JPH09216051A - レーザロウ付け方法 - Google Patents
レーザロウ付け方法Info
- Publication number
- JPH09216051A JPH09216051A JP8021139A JP2113996A JPH09216051A JP H09216051 A JPH09216051 A JP H09216051A JP 8021139 A JP8021139 A JP 8021139A JP 2113996 A JP2113996 A JP 2113996A JP H09216051 A JPH09216051 A JP H09216051A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lead wire
- laser beam
- laminate
- joined
- brazing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱容量の大きな金属材料あるいは金属板を複
数枚重ね合わせた積層物といった接合対象物とリード線
との接合を、端子等の中間物を介さずに、直接両者を接
合する、簡単かつ安価なレーザロウ付け法を提供する。 【解決手段】 リード線先端部にペースト状ロウ材を塗
布して接合対象物である積層断面に接触させ、この接触
部から積層材の積層面に沿った方向へ所定距離だけ離れ
た位置にレーザビームを照射してロウ付けを行う。
数枚重ね合わせた積層物といった接合対象物とリード線
との接合を、端子等の中間物を介さずに、直接両者を接
合する、簡単かつ安価なレーザロウ付け法を提供する。 【解決手段】 リード線先端部にペースト状ロウ材を塗
布して接合対象物である積層断面に接触させ、この接触
部から積層材の積層面に沿った方向へ所定距離だけ離れ
た位置にレーザビームを照射してロウ付けを行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱容量の大きな
金属材料、あるいは、金属板を複数枚重ね合わせた積層
物の積層断面に、リード線を接合するレーザロウ付け法
に関するものである。
金属材料、あるいは、金属板を複数枚重ね合わせた積層
物の積層断面に、リード線を接合するレーザロウ付け法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱容量の大きな金属材料や金属板
を複数枚重ね合わせた積層物に対してリード線を接合す
る場合、接合対象物に植設された端子にリード線を巻き
付け、その巻き付け部にペースト状ロウ材を塗布してガ
スバーナあるいはレーザビームで加熱してロウ付けが行
われている。
を複数枚重ね合わせた積層物に対してリード線を接合す
る場合、接合対象物に植設された端子にリード線を巻き
付け、その巻き付け部にペースト状ロウ材を塗布してガ
スバーナあるいはレーザビームで加熱してロウ付けが行
われている。
【0003】従来方法の例として、例えば特開昭63−
261689で示される公報による接合方法がある。
261689で示される公報による接合方法がある。
【0004】図6において、2はベース1に植接された
端子で、この端子2には巻線の両端のリード線や電子部
品のリード線3が巻き付けられている。このリード線3
の端子2への巻付部4にはクリームハンダ5が塗布され
ている。そして、この端子2の巻付部4に近い位置には
レーザ光の波長に対して高い吸収率を有するカーボン入
り導電性樹脂などの液状またはクリーム状の光吸収材6
が塗布されている。この光吸収材6にレーザビーム7が
照射されて、レーザビーム7の熱エネルギーを効率よく
光吸収材6が吸収し、この熱エネルギーを端子2を介し
て巻付部4に伝え、クリームハンダ5を溶融しハンダ付
けを行うものである。
端子で、この端子2には巻線の両端のリード線や電子部
品のリード線3が巻き付けられている。このリード線3
の端子2への巻付部4にはクリームハンダ5が塗布され
ている。そして、この端子2の巻付部4に近い位置には
レーザ光の波長に対して高い吸収率を有するカーボン入
り導電性樹脂などの液状またはクリーム状の光吸収材6
が塗布されている。この光吸収材6にレーザビーム7が
照射されて、レーザビーム7の熱エネルギーを効率よく
光吸収材6が吸収し、この熱エネルギーを端子2を介し
て巻付部4に伝え、クリームハンダ5を溶融しハンダ付
けを行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来方
法は、熱容量の大きな金属材料や金属板を複数枚重ね合
わせた積層物といった接合対象物に対して、直接リード
線を接合するものではなく、接合対象物に植設された端
子にリード線を巻き付け、その巻き付け部にペースト状
