JPH09171753A - 電磁接触器 - Google Patents
電磁接触器Info
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- JPH09171753A JPH09171753A JP34875095A JP34875095A JPH09171753A JP H09171753 A JPH09171753 A JP H09171753A JP 34875095 A JP34875095 A JP 34875095A JP 34875095 A JP34875095 A JP 34875095A JP H09171753 A JPH09171753 A JP H09171753A
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- movable contact
- contact
- electromagnet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】接触子部及び電磁コイルの小形化を図る
【解決手段】接点部を可動接触子5が可動接触子ホルダ
9に把持されて回動する1点切り方式とし、かつ可動接
触子5と固定導体8とを摺動接触により接続して接触子
部の小形化するとともに、操作電磁石4を回転駆動式の
双安定型有極電磁石とし、電磁コイル26を小形化す
る。
9に把持されて回動する1点切り方式とし、かつ可動接
触子5と固定導体8とを摺動接触により接続して接触子
部の小形化するとともに、操作電磁石4を回転駆動式の
双安定型有極電磁石とし、電磁コイル26を小形化す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁石操作によ
り負荷回路を開閉する電磁接触器に関する。
り負荷回路を開閉する電磁接触器に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の電磁接触器の一般的な構成
を示す縦断面図である。図において、電磁コイル41が
装着された固定鉄心42とこれに対向して配置された可
動鉄心43とにより操作電磁石が構成され、可動鉄心4
3は電磁コイル41との間に挿入された復帰ばね44に
より、電磁コイル41の非励磁状態で図示釈放位置に維
持されている。可動鉄心43には接触子支え45が連結
され、この接触子支え45の窓穴内には左右両端に可動
接点46を有する橋絡型の可動接触子47がその背後の
接触ばね48とともに保持されている。一方、可動接触
子47の両端に対向して左右一対の固定接触子49及び
50が配置され、その一端に可動接点46が接離する固
定接点51がそれぞれ取り付けられるとともに、他端は
入出力端子部としてそれぞれ端子ねじ52が設けられて
いる。
を示す縦断面図である。図において、電磁コイル41が
装着された固定鉄心42とこれに対向して配置された可
動鉄心43とにより操作電磁石が構成され、可動鉄心4
3は電磁コイル41との間に挿入された復帰ばね44に
より、電磁コイル41の非励磁状態で図示釈放位置に維
持されている。可動鉄心43には接触子支え45が連結
され、この接触子支え45の窓穴内には左右両端に可動
接点46を有する橋絡型の可動接触子47がその背後の
接触ばね48とともに保持されている。一方、可動接触
子47の両端に対向して左右一対の固定接触子49及び
50が配置され、その一端に可動接点46が接離する固
定接点51がそれぞれ取り付けられるとともに、他端は
入出力端子部としてそれぞれ端子ねじ52が設けられて
いる。
【0003】ここで、電磁コイル41が励磁されると、
可動鉄心43は復帰ばね44に抗して固定鉄心42に吸
引され、図の右に向かって移動する。それに伴い可動接
点46は固定接点51に接触し、可動接触子47は固定
接触子49,50間を橋絡して入出力端子部間を閉路さ
せる。その後、電磁コイル41が消磁されると、可動鉄
心43は復帰ばね44の復元力で図示位置に復帰し、固
定接触子49,50間は再び開路される。
可動鉄心43は復帰ばね44に抗して固定鉄心42に吸
引され、図の右に向かって移動する。それに伴い可動接
点46は固定接点51に接触し、可動接触子47は固定
