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JPH11191420A - 固体電解質型燃料電池のセル及び固体電解質型燃料電池 - Google Patents

固体電解質型燃料電池のセル及び固体電解質型燃料電池

Info

Publication number
JPH11191420A
JPH11191420A JP9359725A JP35972597A JPH11191420A JP H11191420 A JPH11191420 A JP H11191420A JP 9359725 A JP9359725 A JP 9359725A JP 35972597 A JP35972597 A JP 35972597A JP H11191420 A JPH11191420 A JP H11191420A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cell
layer
fuel cell
oxygen electrode
intermediate layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9359725A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Suzuki
稔 鈴木
Osamu Yamazaki
修 山崎
Mitsuaki Echigo
満秋 越後
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP9359725A priority Critical patent/JPH11191420A/ja
Publication of JPH11191420A publication Critical patent/JPH11191420A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続部材に起因した不具合の発生を防止し
て、耐久性及び発電効率を向上し得る固体電解質型燃料
電池のセル及ぶ固体電解質型燃料電池を提供する。 【解決手段】 固体電解質層1の一方の面にLaMnO
3 系酸化物から成る酸素極2を備え且つ他方の面に燃料
極3を備え、酸素極3に、接続部材Iが設けられた固体
電解質型燃料電池のセルであって、接続部材Iが、酸素
極2側に位置する中間層6と、その中間層6に対して酸
素極2側とは反対側に位置する外側層7とを備えて構成
され、外側層7が、LaCrO3 系酸化物から成り、中
間層6が、酸素極2から外側層7へのマンガンの拡散を
抑制する機能を備えている固体電解質型燃料電池のセ
ル。そのセルの複数個が、接続部材Iを用いて電気的に
直列接続される状態で設けられている固体電解質型燃料
電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体電解質層の一
方の面にLaMnO3 系酸化物から成る酸素極を備え且
つ他方の面に燃料極を備え、前記酸素極に、接続部材が
設けられた固体電解質型燃料電池のセル、及び、そのセ
ルを用いた固体電解質型燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる固体電解質型燃料電池は、複数の
セルを接続部材にて直列接続する状態で設け、各セルの
酸素極に酸素含有ガスを供給するとともに、燃料極に水
素を含有した燃料ガスを供給して、800〜1000°
Cの動作温度で動作させて発電するように構成してあ
る。接続部材は、酸素極に接続される側は酸化雰囲気に
曝され、燃料極に対して接続される側は還元雰囲気に曝
されることから、酸化雰囲気及び還元雰囲気に対する耐
性を備える必要がある。又、接続部材は、熱膨張率が、
2 3 安定化ZrO2 (以下、YSZと略記する場合
がある)から成る固体電解質層や酸素極と略等しく、
又、接続部材が接合される他の部材と前記動作温度で反
応しないことが要求される。そこで、従来では、接続部
材Iは、上記のような条件を満たすべく、Ca,Sr,
Mg等を添加したLaCrO3 酸化物(以下、LaCr
3 系酸化物と称する場合がある)から成る導電層(以
下、LC層と称する場合がある)にて構成し、図4に示
すように、そのLC層11を酸素極2に設けていた。
尚、図4中、1は固体電解質層、3は燃料極である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる固体電解質型燃
料電池のセルでは、耐久性を向上させることが重要な課
題の一つとなっているが、従来では、接続部材であるL
