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JPH11296067A - 点字表示を備えた紙容器 - Google Patents

点字表示を備えた紙容器

Info

Publication number
JPH11296067A
JPH11296067A JP10477398A JP10477398A JPH11296067A JP H11296067 A JPH11296067 A JP H11296067A JP 10477398 A JP10477398 A JP 10477398A JP 10477398 A JP10477398 A JP 10477398A JP H11296067 A JPH11296067 A JP H11296067A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
braille
paper container
paper
base material
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10477398A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Kodama
和彦 児玉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Paper Co Ltd
Priority to JP10477398A priority Critical patent/JPH11296067A/ja
Publication of JPH11296067A publication Critical patent/JPH11296067A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、デボス加工により凸部からな
る点字が形成された構成の点字表示を備えた紙容器用基
材および前記紙容器用基材により成形された紙容器が、
凸部加工時および凸部加工を施した後に遭遇する様々な
外力を受ける状況下において容易に変形してしまうこと
のない、大量生産可能で低価格な点字表示を備えた紙容
器を提供することにある。 【解決手段】紙支持体を基材とする紙容器の少なくとも
その一部分に点字表記部分を有する紙容器において、該
点字表記領域の形状が、点字を構成する凸部以外の部分
を紙層の表面より凹状に窪ませた点字表示を備えた紙容
器とする。また、前記形状の点字表示の形成方法が、点
字用デボス版凹型および点字用デボス版凸型による基材
の表裏両面からの圧縮加工のみによる点字表示を備えた
紙容器とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点字表示を備えた
紙容器に関する。更に詳細には、点字の変形、消滅を防
止した機能を有する紙容器に関する。
【0002】
【従来の技術】点字などの加工方法として基材の上方
(チェス)に取り付けられた凹版と下方(面板)に取り
付けられた凸版により基材の表面に凸型の浮き出し加工
を施すことを、通常のエンボス加工が基材上方の凸型と
基材下方の凹型で基材表面に凹みパターンを施すのと区
別して、デボス加工と表現する。
【0003】従来、点字表示を備えた容器としては、例
えば、特開昭59−136777号公報に記載されてい
るような、包装用紙箱の表面にデボス加工により点字を
形成したもの、特開平9−48439号公報に記載され
ているような、紙層の一方の面に熱可塑性樹脂層が積層
された基材の樹脂積層面側にデボス加工により点字を形
成した容器、実開昭58−26402号公報、実開昭6
1−122708号公報等に記載されているような、点
字が形成された粘着ラベルを別工程にて作製して貼着し
た容器、実公平1−31130号公報に記載されている
ような、容器を形成する型に点字パターンを形成するこ
とによって表面に点字を一体に成形した容器などが知ら
れている。
【0004】そのうち、点字が形成された粘着ラベルを
貼着した容器においては、別工程にて点字ラベルを作製
して容器に貼着する必要があるため、コストアップにな
ると共に大量生産に不向きであるという欠点がある。
【0005】また、表面に点字を一体に成形した容器に
おいては容器を成形する型に点字を形成しておく必要が
あり、包装する内容物毎に多種類の成形型を作製して準
備しておく必要があるためにコストアップになるという
欠点がある。
【0006】それに対して、基材として板紙もしくは紙
層の一方の面に熱可塑性樹脂が積層された紙材を用い、
デボス加工により点字を形成する方法が、大量生産可能
な低価格の点字表示を備えた容器の製造方法として知ら
れている。
【0007】しかし、前述のいずれの手法に置いても解
決できていない問題点として、点字表示を備えた紙容器
用基材および前記紙容器用基材により成形された紙容器
の表面に突出した点字を構成する凸部が、容器成形時お
よび運搬搬送時に、更には凸部加工を施した後に遭遇す
る様々な状況下において直接外力を受け、凸部が潰され
あるいは削られたりして点字を容易に認識できるだけの
高さを維持できなくなったり、更に場合によっては凸部
自体が欠損して点字文字として成り立たなくなるなどの
欠点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、デボ
ス加工により凸部からなる点字が形成された構成の点字