接触子49,50間を橋絡して入出力端子部間を閉路さ
せる。その後、電磁コイル41が消磁されると、可動鉄
心43は復帰ばね44の復元力で図示位置に復帰し、固
定接触子49,50間は再び開路される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電磁
接触器は、可動接触子が橋絡型であるため接点が可動・
固定合わせて4個となり、かつ固定接触子も左右一対必
要であるため接点部が大形化するという問題があった。
また、操作電磁石は磁気吸引力のみで動作するため電磁
コイルは専有体積が大きくならざるを得ず、かつ閉路中
の消費電力も大きいという問題があった。この発明は、
接点部や操作電磁石を小形化し、結果として電磁接触器
の小形化を図るとともに、消費電力の節減を図ることに
ある。
接触器は、可動接触子が橋絡型であるため接点が可動・
固定合わせて4個となり、かつ固定接触子も左右一対必
要であるため接点部が大形化するという問題があった。
また、操作電磁石は磁気吸引力のみで動作するため電磁
コイルは専有体積が大きくならざるを得ず、かつ閉路中
の消費電力も大きいという問題があった。この発明は、
接点部や操作電磁石を小形化し、結果として電磁接触器
の小形化を図るとともに、消費電力の節減を図ることに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載のこの発明は、本体ケースに回動自在
に支持された絶縁物の可動接触子ホルダと、この可動接
触子ホルダに一端で把持され、他端に可動接点が取り付
けられた可動接触子と、この可動接触子の側面と摺動接
触する左右一対の接触片を有し、この接触片は前記可動
接触子ホルダとの間に挿入された圧縮ばねにより前記可
動接触子側面に押圧される固定導体と、一端がこの固定
導体に接続され、他端に出力端子部が形成された接続板
と、一端に前記可動接点と接離する固定接点が取り付け
られ、他端に入力端子部が形成された固定接触子と、2
つの磁気的な安定点を有する回転駆動式の有極双安定型
電磁石からなる操作電磁石と、この操作電磁石のアーマ
チュアと前記可動接触子ホルダとを連結するリンク機構
とを設け、外部からの電気信号で前記操作電磁石の電磁
コイルに交互に極性を変えて直流電圧を印加することに
より、前記アーマチュアを前記2つの安定点の間で回転
駆動して、前記可動接触子を開閉動作させるようにする
ものとする。
に、請求項1記載のこの発明は、本体ケースに回動自在
に支持された絶縁物の可動接触子ホルダと、この可動接
触子ホルダに一端で把持され、他端に可動接点が取り付
けられた可動接触子と、この可動接触子の側面と摺動接
触する左右一対の接触片を有し、この接触片は前記可動
接触子ホルダとの間に挿入された圧縮ばねにより前記可
動接触子側面に押圧される固定導体と、一端がこの固定
導体に接続され、他端に出力端子部が形成された接続板
と、一端に前記可動接点と接離する固定接点が取り付け
られ、他端に入力端子部が形成された固定接触子と、2
つの磁気的な安定点を有する回転駆動式の有極双安定型
電磁石からなる操作電磁石と、この操作電磁石のアーマ
チュアと前記可動接触子ホルダとを連結するリンク機構
とを設け、外部からの電気信号で前記操作電磁石の電磁
コイルに交互に極性を変えて直流電圧を印加することに
より、前記アーマチュアを前記2つの安定点の間で回転
駆動して、前記可動接触子を開閉動作させるようにする
ものとする。
【0006】また、請求項2記載のこの発明は、操作電
磁石を磁気的な安定点と復帰ばねの復元力による機械的
な安定点とを有する回転駆動式の有極単安定型電磁石と
し、外部からの電気信号で前記操作電磁石の電磁コイル
に直流電圧を印加することにより、前記アーマチュアを
前記復帰ばねの復元力に抗して前記磁気的な安定点に回
転駆動して、前記可動接触子を閉成動作させ、前記直流
電圧の印加を解除することにより、前記復帰ばねの復元
力で前記アーマチュアを前記機械的な安定点に回転駆動
して、前記可動接触子を開離動作させるようにするもの
とする。
磁石を磁気的な安定点と復帰ばねの復元力による機械的
な安定点とを有する回転駆動式の有極単安定型電磁石と
し、外部からの電気信号で前記操作電磁石の電磁コイル
