JPH09296439A - 地盤改良装置 - Google Patents
地盤改良装置Info
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- JPH09296439A JPH09296439A JP11083596A JP11083596A JPH09296439A JP H09296439 A JPH09296439 A JP H09296439A JP 11083596 A JP11083596 A JP 11083596A JP 11083596 A JP11083596 A JP 11083596A JP H09296439 A JPH09296439 A JP H09296439A
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- Japan
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- casing pipe
- blade
- blades
- soil
- cutting
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- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】回転筒体内の掘削土壌中に改良材を注入する
が、この回転筒体内に多量の掘削土砂が残留し、この多
量の掘削土壌と改良材とが混練されて大きなダンゴ状
(塊状)が形成されること、及び掘進・削孔等に支障を
来す、等の課題がある。 【解決手段】本発明の地盤改良装置は、先端やや内側に
噴射口を有するケ−シングパイプの先端であってかつこ
のケ−シングパイプの放射方向に延設する掘削翼と、当
該掘削翼の下端にそれぞれ設けられた多数の刃及びこの
掘削翼の翼端に設けられた切削板兼反射板と、前記ケ−
シングパイプに設けたスタビライザ−兼撹拌翼及び撹拌
翼と、で構成され、ケ−シングパイプの噴射口より改良
材を前記切削板兼反射板を経由して掘削土壌中に噴射
し、両者を撹拌混合して改良杭体を形成する構成であ
る。したがって、改良材を掘削土壌のセンター方向に向
かって確実に拡散させ、掘削土壌中にほぼ均一に浸透さ
せ得る効果がある。
が、この回転筒体内に多量の掘削土砂が残留し、この多
量の掘削土壌と改良材とが混練されて大きなダンゴ状
(塊状)が形成されること、及び掘進・削孔等に支障を
来す、等の課題がある。 【解決手段】本発明の地盤改良装置は、先端やや内側に
噴射口を有するケ−シングパイプの先端であってかつこ
のケ−シングパイプの放射方向に延設する掘削翼と、当
該掘削翼の下端にそれぞれ設けられた多数の刃及びこの
掘削翼の翼端に設けられた切削板兼反射板と、前記ケ−
シングパイプに設けたスタビライザ−兼撹拌翼及び撹拌
翼と、で構成され、ケ−シングパイプの噴射口より改良
材を前記切削板兼反射板を経由して掘削土壌中に噴射
し、両者を撹拌混合して改良杭体を形成する構成であ
る。したがって、改良材を掘削土壌のセンター方向に向
かって確実に拡散させ、掘削土壌中にほぼ均一に浸透さ
せ得る効果がある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤改良装置に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、軟弱地盤の液状化防止、沈
下防止、安定化を目的として、種々の基礎杭(改良杭
体)が開発されており、その一部は、既に実用化されて
いる。これに伴って各種基礎杭の構築装置又はこの基礎
杭を利用する地盤改良装置等の関連技術が近年飛躍的な
進歩を遂げている。この基礎杭を利用する地盤改良装置
(地盤改良装置とする。)の代表的な構成を説明する。
即ち、この地盤改良装置は、ケ−シングパイプを介して
地中(地盤中)に削孔を形成し、又は刃付き掘削翼(又
は回転筒体、スタビライザ−等)を介して地中に削孔を
形成し(回転筒体を介して前記地中の鉛直方向に掘削
し、)、当該削孔内の掘削土壌(掘削土砂)にセメント
ミルク等の所定の改良材を噴射(注入又は圧入)等して
基礎杭を構築する構成である。
下防止、安定化を目的として、種々の基礎杭(改良杭
