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JPH09317522A - エンジンの制御方法 - Google Patents

エンジンの制御方法

Info

Publication number
JPH09317522A
JPH09317522A JP29839396A JP29839396A JPH09317522A JP H09317522 A JPH09317522 A JP H09317522A JP 29839396 A JP29839396 A JP 29839396A JP 29839396 A JP29839396 A JP 29839396A JP H09317522 A JPH09317522 A JP H09317522A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion
crank angle
target
detected
combustion ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29839396A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsunehisa Nakamura
倫久 中村
Noritaka Matsuo
典孝 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP29839396A priority Critical patent/JPH09317522A/ja
Publication of JPH09317522A publication Critical patent/JPH09317522A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y02T10/44
    • Y02T10/46
    • Y02T10/47

Landscapes

  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】排気エミッションを低下させつつ、希薄燃焼を
可能とし燃費を向上させる。 【解決手段】エンジンの制御方法は、負荷に応じた燃料
供給量の初期値であって、希薄混合気が燃焼室内に形成
されるように設定した燃料供給量の初期値データを持
ち、1又は複数のクランク角における1又は複数の燃焼
割合を、負荷或いは回転数の何れか一方に対応した1又
は複数の目標燃焼割合のマップデータとしてメモリする
か、1又は複数の所定燃焼割合に到達する1又は複数の
クランク角を、同様方法により1又は複数の目標クラン
ク角のマップデータとしてメモリするかの一方、所定ク
ランク角までの実際の燃焼割合を検知し、検知燃焼割合
と目標燃焼割合との比較に基づき、燃料供給量を増加、
又は減少するか、所定燃焼割合に到達する実際のクラン
ク角を検知し、検知クランク角と目標クランク角との比
較に基づき、燃料供給量を増加、又は減少するかの何れ
かの燃料供給量制御を実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2サイクル火花
点火エンジン或いは4サイクル火花点火エンジンの制御
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】2サイクル火花点火エンジン或いは4サ
イクル火花点火エンジンにおいて、例えば排気管路にO
2センサーを配置し、排気ガス濃度からA/F値を算出
し、この算出値を目標値に近づけるように燃料供給量、
或いは空気流量を制御してNOxを低減するものがあ
る。
【0003】また、燃焼室の圧力を検知し、エンジンの
平均有効圧を算出し、この算出データに基づき点火時期
をフィードバック制御を行なうものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術に基づい
て、低中負荷領域においても安定した希薄燃焼や低燃費
を得るため、このフィードバック制御を実施することが
考えられる。
【0005】しかし、A/F値のみを目標値に近づけて
も、点火時期により燃焼状態が変化し、エンジンの出力
が低下し安定回転が得られなくなったり、或いはエンジ
ンの出力が高くなる分NOx値が高くなったりする。
【0006】また、エンジンの平均有効圧力を算出し、
この算出データに基づき点火時期をフィードバックしエ
ンジンの出力を高めることができても、燃焼が急激であ
る場合にはNOx値が高くなったりする。
【0007】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、発明者は、所定クランク角までの燃焼割合がエン
ジン出力にも排気エミッションにも高い相関があること
を発見し、排気エミッションを低下させつつ、希薄燃焼
を可能とし燃費を向上させるエンジンの制御方法を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、請求項1記載の発明のエンジン
の制御方法は、少なくとも負荷に応じた燃料供給量の初
期値であって、その燃料をエンジンに供給する時、希薄
混合気が燃焼室内に形成されるように設定した燃料供給
量の初期値とのデータを持ち、1または複数の所定クラ
ンク角における1または複数の燃焼割合を、負荷或いは
エンジン回転数の内少なくとも一方に対応した1または
複数の目標燃焼割合のマップデータとしてメモリに保持
するか、1または複数の所定燃焼割合に到達する1また
は複数のクランク角を、負荷或いはエンジン回転数の内
少なくとも一方に対応した1または複数の目標クランク
角のマップデータとしてメモリに保持するかの一方、こ
の1または複数の所定クランク角までの実際の燃焼割合
を検知し、この検知燃焼割合と目標燃焼割合との比較に
基づき、検知燃焼割合の方が小なる時燃料供給量を増加
し、検知燃焼割合の方が大なる時燃料供給量を減少する
か、あるいはこの1または複数の所定燃焼割合に到達す
る実際のクランク角を検知し、この検知クランク角と目
標クランク角との比較に基づき、目標クランク角の方が
進んでいる時燃料供給量を増加し、検知値クランク角の
方が進んでいる時燃料供給量を減少するかのいずれかの
燃料供給量制御を実施することを特徴としている。
【0009】このように、1または複数の所定クランク
角までの実際の燃焼割合を検知し、この検知燃焼割合と
目標燃焼割合との比較に基づき、検知燃焼割合の方が小
なる時燃料供給量を増加し、検知燃焼割合の方が大なる
時燃料供給量を減少するか、あるいはこの1または複数
の所定燃焼割合に到達する実際のクランク角を検知し、
この検知クランク角と目標クランク角との比較に基づ
き、目標クランク角の方が進んでいる時燃料供給量を増
加し、検知値クランク角の方が進んでいる時燃料供給量
を減少するかのいずれかの燃料供給量制御を実施し、排
気エミッションを低下させつつ、希薄燃焼を可能とし燃
費を向上させる。
【0010】請求項2記載の発明のエンジンの制御方法
は、目標燃焼割合に許容幅を持たせ、マップデータの目
標燃焼割合より大きい第1目標燃焼割合と、マップデー
タの目標燃焼割合より小さい第2目標燃焼割合とを設定
し、前記検知燃焼割合の方が第2目標燃焼割合より小な
る時燃料供給量を増加し、前記検知燃焼割合の方が第1
目標燃焼割合より大なる時燃料供給量を減少し、前記検
知燃焼割合が第1目標燃焼割合と第2目標燃焼割合の間
にある時、燃料供給量を変化させないようにするか、目
標クランク角に許容幅を持たせ、マップデータの目標ク
ランク角より進んだ第1目標クランク角と、マップデー
タの目標クランク角より遅れた第2目標クランク角とを
設定し、前記第1目標クランク角より検知クランク角の
方が進んでいる時燃料供給量を減少し、検知値クランク
角の方が第2目標クランク角より遅れている時燃料供給
量を増加し、前記検知クランク角が第1目標クランク角
と第2目標クランク角の間にある時、燃料供給量を変化
させないようにするかのいずれかの燃料供給量制御を実
施することを特徴としている。
【0011】このように、目標燃焼割合に許容幅を持た
せマップデータの目標燃焼割合に基づき、また目標クラ
ンク角に許容幅を持たせマップデータの目標クランク角
より燃料供給量制御を実施し、簡単且つ正確に所定クラ
ンク角までの燃焼割合か、所定燃焼割合に到達するクラ
ンク角度に基づき燃料供給量制御を行ない、排気エミッ
ションを低下させつつ、希薄燃焼を可能とし燃費を向上
させる。
【0012】請求項3記載の発明のエンジンの制御方法
は、負荷が所定値より小さいか或いはエンジン回転数が
所定値より少ないかの内少なくとも一方のとき、いずれ
かの燃料供給量制御を実施することを特徴としている。
【0013】このように、負荷或いはエンジン回転数に
基づき燃料供給量制御を行ない、エンジン出力を安定さ
せる。
【0014】請求項4記載の発明のエンジンの制御方法
は、負荷或いはエンジン回転数の内少なくとも一方に対
応した点火時期の初期値をデータとして持ち、1または
複数の所定クランク角における1または複数の燃焼割合
を、負荷或いはエンジン回転数の内少なくとも一方に対
応した1または複数の目標燃焼割合のマップデータとし
てメモリに保持するか、1または複数の所定燃焼割合に
到達する1または複数のクランク角を、負荷或いはエン
ジン回転数の内少なくとも一方に対応した1または複数