に直流電圧を印加することにより、前記アーマチュアを
前記復帰ばねの復元力に抗して前記磁気的な安定点に回
転駆動して、前記可動接触子を閉成動作させ、前記直流
電圧の印加を解除することにより、前記復帰ばねの復元
力で前記アーマチュアを前記機械的な安定点に回転駆動
して、前記可動接触子を開離動作させるようにするもの
とする。
【0007】上記手段によれば、可動接触子は一端の可
動接触子ホルダを介して回動し、他端の可動接点で固定
接点と接離する1点切り接点方式となるため接点部が小
形化する。また、その場合、可動接触子と固定導体との
電気的接続はリード線によらずに摺動接触で行われるた
め、この接続部も小形化するとともに、繰り返し応力に
よるリード線の断線やその曲げ抵抗による開閉負荷のば
らつきがなくなり、動作信頼性が向上する。一方、操作
電磁石として永久磁石による保持力を利用した有極双安
定型電磁石を用いることで電磁コイルの小形化を図れる
とともに、電磁コイルは開閉操作時のみ一時的に励磁す
ればよいので消費電力も少なくて済む。
動接触子ホルダを介して回動し、他端の可動接点で固定
接点と接離する1点切り接点方式となるため接点部が小
形化する。また、その場合、可動接触子と固定導体との
電気的接続はリード線によらずに摺動接触で行われるた
め、この接続部も小形化するとともに、繰り返し応力に
よるリード線の断線やその曲げ抵抗による開閉負荷のば
らつきがなくなり、動作信頼性が向上する。一方、操作
電磁石として永久磁石による保持力を利用した有極双安
定型電磁石を用いることで電磁コイルの小形化を図れる
とともに、電磁コイルは開閉操作時のみ一時的に励磁す
ればよいので消費電力も少なくて済む。
【0008】上記電磁接触器において、操作電磁石のア
ーマチュアと可動接触子ホルダとをピンとU字溝との嵌
合により着脱自在に連結することにより、操作電磁石の
交換が容易となり、種々の制御電圧仕様に柔軟に対応で
きるようになる。
ーマチュアと可動接触子ホルダとをピンとU字溝との嵌
合により着脱自在に連結することにより、操作電磁石の
交換が容易となり、種々の制御電圧仕様に柔軟に対応で
きるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施の形態を示
す電磁接触器の縦断面図、図2(A)は可動接触子の摺
動接触部分を示す側面図、図2(B)はその背面図、図
3は図1における操作電磁石の拡大図である。図1にお
いて、モールドケース1の図の左側には出力端子部2が
配置され、右側には入力端子部3が配置されており、そ
の間の電路は操作電磁石4で駆動される可動接触子5に
より開閉される。出力端子部2はZ字状に屈曲された平
角導体からなる接続板6の一端に構成され、端子ねじ7
が設けられている。接続板6の他端には固定導体8がろ
う付けあるいはねじ締めにより接合され、可動接触子5
はその一端で固定導体8と摺動接触するようになってい
る。
す電磁接触器の縦断面図、図2(A)は可動接触子の摺
動接触部分を示す側面図、図2(B)はその背面図、図
3は図1における操作電磁石の拡大図である。図1にお
いて、モールドケース1の図の左側には出力端子部2が
配置され、右側には入力端子部3が配置されており、そ
の間の電路は操作電磁石4で駆動される可動接触子5に
より開閉される。出力端子部2はZ字状に屈曲された平
角導体からなる接続板6の一端に構成され、端子ねじ7
が設けられている。接続板6の他端には固定導体8がろ
う付けあるいはねじ締めにより接合され、可動接触子5
はその一端で固定導体8と摺動接触するようになってい
る。
【0010】図2において、固定導体8は接続板6に接
合される下端部がL形に折り曲げられた弾性導体からな
る左右一対の接触片8aにより形成され、その上端部で
平板な可動接触子5の一端(図2(A)の斜線部)を両
側から挟んでいる。一方、可動接触子5はこの端部で可
動接触子ホルダ9(図1)に把持されている。すなわ
ち、モールド樹脂からなる可動接触子ホルダ9は各相に
渡る回動軸9aと、これに各相別に一体形成された左右
一対の側壁9bとからなっていて、図2(B)に示すよ
うに、側壁9b間に一端が収容された可動接触子5は、
この端部を貫通してその両端が側壁9bに支持されたピ
