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JPH11297909A - 放熱用金属板およびそれを用いた電子部品用パッケージ - Google Patents

放熱用金属板およびそれを用いた電子部品用パッケージ

Info

Publication number
JPH11297909A
JPH11297909A JP9907798A JP9907798A JPH11297909A JP H11297909 A JPH11297909 A JP H11297909A JP 9907798 A JP9907798 A JP 9907798A JP 9907798 A JP9907798 A JP 9907798A JP H11297909 A JPH11297909 A JP H11297909A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal plate
heat
semiconductor element
metallic plate
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9907798A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiyoshi Kosakata
明義 小阪田
Sumio Nakano
澄夫 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
Original Assignee
Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc filed Critical Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
Priority to JP9907798A priority Critical patent/JPH11297909A/ja
Publication of JPH11297909A publication Critical patent/JPH11297909A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/73Means for bonding being of different types provided for in two or more of groups H01L2224/10, H01L2224/18, H01L2224/26, H01L2224/34, H01L2224/42, H01L2224/50, H01L2224/63, H01L2224/71
    • H01L2224/732Location after the connecting process
    • H01L2224/73251Location after the connecting process on different surfaces
    • H01L2224/73265Layer and wire connectors

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  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 適度な熱膨張率と高い熱伝導率を有する放熱
用金属板を提供する。 【解決手段】 放熱用金属板10は、モリブデン板11
の両面に銅のめっき膜12が形成されている。銅のめっ
き膜12の厚みt2とモリブデン板11の厚みt1との
比t2/t1は2.5以下に限定されている。このた
め、放熱用金属板10は、半導体素子30が発生する熱
を吸収するとともに、吸収した熱を外部に良好に放散さ
せることができる。したがって、半導体素子30を長期
間正常に安定して作動させることができる。さらに、放
熱用金属板10とパッケージ本体20との間に両者の熱
膨張率の相違に起因した熱応力が発生するのを防止する
ことができるとともに、放熱用金属板10の反りを比較
的小さく抑えているので、放熱用金属板10とパッケー
ジ本体20とを強固に接合することができ、半導体素子
搭載部31に半導体素子30を強固に固定することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放熱用金属板およ
びそれを用いた電子部品用パッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置において、SiチップやGa
Asチップ等の半導体素子やチップコンデンサ等の電子
部品が電子部品用パッケージに設けられた電子部品搭載
部に搭載されて実用に供されている。アルミナ等のセラ
ミックスは耐熱性、耐久性、熱伝導性等に優れるため、
この電子部品用パッケージの本体の材料として適してお
り、セラミック製の電子部品用パッケージは現在盛んに
使用されている。
