JPH09277754A - 感圧接着性フォーム - Google Patents
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- JPH09277754A JPH09277754A JP8119567A JP11956796A JPH09277754A JP H09277754 A JPH09277754 A JP H09277754A JP 8119567 A JP8119567 A JP 8119567A JP 11956796 A JP11956796 A JP 11956796A JP H09277754 A JPH09277754 A JP H09277754A
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Abstract
等用の感圧接着性フォームにて情報の印刷面積が大きく
ても接着力や剥離力の経時安定性を得る。 【解決手段】 対向接着させる仮接着予定面の両面に、
接着前は通常の状態では接着せず、少なくとも圧力で接
着する感圧接着剤層を、スチレン−ブタジエンゴムラテ
ックス、アクリロニトリル−ブタジエンゴムラテック
ス、アクリル系樹脂ラテックス等を主体に形成し、対向
接着させる少なくとも片方の感圧接着剤層の下方に隠蔽
情報を形成し、且つこの感圧接着剤層又は他方の感圧接
着剤層の直下に剥離層を形成し、感圧接着剤層同士を接
着後に剥離する時は剥離層で剥離させて隠蔽情報を視認
できる様にした。
Description
クトメール、パンフレット、クジ等に使用され得る、仮
接着後に剥離すると内部の情報を視認できる、感圧接着
性フォームに関する。
を見ることができる親展葉書やダイレクトメール等があ
る。例えば、葉書の二倍大の葉書用紙を情報が記載済の
面を内側にして二つ折りする際に、二枚の透明熱可塑性
樹脂フィルムを剥離可能に接着し両面に感圧粘着層を施
した再剥離性樹脂シートを挟み込んで、一枚の葉書と
し、剥がすと前記樹脂フィルム同士の接合面で剥がれ、
樹脂フィルムを透して情報を見る形態である。この形態
は、再剥離性樹脂シートが高価で挟み込みも煩雑だが、
フルカラー印刷による画像情報が全面に形成されていて
も仮接着及び再剥離の特性が安定で、光沢感ある再剥離
面を与え綺麗なために、商品広告等のダイレクトメール
等に適している。
面に、情報記載前に予め再剥離性の接着層を形成してお
き、該接着層上に文字等の情報をNIP(ノンインパク
トプリンタ)等で印字後に折り込んで重ねて葉書等とす
る感圧接着性フォームもある。このような再剥離型感圧
接着剤層は、接着前及び剥離後は通常の状態では接着せ
ず、該接着層同士を対面させて適当な圧力を加えると接
着し、且つ後でその接合面から剥がすことができるもの
である。この再剥離型感圧接着剤層としては、一般に天
然ゴムラテックス等の再剥離不能な通常の感圧性粘着
剤、即ち非剥離性感圧粘着剤に、シリカ、澱粉等の充填
剤を添加した接着剤を塗布形成したもの等が良く知られ
ている。充填剤は接着前の粘着性を落として耐ブロッキ
ング性や接着層上への印刷適性等を与えるるとともに、
接着後の剥離を可能にする為に使われている。
では隠蔽情報が視認できれば充分だが、ダイレクトメー
ル等では、安価なフォームであるとともに、伝達する情
報の訴求効果が重要であり、例えば商品のフルカラー印
刷された写真調画像を、その商品価値を損なうことなく
最大限に表現でき得ることが望まれる。しかし、前記再
剥離性樹脂シートに比べてコスト的に有利な上記再剥離
型感圧接着剤層による感圧接着性フォームは、シリカや
澱粉等の充填剤で接着層の表面が荒れており、該層上に
形成される印刷画像は色合いがくすんだ感じで光沢感も
なく、通常のオフセットやグラビア印刷物の出来ばえに
比べ著しく画質が劣ってしまう。
面積の大きい写真調画像等が印刷されていることが多
く、再剥離型感圧接着剤層上に印刷されたインクの層は
