JPH11315757A - 排気ガス浄化装置及びその制御方法 - Google Patents
排気ガス浄化装置及びその制御方法Info
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- JPH11315757A JPH11315757A JP10132589A JP13258998A JPH11315757A JP H11315757 A JPH11315757 A JP H11315757A JP 10132589 A JP10132589 A JP 10132589A JP 13258998 A JP13258998 A JP 13258998A JP H11315757 A JPH11315757 A JP H11315757A
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- egr valve
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は排出ガスに含有される窒素酸化物N
Ox を除去するための排気ガス浄化装置及びその制御方
法に関し、NOx 分子を効率良く除去し、さらにNOX
の濃度を検知することによって木目の細かい制御によっ
てエンジン回転数及びエンジン負荷の全域に渡って排ガ
ス中のNOX の量を削減し且つ燃費を低減することがで
きるものである。 【解決手段】ブラウンミラライト型複合酸化物によって
形成されたNOX 浄化触媒部と、該浄化触媒部の両端又
は両端近傍に設けた一対の電極と、該電極を介して、N
OX 浄化触媒部のNOX 触媒導電率を計測する導電率計
測部と、少なくとも計測された導電率の変化、エンジン
回転数及びエンジン負荷に基づいてEGRバルブの開度
の制御を行う制御部とを有するように構成する。
Ox を除去するための排気ガス浄化装置及びその制御方
法に関し、NOx 分子を効率良く除去し、さらにNOX
の濃度を検知することによって木目の細かい制御によっ
てエンジン回転数及びエンジン負荷の全域に渡って排ガ
ス中のNOX の量を削減し且つ燃費を低減することがで
きるものである。 【解決手段】ブラウンミラライト型複合酸化物によって
形成されたNOX 浄化触媒部と、該浄化触媒部の両端又
は両端近傍に設けた一対の電極と、該電極を介して、N
OX 浄化触媒部のNOX 触媒導電率を計測する導電率計
測部と、少なくとも計測された導電率の変化、エンジン
回転数及びエンジン負荷に基づいてEGRバルブの開度
の制御を行う制御部とを有するように構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等の内燃機関
を有するものによる排出ガスに含まれる窒素酸化物NO
x を特に除去して公害を防止する排気ガス浄化装置及び
その制御方法に関する。排気再循環(以下「EGR」と
いう。Exhaust Gas Recirculation )は、排気ガスの一
部(N2 ,H2 O,CO2 等)を排気系から抜き出し
て、吸気系に再循環させることによって熱容量を増加さ
せて、加速時のNOx の減少を図るものである。
を有するものによる排出ガスに含まれる窒素酸化物NO
x を特に除去して公害を防止する排気ガス浄化装置及び
その制御方法に関する。排気再循環(以下「EGR」と
いう。Exhaust Gas Recirculation )は、排気ガスの一
部(N2 ,H2 O,CO2 等)を排気系から抜き出し
て、吸気系に再循環させることによって熱容量を増加さ
せて、加速時のNOx の減少を図るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車公害対策として、窒素酸化
物を低減させるために、還流率(EGR率=還流量/シ
リンダへの新気量×100%)の制御を、エンジンの回
転数、及びエンジンの負荷の条件に基づいて行ってい
た。
物を低減させるために、還流率(EGR率=還流量/シ
リンダへの新気量×100%)の制御を、エンジンの回
転数、及びエンジンの負荷の条件に基づいて行ってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、NOX は燃
焼室での燃焼の最高温度付近で発生し、膨張過程でそれ
が分解しないまま排出されると考えられるので、NOX
の濃度は燃焼室の最高温度に関係し、最高温度が高いも
のほどNOX も高く出る。従って、NOX を低減させる
ためには、最高温度を下げる必要がある。しかし、最高
温度を下げると燃料のエネルギを抑制するので燃費の低
減の妨げになっていた。このような事情から、エンジン
の回転数及び負荷で示される全領域で、NOX を削減さ
せ且つ燃費の低減を図るような制御は困難であるという
問題点を有していた。
焼室での燃焼の最高温度付近で発生し、膨張過程でそれ
が分解しないまま排出されると考えられるので、NOX
の濃度は燃焼室の最高温度に関係し、最高温度が高いも
のほどNOX も高く出る。従って、NOX を低減させる
ためには、最高温度を下げる必要がある。しかし、最高
温度を下げると燃料のエネルギを抑制するので燃費の低
減の妨げになっていた。このような事情から、エンジン
の回転数及び負荷で示される全領域で、NOX を削減さ
せ且つ燃費の低減を図るような制御は困難であるという
問題点を有していた。
【0004】そこで、本発明の目的は、従来の技術にお
ける前記問題点を解消するためになされたものであり、
第一には、エンジン回転数及びエンジン負荷によって定
められる全領域において、NOX を低減することができ
る排気ガス浄化装置及びその制御方法を提供することで
ある。
ける前記問題点を解消するためになされたものであり、
第一には、エンジン回転数及びエンジン負荷によって定