ン10により可動接触子ホルダ9に回動可能に連結され
ている。そして、側壁9bと可動接触子5との間には、
可動接触子5を図1の反時計方向に付勢する圧縮ばねか
らなる接触ばね11(図2(A))が挿入され、可動接
触子5はこの接触ばね11により側壁9bの図示しない
ストッパ部に押圧され、可動接触子ホルダ9に一体的に
把持されている。
合される下端部がL形に折り曲げられた弾性導体からな
る左右一対の接触片8aにより形成され、その上端部で
平板な可動接触子5の一端(図2(A)の斜線部)を両
側から挟んでいる。一方、可動接触子5はこの端部で可
動接触子ホルダ9(図1)に把持されている。すなわ
ち、モールド樹脂からなる可動接触子ホルダ9は各相に
渡る回動軸9aと、これに各相別に一体形成された左右
一対の側壁9bとからなっていて、図2(B)に示すよ
うに、側壁9b間に一端が収容された可動接触子5は、
この端部を貫通してその両端が側壁9bに支持されたピ
ン10により可動接触子ホルダ9に回動可能に連結され
ている。そして、側壁9bと可動接触子5との間には、
可動接触子5を図1の反時計方向に付勢する圧縮ばねか
らなる接触ばね11(図2(A))が挿入され、可動接
触子5はこの接触ばね11により側壁9bの図示しない
ストッパ部に押圧され、可動接触子ホルダ9に一体的に
把持されている。
【0011】また、図2において、ピン10が固定導体
8を貫通する部分には長穴12が設けられ、この長穴1
2(図2(A))は可動接触子ホルダ9の回動軸9aを
中心とする円弧に沿う形状となっている。そして、ピン
10の両端には側壁9bと固定導体8の接触片8aとの
間に挿入された圧縮ばね13が嵌め込まれ、この圧縮ば
ね13は接触片8aを可動接触子5の側面に押圧してい
る。再び図1において、一端が可動接触子ホルダ9に把
持された可動接触子5の他端には可動接点14が取り付
けられ、これと接離する固定接点15は平角導体からな
る固定接触子16の一端に取り付けられている。固定接
触子16の他端には、すでに述べた入力端子部3が構成
されている。また、可動接点14の開閉経路を囲んで、
消弧室17が配置されている。
8を貫通する部分には長穴12が設けられ、この長穴1
2(図2(A))は可動接触子ホルダ9の回動軸9aを
中心とする円弧に沿う形状となっている。そして、ピン
10の両端には側壁9bと固定導体8の接触片8aとの
間に挿入された圧縮ばね13が嵌め込まれ、この圧縮ば
ね13は接触片8aを可動接触子5の側面に押圧してい
る。再び図1において、一端が可動接触子ホルダ9に把
持された可動接触子5の他端には可動接点14が取り付
けられ、これと接離する固定接点15は平角導体からな
る固定接触子16の一端に取り付けられている。固定接
触子16の他端には、すでに述べた入力端子部3が構成
されている。また、可動接点14の開閉経路を囲んで、
消弧室17が配置されている。
【0012】図1において、可動接触子ホルダ9には左
右一対の腕からなるリンク18の一端がピン19により
連結され、リンク18の他端はピン20により操作電磁
石4に連結されている。ここで、操作電磁石4は回転駆
動式の有極双安定型電磁石で構成されている。この有極
双安定型電磁石としては公知の任意の構成のものが使用
可能であるが、ここでは本出願人が先に出願した特開平
7−284262号に係るものを使用している。すなわ
ち、図3において、アーマチュア21の図の上下両側
に、外ヨーク22と内ヨーク23との間に永久磁石24
を挟み込んだ積層体が互いに左右勝手違いに2組配置さ
れ、またアーマチュア21の回動中心25の外側には電
磁コイル26が巻回されている。この電磁コイル26に
はコイル端子部27(図1)からの操作電圧が全波整流
回路28を介して、正逆交互の極性で印加される。
右一対の腕からなるリンク18の一端がピン19により
連結され、リンク18の他端はピン20により操作電磁
石4に連結されている。ここで、操作電磁石4は回転駆
動式の有極双安定型電磁石で構成されている。この有極
双安定型電磁石としては公知の任意の構成のものが使用
可能であるが、ここでは本出願人が先に出願した特開平
7−284262号に係るものを使用している。すなわ
ち、図3において、アーマチュア21の図の上下両側
