JPH10223843A - 半導体装置の保護回路 - Google Patents
半導体装置の保護回路Info
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- JPH10223843A JPH10223843A JP9028589A JP2858997A JPH10223843A JP H10223843 A JPH10223843 A JP H10223843A JP 9028589 A JP9028589 A JP 9028589A JP 2858997 A JP2858997 A JP 2858997A JP H10223843 A JPH10223843 A JP H10223843A
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
- H10D89/00—Aspects of integrated devices not covered by groups H10D84/00 - H10D88/00
- H10D89/60—Integrated devices comprising arrangements for electrical or thermal protection, e.g. protection circuits against electrostatic discharge [ESD]
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
- H10D89/00—Aspects of integrated devices not covered by groups H10D84/00 - H10D88/00
- H10D89/60—Integrated devices comprising arrangements for electrical or thermal protection, e.g. protection circuits against electrostatic discharge [ESD]
- H10D89/601—Integrated devices comprising arrangements for electrical or thermal protection, e.g. protection circuits against electrostatic discharge [ESD] for devices having insulated gate electrodes, e.g. for IGFETs or IGBTs
- H10D89/611—Integrated devices comprising arrangements for electrical or thermal protection, e.g. protection circuits against electrostatic discharge [ESD] for devices having insulated gate electrodes, e.g. for IGFETs or IGBTs using diodes as protective elements
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- Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 順方向のサージの効率効率が高く逆方向のサ
ージに対する耐性が高い素子を有する保護回路を提供
し、半導体装置の保護回路の面積を縮小する。 【解決手段】 N型の半導体基板10に形成された半導
体装置に備えられる保護回路1には、素子1aを備えて
いる。この素子1aは、N- 型の半導体基板10の表面
層に設けられるP型の第1拡散層11を有している。第
1拡散層11の表面層において、略中央部にはP+ 型の
第2拡散層12が設けられ、周縁部にはN + 型の第3拡
散層13が設けられている。第2拡散層12は半導体装
置の端子と内部回路との接続され、第3拡散層13は半
導体基板10と同電位に接続されている。第2拡散層1
2に接続される第1配線16aは、絶縁膜14を介して
第1拡散層11の上部を覆う状態で設けられている。
ージに対する耐性が高い素子を有する保護回路を提供
し、半導体装置の保護回路の面積を縮小する。 【解決手段】 N型の半導体基板10に形成された半導
体装置に備えられる保護回路1には、素子1aを備えて
いる。この素子1aは、N- 型の半導体基板10の表面
層に設けられるP型の第1拡散層11を有している。第
1拡散層11の表面層において、略中央部にはP+ 型の
第2拡散層12が設けられ、周縁部にはN + 型の第3拡
散層13が設けられている。第2拡散層12は半導体装
置の端子と内部回路との接続され、第3拡散層13は半
導体基板10と同電位に接続されている。第2拡散層1
2に接続される第1配線16aは、絶縁膜14を介して
第1拡散層11の上部を覆う状態で設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の保護
回路に関し、特には端子と回路との間に挿入される静電
破壊防止用の保護回路に関する。
回路に関し、特には端子と回路との間に挿入される静電
破壊防止用の保護回路に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路には、端子と内部回路と
の間に静電破壊防止用の保護回路が設けられている。こ
の保護回路は、例えばダイオードと抵抗とを組み合わせ
たものであり、N型の半導体基板の表面層にP型拡散層
を設けてなる第1のダイオードと、さらにP型拡散層の
表面層にN型拡散層を設けてなる第2のダイオードとを
用いている。
の間に静電破壊防止用の保護回路が設けられている。こ
の保護回路は、例えばダイオードと抵抗とを組み合わせ
たものであり、N型の半導体基板の表面層にP型拡散層
を設けてなる第1のダイオードと、さらにP型拡散層の