【0003】このセラミック製の電子部品用パッケージ
は、パッケージサイズを縮小し、搭載ボードへの搭載密
度を向上させ、また電気特性を向上させるため、一般に
複数枚のグリーンシートを積層および焼成してセラミッ
クスパッケージ本体が製造される。さらに、パワーモジ
ュールに代表されるような半導体素子からの発熱量が大
きなものでは、半導体素子を通常の方法で搭載したのみ
では、発熱により半導体装置が正常に作動しなくなる恐
れがある。そこで、半導体素子の作動時に発生する熱を
大気中に良好に放散させるようにした電子部品用パッケ
ージとして、例えば熱伝導性に優れた金属から成る放熱
用金属板を備えたセラミックスパッケージが知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術によ
るセラミックスパッケージに用いられる放熱用金属板と
しては、例えば熱膨張率がセラミックスパッケージ本体
に近似し、かつ熱伝導率が約200W/mK程度のタン
グステンあるいはモリブデンの多孔質焼結体に溶融銅を
含浸して成る複合材料が公知である。
【0005】しかしながら、近年、半導体素子の高密度
化および高集積化やパワーエレクトニクス分野に使用さ
れる半導体デバイス高度化が急激に進み、半導体素子の
作動時に発生する単位面積あるいは単位体積当たりの発
熱量が急激に増大する傾向にある。このため、上記の従
来のセラミックスパッケージでは、放熱用金属板の熱伝
導率が約200W/mK程度であるので、半導体素子の
作動時に発生する熱を放熱用金属板を介して外部に完全
に放散させるのが困難である。したがって、半導体素子
は半導体素子の作動時に発生する熱で高温となり、半導
体素子が物理的に破壊されたり、半導体素子の特性に熱
変化が起こり、半導体素子に誤動作が生じたりするとい
う問題があった。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、適度な熱膨張率と高い熱伝導率
とを有する放熱用金属板を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、電子部品の作動時に発生する熱を
外部に良好に放散させることが可能な電子部品用パッケ
ージを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
放熱用金属板によると、モリブデン、銅−モリブデン、
銅−タングステンから選ばれるいずれかの金属板の片面
あるいは両面に銅のめっき膜を形成している。このた
め、適度な熱膨張率を有するモリブデン、銅−モリブデ
ンあるいは銅−タングステンの金属板を用いて、この金
属板に銅めっきを施すことにより、適度な熱膨張率と高
い熱伝導率とを有する放熱用金属板を得ることができ
る。
【0008】金属板に銅のめっき膜を形成することで、
圧延加工により金属板に銅板を一体的に接合させたもの
に比べて金属板や銅のめっき膜に厚みのばらつきが発生
せず、放熱用金属板は所定の均一厚みとなる。したがっ
て、放熱用金属板の熱膨張率が部分的に異なることがな
いので、例えば放熱用金属板とセラミックス等の絶縁体
とを銀ろう等のろう材を用いてろう付けし、放熱用金属
板上に半導体素子を搭載した場合、放熱用金属板が変形
することはなく、放熱用金属板と絶縁体とを強固に接合
することができ、放熱用金属板上に半導体素子を強固に
固定することができる。
【0009】金属板の両面に銅のめっき膜を形成して成
る放熱用金属板は、金属板と銅のめっき膜との間に発生
する両者の熱膨張差に起因した熱応力が金属板の両面で
相殺されるので、放熱用金属板を常に平坦とすることが
できる。このため、放熱用金属板上に半導体素子を搭載
した場合、放熱用金属板上に半導体素子を強固に固定す
ることができる。
【0010】また、放熱用金属板上に半導体素子を搭載
した場合、放熱用金属板の熱伝導率は、放熱用金属板全
体の値よりも半導体素子直下の放熱用金属板の上層部の
値が重要であるので、半導体素子直下の部分に相当する
金属板の片面にのみ銅のめっき膜を形成してもよい。銅
のめっき方法としては、電解めっき法と無電解めっき法
とがあり、いずれのめっき方法も行うことが可能である
が、電解めっき法は、無電解めっき法に比べてめっき処
理の時間が短く、めっき膜の品質が安定しており、製造
歩留りが高く、製造コストを低減することができるので
好ましい。上記の電解めっき法あるいは無電解めっき法
は、公知の方法により行うことが可能であり、特に限定
されることはない。
【0011】本発明の請求項2記載の放熱用金属板によ
ると、銅のめっき膜と金属板との厚みの比は、2.5以
下であるので、放熱用金属板の熱膨張率が適度なものと
なり、銅のめっき膜と金属板との間に両者の熱膨張率の
相違に起因した熱応力が発生するのを防止することがで
きる。したがって、放熱用金属板を常に平坦とすること
ができ、放熱用金属板上に半導体素子を搭載した場合、
放熱用金属板上に半導体素子を強固に固定することがで
きる。
【0012】銅のめっき膜と金属板との厚みの比が2.