体)が開発されており、その一部は、既に実用化されて
いる。これに伴って各種基礎杭の構築装置又はこの基礎
杭を利用する地盤改良装置等の関連技術が近年飛躍的な
進歩を遂げている。この基礎杭を利用する地盤改良装置
(地盤改良装置とする。)の代表的な構成を説明する。
即ち、この地盤改良装置は、ケ−シングパイプを介して
地中(地盤中)に削孔を形成し、又は刃付き掘削翼(又
は回転筒体、スタビライザ−等)を介して地中に削孔を
形成し(回転筒体を介して前記地中の鉛直方向に掘削
し、)、当該削孔内の掘削土壌(掘削土砂)にセメント
ミルク等の所定の改良材を噴射(注入又は圧入)等して
基礎杭を構築する構成である。
【0003】前記従来技術に関連して本出願人は特開平
6−284740号の「地中ケーシング、ジェット併用
による地盤改良方法及びその装置」で次のような地盤改
良装置を提案する。その要旨は、ケーシングパイプの先
部に回転体又は地中ケーシング(以下、地中ケーシング
とする。)を設け、当該地中ケーシングと前記ケーシン
グパイプとの間に多数の刃を備えた掘削翼を設け、当該
掘削翼の上方でかつ前記ケーシングパイプの周面に撹拌
翼及びスタビライザー兼撹拌翼を設けた構成であり、前
記多数の刃で土砂を掘削しつつ当該掘削土砂(掘削土
壌)を地中ケーシング中に取込み、この取込んだ掘削土
壌中に前記ケーシングパイプの噴射口より改良体を噴射
(高圧噴射)し、この両者を撹拌混合して改良土を生成
し、この掘削及び改良土の生成を繰り返して改良杭体を
構成することを特徴とする。
6−284740号の「地中ケーシング、ジェット併用
による地盤改良方法及びその装置」で次のような地盤改
良装置を提案する。その要旨は、ケーシングパイプの先
部に回転体又は地中ケーシング(以下、地中ケーシング
とする。)を設け、当該地中ケーシングと前記ケーシン
グパイプとの間に多数の刃を備えた掘削翼を設け、当該
掘削翼の上方でかつ前記ケーシングパイプの周面に撹拌
翼及びスタビライザー兼撹拌翼を設けた構成であり、前
記多数の刃で土砂を掘削しつつ当該掘削土砂(掘削土
壌)を地中ケーシング中に取込み、この取込んだ掘削土
壌中に前記ケーシングパイプの噴射口より改良体を噴射
(高圧噴射)し、この両者を撹拌混合して改良土を生成
し、この掘削及び改良土の生成を繰り返して改良杭体を
構成することを特徴とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上で詳述した特願平
6−284740号の発明は、通常の土壌では十分にそ
の機能を発揮して優良な改良杭体を構築できる特徴があ
る。しかし、粘性土の地盤においては少し課題を残すこ
とが判明した。即ち、地中ケーシング内にある掘削土壌
中に改良材を注入するが、この地中ケーシング内に多量
の掘削土壌が残留し、この多量の掘削土砂と改良材とが
混練されて大きなダンゴ状(塊状)が形成される。この
ようにして、一度塊状が形成されると、この地中ケーシ
ングの掘進・削孔等に支障をきたすことから、以後の掘
削及び撹拌混合が行えない課題が生ずる。また一方、改
良材が確実に地中ケーシングの内方に向かって噴射され
ず、例えば、当該地中ケーシングの内壁側に沿って噴射
され、この内壁側のみで撹拌混合された場合には、当該
地中ケーシング内で塊状となり、前述と同様な課題があ
る。
6−284740号の発明は、通常の土壌では十分にそ
の機能を発揮して優良な改良杭体を構築できる特徴があ
る。しかし、粘性土の地盤においては少し課題を残すこ
とが判明した。即ち、地中ケーシング内にある掘削土壌
中に改良材を注入するが、この地中ケーシング内に多量
の掘削土壌が残留し、この多量の掘削土砂と改良材とが
混練されて大きなダンゴ状(塊状)が形成される。この
ようにして、一度塊状が形成されると、この地中ケーシ
ングの掘進・削孔等に支障をきたすことから、以後の掘
削及び撹拌混合が行えない課題が生ずる。また一方、改
良材が確実に地中ケーシングの内方に向かって噴射され
ず、例えば、当該地中ケーシングの内壁側に沿って噴射
され、この内壁側のみで撹拌混合された場合には、当該
地中ケーシング内で塊状となり、前述と同様な課題があ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記に鑑み本発明は、改