表面層にN型拡散層を設けてなる第2のダイオードとを
用いている。
【0003】例えば、上記第1のダイオードは、そのP
型拡散層を内部回路と端子とに接続させることで、上記
端子に印加された正のサージをP型拡散層から半導体基
板に逃がし、これによって内部回路を当該正のサージか
ら保護している。また、第2のダイオードは、そのN型
拡散層を内部回路と端子とに接続させ、P型拡散層を低
電位側に接続する。これによって、上記端子に印加され
た負のサージをN型拡散層からP型拡散層に逃がし、内
部回路を当該負のサージから保護している。
型拡散層を内部回路と端子とに接続させることで、上記
端子に印加された正のサージをP型拡散層から半導体基
板に逃がし、これによって内部回路を当該正のサージか
ら保護している。また、第2のダイオードは、そのN型
拡散層を内部回路と端子とに接続させ、P型拡散層を低
電位側に接続する。これによって、上記端子に印加され
た負のサージをN型拡散層からP型拡散層に逃がし、内
部回路を当該負のサージから保護している。
【0004】また、上記第1のダイオードと第2のダイ
オードとをそれぞれに対する逆方向のサージから保護す
るために、各ダイオードには抵抗が接続されている。
オードとをそれぞれに対する逆方向のサージから保護す
るために、各ダイオードには抵抗が接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体装置の高
集積化にともない素子構造の微細化及び配線の細線化が
進行している。このように世代が進行した半導体装置に
おいては、静電放電のようなサージに対する耐圧特性は
低下する一方である。ところが、端子から印加されるサ
ージが低下することはなく、半導体装置の世代が進んで
も保護回路には所定量の過電圧を吸収する特性が要求さ
れる。そして、上記保護回路においてその特性を維持す
るためには、ダイオード及び抵抗をある程度の面積で形
成することが必須である。このため、半導体装置に占め
る保護回路の面積が増大し、これが半導体装置の高集積
化を妨げる一因になっている。
集積化にともない素子構造の微細化及び配線の細線化が
進行している。このように世代が進行した半導体装置に
おいては、静電放電のようなサージに対する耐圧特性は
低下する一方である。ところが、端子から印加されるサ
ージが低下することはなく、半導体装置の世代が進んで
も保護回路には所定量の過電圧を吸収する特性が要求さ
れる。そして、上記保護回路においてその特性を維持す
るためには、ダイオード及び抵抗をある程度の面積で形
成することが必須である。このため、半導体装置に占め
る保護回路の面積が増大し、これが半導体装置の高集積
化を妨げる一因になっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するための半導体装置の保護回路であり、以下のように
構成された素子が備えられている。すなわちこの素子
は、半導体基板の表面層に設けられた第1拡散層を有し
ている。この第1拡散層内における表面層には第2拡散
層が設けられている。また、半導体基板の表面層には半
導体基板と第1拡散層とに接する状態で第3拡散層が設
けられている。第2拡散層は、半導体基板に形成された
内部回路と端子とに接続されている。
するための半導体装置の保護回路であり、以下のように
構成された素子が備えられている。すなわちこの素子
は、半導体基板の表面層に設けられた第1拡散層を有し
ている。この第1拡散層内における表面層には第2拡散
層が設けられている。また、半導体基板の表面層には半
導体基板と第1拡散層とに接する状態で第3拡散層が設
けられている。第2拡散層は、半導体基板に形成された
内部回路と端子とに接続されている。
【0007】そして、本発明の第1の保護回路では、半
導体基板を第1導電型とすると、上記素子における第1
拡散層は第2導電型であり、第2拡散層は上記第1拡散
層よりもキャリア濃度が高い第2導電型であり、第3拡
散層は半導体基板よりもキャリア濃度が高い第1導電型
である。また、第2拡散層に接続される配線は、絶縁膜
を介して第1拡散層の露出表面上を覆う状態で設けられ
ている。
導体基板を第1導電型とすると、上記素子における第1
拡散層は第2導電型であり、第2拡散層は上記第1拡散
層よりもキャリア濃度が高い第2導電型であり、第3拡
散層は半導体基板よりもキャリア濃度が高い第1導電型
である。また、第2拡散層に接続される配線は、絶縁膜
を介して第1拡散層の露出表面上を覆う状態で設けられ
ている。
【0008】このような構成の素子を有する第1の保護
回路では、第1拡散層と半導体基板及び第3拡散層との
間にのみPN接合が形成されることから、この素子はダ
イオードとして機能する。また、第1拡散層の露出表面
上には第2拡散層と端子とに接続される配線が絶縁膜を
介して配置されることから、上記端子から第2拡散層に
順バイアスが印加されると第1拡散層上の配線にも上記
順バイアスが印加され、第1拡散層の少数キャリアが絶
縁膜下の表面層に集められる。したがって、第2拡散層
に印加された順バイアスは、第1拡散層の表面層から第
3拡散層に伝えられ、この第3拡散層から放出され易く
なる。
回路では、第1拡散層と半導体基板及び第3拡散層との
間にのみPN接合が形成されることから、この素子はダ
イオードとして機能する。また、第1拡散層の露出表面
上には第2拡散層と端子とに接続される配線が絶縁膜を
介して配置されることから、上記端子から第2拡散層に
順バイアスが印加されると第1拡散層上の配線にも上記
順バイアスが印加され、第1拡散層の少数キャリアが絶
縁膜下の表面層に集められる。したがって、第2拡散層
に印加された順バイアスは、第1拡散層の表面層から第
3拡散層に伝えられ、この第3拡散層から放出され易く
なる。
【0009】一方、上記端子から第2拡散層に逆バイア
スが印加されると、第1拡散層上の配線にも上記逆バイ
アスが印加され、第1拡散層の多数キャリアがその表面
層に集められる。したがって、当該表面層において第1
拡散層と第3拡散層との間の接合耐圧が下げられ、上記