C層に起因した不具合の発生が耐久性を低下させる一つ
の要因となっていた。本発明の発明者らは、LC層に起
因した不具合の発生原因を鋭意追求したところ、以下の
ような過程で不具合が発生することを解明した。動作状
態では、酸素極のマンガンがLC層に拡散する現象が生
じる。そして、マンガンは、LC層において還元雰囲気
にて還元される領域にまで拡散して還元されると、膨張
しようとするので、LC層の内部応力の増大をもたらす
ことになり、セルが破損する場合がある。又、LC層に
マンガンが拡散すると、LC層を形成するLaCrO3
系酸化物の融点が低下するので、LaCrO3 系酸化物
の粒子成長が促進され、粒子間の隙間が拡大して、LC
層においてガスが透過しやすくなるという現象が発生す
る。LC層においてガスが透過しやすくなると、発電効
率が低下するという問題が発生する。尚、LC層の内部
応力の増大によるセルの破損や、LC層でのガス透過に
よる発電効率の低下は、LC層の厚さが薄くなるほど起
こりやすくなる。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、接続部材に起因した不具合の発
生を防止して、耐久性及び発電効率を向上し得る固体電
解質型燃料電池のセル及ぶ固体電解質型燃料電池を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、接続部材が、酸素極側に位置する中間層
と、その中間層に対して酸素極側とは反対側に位置する
外側層とを備えて構成され、外側層が、従来のLC層と
同様のLaCrO3 系酸化物から成り、中間層が、外側
層とは異なる材料から成り、酸素極から外側層へのマン
ガンの拡散を抑制する機能を備えている。つまり、接続
部材のうち、他のセルの燃料極に対して接続される外側
層は、従来のLC層と同様のLaCrO3 系酸化物から
形成して、酸化雰囲気及び還元雰囲気に対する耐性を備
えさせるとともに、熱膨張率を固体電解質層や酸素極と
略等しく、又、外側層が接合される他の部材と前記動作
温度で反応しないようにして、固体電解質型燃料電池の
セルを従来と同様に使用することができるようにしてあ
る。そして、中間層によって、酸素極から外側層へのマ
ンガンの拡散を抑制することができる。従って、接続部
材に起因した不具合の発生を防止して、耐久性及び発電
効率を向上し得るとともに、従来と同様に使用すること
ができる固体電解質型燃料電池のセルを提供することが
できるようになった。
【0006】請求項2に記載の特徴構成によれば、外側
層の厚みが20〜250μmである。つまり、従来の固
体電解質型燃料電池のセルにおいて、接続部材であるL
C層の厚さが20〜250μmで薄いものは、接続部材
に起因した不具合の発生が特に顕著なものとなってい
た。そこで、本発明を接続部材であるLC層の厚さが薄
い固体電解質型燃料電池のセルに適用すると、接続部材
に起因した不具合の発生を防止して、耐久性及び発電効
率を向上する上で、効果的である。
【0007】請求項3に記載の特徴構成によれば、中間
層が、外側層と中間層との界面の酸素分圧を、酸素極と
中間層との界面の酸素分圧よりも低下させる機能を備え
ている。つまり、マンガンは酸素分圧が高くなるほど拡
散しやすいので、中間層によって、外側層と中間層との
界面の酸素分圧を酸素極と中間層との界面の酸素分圧よ
りも低下させて、外側層へのマンガンの拡散を抑制する
ようにしてある。中間層に、外側層と中間層との界面の
酸素分圧を酸素極と中間層との界面の酸素分圧よりも低
下させる機能を備えさせるために、中間層は、その厚み
方向でのガスの透過を阻止することができるように緻密
に形成する。
【0008】請求項4に記載の特徴構成によれば、固体
電解質型燃料電池のセルは、内周部に酸素極を備え、外
周部に燃料極を備えた筒状に形成され、接続部材が、燃
料極及び固体電解質層を筒径方向に通過する状態で酸素
極に設けられていて、その接続部材を用いて、他のセル
の燃料極に対して電気的に接続するようになっている。
つまり、所謂、円筒型の固体電解質型燃料電池のセルで
は、従来、接続部材であるLC層の厚さは200μm以
下になっていて薄いので、接続部材に起因した不具合の
発生が特に顕著なものとなっていた。そこで、本発明を
円筒型の固体電解質型燃料電池のセルに適用すると、接
続部材に起因した不具合の発生を防止して、耐久性及び
発電効率を向上する上で、効果的である。
【0009】請求項5に記載の特徴構成によれば、中間
層が、気孔率が0〜10%で、式(La1-x x
z (Mn1-y y )O3の組成の酸化物から成り、A