の目標クランク角のマップデータとしてメモリに保持す
るかの一方、この1または複数の所定クランク角までの
実際の燃焼割合を検知し、この検知燃焼割合と目標燃焼
割合との比較に基づき、検知燃焼割合の方が小なる時点
火時期を進め、検知燃焼割合の方が大なる点火時期を遅
らせるか、あるいはこの1または複数の所定燃焼割合に
到達する実際のクランク角を検知し、この検知クランク
角と目標クランク角との比較に基づき、目標クランク角
の方が進んでいる時点火時期を進め、検知値クランク角
の方が進んでいる時点火時期を遅らせるかのいずれかの
点火時期制御を実施することを特徴としている。
【0015】このように、1または複数の所定クランク
角までの実際の燃焼割合を検知し、この検知燃焼割合と
目標燃焼割合との比較に基づき、検知燃焼割合の方が小
なる時点火時期を進め、検知燃焼割合の方が大なる点火
時期を遅らせるか、あるいはこの1または複数の所定燃
焼割合に到達する実際のクランク角を検知し、この検知
クランク角と目標クランク角との比較に基づき、目標ク
ランク角の方が進んでいる時点火時期を進め、検知値ク
ランク角の方が進んでいる時点火時期を遅らせるかのい
ずれかの点火時期制御を実施し、所定クランク角までの
燃焼割合に基づき点火時期制御を行ない排気エミッショ
ンを低下させつつ、希薄燃焼を可能とし燃費を向上させ
る。
【0016】請求項5記載の発明のエンジンの制御方法
は、負荷が所定値より小さいか或いはエンジン回転数が
所定値より少ないかの内少なくとも一方のとき、前記検
知燃焼割合或いは検知クランク角に基づき点火時期制御
と、前記燃料供給量制御とを実施する一方、負荷或いは
エンジン回転数が前記条件にない時前記燃焼割合に基づ
く点火時期制御のみを実施するようにしたことを特徴と
している。
【0017】このように、検知燃焼割合或いは検知クラ
ンク角に基づく点火時期制御と、燃焼割合に基づく点火
時期制御とを効果的に実施することによって排気エミッ
ションを低下させつつ、希薄燃焼を可能とし燃費を向上
させる。
【0018】請求項6記載の発明のエンジンの制御方法
は、点火時期制御と燃料供給量制御とのを交互に実施す
ることを特徴としている。
【0019】このように、点火時期制御と燃料供給量制
御とのを交互に実施して、排気エミッションを低下させ
つつ、希薄燃焼を可能とし燃費を向上させる。
【0020】請求項7記載の発明のエンジンの制御方法
は、第1の所定回数の点火時期制御と、第2の所定回数
の燃料供給量制御を交互に実施することを特徴としてい
る。
【0021】このように、第1の所定回数の点火時期制
御と、第2の所定回数の燃料供給量制御を交互に実施し
て、排気エミッションを低下させつつ、希薄燃焼を可能
とし燃費を向上させる。
【0022】請求項8記載の発明のエンジンの制御方法
は、第2の所定回数より第1の所定回数を同じか多くし
たことを特徴としている。
【0023】このように、第2の所定回数より第1の所
定回数を同じか多くし、燃料供給量制御を効果的に行な
い、排気エミッションを低下させつつ、希薄燃焼を可能
とし燃費を向上させる。
【0024】請求項9記載の発明のエンジンの制御方法
は、少なくとも負荷に応じた燃料供給量の初期値であっ
て、その燃料をエンジンに供給する時、希薄混合気が燃
焼室内に形成されるように設定すると共に、エンジン負
荷が小なるほど、希薄混合気の空燃比を大きくできるよ
うに設定した燃料供給量の初期値のデータを持つことを
特徴としている。
【0025】このように、燃料供給量の初期値のデータ
を持ち、正確かつ容易な制御を確保し、排気エミッショ
ンを低下させつつ、希薄燃焼を可能とし燃費を向上させ
る。
【0026】請求項10記載の発明のエンジンの制御方
法は、前記検知燃焼割合或いは検知クランク角に基づく
点火時期制御と、前記燃料供給量制御とを実施する、負
荷が所定値より小さいか或いはエンジン回転数が所定値
より少ないかの内少なくとも一方の第1の運転条件の時
使用する目標燃焼割合を、前記検知燃焼割合或いは検知
クランク角に基づく点火時期制御のみを実施する第2の
運転条件の時使用する目標燃焼割合より小さくするよう
にしたことを特徴としている。
【0027】このように、第1の運転条件の時使用する
目標燃焼割合を、点火時期制御のみを実施する第2の運
転条件の時使用する目標燃焼割合より小さくし、燃料供
給量制御を適正に行ない、排気エミッションを低下させ
つつ、希薄燃焼を可能とし燃費を向上させる。
【0028】請求項11記載の発明のエンジンの制御方
法は、前記検知燃焼割合或いは前記検知クランク角は、
排気行程の終了後から圧縮行程初期までのクランク角
と、圧縮行程開始から点火までのクランク角と、点火開
始から排気行程開始までの期間の内の2つのクランク角
からなる少なくとも4つのクランク角における燃焼圧力
を検知し、これらの燃焼圧力データに基づき算出するよ
うにしたことを特徴としている。
【0029】このように、燃焼圧力を検知し、燃焼圧力
データに基づき適切に算出することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明のエンジンの制御
方法を図面に基づいて詳細に説明する。
【0031】図1はこの発明が適用される複数気筒の火
花点火式4サイクルエンジンの構成図である。このエン
ジン1はクランクケース2と、その上部のシリンダ本体
3とシリンダヘッド4とにより構成される。シリンダ本
体3内にはピストン7が連接棒8を介して摺動可能に装
着され、連接棒8はクランク軸9に連結されている。ク
ランク軸9には所定の歯数を有するリングギヤ10が装
着され、このリングギヤ10の回転位置を検出してクラ
ンク角及びエンジン回転数を計測するためのエンジン回
転数センサを兼ねるクランク角センサ11が備えられて
いる。シリンダヘッド4とピストン7との間には燃焼室
13が形成され、この燃焼室13に臨むように点火プラ
グ400が設けられている。
【0032】また、燃焼室13内の燃焼圧力を検出する
ための燃焼室圧センサ5がシリンダヘッド4側に設けら
れる。シリンダヘッド4及びシリンダ本体3の適当な位
置に冷却水ジャケット6が形成されている。燃焼室13
には排気通路15及び吸気通路16が連通し、その開口
部に排気弁17及び吸気弁18がそれぞれ設けられる。
排気通路15に接続された排気管22の途中には排気ガ
ス浄化用三元触媒等の触媒23が設けられ、端部にはマ
フラ24が設けられている。排気管22には酸素濃度セ
ンサ(Oセンサ)25及び排気管温度センサ120が
設けられ、それぞれ制御装置l2に連結されている。
【0033】シリンダヘッド4には温度センサ26が装
着され、燃焼室13の温度情報が制御装置12に送られ
る。また、触媒23には制御装置12に連結された触媒
温度センサ150が設けられる。制御装置12にはさら
にエンジン1のキルスイッチ43が接続され、エンジン
駆動制御の停止情報を得る。
【0034】一方、吸気通路16には吸気管20が接続
され、吸気管20は吸気分配管28を介して各気筒に連
結される。吸気分配管28には吸気管圧力センサ32が
装着され、吸気管圧力情報が制御装置12に送られる。
吸気分配管28と排気管22とを連結してEGR管15
2が設けられる。EGR管152には制御装置12に連
結されたEGR調整弁l51が設けられる。吸気分配管
28には吸気管33を介してエアクリーナ35が接統さ
れる。エアクリーナ35には吸入空気温度センサ36が
設けられ、吸入空気温度情報が制御装置12へ送られ
る。吸気管33の途中には吸気量調整器30が設けら
れ、吸気量調整器30にはスロットル弁29が装着され
ている。
【0035】スロットル弁29にはスロットル開度セン
サ31が設けられ、このスロットル開度センサ31は制
御装置12に連結される。吸気量調整器30部分の吸気
管33にはスロットル弁迂回通路37が設けられ、この
迂回通路37には迂回通路開度調整弁38が設けられて
いる。迂回通路開度調整弁38は制御装置12に連結さ
れる。吸気管33内には、熱線式吸入空気量センサ34
が設けられ、吸入空気量情報が制御装置12に送られ
る。
【0036】吸気通路16の吸気弁18の上流側には、
各気筒の吸気ポート毎にインジェクタ105が設けられ
る。インジェクタ105は制御装置12に連結され、運
転状態に応じて演算された最適噴射量の制御信号が送ら
れる。各インジェクタ105には各気筒に連結する燃料
管101aを介して燃料が送られる。燃料管101aは
燃料分配管104から分岐し、この燃料分配管104に
は燃料タンク100から燃料供給管101を通し、さら
にフィルタ102を介して燃料ポンプ103により燃料
が送られる。インジェクタ105から噴射されなかった
燃料は、燃料戻り管107を通して燃料タンク100に
回収される。燃料戻り管107にはレギュレータ106
が設けられ、燃料噴射圧力を一定に保つようになってい
る。
【0037】図2はエンジンの各種運転状態の制御を行
うメインルーチンのフローチャートである。以下各ステ
ップを説明する。
【0038】ステップS11:イニシャライズが行なわ
れ、各フラグ値及び各変数値に初期値がセットされる。
【0039】ステップS12:吸入空気温度センサ36
からの吸入空気温度情報、熱線式吸入空気量センサ34
からの吸入空気量情報、スロットル開度センサ31から
のスロットル開度情報、吸気管圧力センサ32からの吸
気管圧力情報、触媒温度センサ150からの触媒温度情
報、クランク角センサ11からのクランク角情報、温度
