JPH11158740A - 紡績機のニップローラー - Google Patents
紡績機のニップローラーInfo
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- JPH11158740A JPH11158740A JP33021997A JP33021997A JPH11158740A JP H11158740 A JPH11158740 A JP H11158740A JP 33021997 A JP33021997 A JP 33021997A JP 33021997 A JP33021997 A JP 33021997A JP H11158740 A JPH11158740 A JP H11158740A
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- roller
- nip roller
- nip
- vibration
- delivery roller
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- 238000009987 spinning Methods 0.000 title claims description 53
- 238000003825 pressing Methods 0.000 claims abstract description 17
- 238000013016 damping Methods 0.000 claims abstract 4
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 5
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims 1
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 abstract 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 3
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 1
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ピーシング時に糸送りを開始する際に、糸の
送り出し速度にばらつきが生じないニップローラーを提
供することを目的とする。 【解決手段】 常時駆動回転しているデリベリーローラ
ーと接離可能に構成されたニップローラーを、デリベリ
ーローラーに押圧する弾性部材として、引っ張り力によ
って押圧するスプリングと、押し込む力によって押圧す
る弾性部材としての防振ゴムを併用した。
送り出し速度にばらつきが生じないニップローラーを提
供することを目的とする。 【解決手段】 常時駆動回転しているデリベリーローラ
ーと接離可能に構成されたニップローラーを、デリベリ
ーローラーに押圧する弾性部材として、引っ張り力によ
って押圧するスプリングと、押し込む力によって押圧す
る弾性部材としての防振ゴムを併用した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紡績機のニップロ
ーラーに関するものである。
ーラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紡績機のニップローラーは、糸送
り時には駆動軸であるデリベリーローラーに、単独のス
プリング部材の引っ張り力により、当接して回転し、該
デリベリーローラーとニップローラー間に紡績糸を把持
して送り出しを行い、糸切れ発生時等のピーシングの際
にはデリベリーローラーから離反して、回転も停止する
ように構成されている。
り時には駆動軸であるデリベリーローラーに、単独のス
プリング部材の引っ張り力により、当接して回転し、該
デリベリーローラーとニップローラー間に紡績糸を把持
して送り出しを行い、糸切れ発生時等のピーシングの際
にはデリベリーローラーから離反して、回転も停止する
ように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のような紡績速度
の遅い紡績機においては、ピーシング(糸継ぎ)時等
に、常時回転しているデリベリーローラーから離反して
回転停止しているニップローラーが、紡績開始時にデリ
ベリーローラーに当接して糸送りを開始する際に、多少
ニップローラーがバウンドして、糸送りの送り速度にば
らつきが生じても問題は発生していないが、最近のよう
な高速の紡績機においては、元々の紡績速度が速いため
に、ニップローラーがデリベリーローラーに当接するま
での時間を速くすることにより、複数錘間のばらつきを
無くすようにしている。しかし、速く当接させようとす