は、Ca,Sr,Ce,Mg,Zr,Yのうちのいずれ
か1つ、又は、2つ以上の組み合わせ、Bは、Co,M
g,Cr,Al,Ni,Feのうちのいずれか1つ、又
は、2つ以上の組み合わせ、0≦x≦0.7、0≦y≦
0.5、0.8≦z≦1.2である。
【0010】つまり、中間層としては、電子導電性を有
すること、接合される他の部材と熱膨張率が略等しく、
又、前記動作温度で反応しないことが要求される。又、
中間層は、還元雰囲気に曝されることがないので、還元
雰囲気に対する耐性は備えさせる必要がなく、酸化雰囲
気に対する耐性を備えさせればよい。従って、酸素極と
同様に、LaMnO3 系酸化物を用いることができる。
但し、酸素極はその内部に燃料ガスを拡散させる必要が
あることから、多孔状に形成するが、中間層は、酸素分
圧を低下させるために緻密に形成する必要がある。
【0011】そこで、中間層として、上記のような種々
の条件を満たすために、気孔率が0〜10%で、式(L
1-x x z (Mn1-y y )O3 の組成の酸化物が
好適である。そして、中間層の熱膨張率を適切なものに
調整し、緻密性を向上させるために、Aは、Ca,S
r,Ce,Mg,Zr,Yのうちのいずれか1つ、又
は、2つ以上の組み合わせとし、Bは、Co,Mg,C
r,Al,Ni,Feのうちのいずれか1つ、又は、2
つ以上の組み合わせとし、x,y,z夫々を、0≦x≦
0.7、0≦y≦0.5、0.8≦z≦1.2で調整す
る。
【0012】ちなみに、従来のセルにおいて、マンガン
がLC層において還元雰囲気にて還元される領域にまで
拡散するのを防止したり遅らせたりすることができるよ
うに、LC層の厚みを厚くして、LC層に起因した不具
合の発生を防止することが考えられる。ところで、LC
層を形成するLaCrO3 系酸化物は焼結しにくい材料
であるので、LC層は、レーザーアブレーション法、気
相法(CVD)等の薄膜形成法により形成しなければな
らない。しかしながら、薄膜形成法は膜形成速度が遅い
ので、LC層をマンガンが拡散しても還元領域にまで拡
散するの防止できる程度にまで厚みを厚くすることは、
製造装置の生産性が低下して実用的ではない。
【0013】これに対して、LaMnO3 系酸化物は、
LaCrO3 系酸化物よりも焼結し易く、焼成法にて形
成することができ、焼成法では厚い膜を簡単に形成する
ことができる。そこで、中間層の形成する材料としてL
aMnO3 系酸化物を採用すると、膜形成方法としては
焼成法を採用することができるので、厚い膜の中間層を
簡単に得ること可能となり、中間層を厚くすることによ
り、薄膜形成法にて形成する外側層の厚みを可及的に薄
くすることができる。従って、本発明を実施するに当た
って、コストアップを可及的に抑制することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。図2及び図3に示すように、固
体電解質型燃料電池のセルCは、固体電解質層1の一方
の面にLaMnO3 系酸化物から成る酸素極2を備え且
つ他方の面に燃料極3を備え、酸素極3に、他のセルC
の燃料極3と導電状態で接続するための接続部材Iを設
けてある。
【0015】そして、固体電解質型燃料電池は、複数の
セルCを、隣接するセルC,Cの接続部材Iと燃料極3
との間に気体の通流を許容するように形成した柔軟性導
電材4を充填して、電気的に直列接続する状態で設けて
ある。柔軟性導電材4は、Niのフェルト状材で形成し
てある。尚、接続部材Iの表面には、柔軟性導電材4と
の接触抵抗を低減するために、Ni層8をメッキにて形
成してある。
【0016】セルCは、一端側を閉塞した円筒状の酸素
極2(以下、酸素極チューブと称する場合がある)を構
造支持体として、その酸素極チューブ2の外周部に、固
体電解質層1と、接続部材Iを備えるとともに、固体電
解質層1の外周部に燃料極3を備えて、円筒状に形成し
てある。つまり、セルCは、内周部に酸素極2を備え、
外周部に燃料極3を備えた円筒状に形成してある。そし
て、円筒状のセルCの内部に、酸素含有ガスとしての空
気を導入する空気導入管5を、所定の位置にまで挿入し
て、その空気導入管5により円筒状のセルCの内部に空
気を供給するとともに、円筒状のセルCの外周部に燃料
ガスを通流させるように構成して、各セルCの酸素極2
に空気を、燃料極3に燃料ガスを夫々供給して、800
〜1000°Cの動作温度で動作させて発電するように
構成してある。
【0017】接続部材Iは、酸素極チューブ2の外周部
に、その軸芯方向に延びる細長い形状に部分的に設け、
固体電解質層1は、酸素極チューブ2の外周部における