ロウ材を塗布するとともに、この端子のリード線巻き付
け部の近くに光り吸収材を塗布しておき、この端子に塗
布された光り吸収材にレーザ光を照射して端子を加熱
し、この熱がリード線巻き付け部に塗布されたロウ材伝
わることによってロウ付けを行うという、端子を介した
間接的な接合法である。
法は、熱容量の大きな金属材料や金属板を複数枚重ね合
わせた積層物といった接合対象物に対して、直接リード
線を接合するものではなく、接合対象物に植設された端
子にリード線を巻き付け、その巻き付け部にペースト状
ロウ材を塗布するとともに、この端子のリード線巻き付
け部の近くに光り吸収材を塗布しておき、この端子に塗
布された光り吸収材にレーザ光を照射して端子を加熱
し、この熱がリード線巻き付け部に塗布されたロウ材伝
わることによってロウ付けを行うという、端子を介した
間接的な接合法である。
【0006】そして、端子を介しているがため、端子を
熱容量の大きな金属材料あるいは金属板を複数枚重ね合
わせた積層物といった接合対象物に固定する方法が必要
となること、端子へのリード線巻き付け装置及び巻き付
け作業が必要であること、さらに、端子のコストが付加
されるなどといった、付帯設備と部品費用に関するコス
トの問題と、製造工程が多くなり、作業時間がかるとい
った問題点があった。
熱容量の大きな金属材料あるいは金属板を複数枚重ね合
わせた積層物といった接合対象物に固定する方法が必要
となること、端子へのリード線巻き付け装置及び巻き付
け作業が必要であること、さらに、端子のコストが付加
されるなどといった、付帯設備と部品費用に関するコス
トの問題と、製造工程が多くなり、作業時間がかるとい
った問題点があった。
【0007】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、リード線を端子等を介さずに直接、熱容量
の大きな金属材料あるいは金属板を複数枚重ね合わせた
積層物といった接合対象物に接合するという、簡単かつ
安価なレーザロウ付け方法を提供することを目的とす
る。
ものであり、リード線を端子等を介さずに直接、熱容量
の大きな金属材料あるいは金属板を複数枚重ね合わせた
積層物といった接合対象物に接合するという、簡単かつ
安価なレーザロウ付け方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るレーザ
ロウ付け方法は、ロウ材が付けられたリード線先端部を
金属板積層物の積層断面に接触させ、金属積層物上のリ
ード線先端部と金属積層物との接触部から積層物の積層
面に沿った方向へ所定距離だけ離れた位置にレーザビー
ムを照射して、金属積層物へリード線をロウ付けするよ
うにしたものである。
ロウ付け方法は、ロウ材が付けられたリード線先端部を
金属板積層物の積層断面に接触させ、金属積層物上のリ
ード線先端部と金属積層物との接触部から積層物の積層
面に沿った方向へ所定距離だけ離れた位置にレーザビー
ムを照射して、金属積層物へリード線をロウ付けするよ
うにしたものである。
【0009】第2の発明に係るレーザロウ付け方法は、
第1の発明のレーザロウ付け方法において、金属積層物
上のレーザビーム照射位置に予めレーザビーム吸収剤を
塗布するようにしたものである。
第1の発明のレーザロウ付け方法において、金属積層物
上のレーザビーム照射位置に予めレーザビーム吸収剤を
塗布するようにしたものである。
【0010】第3の発明に係るレーザロウ付け方法は、
ロウ材が付けられたリード線先端部を接合対象物に接触
させ、接合対象物上のリード線先端部と接合対象物との
接触部にレーザビームを直接照射して接合対象物へリー
ド線をロウ付けするようにしたものである。
ロウ材が付けられたリード線先端部を接合対象物に接触
させ、接合対象物上のリード線先端部と接合対象物との
接触部にレーザビームを直接照射して接合対象物へリー
ド線をロウ付けするようにしたものである。
【0011】第4の発明に係るレーザロウ付け方法は、
第3の発明のレーザロウ付け方法において、接合対象物
が金属板積層物であるとともに接合面を金属板積層物の
積層断面としたものである。
第3の発明のレーザロウ付け方法において、接合対象物
が金属板積層物であるとともに接合面を金属板積層物の
積層断面としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。 実施の形態1.図1は、本発明によるレーザロウ付け方
法を説明する説明図であり、金属板を複数枚重ね合わせ
た積層物の積層断面に、リード線を接合する場合につい
て説明する。図1において、10は接合対象物であり、
金属板を複数枚重ね合わせた積層物となっている。ま
た、リード線3の先端部にはペースト状ロウ材5が塗布
されており、その先端部を積層断面に接触させる。次