センサ26からの温度情報、排気管温度センサ120か
らの排気管温度情報、酸素濃度センサ25からの酸素濃
度情報及び不図示のオイルセンサからのオイル残量情報
を取り込み、そのデータをメモリA(i)に記憶する。
エンジン負荷は、アクセル位置あるいはスロットル開度
として把握できる。このスロットル開度とエンジン回転
数が決れば、定常運転時の場合吸入空気量が決るので吸
入空気量を直接検知してエンジン負荷とみなすことがで
きる。また、吸気管負圧はエンジン回転数が決れば、ス
ロットル開度と一定の関係があるので、吸気管負圧を検
知してエンジン負荷とみなすことができる。
【0040】ステップS13:キルスイッチ43のO
N,OFF、不図示のメインスイッチのON,OFF及
び不図示のスタータスイッチのON,OFF等のスイッ
チ情報を取り込み、メモリB(i)に記憶する。キルス
イッチ43は緊急停止用のスイッチであり、車両用エン
ジンには備えられないで、例えば小型船舶用エンジンに
備えられる。
【0041】ステップS14:前記ステップ12におい
て取り込んだセンサ情報と、前記ステップ13で取り込
んだスイッチ情報に基づき運転状態の判定し、この運転
状態,,,,,,,,,Aに対応
してメモリ中の変数Cに対応した値を入力する。
【0042】運転状態・・・スロットル開度が所定値
以上、エンジン回転数が所定値以上かつスロットル開度
の変化率が所定値以下の中高速回転、中高速負荷かつ急
加減速状態でない一定アクセル状態あるいは緩アクセル
操作状態の時、MBT(Minimum Advanc
e Ignition for Best Torqu
e)制御状態と判定し、変数Cに1をメモリする。
【0043】運転状態・・・スロットル開度の変化率
が所定値以上の場合には、過渡運転状態と判定し、変数
Cに2をメモリする。
【0044】運転状態・・・スロットル開度が所定値
以下かつエンジン回転数が所定域、例えば1000rp
m〜5000rpmの間の場合、希薄燃焼制御状態と判
定し、変数Cに3をメモリする。
【0045】運転状態・・・エンジン回転数が所定限
界値以上のオーバレボ、エンジン温度が所定値以上のオ
ーバヒート等のエンジン異常状態の時、異常運転状態と
判定し、変数Cに4をメモリする。
【0046】運転状態・・・エンジン温度が所定値以
下かつスタータスイッチONの時、コールドスタート状
態と判定し、変数Cに5をメモリする。
【0047】運転状態・・・メインスイッチOFFあ
るいはキルスイッチOFFの時、エンジン停止要求状態
と判定し、変数Cに6をメモリする。
【0048】運転状態・・・クラッチ中立の時また
は、エンジン回転数が所定値以下か、アイドルSW(ス
ロットル全閉SW)がONの時アイドルモードと判定
し、変数Cに7をメモリする。
【0049】運転状態・・・EGR制御(排気ガスの
一部を吸気系に再循環させる制御)でスイッチがONの
時EGR制御モードと判定し、変数Cに8をメモリす
る。
【0050】運転状態・・・エンジン温度が所定値以
上かつスタータスイッチがONの時通常エンジンスター
ト状態と判定し、変数Cに9をメモリする。
【0051】運転状態A・・・火花点火前の燃焼室内
圧力の異常上昇や燃焼室圧力の推移異常等を燃焼室圧デ
ータから検知した場合、プレイグニッション状態やノッ
キング状態等の異常燃焼状態と判定し、変数Cに10を
メモリする。
【0052】また、同一の変数C値で、フラグ=1の
まま何回目のメインルーチンにおけるステップS14か
をチェックし、所定回Rを越える場合P=0とする。
【0053】C=1のときRの値はRc=1 C=2のときRの値はRc=2 C=3のときRの値はRc=3 として変更すると、 Rc=1<Rc=2<Rc=3 となる。
【0054】前回のメインルーチンにおけるC値と今回
のC値が異なる場合、P=0とする。
【0055】ステップS15:モード運転実行か否かの
判断が行なわれ、変数Cが4、6、9のいずれかの場合
には、ステップS20に移行し、それ以外の場合には、
ステップS16に移行する。
【0056】ステップS16:フラグの値に基づき、
=0の場合、メモリ中のマップデータ(図5に相当す
るもの)により、エンジン回転数及び負荷に応じた目標
燃焼割合を求め、その結果をメモリDに入れる。また、
基本点火時期、基本燃料噴射開始時期、基本燃料噴射量
もメモリ中のそれぞれ図5と同様のマップデータ(エン
ジン回転数と負荷の関数として与えられる値を図示化し
たもの)から求め、それぞれメモリE’(1)、E’
(2)、E’(3)に入れる。その後、=1にする。
但し、P=0でも変数Cが5の場合には、コールドスタ
ート用の目標燃焼割合マップに基づき目標燃焼割合を求
め、メモリDにその値を記憶させる。=1の場合は、
何もせずステップS17へ移行する。
【0057】燃焼割合とは燃焼1サイクルで燃焼する燃
料に対するあるクランク角度までに燃焼した燃料の割合
をいう。この燃焼割合の計算方法について、1つの方法
は、燃焼1サイクル中の所定の複数点での燃焼室圧力デ
ータを一次近似式により求める方法であり、もう1つは
サンプリングした圧力値から熱発生量を熱力学的な式で
計算して所定のクランク角(例えば上死点)までの燃焼
割合を求める方法である。両方の方法とも真の値に非常
に近い計算結果が得られた。この場合、燃焼室圧力のデ
ータは、排気行程の終了後から圧縮行程の初期までの間
の第1の期間のクランク角における燃焼室圧力を検出し
て求める。この場合、排気行程の終了後から圧縮行程の
初期までの間のクランク角とは、燃焼室内の圧力が最も
低下して大気圧に近づいた状態の範囲内でのクランク角
であり、例えば下死点またはその近傍である。即ち、4
サイクルエンジンでは、図6に示す様に爆発後の下死点
からの排気行程により燃焼室内の燃焼ガスが排出され上
死点に近づくに従って燃焼室内の圧力が低下し大気圧に
近づく。上死点後の吸入行程では新気導入のため大気圧
に近い状態が維持され、吸気行程を経て排気弁17が閉
じて開始される下死点後の圧縮行程から徐々に圧力が高
められる。このような燃焼室内の圧力が低下して大気圧
に近づいた範囲の内1点での燃焼室内の圧力が検出され
る。図6中クランク角a0はBDCに取っているが、圧
縮行程の初期であれば、BDCの後でも良い。勿論BD
Cの前の吸気工程中のクランク角でも良い。一方、2サ
イクルエンジンでは、図21に示す様に爆発後ピストン
が下がるとともに圧力が低下し排気口が開くとこれに従
って燃焼室内の圧力がさらに低下し、掃気口が開くとク
ランク室から新気が導入されるため大気圧に近づく。排
気口が開いた状態で下死点からピストンが上昇し掃気口
が閉じ続いて排気口が開じると、圧縮が始り圧力が徐々
に高まる。即ち、排気行程の終了後から圧縮行程の初期
までの間とは、排気口が開いて排気開始後に排気口が開
いた状態で掃気口が開いて吸気が開始されてから、排気
口が閉じて圧縮が開始されるまでの間をいう。図21中
では、クランク角a0をBDCに取っている。
【0058】圧縮後上死点前或いは後に火花点火が行わ
れる。(図6、図21中それぞれ矢印とSで表したクラ
ンク角において火花点火が開始される。)火花点火が開
始されて僅かに遅れて着火し燃焼が開始される。各請求
項で言う点火開始とはこの着火燃焼が開始される瞬間の
ことである。すなわち、圧縮行程開始から着火燃焼開始
までの期間である第2の期間のクランク角(図6、図2
1ともクランク角a1)において熔焼室内の圧力が検知
される。この後、点火開始(着火燃焼開始)から爆発燃
焼行程中、排気行程の開始されるまでの期間である第3
の期間の内の2つのクランク角(図6、図21において
例えば、クランク角a2a3、あるいはクランク角a
2,a4,あるいはクランク角a3,a4あるいはクラ
ンク角a2,a5,あるいはクランク角a3,a5、あ
るいはクランク角a4,a5)において燃焼室内の圧力
が検知される。この期間の内の2つのクランク角の内一
方のクランク角は最高燃焼圧力となるクランク角より前
であることが望ましい。また、各請求項で言う4つ以上
のクランク角例えば5点以上のクランク角において燃焼
室内の圧力が検知する場合には、第1あるいは第2の期
間の圧力測定クランク角点の数を増加させても良い。ま
た、望ましくは図6、図21の実施例のように、第3の
期間内において3つ以上のクランク角において圧力検知
しても良い。ディーゼルエンジンでは圧縮後上死点前或
いは上死点後燃焼室内への燃料噴射が開始され、少し遅
れて自然着火により燃焼が始まる。即ち、ディーゼルエ
ンジンでは各請求項に記載する点火開始とはこの自然着
火が開始される瞬間のことを言う。なお燃料噴射開始か
ら自然着火が開始までの着火遅れをエンジン回転数ある
いは及び負荷に基づくデータとして予め求め、これを織
り込んで第2の期間内の圧力測定クランク角及び第3の
期間内の圧力クランク角点をエンジン回転数あるいは及
び負荷に基づくデータとしてメモリ中に記憶しておくよ
うにして燃焼室の圧力測定を行う。
【0059】このような第1の期間1点、第2の期間1
点、第3の期間2点の合計少なくとも4点のクランク角
度における燃焼室圧力を検出しこれを一次近似式より燃
焼割合を演算する。この近似式は 燃焼割合qx=a+b1*(P1−P0)+b2*(P
2−P0)+・・・+bn*(Pn−P0)で表され
る。
【0060】上式から分かるように、qxは圧力データ
P1〜Pnに対し、各々基準圧力P0を引いたものに、