められる全領域において、NOX を低減することができ
る排気ガス浄化装置及びその制御方法を提供することで
ある。
【0005】第二には、木目の細かいEGR率の制御を
行うことによって、NOX の低減と燃費低減とを両立さ
せることができる排気ガス浄化装置及びその制御方法を
提供することである。
行うことによって、NOX の低減と燃費低減とを両立さ
せることができる排気ガス浄化装置及びその制御方法を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の技術的課題を解決
するために、第一の発明は、ブラウンミラライト型複合
酸化物によって形成されたNOX 浄化触媒部と、該浄化
触媒部の両端又は両端近傍に設けた一対の電極と、該電
極を介して、NOX 浄化触媒部のNOX 触媒導電率を計
測する導電率計測部と、少なくとも、計測された該導電
率、エンジン回転数及びエンジン負荷に基づいてEGR
バルブの開度の制御を行う制御部とを有するものであ
る。
するために、第一の発明は、ブラウンミラライト型複合
酸化物によって形成されたNOX 浄化触媒部と、該浄化
触媒部の両端又は両端近傍に設けた一対の電極と、該電
極を介して、NOX 浄化触媒部のNOX 触媒導電率を計
測する導電率計測部と、少なくとも、計測された該導電
率、エンジン回転数及びエンジン負荷に基づいてEGR
バルブの開度の制御を行う制御部とを有するものであ
る。
【0007】ここで、「ブラウンミラライト型酸化物」
は高温で相転移し、酸素欠陥を生じることでNOを吸着
しN2 とO2 に分解して放出するNOX 触媒として働く
ものである。また、該ブラウンミラライト型酸化物は、
表面にNOX 分子が吸着する際に酸素欠陥、正孔量が減
少し導電率が変化する性質がある。この変化を利用しN
OX 濃度を検知することができる。本発明は、このブラ
ウンミラライト型複合酸化物をNOx 触媒とNOX セン
サの2つの機能を同時に発揮させるために用いたもので
ある。
は高温で相転移し、酸素欠陥を生じることでNOを吸着
しN2 とO2 に分解して放出するNOX 触媒として働く
ものである。また、該ブラウンミラライト型酸化物は、
表面にNOX 分子が吸着する際に酸素欠陥、正孔量が減
少し導電率が変化する性質がある。この変化を利用しN
OX 濃度を検知することができる。本発明は、このブラ
ウンミラライト型複合酸化物をNOx 触媒とNOX セン
サの2つの機能を同時に発揮させるために用いたもので
ある。
【0008】本発明では、ブラウンミラライト型複合酸
化物を用いることによってNOを分解して、排気ガスか
らNOX 濃度を削減するだけでなく、NOX 濃度の変化
を知ることができるので、EGRバルブの開度を該NO
X 濃度に応じて、燃費の低減を防止するように制御する
ことができる。例えば、NOX 濃度が低い場合には、N
OX が十分に排除されているものとして、開度を狭める
ようにして燃費の低減を防止し、NOX 濃度が高い場合
には、NOX が十分に排除されていないので、基準の目
標値を達成するために、開度を広げて、NOX を削減す
るようにし、NOX が基準の量に合致している場合に
は、開度を維持するように制御する。NOX 浄化触媒部
は、排気ガスと接触可能又は内部を通過可能となるよう
にし、且つ、電極が設けられた両端又は両端近傍がエン
ジンの排気管に沿うようにエンジンの排気管に設けられ
る。NOX 浄化触媒部は、排気ガス温度が約400°C
程度以下に低下するぐらいに燃焼室1から離れた位置に
設けるのが好ましい。
化物を用いることによってNOを分解して、排気ガスか
らNOX 濃度を削減するだけでなく、NOX 濃度の変化
を知ることができるので、EGRバルブの開度を該NO
X 濃度に応じて、燃費の低減を防止するように制御する
ことができる。例えば、NOX 濃度が低い場合には、N
OX が十分に排除されているものとして、開度を狭める
ようにして燃費の低減を防止し、NOX 濃度が高い場合
には、NOX が十分に排除されていないので、基準の目
標値を達成するために、開度を広げて、NOX を削減す
るようにし、NOX が基準の量に合致している場合に
は、開度を維持するように制御する。NOX 浄化触媒部
は、排気ガスと接触可能又は内部を通過可能となるよう
にし、且つ、電極が設けられた両端又は両端近傍がエン
ジンの排気管に沿うようにエンジンの排気管に設けられ
る。NOX 浄化触媒部は、排気ガス温度が約400°C
程度以下に低下するぐらいに燃焼室1から離れた位置に
設けるのが好ましい。
【0009】第二の発明は、第一の発明において、前記
ブラウンミラライト型複合酸化物は、希土類元素、アル
カリ土類金属若しくはアルカリ金属群の内、少なくとも
1種類以上の元素を含有するものである。ここで、「1
種類以上の元素を含有する」のであるから、例えばブラ
ウンミラライト型複合酸化物が一般式A3 B4 O9 又は
一般式A2 B2 O5 等で表わされるような場合には、該
化学式A、Bが、同一の1種類の元素しか含まない場合
のみならず、化学式A、Bの各々が1種類以上の元素を
含有する場合も含まれる。
ブラウンミラライト型複合酸化物は、希土類元素、アル
カリ土類金属若しくはアルカリ金属群の内、少なくとも
1種類以上の元素を含有するものである。ここで、「1
種類以上の元素を含有する」のであるから、例えばブラ
ウンミラライト型複合酸化物が一般式A3 B4 O9 又は
一般式A2 B2 O5 等で表わされるような場合には、該
化学式A、Bが、同一の1種類の元素しか含まない場合
のみならず、化学式A、Bの各々が1種類以上の元素を
含有する場合も含まれる。
【0010】第三の発明は、第二の発明において、前記
希土類元素、前記アルカリ土類金属若しくは前記アルカ
