JPH11286690A - 燃料油の冷時流動特性を改善する方法 - Google Patents
燃料油の冷時流動特性を改善する方法Info
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- JPH11286690A JPH11286690A JP11014795A JP1479599A JPH11286690A JP H11286690 A JPH11286690 A JP H11286690A JP 11014795 A JP11014795 A JP 11014795A JP 1479599 A JP1479599 A JP 1479599A JP H11286690 A JPH11286690 A JP H11286690A
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- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 冷時濾過器目詰り点(CFPP)を良好に低下さ
せCFPPリバージョンが起こらず、含添加剤油の曇り点よ
り高温度でも濾過性を減じない鉱油/鉱油蒸留物用添加
剤を提供する。 【解決手段】 硫黄分500ppm未満、鎖長C18以上のn-パ
ラフィンを8重量%以上含む燃料油の冷時流動特性改善
のための、 A1) a) 96mol %までの式1 −CH2 −CR1 R2 − 1 [R1 とR2 は独立して水素またはメチルである]の構
造単位及び b) 1〜10mol %の式2 [R3 は第三炭素原子を含む飽和の分枝状C6 〜C16−
アルキルである]の構造単位を含む低級オレフィンとビ
ニルエステルとのコポリマー15〜50重量%、及び B)自体で冷時流動改善剤である、エチレンとビニルエス
テルまたはアクリレートとの別の一種以上のコポリマー
またはターポリマー85〜50重量%、の混合物を含有する
添加剤。
せCFPPリバージョンが起こらず、含添加剤油の曇り点よ
り高温度でも濾過性を減じない鉱油/鉱油蒸留物用添加
剤を提供する。 【解決手段】 硫黄分500ppm未満、鎖長C18以上のn-パ
ラフィンを8重量%以上含む燃料油の冷時流動特性改善
のための、 A1) a) 96mol %までの式1 −CH2 −CR1 R2 − 1 [R1 とR2 は独立して水素またはメチルである]の構
造単位及び b) 1〜10mol %の式2 [R3 は第三炭素原子を含む飽和の分枝状C6 〜C16−
アルキルである]の構造単位を含む低級オレフィンとビ
ニルエステルとのコポリマー15〜50重量%、及び B)自体で冷時流動改善剤である、エチレンとビニルエス
テルまたはアクリレートとの別の一種以上のコポリマー
またはターポリマー85〜50重量%、の混合物を含有する
添加剤。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、鉱油及び鉱油蒸留
物の濾過性を保持しながらこれらの油の冷時流動特性を
改善する方法、この冷時流動特性を改善するための添加
剤、及びこの添加剤を含む燃料油に関する。
物の濾過性を保持しながらこれらの油の冷時流動特性を
改善する方法、この冷時流動特性を改善するための添加
剤、及びこの添加剤を含む燃料油に関する。
【0002】
【従来の技術】原油及びこれを蒸留することによって得
られる中間留分、例えばガス油、ディーゼル油または暖
房用燃料油(Heating oil) は、原油の起源に依存して、
様々な量でn-パラフィンを含む。これは温度が低下する
と小板状の結晶として晶出し、また時折、油を中に含ん
で凝集することがある。n-パラフィンのこのような結晶
化及び凝集化は、これらの油または蒸留物の流動特性を
減じさせ、その結果鉱油及び鉱油蒸留物の回収、輸送、
貯蔵及び/ またはその使用の時に問題が生ずる恐れがあ
る。鉱油の場合、この結晶化現象により、特に冬期に移
送用管路の壁に付着物が生ずる場合があり、更にまたこ
の結晶化現象は個々の場合において、例えば管路の休止
時にこれの完全な閉塞をも導く場合もある。パラフィン
の析出は、鉱油の貯蔵及び二次加工の間に問題を引き起
こす恐れもある。冬期では、環境によっては、例えば鉱
油を加熱タンク中に貯蔵しなければならないこともあ
る。鉱油蒸留物の場合は、結晶化がディーゼルエンジン
及び炉の濾過器の閉塞を引き起こす恐れがあり、その結
果燃料の確実な計量供給が妨げられそして、時には、燃
料または加熱媒体の供給が完全に中断される。
られる中間留分、例えばガス油、ディーゼル油または暖
房用燃料油(Heating oil) は、原油の起源に依存して、
様々な量でn-パラフィンを含む。これは温度が低下する
と小板状の結晶として晶出し、また時折、油を中に含ん
で凝集することがある。n-パラフィンのこのような結晶
化及び凝集化は、これらの油または蒸留物の流動特性を
減じさせ、その結果鉱油及び鉱油蒸留物の回収、輸送、
貯蔵及び/ またはその使用の時に問題が生ずる恐れがあ
る。鉱油の場合、この結晶化現象により、特に冬期に移
送用管路の壁に付着物が生ずる場合があり、更にまたこ
の結晶化現象は個々の場合において、例えば管路の休止
時にこれの完全な閉塞をも導く場合もある。パラフィン
の析出は、鉱油の貯蔵及び二次加工の間に問題を引き起
こす恐れもある。冬期では、環境によっては、例えば鉱
油を加熱タンク中に貯蔵しなければならないこともあ
る。鉱油蒸留物の場合は、結晶化がディーゼルエンジン
及び炉の濾過器の閉塞を引き起こす恐れがあり、その結
果燃料の確実な計量供給が妨げられそして、時には、燃
料または加熱媒体の供給が完全に中断される。
【0003】既に生じた析出物を除去することにのみに
係る、結晶化したパラフィンを除去する古典的方法(熱
的、機械的または溶剤を用いる方法)の他に、近年、化
学的な添加剤 [いわゆる流動改善剤 (flow improvers)
またはパラフィン抑制剤(paraffin inhibitors)]が開発
されている。これらは、析出するパラフィン結晶との物
理的な相互作用によって、それらの形状、大きさ及び粘
着特性を変性させる。ここではこれらの添加剤は追加の
結晶核として働きそして部分的にパラフィンと一緒に結
晶化し、これにより変性された結晶形状を有する多量の
比較的小さなパラフィン結晶が生ずる。これらの添加剤
の作用の一部は、パラフィン結晶の分散によっても説明
される。変性されたパラフィン結晶は凝集する傾向が低
いために、これらの添加剤が加えられた油は、添加剤を
加えていない油よりもしばしば20℃以上低い温度でもな
おポンプ移送可能及び/または加工可能である。
係る、結晶化したパラフィンを除去する古典的方法(熱
的、機械的または溶剤を用いる方法)の他に、近年、化
学的な添加剤 [いわゆる流動改善剤 (flow improvers)
またはパラフィン抑制剤(paraffin inhibitors)]が開発
されている。これらは、析出するパラフィン結晶との物
理的な相互作用によって、それらの形状、大きさ及び粘
着特性を変性させる。ここではこれらの添加剤は追加の
結晶核として働きそして部分的にパラフィンと一緒に結
晶化し、これにより変性された結晶形状を有する多量の