b1〜bnの定数を掛けたものと予め設定された定数a
を加えたもので表される。
【0061】同様Pmiも圧力データP1〜Pnに対し
各々基準圧力P0を引いたものにC1〜Cnの予め設定
された定数を掛けたものと予め設定された定数を加えた
もので表される。
【0062】ここでP0は大気圧レベルの点(前述のよ
うに例えばBDC近傍のクランク角度)の燃焼室圧力で
あり、センサのドリフト等によるオフセット電圧を補正
するためにP1〜Pnの各圧力値から引いてある。また
P1は、第1の期間のクランク角a1における燃焼圧
力、またP2は、第2の期間のクランク角a2における
燃焼室圧力である。P3〜Pnは第3の期間のクランク
角a3〜an(この実施例ではn=5)である。
【0063】このような簡単な一次近似式による演算に
より短時間で着火後の所定のクランク角までの燃焼割合
が正確に実際の値とほぼ同じ値が算出される。従って、
このような燃焼割合を用いてエンジンの点火時期や空燃
比を制御することにより、燃焼によるエネルギーを効率
よく取り出すことができるとともに、応答性が高めら
れ、希薄燃焼制御やEGR制御を行う場合等に的確に運
転状態に追従して出力変動を抑えることができる。また
燃焼が急激に進行することによるNOxの発生を防止で
きる。2番目のqx算出方法において、2つの圧力測定
点(クランク角度)間に発生した熱量は、両圧力測定点
における差圧を△P、燃焼室容積差を△V、2つの測定
点の内の前側の圧力値及び燃焼室容積値をP及びV、A
は熱等量、Kは比熱比、Rは平均ガス定数、P0はBD
Cでの圧力値とすると、熱発生量 Qx=A/(K−1)*((K+1)/2*△P*△V
+K*(P−P0)*△V+V*△P) として求めることができる。
【0064】また、所定圧力測定点までの燃焼割合は、
燃焼がほぼ終了したときのクランク角を圧力測定点とし
て選定し、点火時に近いクランク角を同様に圧力測定点
として選定し、その間の測定された各圧力測定点の間ご
とに上記熱発生量Qxの演算をしたものを総和したもの
で、最初の圧力測定点から、所定の圧力測定点(所定の
クランク角)までの間について上記Qxの演算をしたも
のを総和したものを割ったものである。
【0065】即ち、燃焼割合qx=任意のクランク角度
までに燃えた熱量/全ての熱量×100(%)=(Q1
+Q2+・・・+Qx)/(Q1+Q2+・・・+Q
n)×100である。
【0066】以上のような計算方法により、所定の複数
のクランク角における燃焼室圧力を計測し(図3のステ
ップS112において)、そのデータに基づいて所定ク
ランク角までの燃焼割合を正確に算出することができる
(図7のステップS201において)。この燃焼割合を
用いてエンジンを制御することにより、安定した出力及
びエンジン回転が得られる。
【0067】ステップS17:吸入空気温度情報、吸気
管負圧情報により燃料噴射のための噴射量の補正演算を
行なう。即ち、吸入空気温度が高いと空気密度が低くな
るので、実質的空気流量が減る。このため燃焼室での空
燃比が低くなる。このため燃料噴射量を減らすための補
正量を算出する。
【0068】ステップS18:エンジン負荷、エンジン
回転数に応じた基本燃料噴射開始、基本燃料噴射量、基
本点火時期はステップS16で求められE’(i)に入
れられている。これを基にステップS17で求めた補正
量及びメモリA(i)にメモリされたそれらの情報に応
じ、燃料噴射補正量、点火時期補正量を求め、各々基準
値に加えて制御量を求める。この制御量は、点火開始時
期はメモリE(1)とし、点火期間はメモリE(2)と
し、P=1の時は噴射開始時期、噴射終了時期をF
(3)、F(4)、P=0の時は、噴射開始時期、噴射
終了時期をE(3)、E(4)に入れる。
【0069】これを、メモリE(i)に入力する。同様
に、メモリA(i)にメモリされた情報に応じてサーボ
モータ群、ソレノイドバルブ群の制御量を算出し、メモ
リG(i)に入れる。
【0070】ステップS19:メモリG(i)の制御量
に応じ、サーボモータ群、ソレノイドバルブ群等のアク
チュエータを駆動制御する。
【0071】ステップS20:エンジン停止要求の判断
を行ない、変数Cが6の場合にはステップS21に移行
し、それ以外の場合にはステップS22に移行する。
【0072】ステップS21:メモリE(i)i=1〜
4を0とする停止データのセットを行ない、或は点火プ
ラグ400を失火させる。
【0073】ステップS22:変数Cが9か否かの判断
を行ない、変数Cが9の通常エンジンスタートの場合に
はステップS23に移行し、そうでない場合にはステッ
プS25に移行する。
【0074】ステップS23:メモリF(i)に始動用
の予めメモリに入れてあるデータ、即ち、点火時期を遅
角、燃料噴射量を僅かに増量させるためのデータをセッ
トする。
【0075】ステップS24:始動モータを駆動する。
【0076】ステップS25:変数Cが4の場合であ
り、メモリF(i)に異常内容に対応したデータ、例え
ばオーバレボならば失火、オーバヒートならばスロット
ル開度を絞りつつ燃料噴射量を増量させるデータをセッ
トする。
【0077】次に、図3の割込みルーチンについて説
明する。この割込みルーチンは、所定角度のクランク
信号が入力されると、メインルーチンに割込みで実行さ
れる。
【0078】ステップS111:所定クランク角毎に割
込みルーチンが実行されるように、すなわち次のクラ
ンク角度における割込みが発生するようにタイマーをセ
ットする。
【0079】ステップS112:割込みが発生したクラ
ンク角度の圧力データを取り込みメモリに入れる。
【0080】ステップS113:全てのクランク角の圧
力データがメモリに取り込まれたらステップS114に
移行する。
【0081】ステップS114〜S115:変数Cが1
0か否かをチェックし、C=10の場合異常燃焼として
ステップS115の異常燃焼防止ルーチンを行ないリタ
ーンする。そうでない時はステップS116に移る。
【0082】ステップS116:C=2か否かをチェッ
クして過渡状態かどうかを判定し、そうである時はステ
ップS116aで過渡制御ルーチンを実行して点火時期
やA/Fを補正してリターンする。そうでなければステ
ップS117に移る。
【0083】ステップS117:C=5か否かをチェッ
クしてコールドスタートかどうか判定し、そうである時
はステップS117aでコールドスタート制御ルーチン
を実行し、点火時期を補正してリターンする。そうでな
ければステップS118に移る。
【0084】ステップS118:C=8か否かをチェッ
クしてEGR制御モードかどうか判定し、そうである時
はステップS118aでEGR制御ルーチンを実行して
EGR率や点火時期を補正してリターンする。またそう
でなければステップS119に移る。
【0085】ステップS119:C=3か否かをチェッ
クして希薄燃焼モードかどうか判定し、そうである時は
ステップS119aで希薄燃焼制御ルーチンを実行し
て、A/Fや点火時期を補正してリターンする。またそ
うでなければステップS120に移る。
【0086】ステップS120:C=7か否かをチェッ
クしてアイドリングモードかどうか判定し、そうである
時はステップS120aでアイドリング制御ルーチンを
実行してA/Fや点火時期を補正してリターンする。ま
たそうでなければステップS121でMBT制御ルーチ
ンを実行して点火時期を補正してリターンする。
【0087】次に、図4の割込みルーチンについて説
明する。この割込みルーチンは、基準クランク信号が
入力されると、メインルーチンに割込みで実行される。
【0088】ステップS121:この割込みルーチン
は、エンジン回転、所定クランク角にて1回実行される
ため、周期を計測する。
【0089】ステップS122:エンジン回転数を計算
する。
【0090】ステップS123:メモリF(i)、i=
1〜4の制御データに基づきタイマに点火開始時期、点
火終了時期、噴射開始時期、噴射終了時期をセットす
る。タイマは、セットされたタイミングで点火装置、噴
射装置を起動する。
【0091】次に、図2及び図3で説明した目標燃焼割
合の算出について詳細に説明する。
【0092】図5はエンジン回転数及び負荷に応じた目
標燃焼割合を求めるためのマップの図である。所定クラ
ンク角、例えばATDC50度における目標燃焼割合を
希薄燃焼時の目標燃焼割合としてマップ化したものから
求め、制御装置12の記憶装置にメモリされている。負
荷(Lx)とエンジン回転数(Rx)によって目標燃焼
割合が決定される三次元の構成を示している。所定の運
転条件(Lx,Rx)における目標燃焼割合はFMB
(Lxi,Rxi)、i=1〜nとして求められる。
【0093】運転状態に応じて目標燃焼割合データとし
て、複数のクランク角における目標燃焼割合データを持
たせる。例えば燃焼初期の所定クランク角、燃焼後期の
複数の所定クランク角の目標燃焼割合データを持たせ
る。
【0094】図6は4サイクルエンジンの燃焼1サイク
ルの燃焼室圧力のグラフである。横軸はクランク角度、
縦軸は燃焼圧力を示す。クランク角度が図示したa0〜
a5の6点における燃焼圧力P0〜P5を検出してこれ
らの圧力値に基づいて燃焼割合を算出する。a0は吸入
から圧縮に移る下死点位置(BDC)であり、ほぼ大気
圧に近い状態である。a1は圧縮開始後で火花点火前、
a2はSにおいて火花点火後、上死点(TDC)に達す
る前のクランク角である。a3〜a5の4点は上死点後