ると、ニップローラーがバウンドし易くなり、該バウン
ドが発生すると糸の送り速度のばらつきが益々増加する
という問題があった。
の遅い紡績機においては、ピーシング(糸継ぎ)時等
に、常時回転しているデリベリーローラーから離反して
回転停止しているニップローラーが、紡績開始時にデリ
ベリーローラーに当接して糸送りを開始する際に、多少
ニップローラーがバウンドして、糸送りの送り速度にば
らつきが生じても問題は発生していないが、最近のよう
な高速の紡績機においては、元々の紡績速度が速いため
に、ニップローラーがデリベリーローラーに当接するま
での時間を速くすることにより、複数錘間のばらつきを
無くすようにしている。しかし、速く当接させようとす
ると、ニップローラーがバウンドし易くなり、該バウン
ドが発生すると糸の送り速度のばらつきが益々増加する
という問題があった。
【0004】本発明は、従来の紡績機が有する問題点を
解決し、ピーシング時に糸送りを開始する際に、ニップ
ローラーのバウンドを防止して、糸の送り出し速度にば
らつきが生じないニップローラーを提供することを目的
としている。
解決し、ピーシング時に糸送りを開始する際に、ニップ
ローラーのバウンドを防止して、糸の送り出し速度にば
らつきが生じないニップローラーを提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明においては、紡績糸を送りだすニッ
プローラーが、常時駆動回転しているデリベリーローラ
ーと接離可能に構成されており、該ニップローラーが離
反状態からデリベリーローラーに当接する際に発生する
振動を吸収して減衰させる防振部材を装着したことを特
徴とする。従って、ニップローラーが、デリベリーロー
ラーから離反した状態から急速に当接してバウンドする
際に発生する振動を抑制し、該ニップローラーのバウン
ドを押さえることが可能となった。請求項2の発明にお
いては、上記防振部材が、引っ張り力によってニップロ
ーラーをデリベリーローラーに押圧するバネ部材と、押
しつけて押圧する弾性部材との組み合わせから構成され
ていることを特徴とする。従って、ニップローラーがデ
リベリーローラーに押圧される際に、引っ張り力と押し
付け力を効果的に利用して、ニップローラーのバウンド
を押さえることができるようになった。。請求項3の発
明においては、上記押しつけることによってニップロー
ラーをデリベリーローラーに押圧する弾性部材が防振ゴ
ムであることを特徴とする。従って、ニップローラーを
デリベリーローラーに当接した時に生じるバウンドを効
果的に吸振すると共に押圧することにより、糸の送り速
度を安定させることができるようになった。
に、請求項1の発明においては、紡績糸を送りだすニッ
プローラーが、常時駆動回転しているデリベリーローラ
ーと接離可能に構成されており、該ニップローラーが離
反状態からデリベリーローラーに当接する際に発生する
振動を吸収して減衰させる防振部材を装着したことを特
徴とする。従って、ニップローラーが、デリベリーロー
ラーから離反した状態から急速に当接してバウンドする
際に発生する振動を抑制し、該ニップローラーのバウン
ドを押さえることが可能となった。請求項2の発明にお
いては、上記防振部材が、引っ張り力によってニップロ
ーラーをデリベリーローラーに押圧するバネ部材と、押
しつけて押圧する弾性部材との組み合わせから構成され
ていることを特徴とする。従って、ニップローラーがデ
リベリーローラーに押圧される際に、引っ張り力と押し
付け力を効果的に利用して、ニップローラーのバウンド
を押さえることができるようになった。。請求項3の発
明においては、上記押しつけることによってニップロー
ラーをデリベリーローラーに押圧する弾性部材が防振ゴ
ムであることを特徴とする。従って、ニップローラーを
デリベリーローラーに当接した時に生じるバウンドを効
果的に吸振すると共に押圧することにより、糸の送り速
度を安定させることができるようになった。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1な
いし図4に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係
わるニップローラーの側面図である。図2は本発明に係
わる紡績機の側面図であり、図3は本発明が適用される
ニップローラーを有する紡績機の全体を示す正面図であ
る。図4は弾性部材のその他の実施例を示す側面図であ
る。
いし図4に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係
わるニップローラーの側面図である。図2は本発明に係
わる紡績機の側面図であり、図3は本発明が適用される
ニップローラーを有する紡績機の全体を示す正面図であ
る。図4は弾性部材のその他の実施例を示す側面図であ
る。