リ金属は、元素Ba,Y,Sr,Ca,Ti,Hf,Z
n,In,Ho,Gd,Dy,Tb,Eu,Er,N
d,Ce,Zrである。
希土類元素、前記アルカリ土類金属若しくは前記アルカ
リ金属は、元素Ba,Y,Sr,Ca,Ti,Hf,Z
n,In,Ho,Gd,Dy,Tb,Eu,Er,N
d,Ce,Zrである。
【0011】第四の発明は、第一の発明において、前記
NOX 浄化触媒部のブラウンミラライト粒子表面に貴金
属粒子を分散させたものである。本発明は、ブラウンミ
ラライト型と貴金属とを同時に担持することで、吸着し
たNOを分解する能力を向上させたものである。第五の
発明は、第四の発明において、前記貴金属はRh,P
d,Ag,Ir,Pt,Auのうち少なくとも1種類以
上を含むものである。
NOX 浄化触媒部のブラウンミラライト粒子表面に貴金
属粒子を分散させたものである。本発明は、ブラウンミ
ラライト型と貴金属とを同時に担持することで、吸着し
たNOを分解する能力を向上させたものである。第五の
発明は、第四の発明において、前記貴金属はRh,P
d,Ag,Ir,Pt,Auのうち少なくとも1種類以
上を含むものである。
【0012】第六の発明は、第一の発明において、前記
制御部は、前記エンジンの回転数及び前記エンジン負荷
に応じて定めたEGRバルブの開度を、該エンジンの回
転数及び該エンジン負荷に応じて定めた基準導電率及び
計測された導電率に基づいて修正するものである。
制御部は、前記エンジンの回転数及び前記エンジン負荷
に応じて定めたEGRバルブの開度を、該エンジンの回
転数及び該エンジン負荷に応じて定めた基準導電率及び
計測された導電率に基づいて修正するものである。
【0013】「修正」は、基準導電率と計測導電率とを
比較して、NOX 濃度の高低を判断し、NOX 濃度が低
ければ、EGRバルブの開度を小さくして、燃費の低減
を図ることに重点を置くようにする。また、NOX 濃度
が高い場合にも、EGRバルブの開度を大きくして、基
準のNOX の削減目標を達成する点に重点を置くように
修正することも可能である。
比較して、NOX 濃度の高低を判断し、NOX 濃度が低
ければ、EGRバルブの開度を小さくして、燃費の低減
を図ることに重点を置くようにする。また、NOX 濃度
が高い場合にも、EGRバルブの開度を大きくして、基
準のNOX の削減目標を達成する点に重点を置くように
修正することも可能である。
【0014】一般に、図2に示すように、NOX 濃度が
低くなると、NOX 触媒導電率が大きくなり、NOX 濃
度が高くなると、NOX 触媒導電率が小さくなる傾向が
ある。したがって、例えば、「基準導電率/計測導電率
×EGRバルブの開度」の数式によって、又は、例え
ば、「EGRバルブの開度−k(比例定数)×(計測導
電率−基準導電率)」の数式によってEGRバルブの開
度を修正する。
低くなると、NOX 触媒導電率が大きくなり、NOX 濃
度が高くなると、NOX 触媒導電率が小さくなる傾向が
ある。したがって、例えば、「基準導電率/計測導電率
×EGRバルブの開度」の数式によって、又は、例え
ば、「EGRバルブの開度−k(比例定数)×(計測導
電率−基準導電率)」の数式によってEGRバルブの開
度を修正する。
【0015】第七の発明は、エンジンの回転数、エンジ
ン負荷及び一般式A3 B4 O9 又は一般式A2 B2 O5
等で表されるブラウンミラライト型複合酸化物によって
形成されたNOX 浄化触媒部について計測されたNOX
触媒導電率を表す数値を入力する過程と、少なくともエ
ンジン回転数、エンジン負荷及び計測された該導電率に
基づいてEGRバルブの開度を求める過程とを有するも
のである。
ン負荷及び一般式A3 B4 O9 又は一般式A2 B2 O5
等で表されるブラウンミラライト型複合酸化物によって
形成されたNOX 浄化触媒部について計測されたNOX
触媒導電率を表す数値を入力する過程と、少なくともエ
ンジン回転数、エンジン負荷及び計測された該導電率に
基づいてEGRバルブの開度を求める過程とを有するも
のである。
【0016】ここで、「少なくともエンジン回転数、エ
ンジン負荷及び計測された該導電率に基づいてEGRバ
ルブの開度を求める過程」は、例えば、エンジンの回転
数及びエンジン負荷を表す数値に応じて設定されたEG
Rバルブの開度及び基準導電率を求め、該基準導電率と
計測したNOX 触媒導電率とに基づいて、前記EGRバ
ルブの開度の修正値を算出するようにしてEGRバルブ
の開度を求めるようにしても良い。又は、エンジンの回
転数、エンジン負荷及びNOx触媒導電率の3次元座標
で特定される領域毎にEGRバルブの開度を予め算出し
て設定しておくたようにしても良い。
ンジン負荷及び計測された該導電率に基づいてEGRバ
ルブの開度を求める過程」は、例えば、エンジンの回転
数及びエンジン負荷を表す数値に応じて設定されたEG
Rバルブの開度及び基準導電率を求め、該基準導電率と
計測したNOX 触媒導電率とに基づいて、前記EGRバ
ルブの開度の修正値を算出するようにしてEGRバルブ
の開度を求めるようにしても良い。又は、エンジンの回
転数、エンジン負荷及びNOx触媒導電率の3次元座標
で特定される領域毎にEGRバルブの開度を予め算出し
て設定しておくたようにしても良い。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る排気ガス浄化装置に
実施の形態について、図に基づいて説明する。また、こ
の実施の形態は特に指定のない限り本発明を制限するも
のではない。図1(a)は、本実施の形態に係る排気ガ
ス浄化装置が設けられたエンジン部分を示す。該排気ガ
ス浄化装置は、燃焼室1へ空気を送り込む吸気管2と燃
焼室1で燃料と空気との混合気体が燃焼した後の排気ガ
スを排気する排気管3とを結び、排気ガスを還流させる