良材を掘削土壌のセンター方向に向かって確実に反射す
ることにより、両者の十分な撹拌混合を図り塊状の発生
を回避すること、又は改良材混入の掘削土壌(改良土)
を確実に反掘進(地上方向)に効率的に排除すること、
等を意図して下記の構成を採用する。
良材を掘削土壌のセンター方向に向かって確実に反射す
ることにより、両者の十分な撹拌混合を図り塊状の発生
を回避すること、又は改良材混入の掘削土壌(改良土)
を確実に反掘進(地上方向)に効率的に排除すること、
等を意図して下記の構成を採用する。
【0006】即ち、本発明の地盤改良装置は、先端やや
内側に噴射口を有するケ−シングパイプと、当該ケ−シ
ングパイプの先端であってかつこのケ−シングパイプの
放射方向に延設した数枚の掘削翼と、当該数枚の掘削翼
の下端にそれぞれ設けられた多数の刃と、前記掘削翼の
翼端にそれぞれ設けられた切削板兼反射板と、前記ケ−
シングパイプに設けたスタビライザ−兼撹拌翼及び撹拌
翼と、で構成されている。
内側に噴射口を有するケ−シングパイプと、当該ケ−シ
ングパイプの先端であってかつこのケ−シングパイプの
放射方向に延設した数枚の掘削翼と、当該数枚の掘削翼
の下端にそれぞれ設けられた多数の刃と、前記掘削翼の
翼端にそれぞれ設けられた切削板兼反射板と、前記ケ−
シングパイプに設けたスタビライザ−兼撹拌翼及び撹拌
翼と、で構成されている。
【0007】また他の発明の地盤改良装置は、先端やや
内側に噴射口を有するケ−シングパイプと、当該ケーシ
ングパイプの下方であってかつこのケーシングパイプの
周面に設けたオーガースクリューと、当該オーガースク
リューの下端にそれぞれ設けられた多数の刃と、前記オ
ーガースクリューの螺旋翼端に設けられた切削板兼反射
板と、前記ケ−シングパイプに設けたスタビライザ−兼
撹拌翼及び撹拌翼と、で構成されている。
内側に噴射口を有するケ−シングパイプと、当該ケーシ
ングパイプの下方であってかつこのケーシングパイプの
周面に設けたオーガースクリューと、当該オーガースク
リューの下端にそれぞれ設けられた多数の刃と、前記オ
ーガースクリューの螺旋翼端に設けられた切削板兼反射
板と、前記ケ−シングパイプに設けたスタビライザ−兼
撹拌翼及び撹拌翼と、で構成されている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の作用を説明する。
先ず、図1〜図3に示す例では、駆動機(図示せず)を
介して、ケ−シングパイプを回転する。このケ−シング
パイプの回転にともなって回転する当該ケ−シングパイ
プの先端の刃(必要により設ける。)及び掘削翼に設け
た刃、並びに切削板兼反射板の内外刃の刃先で地中を掘
削する。
先ず、図1〜図3に示す例では、駆動機(図示せず)を
介して、ケ−シングパイプを回転する。このケ−シング
パイプの回転にともなって回転する当該ケ−シングパイ
プの先端の刃(必要により設ける。)及び掘削翼に設け
た刃、並びに切削板兼反射板の内外刃の刃先で地中を掘
削する。
【0009】そして、ケ−シングパイプの先端やや内側
に設けた噴射口より改良材(水とセメントを混合した改
良材、水とセメント及びベントナイトを混合した改良
材、等がある。)を噴射しつつ(尚、この噴射される水
とセメントを混合した改良材、水とセメント及びベント
ナイトを混合した改良材、等の改良材に圧縮空気噴射を
併用する方法なども有る。)、当該掘削土壌を切削板兼
反射板内に取込み、両者を撹拌混合する。切削板兼反射
板内側に設けた噴射受けにより、改良材を掘削土壌のセ
ンター方向に向かって確実に拡散させ、掘削土壌中にほ
ぼ均一に浸透させ得ること、及び改良材の切削板兼反射
板近傍への集中的な噴射を回避できること、等の特徴を
有する。したがって、改良材は切削板兼反射板内に取込
まれた掘削土壌中に確実に噴射されるので、この掘削土
壌と改良材との確実かつ均一な撹拌混合が図れ、結果と
して優良な改良土の生成が図れること、及び塊状発生を
回避できること、等の効果がある。
に設けた噴射口より改良材(水とセメントを混合した改
良材、水とセメント及びベントナイトを混合した改良
材、等がある。)を噴射しつつ(尚、この噴射される水