【0007】先ず本発明が適用される空気紡績機につい
て説明する。図3に示すように、本紡績機は紡績ユニッ
トUが多数配列された構成となっており、スライバLが
ドラフト装置Dに送られ、紡績部Spにより紡績糸Yに
形成された後、該紡績糸YはニップローラーRn及びス
ラブキャッチャーZ等を経て、巻き取り部Wに巻き取ら
れる。Pは糸継ぎを行うピーシング装置であり、紡績機
の長手方向に沿って紡績機の内部下方を走行するように
構成されている。
て説明する。図3に示すように、本紡績機は紡績ユニッ
トUが多数配列された構成となっており、スライバLが
ドラフト装置Dに送られ、紡績部Spにより紡績糸Yに
形成された後、該紡績糸YはニップローラーRn及びス
ラブキャッチャーZ等を経て、巻き取り部Wに巻き取ら
れる。Pは糸継ぎを行うピーシング装置であり、紡績機
の長手方向に沿って紡績機の内部下方を走行するように
構成されている。
【0008】図2によりスライバLが紡績糸Yとなって
パッケージ9に形成されるまでの工程を説明する。ドラ
フト装置Dは、バックローラー,サードローラー,エプ
ロンを有するセカンドローラー及びフロントローラーか
らなる所謂4線式のドラフト装置であって、それぞれ一
対のローラーから成る。該ドラフト装置Dは、機台後部
に載置されたケンスKに収容され、スライバガイドTを
経て供給されるスライバLを、所定の細さに引き延ばす
装置であって、各ローラーの回転速度を段々増加するこ
とによってドラフトを行う。所定の細さにドラフトされ
たスライバLは、紡績ノズルを含む紡績部Spに供給さ
れ、該紡績部Spにおいて紡績糸Yに形成され巻き取り
部Wにてパッケージ9に巻き取られるように構成されて
いる。
パッケージ9に形成されるまでの工程を説明する。ドラ
フト装置Dは、バックローラー,サードローラー,エプ
ロンを有するセカンドローラー及びフロントローラーか
らなる所謂4線式のドラフト装置であって、それぞれ一
対のローラーから成る。該ドラフト装置Dは、機台後部
に載置されたケンスKに収容され、スライバガイドTを
経て供給されるスライバLを、所定の細さに引き延ばす
装置であって、各ローラーの回転速度を段々増加するこ
とによってドラフトを行う。所定の細さにドラフトされ
たスライバLは、紡績ノズルを含む紡績部Spに供給さ
れ、該紡績部Spにおいて紡績糸Yに形成され巻き取り
部Wにてパッケージ9に巻き取られるように構成されて
いる。
【0009】紡績部Spにおいて,紡績ノズルからの圧
縮空気の噴射による旋回流により紡績糸Yを形成する
が,ここでは詳述しない。
縮空気の噴射による旋回流により紡績糸Yを形成する
が,ここでは詳述しない。
【0010】次に、上記のような紡績部Spを有する紡
績ユニットUが多数配列された紡績機の長手方向に沿っ
て走行するピーシング装置Pが、糸切れが発生した紡績
ユニットUを検出し糸継ぎを行うピーシング方法につい
て、図1及び図2により簡単に説明する。
績ユニットUが多数配列された紡績機の長手方向に沿っ
て走行するピーシング装置Pが、糸切れが発生した紡績
ユニットUを検出し糸継ぎを行うピーシング方法につい
て、図1及び図2により簡単に説明する。
【0011】スラブキャッチャーZによって糸欠点を検
知した時、又は紡績不良による糸切れを該スラブキャッ
チャーZが検知した時には、先ずバックローラRbの駆
動を制御する電磁クラッチChがオフとなり、該バック
ローラーRbへ回転が伝達されなくなってスライバLの
供給が停止される。そして、その糸切れの信号を感知し
て、糸切れの発生した紡績ユニットUに前記機台内を走
行しているピーシング装置Pが停止してピーシング(糸
継ぎ)を行う。
知した時、又は紡績不良による糸切れを該スラブキャッ
チャーZが検知した時には、先ずバックローラRbの駆
動を制御する電磁クラッチChがオフとなり、該バック
ローラーRbへ回転が伝達されなくなってスライバLの
供給が停止される。そして、その糸切れの信号を感知し
て、糸切れの発生した紡績ユニットUに前記機台内を走
行しているピーシング装置Pが停止してピーシング(糸
継ぎ)を行う。
【0012】紡績部Spから巻取り部Wに紡績糸Yを送
りだすニップローラーRnは、アーム部材1の一端1a
に装着されており、L型形状をした該アーム部材1の他
端1bにその一端が装嵌され他端が紡績機本体に固着さ
れたスプリング6により、デリベリーローラーRdに圧
接するように構成されている。また、ピーシング装置P
に揺動可能に装着されているレバー装置7が揺動して、
前記アーム部材1を、支点3を回転中心として回動する
と、ニップローラーRnはスプリング6の張力に抗し
て、アーム部材1と共にデリベリーローラーRdから離
反することになる。前記レバー装置7はピーシング装置
Pに装着されており、ピーシングの際にピーシング動作
の一貫として駆動され、ニップローラーRnとデリベリ