逆バイアスが第3拡散層から放出され易くなる。以上か
ら、上記第1の保護回路は、端子に印加された順方向の
サージを逃がしやすくかつ逆方向のサージに対する耐性
が高い素子を有するものになる。
スが印加されると、第1拡散層上の配線にも上記逆バイ
アスが印加され、第1拡散層の多数キャリアがその表面
層に集められる。したがって、当該表面層において第1
拡散層と第3拡散層との間の接合耐圧が下げられ、上記
逆バイアスが第3拡散層から放出され易くなる。以上か
ら、上記第1の保護回路は、端子に印加された順方向の
サージを逃がしやすくかつ逆方向のサージに対する耐性
が高い素子を有するものになる。
【0010】また、本発明の第2の保護回路では、半導
体基板を第1導電型とすると、上記素子における上記第
1拡散層は第2導電型であり、上記第2拡散層及び上記
第3拡散層は上記半導体基板よりもキャリア濃度の高い
第1導電型である。
体基板を第1導電型とすると、上記素子における上記第
1拡散層は第2導電型であり、上記第2拡散層及び上記
第3拡散層は上記半導体基板よりもキャリア濃度の高い
第1導電型である。
【0011】このような構成の素子を有する第2の保護
回路では、第1拡散層と第2拡散層との間に第1のPN
接合が形成され、第1拡散層と半導体基板及び第3拡散
層との間に第2のPN接合が形成される。このことか
ら、この素子はトランジスタとして機能する。また、第
2拡散層と第3拡散層のみが半導体基板や端子及び内部
回路に接続されていることから、これらの拡散層と導電
型が逆である第1拡散層は電気的な浮遊状態になってい
る。このため、第1のPN接合の接合耐圧と第2のPN
接合の接合耐圧とは、第1拡散層が定電位に固定されて
いる場合よりも低く、この素子はトランジスタとしてO
Nし易い。
回路では、第1拡散層と第2拡散層との間に第1のPN
接合が形成され、第1拡散層と半導体基板及び第3拡散
層との間に第2のPN接合が形成される。このことか
ら、この素子はトランジスタとして機能する。また、第
2拡散層と第3拡散層のみが半導体基板や端子及び内部
回路に接続されていることから、これらの拡散層と導電
型が逆である第1拡散層は電気的な浮遊状態になってい
る。このため、第1のPN接合の接合耐圧と第2のPN
接合の接合耐圧とは、第1拡散層が定電位に固定されて
いる場合よりも低く、この素子はトランジスタとしてO
Nし易い。
【0012】したがって、半導体基板の電位(すなわち
第3拡散層の電位)よりも低い電位または高い電位が上
記端子から第2拡散層に印加されると、浮遊状態の第1
拡散層の電位が第2拡散層に印加される電圧によって自
在に変動し、この第1拡散層が容量として機能する。こ
のため、第2拡散層への電圧の印加によってトランジス
タがONするまでの時間が稼がれる。以上から、第2の
保護回路は、正及び負のサージを逃がし易く、かつ正及
び負のサージに対する耐性を有する素子を有するものに
なる。
第3拡散層の電位)よりも低い電位または高い電位が上
記端子から第2拡散層に印加されると、浮遊状態の第1
拡散層の電位が第2拡散層に印加される電圧によって自
在に変動し、この第1拡散層が容量として機能する。こ
のため、第2拡散層への電圧の印加によってトランジス
タがONするまでの時間が稼がれる。以上から、第2の
保護回路は、正及び負のサージを逃がし易く、かつ正及
び負のサージに対する耐性を有する素子を有するものに
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した実施の形
態を図面に基づいて説明する。尚、以下に示す実施の形
態においては、第1導電型をN型、第2導電型をP型と
して説明を行う。ただし、本発明は、上記導電型が逆で
も何ら差し支えはなく、導電型を逆にする場合には電圧
の極性も逆になることとする。
態を図面に基づいて説明する。尚、以下に示す実施の形
態においては、第1導電型をN型、第2導電型をP型と
して説明を行う。ただし、本発明は、上記導電型が逆で
も何ら差し支えはなく、導電型を逆にする場合には電圧
の極性も逆になることとする。
【0014】(第1実施形態)図1は、本発明を適用し
た半導体装置の保護回路の第1実施形態を説明するため
の図である。この図に示すように、保護回路1が設けら
れるN型の半導体基板10には、ここでは図示しない半
導体装置の内部回路や入出力用の端子が設けられてい
る。
た半導体装置の保護回路の第1実施形態を説明するため
の図である。この図に示すように、保護回路1が設けら
れるN型の半導体基板10には、ここでは図示しない半
導体装置の内部回路や入出力用の端子が設けられてい
る。
【0015】そして、上記保護回路1は、端子と内部回
路との間に挿入されるものであり、以下のように構成さ
れている。すなわち、保護回路1は、半導体基板10の
表面層に設けられた素子1aを備えている。この素子1
aは、半導体基板10の表面層に設けられる第1拡散層
11を有している。第1拡散層11内における表面層に
は、第1拡散層11における略中央部に第2拡散層12
が設けられている。また、半導体基板10の表面層に
は、半導体基板10と第1拡散層11とに接する状態で
第3拡散層13が設けられている。ただし、この第3拡
散層13と第2拡散層12との間は間隔が保たれている
こととする。
路との間に挿入されるものであり、以下のように構成さ
れている。すなわち、保護回路1は、半導体基板10の
表面層に設けられた素子1aを備えている。この素子1
aは、半導体基板10の表面層に設けられる第1拡散層
11を有している。第1拡散層11内における表面層に
は、第1拡散層11における略中央部に第2拡散層12
が設けられている。また、半導体基板10の表面層に
は、半導体基板10と第1拡散層11とに接する状態で
第3拡散層13が設けられている。ただし、この第3拡
散層13と第2拡散層12との間は間隔が保たれている
こととする。
【0016】上記第1拡散層11は、P型であり、例え
ば内部回路のトランジスタを構成するためのWell拡
散層と同一工程で形成されたものである。