接続部材Iを設けた部分以外の部分を覆うとともに、接
続部材Iにおける周方向の両端縁部に重なる状態で備え
てある。燃料極3は、接続部材Iと電気的に非接続状態
で、固体電解質層1の外周部にのみ備えてある。
【0018】本発明においては、図1にも示すように、
接続部材Iを、酸素極チューブ2側に位置する中間層6
と、その中間層6に対して酸素極チューブ2側とは反対
側に位置する外側層7とを備えて構成し、外側層7がL
aCrO3 系酸化物から成り、中間層6が、酸素極2か
ら外側層7へのマンガンの拡散を抑制する機能を備える
ように構成してある。
【0019】中間層6は、厚さ方向でのガスの透過を阻
止するように緻密に形成して、外側層7と中間層6との
界面の酸素分圧を、酸素極2と中間層6との界面の酸素
分圧よりも低下させる機能を備えさせるようにして、酸
素極2から外側層7へのマンガンの拡散を抑制するよう
にしてある。
【0020】図1に示す構造の本発明の固体電解質型燃
料電池のセル(以下、改善セルと記載する場合がある)
を、表1に示す如き各部位の組成、厚み、製造方法にて
試作し、その改善セルと性能を比較するために図4に示
す従来の構造に基づいて、比較用セルを、表2に示す如
き各部位の組成、厚み、製造方法にて試作して、それら
の改善セルと従来セルとの間で、マンガンの拡散を評価
した。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】更に説明を加えると、酸素極チューブ2
は、改善セル及び比較用セルとも、従来と同様に、La
0.83Ca0.14MnO3 のパウダーをプレス成形し、焼成
炉で1400°Cで焼成して製造した。酸素極チューブ
2は、直径が16mm、長さが400mm、肉厚が1.
9mm、相対密度が0.68である。
【0024】中間層6は、気孔率が0〜10%で、式
(La1-x x z (Mn1-y y )O3 の組成の酸化
物から成り、ここで、Aは、Ca,Sr,Ce,Mg,
Zr,Yのうちのいずれか1つ、又は、2つ以上の組み
合わせ、Bは、Co,Mg,Cr,Al,Ni,Feの
うちのいずれか1つ、又は、2つ以上の組み合わせ、0
≦x≦0.7、0≦y≦0.5、0.8≦z≦1.2で
ある。
【0025】更に具体的には、中間層6は、本実施形態
においては、La(Ca)MnO3の組成の酸化物から
成り、La(Ca)MnO3 のパウダーを用いて周知の
方法でグリーンシートを形成し、そのグリーンシートを
酸素極チューブ2の外周部の所定位置に位置させた状態
で、焼成炉で1400°Cで焼成することにより、酸素
極チューブ2の外周部に成膜した。中間層6の幅は8.
2mm程度である。
【0026】外側層7は、比較用セルのLC層11と同
様の組成で、従来と同様のレーザーアブレーション法に
て、中間層6上に成膜した。固体電解質層1、及び、燃
料極3は、改善セル及び比較用セルとも、従来と同様の
製造方法にて成膜した。空気導入管5は、外径4.2m
mであり、アルミナ、シリカから成るセラミック製であ
る。
【0027】上記のように形成した改善セルと比較用セ
ルとを、1000°Cにおいて、筒内部に空気を流し、
並びに、外周部に水素ガスを流して動作試験を行い、3
00時間後に取り出して、改善セルの外側層7と比較用
セルのLC層11の夫々について、MnとCrの原子比
(Mn/Cr)を分析した。尚、改善セルでは、外側層
7において中間層6との界面から厚さ方向に5μm入っ
た部位の原子比Mn/Crを分析し、比較用セルでは、
LC層11において酸素極2との界面から厚さ方向に5
μm入った部位の原子比Mn/Crを分析した。原子比
Mn/Crは、動作試験の開始前は、改善セル及び比較
用セルいずれも0.01以下であり、300時間の動作
試験後では、改善セルでは0.02であったのに対し
て、比較用セルでは0.07であった。従って、改善セ
ルでは外側層7へのマンガンの拡散が、比較用セルにお
けるLC層11へのマンガンの拡散に比べて、明らかに
抑制されていることが分かる。
【0028】〔別実施形態〕次に別実施形態を説明す
る。 (イ) 上記の実施形態においては、中間層6の形成方
法として、La(Ca)MnO3 のパウダーから成るグ
リーンシートを焼成することにより形成する方法を採用
する場合について例示したが、中間層6の形成方法はこ
の他にも種々の方法が可能である。例えば、周知の方法
によって、La(Ca)MnO3 のパウダー、バインダ
及び有機溶剤等によりペーストを生成し、そのペースト
をスクリーン印刷等を用いて、所定のパターン形状で酸
素極チューブ2の外周部に印刷して、焼成することによ
り、中間層6を形成してもよい。但し、中間層6は焼成