ためのバイパスとなる還流管4を有する。該還流管4に
は、該還流管4を流れる排気ガスの流量を自動的に調節
するEGRバルブ5が取り付けられている。前記還流管
4への分岐点4aより下流側で、排気ガス温度が約40
0°C程度以下に低下する程度に燃焼室1から十分離れ
た位置に、一般式A3 B4 O9 又は一般式A2 B2 O5
等で表されるブラウンミラライト型複合酸化物によって
形成されたNOx 浄化触媒部6が取り付けられている。
実施の形態について、図に基づいて説明する。また、こ
の実施の形態は特に指定のない限り本発明を制限するも
のではない。図1(a)は、本実施の形態に係る排気ガ
ス浄化装置が設けられたエンジン部分を示す。該排気ガ
ス浄化装置は、燃焼室1へ空気を送り込む吸気管2と燃
焼室1で燃料と空気との混合気体が燃焼した後の排気ガ
スを排気する排気管3とを結び、排気ガスを還流させる
ためのバイパスとなる還流管4を有する。該還流管4に
は、該還流管4を流れる排気ガスの流量を自動的に調節
するEGRバルブ5が取り付けられている。前記還流管
4への分岐点4aより下流側で、排気ガス温度が約40
0°C程度以下に低下する程度に燃焼室1から十分離れ
た位置に、一般式A3 B4 O9 又は一般式A2 B2 O5
等で表されるブラウンミラライト型複合酸化物によって
形成されたNOx 浄化触媒部6が取り付けられている。
【0018】該NOx 浄化触媒部6は、図1(b)に示
すように、内部を排気ガスが通過可能となるようにコー
ジライトハニカムの表面に一般式A3 B4 O9 ,一般式
A2B2 O5 等で表されるブラウンミラライト型複合酸
化物とIr,Rh,Pt,Pd,Ag,Auのうち少な
くとも一種以上を含む貴金属を担持した担持層8を有す
るNOX 浄化多孔材部9と、該NOx 浄化多孔材部9の
両端近傍の外周に密着して形成したPt基電極膜からな
る一対の電極10とを有する。該一対の該電極10が該
排気管3に沿うような位置となるように、該NOx 浄化
触媒部6を金属容器11内に固定して排気管3に取り付
ける。また、該NOX 浄化触媒部6には、排気ガス通過
時の導電率を計測するために、該電極10間の導電率の
変化を計測する導電率計測部12が設けられている。
すように、内部を排気ガスが通過可能となるようにコー
ジライトハニカムの表面に一般式A3 B4 O9 ,一般式
A2B2 O5 等で表されるブラウンミラライト型複合酸
化物とIr,Rh,Pt,Pd,Ag,Auのうち少な
くとも一種以上を含む貴金属を担持した担持層8を有す
るNOX 浄化多孔材部9と、該NOx 浄化多孔材部9の
両端近傍の外周に密着して形成したPt基電極膜からな
る一対の電極10とを有する。該一対の該電極10が該
排気管3に沿うような位置となるように、該NOx 浄化
触媒部6を金属容器11内に固定して排気管3に取り付
ける。また、該NOX 浄化触媒部6には、排気ガス通過
時の導電率を計測するために、該電極10間の導電率の
変化を計測する導電率計測部12が設けられている。
【0019】本実施の形態では、前記EGRバルブ5の
開度の制御を、少なくとも、エンジン回転数、エンジン
負荷及び計測された導電率に基づいて自動的に行うため
に、CPU及びROM等のメモリからなる制御部13が
設けられている。該制御部13のメモリには、図3に示
すような表が格納されている。該表の縦方向には、エン
ジン負荷を示す燃料流量又はラック電圧が所定範囲毎に
区切られ、該表の横方向には、エンジンの回転数が所定
範囲毎に区切られている。縦方向に表示したエンジンの
負荷は、例えば燃料流量で表した場合には、0.20g/
rpm*h*l 毎に0.25以下をQエリア(QM=1)、
0.25〜0.45をQエリア(QM=2)、0.45
〜0.65をQエリア(QM=3)、0.65〜0.8
5をQエリア(QM=4)、0.85以上をQエリア
(QM=5)として5つのエリアに分けている。また、
エンジンの負荷は、ラック電圧で分けても良い。横方向
のエンジンの回転数については、400rpm 〜1900
rpm をEエリア(EM=1)からEエリア(EM=7)
に200rpm 毎に7つの領域に分け、1900rpm 以上
をEエリア(EM=8)とした8つの領域に分けてい
る。縦方向に並ぶQエリア(QM=5)及び横方向に並
ぶEエリア(EM=8)は該制御から除外されている。
開度の制御を、少なくとも、エンジン回転数、エンジン
負荷及び計測された導電率に基づいて自動的に行うため
に、CPU及びROM等のメモリからなる制御部13が
設けられている。該制御部13のメモリには、図3に示
すような表が格納されている。該表の縦方向には、エン
ジン負荷を示す燃料流量又はラック電圧が所定範囲毎に
区切られ、該表の横方向には、エンジンの回転数が所定
範囲毎に区切られている。縦方向に表示したエンジンの
負荷は、例えば燃料流量で表した場合には、0.20g/
rpm*h*l 毎に0.25以下をQエリア(QM=1)、
0.25〜0.45をQエリア(QM=2)、0.45
〜0.65をQエリア(QM=3)、0.65〜0.8
5をQエリア(QM=4)、0.85以上をQエリア
(QM=5)として5つのエリアに分けている。また、
エンジンの負荷は、ラック電圧で分けても良い。横方向
のエンジンの回転数については、400rpm 〜1900
rpm をEエリア(EM=1)からEエリア(EM=7)
に200rpm 毎に7つの領域に分け、1900rpm 以上
をEエリア(EM=8)とした8つの領域に分けてい
る。縦方向に並ぶQエリア(QM=5)及び横方向に並
ぶEエリア(EM=8)は該制御から除外されている。
【0020】各エリアには、該当するEGRバルブの開
度のみならず、各エリアで目標のNOX の削減を達成す
るために必要で十分とされる導電率を表す基準導電率