ば内部回路のトランジスタを構成するためのWell拡
散層と同一工程で形成されたものである。
【0017】上記第2拡散層12は、上記第1拡散層1
1よりもキャリア濃度が高いP型であり、例えば内部回
路に設けられるpチャンネルトランジスタのソース,ド
レインと同一工程で形成されたものである。
1よりもキャリア濃度が高いP型であり、例えば内部回
路に設けられるpチャンネルトランジスタのソース,ド
レインと同一工程で形成されたものである。
【0018】また、第2拡散層12と内部経路及び端子
とは、半導体基板10上を覆う絶縁膜14に形成された
コンタクトホール15を介して第1配線16aで接続さ
れている。この第1配線16aは、第2拡散層12に接
続されると共に、第1拡散層11の露出表面の上部を覆
う状態で設けられている。ここで、上記絶縁膜14は、
第1配線16aに印加された電圧によって、絶縁膜14
下の第1拡散層11の表面層にキャリアが集まる程度の
膜厚で成膜されていることとする。
とは、半導体基板10上を覆う絶縁膜14に形成された
コンタクトホール15を介して第1配線16aで接続さ
れている。この第1配線16aは、第2拡散層12に接
続されると共に、第1拡散層11の露出表面の上部を覆
う状態で設けられている。ここで、上記絶縁膜14は、
第1配線16aに印加された電圧によって、絶縁膜14
下の第1拡散層11の表面層にキャリアが集まる程度の
膜厚で成膜されていることとする。
【0019】さらに、上記第3拡散層13は、半導体基
板10よりもキャリア濃度が高いN型であり、例えば内
部回路に設けられるnチャンネルトランジスタのソー
ス,ドレインと同一工程で形成されたものである。
板10よりもキャリア濃度が高いN型であり、例えば内
部回路に設けられるnチャンネルトランジスタのソー
ス,ドレインと同一工程で形成されたものである。
【0020】また、第3拡散層13に上記コンタクトホ
ール15を介して接続される第2配線16bには、保護
回路1の構成部品の一つである抵抗体(図示せず)が直
列に接続されている。
ール15を介して接続される第2配線16bには、保護
回路1の構成部品の一つである抵抗体(図示せず)が直
列に接続されている。
【0021】上記保護回路1に備えられる素子1aにお
いては、第1拡散層11と半導体基板10及び第3拡散
層13との間にPN接合が形成される。したがって、こ
の素子1aは、ダイオードとして機能する。
いては、第1拡散層11と半導体基板10及び第3拡散
層13との間にPN接合が形成される。したがって、こ
の素子1aは、ダイオードとして機能する。
【0022】次に、上記構成の保護回路1の動作を説明
する。まず、図中矢印で示すように半導体装置の端子に
正のサージが印加された場合には、ダイオードとして機
能する素子1aに順バイアスが印加されることになる。
この場合、端子に接続されている第2拡散層12に上記
正のサージが印加され、第1拡散層11上の第1配線1
6aにも上記正のサージが印加される。すると、第1拡
散層11中の電子(すなわち少数キャリア)が絶縁膜1
4下の表面層に集められ、第2拡散層12に印加された
正のサージがN型の第3拡散層13に吸い出される。こ
の吸い出し効果によって、第2拡散層12に印加された
正のサージが効率良く第3拡散層13から半導体基板1
0に逃がされる。
する。まず、図中矢印で示すように半導体装置の端子に
正のサージが印加された場合には、ダイオードとして機
能する素子1aに順バイアスが印加されることになる。
この場合、端子に接続されている第2拡散層12に上記
正のサージが印加され、第1拡散層11上の第1配線1
6aにも上記正のサージが印加される。すると、第1拡
散層11中の電子(すなわち少数キャリア)が絶縁膜1
4下の表面層に集められ、第2拡散層12に印加された
正のサージがN型の第3拡散層13に吸い出される。こ
の吸い出し効果によって、第2拡散層12に印加された
正のサージが効率良く第3拡散層13から半導体基板1
0に逃がされる。
【0023】一方、図2に示すように、半導体装置の端
子に負のサージが印加された場合には、この素子1aに
逆バイアスが印加されることになる。この場合、端子に
接続されている第2拡散層12に上記負のサージが印加
され、第1拡散層11上の第1配線16aにも上記負の
サージが印加され、第1拡散層11のホール(すなわち
多数キャリア)が絶縁膜14下の表面層に集められる。
そして、当該表面層において第1拡散層11と第3拡散
層13との間のPN接合耐圧が低下し、素子1aからな
るダイオードが速やかにON状態になる。そして、負の
サージが第3拡散層13から半導体基板10に逃がされ
る。
子に負のサージが印加された場合には、この素子1aに
逆バイアスが印加されることになる。この場合、端子に
接続されている第2拡散層12に上記負のサージが印加
され、第1拡散層11上の第1配線16aにも上記負の
サージが印加され、第1拡散層11のホール(すなわち
多数キャリア)が絶縁膜14下の表面層に集められる。
そして、当該表面層において第1拡散層11と第3拡散
層13との間のPN接合耐圧が低下し、素子1aからな
るダイオードが速やかにON状態になる。そして、負の
サージが第3拡散層13から半導体基板10に逃がされ
る。
【0024】以上から、上記素子1aは、正のサージを
逃がしやすくかつ負のサージに対する耐性が高いものに
なる。このため、この素子1aにおける正のサージの吸
収特性が向上して素子1aの形成面積を縮小化すること
ができると共に、負のサージに対して素子1aを保護す
るための素子(例えば抵抗体)の形成面積を小さくする
ことができる。
逃がしやすくかつ負のサージに対する耐性が高いものに
なる。このため、この素子1aにおける正のサージの吸
収特性が向上して素子1aの形成面積を縮小化すること
ができると共に、負のサージに対して素子1aを保護す
るための素子(例えば抵抗体)の形成面積を小さくする
ことができる。
【0025】(第2実施形態)図3は、本発明を適用し
た半導体装置の保護回路の第2実施形態を説明するため
の図である。ここで示される第2実施形態の保護回路3