に、この接触部から積層材の積層面に沿った方向へ所定
距離だけ離れた位置11(以下、レーザビーム照射位置
と呼ぶ)にレーザビーム7を照射することにより、レー
ザビーム照射位置11を加熱する。加熱されたレーザビ
ーム照射位置11からリード線接触部のロウ材へと熱伝
導によって熱が伝わり、その結果、ペースト状ロウ材5
の溶融が始まって、接合対象物とリード線との接合が行
われる。
いて説明する。 実施の形態1.図1は、本発明によるレーザロウ付け方
法を説明する説明図であり、金属板を複数枚重ね合わせ
た積層物の積層断面に、リード線を接合する場合につい
て説明する。図1において、10は接合対象物であり、
金属板を複数枚重ね合わせた積層物となっている。ま
た、リード線3の先端部にはペースト状ロウ材5が塗布
されており、その先端部を積層断面に接触させる。次
に、この接触部から積層材の積層面に沿った方向へ所定
距離だけ離れた位置11(以下、レーザビーム照射位置
と呼ぶ)にレーザビーム7を照射することにより、レー
ザビーム照射位置11を加熱する。加熱されたレーザビ
ーム照射位置11からリード線接触部のロウ材へと熱伝
導によって熱が伝わり、その結果、ペースト状ロウ材5
の溶融が始まって、接合対象物とリード線との接合が行
われる。
【0013】ここで、レーザビーム照射位置11の選定
理由について、図2をもとに説明する。レーザビーム照
射位置11を、リード線接触部から積層材の積層面に沿
った方向へ所定距離だけ離れた位置ではなく、図2
(a)に示されるような積層材の積層面と垂直な方向に
離れた位置11に選定してレーザビーム7を照射する
と、複数枚積層された金属板の隙間の空気層において断
熱作用が生ずる。その結果、接合対象物の積層断面上に
は12で示されるような等温曲線が描かれ、リード線接
触部への熱伝導が著しく阻害される。その結果、ロウ材
5の溶融が不可能となる。
理由について、図2をもとに説明する。レーザビーム照
射位置11を、リード線接触部から積層材の積層面に沿
った方向へ所定距離だけ離れた位置ではなく、図2
(a)に示されるような積層材の積層面と垂直な方向に
離れた位置11に選定してレーザビーム7を照射する
と、複数枚積層された金属板の隙間の空気層において断
熱作用が生ずる。その結果、接合対象物の積層断面上に
は12で示されるような等温曲線が描かれ、リード線接
触部への熱伝導が著しく阻害される。その結果、ロウ材
5の溶融が不可能となる。
【0014】一方、図2(b)に示すように、リード線
接触部から積層材の積層面に沿った方向へ所定距離だけ
離れた位置11にレーザビームを照射する場合は、図に
示される等温曲線12が示すように、積層材の積層面に
沿った方向への熱伝導は大きく促進される。この場合は
レーザビームによる加熱部と接合部間に熱伝導を妨げる
空気層が存在しないことから、効率良い熱伝導が可能と
なる。したがって、ペースト状ロウ材5をすばやく溶融
することができる結果、接合対象物10とリード線3と
を直接接合することが可能となる。
接触部から積層材の積層面に沿った方向へ所定距離だけ
離れた位置11にレーザビームを照射する場合は、図に
示される等温曲線12が示すように、積層材の積層面に
沿った方向への熱伝導は大きく促進される。この場合は
レーザビームによる加熱部と接合部間に熱伝導を妨げる
空気層が存在しないことから、効率良い熱伝導が可能と
なる。したがって、ペースト状ロウ材5をすばやく溶融
することができる結果、接合対象物10とリード線3と
を直接接合することが可能となる。
【0015】実施の形態2.次に、この発明の第2の他
の実施の形態を図を用いて説明する。図3は、本発明に
よるロウ付け方法を説明する説明図である。尚、レーザ
ビーム照射位置11の選定理由については、実施の形態
1と同様であるので、この点についての説明は省略す
る。図3(a)において、リード線接触部から積層材の
積層面に沿った方向へ所定距離だけ離れたレーザビーム
照射位置11に、予めレーザビーム吸収剤13を塗布し
た上でレーザビーム7を照射する。これにより、レーザ
ビーム吸収材13によって、レーザビーム照射位置11
における熱吸収が実施の形態1より効果的に行われる。
この結果、接合対象物10の積層断面上におけるビーム
照射位置から接合点までの熱伝導は更に大きく促進さ
れ、図3(b)に示されるような、実施の形態1の場合
よりも積層材の積層面に沿った方向に長い等温曲線12
が描かれるようになる。したがって、ペースト状ロウ材
5をさらに効率良く溶融することができる。その結果、
実施の形態1と同様に接合対象物10とリード線3との
直接接合が可能となる。
の実施の形態を図を用いて説明する。図3は、本発明に
よるロウ付け方法を説明する説明図である。尚、レーザ
ビーム照射位置11の選定理由については、実施の形態
