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JPH10204731A - 紡績装置 - Google Patents

紡績装置

Info

Publication number
JPH10204731A
JPH10204731A JP9017925A JP1792597A JPH10204731A JP H10204731 A JPH10204731 A JP H10204731A JP 9017925 A JP9017925 A JP 9017925A JP 1792597 A JP1792597 A JP 1792597A JP H10204731 A JPH10204731 A JP H10204731A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
nozzle
needle
hollow spindle
guide member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9017925A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Ideno
宏二 出野
Tomoaki Takahashi
智彰 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP9017925A priority Critical patent/JPH10204731A/ja
Priority to US08/987,770 priority patent/US5927062A/en
Priority to EP97122441A priority patent/EP0854214B1/en
Priority to DE69713733T priority patent/DE69713733T2/de
Publication of JPH10204731A publication Critical patent/JPH10204731A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H1/00Spinning or twisting machines in which the product is wound-up continuously
    • D01H1/11Spinning by false-twisting
    • D01H1/115Spinning by false-twisting using pneumatic means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】繊維fに旋回気流を作用させるノズルn1
と中空スピンドルs1とを有する紡績装置において、中
空スピンドルの繊維導入側の先端部s1”付近に、針状
ガイド部材が配設されておらず、且つ、90°以上の捻
じれ角を有する繊維案内面e8が形成された繊維導入部
材Eを配設したものである。 【効果】繊維導入部材の繊維案内面の捻じれ角を90°
以上としたので、針状ガイド部材を配置しなくても、繊
維の集束性が良く、また、針状ガイド部材と中空スピン
ドルとの間にスライバー中に含まれている葉粕等の雑物
が詰まることがなく、従って、糸切れの発生が減少し、
紡績性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、旋回空気流を利用して
紡績糸を製造する紡績装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ドラフト装置を出たスライバーに
旋回気流を作用させるノズルと、中空スピンドルと、中
空スピンドルの繊維導入側の先端部に針先を対向させた
針状ガイド部材とを有する、旋回気流により繊維を加撚
して紡績糸を製造する紡績装置が知られている。
【0003】上述した従来の紡績装置は、図3に示され
ているように、スライバーガイドGを経て供給されるス
ライバーLは、バックローラd1,サードローラd2、
エプロンを有するセカンドローラd3及びフロントロー
ラd4から構成されたドラフト装置Dによりドラフトさ
れた後、接離可能なノズル部材とスピンドル部材とから
なる加撚装置Tに供給され、加撚装置Tにより紡績糸Y