比較的小さなパラフィン結晶が生ずる。これらの添加剤
の作用の一部は、パラフィン結晶の分散によっても説明
される。変性されたパラフィン結晶は凝集する傾向が低
いために、これらの添加剤が加えられた油は、添加剤を
加えていない油よりもしばしば20℃以上低い温度でもな
おポンプ移送可能及び/または加工可能である。
【0004】鉱油及び鉱油蒸留物の流動及び低温挙動
は、曇り点(cloud point)(ISO 3015に従って測定され
る)、流動点(pour point) (ISO 3016に従って測定され
る)及び冷時濾過器目詰まり点(cold filter plugging
point, CFPP; EN116に従って測定される)を示すことに
よって記載される。これらのパラメーターは全て℃の単
位で測定される。
は、曇り点(cloud point)(ISO 3015に従って測定され
る)、流動点(pour point) (ISO 3016に従って測定され
る)及び冷時濾過器目詰まり点(cold filter plugging
point, CFPP; EN116に従って測定される)を示すことに
よって記載される。これらのパラメーターは全て℃の単
位で測定される。
【0005】原油及び中間留分用の典型的な流動改善剤
は、ビニルアルコールのカルボキシレートとエチレンと
のコポリマーである。例えば、ドイツ特許出願公開第11
4 799号は約1000〜3000の分子量を持つ、エチレンと酢
酸ビニルとの油溶性コポリマーを、約120 〜400 ℃の沸
点を持つ石油留分燃料に添加することを提案している。
この際、エチレン約60〜99重量%及び酢酸ビニル約1〜
40重量%からなるコポリマーが好ましい。これらは特
に、約70〜130 ℃の温度及び大気圧より35〜2100bar 高
い圧力下に不活性溶媒中で遊離基重合することによって
製造された場合に効果的である(ドイツ特許出願公開第
19 14 756 号)。
は、ビニルアルコールのカルボキシレートとエチレンと
のコポリマーである。例えば、ドイツ特許出願公開第11
4 799号は約1000〜3000の分子量を持つ、エチレンと酢
酸ビニルとの油溶性コポリマーを、約120 〜400 ℃の沸
点を持つ石油留分燃料に添加することを提案している。
この際、エチレン約60〜99重量%及び酢酸ビニル約1〜
40重量%からなるコポリマーが好ましい。これらは特
に、約70〜130 ℃の温度及び大気圧より35〜2100bar 高
い圧力下に不活性溶媒中で遊離基重合することによって
製造された場合に効果的である(ドイツ特許出願公開第
19 14 756 号)。
【0006】ヨーロッパ特許出願公開第0 493 769 号
は、エチレン、酢酸ビニル及びネオノナン酸ビニルまた
はネオデカン酸ビニルから製造されるターポリマー、及
びこれを鉱油蒸留物のための添加剤として使用する方法
を開示している。
は、エチレン、酢酸ビニル及びネオノナン酸ビニルまた
はネオデカン酸ビニルから製造されるターポリマー、及
びこれを鉱油蒸留物のための添加剤として使用する方法
を開示している。
【0007】従来技術には、コポリマーの混合物も流動
改善剤として開示されている。
改善剤として開示されている。
【0008】ドイツ特許出願公開第22 06 719 号は、様
々なコモノマー含有量を有するエチレン/酢酸ビニルコ
ポリマーの混合物を、中間留分の低温流動挙動を改善す
るための剤として開示している。
々なコモノマー含有量を有するエチレン/酢酸ビニルコ
ポリマーの混合物を、中間留分の低温流動挙動を改善す
るための剤として開示している。
【0009】ドイツ特許出願公開第20 37 673 号は、様
々な分子量を有するエチレン/ビニルエステルコポリマ
ーの相乗性混合物を流動改善剤として開示している。
々な分子量を有するエチレン/ビニルエステルコポリマ
ーの相乗性混合物を流動改善剤として開示している。
【0010】ヨーロッパ特許出願公開第0 254 284 号
は、エチレン/酢酸ビニルコポリマーとエチレン/酢酸
ビニル/ジイソブチレンターポリマーとの混合物を、鉱
油及び鉱油蒸留物の流動改善剤として開示している。
は、エチレン/酢酸ビニルコポリマーとエチレン/酢酸
ビニル/ジイソブチレンターポリマーとの混合物を、鉱
油及び鉱油蒸留物の流動改善剤として開示している。
【0011】ヨーロッパ特許出願公開第0 648 257 号
は、少なくとも2種のエチレン/ビニルエステルコポリ
マーの混合物を開示している。この際、そのビニルエス
テルは2〜7個の炭素原子を有するカルボン酸から誘導
される。
は、少なくとも2種のエチレン/ビニルエステルコポリ
マーの混合物を開示している。この際、そのビニルエス
テルは2〜7個の炭素原子を有するカルボン酸から誘導
される。
【0012】ヨーロッパ特許第0 648 258 号は、エチレ
ン/ビニルエステルコポリマーの三元混合物を開示して
いる。この際、その混合物成分のうちの一つはビニルエ
ステルコモノマーを7.5 〜35mol %の量で含み、また他
の混合物成分の一つは、ビニルエステルコポリマーを10
mol %未満の量で含む。
ン/ビニルエステルコポリマーの三元混合物を開示して
いる。この際、その混合物成分のうちの一つはビニルエ
ステルコモノマーを7.5 〜35mol %の量で含み、また他
の混合物成分の一つは、ビニルエステルコポリマーを10
mol %未満の量で含む。
【0013】ヨーロッパ特許出願公開第0 113 581 号は
2種のエチレン/ビニルエステルコポリマーの混合物を
開示している。ここでは、そのビニルエステルは1〜4
個の炭素原子を有するカルボン酸から誘導される。これ
らのコポリマーのうちの一つは、パラフィン結晶成核剤
であり、もう一方のコポリマーは成長抑制剤である。
2種のエチレン/ビニルエステルコポリマーの混合物を
開示している。ここでは、そのビニルエステルは1〜4
個の炭素原子を有するカルボン酸から誘導される。これ
らのコポリマーのうちの一つは、パラフィン結晶成核剤
であり、もう一方のコポリマーは成長抑制剤である。
【0014】ヨーロッパ特許出願公開第0 741 181 号
は、2種のコポリマーの混合物を開示しており、そのう
ちの少なくとも一つは4個より多い数の炭素原子を有す
るアルキルまたはアルケニル基を含むビニルエステルを
コモノマーとして含む。
は、2種のコポリマーの混合物を開示しており、そのう
ちの少なくとも一つは4個より多い数の炭素原子を有す
るアルキルまたはアルケニル基を含むビニルエステルを
コモノマーとして含む。
【0015】ヨーロッパ特許出願公開第0 648 256 号
は、鉱油用の冷時流動改善剤としてエチレン/ビニルエ
ステルコポリマーを開示している。このビニルエステル
はC1〜C28−酸残基を有し、そしてコポリマー中での
そのモル割合は11%未満である。
は、鉱油用の冷時流動改善剤としてエチレン/ビニルエ
ステルコポリマーを開示している。このビニルエステル
はC1〜C28−酸残基を有し、そしてコポリマー中での
そのモル割合は11%未満である。
【0016】国際特許出願公開第96/34073号は、曇り点
よりも10℃低い温度において2重量%未満のワックス含
有率を示す鉱油用の冷時流動改善剤としての添加剤を開
