約20重量%を配合すると、
鶏糞はそれ自体無臭無公害の栄養価の高い飼料となると
ともに、飼育動物は無臭無害の好環境中で成育し、その
結果採卵率や採肉率が向上することを開示した。
しかしながら前記の発明は、排泄物を飼料とすることの
嫌悪感(たとえば鯉は人糞を好んで食するけれども、人
糞を鯉に与えることは禁ぜられているし、また敢えてこ
れを行う人もいない。
)から、一般に広〈実施されるに至っていない。
今般、厚生省の既述の有機質化学薬剤の飼料への添加禁
止令発布に際して、本発明者は上記特許発明のアイデア
を活かして、間接的な鶏糞を中間原料とすることなく、
硫酸鉄とフライアッシュまたは天然ゼオライトとの混合
物を直接に一般配合飼料に添加することを着想し、種々
試験を試みた結果、予想以上の好結果を得るに至った。
先ずこの発明になる飼料添加剤の製造について説明する
主原料である7分子の結晶水を含有する青緑色の硫酸第
1鉄結晶は、チタン白等の製造に際して多量に副生じて
処分に困る産業廃棄物である。
この析出結晶は潮解性を有するので、これをそのままで
飼料添加剤とすることはその取扱いに甚だしい難渋を来
たす。
そこでこの硫酸鉄7水塩結晶群の80重量部に対して、
乾燥剤としてフライアッシュ、またはおよそ120℃で
乾燥された天然ゼオライト鉱石微粉砕物の10ないし2
0重量部を混合する。
この混合物を攪拌しながら温度65°Cないし85°C
でおよそ30分間乾燥すると、7水塩の結晶中、大粒の
ものは自然崩壊して細粒化するとともに、結晶水の1部
を失って白色の1水塩結晶粒子と淡緑色の4水塩結晶粒
子(2水塩、3水塩、6水塩は末だその存在が知られて
いない。
)との殆んど吸湿性のない混合物となり、各粒子の表面
はフライアッシュまたは天然ゼオライト微粉末で被覆さ
れた状態となる。
結晶粒子の表面に付着したこれらの微粉末は該結晶の幾
分の吸湿性を防ぐとともに、本発明添加剤の流動性を良
くして飼料への添加配合作業を容易にする。
さらにまた多少湿気を有する飼料を乾燥状態に保つ効果
をも有する。
フライアッシュは石炭ボイラーの煙道排ガス中から捕集
される微粉状の産業廃棄物質であり、また天然ゼオライ
ト鉱石は各地に大量に死蔵されているけれども、そのご
く一部が耕土培養材として利用されているのを除くと、
殆んど顧みられていない未利用資源である。
本発明添加剤の原料は、すべてこうした産業廃棄物また
は未利用資源を有効に利用していて、すこぶる安価に防
菌防腐用添加剤を飼料界に提供し得る点に特色をもって
いる。
フライアッシュや天然ゼオライトの微粉末は、これらを
飼料に添加して動物類に摂取させても衛生上無害である
ことは、本発明者の既特許に照して明らかであるばかり
でなく、その無機質各種成分は動物の成育に、あるいは
またその排臭を植物成育用の肥料に利用する場合に、い
わゆるミネラルスとしてすこぶる有用である。
この添加剤の配合された飼料は既述のように乾燥状態を
維持し、さらさらとしてその取扱いが容易である。
この添加飼料を食する動物類は、混入された無機質添加
剤粒子を嫌うことなく、むしろ本能的に喜んでこれを摂
取する。
配合された飼料中にはサルモニラ菌(大腸菌の一種)の
ような有害菌の発生がなくなり、かつ飼料の腐敗悪質化
は長期にわたって完全に防止される。
さらに、この添加剤の配合された飼料を食した動物類は
、下痢や白痢を起すことがなくなり、また添加剤中の鉄
分が効いて貧血やストレスを起すこともなくなってすこ
ぶる健康に生育し、その病害による死亡率も激減して殆
んどゼロとなる。
この添加剤の配合された飼料を食した動物類の排臭には
流動性がなくなって半ば固状となり、排臭の清掃処理作
業も容易となる。
その上に、排臭に臭気が実質的になくなり、アンモニア