の爆発行程におけるクランク角である。これら各点の圧
力データに基づいて燃焼割合が算出される。なお、火花
点火の実施されないディーゼルエンジンの場合には、F
Iのように、上死点近傍において燃料が噴射される。噴
射開始後dのクランク角に相当する時間遅れて自然着火
する。自然着火のクランク角がSとなる。点火火花式エ
ンジンにおける点火時期の制御の替わりに本ディーゼル
エンジンにおいては、燃料噴射時期の制御が実測燃焼割
合あるいは実測クランク角をそれぞれ目標燃焼割合ある
いは目標クランク角との差異に基づいて実施される。噴
射開始時期が進角・遅角制御され、かつ噴射終了時期は
所定の噴射量が確保されるように制御される。
【0095】次に、図3で説明した希薄燃焼制御につい
て詳細に説明する。図7は目標値を所定クランク角度に
おける燃焼割合として持つ場合の希薄燃焼制御ルーチン
のフローチャートである。
【0096】ステップS201:燃焼割合FMB(θ)
の計算を実行し、ステップS202に移る。
【0097】ステップS202:カウンタFCOUNT
が0(点火時期制御を設定回数実行済)の時、燃料供給
量を操作するためステップS203に移る。そうでない
時点火時期の補正制御を行なうためステップS207に
移る。
【0098】ステップS203:燃焼割合FMB(θ)
が判定基準値FMBX以上ならばステップS204に移
る。そうでなければステップS205に移る。
【0099】ステップS204:燃料供給補正係数FT
Dを減量側の燃料供給量補正刻みFTDDにより所定値
減量側に操作し、ステップS206に移る。
【0100】ステップS205:燃料供給補正係数FT
Dを増量側の燃料供給量補正刻みFTDIにより所定値
減量側に操作し、ステップS206に移る。
【0101】ステップS206:カウンタFCOUNT
に点火時期制御の実行回数FCMAXをセット(次から
は点火時期制御を実行するように)してリターンする。
【0102】ステップS207:点火時期の補正制御ル
ーチンを実行して点火時期の最適化を図り、ステップS
208に移る。
【0103】ステップS208:カウンタFCOUNT
から1減じてリターンする。
【0104】図8は最適な着火時期、燃焼スピ−ドを点
火時期、燃料供給量のフィ−ドバック補正制御にて得る
ことにより出力変動やHCの排出量の悪化を招くことな
く希薄化でき、燃費を向上してNOxの排出も抑えるこ
とができる制御ルーチンのフローチャートを示す。
【0105】複数のクランク角における目標燃焼割合を
持ち、このうち早期の燃焼割合を着火時期を制御するた
めの目標値とし、またすくなくとも2つのクランク角の
間の燃焼割合の変化割合を燃焼速度制御のための目標値
とする。
【0106】着火時期制御は点火時期を、燃焼速度制御
は燃料供給量の操作量とする。この操作量は目標値と検
知値との差分をフィ−ドバックことにより決定する。
【0107】ステップS500:希薄燃焼時の目標デー
タとして記憶されているマップから現在のエンジン回転
数、負荷に対応した複数のクランク角における目標燃焼
割合を読み出す。以上を行い、ステップS501に移
る。
【0108】ステップS5O1:ステップS500で読
み取った複数の目標割合から目標燃焼速度の計算を行
う。例えば、目標燃焼速度BSPDは2つのクランク角
度における燃焼割合の変化分をクランク角度間隔で除し
たもので求められる。
【0109】BSPDθl2=(FMBθ2−FMBθ
l)/(θl) FMBθ2>FMBθ1,θ2>θ1 ステップS500でマッブから読み取る目標値が燃焼ス
ピ−ドして設定されている場合はステップS501の実
行は不要である。以上を行いステップS502に移る。
【0110】ステップS502:目標燃焼割合が設定さ
れている複数のクランク角における実際の燃焼割合を計
算する(以降検知値、検知燃焼割合ということもあ
る。)。これから燃焼スピ−ドもステップS501と同
様の式で計算する。次にステップS503に移る。
【0111】ステップS503:目標値と検知値との偏
差を取る。例えば、燃焼割合の偏差ΔFBMは検知燃焼
割合FMBは検知燃焼割合FMB(θ1)と目標燃焼割
合FMBθ1の差により求められる。
【0112】ΔFMB=FMB(θ1)−FMBθ1 同様に燃焼スピ−ドの偏差ΔBSPDは検知燃焼スピ−
ドBSPD(θ12)と目標燃焼スピ−ドとBSPDθ
12の差により求められる。
【0113】 BSPD=BSPD(θ12)−BSPDθ12 以上を計算してステップS504に移る。
【0114】ステップS504:燃料供給量補正制御の
フィードバック禁止フラグを確認する。フィードバック
禁止フラグがONの時はステップS509に移り燃料供
給量の補正制御を行わない。また、フィードバックフラ
グがOFFのときはステップS505に移り、処理を続
ける。燃焼供給量補正制御のフィ−ドバック禁止フラグ
は希薄燃焼運転モ−ド中であってもONされる場合があ
る。例えば、気筒間のばらつきを認識するために強制的
にリッチにする場合や排気ガス浄化率向上を目的として
リッチにする場合などがある。このようなときは所定サ
イクルまたは所定時間の間ONされるようになってい
る。以上を行いステップS505に移る。
【0115】ステップS505:燃料供給量の補正制御
はディレーサイクル中かどうか判断する。ディレーサイ
クルとは補正にインターバルを持たせて実行するための
サイクルである。これにより応答の遅れ、サージ的な変
動を吸収する。補正制御はディレーカウンタがOとなる
と実行され、ステップS506に移る。そうでないとき
は、ステップS506bに移る。
【0116】ステップS5O6:ここでは目標値と検知
値の偏差が許容値内かどうか確かめる。この許容値を設
けてエンジンのハンチングを防止する。許容値内ならば
補正制御をせずステップS508に移る。そうでなけれ
ばステップS507に移り、燃料供給量の補正制御を実
行する。
【0117】ステップS507:図10の燃料供給量の
補正ルーチンを実行しステップS508に移る。
【0118】ステップS5O8:次回から所定回数ディ
レーサイクルとなるようにディレーカウンタに所定値を
セットし、ステップS509に移る。
【0119】ステップS5O6b:燃料供給量補正制御
のディレーカウンタから1減し、ステップS507bに
移る。
【0120】ステップS507b:偏差の平均化を行
う。また、検知値の変動率を計算し燃焼の安定度を求め
て補正の妥当性を評価することもできる。以上を行い補
正することなくステップS509に移る。
【0121】ステップS509:点火時期補正制御のデ
ィレーサイクルかどうか判定する。ディレーサイクルと
は補正にインターバルをもたせて実行するためのサイク
ルでありサージ的な変動を吸収する。補正制御はディレ
ーカウンタが0となると実行されステップS510に移
る。そうでないときはステップS510bに移る。
【0122】ステップS510:ここでは目標値と検知
値の偏差が許容値内かどうか確かめる。この許容値によ
りエンジンのハンチングを防止する。許容値内ならば補
正制御せずステップS512に移る。そうでなければス
テップS511に移り点火時期の補正制御を実行する。
【0123】ステップS511:図9の点火時期の補正
ルーチンを実行しステップS512に移る。
【0124】ステップS512:次回から所定回数ディ
レーサイクルとなるようにディレーカウンタに所定値を
セットしてリターンする。
【0125】ステップS510b:点火時期補正制御の
ディレーカウンタから1減し、ステップS51OЬに移
る。
【0126】ステップS51lb:偏差の平均化を行
う。また検知値の変動率を計算し期間の安定度を求めて
補正の妥当性を評価することもできる。以上を行い補正
をすることなくリターンする。
【0127】次に、図9は目標値を所定クランク角度に
おける燃焼割合として持つ場合の点火時期補正制御のフ
ローチャートである。この点火時期補正ルーチンの作用
を図11に示す。
【0128】ステップS151:目標燃焼割合FMBと
実際の値FMB(θ)との偏差ΔFMBを取り、ステッ
プS152に移る。
【0129】ステップS152:偏差ΔFMBに従っ
て、補正変化量giをマップから読み取り、ステップS
153に移る。
【0130】ステップS153:前回までの点火時期補
正値IGTDに補正変化量giを加えて点火時期補正値
IGTDとし、ステップS154に移る。
【0131】ステップS154:点火時期補正値IGT
Dが正ならばステップS155aに移る。負又は0なら
ばステップS155bに移る。
【0132】ステップS155a〜ステップS156
a:点火時期補正値IGTDが進角側のリミットIGT
DSに入っていなければ、ステップS156aを実行し
て制限をかけてリターンする。リミットIGTDSに入
っているならばそのままリターンする。
【0133】ステップS155b〜ステップS156
b:点火時期補正値IGTDが遅角側のリミットIGT
DRに入っていなければ、ステップS156bを実行し
て制限をかけてリターンする。リミットIGTDRに入
っているならばそのままリターンする。
【0134】次に、補正値を偏差に応じて計算する場合
の燃料供給量補正ルーチンを、図10に示す。この燃料
供給量補正ルーチンの作用を図12に示す。
【0135】ステップS171:目標燃焼割合FMBと
実際の値FMB(θ)との偏差ΔFMBをとり、ステッ
プS172に移る。
【0136】ステップS172:偏差ΔFMBに従って