示する。この添加剤は、エチレン、及び酢酸ビニル以外
の不飽和ビニルエステルを含み、ここでビニルエステル
のモル割合は10%よりも多い。
よりも10℃低い温度において2重量%未満のワックス含
有率を示す鉱油用の冷時流動改善剤としての添加剤を開
示する。この添加剤は、エチレン、及び酢酸ビニル以外
の不飽和ビニルエステルを含み、ここでビニルエステル
のモル割合は10%よりも多い。
【0017】ヨーロッパ特許出願公開第0 649 456 号
は、エチレンと不飽和アルコールのエステルとのコポリ
マーを開示する。これを用いることによって、2.5 重量
%より高いワックス含有率を有する油の冷時流動挙動を
改善することができる。
は、エチレンと不飽和アルコールのエステルとのコポリ
マーを開示する。これを用いることによって、2.5 重量
%より高いワックス含有率を有する油の冷時流動挙動を
改善することができる。
【0018】ヨーロッパ特許出願公開第0 706 306 号
は、中間留分におけるCFPPを安定化させるための添加剤
を開示している。この添加剤は、エチレンとビニルエス
テルのコポリマー及びターポリマーの混合物からなる。
ここに提案されている混合物の欠点は高結晶性のポリマ
ー成分の割合であり、これは、特に低い油温度及び/ま
たは添加剤温度において、このような添加剤が添加され
た油のその曇り点より高い温度での濾過性を損ねる。
は、中間留分におけるCFPPを安定化させるための添加剤
を開示している。この添加剤は、エチレンとビニルエス
テルのコポリマー及びターポリマーの混合物からなる。
ここに提案されている混合物の欠点は高結晶性のポリマ
ー成分の割合であり、これは、特に低い油温度及び/ま
たは添加剤温度において、このような添加剤が添加され
た油のその曇り点より高い温度での濾過性を損ねる。
【0019】特に、高い沸騰限界と同時に狭い蒸留範囲
を持つ中間留分においては、慣用の流動改善剤はある種
の問題を引き起こす。このような流動改善剤によってこ
の種の油に確立されるCFPPは安定しておらず、二三日〜
数週間の間に、添加剤を含まない油のCFPPにまで劣化す
ることが観察される(CFPPリバージョン)。これの原因
は知られていないが、コモノマー含有率の低いポリマー
成分が、既に曇った油から完全に再溶解しないことが原
因であろうと思われる。CFPPリバージョンを防ぐこと
は、硫黄含有率が低い油において特に問題となる。なぜ
ならば、この油は、脱硫段階により、C18よりも長い鎖
長を有する長鎖n-パラフィンを特に高い含有率で含むか
らである。
を持つ中間留分においては、慣用の流動改善剤はある種
の問題を引き起こす。このような流動改善剤によってこ
の種の油に確立されるCFPPは安定しておらず、二三日〜
数週間の間に、添加剤を含まない油のCFPPにまで劣化す
ることが観察される(CFPPリバージョン)。これの原因
は知られていないが、コモノマー含有率の低いポリマー
成分が、既に曇った油から完全に再溶解しないことが原
因であろうと思われる。CFPPリバージョンを防ぐこと
は、硫黄含有率が低い油において特に問題となる。なぜ
ならば、この油は、脱硫段階により、C18よりも長い鎖
長を有する長鎖n-パラフィンを特に高い含有率で含むか
らである。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】それゆえ、CFPPを非常
に良好に低下させしかもこの際CFPPリバージョンが起こ
らず、更にまた含添加剤油の曇り点よりも高い温度にお
いてもその濾過性を減じさせない、上記鉱油及び鉱油蒸
留物のための添加剤を見出すという課題があった。
に良好に低下させしかもこの際CFPPリバージョンが起こ
らず、更にまた含添加剤油の曇り点よりも高い温度にお
いてもその濾過性を減じさせない、上記鉱油及び鉱油蒸
留物のための添加剤を見出すという課題があった。
【0021】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、この課
題が、エチレンとネオカルボン酸ビニルとのコポリマー
及びエチレンとビニルエステルまたはアクリレートとの
コポリマーを含む混合物によって達成できることがここ
に見出された。
題が、エチレンとネオカルボン酸ビニルとのコポリマー
及びエチレンとビニルエステルまたはアクリレートとの
コポリマーを含む混合物によって達成できることがここ
に見出された。
【0022】本発明は、500ppm未満の硫黄含有率を有し
かつC18以上の鎖長を有するn-パラフィンを少なくとも
8重量%の割合で含む燃料油の冷時流動特性を改善する
方法であって、 A1) 以下の構造単位、つまり a) 96mol %までの割合の以下の式1 −CH2 −CR1 R2 − 1 [ 式中、R1 及びR2 は、互いに独立して、水素または
メチルである]で表される二価の構造単位、及び b) 4〜10mol %の割合の以下の式2
かつC18以上の鎖長を有するn-パラフィンを少なくとも
8重量%の割合で含む燃料油の冷時流動特性を改善する
方法であって、 A1) 以下の構造単位、つまり a) 96mol %までの割合の以下の式1 −CH2 −CR1 R2 − 1 [ 式中、R1 及びR2 は、互いに独立して、水素または
メチルである]で表される二価の構造単位、及び b) 4〜10mol %の割合の以下の式2
【0023】
【化10】 [ 式中、R3 は、第三炭素原子を含む飽和の分枝状C6
〜C16−アルキルである]で表される二価の構造単位、
を含む、低級オレフィンとビニルエステルとのコポリマ
ー15〜50重量%、あるいはA1) の代わりに、 A2) 以下の構造単位、つまりa) 96mol %までの割合
の以下の式1 −CH2 −CR1 R2 − 1 [ 式中、R1 及びR2 は、互いに独立して、水素または
メチルである]で表される二価の構造単位、及び b) 1〜10mol %の割合の以下の式2
〜C16−アルキルである]で表される二価の構造単位、
を含む、低級オレフィンとビニルエステルとのコポリマ
ー15〜50重量%、あるいはA1) の代わりに、 A2) 以下の構造単位、つまりa) 96mol %までの割合
の以下の式1 −CH2 −CR1 R2 − 1 [ 式中、R1 及びR2 は、互いに独立して、水素または
メチルである]で表される二価の構造単位、及び b) 1〜10mol %の割合の以下の式2
【0024】
【化11】 [ 式中、R3 は、第三炭素原子を含む飽和の分枝状C6
〜C16−アルキルである]で表される二価の構造単位、
及び c) 10mol %までの割合の以下の式3
〜C16−アルキルである]で表される二価の構造単位、
及び c) 10mol %までの割合の以下の式3
【0025】
【化12】 で表される二価の構造単位(但し、式2及び3の構造単
位のモル割合の合計は4〜12mol %である)を含む、低
級オレフィンとビニルエステルとのコポリマー15〜50重
量%、及び B) それ自体で冷時流動改善剤である、エチレンとビニ
ルエステルまたはアクリレートとの更に別の少なくとも
一種のコポリマーまたはターポリマー85〜50重量%の混
合物を含有してなる添加剤を添加することを特徴とする
上記方法に関する。