(又は基準NOX 濃度)が設定されている。EGRバル
ブの開度の一般的傾向としては、負荷が大きく且つエン
ジン回転数が増加すると開度が増加するように設定され
ている。
度のみならず、各エリアで目標のNOX の削減を達成す
るために必要で十分とされる導電率を表す基準導電率
(又は基準NOX 濃度)が設定されている。EGRバル
ブの開度の一般的傾向としては、負荷が大きく且つエン
ジン回転数が増加すると開度が増加するように設定され
ている。
【0021】さらに、前記制御部13のメモリには、E
GR開度を修正するための演算を行うプログラムが設け
られている。該演算のプログラムは、図2に示した導電
率とNO濃度との関係、即ち、NO濃度が増加すると導
電率は低くなり、NO濃度が減少すると導電率は高くな
る傾向を考慮して作成されたものである。本実施の形態
では、基準導電率/計測導電率×EGRバルブの開度と
いう演算式によって、EGRバルブの開度を修正する。
GR開度を修正するための演算を行うプログラムが設け
られている。該演算のプログラムは、図2に示した導電
率とNO濃度との関係、即ち、NO濃度が増加すると導
電率は低くなり、NO濃度が減少すると導電率は高くな
る傾向を考慮して作成されたものである。本実施の形態
では、基準導電率/計測導電率×EGRバルブの開度と
いう演算式によって、EGRバルブの開度を修正する。
【0022】尚、EGRバルブの開度は上記情報のみな
らず、クラッチ信号がアイドリング状態に切り換えられ
たことを示せば、EGRバルブを閉め、冷却水温を検知
し、冷却水温が一定値以下の場合にはEGRバルブを閉
め、エキゾースト・ブレーキが働く場合にも、EGRバ
ルブを閉めるように制御する。
らず、クラッチ信号がアイドリング状態に切り換えられ
たことを示せば、EGRバルブを閉め、冷却水温を検知
し、冷却水温が一定値以下の場合にはEGRバルブを閉
め、エキゾースト・ブレーキが働く場合にも、EGRバ
ルブを閉めるように制御する。
【0023】続いて、図4に基づいて、本実施の形態に
係る排気ガス浄化装置及びその制御方法に係る動作を説
明する。ステップS1で通常の制御を行う際に、8ビッ
トタイマ毎に割込みによって、ステップS10のWDT
(Watch Dog Timer) 処理が実行され、ステップS11で
EGR制御が毎回読み出される。ステップS12で、現
在のエンジン回転数、ラック電圧及びNOx 触媒導電率
が入力されるとともに、クラッチ信号、冷却水温信号及
びエキゾースト・ブレーキ信号が発行されるとこれらの
信号も入力される。クラッチ信号がアイドリング状態を
示している場合、冷却水温信号が一定温度以下の場合、
又はエキゾースト・ブレーキ信号があった場合にはEG
Rバルブの開度を直ちに0°とする。
係る排気ガス浄化装置及びその制御方法に係る動作を説
明する。ステップS1で通常の制御を行う際に、8ビッ
トタイマ毎に割込みによって、ステップS10のWDT
(Watch Dog Timer) 処理が実行され、ステップS11で
EGR制御が毎回読み出される。ステップS12で、現
在のエンジン回転数、ラック電圧及びNOx 触媒導電率
が入力されるとともに、クラッチ信号、冷却水温信号及
びエキゾースト・ブレーキ信号が発行されるとこれらの
信号も入力される。クラッチ信号がアイドリング状態を
示している場合、冷却水温信号が一定温度以下の場合、
又はエキゾースト・ブレーキ信号があった場合にはEG
Rバルブの開度を直ちに0°とする。
【0024】ステップS13で、制御部13は、前記エ
ンジン回転数に基づいて、前記Eエリア(EM=1)か
らEエリア(EM=8)までのいずれに属するかを算出
する。ステップS14で、制御部13は、前記エンジン
負荷を表す燃料流量に基づいて、前記Qエリア(QM=
1)からQエリア(QM=5)までのいずれに属するか
を算出する。ステップS15で、前記エリアがQエリア
(QM=5)又はEエリア(EM=8)であるか否かを
判別する。双方のエリアがQエリア(QM=5)又はE
エリア(EM=8)に該当しない場合には、ステップS
16に進む。
ンジン回転数に基づいて、前記Eエリア(EM=1)か
らEエリア(EM=8)までのいずれに属するかを算出
する。ステップS14で、制御部13は、前記エンジン
負荷を表す燃料流量に基づいて、前記Qエリア(QM=
1)からQエリア(QM=5)までのいずれに属するか
を算出する。ステップS15で、前記エリアがQエリア
(QM=5)又はEエリア(EM=8)であるか否かを
判別する。双方のエリアがQエリア(QM=5)又はE
エリア(EM=8)に該当しない場合には、ステップS
16に進む。
【0025】ステップS16では、求めたEエリアのE
M及びQエリアのQMの数値からマップ上でのエリアを
算出する。例えば、EM=5で、QM=3であれば、左
から5番目で下から3番目の位置にあるエリアが指定さ
れる。ステップS17では、例えば、指定されたエリア
に設定されている基準導電率と、計測された導電率との
比を算出する。ここでは、比は、基準導電率/計測導電
率である。ステップS18で、例えば、該導電率の比と
該エリアに設定されたEGRバルブの開度との積をとる
ことにより、設定されたEGRバルブの開度を修正した
EGRバルブの開度の修正値を算出する。尚、ステップ
S15で、少なくともQM=5又はEM=8のいずれか
一方であると判別された場合には、ステップS19に進
み、EGRバルブ開度を0°、且つ導電率の比を1とす
る。
M及びQエリアのQMの数値からマップ上でのエリアを
算出する。例えば、EM=5で、QM=3であれば、左
から5番目で下から3番目の位置にあるエリアが指定さ
れる。ステップS17では、例えば、指定されたエリア
に設定されている基準導電率と、計測された導電率との