補正変化量gfをマップから読み取り、ステップS17
3に移る。
【0137】ステップS173:前回までの燃料供給量
の補正値FTDに補正変化量gfを加えて燃料供給量の
補正値FTDとし、ステップS174に移る。
【0138】ステップS174:燃料供給量の補正値F
TDが正ならばステップS175aに移る。負又は0な
らばステップS175bに移る。
【0139】ステップS175a〜ステップS176
a:燃料供給量の補正値FTDが増量側のリミットFT
DMXに入っていなければ、ステップS176aを実行
して制限をかけてリターンする。リミットFTDMXに
入っているならばそのままリターンする。
【0140】ステップS175b〜ステップS176
b:燃料供給量の補正値FTDが減量側のリミットFT
DMNに入っていなければ、ステップS176bを実行
して制限をかけてリターンする。リミットFTDMNに
入っているならばそのままリターンする。
【0141】このような希薄燃焼制御では、燃焼ばらつ
き、HC排出を低減しつつ限りなく希薄化する。制御目
標値として、希薄燃焼制御のための目標値マップを持っ
ている。
【0142】HC排出量の増大や出力不安定の許容限界
を判定するために、燃焼後期の燃焼割合、又はクランク
角度を目標値とする。例えば、(a)クランク角度TD
C50°における燃焼割合、(b)燃焼割合70%のク
ランク角度を目標値として設定することができる。
【0143】この目標値は燃焼悪化の許容限界を示して
いる。(a)の場合では燃焼割合が目標値より小さい
時、(b)の場合では目標値より大きい時悪化状態を示
していることになる。
【0144】希薄燃焼制御ルーチンは、毎エンジン回転
ごとに実行される燃焼割合制御ルーチンのサブルーチン
であり、運転状態によりメインルーチンで決定される制
御モードが希薄燃焼制御の時に実行される。
【0145】この希薄燃焼制御ルーチンが実行されると
予め求められている目標値をロード又実際の燃焼割合を
計算して、点火時期と燃料供給量の補正制御を交互に行
ない補正値をストアする。
【0146】燃焼割合が判定基準内以上であれば更に希
薄化が可能であると判定し、燃料を所定量減少する。そ
うでない時はこれ以上希薄化不可能と判定して燃料を所
定量増量する。これらのように燃料供給量を操作した後
の数サイクルは点火時期の補正制御を実行して点火時期
を最適可し燃焼割合が目標値になるようにする。
【0147】図13は燃料供給量を変化させた時の燃焼
割合の変化の傾向を示すグラフである。8Aは適正A/
Fよりリッチの場合、8Bは適正A/Fの場合、8Cは
適正A/Fよりリーンの場合を示し、所定クランク角
(例えばB)における実測の燃焼割合が、目標燃焼割合
(例えばA)より大きいa1であれば燃料を減量する。
また、目標燃焼割合(例えばA)より小さいa2であれ
ば燃料を増量する。
【0148】また、所定燃焼割合(例えばA)に達する
実測のクランク角が、目標クランク角(例えばB)より
大きいb2であれば燃料を増量する。目標クランク角
(例えばB)より小さいb1であれば燃料を減量する。
【0149】すなわち、少なくとも負荷に応じた燃料供
給量の初期値であって、その燃料をエンジンに供給する
時、希薄混合気が燃焼室内に形成されるように設定した
燃料供給量の初期値とのデータを持ち、所定クランク角
における燃焼割合を、負荷或いはエンジン回転数の内少
なくとも一方に対応した目標燃焼割合のマップデータと
してメモリに保持するか、所定燃焼割合に到達するクラ
ンク角を、負荷或いはエンジン回転数の内少なくとも一
方に対応した目標クランク角のマップデータとしてメモ
リに保持するかの一方、この所定クランク角までの実際
の燃焼割合を検知し、この検知燃焼割合と目標燃焼割合
との比較に基づき、検知燃焼割合の方が小なる時燃料供
給量を増加し、検知燃焼割合の方が大なる時燃料供給量
を減少するか、あるいはこの所定燃焼割合に到達する実
際のクランク角を検知し、この検知クランク角と目標ク
ランク角との比較に基づき、目標クランク角の方が進ん
でいる時燃料供給量を増加し、検知値クランク角の方が
進んでいる時燃料供給量を減少するかのいずれかの燃料
供給量制御を実施することにより希薄燃焼を可能とし、
排気エミッションを低下しつつ、燃費を向上させる。
【0150】図14は点火時期操作による燃焼割合FM
Bの変化を示す図である。10Aは適正点火時期より進
角している場合、10Bは適正点火時期、10Cは適正
点火時期より遅角している場合を示し、所定クランク角
(例えばB)における実測の燃焼割合が、目標燃焼割合
(例えばA)より大きいa1であれば遅角する。また、
目標燃焼割合(例えばA)より小さいa2であれば進角
する。
【0151】また、所定燃焼割合(例えばA)に達する
実測のクランク角が、目標クランク角(例えばB)より
大きいb2であれば進角する。目標クランク角(例えば
B)より小さいb1であれば遅角する。
【0152】すなわち、負荷或いはエンジン回転数の内
少なくとも一方に対応した点火時期の初期値をデータと
して持ち、所定クランク角における燃焼割合を、負荷或
いはエンジン回転数の内少なくとも一方に対応した目標
燃焼割合のマップデータとしてメモリに保持するか、所
定燃焼割合に到達するクランク角を、負荷或いはエンジ
ン回転数の内少なくとも一方に対応した目標クランク角
のマップデータとしてメモリに保持するかの一方、この
所定クランク角までの実際の燃焼割合を検知し、この検
知燃焼割合と目標燃焼割合との比較に基づき、検知燃焼
割合の方が小なる時点火時期を進め、検知燃焼割合の方
が大なる点火時期を遅らせるか、あるいはこの所定燃焼
割合に到達する実際のクランク角を検知し、この検知ク
ランク角と目標クランク角との比較に基づき、目標クラ
ンク角の方が進んでいる時点火時期を進め、検知値クラ
ンク角の方が進んでいる時点火時期を遅らせるかのいず
れかの点火時期制御を実施することにより、希薄燃焼を
可能とし、排気エミッションを低下しつつ、燃費と向上
させる図15は希薄燃焼制御を実行したときのデータの
変化を示すグラフである。図15(a)はA/F値の変
化を示し、図15(b)は点火時期操作による目標燃焼
割合FMBの変化を示し、図15(c)は点火時期補正
値IGTを示し、図15(d)は燃料供給量補正値を示
している。希薄燃焼制御が開始されると、A/F値が適
正値で一定になるように、点火時期操作による目標燃焼
割合FMBに基づき、点火時期補正値IGTにより進角
・遅角、燃料供給量補正値により増量・減量の補正を行
ない、燃料供給量補正制御では、燃料供給量の初期値の
データを持っており、これに基づき適正な補正が行なわ
れる。
【0153】すなわち、希薄燃焼制御として、目標燃焼
割合に許容幅を持たせ、マップデータの目標燃焼割合よ
り大きい第1目標燃焼割合と、マップデータの目標燃焼
割合より小さい第2目標燃焼割合とを設定し、検知燃焼
割合の方が第2目標燃焼割合より小なる時燃料供給量を
増加し、検知燃焼割合の方が第1目標燃焼割合より大な
る時燃料供給量を減少し、検知燃焼割合が第1目標燃焼
割合と第2目標燃焼割合の間にある時、燃料供給量を変
化させないようにするか、目標クランク角に許容幅を持
たせ、マップデータの目標クランク角より進んだ第1目
標クランク角と、マップデータの目標クランク角より遅
れた第2目標クランク角とを設定し、第1目標クランク
角より検知クランク角の方が進んでいる時燃料供給量を
減少し、検知値クランク角の方が第2目標クランク角よ
り遅れている時燃料供給量を増加し、検知クランク角が
第1目標クランク角と第2目標クランク角の間にある
時、燃料供給量を変化させないようにするかのいずれか
の燃料供給量制御を実施すると良い。あるいは、負荷が
所定値より小さいか或いはエンジン回転数が所定値より
少ないかの内少なくとも一方のとき、上記第1目標燃焼
割合、第2目標燃焼割合及び検知燃焼割合との大小関係
に基づく制御か、上記第1目標クランク角、第2目標ク
ランク角及び検知クランク角との間の進角遅角関係に基
づく、燃料供給量制御あるいは点火時期制御の一方、あ
るいは両方を実施する。
【0154】図16はA/F値が希薄状態で所定クラン
ク角ATDC50°の時の燃焼割合とHC、NOx排出
量の相関を示すグラフである。また、図17はA/F値
が希薄状態で所定クランク角ATDC50°の時の燃焼
割合と出力ばらつきの相関を示すグラフである。例え
ば、所定クランク角ATDC50°の時の燃焼割合FM
Bijが70%であり、HC、NOx排出量が少なく、
出力ばらつきも小さい。
【0155】また、目標クランク角は、図18のマップ
データにより求めることができる。即ち、図18では横
軸に負荷(L)と、縦軸に所定燃焼割合に達すべき目標
クランク角CRAとしており、所定燃焼割合、例えば6
0%、70%、80%等に達すべき目標クランク角CR
(Rx,Lx)が実際のエンジン回転数rpm(R
x)と、実際のエンジン負荷(Lx)の場合には、マッ
プより求められる。目標クランク角CRA(Rxi,
Lxi)は、i=1〜nとして求められる。正常燃焼状
態が得られる時の所定燃焼割合に到達するクランク角値
データとして、複数の燃焼割合に到達するクランク角値
データを持たせる。
【0156】図19はA/F値が希薄状態で燃焼割合7
0%の時のクランク角度とHC、NOx排出量の相関を
示すグラフである。図20はA/F値が希薄状態で燃焼
割合70%の時のクランク角度と出力ばらつきを示すグ