位のモル割合の合計は4〜12mol %である)を含む、低
級オレフィンとビニルエステルとのコポリマー15〜50重
量%、及び B) それ自体で冷時流動改善剤である、エチレンとビニ
ルエステルまたはアクリレートとの更に別の少なくとも
一種のコポリマーまたはターポリマー85〜50重量%の混
合物を含有してなる添加剤を添加することを特徴とする
上記方法に関する。
【0026】重量%で示した上記数値は、A1) またはA
2) とB)との混合物の合計重量を基準とする。
2) とB)との混合物の合計重量を基準とする。
【0027】更に本発明は、鉱油及び鉱油蒸留物の冷時
流動挙動を改善するための添加剤、及びこのような添加
剤を含む燃料油に関する。
流動挙動を改善するための添加剤、及びこのような添加
剤を含む燃料油に関する。
【0028】該コポリマー混合物は、好ましくは、成分
A1) またはA2) を20〜40重量%の割合で、及び成分B)を
60〜80重量%の割合で含む。
A1) またはA2) を20〜40重量%の割合で、及び成分B)を
60〜80重量%の割合で含む。
【0029】成分B)のための好ましいビニルエステルは
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ヘキサン酸ビニル、
ラウリン酸ビニル、及びネオカルボン酸、特にネオノナ
ン酸、ネオデカン酸及びネオウンデカン酸のビニルエス
テルである。好ましいアクリレートは、1〜20個、特に
2〜12個、とりわけ4〜8個の炭素原子を有するアルコ
ール残基を含むアルキルアクリレート、例えばメチルア
クリレート、エチルアクリレート及び2-エチルヘキシル
アクリレートである。
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ヘキサン酸ビニル、
ラウリン酸ビニル、及びネオカルボン酸、特にネオノナ
ン酸、ネオデカン酸及びネオウンデカン酸のビニルエス
テルである。好ましいアクリレートは、1〜20個、特に
2〜12個、とりわけ4〜8個の炭素原子を有するアルコ
ール残基を含むアルキルアクリレート、例えばメチルア
クリレート、エチルアクリレート及び2-エチルヘキシル
アクリレートである。
【0030】R1及びR2は好ましくは水素である。R3は好
ましくは7〜11個の炭素原子を有するネオアルキル基、
特に8、9または10個の炭素原子を有するネオアルキル
基である。上記のネオアルキル基が誘導され得る元のネ
オアルカン酸は以下の式4:
ましくは7〜11個の炭素原子を有するネオアルキル基、
特に8、9または10個の炭素原子を有するネオアルキル
基である。上記のネオアルキル基が誘導され得る元のネ
オアルカン酸は以下の式4:
【0031】
【化13】 [式中、R'及びR"は、一緒に好ましくは5〜9、特に6
〜8、とりわけ7または8個の炭素原子を有する線状ア
ルキル基である]で示される。従って、共重合に使用さ
れるビニルエステルは、以下の式5:
〜8、とりわけ7または8個の炭素原子を有する線状ア
ルキル基である]で示される。従って、共重合に使用さ
れるビニルエステルは、以下の式5:
【0032】
【化14】 を有する。
【0033】好ましくは、ネオノナン酸、ネオデカン酸
及びネオウンデカン酸のビニルエステルである。コポリ
マーA1) は、好ましくは、式2の構造単位を5〜10mol
%、特に7〜10mol %の割合で含む。コポリマーA2)
は、好ましくは、式3の構造単位を3〜10mol %の割合
で、及び式2の構造単位を1〜6mol %、特に1.5 〜4
mol %の割合で含む。式2及び3のコモノマーのモル割
合の合計は好ましくは6〜12mol %、特に7〜10mol %
である。
及びネオウンデカン酸のビニルエステルである。コポリ
マーA1) は、好ましくは、式2の構造単位を5〜10mol
%、特に7〜10mol %の割合で含む。コポリマーA2)
は、好ましくは、式3の構造単位を3〜10mol %の割合
で、及び式2の構造単位を1〜6mol %、特に1.5 〜4
mol %の割合で含む。式2及び3のコモノマーのモル割
合の合計は好ましくは6〜12mol %、特に7〜10mol %
である。
【0034】好ましくはコポリマーB)は、10〜20mol
%、好ましくは13〜18mol %のコモノマー含有率を有す
るエチレンコポリマーである。適当なコモノマーは2〜
15個の炭素原子を有する脂肪族カルボン酸のビニルエス
テルである。それ故、B)は、特に、エチレン/酢酸ビニ
ルコポリマー、エチレン/プロピオン酸ビニルコポリマ
ー、エチレン/酢酸ビニル/ネオノナン酸ビニルコポリ
マーまたはエチレン/酢酸ビニル/ネオデカン酸ビニル
ターポリマーである。更に別の好適なコモノマーは、プ
ロペン、ヘキセン、ブテン、イソブテン、ジイソブチレ
ン、4-メチル-1-ペンテン及びノルボルネン等のオレフ
ィンである。特に好ましくは、エチレン/酢酸ビニル/
ジイソブチレンターポリマー及びエチレン/酢酸ビニル
/4-メチル-1- ペンテンターポリマーである。
%、好ましくは13〜18mol %のコモノマー含有率を有す
るエチレンコポリマーである。適当なコモノマーは2〜
15個の炭素原子を有する脂肪族カルボン酸のビニルエス
テルである。それ故、B)は、特に、エチレン/酢酸ビニ
ルコポリマー、エチレン/プロピオン酸ビニルコポリマ
ー、エチレン/酢酸ビニル/ネオノナン酸ビニルコポリ
マーまたはエチレン/酢酸ビニル/ネオデカン酸ビニル
ターポリマーである。更に別の好適なコモノマーは、プ
ロペン、ヘキセン、ブテン、イソブテン、ジイソブチレ
ン、4-メチル-1-ペンテン及びノルボルネン等のオレフ
ィンである。特に好ましくは、エチレン/酢酸ビニル/
ジイソブチレンターポリマー及びエチレン/酢酸ビニル
/4-メチル-1- ペンテンターポリマーである。
【0035】当該添加剤混合物に使用されるコポリマー
は、慣用の共重合方法、例えば懸濁重合、溶液重合、気
相重合または高圧塊状重合によって製造することができ
る。好ましくは高圧塊状重合であり、好ましくは50〜40
0MPa、特に100 〜300MPaの圧力及び好ましくは50〜350
℃の温度、特に100 〜250 ℃の温度で行うこのような重
合法である。各モノマーの反応は、遊離基を形成する開
始剤(遊離基開始剤)によって開始される。この部類の
物質には、例えば、酸素、ヒドロペルオキシド類、過酸
化物類及びアゾ化合物、例えばクメンヒドロペルオキシ
ド、t-ブチルヒドロペルオキシド、ジラウロイルペルオ
キシド、ジベンゾイルペルオキシド、ビス(2- エチルヘ
キシル) ペルオキシドカーボネート、t-ブチルペルピバ
レート、t-ブチルペルマレエート、t-ブチルペルベンゾ
エート、ジクミルペルオキシド、t-ブチルクミルペルオ
キシド、ジ(t- ブチル) ペルオキシド、2,2'- アゾビス
(2- メチルプロピオニトリル) 及び2,2'- アゾビス(2-
メチルブチロニトリル) が包含される。これらの開始剤
は、各々単独でまたは二種またはそれ以上のものの混合
物として、モノマー混合物を基準として0.01〜20重量
%、好ましくは0.05〜10重量%の量で使用される。
は、慣用の共重合方法、例えば懸濁重合、溶液重合、気