ーローラーRdとを離反状態とした後に、ピーシング動
作を行って、パッケージ9に巻き取られた紡績糸Yを紡
績部Spに案内し、その後、レバー装置7を逆方向に揺
動して原点に戻して、ニップローラーRnをデリベリー
ローラーRdに当接させ、紡績糸Yを引き出すことによ
って紡績を開始するように構成されている。
りだすニップローラーRnは、アーム部材1の一端1a
に装着されており、L型形状をした該アーム部材1の他
端1bにその一端が装嵌され他端が紡績機本体に固着さ
れたスプリング6により、デリベリーローラーRdに圧
接するように構成されている。また、ピーシング装置P
に揺動可能に装着されているレバー装置7が揺動して、
前記アーム部材1を、支点3を回転中心として回動する
と、ニップローラーRnはスプリング6の張力に抗し
て、アーム部材1と共にデリベリーローラーRdから離
反することになる。前記レバー装置7はピーシング装置
Pに装着されており、ピーシングの際にピーシング動作
の一貫として駆動され、ニップローラーRnとデリベリ
ーローラーRdとを離反状態とした後に、ピーシング動
作を行って、パッケージ9に巻き取られた紡績糸Yを紡
績部Spに案内し、その後、レバー装置7を逆方向に揺
動して原点に戻して、ニップローラーRnをデリベリー
ローラーRdに当接させ、紡績糸Yを引き出すことによ
って紡績を開始するように構成されている。
【0013】該ピーシング装置Pが糸切れの発生した紡
績ユニットUに到達してピーシング動作を開始する。該
ピーシング装置に装着された図示していない吸引部材及
び移送部材によりパッケージ9から紡績糸Yを吸引し紡
績部Sp内に導入する。この時、ニップローラーRnは
前記レバー装置7によりデリベリーローラーRdから離
反した状態であり糸通しが確実に行われるようになって
いる。パッケージ9から引き出された紡績糸Yが紡績部
Spに導入された後に,バックローラーRbを駆動開始
してスライバーLをドラフトし紡績部Spに供給する。
ドラフトされたスライバーが紡績部Spに到達する瞬間
を見計らって,紡績ノズルから圧縮空気を噴射すると共
に,ニップローラーRnをデリベリーローラーRdに当
接させて糸送りを開始して、ドラフトされたスライバー
Lの前端と,紡績糸Yの後端とが合流して,つなぎ合わ
され所謂ピーシングされて一本の紡績糸Yとなってパッ
ケージ8に巻き取られるように構成されている。
績ユニットUに到達してピーシング動作を開始する。該
ピーシング装置に装着された図示していない吸引部材及
び移送部材によりパッケージ9から紡績糸Yを吸引し紡
績部Sp内に導入する。この時、ニップローラーRnは
前記レバー装置7によりデリベリーローラーRdから離
反した状態であり糸通しが確実に行われるようになって
いる。パッケージ9から引き出された紡績糸Yが紡績部
Spに導入された後に,バックローラーRbを駆動開始
してスライバーLをドラフトし紡績部Spに供給する。
ドラフトされたスライバーが紡績部Spに到達する瞬間
を見計らって,紡績ノズルから圧縮空気を噴射すると共
に,ニップローラーRnをデリベリーローラーRdに当
接させて糸送りを開始して、ドラフトされたスライバー
Lの前端と,紡績糸Yの後端とが合流して,つなぎ合わ
され所謂ピーシングされて一本の紡績糸Yとなってパッ
ケージ8に巻き取られるように構成されている。
【0014】ニップローラーRnは,図1に示すよう
に、アーム部材1の一端1aに、回転軸2の図示してい
ないベアリングを介して、回転自在に取り付けられてい
る。L型の形状をしたアーム部材の他端1bには、該ニ
ップローラーRnをデリベリーローラーRdに押圧する
ためのバネ部材としてスプリング6が装着され、支点3
を回転中心として、ニップローラーRnをデリベリーロ
ーラーRdに当接する構成となっている。又、さらにア
ーム部材1の直上に配置され、紡績機本体に固定された
保持部材5に、ある程度の厚みを持った防振ゴム4が常
にアーム部材1に接触するように装着されている。
に、アーム部材1の一端1aに、回転軸2の図示してい
ないベアリングを介して、回転自在に取り付けられてい
る。L型の形状をしたアーム部材の他端1bには、該ニ
ップローラーRnをデリベリーローラーRdに押圧する
ためのバネ部材としてスプリング6が装着され、支点3
を回転中心として、ニップローラーRnをデリベリーロ
ーラーRdに当接する構成となっている。又、さらにア
ーム部材1の直上に配置され、紡績機本体に固定された
保持部材5に、ある程度の厚みを持った防振ゴム4が常
にアーム部材1に接触するように装着されている。
【0015】ニップローラーRnがデリベリーローラー
Rdに当接している状態でも、前記防振ゴム4は、ニッ
プローラーRnをデリベリーローラーRdに押しつける
弾性部材として押圧力を発揮している。ピーシング装置
Pによりピーシング動作が始まると、前述したように、