剥離層として働きその部分の接着力は得られず、安定且
つ充分な接着力が得られない。しかも、インクの接着性
への悪影響の問題は、印刷を再剥離型感圧接着剤層の下
に行っても解決しない。それは、下のインク層と再剥離
型感圧接着剤層との接着力が弱く、再剥離時にインクと
再剥離型感圧接着剤層との間で剥離したり、葉書の形態
に製造する工程中の接合前に再剥離型感圧接着剤層の浮
きや剥離が発生する恐れがあるからである。このよう
に、隠蔽情報の印刷面積が広い場合は、仮接着力、また
剥離力を経時的安定性も含めて適切なものとするのは容
易ではなく、出来たとしても高度な技術を要する。
メール等で記載される情報の印刷面積が大きい用途にも
適し、また安定した接着力、剥離力、剥離面となる感圧
接着性フォームを提供することにある。
本発明の感圧接着性フォームでは、対向接着させる仮接
着予定面の両面に、接着前は通常の状態では接着せず、
少なくとも圧力により接着する感圧接着剤層が形成され
た感圧接着性フォームであって、対向接着させる少なく
とも片方の感圧接着剤層の下方には隠蔽情報を有し、且
つ、該感圧接着剤層又は他方の感圧接着剤層の直下には
剥離層が形成された構成として、接着させた後に剥離す
るときは剥離層により剥離することで隠蔽情報が視認で
きる様にした。また、感圧接着剤層同士の接合面から剥
がす必要がないために、感圧接着剤層は、再剥離性を考
慮した再剥離型感圧接着剤層とする必要がなく、感圧接
着剤100重量部当たり充填剤を含有しても100重量
部以下としても、安定的な接着力、剥離力、剥離面とな
り、また、充填剤を含有しない感圧接着剤層とした構成
とすれば、感圧接着剤層の下の隠蔽情報が白く曇らず、
光沢感の有るものが可能となる。そして、感圧接着剤層
は、スチレン−ブタジエンゴムラテックス、アクリロニ
トリル−ブタジエンゴムラテックスゴムラテックス、及
びアクリル系樹脂ラテックス等の粘着剤を主成分とす
る。
明の感圧接着性フォームの実施形態を説明する。先ず、
図1は、本発明の感圧接着性フォームの一形態の断面図
を示す。同図の感圧接着性フォーム10は、中央の折り
込み線5で左片11及び右片12に区分され、各片の図
面上側の仮接着予定面に感圧接着剤層2が形成されてい
る。折り込み線5は仮想線であるが、折り込み用のミシ
ン目加工が適宜施されることもある。また、基材1上の
左片及び右片側には、それぞれに隠蔽情報3が形成さ
れ、左片11側ではさらに隠蔽情報が形成された基材1
の仮接着予定面の全面に剥離層4が形成され、感圧接着
剤層2は剥離層4を直下として剥離層4上の全面に形成
されている。一方、基材1の右片側には剥離層はなく、
隠蔽情報が形成された基材1の仮接着予定面の全面に感
圧接着剤層2が形成されている。また、剥離層4が無い
側である右片12の感圧接着剤層2上には、NIP等に
よって形成された隠蔽情報31も形成されている。そし
て、感圧接着性フォーム10を、折り込み線5で、左片
及び右片の仮接着予定面同士を対向させる様に折り込
み、各面の感圧接着剤層同士を接合すれば、二つ折りの
葉書等となり、これを剥離するときは、剥離層4により
剥離して、各片が有する隠蔽情報を視認できる様になっ
ている。左片11の隠蔽情報3は剥離層4を透して見
え、右片12の隠蔽情報3及び31は右片12及び左片
11に形成されていた感圧接着剤層2を透して見える。
11及び右片12の表面側の両面に、隠蔽情報3が形成
されているが、本発明では、隠蔽情報は対向させる仮接
着予定面の少なくとも片方の面に形成されていれば良
い。隠蔽情報3は、感圧接着剤層2の下方として、ま
た、剥離層4が有る場合はさらに剥離層の下方として、
それらの層形成前に、通常は基材1に印刷により形成さ
れる。剥離層上への隠蔽情報の印刷形成も不可能ではな
いが、印刷面積の大小で剥離性の変動が生じ易く、性能
安定に注意する必要がある。なお、隠蔽情報をさらに感
圧接着剤層の上に、NIP等によって印刷形成すること