に、外ヨーク22と内ヨーク23との間に永久磁石24
を挟み込んだ積層体が互いに左右勝手違いに2組配置さ
れ、またアーマチュア21の回動中心25の外側には電
磁コイル26が巻回されている。この電磁コイル26に
はコイル端子部27(図1)からの操作電圧が全波整流
回路28を介して、正逆交互の極性で印加される。
【0013】外ヨーク22、内ヨーク23及び永久磁石
24はいずれも図3の紙面に垂直な方向に長い短冊状の
平板で、外ヨーク22の長手方向の両端には接極部22
a及び22bが互いに左右反対側に、つまり平面的に見
てS字形に張り出すように、それぞれかぎ状に折り曲げ
形成されている。また、内ヨーク23についても同様に
その両端の互いに左右反対側に接極部23a及び23b
がかぎ状に折り曲げ形成され、かつ外ヨーク22と内ヨ
ーク23とは互いに勝手違いに、つまり外ヨーク22と
内ヨーク23とを積層した状態では各接極部22a,2
2b,23a,23bがそれぞれ四隅に位置するように
折曲げ形成されている。
24はいずれも図3の紙面に垂直な方向に長い短冊状の
平板で、外ヨーク22の長手方向の両端には接極部22
a及び22bが互いに左右反対側に、つまり平面的に見
てS字形に張り出すように、それぞれかぎ状に折り曲げ
形成されている。また、内ヨーク23についても同様に
その両端の互いに左右反対側に接極部23a及び23b
がかぎ状に折り曲げ形成され、かつ外ヨーク22と内ヨ
ーク23とは互いに勝手違いに、つまり外ヨーク22と
内ヨーク23とを積層した状態では各接極部22a,2
2b,23a,23bがそれぞれ四隅に位置するように
折曲げ形成されている。
【0014】一方、アーマチュア21も図3の紙面に垂
直な方向に長い短冊状の平板であるが、その長手方向の
両端の左右両側に吸着部21a及び21bがそれぞれ張
り出し形成されている。また、回動中心25には両端に
軸片21cが突出形成され、この軸片21cにはモール
ド樹脂からなる円筒軸29が嵌め込まれている。そし
て、アーマチュア21は円筒軸29を介して電磁石ケー
ス30の軸受部30aに回動自在に支承されている。ま
た、吸着部21aにはモールド樹脂からなる連結体31
が嵌め込みにより装着され、この連結体31にはU字溝
32が形成されていて、アーマチュア21はU字溝32
とピン20との嵌合により、図1に示すようにリンク1
8と着脱自在に連結されている。
直な方向に長い短冊状の平板であるが、その長手方向の
両端の左右両側に吸着部21a及び21bがそれぞれ張
り出し形成されている。また、回動中心25には両端に
軸片21cが突出形成され、この軸片21cにはモール
ド樹脂からなる円筒軸29が嵌め込まれている。そし
て、アーマチュア21は円筒軸29を介して電磁石ケー
ス30の軸受部30aに回動自在に支承されている。ま
た、吸着部21aにはモールド樹脂からなる連結体31
が嵌め込みにより装着され、この連結体31にはU字溝
32が形成されていて、アーマチュア21はU字溝32
とピン20との嵌合により、図1に示すようにリンク1
8と着脱自在に連結されている。
【0015】いま、永久磁石24の極性(N,S)が図
示の通りであるとし、またアーマチュア21は太線位置
にあるとすると、図の上側の永久磁石24の磁束は矢線
で示すように、永久磁石24のN極→外ヨーク22の接
極部22a→アーマチュア21の吸着部21a→アーマ
チュア21の図の紙面に垂直な軸線の手前側端部→アー
マチュア21の同じく奥側端部→内ヨーク23の接極部
23a→永久磁石24のS極のルートで通過し、吸着部
21aを接極部22a及び23aに吸着している。同様
に、図の下側の永久磁石24の磁束は、永久磁石24の
N極→外ヨーク22の接極部22a→アーマチュア21
の吸着部21b→アーマチュア21の上記手前側端部→
アーマチュア21の同じく奥側端部→内ヨーク23の接
極部23a→永久磁石24のS極のルートで通過し、吸
着部21bを接極部22a及び23aに吸着している。
示の通りであるとし、またアーマチュア21は太線位置
にあるとすると、図の上側の永久磁石24の磁束は矢線
で示すように、永久磁石24のN極→外ヨーク22の接
極部22a→アーマチュア21の吸着部21a→アーマ