レバー部材7が揺動してアーム部材の一端1bに当接し
て該アーム部材1を回動し、スプリング6及び防振ゴム
4の押圧力に抗して、ニップローラーRnをデリベリー
ローラーRdから離反する。パッケージ9から紡績糸Y
を引き出して紡績部Spに案内した後、バックローラー
Rbを駆動して紡績を再開すると同時に、レバー部材7
を逆方向に揺動して原点位置に戻すと、ニップローラー
Rnは、スプリング6の引っ張り力と防振ゴム4の押圧
力により、デリベリーローラーRdに衝突するように当
接することになる。この時に、スプリング部材6のみを
使用していた従来方法では、ニップローラーがバウンド
してしまい、糸の送り速度が不安定であったが、防振ゴ
ム4を併用することによって、該防振ゴム4がニップロ
ーラーRnの振動を緩和すると同時に、該ニップローラ
ーRnをデリベリーローラーRdに押しつけることによ
り、ニップローラーRnのバウンドを無くし、素早く安
定回転を得られるようになった。
Rdに当接している状態でも、前記防振ゴム4は、ニッ
プローラーRnをデリベリーローラーRdに押しつける
弾性部材として押圧力を発揮している。ピーシング装置
Pによりピーシング動作が始まると、前述したように、
レバー部材7が揺動してアーム部材の一端1bに当接し
て該アーム部材1を回動し、スプリング6及び防振ゴム
4の押圧力に抗して、ニップローラーRnをデリベリー
ローラーRdから離反する。パッケージ9から紡績糸Y
を引き出して紡績部Spに案内した後、バックローラー
Rbを駆動して紡績を再開すると同時に、レバー部材7
を逆方向に揺動して原点位置に戻すと、ニップローラー
Rnは、スプリング6の引っ張り力と防振ゴム4の押圧
力により、デリベリーローラーRdに衝突するように当
接することになる。この時に、スプリング部材6のみを
使用していた従来方法では、ニップローラーがバウンド
してしまい、糸の送り速度が不安定であったが、防振ゴ
ム4を併用することによって、該防振ゴム4がニップロ
ーラーRnの振動を緩和すると同時に、該ニップローラ
ーRnをデリベリーローラーRdに押しつけることによ
り、ニップローラーRnのバウンドを無くし、素早く安
定回転を得られるようになった。
【0016】図4−(a)に示すように、防振ゴム4を
アーム部材1のそれぞれの端部に設ける構成としてもよ
く、引っ張り力によってニップローラーRnをデリベリ
ーローラーRdに押圧するバネ部材と、押しつけて押圧
する弾性部材との組み合わせによって、ニップローラー
Rnがバウンドせずに素早くデリベリーローラーRdに
当接する方法を提供する装置であれば、それぞれのバネ
部材や弾性部材の種類や個数にはこだわらない。
アーム部材1のそれぞれの端部に設ける構成としてもよ
く、引っ張り力によってニップローラーRnをデリベリ
ーローラーRdに押圧するバネ部材と、押しつけて押圧
する弾性部材との組み合わせによって、ニップローラー
Rnがバウンドせずに素早くデリベリーローラーRdに
当接する方法を提供する装置であれば、それぞれのバネ
部材や弾性部材の種類や個数にはこだわらない。
【0017】さらに、アーム部材1を回動させる装置
を、ピーシング装置Pに装着されたレバー部材7ではな
く、各錘の紡績ユニットそれぞれに設けた装置としても
よく、又その駆動方法も回転運動にこだわらず、矢印A
方向に往復動する押圧手段8を採用してもよい。さら
に、図4−(b)に示すように、前記押圧手段として、
ダンパー機能を持った押圧手段8aを直接レバー部材の
端部1bに固着して、該押圧手段8aとスプリング6と
の組み合わせで構成し、防振効果をもたせるようにして
もよい。
を、ピーシング装置Pに装着されたレバー部材7ではな
く、各錘の紡績ユニットそれぞれに設けた装置としても
よく、又その駆動方法も回転運動にこだわらず、矢印A
方向に往復動する押圧手段8を採用してもよい。さら
に、図4−(b)に示すように、前記押圧手段として、
ダンパー機能を持った押圧手段8aを直接レバー部材の
端部1bに固着して、該押圧手段8aとスプリング6と
の組み合わせで構成し、防振効果をもたせるようにして
もよい。
【0018】上述したように本発明が適用できる実施例
として空気紡績機を示したが、本発明は空気紡績機に限
られずに、駆動ローラーから離反した従動ローラーが少
しでも急速に安定回転に到達する必要がある場合に利用
できる発明である。
として空気紡績機を示したが、本発明は空気紡績機に限
られずに、駆動ローラーから離反した従動ローラーが少
しでも急速に安定回転に到達する必要がある場合に利用
できる発明である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
空気紡績機の糸継ぎを行うピーシングの際に、一旦デリ
ベリーローラーから離反していたニップローラーが紡績
開始時にデリベリーローラーに当接して回転を開始する