とセメントを混合した改良材、水とセメント及びベント
ナイトを混合した改良材、等の改良材に圧縮空気噴射を
併用する方法なども有る。)、当該掘削土壌を切削板兼
反射板内に取込み、両者を撹拌混合する。切削板兼反射
板内側に設けた噴射受けにより、改良材を掘削土壌のセ
ンター方向に向かって確実に拡散させ、掘削土壌中にほ
ぼ均一に浸透させ得ること、及び改良材の切削板兼反射
板近傍への集中的な噴射を回避できること、等の特徴を
有する。したがって、改良材は切削板兼反射板内に取込
まれた掘削土壌中に確実に噴射されるので、この掘削土
壌と改良材との確実かつ均一な撹拌混合が図れ、結果と
して優良な改良土の生成が図れること、及び塊状発生を
回避できること、等の効果がある。
【0010】以上のように掘削及び撹拌混合が順次行わ
れて本装置が掘進していくことにより、改良土が生成さ
れるとともに、該改良土は撹拌翼及び/又はスタビライ
ザ−兼撹拌翼で更に撹拌混合され、優良な改良杭体が形
成される。
れて本装置が掘進していくことにより、改良土が生成さ
れるとともに、該改良土は撹拌翼及び/又はスタビライ
ザ−兼撹拌翼で更に撹拌混合され、優良な改良杭体が形
成される。
【0011】尚、削孔の壁面にはスタビライザ−兼撹拌
翼が添接され、地中ケ−シングの鉛直方向への掘進が図
られ、かつ改良径(切削板兼反射板の内外刃の刃先によ
る掘削孔径を云う。)を備えた所定規格(設定)上の改
良杭体が構築される。また本装置を引き抜き時(改良材
の注入も有り得る。)の抵抗を最小限定になし得る副次
的な効果を有する。
翼が添接され、地中ケ−シングの鉛直方向への掘進が図
られ、かつ改良径(切削板兼反射板の内外刃の刃先によ
る掘削孔径を云う。)を備えた所定規格(設定)上の改
良杭体が構築される。また本装置を引き抜き時(改良材
の注入も有り得る。)の抵抗を最小限定になし得る副次
的な効果を有する。
【0012】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【0013】本発明の地盤改良装置は、図1〜図3の例
では、1は図示しない地盤改良機、掘削機等の土木、建
築作業機械に設けた駆動部(駆動装置)に設けられたか
つその先端に刃11(必要に応じて設けられる。)を備
えたケ−シングパイプで、このケ−シングパイプ1の先
端やや内側に噴射口111を有する。またこのケ−シン
グパイプ1には、その先端でかつこのケ−シングパイプ
1の放射方向に延設した掘削翼2と、この掘削翼2の下
端にそれぞれ設けられた掘削用の多数の刃21と、前記
掘削翼2の翼端2aに設けられた切削板兼反射板3と、
前記ケ−シングパイプ1に設けたスタビライザ−兼撹拌
翼6及び撹拌翼5と、がそれぞれ設けられている。
では、1は図示しない地盤改良機、掘削機等の土木、建
築作業機械に設けた駆動部(駆動装置)に設けられたか
つその先端に刃11(必要に応じて設けられる。)を備
えたケ−シングパイプで、このケ−シングパイプ1の先
端やや内側に噴射口111を有する。またこのケ−シン
グパイプ1には、その先端でかつこのケ−シングパイプ
1の放射方向に延設した掘削翼2と、この掘削翼2の下
端にそれぞれ設けられた掘削用の多数の刃21と、前記
掘削翼2の翼端2aに設けられた切削板兼反射板3と、
前記ケ−シングパイプ1に設けたスタビライザ−兼撹拌
翼6及び撹拌翼5と、がそれぞれ設けられている。
【0014】尚、前記噴射口111はケ−シングパイプ
1の先端やや内側で、かつ前記切削板兼反射板3に向か
って開口する構成となっており、この噴射口111を介
してケ−シングパイプ1に供給された改良材は、当該掘
削翼2の刃11、ケ−シングパイプ1の刃21、切削板
兼反射板3の外刃31、内刃31a(後述する。)によ
り掘削された掘削土壌に向って、しかも当該掘削土壌の
センターに向かって反射され、当該掘削土壌と撹拌混合
され改良土が生成される。また前記掘削翼2の下端等に
設けられた刃11、21、外刃31、内刃31aによっ
て地中障害物を破砕し、掘削土壌とともに撹拌混合でき
る特徴を有する。
1の先端やや内側で、かつ前記切削板兼反射板3に向か
って開口する構成となっており、この噴射口111を介
してケ−シングパイプ1に供給された改良材は、当該掘
削翼2の刃11、ケ−シングパイプ1の刃21、切削板