と、上記第1実施形態の保護回路(1)との異なるとこ
ろは、保護回路3に備えられた素子3aの構成であり、
特には素子3aにおける拡散層の導電型とこれらの拡散
層に接続された配線の配置状態にある。
た半導体装置の保護回路の第2実施形態を説明するため
の図である。ここで示される第2実施形態の保護回路3
と、上記第1実施形態の保護回路(1)との異なるとこ
ろは、保護回路3に備えられた素子3aの構成であり、
特には素子3aにおける拡散層の導電型とこれらの拡散
層に接続された配線の配置状態にある。
【0026】すなわち、保護回路3に備えられた素子3
aでは、半導体基板10の表面層に設けられた第1拡散
層31は、上記第1実施形態の第1拡散層と同様のN型
である。また、第1拡散層31の略中央部の表面層に設
けられた第2拡散層32は、上記第1実施形態の第2拡
散層と逆導電型のN型である。さらに、半導体基板10
の表面層における第1拡散層31の周縁部に設けられた
第3拡散層33は、上記第1実施形態の第3拡散層と同
様のN型である。
aでは、半導体基板10の表面層に設けられた第1拡散
層31は、上記第1実施形態の第1拡散層と同様のN型
である。また、第1拡散層31の略中央部の表面層に設
けられた第2拡散層32は、上記第1実施形態の第2拡
散層と逆導電型のN型である。さらに、半導体基板10
の表面層における第1拡散層31の周縁部に設けられた
第3拡散層33は、上記第1実施形態の第3拡散層と同
様のN型である。
【0027】また、第2拡散層32と内部回路及び端子
とは、半導体基板10上を覆う絶縁膜14に形成された
コンタクトホール15を介して第1配線36aで接続さ
れている。
とは、半導体基板10上を覆う絶縁膜14に形成された
コンタクトホール15を介して第1配線36aで接続さ
れている。
【0028】そして、第3拡散層33には、上記コンタ
クトホール15を介して第2配線36bが接続されてい
る。この第2配線36bは、第3拡散層33に接続され
ると共に第1拡散層31の露出表面の上部を覆う状態で
設けられている。さらに、この第2配線36bには、保
護回路3の構成部品の一つである抵抗体(図示せず)が
直列に接続されている。
クトホール15を介して第2配線36bが接続されてい
る。この第2配線36bは、第3拡散層33に接続され
ると共に第1拡散層31の露出表面の上部を覆う状態で
設けられている。さらに、この第2配線36bには、保
護回路3の構成部品の一つである抵抗体(図示せず)が
直列に接続されている。
【0029】上記保護回路3に備えられた素子3aで
は、第1拡散層31と半導体基板10及び第3拡散層3
3との間に第1のPN接合が形成されると共に、第1拡
散層31と第2拡散層32との間にも第2のPN接合が
形成される。したがって、この素子3aは、第1拡散層
31をベースにしたトランジスタとして機能する。ま
た、唯一P型である第1拡散層31は、どこにも接続さ
れていないことから、この第1拡散層31は電気的に浮
遊状態になっている。
は、第1拡散層31と半導体基板10及び第3拡散層3
3との間に第1のPN接合が形成されると共に、第1拡
散層31と第2拡散層32との間にも第2のPN接合が
形成される。したがって、この素子3aは、第1拡散層
31をベースにしたトランジスタとして機能する。ま
た、唯一P型である第1拡散層31は、どこにも接続さ
れていないことから、この第1拡散層31は電気的に浮
遊状態になっている。
【0030】次に、上記構成の保護回路3の動作を説明
する。まず、図中矢印で示すように、半導体装置の端子
に半導体基板10の電位(すなあわち第3拡散層33の
電位)よりも低い負のサージが印加された場合には、端
子に接続されている第2拡散層32に当該負のサージが
印加され、第2拡散層32から第1拡散層31に負のサ
ージが印加される。ここで、第1拡散層31が浮遊状態
になっていることから、この第1拡散層31の電位の変
動は第2拡散層32に印加される電圧によって自在に変
化し、この第1拡散層31が容量として機能する。この
ため、第2拡散層32への負のサージの印加によって素
子3aがトランジスタとしてONするまでの時間が稼が
れる。
する。まず、図中矢印で示すように、半導体装置の端子
に半導体基板10の電位(すなあわち第3拡散層33の
電位)よりも低い負のサージが印加された場合には、端
子に接続されている第2拡散層32に当該負のサージが
印加され、第2拡散層32から第1拡散層31に負のサ
ージが印加される。ここで、第1拡散層31が浮遊状態
になっていることから、この第1拡散層31の電位の変
動は第2拡散層32に印加される電圧によって自在に変
化し、この第1拡散層31が容量として機能する。この
ため、第2拡散層32への負のサージの印加によって素
子3aがトランジスタとしてONするまでの時間が稼が
れる。
【0031】また、第1拡散層31が浮遊状態になって
いることから、上記素子3aにおける第1のPN接合の
接合耐圧と第2のPN接合の接合耐圧とは、第1拡散層
31が定電位に固定されている場合よりも低い状態にあ
る。このため、上記負のサージの印加に対して上記素子
3aはトランジスタとして速やかにON状態になり、第
2拡散層32に印加された負のサージは第3拡散層33
から半導体基板10に逃がされる。
いることから、上記素子3aにおける第1のPN接合の
接合耐圧と第2のPN接合の接合耐圧とは、第1拡散層
31が定電位に固定されている場合よりも低い状態にあ
る。このため、上記負のサージの印加に対して上記素子
3aはトランジスタとして速やかにON状態になり、第
2拡散層32に印加された負のサージは第3拡散層33
から半導体基板10に逃がされる。
【0032】しかも、上記素子3aの第1拡散層31上
は第2配線36bで覆われているとから、上記のように
して第1拡散層31に負のサージが印加されることによ
って、第2配線36bが正に帯電する。これによって、
第2配線36b下の絶縁膜14下すなわち第1拡散層3
1の表面層に電子が集められる。このため、上記素子3