も、図1の様に感圧接着剤層の印刷適性次第では可能で
ある。感圧接着剤層上での隠蔽情報は可変情報の記載に
適している。なお、剥離層4形成側である左片11の感
圧接着剤層2上へ形成した隠蔽情報は、剥離後は右片に
移行し像が裏返しとなってしまうので、剥離層を形成し
ない側の仮接着予定面の感圧接着剤層上が好ましい。
材料等について説明する。先ず、基材1としては、従来
公知の、NIP(ノンインパクトプリンタ)用紙等の各
種紙類の他、合成紙、或いはポリプロピレン樹脂、セル
ロース系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂
等の樹脂フィルム類、不織布類、及びこれらの複合体等
を用いることができる。
剤層同士の再剥離性を具備する必要はないが、メールシ
ーラー、NIP等の装置でフォームを取り扱える様に、
その露出面が接着前は通常の状態では接着しないが少な
くとも圧力により(また必要に応じて熱を併用しても良
い)感圧接着剤層同士で接着する性能を具備する必要は
ある。また、連続フォームをジグザグ折りに積み重ねて
感圧接着剤層の露出面同士が対向する時に、フォームの
自重でブロッキングが発生しない様に、耐ブロッキング
適性も具備することが望ましい。そして、感圧接着剤層
の下方に設けられる隠蔽情報が白く曇らない程度の透明
性を具備することが望ましい。以上の様な性能を備えた
感圧接着剤層としては、従来公知の再剥離型感圧接着剤
層である、天然ゴム(NR)にメタクリル酸メチルをグ
ラフト重合(PMMA)したアクリル変性天然ゴム(P
MMA−NR)等のNR(天然ゴム)系粘着剤を粘着主
剤としてシリカや澱粉等の充填剤を添加した構成のもの
に対して、充填剤を無しにするか微量としたものも一応
は考えられるが、NR系粘着剤ではこれらの充填剤が不
足すると自着性が強い為に、接着前の通常の状態で接着
したりブロッキングが発生し好ましくない。また、直下
にフルカラー印刷等による隠蔽情報が形成された構成の
場合に、そのインク層や、或いは基材となる用紙との密
着性が劣り、剥離面が安定しない。
ブタジエンゴム(SBR)やカルボキシ変性SBR(X
SBR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NB
R)のゴムラテックス、或いはポリアクリル酸エステル
等のアクリル系樹脂ラテックス等の粘着剤を使用する。
これらによる感圧接着剤層は印刷インクへの接着力が強
く、インク付着面積が大きい場合でもインク層と感圧接
着剤層との界面で剥離することがない。また、これらラ
テックスは水系エマルションとして供給される。特に、
ソープフリー乳化重合法によって得たこれらのラテック
スは、特殊なオリゴマータイプの乳化剤を使用し低分子
量の乳化剤を含有しないために、そのガラス転移温度T
gのわりには最低造膜温度が低く、ドライタック(べた
つき感)が少ない点で好ましい。これら、ソープフリー
エマルションのラテックスは、NRベースのラテックス
に付きまとう自然劣化によるベトツキや接着力の変化等
の経時安定性の問題がなく品質安定化に寄与する利点も
ある。
テックスに、低分子量の乳化剤を用いた通常の乳化重合
によるラテックスとして、スチレン−ブタジエンゴム
(SBR)、カルボキシ変性SBR(XSBR)、アク
リロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、或いは、ア
クリル変性天然ゴム(PMMA−NR)、ポリアクリル
酸エステル等のアクリル樹脂系ラテックスの粘着剤等
を、種々の特性向上の為に併用しても良い。
要に応じて少量の充填剤等の添加剤を加えて、感圧接着
剤層を形成するためのの塗工液やインクとする場合、ソ
ープフリーエマルションはイソプロピルアルコール(I
PA)との混和性に優れているために、IPAを消泡剤
として使用でき、ブリード(接着界面に移行した消泡剤
で接着層同士の接着力の経時安定性が低下する)の原因