1と同様であるので、この点についての説明は省略す
る。図3(a)において、リード線接触部から積層材の
積層面に沿った方向へ所定距離だけ離れたレーザビーム
照射位置11に、予めレーザビーム吸収剤13を塗布し
た上でレーザビーム7を照射する。これにより、レーザ
ビーム吸収材13によって、レーザビーム照射位置11
における熱吸収が実施の形態1より効果的に行われる。
この結果、接合対象物10の積層断面上におけるビーム
照射位置から接合点までの熱伝導は更に大きく促進さ
れ、図3(b)に示されるような、実施の形態1の場合
よりも積層材の積層面に沿った方向に長い等温曲線12
が描かれるようになる。したがって、ペースト状ロウ材
5をさらに効率良く溶融することができる。その結果、
実施の形態1と同様に接合対象物10とリード線3との
直接接合が可能となる。
【0016】実施の形態3.次に、この発明の第3の実
施の形態について説明する。図4において、予めリード
線3の先端部に固形予備ロウ14が施されたリード線1
5を接合対象物10に接触させ、この接触部に集光光学
系16にて集束されたレーザビーム7の焦点を合わせて
溶接を行うようにした。接触部へはレーザビーム7の焦
点を合致させており、レーザビーム照射位置11では照
射ビーム径は微小な面積に集光されており、高エネルギ
ー密度となっているため、接合対象物10をも充分溶融
できることが可能となる。また、固形である予備ロウ材
14で覆われたリード線3をも容易に溶融できることは
言うまでもない。したがって、固形である予備ロウ材1
4で覆われたリード線3と、接合対象物10とを同時に
溶融させることができる。
施の形態について説明する。図4において、予めリード
線3の先端部に固形予備ロウ14が施されたリード線1
5を接合対象物10に接触させ、この接触部に集光光学
系16にて集束されたレーザビーム7の焦点を合わせて
溶接を行うようにした。接触部へはレーザビーム7の焦
点を合致させており、レーザビーム照射位置11では照
射ビーム径は微小な面積に集光されており、高エネルギ
ー密度となっているため、接合対象物10をも充分溶融
できることが可能となる。また、固形である予備ロウ材
14で覆われたリード線3をも容易に溶融できることは
言うまでもない。したがって、固形である予備ロウ材1
4で覆われたリード線3と、接合対象物10とを同時に
溶融させることができる。
【0017】この結果得られる固形予備ロウが施された
リード線15と接合対象物10との溶接状態を図5に示
す。図のように、接触部に集光光学系16にて集束され
たレーザビーム7の焦点を合わせて溶接を行った結果、
接合対象物10の内部には、固形ロウ材と接合対象物の
両者からなる成分が溶融した痕跡としての溶け込み形状
部17と、接合対象物10の表面には、固形ロウ材14
が溶融して拡大した痕跡としてのロウ材拡張部18が得
られる。この結果、接合対象物10とリード線3とを、
瞬時に直接接合することが可能となる。
リード線15と接合対象物10との溶接状態を図5に示
す。図のように、接触部に集光光学系16にて集束され
たレーザビーム7の焦点を合わせて溶接を行った結果、
接合対象物10の内部には、固形ロウ材と接合対象物の
両者からなる成分が溶融した痕跡としての溶け込み形状
部17と、接合対象物10の表面には、固形ロウ材14
が溶融して拡大した痕跡としてのロウ材拡張部18が得
られる。この結果、接合対象物10とリード線3とを、
瞬時に直接接合することが可能となる。
【0018】
【発明の効果】第1の発明に係るレーザロウ付け方法
は、ロウ材が付けられたリード線先端部を金属板積層物
の積層断面に接触させ、金属積層物上のリード線先端部
と金属積層物との接触部から積層物の積層面に沿った方
向へ所定距離だけ離れた位置にレーザビームを照射し
て、金属積層物へリード線をロウ付けするようにしたの
で、レーザビーム照射位置からリード線接触部への効率
良い熱伝導が可能となり、ペースト状ロウ材をすばやく
溶融することを可能にする。また、リード線を端子等を
介さずに、直接、熱容量の大きな金属材料あるいは金属
板を複数枚重ね合わせた積層物に接合する、簡単かつ安
価なレーザロウ付け方法を可能とする。
は、ロウ材が付けられたリード線先端部を金属板積層物
の積層断面に接触させ、金属積層物上のリード線先端部
と金属積層物との接触部から積層物の積層面に沿った方
向へ所定距離だけ離れた位置にレーザビームを照射し
て、金属積層物へリード線をロウ付けするようにしたの
で、レーザビーム照射位置からリード線接触部への効率
良い熱伝導が可能となり、ペースト状ロウ材をすばやく
溶融することを可能にする。また、リード線を端子等を
介さずに、直接、熱容量の大きな金属材料あるいは金属
板を複数枚重ね合わせた積層物に接合する、簡単かつ安