相重合または高圧塊状重合によって製造することができ
る。好ましくは高圧塊状重合であり、好ましくは50〜40
0MPa、特に100 〜300MPaの圧力及び好ましくは50〜350
℃の温度、特に100 〜250 ℃の温度で行うこのような重
合法である。各モノマーの反応は、遊離基を形成する開
始剤(遊離基開始剤)によって開始される。この部類の
物質には、例えば、酸素、ヒドロペルオキシド類、過酸
化物類及びアゾ化合物、例えばクメンヒドロペルオキシ
ド、t-ブチルヒドロペルオキシド、ジラウロイルペルオ
キシド、ジベンゾイルペルオキシド、ビス(2- エチルヘ
キシル) ペルオキシドカーボネート、t-ブチルペルピバ
レート、t-ブチルペルマレエート、t-ブチルペルベンゾ
エート、ジクミルペルオキシド、t-ブチルクミルペルオ
キシド、ジ(t- ブチル) ペルオキシド、2,2'- アゾビス
(2- メチルプロピオニトリル) 及び2,2'- アゾビス(2-
メチルブチロニトリル) が包含される。これらの開始剤
は、各々単独でまたは二種またはそれ以上のものの混合
物として、モノマー混合物を基準として0.01〜20重量
%、好ましくは0.05〜10重量%の量で使用される。
【0036】好ましくは各添加剤成分は、140 ℃で20〜
10,000mPas、特に30〜5000mPas、とりわけ50〜2000mPas
の溶融粘度を有する。成分Aは好ましくは、成分Bより
も少なくとも100mPas 高い溶融粘度を有する。該混合物
の所望の溶融粘度は、各々の成分の選択によって及び各
コポリマーの混合比を変えることによって確立される。
10,000mPas、特に30〜5000mPas、とりわけ50〜2000mPas
の溶融粘度を有する。成分Aは好ましくは、成分Bより
も少なくとも100mPas 高い溶融粘度を有する。該混合物
の所望の溶融粘度は、各々の成分の選択によって及び各
コポリマーの混合比を変えることによって確立される。
【0037】A1) 、A2) 及びB)で挙げた各コポリマーは
5重量%までの割合で更に別のコモノマーを含んでいて
もよい。このようなコモノマーの例はビニルエステル、
ビニルエーテル、アルキルアクリレート、アルキルメタ
クリレート(これらはC1 〜C20−アルキル基を有す
る)、イソブチレンまたは少なくとも5個の炭素原子を
有するより高級のオレフィンである。好ましい高級オレ
フィンはヘキセン、イソブチレン、4-メチルペンテン、
オクテン及び/またはジイソブチレンである。
5重量%までの割合で更に別のコモノマーを含んでいて
もよい。このようなコモノマーの例はビニルエステル、
ビニルエーテル、アルキルアクリレート、アルキルメタ
クリレート(これらはC1 〜C20−アルキル基を有す
る)、イソブチレンまたは少なくとも5個の炭素原子を
有するより高級のオレフィンである。好ましい高級オレ
フィンはヘキセン、イソブチレン、4-メチルペンテン、
オクテン及び/またはジイソブチレンである。
【0038】高圧塊状重合は公知の高圧反応器、例えば
オートクレーブまたは管状反応器中でバッチ式にまたは
連続式に行われる。この際、管状反応器が特に首尾がよ
いことがわかった。脂肪族及び/または芳香族炭化水素
または炭化水素混合物、ベンゼンまたはトルエン等の溶
剤が反応混合物中に存在していてもよい。この重合は、
好ましくは、溶剤の不存在下で行われる。この重合の好
ましい態様の一つでは、モノマー混合物、開始剤及び使
用する場合は調節剤を、反応器入口及び一つまたはそれ
以上の側分岐部を介して管状反応器に導入する。ここで
このモノマー流は様々な組成を有し得る(ヨーロッパ特
許出願公開第0 271 738 号)。
オートクレーブまたは管状反応器中でバッチ式にまたは
連続式に行われる。この際、管状反応器が特に首尾がよ
いことがわかった。脂肪族及び/または芳香族炭化水素
または炭化水素混合物、ベンゼンまたはトルエン等の溶
剤が反応混合物中に存在していてもよい。この重合は、
好ましくは、溶剤の不存在下で行われる。この重合の好
ましい態様の一つでは、モノマー混合物、開始剤及び使
用する場合は調節剤を、反応器入口及び一つまたはそれ
以上の側分岐部を介して管状反応器に導入する。ここで
このモノマー流は様々な組成を有し得る(ヨーロッパ特
許出願公開第0 271 738 号)。
【0039】該添加剤混合物は、溶液または分散液の形
で鉱油または鉱油蒸留物に添加される。この溶液または
分散液は好ましくは該混合物を1〜90重量%、特に5〜
80重量%の割合で含む。適当な溶剤または分散媒体は、
脂肪族及び/または芳香族炭化水素または炭化水素混合
物、例えばガソリン留分、ケロシン、デカン、ペンタデ
カン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンまたは市販
の溶剤混合物、例えばソルベントナフサ、(R) Shellsol
l AB、(R) Solvesso 150、(R) Solvesso 200、 (R) Exxs
ol、(R) ISOPAR及び(R) Shellsol D製品群である。上記
の溶剤混合物は様々な量で脂肪族及び/または芳香族炭
化水素を含む。この脂肪族類は直鎖(n-パラフィン)ま
たは分枝(iso-パラフィン)であり得る。芳香族炭化水
素は、単環式、二環式または多環式であることができそ
して一つまたはそれ以上の置換基を有していてもよい。
該添加剤混合物によってレオロジー特性が改善された鉱
油または鉱油蒸留物は、この蒸留物を基準として該混合
物を0.001 〜2重量%、好ましくは0.005 〜0.5 重量%
の割合で含む。
で鉱油または鉱油蒸留物に添加される。この溶液または
分散液は好ましくは該混合物を1〜90重量%、特に5〜
80重量%の割合で含む。適当な溶剤または分散媒体は、
脂肪族及び/または芳香族炭化水素または炭化水素混合
物、例えばガソリン留分、ケロシン、デカン、ペンタデ
カン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンまたは市販
の溶剤混合物、例えばソルベントナフサ、(R) Shellsol
l AB、(R) Solvesso 150、(R) Solvesso 200、 (R) Exxs
ol、(R) ISOPAR及び(R) Shellsol D製品群である。上記
の溶剤混合物は様々な量で脂肪族及び/または芳香族炭
化水素を含む。この脂肪族類は直鎖(n-パラフィン)ま
たは分枝(iso-パラフィン)であり得る。芳香族炭化水
素は、単環式、二環式または多環式であることができそ
して一つまたはそれ以上の置換基を有していてもよい。
該添加剤混合物によってレオロジー特性が改善された鉱
油または鉱油蒸留物は、この蒸留物を基準として該混合
物を0.001 〜2重量%、好ましくは0.005 〜0.5 重量%
の割合で含む。
【0040】特定の問題の溶液のための添加剤パッケー
ジを作成するために、該混合物は、それ自体でも原油、
潤滑油または燃料油の冷時流動特性を改善する一種また
はそれ以上の油溶性共添加剤と一緒に使用することもで
きる。このような共添加剤の例は、パラフィンの分散を
もたらす極性化合物(パラフィン分散剤)、及び櫛状ポ
リマーである。
ジを作成するために、該混合物は、それ自体でも原油、