比を算出する。ここでは、比は、基準導電率/計測導電
率である。ステップS18で、例えば、該導電率の比と
該エリアに設定されたEGRバルブの開度との積をとる
ことにより、設定されたEGRバルブの開度を修正した
EGRバルブの開度の修正値を算出する。尚、ステップ
S15で、少なくともQM=5又はEM=8のいずれか
一方であると判別された場合には、ステップS19に進
み、EGRバルブ開度を0°、且つ導電率の比を1とす
る。
【0026】ステップS20で、求められたエリア番号
を使ってマップと修正値からEGR開度を読み出し、E
GRバルブの開度を制御する。また、エンジンの過渡運
転時には、図4のステップS21に示すEGRの凍結制
御が行われる。EGRの凍結制御は、エンジンの過渡運
転時に切り換えられるもので、短時間の間にエンジン回
転、ラック電圧が変化することによるEGR率の頻繁な
変化を防ぐために開度が変化したときは一定時間以上そ
の指令値が保持されないとEGR開度を変えないような
制御を行うものである。EGRの凍結処理は、ステップ
S22〜S31に相当する過程である。
を使ってマップと修正値からEGR開度を読み出し、E
GRバルブの開度を制御する。また、エンジンの過渡運
転時には、図4のステップS21に示すEGRの凍結制
御が行われる。EGRの凍結制御は、エンジンの過渡運
転時に切り換えられるもので、短時間の間にエンジン回
転、ラック電圧が変化することによるEGR率の頻繁な
変化を防ぐために開度が変化したときは一定時間以上そ
の指令値が保持されないとEGR開度を変えないような
制御を行うものである。EGRの凍結処理は、ステップ
S22〜S31に相当する過程である。
【0027】ステップS22で、開度の変化の有無を検
知する。開度の変化がある場合には、ステップS23に
進み、開度の変更が増加か減少かを判別する。開度の変
更が増加の場合には、ステップS24で増加時のカウン
タリミットを設定し、開度の変更が減少の場合には、ス
テップS25で減少時のカウンタリミットを設定する。
知する。開度の変化がある場合には、ステップS23に
進み、開度の変更が増加か減少かを判別する。開度の変
更が増加の場合には、ステップS24で増加時のカウン
タリミットを設定し、開度の変更が減少の場合には、ス
テップS25で減少時のカウンタリミットを設定する。
【0028】開度の変化が終了した場合には、ステップ
S26で、終了時の開度を変数に代入し、ステップS2
7でカウンタをクリアし、通常処理に戻る。一方、ステ
ップS22で開度の変化がない場合には、ステップS2
8に進み、カウンタが設定したリミットを越えたか否か
を判断することによって、一定時間が経過したか否かを
判断し、カウンタリミットを越えていない場合には、ス
テップS29に進み、カウンタ数に1を加えて、通常処
理に戻る。また、ステップS28でカウンタがリミット
を越えていない場合には、ステップS30に進み、ポー
トから該EGR開度を出力してステップS31でEGR
開度をメモリ等に記録して、通常処理に戻る。
S26で、終了時の開度を変数に代入し、ステップS2
7でカウンタをクリアし、通常処理に戻る。一方、ステ
ップS22で開度の変化がない場合には、ステップS2
8に進み、カウンタが設定したリミットを越えたか否か
を判断することによって、一定時間が経過したか否かを
判断し、カウンタリミットを越えていない場合には、ス
テップS29に進み、カウンタ数に1を加えて、通常処
理に戻る。また、ステップS28でカウンタがリミット
を越えていない場合には、ステップS30に進み、ポー
トから該EGR開度を出力してステップS31でEGR
開度をメモリ等に記録して、通常処理に戻る。
【0029】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、ブラウンミラライト型酸化物を用いたNOX 触媒浄
化部を設けることによって、NOX を効率良く除去する
ことができる。さらに、エンジン回転数及び負荷によっ
て区切られた各エリアにEGRバルブ開度を設定するの
みならず、目標のNOX の量を達成するために必要で十
分な基準導電率を設定し、NOX 触媒導電率を計測する
ようにしている。そして、該計測導電率が基準導電率よ
りも十分に高い場合には、それ以上NOX の削減を行う
よりも、燃料を十分に燃焼させて燃費の低減を図ること
に重点を切り換えて燃費の低減とのバランスを図るため
に、EGRバルブの開度をより狭くして、燃焼室の温度
を上げるように制御する。
ば、ブラウンミラライト型酸化物を用いたNOX 触媒浄
化部を設けることによって、NOX を効率良く除去する
ことができる。さらに、エンジン回転数及び負荷によっ
て区切られた各エリアにEGRバルブ開度を設定するの
みならず、目標のNOX の量を達成するために必要で十
分な基準導電率を設定し、NOX 触媒導電率を計測する
ようにしている。そして、該計測導電率が基準導電率よ
りも十分に高い場合には、それ以上NOX の削減を行う
よりも、燃料を十分に燃焼させて燃費の低減を図ること
に重点を切り換えて燃費の低減とのバランスを図るため
に、EGRバルブの開度をより狭くして、燃焼室の温度
を上げるように制御する。
【0030】一方、該計測導電率が基準導電率よりも低
い場合には、目標のNOX の削減を達成するためにさら
にEGRバルブの開度を開いて、燃焼室の温度を下げる
ように制御する。このように、本実施の形態によれば、
該EGRの制御をよりきめ細かく行うことにより、エン
ジンからのNOX 排出量と燃費とのバランスのより最適
なEGR制御を行うことができる。また、エンジン停止
時の導電率から触媒の寿命が判定できるので、信頼性の
ある制御を行うことができる。
い場合には、目標のNOX の削減を達成するためにさら