価なレーザロウ付け方法を可能とする。
【0019】第2の発明に係るレーザロウ付け方法は、
第1の発明のレーザロウ付け方法において、金属積層物
上のレーザビーム照射位置に予めレーザビーム吸収剤を
塗布するようにしたので、レーザビーム照射位置におけ
る接合対象物での熱吸収が活発化し、積層材の積層面に
沿った方向への熱伝導は更に大きく促進される。その結
果、リード線接触部への効率良い熱伝導が可能となる。
したがって、ペースト状ロウ材を更にすばやく溶融する
ことができる結果、リード線を端子等を介さずに、直
接、熱容量の大きな金属材料あるいは金属板を複数枚重
ね合わせた積層物に接合する、簡単かつ安価なレーザロ
ウ付けを可能とする。
第1の発明のレーザロウ付け方法において、金属積層物
上のレーザビーム照射位置に予めレーザビーム吸収剤を
塗布するようにしたので、レーザビーム照射位置におけ
る接合対象物での熱吸収が活発化し、積層材の積層面に
沿った方向への熱伝導は更に大きく促進される。その結
果、リード線接触部への効率良い熱伝導が可能となる。
したがって、ペースト状ロウ材を更にすばやく溶融する
ことができる結果、リード線を端子等を介さずに、直
接、熱容量の大きな金属材料あるいは金属板を複数枚重
ね合わせた積層物に接合する、簡単かつ安価なレーザロ
ウ付けを可能とする。
【0020】第3の発明に係るレーザロウ付け方法は、
ロウ材が付けられたリード線先端部を接合対象物に接触
させ、接合対象物上のリード線先端部と接合対象物との
接触部にレーザビームを直接照射して接合対象物へリー
ド線をロウ付けするようにしたので、レーザビーム照射
位置で高集光エネルギー密度が得られ、固形である予備
ロウ材で覆われたリード線と接合対象物とを同時に溶融
させる。この結果、リード線を、端子等を介さずに、直
接熱容量の大きな金属材料に瞬時で強固に接合すること
を可能にする。
ロウ材が付けられたリード線先端部を接合対象物に接触
させ、接合対象物上のリード線先端部と接合対象物との
接触部にレーザビームを直接照射して接合対象物へリー
ド線をロウ付けするようにしたので、レーザビーム照射
位置で高集光エネルギー密度が得られ、固形である予備
ロウ材で覆われたリード線と接合対象物とを同時に溶融
させる。この結果、リード線を、端子等を介さずに、直
接熱容量の大きな金属材料に瞬時で強固に接合すること
を可能にする。
【0021】第4の発明に係るレーザロウ付け方法は、
ロウ材が付けられたリード線先端部を金属板積層物の積
層断面に接触させ、接合対象物上のリード線先端部と接
合対象物との接触部にレーザビームを直接照射して接合
対象物へリード線をロウ付けするようにしたので、レー
ザビーム照射位置で高集光エネルギー密度が得られ、固
形である予備ロウ材で覆われたリード線と接合対象物と
を同時に溶融させる。この結果、リード線を、端子等を
介さずに、直接金属板を複数枚重ね合わせた積層物に瞬
時で強固に接合することを可能にする。
ロウ材が付けられたリード線先端部を金属板積層物の積
層断面に接触させ、接合対象物上のリード線先端部と接
合対象物との接触部にレーザビームを直接照射して接合
対象物へリード線をロウ付けするようにしたので、レー
ザビーム照射位置で高集光エネルギー密度が得られ、固
形である予備ロウ材で覆われたリード線と接合対象物と
を同時に溶融させる。この結果、リード線を、端子等を
介さずに、直接金属板を複数枚重ね合わせた積層物に瞬
時で強固に接合することを可能にする。
【図1】 本発明の実施の形態1によるレーザロウ付け
方法の説明図である。
方法の説明図である。
【図2】 本発明の実施の形態1におけるレーザビーム
照射位置の選定理由の説明図である。
照射位置の選定理由の説明図である。
【図3】 本発明の実施の形態2によるレーザロウ付け
方法の説明図である。
方法の説明図である。
【図4】 本発明の実施の形態3によるレーザロウ付け
方法の説明図である。
方法の説明図である。
【図5】 本発明の実施の形態3で得られる溶接状態の
説明図である。
説明図である。
【図6】 従来のレーザロウ付け方法の説明図である。
1 ベース、2 端子、3 リード線、4 巻付部、5
クリームハンダまたはペースト状ロウ材、6 光吸収
材、7 レーザビーム、10 接合対象物、11 レー
ザビーム照射位置、12 等温曲線、13 レーザビー
ム吸収材、14固形予備ロウ材、15 固形予備ロウが
施されたリード線、16 集光光学系 17 溶け込み形状、18 ロウ材拡張部
クリームハンダまたはペースト状ロウ材、6 光吸収
材、7 レーザビーム、10 接合対象物、11 レー
ザビーム照射位置、12 等温曲線、13 レーザビー
ム吸収材、14固形予備ロウ材、15 固形予備ロウが