潤滑油または燃料油の冷時流動特性を改善する一種また
はそれ以上の油溶性共添加剤と一緒に使用することもで
きる。このような共添加剤の例は、パラフィンの分散を
もたらす極性化合物(パラフィン分散剤)、及び櫛状ポ
リマーである。
【0041】パラフィン分散剤はパラフィン結晶の大き
さを小さくし、そしてパラフィン粒子が堆積せず、その
代わり顕著に低下した沈降傾向をもってコロイド状に分
散したままに残るという効果を有する。首尾良く用い得
ることがわかったパラフィン分散剤はイオン性または極
性基を含む油溶性極性化合物、例えばアミン塩及び/ま
たはアミドであり、これらは脂肪族または芳香族アミ
ン、好ましくは長鎖脂肪族アミンを、脂肪族または芳香
族モノ- 、ジ- 、トリ- またはテトラカルボン酸または
それの酸無水物と反応させることによって得られる(米
国特許第4,211,534 号)。他のパラフィン分散剤は、無
水マレイン酸とα, β- 不飽和化合物とのコポリマー
(これは場合によっては第一モノアルキルアミン及び/
または脂肪族アルコールと反応させることができる)
(ヨーロッパ特許出願公開第0 154 177号)、アルケニ
ルスピロビスラクトンとアミンとの反応生成物(ヨーロ
ッパ特許出願公開第0 413 279 号)、及びヨーロッパ特
許出願公開第0 606 055 号に記載されるような、α, β
- 不飽和ジカルボン酸無水物、α, β- 不飽和化合物、
及び低級不飽和アルコールのポリオキシアルケニルエー
テルに基づくターポリマーの反応生成物である。アルキ
ルフェノール- ホルムアルデヒド樹脂もパラフィン分散
剤として適している。
さを小さくし、そしてパラフィン粒子が堆積せず、その
代わり顕著に低下した沈降傾向をもってコロイド状に分
散したままに残るという効果を有する。首尾良く用い得
ることがわかったパラフィン分散剤はイオン性または極
性基を含む油溶性極性化合物、例えばアミン塩及び/ま
たはアミドであり、これらは脂肪族または芳香族アミ
ン、好ましくは長鎖脂肪族アミンを、脂肪族または芳香
族モノ- 、ジ- 、トリ- またはテトラカルボン酸または
それの酸無水物と反応させることによって得られる(米
国特許第4,211,534 号)。他のパラフィン分散剤は、無
水マレイン酸とα, β- 不飽和化合物とのコポリマー
(これは場合によっては第一モノアルキルアミン及び/
または脂肪族アルコールと反応させることができる)
(ヨーロッパ特許出願公開第0 154 177号)、アルケニ
ルスピロビスラクトンとアミンとの反応生成物(ヨーロ
ッパ特許出願公開第0 413 279 号)、及びヨーロッパ特
許出願公開第0 606 055 号に記載されるような、α, β
- 不飽和ジカルボン酸無水物、α, β- 不飽和化合物、
及び低級不飽和アルコールのポリオキシアルケニルエー
テルに基づくターポリマーの反応生成物である。アルキ
ルフェノール- ホルムアルデヒド樹脂もパラフィン分散
剤として適している。
【0042】櫛状ポリマーという用語は、少なくとも8
個、特に少なくとも10個の炭素原子を有する炭化水素残
基がポリマー主鎖に結合しているポリマーを意味する。
好ましくは、アルキル側鎖が少なくとも8個、特に少な
くとも10個の炭素原子を有するホモポリマーである。コ
ポリマーの場合は、少なくとも20%、好ましくは少なく
とも30%のモノマーが側鎖を有する(Comb-like Polyme
rs-Structure and Properties; N.A.Plate及びV.P.Shib
aev, J.Polym.Sci.Macromolecular Revs. 1974,8,117頁
以降参照)。適当な櫛状ポリマーの例は、フマレート/
酢酸ビニルコポリマー(ヨーロッパ特許出願公開第0 15
3 176 号参照)、C6-C24- α- オレフィンとN-C6- 〜C
22-アルキルマレイミドとのコポリマー(ヨーロッパ特
許出願公開第0 320 766 号参照)、更にエステル化され
たオレフィン/無水マレイン酸コポリマー、α- オレフ
ィンのポリマー及びコポリマー、及びスチレンと無水マ
レイン酸とのエステル化されたコポリマーである。
個、特に少なくとも10個の炭素原子を有する炭化水素残
基がポリマー主鎖に結合しているポリマーを意味する。
好ましくは、アルキル側鎖が少なくとも8個、特に少な
くとも10個の炭素原子を有するホモポリマーである。コ
ポリマーの場合は、少なくとも20%、好ましくは少なく
とも30%のモノマーが側鎖を有する(Comb-like Polyme
rs-Structure and Properties; N.A.Plate及びV.P.Shib
aev, J.Polym.Sci.Macromolecular Revs. 1974,8,117頁
以降参照)。適当な櫛状ポリマーの例は、フマレート/
酢酸ビニルコポリマー(ヨーロッパ特許出願公開第0 15
3 176 号参照)、C6-C24- α- オレフィンとN-C6- 〜C
22-アルキルマレイミドとのコポリマー(ヨーロッパ特
許出願公開第0 320 766 号参照)、更にエステル化され
たオレフィン/無水マレイン酸コポリマー、α- オレフ
ィンのポリマー及びコポリマー、及びスチレンと無水マ
レイン酸とのエステル化されたコポリマーである。
【0043】例えば、櫛状ポリマーは以下の式
【0044】
【化15】 (式中、Aは、R’、COOR’、OCOR’、R”−
COOR’またはOR’であり、Dは、H、CH3 、A
またはR”であり、Eは、HまたはAであり、Gは、
H、R”、R”−COOR’、アリール基または複素環
式基であり、Mは、H、COOR”、OCOR”、O
R”またはCOOHであり、Nは、H、R”、COO
R”、OCORまたはアリール基であり、R’は、8〜
50個の炭素原子を持つ炭化水素鎖であり、R”は、1
〜10個の炭素原子を持つ炭化水素鎖であり、mは、
0.4〜1.0の数であり、そしてnは、0〜0.6の
数である)で表すことができる。
COOR’またはOR’であり、Dは、H、CH3 、A
またはR”であり、Eは、HまたはAであり、Gは、
H、R”、R”−COOR’、アリール基または複素環
式基であり、Mは、H、COOR”、OCOR”、O
R”またはCOOHであり、Nは、H、R”、COO
R”、OCORまたはアリール基であり、R’は、8〜
50個の炭素原子を持つ炭化水素鎖であり、R”は、1
〜10個の炭素原子を持つ炭化水素鎖であり、mは、
0.4〜1.0の数であり、そしてnは、0〜0.6の
数である)で表すことができる。
【0045】当該添加剤混合物とパラフィン分散剤及び
/または櫛状ポリマーとの混合比(重量部)はそれぞれ
の場合に1:10〜20:1、好ましくは1:1〜1
0:1である。
/または櫛状ポリマーとの混合比(重量部)はそれぞれ
の場合に1:10〜20:1、好ましくは1:1〜1
0:1である。
【0046】特に適当な燃料成分は中間留分である。中
間留分という用語は、特に、原油を蒸留することによっ
て得られた、120 〜400 ℃の範囲で沸騰する鉱油、例え
ばケロシン、ジェット燃料、ディーゼル油及び暖房用燃
料油を意味する。この新規燃料は、好ましくは、硫黄を