に形成された後、紡績糸Yは、ニップローラh1及びデ
リベリローラh2からなる紡績糸送り出し装置H及びス
ラブキャツチャーZ等を経て、巻取り部Wのフリクショ
ンローラw1により駆動されクレードルアームw2に支
持されたパッケージw3に巻き取られる。
【0004】上述したノズル部材Nとスピンドル部材S
とからなる加撚装置Tについて、図4を用いて説明す
る。
【0005】n1はノズルであり、ノズルn1は、ノズ
ルハウジングn2とノズル外枠n3の鍔部n3’とで挟
持されるとともに、ノズルハウジングn2とノズル外枠
n3とをボルトn4で結合することにより、ノズルハウ
ジングn2とノズル外枠n3とにより取着されている。
n5は、ノズルn1とノズルハウジングn2とにより形
成される空気室であり、空気室n5からノズルn1の略
円柱状中空室n6に連通するように、ノズルn1の内周
面の接線方向に向けて空気噴射孔n7が穿設されてお
り、空気噴射孔n7は、ノズルn1の円周方向に複数
個、例えば、4個穿設されている。主として、上述した
ノズルn1、ノズルハウジングn2及びノズル外枠n3
によりノズル部材Nが構成されている。
【0006】s1は、スピンドル支持枠s2に取着され
た中空通路s1’を有する非回転式の中空スピンドルで
あり、s3は、上述したノズル外枠n3等に取着された
案内ロッドGが遊嵌されるガイド孔s4を有する慴動フ
レームであり、慴動フレームs3の略中央部には、スピ
ンドル支持枠s2の一部及びスピンドル支持枠s2に取
着された中空スピンドルs1の紡績糸排出側端部が収納
される孔s3’が設けられている。更に、慴動フレーム
s3には、適当な間隔に複数の、例えば、3個の透孔s
5が、中空スピンドルs1の長さ方向に沿って穿設され
ており、透孔s5の内周の中程には、透孔s5の内径よ
り小径のボルト挿入孔s6’を有するフランジ部s6が
膨出されている。s7は、透孔s5にその先端部が挿入
されたスピンドル支持枠s2に設けられた突出部であ
る。
【0007】s8は、透孔s5内に膨出されたフランジ
部s6に頭部s8’が当接或いは近接するとともに、胴
部s8”が、ボルト挿入孔s6’に挿入されるととも
に、その先端が、スピンドル支持枠s2に設けられた突
出部s7に螺合されたボルトである。s9は、フランジ
部s6とスピンドル支持枠s2に設けられた突出部s7
の端面との間に配設された圧縮コイルスプリングであ
る。スピンドル支持枠s2は、慴動フレームs3と、ボ
ルトs8を介して連結されているとともに、スピンドル
支持枠s2と慴動フレームs3とは、圧縮コイルスプリ
ングs9により、互いに、離れる方向に付勢されてい
る。
【0008】s2’は、スピンドル支持枠s2のノズル
n1側に設けられた略円盤状の嵌合部である。中空スピ
ンドルs1の紡績糸排出側の端部は、糸継ぎの際に、中
空スピンドルs1の中空通路s1’に挿通される種糸を
案内するためにラッパ状に形成されている。
【0009】s10は、慴動フレームs3の側壁に突設
されたピンであり、ピンs10は、図示されていないピ
ストンロッドにより、所定の支点を中心に、図4におい
て左右に揺動可能な揺動レバーVの先端に設けられた凹
部v1に嵌合されている。従って、揺動レバーVを、図
4において、左方向に移動させることにより、揺動レバ
ーVの凹部v1に嵌合されているピンs10を介して、
スピンドル部材Sを、案内ロッドGに沿って左方向に移
動させて、スピンドル部材Sを、ノズル部材Nから分離
することができるように構成されている。また、逆に、
揺動レバーVを、右方向に回動させることにより、スピ
ンドル部材Sを、同じく、右方向に移動させて、スピン
ドル部材Sの嵌合部s2’を、ノズル部材Nのノズル外
枠n3の開口部n3”に嵌合させることにより、図4に
示されているように、スピンドル部材Sとノズル部材N
とを結合することができるように構成されている。な
お、d4’は、フロントボトムローラーである。
【0010】Eは、略平坦な繊維案内面e1’が形成さ
れた繊維導入孔e1を有する繊維導入部材であり、ノズ
ルn1のフロントローラd4側に穿設された凹部n8
に、中空通路s1’を有する中空スピンドルs1の先端
部s1”に対向するように挿着されている。e2は、繊
維導入孔e1の中空スピンドルs1の先端部s1”側に
取着された針状ガイド部材である。