5を越えると、放熱用金属板の熱膨張率が大きいものと
なり、放熱用金属板と絶縁体とを銀ろう等のろう材を用
いてろう付けし、放熱用金属板上に半導体素子を搭載し
た場合、放熱用金属板と絶縁体とのろう付け接合強度が
低下したり、放熱用金属板に反りが発生し、放熱用金属
板上に半導体素子を強固に固定することができなくなる
恐れがある。
【0013】また、銅のめっき膜と金属板との厚みの比
は、0.1以上であることが好ましい。銅のめっき膜と
金属板との厚みの比が0.1未満であると、放熱用金属
板の熱伝導率が低いものとなり、放熱用金属板上に半導
体素子を搭載した場合、半導体素子の作動時に発生する
熱を充分に除去することができなくなる恐れがある。本
発明の請求項3記載の電子部品用パッケージによると、
請求項1または2記載の放熱用金属板上に電子部品を搭
載するので、半導体素子の作動時に発生する熱を外部に
良好に放散させることができ、半導体素子を長期間正常
に安定して作動させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の複数の実施例を図
面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明を例えば表面実装型のセラミック
ス製半導体用パッケージに適用した第1実施例につい
て、図1〜図4を用いて説明する。
【0015】図1に示すように、セラミックス製半導体
用パッケージ100は、放熱用金属板10、アルミナ製
のパッケージ本体20およびリードフレーム50等から
構成される。放熱用金属板10は、その上面に半導体素
子30が搭載されて固定される半導体素子搭載部31を
有しており、半導体素子30は、半導体素子搭載部31
上にガラス、樹脂、ろう材等の接着剤を用いて搭載され
て固定される。
【0016】放熱用金属板10は、金属板としてのモリ
ブデン板11の上下両面に銅のめっき膜12を形成した
構成である。放熱用金属板10において、銅のめっき膜
12の厚みt2とモリブデン11の厚みt1との比t2
/t1は2.5以下に限定されている。また、放熱用金
属板10の上面には、枠状に形成されたアルミナ製のパ
ッケージ本体20が半導体素子搭載部31の全周を囲む
ように銀ろう等のろう材15を用いて接合されている。
放熱用金属板10とパッケージ本体20とで半導体素子
30を搭載するための空間が形成される。この空間は、
パッケージ本体20の上面21にはんだ、低融点ガラ
ス、樹脂、ろう材等の封止材により図示しないリッド等
を接合させて気密に封止されている。
【0017】パッケージ本体20は、下面22にろう材
15を介して放熱用金属板10に接合されるタングステ
ン、モリブデン等の接合パターン23を有しており、内
周部から外周部にかけてタングステン、モリブデン等の
配線パターン24を複数個有している。接合パターン2
3および配線パターン24の表面にはニッケル、金等の
めっきが施されている。配線パターン24の一端は、半
導体素子30の電極部がボンディングワイヤ40を介し
て電気的に接続され、導体配線層24の他端は、プリン
ト基板等の外部電気回路に接続されるリードフレーム5
0が電気的に接続されている。
【0018】次に、放熱用金属板10の作製方法につい
て述べる。 (1) 図2および図3に示すように、例えば硫酸銅、硝酸
銅等を主成分とするめっき液を用いて電解めっき法によ
り、モリブデン板11の上下両面に銅のめっき膜12を
形成して放熱用金属板10が得られる。図3に示す放熱
用金属板10の厚みは約1mmであり、銅のめっき膜1
2の厚みt2とモリブデン板11の厚みt1との比t2
/t1は2.5以下である。
【0019】次に、パッケージ本体20の作製方法につ
いて述べる。 (2) アルミナ粉末にマグネシア、シリカ、焼成タルク、
炭酸カルシウム等の焼結助剤と、酸化チタン、酸化クロ
ム、酸化モリブデン等の着色剤とを少量加えた粉体に、
ジオキシルフタレート等の可塑剤、アクリル樹脂やブチ
ラール樹脂等のバインダおよびトルエン、キシレン、ア
ルコール類等の溶剤を加え、十分に混練して粘度200
0〜40000cpsのスラリを作製し、ドクターブレ
ード法によって例えば0.3mm厚の複数枚のアルミナ