チュア21の図の紙面に垂直な軸線の手前側端部→アー
マチュア21の同じく奥側端部→内ヨーク23の接極部
23a→永久磁石24のS極のルートで通過し、吸着部
21aを接極部22a及び23aに吸着している。同様
に、図の下側の永久磁石24の磁束は、永久磁石24の
N極→外ヨーク22の接極部22a→アーマチュア21
の吸着部21b→アーマチュア21の上記手前側端部→
アーマチュア21の同じく奥側端部→内ヨーク23の接
極部23a→永久磁石24のS極のルートで通過し、吸
着部21bを接極部22a及び23aに吸着している。
【0016】つまり、図1及び図3の太線位置におい
て、アーマチュア21は操作電磁石4の一方の安定点に
あり、このとき図1の電磁接触器は可動接触子ホルダ9
が図の反時計方向に回動されて可動接触子5が閉成し、
電磁接触器は投入状態にある(なお、有極電磁石4の詳
細な構成・作用は、上記特開平7−284262号の明
細書・図面に記載されている)。この状態で可動接触子
5は接触ばね11に抗して、可動接触子ホルダ9に対し
てわずかに時計方向に押し返された状態にあり、その反
力により可動接点14は適切な接触圧力で固定接点15
に押圧されている。この状態で、電流は入力端子部3か
ら固定接触子16、固定接点15、可動接点14、可動
接触子5、固定導体6、接続板8を経て出力端子部2に
流れる。
て、アーマチュア21は操作電磁石4の一方の安定点に
あり、このとき図1の電磁接触器は可動接触子ホルダ9
が図の反時計方向に回動されて可動接触子5が閉成し、
電磁接触器は投入状態にある(なお、有極電磁石4の詳
細な構成・作用は、上記特開平7−284262号の明
細書・図面に記載されている)。この状態で可動接触子
5は接触ばね11に抗して、可動接触子ホルダ9に対し
てわずかに時計方向に押し返された状態にあり、その反
力により可動接点14は適切な接触圧力で固定接点15
に押圧されている。この状態で、電流は入力端子部3か
ら固定接触子16、固定接点15、可動接点14、可動
接触子5、固定導体6、接続板8を経て出力端子部2に
流れる。
【0017】図1の投入状態において、電磁コイル26
に全波整流回路28から操作電圧を印加し、アーマチュ
ア21を上記軸線方向(手前側端部から奥側端部)に通
過する永久磁石4の磁束を打ち消す方向、つまりアーマ
チュア21を奥側端部から手前側端部に向かって通過す
る方向に磁束を発生させると、これによる吸引力が永久
磁石24による吸引力を上回り、図1に矢印で示すよう
にアーマチュア21は反時計方向に駆動されて、吸着部
21aは図3の下側の接極部22b,23bに吸着さ
れ、吸着部21bは上側の接極部22b,23bに吸着
される。この時点で操作電圧を解除すると、アーマチュ
ア21は再び永久磁石24の磁束によりそのままの状
態、すなわち操作電磁石4のもう一方の安定点に吸着保
持される。その結果、可動接触子ホルダ9は時計方向に
駆動され、図1に細線で示した位置に開離して電磁接触
器は釈放状態となる。
に全波整流回路28から操作電圧を印加し、アーマチュ
ア21を上記軸線方向(手前側端部から奥側端部)に通
過する永久磁石4の磁束を打ち消す方向、つまりアーマ
チュア21を奥側端部から手前側端部に向かって通過す
る方向に磁束を発生させると、これによる吸引力が永久
磁石24による吸引力を上回り、図1に矢印で示すよう
にアーマチュア21は反時計方向に駆動されて、吸着部
21aは図3の下側の接極部22b,23bに吸着さ
れ、吸着部21bは上側の接極部22b,23bに吸着
される。この時点で操作電圧を解除すると、アーマチュ
ア21は再び永久磁石24の磁束によりそのままの状
態、すなわち操作電磁石4のもう一方の安定点に吸着保
持される。その結果、可動接触子ホルダ9は時計方向に
駆動され、図1に細線で示した位置に開離して電磁接触
器は釈放状態となる。
【0018】このときの永久磁石24の磁束の作用は先
の場合と勝手違いになるだけで実質的に同じなので説明
を省略する。なお、図1の釈放状態において、細線で示
したアーマチュア21はヨーク22,23に吸着される
手前で図示しないストッパに当接して停止させられてい
る。これは投入時のアーマチュア21の起動を容易にす
るためである。