【0011】n9は、ノズル部材Nに設けられた空気室
であり、空気室n9は、ノズル外枠n3に設けられた、
図示されていない透孔を介して吸引ダクトに連通されて
おり、吸引ダクトは、図示されていな空気吸引装置に接
続され、空気室n9が弱い負圧状態に維持されるように
構成されている。空気室n9を弱い負圧状態に保持する
ことにより、紡績中に中空室n6内に発生する浮遊繊維
等を、ノズルn1の内周面と中空スピンドルs1の外周
面との間隙を介して除去するように構成されている。
【0012】次に、上述したノズル部材Nとスピンドル
部材Sとから加撚装置Tによる紡績糸Yの生成過程につ
いて説明する。
【0013】ドラフト装置Dのフロントローラd4から
送出されるドラフトされたスライバーLは、ノズルn1
に穿設された空気噴射孔n7からの噴出空気の作用で発
生している繊維導入部材Eの繊維導入孔e1付近の吸引
空気流によって、繊維導入部材Eの繊維導入孔e1に吸
い込まれる。繊維導入孔e1に吸い込まれたスライバー
Lを構成する繊維fは、略平坦な繊維案内面e1’に沿
って送られ、繊維案内面e1’のスピンドル部材S側に
取着された針状ガイド部材e2の回りに案内されながら
略円柱状中空室n6に入る。中空室n6に吸い込まれた
スライバーLを構成する繊維fは、空気噴射孔n7から
噴出され中空スピンドルs1の外周において高速で旋回
している旋回空気流の作用を受け、スライバーLから分
離されながら旋回空気流の方向に仮り撚りされる。ま
た、旋回空気流により掛けられた一部の仮り撚りは、フ
ロントローラd4方向へ伝播しようとするが、針状ガイ
ド部材e2によってその伝播が阻止されるので、フロン
トローラd4から送りだされるスライバーLが仮り撚り
によって撚り込まれることがない。上記したように仮り
撚りの掛けられた繊維fは、紡績糸Yに順次生成され、
中空スピンドルs1の中空通路s1’を通り、巻取り部
Wの方向に送られる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の紡績装
置においては、図4及び図5に示されているように、中
空スピンドルs1の繊維導入側の先端部s1”に対向し
て針状ガイド部材e2が配置されているために、針状ガ
イド部材e2から中空スピンドルs1の中空通路s1’
に向かう繊維fの搬送通路が狭められ、従って、スライ
バーL中に含まれている葉粕等の雑物が、搬送通路に詰
まって、糸切れを惹起する等の問題がある。
【0015】また、中空スピンドルs1の繊維導入側の
先端部s1”に対向して針状ガイド部材e2が配置され
ているために、繊維fの中空スピンドルs1の先端部s
1”の回りにおけるバルーニングが大きくなり、従っ
て、繊維fの乱れが惹起されて均斉度の良い紡績糸Yが
生成されないという問題がある。
【0016】更に、中空スピンドルs1の繊維導入側の
先端部s1”に対向して針状ガイド部材e2が配置され
ていると、ピーシング作業の際に、中空スピンドルs1
の中空通路s1’及び繊維導入部材Eの繊維導入孔e1
への種糸の糸通しの障害となる。
【0017】更にまた、中空スピンドルs1の繊維導入
側の先端部s1”に対向して針状ガイド部材e2が配置
されているために、針状ガイド部材e2と中空スピンド
ルs1の中空通路s1’との間隔が狭く、従って、この
間隙を通過する繊維fの張力が増加し、生成される紡績
糸Yが硬いものとなるという問題がある。
【0018】なお更に、上述したような問題を解決しよ
うとして、中空スピンドルs1の中空通路s1’の径を
大きくして、針状ガイド部材e2と中空スピンドルs1
の中空通路s1’との間隔を大きくすると、繊維fの集
束性が悪くなり、紡績性が低下するという問題がある。
【0019】本発明の目的は、上述した、従来の旋回空
気流を利用して紡績糸を製造する紡績装置が有する課題
を解決するとともに、紡績性の改善された紡績装置を提
供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、繊維に旋回気流を作用させるノズル
と中空スピンドルとを有する紡績装置において、第1に
は、中空スピンドルの繊維導入側の先端部付近に、針状
ガイド部材が配設されておらず、且つ、90°以上の捻
じれ角を有する繊維案内面が形成された繊維導入部材を