のグリーンシートを形成する。
【0020】(3) 各グリーンシートに打ち抜き型やパン
チングマシーン等を用いて所望の形状に加工し、さら
に、複数のビアホールを打ち抜き加工して各ビアホール
にタングステン粉末、モリブデン粉末等を用いた導体ぺ
ーストを充填し、ビアを形成する。パッケージ本体の内
層に相当するグリーンシートにビアと同じ導体ペースト
で内層パターンを形成する。パッケージ本体の表面およ
び裏面層に相当するグリーンシートにビアと同じ導体ペ
ーストを使用して導体パターンをスクリーン印刷する。
【0021】(4) ビアおよび内層パターンを形成した内
層に相当するグリーンシートと導体パターンをスクリー
ン印刷した表面層に相当するグリーンシートを積層し、
このグリーンシート積層体を例えば80〜150℃、5
0〜250kg/cm2 の条件で熱圧着して一体化す
る。 (5) 一体化されたグリーンシート積層体を窒素−水素混
合ガス雰囲気中で1500〜1600℃で焼成する。こ
れにより、導体ペースト中の樹脂分を分解および消失さ
せ、アルミナ製のパッケージ本体の表面に配線パターン
を形成し、裏面に接合パターンを形成する。
【0022】(6) 形成された配線パターンの電極部およ
び接合パターンにニッケル、金等のめっきを施して、図
4に示すパッケージ本体20が得られる。次に、上記の
(1) の工程で作製した放熱用金属板10と、上記の(2)
〜(6) の工程で作製したパッケージ本体20とを銀ろう
等のろう材を用いて接合し、配線パターンの電極部にリ
ードフレームを電気的に接続し、半導体パッケージの半
導体素子搭載部に半導体素子を搭載し、この半導体素子
の電極部と配線パターンの電極部とをワイヤボンディン
グにより電気的に接続する。その後、リッド等で半導体
素子搭載部を気密に封止した後、プリント基板等の外部
電気回路に実装する。
【0023】次に、図3に示す放熱用金属板10につい
て、熱伝導率、熱膨張率および反りを測定した結果を表
1に示す。また、モリブデン板11に銅のめっき膜を形
成しない構成の比較例1について、熱伝導率、熱膨張率
および反りを測定した結果を表1に示す。比較例1は、
図2に示す第1実施例のモリブデン板11と同一構成で
あり、実質的に同一部分に同一符号を付す。さらに、図
6に示すように、モリブデン板11に銅板13および1
4を圧延加工により一体的に接合させた比較例2につい
て、熱伝導率、熱膨張率および反りを測定した結果を表
1に示す。なお、表1に示す反りの値は、すべて長さ×
幅×厚み=30mm×30mm×1mmの寸法のものに
ついて測定した結果である。
【0024】
【表1】
【0025】表1に示すように、比較例1においては、
熱伝導率が150W/mkであり、熱膨張率が6×10
-6/℃であり、反りが5μmである。このため、モリブ
デン板11上に半導体素子を搭載した場合、半導体素子
の作動時に発生する熱を放熱用金属板を介して外部に完
全に放散させるのが困難である。したがって、半導体素
子は半導体素子の作動時に発生する熱で高温となり、半
導体素子が物理的に破壊されたり、半導体素子の特性に
熱変化が起こり、半導体素子に誤動作が生じたりする恐
れがある。また、比較例2においては、熱伝導率が27
0W/mkであり、熱膨張率が9.5×10-6/℃であ
り、反りが70μmである。このため、モリブデン板1
1に銅板13および14を圧延加工により一体的に接合
させた放熱用金属板とセラミックス等の絶縁体とを銀ろ
う等のろう材を用いてろう付けし、放熱用金属板上に半
導体素子を搭載した場合、放熱用金属板の反りが大きい
ため、放熱用金属板と絶縁体とを強固に接合することが
できず、放熱用金属板上に半導体素子を強固に固定する
ことができない。
【0026】一方、第1実施例においては、表1に示す
ように、熱伝導率が280W/mkであり、熱膨張率が
8.5×10-6/℃であり、反りが8μmである。この
ため、図1に示すように、半導体素子搭載部31に半導
体素子30を載置固定しても、放熱用金属板10は半導
体素子30が発生する熱を吸収するとともに、吸収した
熱を外部に良好に放散させることができる。したがっ
て、半導体素子30を長期間正常に安定して作動させる
