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JPH09232147A - 伝送線路トランス - Google Patents

伝送線路トランス

Info

Publication number
JPH09232147A
JPH09232147A JP3467996A JP3467996A JPH09232147A JP H09232147 A JPH09232147 A JP H09232147A JP 3467996 A JP3467996 A JP 3467996A JP 3467996 A JP3467996 A JP 3467996A JP H09232147 A JPH09232147 A JP H09232147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic core
film
dielectric substrate
conductor
transmission line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3467996A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshisuke Fukazawa
善亮 深澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP3467996A priority Critical patent/JPH09232147A/ja
Publication of JPH09232147A publication Critical patent/JPH09232147A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気コアへの巻線を自動化できるようにす
る。巻線形状のバラツキを抑制できるようにして高周波
特性のバラツキを抑える。 【構成】 フィルム状誘電体基板1上に蛇行する平行導
体線路対2を2対を設け導体線路対2の蛇行屈曲部に貫
通穴3を形成しておく。この貫通穴3にU字型磁気コア
4の2本の脚を貫通させて磁気コア4を誘電体基板1に
縫い込む。U字型磁気コア4にI字型磁気コア5に密着
させて閉磁路を形成する〔図4(a)〕。図4(b)は
接続回路例であって、端子、は入力側線路に、、
は出力側線路に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送線路トランス
に関し、特に、高周波伝送線路における平衡・非平衡変
換やインピーダンス変換に用いられる高周波用トランス
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、この種従来の伝送線路トランス
の斜視図である。同図に示されるように、従来、メガネ
型磁気コア6に、手巻きにて導電線対7を巻き付けるこ
とによって製作していた(以下、これを第1の従来例と
いう)。導電線対7には、絶縁体を挟んで平行に配置さ
れた平行導電線、あるいは絶縁膜被覆された撚り線など
が用いられてきた〔その等価回路図を図4(b)に示
す。図4(b)における端子〜は図5の〜に対
応している〕。
【0003】図5に示した第1の従来例では、対をなす
導電線の間隔が一定しないので、これを改善するものと
して、誘電体フィルム上に導電体対を形成する方式が、
特開平2−137305にて提案されている。図6は、
同公報にて提案された伝送線路トランスの斜視図である
(以下、これを第2の従来例という)。この方式の伝送
線路トランスは、図6に示されるように、誘電体フィル
ム9上に平行導電体対10を形成しておき、これをドー
ナツ型の環状磁気コア8に複数回巻き付けることによっ
て製作される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した第1、第2の
従来例のトランスは、メガネ型またはドーナツ型磁気コ
アの穴に、導電体対あるいは導電体対を形成した一本の
フィルムを複数回通して巻く構造となっているため、製
造上巻線工程が機械化に不向きな構造となっており、手
巻きに頼らざるを得ず、組み立て工数増により、製造コ
ストの増加を招いていた。
【0005】また、従来例では、手巻きにて磁気コアに
導電体対または導電体対を形成したフィルムを巻き付け
ていたため、磁気コアとの密着度や磁気コアとの角度
(図5におけるθ)を一定に保つことが難しく、高周波
特性のバラツキの少ないトランスを形成することが困難
であった。すなわち、従来例では、磁気コアと導電体対
間の距離(間隙)が一定化しないため、トランスのイン
ピーダンスを決定するインダクタンス成分を一定化にす
ることが難く、さらに巻き付けた導電体対間の間隔を一
定に保つことが難しいため、導電体対によって決定され
るインピーダンスに、該導電体対ともう一方の導体線対
との間隔の乱れによるインピーダンス分が重複され、全
体としてトランスのインピーダンスに乱れが生じてい
た。
【0006】したがって、本発明の解決すべき課題は、
第1に、組み立てを自動化、機械化することのできる構
造の伝送線路トランスを提供することであり、第2に、
磁気コアと導体線路対との距離、および導体線路対間の
間隔を一定化することのできるトランスを提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、誘電体フ
ィルム上に蛇行する導体線路対を設け、その蛇行する導
体線路間に貫通穴(または切り込み)を設け、この貫通
穴に磁気コアを貫通させてこれを誘電体フィルムに縫い
込むことによって解決することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明による伝送線路トランス
は、複数の貫通穴または切り込みが設けられたフィルム
状誘電体基板と、前記貫通穴または切り込みの間を縫う
ように蛇行して前記フィルム状誘電体基板上に形成され
た、対をなす導体線路と、前記貫通穴または切り込みを
貫通することにより前記フィルム状誘電体基板に縫い込
まれた第1のコアと、閉磁路を形成すべく前記第1の磁
気コアと組み合わされた第2の磁気コアと、を備えるこ
とを特徴としている。
【0009】上記のように、本発明によるトランスは、
フィルム状誘電体基板上にミアンダ状に曲折して配置し
た平行導体線路対の屈曲部に貫通穴を設け、この貫通穴
に磁気コアを縫うように貫通させることにより、磁気コ
アに導体線路を巻き付ける構造を実現しており、トラン
スとしての動作を可能ならしめている。そして、本発明
によるこの貫通穴(または切り込み)に磁気コアを挿入
するという構成により、製造上閉鎖された磁気コアに導
体を巻き付ける工程を省略することができるため、自動
化、機械化に対応しやすくなりコスト低減を図ることが
できる。
【0010】また、巻き線が磁気コアを貫通穴に通すこ
とによって実現されるため、導体線路の巻き付け強さの
バラツキによる磁気コアとの密着性のバラツキも少なく
なり(磁気コア、導体線路間の距離が一定化され)、高