350ppm未満、特に200ppm未満の量で含む。GCにより測
定した、18個の炭素原子またはそれ以上の鎖長を有す
るn-パラフィンの含有率は少なくとも8領域%(area
%) 、好ましくは10領域%より高い。最も近い従来技
術、特にヨーロッパ特許出願公開第0 796 306 号と比較
して、該新規方法の利点は、該添加剤の改善された溶解
性であり、これは、該添加剤を含む油の濾過性は、油及
び/または添加剤の低い混合温度においても保持される
ことを意味する。加えて、該新規混合物は、各々の成分
と比較するとCFPPの低下に関して顕著な相乗効果を示
す。
間留分という用語は、特に、原油を蒸留することによっ
て得られた、120 〜400 ℃の範囲で沸騰する鉱油、例え
ばケロシン、ジェット燃料、ディーゼル油及び暖房用燃
料油を意味する。この新規燃料は、好ましくは、硫黄を
350ppm未満、特に200ppm未満の量で含む。GCにより測
定した、18個の炭素原子またはそれ以上の鎖長を有す
るn-パラフィンの含有率は少なくとも8領域%(area
%) 、好ましくは10領域%より高い。最も近い従来技
術、特にヨーロッパ特許出願公開第0 796 306 号と比較
して、該新規方法の利点は、該添加剤の改善された溶解
性であり、これは、該添加剤を含む油の濾過性は、油及
び/または添加剤の低い混合温度においても保持される
ことを意味する。加えて、該新規混合物は、各々の成分
と比較するとCFPPの低下に関して顕著な相乗効果を示
す。
【0047】当該添加剤混合物は単独でまたは他の添加
剤、例えば脱蝋剤、腐食防止剤、酸化防止剤、潤滑剤、
曇り除去剤(dehazers)、導電性改善剤、セタン価改善剤
またはスラッジ防止剤と一緒に使用できる。
剤、例えば脱蝋剤、腐食防止剤、酸化防止剤、潤滑剤、
曇り除去剤(dehazers)、導電性改善剤、セタン価改善剤
またはスラッジ防止剤と一緒に使用できる。
【0048】
【実施例】表1: 添加剤の特性 以下のエチレンのコポリマー及びターポリマーを、それ
ぞれケロシン中50%懸濁液として使用する。
ぞれケロシン中50%懸濁液として使用する。
【0049】
【表1】 V140 = EN 3219 に従い測定された140 ℃での溶融粘
度 表2: 試験油の特性 沸騰情報をASTM D-86 に記載のように、CFPP値をEN 116
に従いそして曇り点をISO 3015に従い測定する。パラフ
ィン含有率は、油のガスクロマトグラフィーによる分離
(FiD により検出)及び全積分値と比較したC18-n-パラ
フィンの積分値の計算によって測定する。近似的に、全
積分値と比較した、≧C18-n- パラフィンのこの領域積
分値を、≧C18-n- パラフィンの重量%と見なす。
度 表2: 試験油の特性 沸騰情報をASTM D-86 に記載のように、CFPP値をEN 116
に従いそして曇り点をISO 3015に従い測定する。パラフ
ィン含有率は、油のガスクロマトグラフィーによる分離
(FiD により検出)及び全積分値と比較したC18-n-パラ
フィンの積分値の計算によって測定する。近似的に、全
積分値と比較した、≧C18-n- パラフィンのこの領域積
分値を、≧C18-n- パラフィンの重量%と見なす。
【0050】
【表2】 CFPP安定性の測定 以下に記載の量の流動改善剤を添加した油のCFPP値をそ
の添加後に直ぐに測定しそしてその残りの試料を−3
℃、つまり曇り点より低い温度で保存した。それぞれ1
週間の間隔で、この試料を12℃に加温し、50mlを更なる
CFPP測定のために取り出しそしてその残りを再び−3℃
で保存した。 表3: 試験油1中でのCFPP安定性 ケロシン中50%の添加剤を800ppmの量で試験油1に添加
した。
の添加後に直ぐに測定しそしてその残りの試料を−3
℃、つまり曇り点より低い温度で保存した。それぞれ1
週間の間隔で、この試料を12℃に加温し、50mlを更なる
CFPP測定のために取り出しそしてその残りを再び−3℃
で保存した。 表3: 試験油1中でのCFPP安定性 ケロシン中50%の添加剤を800ppmの量で試験油1に添加
した。
【0051】
【表3】 表4: 試験油2中でのCFPP安定性 ケロシン中50%の添加剤を800ppmの量で試験油2に添加
した。
した。
【0052】
【表4】 表5a): 試験油6中でのCFPP安定性 添加剤を添加した直後のCFPP値
【0053】
【表5】 表5b): 試験油6中でのCFPP安定性 2℃で4日間保存した後のCFPP値
【0054】
【表6】 表6: 試験油3中でのCFPP相乗作用
【0055】
【表7】 表7: 試験油4中でのCFPP相乗作用
【0056】
【表8】 当該混合物の溶解性 ターポリマーの溶解性挙動を以下のようにブリティッシ
ュレール試験(BritishRail test) で測定する。
ュレール試験(BritishRail test) で測定する。
【0057】22℃の温度に保持したケロシン中のポリマ
ー分散液400ppmを、22℃に保持した200ml
の試験油5中に添加し、そしてこの混合物を30秒間激
しく振盪する。+3℃で24時間保存した後、この混合
物を15秒間振盪し、次いで50mlづつ3回に分けて
それぞれ1.6μmガラスファイバマイクロフィルター
(φ25mm; Whatman GFA, オーダー
No.1820025)を通して3℃で濾過する。この
3つの濾過時間T1 、T2 及びT3 (この合計は20分
を超えてはならない)を使用して以下のようにADT値
を計算する:
ー分散液400ppmを、22℃に保持した200ml
の試験油5中に添加し、そしてこの混合物を30秒間激
しく振盪する。+3℃で24時間保存した後、この混合
物を15秒間振盪し、次いで50mlづつ3回に分けて
それぞれ1.6μmガラスファイバマイクロフィルター
(φ25mm; Whatman GFA, オーダー
No.1820025)を通して3℃で濾過する。この
3つの濾過時間T1 、T2 及びT3 (この合計は20分
を超えてはならない)を使用して以下のようにADT値
を計算する:
【0058】
【外1】 15以下のADT値は、そのガス油が、“通常の”寒い
天候において満足に使用できることの指標と捉えられ
る。25より高いADT値を有する物は濾過不能と見な
される。
天候において満足に使用できることの指標と捉えられ
る。25より高いADT値を有する物は濾過不能と見な
される。
【0059】表8: 添加剤の溶解性
【0060】
【表9】 使用した商品名のリスト ソルベントナフサ 180 〜210 ℃の沸点範囲を有する芳香族(R) Shellsol AB 溶剤混合物(R) Solvesso 150(R) Solvesso 200 230 〜287 ℃の沸点範囲を有する芳香族 溶剤混合物 (R) Exxsol 様々な沸点範囲の脱芳香族化した溶剤、 例えば、(R) Exxsol D60: 187 〜215 ℃ (R) ISOPAR(Exxon) 様々な沸点範囲のイソパラフィン性溶剤混合 物、例えば(R) ISOPAR L: 190 〜210 ℃ (R) Shellsol D 様々な沸点範囲の主として脂肪族の溶剤混合 物
Claims (12)
- 【請求項1】 500ppm未満の硫黄含有率を有しかつC18