aは、第2配線36bをゲート電極としたMOSトラン
ジスタ的な動作によって速やかにON状態になる。した
がって、第2拡散層32に印加された負のサージは、さ
らに速やかに逃がされる。
は第2配線36bで覆われているとから、上記のように
して第1拡散層31に負のサージが印加されることによ
って、第2配線36bが正に帯電する。これによって、
第2配線36b下の絶縁膜14下すなわち第1拡散層3
1の表面層に電子が集められる。このため、上記素子3
aは、第2配線36bをゲート電極としたMOSトラン
ジスタ的な動作によって速やかにON状態になる。した
がって、第2拡散層32に印加された負のサージは、さ
らに速やかに逃がされる。
【0033】一方、図4に示すように、半導体装置の端
子に半導体基板10の電位(すなわち第3拡散層33の
電位)よりも高い正のサージが印加された場合には、第
2拡散層32に当該正のサージが印加され第1拡散層3
1の電位の変動して第1拡散層31が容量として機能す
る。このため、第2拡散層32への正のサージの印加に
よって素子3aがトランジスタとしてONするまでの時
間が稼がれる。また、第1拡散層31が浮遊状態になっ
ていることから、上記正のサージの印加に対して上記素
子3aはトランジスタとして速やかにON状態になる。
したがって、第2拡散層32に印加された正のサージは
第3拡散層33から半導体基板10に速やかに逃がされ
る。
子に半導体基板10の電位(すなわち第3拡散層33の
電位)よりも高い正のサージが印加された場合には、第
2拡散層32に当該正のサージが印加され第1拡散層3
1の電位の変動して第1拡散層31が容量として機能す
る。このため、第2拡散層32への正のサージの印加に
よって素子3aがトランジスタとしてONするまでの時
間が稼がれる。また、第1拡散層31が浮遊状態になっ
ていることから、上記正のサージの印加に対して上記素
子3aはトランジスタとして速やかにON状態になる。
したがって、第2拡散層32に印加された正のサージは
第3拡散層33から半導体基板10に速やかに逃がされ
る。
【0034】以上から、上記素子3aは、負のサージ及
び正のサージを共に逃がしやすく特に負のサージを逃が
し易いものであると共に、負のサージ及び正のサージに
対する耐性が高いものになる。このため、この素子3a
におけるサージの吸収特性が向上して素子3aの形成面
積を縮小化することができると共に、サージに対して素
子3aを保護するための素子(例えば抵抗体)を小さく
することができる。
び正のサージを共に逃がしやすく特に負のサージを逃が
し易いものであると共に、負のサージ及び正のサージに
対する耐性が高いものになる。このため、この素子3a
におけるサージの吸収特性が向上して素子3aの形成面
積を縮小化することができると共に、サージに対して素
子3aを保護するための素子(例えば抵抗体)を小さく
することができる。
【0035】上記第2実施形態では、第3拡散層33に
接続する第2配線36bで第1拡散層31上を覆う構成
にした。しかし、第1拡散層31上の露出表面上を覆う
配線は、第2拡散層32に接続される第1配線でも良
い。この場合、端子に負のサージが印加されると、第1
拡散層31上の第1配線36aに負のサージが印加さ
れ、絶縁膜14下の第1拡散層31の表面にホールが集
められる。これによって、第1拡散層31が浮遊状態で
あることに起因して、もともと耐圧が低い第1のPN接
合の接合耐圧と第2のPN接合の接合耐圧とがさらに低
くなる。このため、上記第2実施形態と同様に、負の電
圧印加に対してさらに上記素子3aがトランジスタとし
てONし易くなり、負のサージが逃がされ易くなる。
接続する第2配線36bで第1拡散層31上を覆う構成
にした。しかし、第1拡散層31上の露出表面上を覆う
配線は、第2拡散層32に接続される第1配線でも良
い。この場合、端子に負のサージが印加されると、第1
拡散層31上の第1配線36aに負のサージが印加さ
れ、絶縁膜14下の第1拡散層31の表面にホールが集
められる。これによって、第1拡散層31が浮遊状態で
あることに起因して、もともと耐圧が低い第1のPN接
合の接合耐圧と第2のPN接合の接合耐圧とがさらに低
くなる。このため、上記第2実施形態と同様に、負の電
圧印加に対してさらに上記素子3aがトランジスタとし
てONし易くなり、負のサージが逃がされ易くなる。
【0036】(第3実施形態)図5は、本発明を適用し
た半導体装置の保護回路の第3実施形態を説明するため
の平面図であり、図6は図5のA−A’断面図である。
これらの図に示される第3実施形態の保護回路5は、上
記第1実施形態の保護回路に備えられた素子1aと上記
第2実施形態の保護回路に備えられた素子3aとを同一
の半導体基板10上で組み合わせて構成したものであ
る。
た半導体装置の保護回路の第3実施形態を説明するため
の平面図であり、図6は図5のA−A’断面図である。
これらの図に示される第3実施形態の保護回路5は、上
記第1実施形態の保護回路に備えられた素子1aと上記
第2実施形態の保護回路に備えられた素子3aとを同一
の半導体基板10上で組み合わせて構成したものであ
る。
【0037】ここで、上記第1実施形態の保護回路に備
えられた素子1aを第1の素子1aとし、上記第2実施
形態の保護回路に備えられた素子3aを第2の素子3a
とする。さらに、第2の素子3aにおける第1拡散層3
1を第4拡散層31、第2拡散層32を第5拡散層3
2、第3拡散層33を第6拡散層33とする。また、第
1の素子1aと第2の素子3aとにおいては、第1の素
子1aにおける第3拡散層13と第2の素子3aにおけ
る第6拡散層33とを同一拡散層で構成した。さらに、
第1の素子1aと第2の素子3aとで共有される第1配
線16a(36a)によって、半導体装置における端子
と内部回路との間に、第1の素子1aと第2の素子3a
とが並列に接続されている。
えられた素子1aを第1の素子1aとし、上記第2実施
形態の保護回路に備えられた素子3aを第2の素子3a
とする。さらに、第2の素子3aにおける第1拡散層3