表示を備えた紙容器用基材および前記紙容器用基材によ
り成形された紙容器が、凸部加工時および凸部加工を施
した後に遭遇する様々な外力を受ける状況下において容
易に変形してしまうことのない、大量生産可能で低価格
な点字表示を備えた紙容器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、紙支持体を基
材とする紙容器の少なくともその一部分に点字表記部分
を有する紙容器において、該点字表記領域の形状が、点
字を構成する領域の点字を表す凸部以外の部分を紙層の
表面より凹状に窪ませることを特徴とする、点字表示を
備えた紙容器である。
【0010】さらに本発明は、前記形状の点字表示の形
成方法が、点字用デボス版凹型および点字用デボス版凸
型による基材の表裏両面からの圧縮加工のみによること
を特徴とする上記点字表示を備えた紙容器である。
【0011】
【発明の実施の形態】図によって本発明を説明する。図
1は点字を構成する凸部およびその周辺凹部の断面を示
す拡大図、図2は凸部の形成に使用する点字用凹版およ
び点字用凸版の断面を示す拡大図、図3は本発明の第1
実施例を示す折り畳んだ状態の平面図、図4は第1実施
例の打ち抜きブランクを示す平面図、図5は本発明の第
2実施例を示す側面図であり、1は凸部、1aは頂部、2
は凸部周辺凹部、3は凹部外周縁、4は紙層、5は表面
処理層、6は点字用凹版、7は点字用凸版、8は前面
板、9は裏面板、10a、10bは側板、11は糊代片、12a、1
2bは折罫、13は点字、14a、14b、14c、14dは点字形成領
域をそれぞれ表す。
【0012】点字を構成する凸部1およびその周辺の凹
部領域2の形状は図1に示すとおり、凸部1は高さが
0.3〜0.5mmで直径が1.5mmの円錐台状に設定さ
れている。凸部1の頂部1aは直径1mm程度の平坦部とな
っている。凸部1の形状を上記のようにすることによ
り、デボスによる基材への凸部1の成形性が良くなると
共に、指で触った場合の凸部1の保形成が保たれる。凸
部1により構成される点字13の周辺に設ける凹部2の
領域は深さが0.3〜0.5mmで、凹部領域の外周縁3
は点字13を指で触って容易に読み取れるためには点字
13から少なくとも10mm程度離れた位置に設定されて
いることが望ましい。
【0013】凹部領域2の外周縁3と点字13との距離
が十分に設けられない場合は外周縁3の角度をなだらか
にすることで点字を読み易くすることが可能である。ま
た、基材の厚さや密度または各種強度の条件によって
は、点字13を施す面と反対側の面の形状を図1のよう
に出っ張らせることで対処することができる。
【0014】凸部1およびその周辺凹部2の形状を上記
のようにすることにより、点字13による表示が施され
た基材表面が他の基材やその外の面により擦られたり、
または点字13による表示が施された基材表面が他の基
材やその外の面により垂直方向に圧迫されるなどの外力
を受けても、点字13を構成する凸部1はそれらの外力
から保護されて凸部1の保形成が保たれる。
【0015】本発明の第1実施例は図1および図3に示
すように、凸部の周辺部分を紙層の表面より凹状に窪ま
せることにより凸部が紙層の表面より突出することを回
避しながら凸部自身の高さが確保された下組函型の紙容
器であり、紙容器の裏面板9の所定領域に点字13によ
る表示が施された構成である。図3においては点字13
による表示が裏面板9に施されているが、後述するよう
な箇所を除いて前面板8ないしは側板10aに点字13に
よる点字を施してもよい。紙容器の形状は任意であり、
下組函型に限らずあらゆる形状のものに適用できる。本
実施例の場合、点字表示を行う位置に関しては、図4に
示す点字形成領域14a、14b、14c、14d内であれば任意で
あり、紙容器の意匠を損なわない範囲で、使用者が指で
感知し易い位置に設けるのが好ましいが、細かい説明文
字等の上に点字13を設けると文字が読み難くなるので
避けたほうがよい。
【0016】第1実施例の打ち抜きブランクは図4に示
すとおり、糊代片11と裏面板9と側板10aと前面板8
と側板10bとがそれぞれ折罫を介して連接された形状で
あり、裏面板9の点字形成領域14d、側板10aの点字形成
領域14c、前面板8の点字形成領域14aに点字13による表
示が施される。点字形成領域14a、14b、14c、14dは折罫
ないしはブランクの端縁から少なくとも5mm内側の、筒
貼りされ折り畳まれた状態の紙容器における糊代片11
の周縁から少なくとも10mm離れた位置に設定されてい
る。
【0017】デボスによる点字13の形成は紙容器のブ
ランクに打ち抜く工程で同時に行われるので、点字デボ
ス型の取り付けの関係で、折罫ないしはブランクの端縁
となる切罫から少なくとも5mm内側に設定される。筒貼
りされ折り畳まれた状態の紙容器における糊代片11の
周縁から少なくとも10mm離れた位置に設定されるの
は、紙容器を筒貼りする場合に糊代片11の重なる部分
は紙容器の基材が糊代片11を含めて3層となるので、
強く加圧された場合点字13を形成する凸部1が基材表
面より突出していなくても基材ごと潰される恐れがある
からである。
【0018】本発明の第2実施例は図5に示すように、
注出口付きゲーブルトップ型液体紙容器の側板下方部に
点字13による表示が施された構成である。注出口から
内容物を注ぐ際に側板の下方部を指で掴んで持ち上げる
ので、その際に点字13による表示を感知するのが容易