ラフである。例えば、所定燃焼割合FMBijが70%
の時のクランク角度θijがATDC50度であり、H
C、NOx排出量が少なく、出力ばらつきも小さい。
【0157】図21は前記2サイクルエンジンの燃焼割
合計測のための燃焼圧データ検出点を示すための、前述
の4サイクルエンジンと図6と同様の、燃焼室圧力のグ
ラフである。前述のように、6点のクランク角度におい
て燃焼室圧力データがサンプリングされる。図中Aの範
囲内は排気ポートが開口しているクランク角領域であ
り、Bの範囲内は掃気ポートが開口しているクランク角
領域である。各クランク角度(a0〜a5)の採り方及
び計算方法は前述の4サイクルエンジンと実質上同じで
あり、図3の割込みルーチンのステップS113で、
クランク角度が図示したa0〜a5の6点における燃焼
圧力P0〜P5を検出してこれらの圧力値に基づいて燃
焼割合を算出する。この発明の各実施例は気化器により
燃焼を供給するものでも採用可能である。
【0158】なお、上記した希薄燃焼制御において、負
荷が所定値より小さいか或いはエンジン回転数が所定値
より少ないかの内少なくとも一方のとき、前記検知燃焼
割合或いは検知クランク角に基づき点火時期制御と、前
記燃料供給量制御とを実施する一方、負荷或いはエンジ
ン回転数が前記条件にない時前記燃焼割合に基づく点火
時期制御のみを実施しても良い。
【0159】あるいは、点火時期制御と燃料供給量制御
とを、交互に実施しても良い。この場合、点火時期制御
についてはマップデータの目標燃焼割合より大きい第1
目標燃焼割合より検知燃焼割合が大きい場合点火時期を
遅角し、マップデータの目標燃焼割合より小さい第2目
標燃焼割合より検知燃焼割合が小さい場合点火時期を進
角し、検知値が第1と第2の目標燃焼割合の中間値であ
る場合そのままの点火時期に保持する制御を行い、燃料
供給量制御については、第2目標燃焼割合以下に検知燃
焼割合がなる時燃料を減量し、それ以外の第2目標燃焼
割合より大きい場合には常に燃料を増量する制御を行う
ようにしても良い。
【0160】また、交互に実施するに当たり、第1の所
定回数の点火時期制御と、第2の所定回数の燃料供給量
制御を交互に実施しても良い。
【0161】この制御において、第1の所定回数より第
2の所定回数を多くした。
【0162】上記実施例の希薄燃焼制御において、少な
くとも負荷に応じた燃料供給量の初期値であって、その
燃料をエンジンに供給する時、希薄混合気が燃焼室内に
形成されるように設定すると共に、エンジン負荷が小な
るほど、希薄混合気の空燃費を大きくできるように設定
した燃料供給量の初期値とのデータを持つようにして良
い。また、検知燃焼割合或は検知クランク角に基づく点
火時期制御と、燃料供給量制御とを実施する、負荷が所
定値より小さいかあるいはエンジン回点数が所定値より
少ないかの内少なくとも一方の第1の運転条件の時使用
する目標燃焼割合を、検知燃焼割合或は検知クランク角
に基づく点火時期制御のみを実施する第2の運転条件の
時使用する目標燃焼割合より小さくするようにしても良
い。
【0163】また、検知燃焼割合或いは検知クランク角
は、排気行程の終了後から圧縮行程初期までのクランク
角と、圧縮行程開始から点火までのクランク角と、点火
開始から排気行程開始までの期間の内の2つのクランク
角からなる少なくとも4つのクランク角における燃焼圧
力を検知し、これらの燃焼圧力データに基づき算出する
ようにしても良い。
【0164】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明
は、1または複数の所定クランク角までの実際の燃焼割
合を検知し、この検知燃焼割合と目標燃焼割合との比較
に基づき、検知燃焼割合の方が小なる時燃料供給量を増
加し、検知燃焼割合の方が大なる時燃料供給量を減少す
るか、あるいはこの1または複数の所定燃焼割合に到達
する実際のクランク角を検知し、この検知クランク角と
目標クランク角との比較に基づき、目標クランク角の方
が進んでいる時燃料供給量を増加し、検知値クランク角
の方が進んでいる時燃料供給量を減少するかのいずれか
の燃料供給量制御を実施するから、所定クランク角まで
の燃焼割合に基づき燃料供給量制御を行ない排気エミッ
ションを低下させつつ、希薄燃焼を可能とし燃費を向上
させることができる。
【0165】請求項2記載の発明は、目標燃焼割合に許
容幅を持たせマップデータの目標燃焼割合に基づき、ま
た目標クランク角に許容幅を持たせマップデータの目標
クランク角より燃料供給量制御を実施するから、簡単且
つ正確に所定クランク角までの燃焼割合に基づき燃料供
給量制御を行ない排気エミッションを低下させつつ、希
薄燃焼を可能とし燃費を向上させることができる。燃焼
割合を目標値(厳密に言えば目標値付近)に収めるため
にはある程度の許容幅を設けて制御を停止しないと、デ
ータの読み取り誤差、外乱(ノイズ)や燃焼ばらつき等
の影響によって燃焼割合のハンチングが大きくなって出
力に悪影響を及ぼす。従って、許容幅が必要である。
【0166】希薄燃焼の目的は燃焼割合の目標値を満た
す限り希薄化していくことなので、許容範囲またはそれ
より大きいときは燃料を減量する。ところが、許容値よ
り小さいときは希薄化しすぎているため燃料を増量する
必要がある。
【0167】以上のように燃料の増減量の境目(判定
値)を燃焼割合の目標値と同一としないで許容範囲内で
安定して希薄化が実現できる。
【0168】請求項3記載の発明は、負荷或いはエンジ
ン回転数に基づき燃料供給量制御を行なうことで、エン
ジン出力を安定させることができる。
【0169】請求項4記載の発明は、1または複数の所
定クランク角までの実際の燃焼割合を検知し、この検知
燃焼割合と目標燃焼割合との比較に基づき、検知燃焼割
合の方が小なる時点火時期を進め、検知燃焼割合の方が
大なる点火時期を遅らせるか、あるいはこの1または複
数の所定燃焼割合に到達する実際のクランク角を検知
し、この検知クランク角と目標クランク角との比較に基
づき、目標クランク角の方が進んでいる時点火時期を進
め、検知値クランク角の方が進んでいる時点火時期を遅
らせるかのいずれかの点火時期制御を実施するから、所
定クランク角までの燃焼割合に基づき点火時期制御を行
ない排気エミッションを低下させつつ、希薄燃焼を可能
とし燃費を向上させることができる。
【0170】請求項5記載の発明は、検知燃焼割合或い
は検知クランク角に基づく燃料供給量制御と、燃焼割合
に基づく点火時期制御の組み合わせて行なうことによっ
て排気エミッションを低下させつつ、希薄燃焼を可能と
し燃費を向上させることができる。また、最適点火時期
にて希薄化を行うため、燃料供給量制御のみで行った場
合より、さらに希薄化でき燃料の安定性も損なわない。
【0171】請求項6記載の発明は、点火時期制御と燃
料供給量制御とを交互に実施し、異なる制御の組み合わ
せてによって排気エミッションを低下させつつ、希薄燃
焼を可能とし燃費を向上させることができる。また、交
互に行うことにより、燃料供給量、点火時期適性を確識
できる。
【0172】請求項7記載の発明は、第1の所定回数の
点火時期制御と、第2の所定回数の燃料供給量制御を交
互に実施して、さらに精密な制御を行なうことで排気エ
ミッションを低下させつつ、希薄燃焼を可能とし燃費を
向上させることができる。
【0173】請求項8記載の発明は、第2の所定回数よ
り第1の所定回数を多くし、燃料供給量制御を行ない、
適正な燃料供給量に近付けることができ、排気エミッシ
ョンを低下させつつ、希薄燃焼を可能とし燃費を向上さ
せることができる。
【0174】なお、請求項7及び8記載の発明は、さら
に、特に燃料供給量を変化させた時燃焼に反映するまで
の時定数を吸収できるようになり、過補正を防ぐことが
でき燃焼の安定を確保できるという効果も有する。
【0175】請求項9記載の発明は、燃料供給量の初期
値のデータを持ち、正確かつ容易な制御を確保し、排気
エミッションを低下させつつ、希薄燃焼を可能とし燃費
を向上させることができる。
【0176】請求項10記載の発明は、第1の運転条件
の時使用する目標燃焼割合を、点火時期制御のみを実施
する第2の運転条件の時使用する目標燃焼割合より小さ
くすることで、燃料供給量制御を適正に行ない、排気エ
ミッションを低下させつつ、希薄燃焼を可能とし燃費を
向上させることができる。
【0177】請求項11記載の発明は、燃焼圧力を検知
し、燃焼圧力データに基づき適切に算出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用される複数気筒の火花点火式4
サイクルエンジンの構成図である。
【図2】エンジンの各種運転状態の制御を行うメインル
ーチンのフローチャートである。
【図3】割込みルーチンを示す図である。
【図4】割込みルーチンを示す図である。
【図5】エンジン回転数及び負荷に応じた目標燃焼割合
を求めるためのマップの図である。
【図6】4サイクルエンジンの燃焼1サイクルの燃焼室
圧力のグラフである。
【図7】目標値を所定クランク角度における燃焼割合と
して持つ場合の希薄燃焼制御ルーチンのフローチャート
である。
【図8】複数の目標値を所定クランク角度における燃焼
割合として持つ場合の希薄燃焼制御ルーチンのフローチ
ャートである。
【図9】目標値を所定クランク角度における燃焼割合と
して持つ場合の点火時期補正制御のフローチャートであ
る。
【図10】補正値を偏差に応じて計算する場合の燃料供