配設したものであり、第2には、繊維導入部材を、略円
筒状の外枠部材と捻じれ角を有する繊維案内面が形成さ
れた繊維案内部材により構成したものであり、第3に
は、繊維導入部材を、ノズルのフロントローラ側に穿設
された凹部に、取り外し自在に挿着したものである。
【0021】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、主として、図1
及び図2を用いて説明するが、本発明の趣旨を越えない
限り何ら、本実施例に限定されるものではない。
【0022】繊維導入部材Eは、図1に示されているよ
うに、ノズルn1のフロントローラd4側に穿設された
円筒状の凹部n8に嵌着される略円筒状の外枠部材e3
と、略円錐台を中心線に沿って略半分に切断するととも
に、大径側に対して小径を捻じった形状の繊維案内部材
e4から構成されている。上記の外枠部材e3の内孔e
5は、図1にハッチングで示されている外枠部材e3の
中心線を含む周壁の断面から明らかなように、逆円錐台
状の透孔として形成されている。図1に示されているよ
うに、繊維案内部材e4を、その小径部e6から外枠部
材e3に挿入する。従って、外枠部材e3の内孔e5の
略半分は、繊維案内部材e4により占められ、残りの半
分により、繊維導入孔e7が形成されることになる。
【0023】次に、同じく図1を用いて、繊維fを旋回
吸引空気流に沿って案内する繊維案内部材e4の繊維案
内面e8の形状について説明する。
【0024】略円錐台を中心線に沿って略半分に切断し
捻じった形状を有する繊維案内部材e4の繊維案内面e
8は、繊維案内部材e4の大径側e9から小径側e6に
向けて捻った面として形成されており、空気噴射孔n7
からの噴出空気の作用により発生している繊維導入部材
Eの繊維導入孔e7付近の旋回吸引空気流の流れに沿う
ように形成されている。繊維案内面e8の捻じれ角(繊
維案内部材e4の大径側e9から小径側e6を見た場合
の、大径側e9の切断線e9’を基準とした小径側e6
の切断線e6’の角度を、繊維案内面e8の捻じれ角と
称する。)は、スライバーLを構成する繊維の種類、繊
維長、所望する紡績糸Yの撚り数、硬さ等によって異な
るが、90度以上であり、好ましくは90〜210度の
範囲である。なお、繊維案内面e8の捻じれ方向は、旋
回吸引空気流の旋回方向によって、図1に示されている
捻じり方向と反対方向に捻じられている場合もある。
【0025】上述した旋回吸引空気流によって繊維案内
部材e4の繊維案内面e8に沿って搬送される繊維f
は、繊維案内面e8の捻じれ角を所定の角度に形成する
ことにより、針状ガイド部材e2を設けなくても、その
集束性が高められ、繊維fの平行性のより向上した強力
で、外観の良好な紡績糸Yを紡出することができる。繊
維案内面e8の捻じれ角が、90度未満の場合には、繊
維fが、繊維案内面e8に広範囲に分散され過ぎるため
に、その集束性が悪く、従って、繊維fの平行性が乱れ
て紡績糸Yの強度、外観の見栄えが落ちることになると
ともに、繊維案内面e8へ螺旋状に巻き付く繊維fの巻
き付き角度が小さいために、旋回空気流によって掛けら
れた仮り撚りが、フロントローラd4とそのボトムロー
ラーd4’とにより形成されるニップ点まで伝播してし
まい、フロントローラd4から送りだされる繊維fの解
繊が困難となり、紡績糸Yの紡出が困難になる。
【0026】繊維案内面e8の捻じれ角を、より大きく
することにより、その集束性が高められ、繊維fの平行
性のより向上した強力な紡績糸Yを紡出することができ
るとともに、効果的に仮り撚りのフロントローラd4方
向への伝播を阻止することができるが、長さ、硬さ等の
繊維fの物性によっては、繊維案内面e8の捻じれ角
を、必要以上に大きくすると、繊維案内面e8に沿った
繊維fのスムースな搬送が行われなくなり、紡績糸Yの
効果的な紡出が困難となるので、繊維fの種類、湿度等
により、繊維案内面e8の捻じれ角を、理論的に或いは
実験的に、適宜、設定する。300m/分以上の高速紡
績になると、上記繊維案内面e8の捻じれ角が360°
以上の場合には、繊維の搬送の抵抗となり、連続的なス
ムースな繊維の搬送ができなくなる恐れがあり、従っ
て、上記繊維案内面e8の捻じれ角は、90〜210°
が適当である。
【0027】次に、繊維導入部材Eの一部断面を含む組