である。ゲーブルトップ型の液体紙容器の場合には、点
字13による表示は、注出口が設けられる前面板と直交
する指で掴む側板に設けるのが好ましい。上記実施例の
液体紙容器の場合に、屋根部に点字13を形成すること
もできるが、内容物を充填した後液体紙容器全体をシュ
リンク包装するので、シュリンク包装の上から直接点字
13を指で触ることができず、シュリンク包装を剥がさ
ないと読み取りができないので好ましくない。
【0019】本発明の点字表示を備えた紙容器として使
用される基材に関しては何ら制限はなく、例え熱可塑性
樹脂等が積層されていようとも、あるいは金属蒸着や更
には金属箔が積層されていようとも使用可能である。た
だし、点字表示を施すためには基材の厚さは0.2〜
0.7mmあることが望ましい。
【0020】本発明の点字表示を備えた紙容器の製造方
法は、印刷、オーバーコート、押し出しラミネーション
などのいずれか、あるいは紙容器の用途によっては複数
の、一連の前工程を経て作製された板紙基材に、所定の
紙容器用ブランクに打ち抜くと同時にデボスにより点字
13を形成する。点字用デボス版凹型6と点字用デボス
版凸型7を打ち抜き機に取り付けて、板紙基材の表側の
面すなわち紙容器に成形したときに外側に向かう面を点
字用デボス版の凹型側に向けて載置して加圧すること
で、板紙基材の表側の面に点字13がデボスされる。次
いで、打ち抜きブランクを組み立てて点字表示を備えた
紙容器ができあがる。点字を形成した領域はこの時点で
すでに凸部周辺凹部2の保護下にあるので、組み立ての
際の加圧に対しても影響を受けない。
【0021】点字用デボス版凹型6としては、点字を構
成する凸部に対応した位置に凹部を形成するのではな
く、型の全面にマトリックス状に凹部を形成した形状の
デボス型を使用することもできる。その場合、点字用デ
ボス版凹型6はすべての点字に対応することができる。
したがって多種類の点字をデボスにより形成するに際し
て、点字用デボス版凸型7のみを取り替えるだけで点字
デボスを実施することができるので、点字デボスの準備
作業が簡単になると共に、デボス版凹型の作製費が節減
できるので、コストダウンが可能である。
【0022】
【発明の効果】点字を構成する凸部の周辺部分を、紙層
の表面より凹状に窪ませ、点字を構成する凸部が紙層の
表面より突出することを回避しながら、なお且つ点字を
容易に認識でき得るだけの凸部自身の高さが確保されて
いる紙容器とすることで、点字表示が施された基材また
は容器の表面が他の基材または容器やその外の面により
擦られたり、または点字表示が施された基材または容器
の表面が他の基材または容器やその外の面により垂直方
向に圧迫されるなどの外力を受けても、点字を構成する
凸部はそれらの外力から保護されて保形性が保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】点字を構成する凸部およびその周辺部の断面を
示す拡大図である。
【図2】凸部の形成に使用する点字用凹版および点字用
凸版の断面を示す拡大図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す折り畳んだ状態の平
面図である。
【図4】第1実施例の打ち抜きブランクを示す平面図で
ある。
【図5】本発明の第2実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
1.凸部 1a.頂部 2.周辺凹部 3.凹部外周縁 4.紙層 5.表面処理層 6.点字用デボス版凹型 7.点字用デボス版凸型 8.前面板 9.裏面版 10a、10b.側版 11.糊代片 12a、12b.折罫 13.点字 14a、14b、14c、14d.点字形成領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙支持体を基材とする紙容器の少なくとも
    その一部分に点字表記部分を有する紙容器において、該
    点字表記領域の形状が、点字を構成する凸部以外の部分
    を紙層の表面より凹状に窪ませることを特徴とする点字
    表示を備えた紙容器。
  2. 【請求項2】前記形状の点字表示の形成方法が、点字用
    デボス版凹型および点字用デボス版凸型による基材の表
    裏両面からの圧縮加工のみによることを特徴とする請求
    項1記載の点字表示を備えた紙容器。
JP10477398A 1998-04-15 1998-04-15 点字表示を備えた紙容器 Pending JPH11296067A (ja)

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JP10477398A JPH11296067A (ja) 1998-04-15 1998-04-15 点字表示を備えた紙容器

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011184076A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Livedo Corporation 吸収性物品の包装体
WO2015125292A1 (ja) * 2014-02-24 2015-08-27 日本たばこ産業株式会社 喫煙物品用パッケージおよび喫煙物品用パッケージのブランク

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