となる通常の消泡剤が不要であり、また塗工時の固形分
調整も任意の割合に出来るという利点がある。例えば、
IPAはエマルション原液100重量部に対して300
重量部程度まで使用できる。従って、塗液の発泡や版詰
まり等を発生しにくく出来、グラビア塗工適性にも優れ
ている。また、IPA以外の希釈剤として水を、それに
通常の消泡剤等の従来公知の添加剤を、グラビア塗工適
性、経時的特性等を妨げない範囲で適宜用いてもよい。
例えば、上記ポリアクリル酸エステル系ラテックスへの
IPA添加はゲル化を起こし易いので、水と通常の消泡
剤を用いると良い。感圧接着剤層の形成方法は、塗工法
の他に、希釈剤や添加剤を適宜調整してインクとして、
グラビア印刷やフレキソ印刷で形成しても良い。なお、
この場合、任意形状で部分形成できるので、例えばZ折
りフォームでは仮接着予定面のみの必要最小限の面に形
成することもできる。
性の感圧接着剤層と異なり、接着剤層同士の接合面で再
剥離する必要がないので、上記ラテックスに充填剤を必
須成分として添加して、感圧接着剤層の露出面の接着特
性を調整する必要がない。これに対して、インク層への
接着力が強い上記ラテックスを用いた接着剤層として、
この接着剤層同士の接合面で再剥離させるタイプの再剥
離型接着剤層による感圧接着性フォームも本発明者は既
に提案している(特願平7−224571号)。しか
し、この場合、接合面同士の再剥離性付与の為に、ま
た、再剥離後に下の隠蔽情報が白く曇って見えることを
防止する為に接着剤層は透明であるこが望ましく、再剥
離性付与等の為に添加する充填剤はアクリル樹脂やポリ
スチレン樹脂等による樹脂粒子等が好適となる(但し、
樹脂粒子は他の無機系充填剤に比べてコスト高とな
る)。また、場合によっては、接着力が経時的に強くな
り過ぎて、隠蔽情報を構成するインク層が対向する面に
移行して剥離し易い等と、剥離面が安定しない恐れもあ
る。しかも、接着力は接着剤層の厚みでも変化する為に
ロット管理に割くコストもかか易く、また、感圧接着フ
ォームを使用時には、接着時に加える圧力が強過ぎる
と、接着剤層同士の接合面で綺麗に剥離せず、ひどいと
きは印字したものが判読できなくなる等の課題もあり、
実用性能は持っていたが、製造及び使用には高度な技術
を要する面もあった。
接着剤層の直下に剥離層を設けて、接着剤層同士の接合
面での再剥離性を不要としたので、インク付着面積の広
い隠蔽情報に対しても適用できる上に、接着剤層の材料
面、厚み、接着圧力等による接着力等のコントロール、
およびロット管理等、製造がより容易となり、なお且
つ、使用時においても、接着圧力の条件範囲が広く、使
い易いものとなっている。従って、本発明では感圧接着
剤層の主剤として上記ラテックスを用いるが、充填剤を
添加したとしても、感圧接着剤層の透明性等をさほど要
求しない用途では、剥離層で剥離すれば良いのであるか
ら、感圧接着剤層の総重量100重量部当たり、多くて
も50重量部、好ましくは30重量部含有させれば充分
である。この場合の含有量は感圧接着剤層上にNIP印
字適性、ブロッキング防止等の点から適宜選択する。ま
た、感圧接着剤層の透明性が望まれる用途では、透明性
の点から充填剤の含有量は、感圧接着剤層の総重量10
0重量部当たり、せいぜい4重量部含有させれば十分で
あり、ラテックス次第では充填剤を添加しなくても良
い。このように充填剤の添加は、ブロッキング防止、
(感圧接着剤層露出面への)印刷適性向上等の為であ
る。もしも、充填剤を添加する際は、透明性が望まれる
用途では、ポリスチレン、アクリル樹脂等による平均粒
子径が0.05〜10μm程度の樹脂粒子が透明性、光
沢感等の点から好ましい。また、樹脂粒子には架橋樹脂
粒子を用いても良い。また、感圧接着剤層同士の界面で
の接着力及び特に剥離力、さらにその経時安定性に影響
する感圧接着剤層の厚みもその自由度が広がり、0.5
〜10μmとすることができる。薄過ぎると適度な接着