兼反射板3の外刃31、内刃31a(後述する。)によ
り掘削された掘削土壌に向って、しかも当該掘削土壌の
センターに向かって反射され、当該掘削土壌と撹拌混合
され改良土が生成される。また前記掘削翼2の下端等に
設けられた刃11、21、外刃31、内刃31aによっ
て地中障害物を破砕し、掘削土壌とともに撹拌混合でき
る特徴を有する。
【0015】前記切削板兼反射板3内側の噴射受け4
は、改良材の掘削土壌の外周面のみ、又は削孔Bの壁面
に向かって噴射されることを回避し、前述の如く、掘削
土壌のセンターに向かって確実かつ効率的な反射を図
り、もって、効率的な撹拌混合を達成できる構成となっ
ている。また改良材の均一拡散を達成し、掘削土に確実
に浸透させることが可能となる。尚この切削板兼反射板
3の先端には切削用の内外刃31a、31を有する。
は、改良材の掘削土壌の外周面のみ、又は削孔Bの壁面
に向かって噴射されることを回避し、前述の如く、掘削
土壌のセンターに向かって確実かつ効率的な反射を図
り、もって、効率的な撹拌混合を達成できる構成となっ
ている。また改良材の均一拡散を達成し、掘削土に確実
に浸透させることが可能となる。尚この切削板兼反射板
3の先端には切削用の内外刃31a、31を有する。
【0016】また前記撹拌翼5の撹拌力により、掘削土
壌と改良材との均一な撹拌混合を介して優良な改良杭体
を形成する。更に撹拌翼5の上方に適宜枚数スタビライ
ザ−兼撹拌翼6が設けられており、このスタビライザ−
兼撹拌翼6の放射方向の自由端縁61と、切削板兼反射
板3の内外刃31a、31の刃先とが同径位置関係(同
じ鉛直方向の位置関係)となっている。そして、このス
タビライザ−兼撹拌翼6と同径の改良径Aの改良杭体が
構築される。図中7はケーシングパイプに設けた改良体
供給パイプ、またCは改良土を示す。
壌と改良材との均一な撹拌混合を介して優良な改良杭体
を形成する。更に撹拌翼5の上方に適宜枚数スタビライ
ザ−兼撹拌翼6が設けられており、このスタビライザ−
兼撹拌翼6の放射方向の自由端縁61と、切削板兼反射
板3の内外刃31a、31の刃先とが同径位置関係(同
じ鉛直方向の位置関係)となっている。そして、このス
タビライザ−兼撹拌翼6と同径の改良径Aの改良杭体が
構築される。図中7はケーシングパイプに設けた改良体
供給パイプ、またCは改良土を示す。
【0017】次に図4に示す他の例では(以下、同一部
材は同一符号・名称を使用する。)、10はケーシング
パイプ1の先端に設けた掘削撹拌用のオーガースクリュ
ーで、このオーガースクリュー10の螺旋翼端10aに
は切削板兼反射板3が対で設けられている。そして、切
削板兼反射板3には場合により噴射受け4が設けられる
(図示せず)。図中100はオーガースクリュー10の
下端に設けた掘削用の刃である。尚、その他の構成は前
記の例とほぼ同様である。
材は同一符号・名称を使用する。)、10はケーシング
パイプ1の先端に設けた掘削撹拌用のオーガースクリュ
ーで、このオーガースクリュー10の螺旋翼端10aに
は切削板兼反射板3が対で設けられている。そして、切
削板兼反射板3には場合により噴射受け4が設けられる
(図示せず)。図中100はオーガースクリュー10の
下端に設けた掘削用の刃である。尚、その他の構成は前
記の例とほぼ同様である。
【0018】
【発明の効果】本発明は掘削翼に切削板兼反射板を設け
ることにより、改良材を掘削土砂のセンター方向へ確実
に噴射できること、及びこれにより、改良材と掘削土壌
との確実かつ均一な混合撹拌ができる。
ることにより、改良材を掘削土砂のセンター方向へ確実
に噴射できること、及びこれにより、改良材と掘削土壌
との確実かつ均一な混合撹拌ができる。
【0019】また本発明は、切削板兼反射板内側に噴射
受けを設けることにより、確実な撹拌混合を達成し、粘
性土の塊状の発生もなくかつ効率的な撹拌混合が図れる
効果がある。
受けを設けることにより、確実な撹拌混合を達成し、粘
性土の塊状の発生もなくかつ効率的な撹拌混合が図れる
効果がある。
【0020】更に本発明は、改良径(切削板兼反射板の
先端縁に設けた内外刃の刃先で形成される削孔)と同径
のスタビライザ−兼撹拌翼を取付けることにより、優良