1を第4拡散層31、第2拡散層32を第5拡散層3
2、第3拡散層33を第6拡散層33とする。また、第
1の素子1aと第2の素子3aとにおいては、第1の素
子1aにおける第3拡散層13と第2の素子3aにおけ
る第6拡散層33とを同一拡散層で構成した。さらに、
第1の素子1aと第2の素子3aとで共有される第1配
線16a(36a)によって、半導体装置における端子
と内部回路との間に、第1の素子1aと第2の素子3a
とが並列に接続されている。
【0038】上記構成の保護回路5は、上記第1の素子
1aと第2の素子3aとを半導体装置における端子と内
部回路との間に並列に接続させたことによって、第1実
施例の効果と第2実施例の効果とが兼ね備えられたもの
になる。すなわち、上記構成の保護回路5では、端子に
印加された正のサージは第1の素子1aによって効率良
く逃がされる。また、端子の印加された負のサージは第
2の素子3aによって効率良く逃がされる。このため、
この保護回路5は、正及び負のサージを効率良く逃がす
ものになり、半導体装置をサージから保護するための保
護回路5を構成する上記第1の素子1a及び第2の素子
3aの形成面積を縮小化することができる。
1aと第2の素子3aとを半導体装置における端子と内
部回路との間に並列に接続させたことによって、第1実
施例の効果と第2実施例の効果とが兼ね備えられたもの
になる。すなわち、上記構成の保護回路5では、端子に
印加された正のサージは第1の素子1aによって効率良
く逃がされる。また、端子の印加された負のサージは第
2の素子3aによって効率良く逃がされる。このため、
この保護回路5は、正及び負のサージを効率良く逃がす
ものになり、半導体装置をサージから保護するための保
護回路5を構成する上記第1の素子1a及び第2の素子
3aの形成面積を縮小化することができる。
【0039】さらに、第1の素子1aは負のサージに対
する耐性が高く、また第2の素子3aは正及び負のサー
ジに対する耐性が高い。このため、これらの第1の素子
1aを正のサージから保護するための抵抗及び、第2の
素子3aを正及び負のサージから保護するための抵抗を
小さくすることができる。しかも、上記保護回路では、
拡散層の一部を第1の素子1aと第2の素子3aとで共
有させたことによって、さらに第1の素子1a及び第2
の素子3aの形成面積を縮小化することができる。
する耐性が高く、また第2の素子3aは正及び負のサー
ジに対する耐性が高い。このため、これらの第1の素子
1aを正のサージから保護するための抵抗及び、第2の
素子3aを正及び負のサージから保護するための抵抗を
小さくすることができる。しかも、上記保護回路では、
拡散層の一部を第1の素子1aと第2の素子3aとで共
有させたことによって、さらに第1の素子1a及び第2
の素子3aの形成面積を縮小化することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体装置
の保護回路によれば、ダイオードとして機能する素子の
入力側の拡散層に接続する配線を当該拡散層上に絶縁膜
を介して配置したり、トランジスタとして機能する素子
のベースを浮遊状態にすることで、半導体装置の端子か
ら保護回路に印加される順方向のサージを効率良く逃が
し逆方向のサージに対する耐性を向上させることが可能
になる。したがって、上記素子の形成面積及びこの素子
を逆方向のサージから保護するための素子の形成面積を
縮小することができ、半導体装置における保護回路の占
有面積を縮小して当該半導体装置の高集積化を図ること
が可能になる。
の保護回路によれば、ダイオードとして機能する素子の
入力側の拡散層に接続する配線を当該拡散層上に絶縁膜
を介して配置したり、トランジスタとして機能する素子
のベースを浮遊状態にすることで、半導体装置の端子か
ら保護回路に印加される順方向のサージを効率良く逃が
し逆方向のサージに対する耐性を向上させることが可能
になる。したがって、上記素子の形成面積及びこの素子
を逆方向のサージから保護するための素子の形成面積を
縮小することができ、半導体装置における保護回路の占
有面積を縮小して当該半導体装置の高集積化を図ること
が可能になる。
【図1】第1実施形態の保護回路の構成及び動作を説明
する断面図である。
する断面図である。
【図2】第1実施形態の保護回路の動作を説明する断面
図である。
図である。
【図3】第2実施形態の保護回路の構成及び動作を説明
する断面図である。
する断面図である。
【図4】第2実施形態の保護回路の動作を説明する断面
図である。
図である。
【図5】第3実施形態の保護回路の構成を説明する平面
図である。
図である。
【図6】第3実施形態の保護回路の構成を説明する図5
のA−A’断面図である。
のA−A’断面図である。
1,3,5 保護回路 1a 素子(第1の素子) 3a 素子(第2の素子) 10 半導体基板 11 第1拡散層 12 第2拡散層 13 第3拡散層 16a 第1配線(配線) 31 第1拡散層,第4拡散層 32 第2拡散層,第5拡散層 33 第3拡散層,第6拡散層 36b 第2配線(配線)
Claims (4)
- 【請求項1】 半導体基板に形成された内部回路と当該
内部回路に接続される端子との間に挿入される保護回路
であって、 第1導電型の前記半導体基板の表面層に設けられた第2
導電型の第1拡散層と、 前記第1拡散層内における表面層に設けられると共に、
当該第1拡散層よりもキャリア濃度が高い第2導電型の
第2拡散層と、 前記半導体基板の表面層に当該半導体基板及び第1拡散
層に接する状態で設けられると共に、当該半導体基板よ
りもキャリア濃度が高い第1導電型の第3拡散層と、 前記第1拡散層の露出表面上を覆う状態で絶縁膜を介し
て配置されると共に、前記第2拡散層と前記内部回路と
前記端子とに接続される配線と、 からなる素子を備えたことを特徴とする半導体装置の保
護回路。 - 【請求項2】 半導体基板に形成された内部回路と当該
内部回路に接続される端子との間に挿入される保護回路
であって、 第1導電型の前記半導体基板の表面層に設けられた第2