にEGRバルブの開度を開いて、燃焼室の温度を下げる
ように制御する。このように、本実施の形態によれば、
該EGRの制御をよりきめ細かく行うことにより、エン
ジンからのNOX 排出量と燃費とのバランスのより最適
なEGR制御を行うことができる。また、エンジン停止
時の導電率から触媒の寿命が判定できるので、信頼性の
ある制御を行うことができる。
【0031】この実施の形態は、本発明をより良く理解
させるために具体的に説明したものであって、別形態を
制限するものではない。したがって、発明の主旨を変更
しない範囲で変更可能である。例えば、以上の説明で
は、EGRバルブの開度を、計測導電率と基準導電率を
用いて、設定されたEGRバルブの開度を修正すること
によって求めているが、計測導電率、エンジン回転数及
びエンジン負荷から直接的に求めるようにしても良い。
また、求め方は、演算に限られず、予め格納したデータ
を読み出すようにしても良い。また修正のやり方にして
も、計測導電率と基準導電率との比とEGRバルブの開
度との積を求めることによって行った場合を説明した
が、該場合に限られることなく、計測導電率と基準導電
率との差に所定の比例定数をかけて、EGRバルブの開
度からの差を求めるようにしても良い。その他、どのよ
うにしてEGRバルブの開度を求めるかについては本発
明の主旨を逸脱しない範囲で種々のものがあり、車種
や、使用しているエンジンやEGRバルブ等の構造や、
燃料の種類等に応じて適当に選ぶことができる。
させるために具体的に説明したものであって、別形態を
制限するものではない。したがって、発明の主旨を変更
しない範囲で変更可能である。例えば、以上の説明で
は、EGRバルブの開度を、計測導電率と基準導電率を
用いて、設定されたEGRバルブの開度を修正すること
によって求めているが、計測導電率、エンジン回転数及
びエンジン負荷から直接的に求めるようにしても良い。
また、求め方は、演算に限られず、予め格納したデータ
を読み出すようにしても良い。また修正のやり方にして
も、計測導電率と基準導電率との比とEGRバルブの開
度との積を求めることによって行った場合を説明した
が、該場合に限られることなく、計測導電率と基準導電
率との差に所定の比例定数をかけて、EGRバルブの開
度からの差を求めるようにしても良い。その他、どのよ
うにしてEGRバルブの開度を求めるかについては本発
明の主旨を逸脱しない範囲で種々のものがあり、車種
や、使用しているエンジンやEGRバルブ等の構造や、
燃料の種類等に応じて適当に選ぶことができる。
【0032】また、計測した導電率の変化をEGRバル
ブ制御のパラメータに加えることで制御を行っている
が、さらに、排気温度を検出して、触媒の浄化率を求め
て、EGRバルブ開度を修正することも可能である。
ブ制御のパラメータに加えることで制御を行っている
が、さらに、排気温度を検出して、触媒の浄化率を求め
て、EGRバルブ開度を修正することも可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、第一の発明に係る
装置又は第七の発明に係る方法によれば、ブラウンミラ
ライト型複合酸化物によって形成されたNOX 浄化触媒
部を用いて、排気ガスからNOX 分子を効率良く除去す
ることができる。さらに、該NOX 触媒導電率の変化を
計測し、少なくとも該導電率の変化、エンジン回転数及
びエンジン負荷に基づいてEGRバルブの開度の制御を
行うようにしている。従って、NOX の濃度を検知して
燃費の低減を防止するようにEGRバルブの開度の制御
を行うことができる。このようにして、本発明によれ
ば、エンジン回転数及びエンジン負荷の全域に渡って排
ガス中のNOX の量を削減し且つ燃費の低減の両立を効
率良く図ることができる。
装置又は第七の発明に係る方法によれば、ブラウンミラ
ライト型複合酸化物によって形成されたNOX 浄化触媒
部を用いて、排気ガスからNOX 分子を効率良く除去す
ることができる。さらに、該NOX 触媒導電率の変化を
計測し、少なくとも該導電率の変化、エンジン回転数及
びエンジン負荷に基づいてEGRバルブの開度の制御を
行うようにしている。従って、NOX の濃度を検知して
燃費の低減を防止するようにEGRバルブの開度の制御
を行うことができる。このようにして、本発明によれ
ば、エンジン回転数及びエンジン負荷の全域に渡って排
ガス中のNOX の量を削減し且つ燃費の低減の両立を効
率良く図ることができる。
【0034】第二の発明又は第三の発明によれば、前記
ブラウンミラライト型複合酸化物が希土類元素、アルカ
リ土類金属若しくはアルカリ金属群を含有し、又は、さ
らに、これらの元素を所定の元素に限定したものであ
る。これによって、NOを吸着する能力を高めることに
よって排気ガス中のNOX をより削減することができ
る。
ブラウンミラライト型複合酸化物が希土類元素、アルカ
リ土類金属若しくはアルカリ金属群を含有し、又は、さ
らに、これらの元素を所定の元素に限定したものであ
る。これによって、NOを吸着する能力を高めることに
よって排気ガス中のNOX をより削減することができ
る。
【0035】第四の発明又は第五の発明では、前記浄化
触媒装置の前記NOX 浄化触媒部のブラウンミラライト
粒子表面に貴金属粒子を分散させ、又は、さらに、貴金
属粒子を所定の粒子に限定したものである。これによっ
て、吸着したNOを分解する能力を一層高めることによ
って排気ガス中のNOX をより削減することができる。
触媒装置の前記NOX 浄化触媒部のブラウンミラライト
粒子表面に貴金属粒子を分散させ、又は、さらに、貴金
属粒子を所定の粒子に限定したものである。これによっ
て、吸着したNOを分解する能力を一層高めることによ
って排気ガス中のNOX をより削減することができる。