ことができる。
【0027】さらに、第1実施例においては、図4に示
すアルミナ製のパッケージ本体20の熱膨張率は8〜9
×10-6/℃であり、放熱用金属板10の熱膨張率はパ
ッケージ本体20の熱膨張率に近似している。このた
め、図1に示すように、放熱用金属板10とパッケージ
本体20とをろう材15により接合し、半導体素子搭載
部31に半導体素子30を載置固定しても、放熱用金属
板10とパッケージ本体20との間に両者の熱膨張率の
相違に起因した熱応力が発生するのを防止することがで
き、放熱用金属板10とパッケージ本体20とを強固に
接合することができるとともに、半導体素子搭載部31
に半導体素子30を強固に固定することができる。
【0028】さらにまた、第1実施例においては、放熱
用金属板10の反りが比較例2に比べて小さいので、放
熱用金属板10とパッケージ本体20とをさらに強固に
接合することができ、半導体素子搭載部31に半導体素
子30をさらに強固に固定することができる。第1実施
例では、表面実装型の半導体用パッケージに適用した
が、本発明では、例えばPGA(Pin Grid Array)等の挿
入型や他の型のパッケージに適用してもよい。
【0029】また本発明では、アルミナ製の電子部品用
パッケージに限らず、窒化アルミニウム製、ムライト
製、低温焼成のガラスセラミックス製等どのようなセラ
ミックス製の電子部品用パッケージに適用してもよい。 (第2実施例)本発明の第2実施例による放熱用金属板
について、図5を用いて説明する。
【0030】図5に示すように、第2実施例の放熱用金
属板110は、図3に示す第1実施例のモリブデン板1
1をタングステンの多孔質焼結体に溶融銅を含浸して成
る銅−タングステン板111に替えたものであり、その
他、第1実施例と実質的に同一部分に同一符号を付す。
金属板としての銅−タングステン板111の上下両面に
は、銅のめっき膜12が形成されている。図5に示す銅
のめっき膜12の厚みt2と銅−タングステン板111
の厚みt11との比t2/t11は2.5以下に限定さ
れている。
【0031】次に、図5に示す放熱用金属板110につ
いて、熱伝導率、熱膨張率および反りを測定した結果を
表1に示す。第2実施例においては、表1に示すよう
に、熱伝導率が270W/mkであり、熱膨張率が9.
5×10-6/℃であり、反りが13μmである。このた
め、放熱用金属板110上に半導体素子を載置固定した
場合、放熱用金属板110は半導体素子が発生する熱を
吸収するとともに、吸収した熱を外部に良好に放散させ
ることができる。したがって、半導体素子を長期間正常
に安定して作動させることができる。
【0032】さらに、第2実施例においては、放熱用金
属板110の熱膨張率はアルミナ等の絶縁体の熱膨張率
に近似しているので、放熱用金属板110と絶縁体とを
ろう付けにより接合し、放熱用金属板110上に半導体
素子を載置固定した場合、放熱用金属板110と絶縁体
との間に両者の熱膨張率の相違に起因した熱応力が発生
するのを防止することができ、放熱用金属板110と絶
縁体とを強固に接合することができるとともに、放熱用
金属板110上に半導体素子を強固に固定することがで
きる。
【0033】さらにまた、第2実施例においては、放熱
用金属板110の反りを比較的小さく抑えているので、
放熱用金属板110とアルミナ等の絶縁体とをろう材に
より接合した場合、放熱用金属板110と絶縁体とをさ
らに強固に接合することができ、放熱用金属板110上
に半導体素子をさらに強固に固定することができる。 (第3実施例)本発明の第3実施例による放熱用金属板
は、図5に示す第2実施例の銅−タングステン板111
をモリブデンの多孔質焼結体に溶融銅を含浸して成る銅
−モリブデン板に替えたものであり、金属板としての銅
−モリブデン板の上下両面には銅のめっき膜が形成され
ている。銅のめっき膜の厚みと銅−モリブデン板の厚み
との比は2.5以下に限定されている。
【0034】次に、第3実施例による放熱用金属板につ
いて、熱伝導率、熱膨張率および反りを測定した結果を
表1に示す。第3実施例においては、表1に示すよう
に、熱伝導率が310W/mkであり、熱膨張率が9.