周波特性のバラツキが少なくなる。さらに、導体線路対
が印刷配線として形成されるため、導体線路対間の間隔
はフィルム状誘電体基板上での形成寸法となり、巻き付
け時の乱れに起因するインピーダンスの乱れが生じない
ようになる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。 [第1の実施例]図1(a)、(b)は、それぞれ本発
明の第1の実施例において用いられる誘電体基板と磁気
コアの平面図である。図1(a)に示すように、フィル
ム状誘電体基板1上には、一定間隔で形成された導電体
対である平行導体線路対2が蛇行して形成されている。
そして、その導体線路対2の蛇行部間あるいは蛇行部に
隣接して4個の貫通穴3が設けられている。本実施例に
おいて用いられる磁気コアは、図1(b)に示すよう
に、U字型磁気コア4とI字型磁気コア5である。
【0012】図2(a)は、本発明の第1の実施例の伝
送線路トランスを示す斜視図であり、図2(b)はその
等価回路図である。図2(a)に示すように、I字型磁
気コア5を、誘電体基板1に開設された貫通穴3に、上
から下へそして下から上へ順次貫通させて、誘電体基板
に縫い込む。次に、I字型磁気コア5を挟み込むように
U字型磁気コア4を配置して、磁気コア4、5により閉
磁路を形成する。
【0013】次に、本発明の実施例の動作について、図
2(a)、(b)を参照して説明する。図2(b)にお
いて、端子とを入力側線路に接続し、端子とを
出力側線路に接続することにより、本実施例トランスを
伝送線路型トランスとして動作させる。図2(a)にお
いて、フィルム状誘電体基板1上の平行導体線路対2の
線路インピーダンスZは、導体線路対2の導体幅をW、
導体間隔をDとし、誘電体フィルム1の比誘電率と比透
磁率をεr 、μr とすると等価的に式(1)のように示
される。 Z=377/π・√(μr /εr )・ln(4D/W) …(1)
【0014】例えば、Z=150Ωとするとき、μr
1、εr =4.3とし、W=0.1mmとした場合、D
=0.3mm程度となる。導体線路対のミアンダ状に曲
折させる数は等価回路的に巻線回数と同じになる。した
がって、この曲折回数は、使用周波数帯域と磁気コアの
材質並びに必要とするAL値(コイルのインダクタンス
性を示す特性値)により決定される。
【0015】[第2の実施例]図3(a)、(b)は、
本発明の第2の実施例において用いられるフィルム状誘
電体基板と磁気コアの平面図である。図3(a)に示す
ように、フィルム状誘電体基板1上には、2つの平行導
体線路対2が形成されており、それぞれの導体線路対2
に関連して4個ずつの貫通穴3が設けられている。図3
(b)に示すように、本実施例においても、U字型磁気
コア4とI字型磁気コア5とが用いられる。
【0016】図4(a)は、本発明の第2の実施例の伝
送線路トランスを示す斜視図である。本実施例において
は、U字型磁気コア4の2つの脚をそれぞれ導体線路対
2の中に縫い込むように貫通穴3に貫通させている。こ
れにより2つのトランスが構成されている。図4(b)
は、第2の実施例の接続例を示す回路図であって、トラ
ンスを伝送線路内に接続する回路例を示す。図4(b)
の端子、は、入力側線路に接続され、端子、は
出力側線路に接続される。その基本動作は図2に示した
先の実施例の伝送線路型トランスと同じであり、式
(1)に従った特性を示す。
【0017】ここでフィルム状誘電体基板1には厚さ2
5μmのポリミドフィルムを用い、厚さ70μmの銅箔
により導体線路2を形成すれば、磁気コアを縫うように
貫通穴3を容易に通すことができる。磁気コアに透磁率
μ=200程度のNiZn系のフェライトを用い、磁路
長12mm、磁束の断面積10mm2 、導体線路の蛇行
曲折回数を3回として伝送線路トランスを形成すれば、
100MHz〜1GHzでインピーダンス変換が可能な
トランスを実現できる。
【0018】本発明の伝送線路トランスによれば、従来
のトランス(図5、図6)のように製造上導体線路また
は導体線路を形成したフィルムを磁気コアに巻き付ける
工程が省くことができるため、自動化、機械化が容易で
あり、製造コストを低減することができる。
【0019】また、本発明のトランスでは、フィルム状
誘電体基板に形成した貫通穴に磁気コアを縫うように貫
通させる構造であるため、磁気コアとの密着性はフィル
ム状誘電体基板に形成した貫通穴3の加工精度に依存
し、また蛇行する導体線路対間の間隔は、印刷配線され
る導体線路対およびフィルム状誘電体基板の加工精度に
のみ依存し、個体間で大きくバラツくことはなくなる。
これに対し、図5、図6に示した従来例では、導電体対
または導電体対を形成した誘電体フィルムを磁気コアに
人手により巻き付けていたため、巻き付け強度や向きに
個体差が生じ、このため導電体線路と磁気コアの密着性
や導電体線路対の間隔にバラツキが生じ、コイルのAL
値に大きなバラツキが生じ、したがって、高周波トラン
スとしての特性に大きなバラツキが生じていた。本発明
による構成では、これらのバラツキが軽減されるため、
トランスの高周波特性のバラツキを抑制することができ
る。
【0020】以上好ましい実施例について説明したが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、特許
請求の範囲に記載された範囲内において適宜の変更が可
能なものである。例えば、実施例では、平行導体線路対
をフィルム状誘電体基板の一方の側にのみ形成していた
が、これを基板の両面に形成するようにすることができ
る。また、フィルム状誘電体基板に形成していた楕円形
状の貫通穴に代え切り込みとすることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による伝送
線路トランスは、フィルム状誘電体基板に蛇行する導体
線路対と貫通穴を設け、この貫通穴に磁気コアを貫通さ
せるものであるので、磁気コアに巻線あるいはフィルム
状基板を巻き付ける工程を省略することが可能になり、
製造の自動化、機械化が可能になるため、製造コストを
低減することができる。また、本発明の伝送線路トラン
スによれば、巻き上がりの形状バラツキを低減すること
ができ、これにより、高周波領域における特性バラツキ
を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例において用いられるフ
ィルム状誘電体基板と磁気コアの平面図。
【図2】 本発明の第1の実施例の斜視図とその等価回
路図。
【図3】 本発明の第2の実施例において用いられるフ
ィルム状誘電体基板と磁気コアの平面図。
【図4】 本発明の第2の実施例の斜視図とその接続例
を示す回路図。
【図5】 第1の従来例を示す斜視図。
【図6】 第2の従来例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 フィルム状誘電体基板 2 平行導体線路対 3 貫通穴 4 U字型磁気コア 5 I字型磁気コア 6 メガネ型磁気コア 7 導電線対 8 環状磁気コア 9 誘電体フィルム 10 平行導電体対