み立て斜視図である図2を用いて、繊維導入部材Eの繊
維導入孔e7から導入された繊維fの挙動について説明
する。
【0028】空気噴射孔n7から噴出される圧縮空気に
より形成される旋回気流の作用で発生している繊維導入
部材Eの繊維導入孔e7付近の旋回吸引空気流は、旋回
吸引空気流と同方向に、繊維案内部材e4の大径側e9
から小径側e6に向けて捻じられている繊維案内面e8
に沿って繊維案内部材e4の大径側e9から小径側e6
側に向かって流れる。従って、このような旋回吸引気流
に乗って搬送される繊維fは、繊維案内部材e4の大径
側e9におけるやや広がった状態から、捻られている繊
維案内面e8に沿って、徐々に、集束されながら搬送さ
れ、集束されるとともに、中空室n6を経て、仮り撚り
を掛けられながら、順次、紡績糸Yに生成されて中空ス
ピンドルs1の中空通路s1’を通って巻取り部Wの方
向に送られる。
【0029】上述したように、本発明においては、中空
スピンドルs1の繊維導入側の先端部s1”に対向して
針状ガイド部材が配置されていないので、従来の紡績装
置にように、針状ガイド部材と中空スピンドルs1との
間にスライバーL中に含まれている葉粕等の雑物が詰ま
ることがなく、従って、糸切れの発生が減少し、紡績性
が向上する。
【0030】また、中空スピンドルs1の繊維導入側の
先端部s1”に対向して針状ガイド部材が配置されてい
ないために、繊維fの中空スピンドルs1の先端部s
1”の回りにおけるバルーニングが小さく、従って、繊
維fの乱れ少なくなり、強力で均斉度の高い紡績糸Yを
生成することができる。
【0031】更に、中空スピンドルs1の繊維導入側の
先端部s1”に対向して針状ガイド部材が配置されてい
ないので、ピーシング作業の際の中空スピンドルs1の
中空通路s1’及び繊維導入部材Eの繊維導入孔e7へ
の種糸の糸通しが容易となる。
【0032】更にまた、中空スピンドルs1の繊維導入
側の先端部s1”に対向して針状ガイド部材e2が配置
されていないために、中空スピンドルs1の中空通路s
1’を、実質的に大きくすることができるので、従っ
て、繊維fに加わる張力を減少させることがでるので、
柔らかく、伸度の大きな紡績糸を紡出することができ
る。
【0033】針状ガイド部材e2が配設された従来の繊
維導入部材Eは、スライバーLを構成する繊維fが短く
ても(例えば、平均繊維長が1インチ以下)、繊維f
が、その先端が中空スピンドルs1の中空通路s1’に
接近或いは中空通路s1’に挿入されている針状ガイド
部材e2に案内されるので、紡績糸の生成が可能になる
ので、短い繊維fの紡出に適している。スライバーLを
構成する繊維fが長い(例えば、平均繊維長が1インチ
以上)場合には、針状ガイド部材e2と中空スピンドル
s1の中空通路s1’との間隔が狭くなるので、この部
分で、長い繊維fが挟持された状態になり、従って、こ
の間隙を通過する繊維fの張力が増加するために、生成
される紡績糸Yが硬く、伸度の低い紡績糸となる。一
方、本発明においては、針状ガイド部材e2が配設され
ていないので、繊維fに加わる張力が少なく、従って、
柔らかく、伸度の大きな紡績糸を紡出することができ
る。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0035】繊維導入部材の繊維案内面の捻じれ角を9
0°以上としたので、針状ガイド部材を配置しなくて
も、繊維の集束性が良く、また、針状ガイド部材と中空
スピンドルとの間にスライバー中に含まれている葉粕等
の雑物が詰まることがなく、従って、糸切れの発生が減
少し、紡績性が向上する。
【0036】針状ガイド部材が配置されていないため
に、繊維の中空スピンドルの先端部の回りにおけるバル
ーニングが小さく、従って、繊維の乱れ少なくなり、強
力で均斉度の高い紡績糸を生成することができる。
【0037】針状ガイド部材が配置されていないので、
ピーシング作業の際の中空スピンドル及び繊維導入部材
への種糸の糸通しが容易となる。
【0038】針状ガイド部材が配置されていないため
に、中空スピンドルの中空通路を、実質的に大きくする
ことができるので、従って、繊維に加わる張力を減少さ
せることがでるので、柔らかく、伸度の大きな紡績糸を
紡出することができる。
【0039】繊維導入部材を、外枠部材と繊維案内部材