8×10-6/℃であり、反りが12μmである。このた
め、放熱用金属板上に半導体素子を載置固定した場合、
放熱用金属板は半導体素子が発生する熱を吸収するとと
もに、吸収した熱を外部に良好に放散させることができ
る。したがって、半導体素子を長期間正常に安定して作
動させることができる。
【0035】さらに、第3実施例においては、放熱用金
属板の熱膨張率はアルミナ等の絶縁体の熱膨張率に近似
しているので、放熱用金属板と絶縁体とをろう付けによ
り接合し、放熱用金属板上に半導体素子を載置固定した
場合、放熱用金属板と絶縁体との間に両者の熱膨張率の
相違に起因した熱応力が発生するのを防止することがで
き、放熱用金属板と絶縁体とを強固に接合することがで
きるとともに、放熱用金属板上に半導体素子を強固に固
定することができる。
【0036】さらにまた、第3実施例においては、放熱
用金属板の反りを比較的小さく抑えているので、放熱用
金属板とアルミナ等の絶縁体とをろう材により接合した
場合、放熱用金属板と絶縁体とをさらに強固に接合する
ことができ、放熱用金属板上に半導体素子をさらに強固
に固定することができる。以上説明した本発明の複数の
実施例においては、モリブデン、銅−モリブデン、銅−
タングステンから選ばれるいずれかの金属板の片面ある
いは両面に銅のめっき膜を形成している。このため、銅
のめっき膜と金属板との厚みの比を2.5以下とするこ
とにより、適度な熱膨張率と高い熱伝導率とを有する放
熱用金属板を得ることができる。したがって、放熱用金
属板上に半導体素子を載置固定することにより、半導体
素子を長期間正常に安定して作動させることができる。
【0037】本発明の複数の実施例では、放熱用金属板
は、金属板の両面に銅のめっき膜を形成する構成とした
が、本発明では、放熱用金属板上に半導体素子を載置固
定した場合、半導体素子直下の部分に相当する金属板の
片面にのみ銅のめっき膜を形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による半導体用パッケージ
を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例による放熱用金属板の製造
方法を説明するためのものであって、モリブデン板を示
す断面図である。
【図3】本発明の第1実施例による放熱用金属板を示す
断面図である。
【図4】本発明の第1実施例によるパッケージ本体を示
す断面図である。
【図5】本発明の第2実施例による放熱用金属板を示す
断面図である。
【図6】本発明の比較例2による放熱用金属板を示す断
面図である。
【符号の説明】
10 放熱用金属板 11 モリブデン板(金属板) 12 銅のめっき膜 15 ろう材 20 パッケージ本体 30 半導体素子 31 半導体素子搭載部 50 リードフレーム 100 半導体パッケージ 110 放熱用金属板 111 銅−タングステン板(金属板)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モリブデン、銅−モリブデン、銅−タン
    グステンから選ばれるいずれかの金属板と、 前記金属板の片面あるいは両面に形成される銅のめっき
    膜と、 を備えることを特徴とする放熱用金属板。
  2. 【請求項2】 前記めっき膜と前記金属板との厚みの比
    は、2.5以下であることを特徴とする請求項1記載の
    放熱用金属板。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の放熱用金属板上
    に電子部品を搭載するようにしたことを特徴とする電子
    部品用パッケージ。
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