【0036】第六の発明は、エンジンの回転数及びエン
ジン負荷に基づいて定まるEGRバルブの開度を、エン
ジンの回転数及びエンジン負荷に基づいて定まる基準導
電率に基づいて修正するようにしたものである。従っ
て、簡単な制御によって、EGRバルブの開度を修正す
ることができるので、制御構造が簡単で、制御を迅速に
行うことができる。
ジン負荷に基づいて定まるEGRバルブの開度を、エン
ジンの回転数及びエンジン負荷に基づいて定まる基準導
電率に基づいて修正するようにしたものである。従っ
て、簡単な制御によって、EGRバルブの開度を修正す
ることができるので、制御構造が簡単で、制御を迅速に
行うことができる。
【図1】本発明の実施の形態に係る装置を示す図
【図2】本発明の実施の形態に係るNO濃度による導電
率変化を示す図
率変化を示す図
【図3】本発明の実施の形態に係る制御エリアを示す図
【図4】本発明の実施の形態に係る制御流れ図
1 燃焼室 2 吸気管 3 排気管 4 還流管 5 EGRバルブ 6 NOx 浄化触媒部 8 担持層 9 NOX 浄化多孔材部 10 電極 11 金属容器 12 導電率計測部 13 制御部
Claims (7)
- 【請求項1】 ブラウンミラライト型複合酸化物によっ
て形成されたNOX浄化触媒部と、該浄化触媒部の両端
又は両端近傍に設けた一対の電極と、該電極を介して、
NOX 浄化触媒部のNOX 触媒導電率を計測する導電率
計測部と、少なくとも、エンジン回転数、エンジン負荷
及び計測された該導電率に基づいてEGRバルブの開度
の制御を行う制御部とを有することを特徴とする排気ガ
ス浄化装置。 - 【請求項2】 前記ブラウンミラライト型複合酸化物
は、希土類元素、アルカリ土類金属若しくはアルカリ金
属群の内、少なくとも1種類以上の元素を含有すること
を特徴とする請求項1記載の排気ガス浄化装置。 - 【請求項3】 前記希土類元素、前記アルカリ土類金属
若しくは前記アルカリ金属は、元素Ba,Y,Sr,C
a,Ti,Hf,Zn,In,Ho,Gd,Dy,T
b,Eu,Er,Nd,Ce,Zrであることを特徴と
する請求項2に記載の排気ガス浄化装置。 - 【請求項4】 前記NOX 浄化触媒部のブラウンミララ
イト粒子表面に貴金属粒子を分散させたことを特徴とす
る請求項1記載の排気ガス浄化装置。 - 【請求項5】 前記貴金属はRh,Pd,Ag,Ir,
Pt,Auのうち少なくとも1種類以上を含むことを特
徴とする請求項4記載の排気ガス浄化装置。 - 【請求項6】 前記制御部は、前記エンジンの回転数及
び前記エンジン負荷に応じて定めたEGRバルブの開度
を、該エンジンの回転数及び該エンジン負荷に応じて定
めた基準導電率及び計測された前記導電率に基づいて修
正することを特徴とする請求項1記載の排気ガス浄化装
置。 - 【請求項7】 エンジンの回転数、エンジン負荷及びブ
ラウンミラライト型複合酸化物によって形成されたNO
X 浄化触媒部について計測されたNOX 触媒導電率を表
す数値を入力する過程と、少なくともエンジン回転数、
エンジン負荷及び計測された該導電率に基づいてEGR
バルブの開度を求める過程とを有することを特徴とする
排気ガス浄化装置の制御方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10132589A JPH11315757A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 排気ガス浄化装置及びその制御方法 |
KR1019990014493A KR19990083414A (ko) | 1998-04-27 | 1999-04-22 | 배출가스정화장치및그제어방법 |
US09/298,987 US6216452B1 (en) | 1998-04-27 | 1999-04-26 | Exhaust gas purifying apparatus and control method therefor |
EP99303241A EP0953751A3 (en) | 1998-04-27 | 1999-04-27 | Exhaust gas purifying apparatus and control method therefor |
CN99106141A CN1233708A (zh) | 1998-04-27 | 1999-04-27 | 排出气体净化装置及其控制方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10132589A JPH11315757A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 排気ガス浄化装置及びその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11315757A true JPH11315757A (ja) | 1999-11-16 |
Family
ID=15084885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10132589A Pending JPH11315757A (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-28 | 排気ガス浄化装置及びその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11315757A (ja) |
-
1998
- 1998-04-28 JP JP10132589A patent/JPH11315757A/ja active Pending
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