により構成したので、繊維導入部材を一体に形成した場
合に比べ、捻じれ角の大きな繊維案内面を有する繊維案
内部材を製造することができる。
【0040】繊維導入部材を、ノズルのフロントローラ
側に穿設された凹部に、取り外し自在に挿着したので、
スライバーの変更に容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の紡績装置の繊維導入部材の拡大
分解斜視図である。
【図2】図2は本発明の紡績装置における紡績糸の生成
過程を説明するための一部断面を含む繊維導入部材と中
空スピンドル等の斜視図である。
【図3】図3は紡績装置の1つの紡績ユニットの概略側
面図である。
【図4】図4は従来のノズル部材とスピンドル部材とか
らなる加撚装置の垂直断面図である。
【図5】図5は従来の繊維導入部材と中空スピンドル等
の垂直断面図である。
【符号の説明】
E・・・・・繊維導入部材 L・・・・・スライバー N・・・・・ノズル部材 S・・・・・スピンドル部材 T・・・・・加撚装置 Y・・・・・紡績糸 e3・・・・外枠部材 e4・・・・繊維案内部材 e7・・・・繊維導入孔 e8・・・・繊維案内面 n1・・・・ノズル s1・・・・中空スピンドル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維に旋回気流を作用させるノズルと中空
    スピンドルとを有する紡績装置において、中空スピンド
    ルの繊維導入側の先端部付近に、針状ガイド部材が配設
    されておらず、且つ、90°以上の捻じれ角を有する繊
    維案内面が形成された繊維導入部材を配設したことを特
    徴とする紡績装置。
  2. 【請求項2】繊維導入部材を、略円筒状の外枠部材と捻
    じれ角を有する繊維案内面が形成された繊維案内部材に
    より構成したことを特徴とする請求項1に記載の紡績装
    置。
  3. 【請求項3】繊維導入部材を、ノズルのフロントローラ
    側に穿設された凹部に、取り外し自在に挿着したことを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の紡績装置。
JP9017925A 1997-01-16 1997-01-16 紡績装置 Pending JPH10204731A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9017925A JPH10204731A (ja) 1997-01-16 1997-01-16 紡績装置
US08/987,770 US5927062A (en) 1997-01-16 1997-12-09 Fiber spinning apparatus having fiber twisting guide
EP97122441A EP0854214B1 (en) 1997-01-16 1997-12-18 Spinning Apparatus
DE69713733T DE69713733T2 (de) 1997-01-16 1997-12-18 Spinnvorrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9017925A JPH10204731A (ja) 1997-01-16 1997-01-16 紡績装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10204731A true JPH10204731A (ja) 1998-08-04

Family

ID=11957355

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9017925A Pending JPH10204731A (ja) 1997-01-16 1997-01-16 紡績装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5927062A (ja)
EP (1) EP0854214B1 (ja)
JP (1) JPH10204731A (ja)
DE (1) DE69713733T2 (ja)

Cited By (4)

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