力が得られないが、逆に厚過ぎる場合は接着力的には問
題ないがコスト的に不利となる。特に、本発明では剥離
層により剥離させる為に感圧接着剤層厚のバラツキの許
容量が大きく、厚みのバラツキによる接着力のバラツキ
が、剥がすときの剥離力に影響せず、安定的な性能の感
圧性接着性フォームが得られ、また接着時の圧力の許容
範囲も広いものとなる。なお、感圧接着剤層露出面に対
するNIPによる印刷等の印刷適性の改善が必要な場合
の充填剤としては、シリカ、タルク等の無機充填剤を添
加しても良いが、この場合も再剥離性の付与ではないか
ら、感圧接着剤層の総重量100重量部当たり、せいぜ
い10重量部含有させれば十分である。
の直ぐ上に形成される感圧接着剤層が適度の強さで剥が
れる剥離力となる材料を用いる。具体的には、例えば剥
離力が比較的重い重剥離とするには、アクリル系樹脂等
が良い。また、中程度の剥離力の中剥離とするには、例
えば、ポリビニルアルコール樹脂と長鎖アルキルイソシ
アネート付加物とによる架橋物で剥離層を形成すると良
い。また、軽い剥離力の軽剥離とするには、水系又は溶
剤系によって形成するシリコーン系樹脂で形成すると良
い。これらは要求される剥離力に応じて適宜選択する。
なお、前記アクリル系樹脂やポリビニルアルコール樹脂
等の剥離層に、シリコーンやワックス等の離型剤を適宜
配合しても良いが、低分子量のものは、ブリードにより
剥離力が変化する等の経時安定性の問題もあるので、注
意して用いる。また、剥離層の形成は、感圧接着剤層同
様に、グラビア塗工等の塗工法、グラビア印刷、フレキ
ソ印刷等の印刷法等で行えばよい。なお、剥離面は、剥
離層と該剥離層上の感圧接着剤層との界面、或いは剥離
層自身(剥離層の凝集破壊)、剥離層と該剥離層下の材
料(基材、隠蔽情報のインク層及び基材)、或いはこれ
らの組み合わせのいずれとなっても良い。
に、通常は基材上に形成しておく、情報である。したが
って、隠蔽情報は個別の各フォームで共通の情報、すな
わち、固定情報として、例えば、利用明細書の枠線、記
号、図形、定型文、絵柄等の固定情報が普通であり、基
材自身に感熱記録紙やジアゾ記録紙等を用いるインクの
付着によらない記録方式で形成しても良いが、通常は基
材にインクを印刷することで形成する。特に本発明では
剥離層がある上に、さらに前述のNBR系等の粘着剤を
利用した感圧接着剤の場合、インクの付着面積が広くて
も剥離力、接着力が安定するので、オフセット印刷等の
よる通常のフルカラー印刷の写真調の画像情報等でも良
い。印刷手段は、グラビア印刷、活版印刷、フレキソ印
刷、シルクスクリーン印刷、電子写真印刷、インクジェ
ット印刷、NIP等でも良い。また、印刷インクは紫外
線硬化型のオフセット用等でも良い。紫外線硬化型のオ
フセットインクは、通常の酸化重合型のオフセットイン
クより高価だが、硬化度合いを一定に管理し易い。但
し、紫外線硬化型インクは、耐摩性、耐熱性付与の為
に、ポリエチレンワックスやシリコーンが含まれている
ものが上市されているが、濡れが悪く、接着剤の接着性
が劣るため、ワックス成分やシリコーン成分を含まない
インクが望ましい。一方、酸化重合型は放置時間で硬化
度合いが異るので、その上に感圧接着剤層や剥離層をを
形成して接着させる場合、品質管理上、制御しにくいと
いう難があるが、これらインクは用途により適宜使い分
ければ良い。ところで、各個別のフォーム毎に異なる可
変情報、例えば、明細書の明細内訳等は、前述の如く感
圧接着剤層上に形成するのが好ましく、この場合は、感
圧接着剤層のNIP等に対する印刷適性を、感圧接着剤
層の性能を損なわない範囲で適宜少量のシリカ、樹脂粒
子等の充填剤を添加して向上させても良い。
ば葉書用紙として使用する場合は、上述の二つ折り形態
以外に、Z折り、三つ折り、四つ折り、或いは、対面す
る紙片の片方が他方の半分や1/3等の大きさとした、
半折り形態等の従来公知の各種形態を取り得る。また、
折込線も例えば葉書の縦方向に限らず横方向でも良い。