を発生しないので養育舎内の動物類が呼吸器を害するこ
ともなくなる。
こうして飼育環境が良くなるので飼育場の周辺に悪臭公
害を及ぼすことが全熱なくなり、かつ動物類が健康とな
るので採卵率、採乳率、採肉率が向上して、畜差能率は
著るしく向上する。
動物が硫酸鉄を食しても衛生に無害であり、こうした動
物の肉を人間が食しても癌の原因とならないことは、日
本薬局方や飼料および飼料添加物の成分規格に関する省
令施行規則中に、貧血防止剤または栄養補給成分として
硫酸鉄が挙げられていることから明らかである。
かつ、既述の副産硫酸鉄7水塩結晶は水溶液中から再結
晶されたものであるので、他の不純物を一切含んでいな
い。
しかし、硫酸鉄の栄養剤としての飼料への添加量はきわ
めて僅かであって、貧血防止剤や栄養補給剤としての飼
料への添加量は、飼料に対しておよそ0.1重量%が適
量であるとされている。
しかしながらこれでは飼料の防菌防腐剤とはならないこ
とに注意すべきである。
飼料の防菌防腐用添加剤として硫酸鉄を採り上げたのは
本発明がはじめてであって、その添加の適量は飼料に対
して0.5ないし1.0重量%であることが判った。
実施料 1 近隣から悪臭公害を訴えられていた30,000羽飼育
の養鶏場において、市販の配合飼料(とうもろこし、こ
うりやん、魚粕、大豆粕、脱脂粉乳の混合物)にその0
.7重量%の本発明になる添加剤(結晶性硫酸第1鉄7
水塩80重量部にフライアッシュ15重量部を混合し、
これを温度75°Cで30分間攪拌乾燥して得られたも
の)を配合したものを用いたところ1.鶏舎に悪臭の発
生が全熱無くなり、鶏舎内にアンモニアの臭気がなくな
った。
こうした快適な環境下で呼吸器を害することなく健康な
生存を続け、産卵率は上記添加剤使用以前と比べて約5
%増加した。
また従来は排臭は流動状をしていたのであるが、この添
加飼料を用いてからは流動性がなくなり、排臭の清掃取
扱い処理が非常に容易となった。
またこの排臭を集めてこれを乾燥して肥料を製造する場
合に、上記添加削使用以前と比べて燃料費の著るしい節
約が見られた。
なお、市販の配合飼料に防菌防腐用添加剤を混入しない
場合には、夏季において1か月でこの配合飼料は腐敗し
て用をなさなくなるが、本発明添加剤を混入した場合は
、夏季においても4か月以上腐敗の現象を生じなかった
実施例 2 4000羽のブロイラー飼育場において、従来は青金内
空気中のアンモニア含有量がおよそ20活であったのが
、本発明になる添加剤(実施例1に記された添加剤にお
いて、フライアッシュ15重量部の代りに温度120℃
で乾燥された天然ゼオライト微粉砕物20重量部を用い
たもの)を0.5重量%添加した市販の配合飼料を用い
てからは、上記アンモニア含有量はこれを測定しても検
知できなくなった。
またブロイラーの平均体重は上記添加剤を用いない飼料
の場合と比べて、−羽について約1601増加し、生存
率は平均3.7%増加した。
なお、上記の添加剤は、実施例1の場合と同様に、夏季
にあっても4か月以上配合飼料に腐敗を生じさせなかっ
た。
実施例 3 400頭の豚を飼育している養豚場において、養豚を始
めてから二、三年の間に、その周辺に公営住宅が多数に
新築されたが、そこに居住した人達が悪臭公害を県や市
に訴え、養豚場移転の要請が陳情され、テレビにもこの
問題が取り上げられて場主は困却し切っていた。
そこで市販の配合飼料にその0.7重量%の本発明添加
剤(実施例1に記載のもの)を配合したものを用いて飼
育を続けたところ、豚は好んでこの配合飼料を食し始め
た。
それと同時にこの養豚場からは悪臭が全く感ぜられなく
なって問題はすっかり解決した。
摂取された添加剤が糞中に残存して臭気を発生しなくな