際に、バウンドすることなく、直ちに安定回転すること
が可能となり、ピーシング部の糸長さが安定して綺麗に
なると共に、紡績糸の送り出しを安定してできるように
なった。
空気紡績機の糸継ぎを行うピーシングの際に、一旦デリ
ベリーローラーから離反していたニップローラーが紡績
開始時にデリベリーローラーに当接して回転を開始する
際に、バウンドすることなく、直ちに安定回転すること
が可能となり、ピーシング部の糸長さが安定して綺麗に
なると共に、紡績糸の送り出しを安定してできるように
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるニップローラーの側面図であ
る。
る。
【図2】本発明に係わる紡績機の側面図である。
【図3】本発明が適用される紡績機全体を示す正面図で
ある。
ある。
【図4】本発明に係わる弾性部材の他の実施例を示す側
面図であって、(a)は複数の弾性部材が使用され、往
復動する押圧手段を有する例を示し、(b)は、ダンパ
ー機能を有する押圧手段が装着された例を示すものであ
る。
面図であって、(a)は複数の弾性部材が使用され、往
復動する押圧手段を有する例を示し、(b)は、ダンパ
ー機能を有する押圧手段が装着された例を示すものであ
る。
4 防振ゴム(弾性部材) 6 スプリング(バネ部材) 7 レバー部材 8 押圧手段 Rn ニップローラー Rd デリベリーローラー L スライバ D ドラフト装置 Sp 紡績部 Y 紡績糸 P ピーシング装置
Claims (3)
- 【請求項1】 紡績糸を送りだすニップローラーが、常
時駆動回転しているデリベリーローラーと接離可能に構
成されており、該ニップローラーが離反状態からデリベ
リーローラーに当接する際に発生する振動を吸収して減
衰させる防振部材を装着したことを特徴とする紡績機の
ニップローラー。 - 【請求項2】 上記防振部材が、引っ張り力によってニ
ップローラーをデリベリーローラーに押圧するバネ部材
と、押しつけて押圧する弾性部材との組み合わせから構
成されていることを特徴とする請求項1に記載の紡績機
のニップローラー。 - 【請求項3】 上記押しつけることによってニップロー
ラーをデリベリーローラーに押圧する弾性部材が防振ゴ
ムであることを特徴とする請求項2に記載の紡績機のニ
ップローラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33021997A JPH11158740A (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | 紡績機のニップローラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33021997A JPH11158740A (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | 紡績機のニップローラー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11158740A true JPH11158740A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=18230190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33021997A Pending JPH11158740A (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | 紡績機のニップローラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11158740A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20110058870A1 (en) * | 2009-09-07 | 2011-03-10 | Ricoh Company, Ltd. | Sheet conveyance device and image forming apparatus including same |
-
1997
- 1997-12-01 JP JP33021997A patent/JPH11158740A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20110058870A1 (en) * | 2009-09-07 | 2011-03-10 | Ricoh Company, Ltd. | Sheet conveyance device and image forming apparatus including same |
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