なお、図1では、一枚の二つ折りの葉書用紙等を想定し
たものだが、本発明の感圧接着性フォームは、通常は、
多数のマージナル孔が連設されたマージナル部を左右に
有し且つ一単位の用紙が複数連続した連続帳票の形態で
あるが、カット紙プリンタ専用の枚葉のフォームでも良
い。また、本発明では、基本的には、仮接着予定面とし
て対向するシートの両面が接続した一枚の(枚葉又は連
続の)フォームとなっているが、対向するそれぞれの面
が分離して別々の(枚葉又は連続の)連続フォームとな
っており、これを一組のフォームとして捉えたものでも
良く、同様の効果を得ることがでる。また、本発明の感
圧接着性フォームは、従来公知の方法によって、周縁部
の一部等の感圧接着剤層の上又は下等にインク等による
(上記した剥離層よりも軽い剥離力の)剥離層を設けた
り、重ね合わせるシートの角をカットしたりして、再剥
離時の剥離のきっかけを作っておいてもよい。また、対
向する仮接着予定面が合成紙等でその表面物性から感圧
接着剤層との少なくとも圧力による接着が容易に得られ
るならば、感圧接着剤層は剥離層のある方の片方のみと
して、前記合成紙等による方はそのままとしても良い。
質紙(日本製紙(株)製、エクセレントフォーム<90
>)を用い、この基材の左片及び右片の仮接着予定面と
なる表面側に固定情報となる隠蔽情報をオフセット印刷
した後、左片の全面に下記組成の剥離層インクをグラビ
ア印刷で塗布量(乾燥時塗布量、以下同じ)0.2g/
m2 に印刷して剥離層を形成した。次いで、左片及び右
片の仮接着予定面の全面に下記組成の感圧接着剤を塗布
量3g/m2 にグラビア塗工して感圧接着剤層を形成し
て、本発明の感圧接着性フォームを得た。
トプリンタで宛て名を印字後、仮接着予定面同士を対向
させ、メールシーラー(大日本印刷(株)製、MS−9
000)で接着して、二つ折りされた一枚の葉書とし
た。仮接着後に、剥離してみると、剥離層と感圧接着剤
層との間で綺麗に剥がれ、印刷された隠蔽情報は、他方
の面に移行する不具合は起こらず、光沢感をもって見る
ことができた。
感圧接着剤層の下に隠蔽情報を設けるので、写真調のフ
ルカラー印刷等の印刷面積の広い隠蔽情報が可能であ
る。しかも、仮接着後の剥離は、感圧接着剤層下に設け
た剥離層により確実に安定して剥がれる様になった。そ
の結果、感圧接着剤層に配合する充填剤量も、感圧接着
剤層上へのNIP印字適性を具備させめ点でも少なめで
良く、また、ブロッキング適性等を具備させる点では、
充填剤量をさらに減らすか無しに出来る。したがって、
隠蔽情報に光沢感を付与できる上、透明性を考慮した高
価な樹脂粒子等の充填剤等の充填剤コスト、また感圧接
着剤層の厚みロット管理等の管理コストを低減できる。
また、フォーム使用に際して接着時の圧力の許容範囲も
広がり使い易い。
つ折り用紙の断面図。
性の感圧接着剤層と異なり、接着剤層同士の接合面で再
剥離する必要がないので、上記ラテックスに充填剤を必
須成分として添加して、感圧接着剤層の露出面の接着特
性を調整する必要がない。これに対して、インク層への
接着力が強い上記ラテックスを用いた接着剤層として、
この接着剤層同士の接合面で再剥離させるタイプの再剥
離型接着剤層による感圧接着性フォームも本発明者は既
に提案している(特願平7−224571号)。しか
し、この場合、接合面同士の再剥離性付与の為に、ま
た、再剥離後に下の隠蔽情報が白く曇って見えることを
防止する為に接着剤層は透明であることが望ましく、再
剥離性付与等の為に添加する充填剤はアクリル樹脂やポ
リスチレン樹脂等による樹脂粒子等が好適となる(但
し、樹脂粒子は他の無機系充填剤に比べてコスト高とな
る)。また、場合によっては、接着力が経時的に強くな
り過ぎて、隠蔽情報を構成するインク層が対向する面に
移行して剥離し易い等と、剥離面が安定しない恐れもあ
る。しかも、接着力は接着剤層の厚みでも変化する為に
ロット管理に割くコストもかかり易く、また、感圧接着