以上の鎖長を有するn-パラフィンを少なくとも8重量%
の割合で含む燃料油の冷時流動特性を改善する方法であ
って、 A1) 以下の構造単位、つまり a) 96mol %までの割合の以下の式1 −CH2 −CR1 R2 − 1 [ 式中、R1 及びR2 は、互いに独立して、水素または
メチルである]で表される二価の構造単位、及び b) 1〜10mol %の割合の以下の式2 【化1】 [ 式中、R3 は、第三炭素原子を含む飽和の分枝状C6
〜C16−アルキルである] で表される二価の構造単位、
を含む、低級オレフィンとビニルエステルとのコポリマ
ー15〜50重量%、あるいはA1) の代わりに A2) 以下の構造単位、つまり a) 96mol %までの割合の以下の式1 −CH2 −CR1 R2 − 1 [ 式中、R1 及びR2 は、互いに独立して、水素または
メチルである]で表される二価の構造単位、及び b) 1〜10mol %の割合の以下の式2 【化2】 [ 式中、R3 は、第三炭素原子を含む飽和の分枝状C6
〜C16−アルキルである]で表される二価の構造単位、
及び c) 10mol %までの割合の以下の式3 【化3】 で表される二価の構造単位、(但し、式2及び3で表さ
れる構造単位のモル割合の合計は4〜12mol %である)
を含む、低級オレフィンとビニルエステルとのコポリマ
ー15〜50重量%、及び B) それ自体で冷時流動改善剤である、エチレンとビニ
ルエステルまたはアクリレートとの更に別の少なくとも
一種のコポリマーまたはターポリマー85〜50重量%、の
混合物を含有してなる添加剤を添加することを特徴とす
る上記方法。 - 【請求項2】 R1 及びR2 が水素である、請求項1の
方法。 - 【請求項3】 R3 が7〜11個の炭素原子を有するネオ
アルキル基、特に8、9または10個の炭素原子を有する
ネオアルキル基である、請求項1または2の方法。 - 【請求項4】 コポリマーA1) が、好ましくは、式2で
表される構造単位を5〜10mol %、特に7〜10mol %の
割合で含む、請求項1〜3のいずれか一つの方法。 - 【請求項5】 コポリマーA2) が、式3で表される構造
単位を3〜10mol %の割合で、及び式2で表される構造
単位を1〜6mol %、特に1.5 〜4mol %の割合で含
む、請求項1〜3のいずれか一つの方法。 - 【請求項6】 使用する添加剤混合物が、140 ℃で、20
〜10,000mPas、特に30〜5000mPas、とりわけ50〜2000mP
asの溶融粘度を有する、請求項1〜5のいずれか一つの
方法。 - 【請求項7】 A1) 、A2) またはB)に記載のコポリマー
が、5重量%のまでの割合で更に別のコモノマーを含
む、請求項1〜6のいずれか一つの方法。 - 【請求項8】 使用する更に別のコモノマーが、ビニル
エステル、ビニルエーテル、アルキルアクリレート、ア
ルキルメタクリレート、イソブチレンまたは少なくとも
5個の炭素原子を有するより高級のオレフィン、好まし
くはヘキセン、4-メチルペンテンまたはオクテンあるい
はジイソブチレンである、請求項7の方法。 - 【請求項9】 パラフィン分散剤及び/または櫛状ポリ
マーを、上記添加剤組成物の更に別の成分として使用す
る、請求項1〜8のいずれか一つの方法。 - 【請求項10】 上記添加剤混合物が、成分A1) または
A2) を20〜40重量%の割合で及び成分B)を60〜80重量%
の割合で含む、請求項1〜9のいずれか一つの方法。 - 【請求項11】A1) 以下の構造単位、つまり a) 96mol %までの割合の以下の式1 −CH2 −CR1 R2 − 1 [ 式中、R1 及びR2 は、互いに独立して、水素または
メチルである]で表される二価の構造単位、及び b) 1〜10mol %の割合の以下の式2 【化4】 [ 式中、R3 は、第三炭素原子を含む飽和の分枝状C6
〜C16−アルキルである]で表される二価の構造単位、
を含む、低級オレフィンとビニルエステルとのコポリマ
ー15〜50重量%、あるいはA1) の代わりに、 A2) 以下の構造単位、つまり a) 96mol %までの割合の以下の式1 −CH2 −CR1 R2 − 1 [ 式中、R1 及びR2 は、互いに独立して、水素または
メチルである]で表される二価の構造単位、及び b) 1〜10mol %の割合の以下の式2 【化5】 [ 式中、R3 は、第三炭素原子を含む飽和の分枝状C6
〜C16−アルキルである]で表される二価の構造単位、
及び c) 10mol %までの割合の以下の式3 【化6】 で表される二価の構造単位、(但し、式2及び3で表さ
れるコモノマーのモル割合の合計は4〜12mol %であ
る)を含む、低級オレフィンとビニルエステルとのコポ
リマー15〜50重量%、及び B) それ自体で冷時流動改善剤である、エチレンとビニ
ルエステルまたはアクリレートとの更に別の少なくとも
一種のコポリマーまたはターポリマー85〜50重量%、の
混合物を含有してなる、鉱油及び鉱油蒸留物の冷時流動
特性を改善するための添加剤。 - 【請求項12】 500ppm未満の硫黄含有率を有しかつC
18以上の鎖長を有するn-パラフィンを少なくとも8重量
%の割合で含む燃料油、及び A1) 以下の構造単位、つまり a) 96mol %までの割合の以下の式1 −CH2 −CR1 R2 − 1 [ 式中、R1 及びR2 は、互いに独立して、水素または
メチルである]で表される二価の構造単位、 b) 1〜10mol %の割合の以下の式2 【化7】 [ 式中、R3 は、第三炭素原子を含む飽和の分枝状C6
〜C16−アルキルである]で表される二価の構造単位、
を含む、低級オレフィンとビニルエステルとのコポリマ
ー15〜50重量%、あるいはA1) の代わりに、 A2) 以下の構造単位、つまり a) 96mol %までの割合の以下の式1 −CH2 −CR1 R2 − 1 [ 式中、R1 及びR2 は、互いに独立して、水素または
メチルである]で表される二価の構造単位、及び b) 1〜10mol %の割合の以下の式2 【化8】 [ 式中、R3 は、第三炭素原子を含む飽和の分枝状C6
〜C16−アルキルである]で表される二価の構造単位、
及び c) 10mol %までの割合の以下の式3 【化9】 で表される二価の構造単位、(但し、式2及び3で表さ
れるコモノマーのモル割合の合計は4〜12mol %であ
る)を含む、低級オレフィンとビニルエステルとのコポ
リマー15〜50重量%、及び B) それ自体で冷時流動改善剤である、エチレンとビニ
ルエステルまたはアクリレートとの更に別の少なくとも
一種のコポリマーまたはターポリマー85〜50重量%、の
混合物を含有してなる添加剤を含む燃料油組成物。
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JP2010527397A (ja) * | 2007-05-15 | 2010-08-12 | ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド | コポリマー混合物 |
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