ったのである。
この排臭中の大腸菌の数を検査したところ、添加剤を配
合しない場合と比べてその数は3分の1以下に減少して
いた。
また従来は排臭は軟質で黄色を帯びていたが、添加剤使
用後の排臭は黒色を帯びた半固状に変った。
また別に畜場や仔豚の畜舎の床に本発明になる添加剤を
撒面しておくと、放尿より生ずる臭気の発散をも防止す
ることができた。
また畜舎に従来は多数のはえ、蚊、にくしのような害虫
が飛び交っていたのが、本発明添加剤を混じた配合飼料
を食するようになってからはこれらの害虫の姿を全熱見
かけなくなった。
さらにまた、この添加剤を混合した飼料によって養育さ
れた豚の肉質は、従来のものと比べて赤味を増し、脂肪
部分が減少する、というすぐれた効果も見られた。
以上に述べた諸効果は養牛の場合にも同様に発揮される
筈である。
またこの添加剤を食した家畜の無臭の排臭を堆肥に混入
するときは、堆肥に鉄分やミネラルを与えることになっ
て、その肥効を増大する結果となった。
実施例 4 鰻の養殖は古くから自然にさらされた養殖池においてお
こなわれているが、鰻の稚魚を養殖池に放流してから生
育した鰻を捕えて出荷するまでに満2か年の期間を必要
とし、冬期に一回池泥中での冬眠がなされる。
この長期間に投与した飼料中の大腸菌の体内での繁殖や
、池底に蓄積する泥状物中の残飼や排臭の腐敗によって
、鰻の衛生が著るしく害されて多数の鰻が死亡し、稚魚
から生育鰻への生存率は50%以下であるのが普通であ
る。
しかるにこの養殖池の鰻に本発明添加剤(実施例2にお
いて用いられたもの)を混合した鰻養殖用の市販の配合
飼料を継続して投与したところ、生育鰻の生存率は80
%を越える、という好結果が得られた。
体内の大腸菌その他の病源菌の激減とともに池底の汚泥
の浄化がおこなわれるためである。
最近になって、製鉄所その他の工場における温排水を利
用して、屋内における養殖槽での鰻の養殖が盛んにおこ
なわれるようになった。
この場合は槽水は年中更新して適温に保たれるので、鰻
は冬眠をおこなわず、稚魚は8か月で戒鰻となる。
しかも鰻の稚魚からの生存率も約75%に上昇している
この場合に飼料に上記の本発明添加剤を約0.7重量□
配合したものを投与すると、生存率はさらに上昇して9
0%を越える、という結果が得られた。
しかも養殖槽からの排水からは従来の悪臭を全熱感じな
くなる、という副効果をも伴うのを見た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 結晶性硫酸第1鉄7水塩(F e S 04 ・7
    H20)の80重量部に、フライアッシュ、または温
    度およそ120℃で乾燥された天然ゼオライト微粉砕物
    の10ないし20重量部を混合し、これを温度65℃な
    いし85℃でおよそ30分間攪拌乾燥して得られる細粒
    状または粉状の無機質防菌防腐用飼料添加剤。
JP54057348A 1979-05-10 1979-05-10 無機質防菌防腐用飼料添加剤 Expired JPS5831901B2 (ja)

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JP54057348A JPS5831901B2 (ja) 1979-05-10 1979-05-10 無機質防菌防腐用飼料添加剤

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JPS6322040Y2 (ja) * 1983-07-21 1988-06-17

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