な改良杭体が構築されること、また引き抜き時の抵抗も
少ないこと、等の実益を有する。
先端縁に設けた内外刃の刃先で形成される削孔)と同径
のスタビライザ−兼撹拌翼を取付けることにより、優良
な改良杭体が構築されること、また引き抜き時の抵抗も
少ないこと、等の実益を有する。
【図1】本装置の一例であって撹拌混合の作動状態を示
す模式図である。
す模式図である。
【図2】図1に示す本装置の撹拌混合等の引き抜き作動
状態を示す模式図である。
状態を示す模式図である。
【図3】図1に示す本装置の噴射口の部位を拡大して示
す正面図である。
す正面図である。
【図4】本装置の他例であって撹拌混合の作動状態を示
す模式図である。
す模式図である。
1 ケ−シングパイプ 11 刃 111 噴射口 2 掘削翼 2a 翼端 21 刃 3 切削板兼反射板 31 外刃 31a 内刃 4 噴射受け 5 撹拌翼 6 スタビライザ−兼撹拌翼 61 自由端縁 7 改良体供給パイプ 10 オーガースクリュー 10a 螺旋翼端 100 刃 A 改良径 B 削孔 C 改良土
Claims (3)
- 【請求項1】 先端やや内側に噴射口を有するケ−シン
グパイプと、 当該ケ−シングパイプの先端であってかつこのケ−シン
グパイプの放射方向に延設した数枚の掘削翼と、 当該数枚の掘削翼の下端にそれぞれ設けられた多数の刃
と、 前記掘削翼の翼端にそれぞれ設けられた切削板兼反射板
と、 前記ケ−シングパイプに設けたスタビライザ−兼撹拌翼
及び撹拌翼と、 で構成されている地盤改良装置。 - 【請求項2】 先端やや内側に噴射口を有するケ−シン
グパイプと、 当該ケーシングパイプの下方であってかつこのケーシン
グパイプの周面に設けたオーガースクリューと、 当該オーガースクリューの下端にそれぞれ設けられた多
数の刃と、 前記オーガースクリューの螺旋翼端に設けられた切削板
兼反射板と、 前記ケ−シングパイプに設けたスタビライザ−兼撹拌翼
及び撹拌翼と、 で構成されている地盤改良装置。 - 【請求項3】 上記の切削板兼反射板の内側に噴射受け
を設けた構成の請求項1又は請求項2に記載の地盤改良
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11083596A JPH09296439A (ja) | 1996-05-01 | 1996-05-01 | 地盤改良装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11083596A JPH09296439A (ja) | 1996-05-01 | 1996-05-01 | 地盤改良装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09296439A true JPH09296439A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=14545880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11083596A Pending JPH09296439A (ja) | 1996-05-01 | 1996-05-01 | 地盤改良装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09296439A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010285788A (ja) * | 2009-06-11 | 2010-12-24 | Flowtechno Corp | 地盤硬化層造成工法とその装置 |
JP2011042966A (ja) * | 2009-08-20 | 2011-03-03 | Ohbayashi Corp | 削孔攪拌装置、地盤改良装置 |
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- 1996-05-01 JP JP11083596A patent/JPH09296439A/ja active Pending
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