フォームを使用時には、接着時に加える圧力が強過ぎる
と、接着剤層同士の接合面で綺麗に剥離せず、ひどいと
きは印字したものが判読できなくなる等の課題もあり、
実用性能は持っていたが、製造及び使用には高度な技術
を要する面もあった。
Claims (3)
- 【請求項1】 対向接着させる仮接着予定面の両面に、
接着前は通常の状態では接着せず、少なくとも圧力によ
り接着する感圧接着剤層が形成された感圧接着性フォー
ムであって、 対向接着させる少なくとも片方の感圧接着剤層の下方に
は隠蔽情報を有し、且つ、該感圧接着剤層又は他方の感
圧接着剤層の直下には剥離層が形成され、接着させた後
に剥離するときは剥離層により剥離することで隠蔽情報
が視認できる、感圧接着性フォーム。 - 【請求項2】 感圧接着剤層100重量部当たり、充填
剤を含有しても50重量部以下又は含有しない感圧接着
剤層である、請求項1記載の感圧接着性フォーム。 - 【請求項3】 感圧接着剤層が、スチレン−ブタジエン
ゴムラテックス、アクリロニトリル−ブタジエンゴムラ
テックス、及びアクリル系樹脂ラテックスの群から選ば
れた粘着剤を主成分とする請求項1又は2記載の感圧接
着性フォーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8119567A JPH09277754A (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 感圧接着性フォーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8119567A JPH09277754A (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 感圧接着性フォーム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09277754A true JPH09277754A (ja) | 1997-10-28 |
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ID=14764541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8119567A Pending JPH09277754A (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 感圧接着性フォーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09277754A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006347106A (ja) * | 2005-06-20 | 2006-12-28 | Toppan Forms Co Ltd | 情報隠蔽シート |
JP2007177210A (ja) * | 2005-12-02 | 2007-07-12 | Nitto Denko Corp | 加熱剥離型粘着シートおよびこの加熱剥離型粘着シートを用いた半導体チップの製造方法 |
JP2016190445A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-10 | トッパン・フォームズ株式会社 | 圧着シート |
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1996
- 1996-04-18 JP JP8119567A patent/JPH09277754A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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