施されたリード線、16 集光光学系 17 溶け込み形状、18 ロウ材拡張部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01R 43/02 H01R 43/02 A
Claims (4)
- 【請求項1】 ロウ材が付けられたリード線先端部を金
属板積層物の積層断面に接触させ、上記金属積層物上の
上記リード線先端部と上記金属積層物との接触部から上
記積層物の積層面に沿った方向へ所定距離だけ離れた位
置にレーザビームを照射して、上記金属積層物へ上記リ
ード線をロウ付けすることを特徴とするレーザロウ付け
方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のレーザロウ付け方法にお
いて、金属積層物上のレーザビーム照射位置に予めレー
ザビーム吸収剤を塗布することを特徴とするレーザロウ
付け方法。 - 【請求項3】 ロウ材が付けられたリード線先端部を接
合対象物に接触させ、上記接合対象物上の上記リード線
先端部と上記接合対象物との接触部にレーザビームを直
接照射して上記接合対象物へ上記リード線をロウ付けす
ることを特徴とするレーザロウ付け方法。 - 【請求項4】 請求項3記載のレーザロウ付け方法にお
いて、接合対象物が金属板積層物であるとともに接合面
が上記金属板積層物の積層断面であることを特徴とする
レーザロウ付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8021139A JPH09216051A (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | レーザロウ付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8021139A JPH09216051A (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | レーザロウ付け方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09216051A true JPH09216051A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12046574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8021139A Pending JPH09216051A (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | レーザロウ付け方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09216051A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006281290A (ja) * | 2005-04-01 | 2006-10-19 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 半田付け方法、及び半田付け装置 |
JP2008071652A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Fujikura Ltd | 電気接点への半田上がり防止方法及び該防止方法を用いた電気接点 |
JP2009522113A (ja) * | 2006-01-10 | 2009-06-11 | バレオ・エチユード・エレクトロニク | 少なくとも2個の積層部材を互いにろう付けする方法 |
JP2022118657A (ja) * | 2021-02-02 | 2022-08-15 | 山里産業株式会社 | 測温抵抗体素子、及び該測温抵抗体素子の製造方法 |
-
1996
- 1996-02-07 JP JP8021139A patent/JPH09216051A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4609161B2 (ja) * | 2005-04-01 | 2011-01-12 | 住友電気工業株式会社 | 半田付け方法、及び半田付け装置 |
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US8723079B2 (en) | 2006-01-10 | 2014-05-13 | Valeo Etudes Electroniques | Laser soldering using thermal characteristics |
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