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の貫通穴または切り込みが設けられ
    たフィルム状誘電体基板と、前記貫通穴または切り込み
    の間を縫うように蛇行して前記フィルム状誘電体基板上
    に形成された、対をなす導体線路と、前記貫通穴または
    切り込みを貫通することにより前記フィルム状誘電体基
    板に縫い込まれた第1のコアと、閉磁路を形成すべく前
    記第1の磁気コアと組み合わされた第2の磁気コアと、
    を備えたことを特徴とする伝送線路トランス。
  2. 【請求項2】 前記フィルム状誘電体基板上には、複数
    対の導体線路が形成されていることを特徴とする請求項
    1記載の伝送線路トランス。
  3. 【請求項3】 対をなす導体線路が前記フィルム状誘電
    体基板の両面に形成されていることを特徴とする請求項
    1記載の伝送線路トランス。
  4. 【請求項4】 前記第1、第2の磁気コアは、いずれか
    一方が“I”の字状の、いずれか他方が“U”の字状の
    形状をなしていることを特徴とする請求項1記載の伝送
    線路トランス。
JP3467996A 1996-02-22 1996-02-22 伝送線路トランス Pending JPH09232147A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105513776A (zh) * 2014-09-25 2016-04-20 常熟凯玺电子电气有限公司 一种传输线变压器电压增益系统

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JPS58137206A (ja) * 1982-02-09 1983-08-15 Sony Corp インダクタンス素子
JPH0321003A (ja) * 1989-06-19 1991-01-29 Anritsu Corp 伝送線路トランス
JPH06224056A (ja) * 1993-01-26 1994-08-12 Matsushita Electric Works Ltd 平面形トランス

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