給量補正ルーチンである。
【図11】点火時期操作による燃焼割合FMBの変化を
示す図である。
【図12】燃料供給量操作による燃焼割合FMBの変化
を示す図である。
【図13】燃料供給量を変化させた時の燃焼割合の変化
の傾向を示すグラフである。
【図14】点火時期操作による燃焼割合FMBの変化を
示す図である。
【図15】希薄燃焼制御を実行したときのデータの変化
を示すグラフである。
【図16】A/F値が希薄状態で所定クランク角ATD
C50°の時の燃焼割合とHC、NOx排出量の相関を
示すグラフである。
【図17】A/F値が希薄状態で所定クランク角ATD
C50°の時の燃焼割合と出力ばらつきの相関を示すグ
ラフである。
【図18】エンジン回転数及び負荷に応じた目標クラン
ク角度を求めるためのマップの図である。
【図19】A/F値が希薄状態で燃焼割合70%の時の
クランク角度とHC、NOx排出量の相関を示すグラフ
である。
【図20】A/F値が希薄状態で燃焼割合70%の時の
クランク角度と出力ばらつきを示すグラフである。
【図21】2サイクルエンジンの軸トルク及び燃焼割合
計測のための燃焼圧データ検出点を示すための、前述の
4サイクルエンジンの図6と同様の、燃焼室圧力のグラ
フである。
【符号の説明】
1 エンジン 9 クランク軸 10 リングギヤ 11 クランク角センサ 12 制御装置 13 燃焼室 25 酸素濃度センサ(Oセンサ) 26 温度センサ 31 スロットル開度センサ 32 吸気管圧力センサ 34 熱線式吸入空気量センサ 36 吸入空気温度センサ 105 インジェクタ 106 レギュレータ 120 排気管温度センサ 150 触媒温度センサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 45/00 362 F02D 45/00 362B 368 368Z 376 376C F02P 5/15 F02P 5/15 B 5/152 D 5/153

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも負荷に応じた燃料供給量の初期
    値であって、その燃料をエンジンに供給する時、希薄混
    合気が燃焼室内に形成されるように設定した燃料供給量
    の初期値とのデータを持ち、1または複数の所定クラン
    ク角における1または複数の燃焼割合を、負荷或いはエ
    ンジン回転数の内少なくとも一方に対応した1または複
    数の目標燃焼割合のマップデータとしてメモリに保持す
    るか、1または複数の所定燃焼割合に到達する1または
    複数のクランク角を、負荷或いはエンジン回転数の内少
    なくとも一方に対応した1または複数の目標クランク角
    のマップデータとしてメモリに保持するかの一方、この
    1または複数の所定クランク角までの実際の燃焼割合を
    検知し、この検知燃焼割合と目標燃焼割合との比較に基
    づき、検知燃焼割合の方が小なる時燃料供給量を増加
    し、検知燃焼割合の方が大なる時燃料供給量を減少する
    か、あるいはこの1または複数の所定燃焼割合に到達す
    る実際のクランク角を検知し、この検知クランク角と目
    標クランク角との比較に基づき、目標クランク角の方が
    進んでいる時燃料供給量を増加し、検知値クランク角の
    方が進んでいる時燃料供給量を減少するかのいずれかの
    燃料供給量制御を実施することを特徴とするエンジンの
    制御方法。
  2. 【請求項2】目標燃焼割合に許容幅を持たせ、マップデ
    ータの目標燃焼割合より大きい第1目標燃焼割合と、マ
    ップデータの目標燃焼割合より小さい第2目標燃焼割合
    とを設定し、前記検知燃焼割合の方が第2目標燃焼割合
    より小なる時燃料供給量を増加し、前記検知燃焼割合の
    方が第1目標燃焼割合より大なる時燃料供給量を減少
    し、前記検知燃焼割合が第1目標燃焼割合と第2目標燃
    焼割合の間にある時、燃料供給量を変化させないように
    するか、目標クランク角に許容幅を持たせ、マップデー
    タの目標クランク角より進んだ第1目標クランク角と、
    マップデータの目標クランク角より遅れた第2目標クラ
    ンク角とを設定し、前記第1目標クランク角より検知ク
    ランク角の方が進んでいる時燃料供給量を減少し、検知
    値クランク角の方が第2目標クランク角より遅れている
    時燃料供給量を増加し、前記検知クランク角が第1目標
    クランク角と第2目標クランク角の間にある時、燃料供
    給量を変化させないようにするかのいずれかの燃料供給
    量制御を実施することを特徴とする請求項1記載のエン
    ジンの制御方法。
  3. 【請求項3】負荷が所定値より小さいか或いはエンジン
    回転数が所定値より少ないかの内少なくとも一方のと
    き、いずれかの燃料供給量制御を実施することを特徴と
    する請求項1または請求項2記載のエンジンの制御方
    法。
  4. 【請求項4】負荷或いはエンジン回転数の内少なくとも
    一方に対応した点火時期の初期値をデータとして持ち、
    1または複数の所定クランク角における1または複数の
    燃焼割合を、負荷或いはエンジン回転数の内少なくとも
    一方に対応した1または複数の目標燃焼割合のマップデ
    ータとしてメモリに保持するか、1または複数の所定燃
    焼割合に到達する1または複数のクランク角を、負荷或
    いはエンジン回転数の内少なくとも一方に対応した1ま
    たは複数の目標クランク角のマップデータとしてメモリ
    に保持するかの一方、この1または複数の所定クランク
    角までの実際の燃焼割合を検知し、この検知燃焼割合と
    目標燃焼割合との比較に基づき、検知燃焼割合の方が小
    なる時点火時期を進め、検知燃焼割合の方が大なる点火
    時期を遅らせるか、あるいはこの1または複数の所定燃
    焼割合に到達する実際のクランク角を検知し、この検知
    クランク角と目標クランク角との比較に基づき、目標ク
    ランク角の方が進んでいる時点火時期を進め、検知値ク
    ランク角の方が進んでいる時点火時期を遅らせるかのい
    ずれかの点火時期制御を実施することを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれかに記載のエンジンの制御方
    法。
  5. 【請求項5】負荷が所定値より小さいか或いはエンジン
    回転数が所定値より少ないかの内少なくとも一方のと
    き、前記検知燃焼割合或いは検知クランク角に基づき点
    火時期制御と、前記燃料供給量制御とを実施する一方、
    負荷或いはエンジン回転数が前記条件にない時前記燃焼
    割合に基づく点火時期制御のみを実施するようにしたこ
    とを特徴とする請求項4記載のエンジンの制御方法。
  6. 【請求項6】点火時期制御と燃料供給量制御とのを交互
    に実施することを特徴としている請求項4または請求項
    5記載のエンジンの制御方法。
  7. 【請求項7】第1の所定回数の点火時期制御と、第2の
    所定回数の燃料供給量制御を交互に実施することを特徴
    とする請求項4または請求項5記載のエンジンの制御方
    法。
  8. 【請求項8】第2の所定回数より第1の所定回数を同じ
    か多くしたことを特徴とする請求項7記載のエンジンの
    制御方法。
  9. 【請求項9】少なくとも負荷に応じた燃料供給量の初期
    値であって、その燃料をエンジンに供給する時、希薄混
    合気が燃焼室内に形成されるように設定すると共に、エ
    ンジン負荷が小なるほど、希薄混合気の空燃比を大きく
    できるように設定した燃料供給量の初期値のデータを持
    つことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに
    記載のエンジンの制御方法。
  10. 【請求項10】前記検知燃焼割合或いは検知クランク角
    に基づく点火時期制御と、前記燃料供給量制御とを実施
    する、負荷が所定値より小さいか或いはエンジン回転数
    が所定値より少ないかの内少なくとも一方の第1の運転
    条件の時使用する目標燃焼割合を、前記検知燃焼割合或
    いは検知クランク角に基づく点火時期制御のみを実施す
    る第2の運転条件の時使用する目標燃焼割合より小さく
    するようにしたことを特徴とする請求項5乃至請求項8
    のいずれかに記載のエンジンの制御方法。
  11. 【請求項11】前記検知燃焼割合或いは前記検知クラン
    ク角は、排気行程の終了後から圧縮行程初期までのクラ
    ンク角と、圧縮行程開始から点火までのクランク角と、
    点火開始から排気行程開始までの期間の内の2つのクラ
    ンク角からなる少なくとも4つのクランク角における燃
    焼圧力を検知し、これらの燃焼圧力データに基づき算出
    するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項1
    0のいずれかに記載のエンジンの制御方法。
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