法にて形成するのが、生産性の面で好適である。
【0029】(ロ) 上記の実施形態においては、酸素
極チューブ2及び中間層6を個別に焼成して形成する場
合について例示したが、酸素極チューブ2及び中間層6
を同時に焼成して形成してもよい。この場合、生産性を
一層向上することができて、更にコストダウンが可能に
なる。
【0030】(ハ) 中間層6の具体的な組成は、上記
の実施形態において例示した組成に限定されるものでは
なく、式(La1-x x z (Mn1-y y )O3 で、
Aは、Ca,Sr,Ce,Mg,Zr,Yのうちのいず
れか1つ、又は、2つ以上の組み合わせ、Bは、Co,
Mg,Cr,Al,Ni,Feのうちのいずれか1つ、
又は、2つ以上の組み合わせ、0≦x≦0.7、0≦y
≦0.5、0.8≦z≦1.2である条件で、適宜設定
可能である。
【0031】又、中間層6の気孔率は、0〜10%の範
囲が、外側層7へのマンガンの拡散抑制及び生産性の両
面において好ましいが、外側層7へのマンガンの拡散抑
制の面では小さくするほど更に好ましいものとなる。
【0032】(ニ) 中間層6及び外側層7夫々の厚み
は、上記の実施形態において例示した値に限定されるも
のではなく、適宜設定することができる。
【0033】(ホ) 固体電解質型燃料電池のセルCの
形状は、上記の実施形態において例示した円筒状に限定
されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】固体電解質型燃料電池のセルにおける要部の横
断面図
【図2】固体電解質型燃料電池の要部の横断面図
【図3】固体電解質型燃料電池の要部の縦断面図
【図4】従来の固体電解質型燃料電池のセルにおける要
部の横断面図
【符号の説明】
1 固体電解質層 2 酸素極 3 燃料極 6 中間層 7 外側層 I 接続部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体電解質層の一方の面にLaMnO3
    系酸化物から成る酸素極を備え且つ他方の面に燃料極を
    備え、 前記酸素極に、接続部材が設けられた固体電解質型燃料
    電池のセルであって、 前記接続部材が、前記酸素極側に位置する中間層と、そ
    の中間層に対して前記酸素極側とは反対側に位置する外
    側層とを備えて構成され、 前記外側層が、LaCrO3 系酸化物から成り、 前記中間層が、前記酸素極から前記外側層へのマンガン
    の拡散を抑制する機能を備えている固体電解質型燃料電
    池のセル。
  2. 【請求項2】 前記外側層の厚みが20〜250μmで
    ある請求項1記載の固体電解質型燃料電池のセル。
  3. 【請求項3】 前記中間層が、前記外側層と前記中間層
    との界面の酸素分圧を、前記酸素極と前記中間層との界
    面の酸素分圧よりも低下させる機能を備えている請求項
    1又は2記載の固体電解質型燃料電池のセル。
  4. 【請求項4】 内周部に前記酸素極を備え、外周部に前
    記燃料極を備えた筒状に形成され、 前記接続部材が、前記燃料極及び前記固体電解質層を筒
    径方向に通過する状態で前記酸素極に設けられている請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の固体電解質型燃料電
    池のセル。
  5. 【請求項5】 前記中間層が、 気孔率が0〜10%で、式(La1-x x z (Mn
    1-y y )O3の組成の酸化物から成り、 Aは、Ca,Sr,Ce,Mg,Zr,Yのうちのいず
    れか1つ、又は、2つ以上の組み合わせ、 Bは、Co,Mg,Cr,Al,Ni,Feのうちのい
    ずれか1つ、又は、2つ以上の組み合わせ、 0≦x≦0.7、0≦y≦0.5、0.8≦z≦1.2
    である請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体電解質
    型燃料電池のセル。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の固
    体電解質型燃料電池のセルの複数個が、前記接続部材を
    用いて電気的に直列接続される状態で設けられている固
    体電解質型燃料電池。
JP9359725A 1997-12-26 1997-12-26 固体電解質型燃料電池のセル及び固体電解質型燃料電池 Pending JPH11191420A (ja)

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