導電型の第1拡散層と、 前記第1拡散層内における表面層に設けられ、かつ前記
内部回路と前記端子とに接続されると共に、前記半導体
基板よりもキャリア濃度が高い第1導電型の第2拡散層
と、 前記半導体基板の表面層に当該半導体基板及び第1拡散
層に接する状態で設けられると共に、当該半導体基板よ
りもキャリア濃度が高い第1導電型の第3拡散層と、 からなる素子を備えたことを特徴とする半導体装置の保
護回路。 - 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置の保護回路に
おいて、 前記第1拡散層の露出表面上は、絶縁膜を介して前記第
2拡散層に接続される配線または前記第3拡散層に接続
される配線で覆われていること、 を特徴とする半導体装置の保護回路。 - 【請求項4】 半導体基板に形成された内部回路と当該
内部回路に接続される端子との間に挿入される保護回路
であって、 第1導電型の前記半導体基板の表面層に設けられた第2
導電型の第1拡散層と、 前記第1拡散層内における表面層に設けられると共に、
当該第1拡散層よりもキャリア濃度が高い第2導電型の
第2拡散層と、 前記半導体基板の表面層に当該半導体基板及び第1拡散
層に接する状態で設けられると共に、当該半導体基板よ
りもキャリア濃度が高い第1導電型の第3拡散層と、 前記第1拡散層の露出表面上を覆う状態で絶縁膜を介し
て配置されると共に、前記第2拡散層と前記内部回路と
前記端子とに接続される配線と、 からなる第1素子と、 前記半導体基板の表面層に設けられた第2導電型の第4
拡散層と、 前記第4拡散層内における表面層に設けられ、かつ前記
内部回路と前記端子とに接続されると共に、前記半導体
基板よりもキャリア濃度が高い第1導電型の第5拡散層
と、 前記半導体基板の表面層に当該半導体基板及び第4拡散
層に接する状態で設けられると共に、当該半導体基板よ
りもキャリア濃度が高い第1導電型の第6拡散層と、 からなる第2素子と、 を備えたことを特徴とする半導体装置の保護回路。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9028589A JPH10223843A (ja) | 1997-02-13 | 1997-02-13 | 半導体装置の保護回路 |
US08/941,069 US5880514A (en) | 1997-02-13 | 1997-09-30 | Protection circuit for semiconductor device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9028589A JPH10223843A (ja) | 1997-02-13 | 1997-02-13 | 半導体装置の保護回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10223843A true JPH10223843A (ja) | 1998-08-21 |
Family
ID=12252795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9028589A Pending JPH10223843A (ja) | 1997-02-13 | 1997-02-13 | 半導体装置の保護回路 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5880514A (ja) |
JP (1) | JPH10223843A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018046178A (ja) * | 2016-09-15 | 2018-03-22 | 株式会社東芝 | 半導体装置 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB0128665D0 (en) * | 2001-11-30 | 2002-01-23 | Power Innovations Ltd | Overvoltage protection device |
US6952086B1 (en) | 2003-10-10 | 2005-10-04 | Curtiss-Wright Electro-Mechanical Corporation | Linear position sensing system and coil switching methods for closed-loop control of large linear induction motor systems |
JP5749616B2 (ja) * | 2011-09-27 | 2015-07-15 | セミコンダクター・コンポーネンツ・インダストリーズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 半導体装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0590520A (ja) * | 1991-09-26 | 1993-04-09 | Nissan Motor Co Ltd | 半導体保護装置 |
-
1997
- 1997-02-13 JP JP9028589A patent/JPH10223843A/ja active Pending
- 1997-09-30 US US08/941,069 patent/US5880514A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018046178A (ja) * | 2016-09-15 | 2018-03-22 | 株式会社東芝 | 半導体装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5880514A (en) | 1999-03-09 |
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