の場合と勝手違いになるだけで実質的に同じなので説明
を省略する。なお、図1の釈放状態において、細線で示
したアーマチュア21はヨーク22,23に吸着される
手前で図示しないストッパに当接して停止させられてい
る。これは投入時のアーマチュア21の起動を容易にす
るためである。
【0019】図4は操作電磁石4として、有極単安定型
電磁石を用いた電磁接触器の実施の形態を示す縦断面図
である。図4において、有極単安定型電磁石の操作電磁
石4は、図3と相違して、外ヨーク22及び内ヨーク2
3の接極部22a及び23aは双安定型と同様にかぎ状
に形成されて磁気的な安定点を構成しているが、接極部
22b及び23bは機械的な安定点を構成するために直
立状に形成されて接極面積が縮小されている。また、ア
ーマチュア21とリンク18とを連結するピン20とモ
ールドケース1との間に引張ばねからなる復帰ばね33
が掛け渡され、アーマチュア21は図の反時計方向に付
勢されている。
電磁石を用いた電磁接触器の実施の形態を示す縦断面図
である。図4において、有極単安定型電磁石の操作電磁
石4は、図3と相違して、外ヨーク22及び内ヨーク2
3の接極部22a及び23aは双安定型と同様にかぎ状
に形成されて磁気的な安定点を構成しているが、接極部
22b及び23bは機械的な安定点を構成するために直
立状に形成されて接極面積が縮小されている。また、ア
ーマチュア21とリンク18とを連結するピン20とモ
ールドケース1との間に引張ばねからなる復帰ばね33
が掛け渡され、アーマチュア21は図の反時計方向に付
勢されている。
【0020】図4において、電磁コイル26が非励磁の
状態ではアーマチュア21は復帰ばね33の力を受けて
細線位置、すなわち機械的な安定点に保持され、電磁接
触器は釈放状態にある。なお、この状態でもアーマチュ
ア21は接極部22b及び23bに吸着される手前で図
示しないストッパにより停止させられている。ここで、
電磁コイル26に全波整流回路28を介して制御電圧を
印加し、アーマチュア21の軸線方向を手前側から奥側
に向かうように磁束を発生させると、永久磁石24と電
磁コイル26の両方の磁束に基づく吸引力が復帰ばね3
3のばね力を上回り、アーマチュア21は時計方向に駆
動されて接極部22a及び23aに吸着され、磁気的な
安定点である太線位置に保持される。これに伴い、可動
接触子5は反時計方向に駆動され、電磁接触器は投入さ
れる。その後、電磁コイル26の励磁が解かれるとアー
マチュア21は復帰ばね33の作用で機械的な安定点に
復帰し、電磁接触器は釈放される。
状態ではアーマチュア21は復帰ばね33の力を受けて
細線位置、すなわち機械的な安定点に保持され、電磁接
触器は釈放状態にある。なお、この状態でもアーマチュ
ア21は接極部22b及び23bに吸着される手前で図
示しないストッパにより停止させられている。ここで、
電磁コイル26に全波整流回路28を介して制御電圧を
印加し、アーマチュア21の軸線方向を手前側から奥側
に向かうように磁束を発生させると、永久磁石24と電
磁コイル26の両方の磁束に基づく吸引力が復帰ばね3
3のばね力を上回り、アーマチュア21は時計方向に駆
動されて接極部22a及び23aに吸着され、磁気的な
安定点である太線位置に保持される。これに伴い、可動
接触子5は反時計方向に駆動され、電磁接触器は投入さ
れる。その後、電磁コイル26の励磁が解かれるとアー
マチュア21は復帰ばね33の作用で機械的な安定点に
復帰し、電磁接触器は釈放される。
【0021】
【発明の効果】この発明によれば、上述したところによ
り以下の効果が得られる (1) 接点部を1点切り方式としたことにより、可動及び
固定接点が各1個で済み接触子構成が小形化するととも
に接触信頼性が向上する。また、その場合に可動接触子
と固定導体との接続を摺動接触方式としたことにより、
リード線方式のような断線や負荷抵抗のばらつきがな
く、動作特性が安定する。 (2) 操作電磁石を永久磁石の吸引力を利用した有極電磁
石としたことにより、電磁コイルが小形化されるととも
に、特に双安定型にあっては開閉駆動時のみ一時的に励
磁すればよいので消費電力が節減される。 (3) 操作電磁石とリンク機構との連結をピンとU字溝と
の嵌合により着脱自在としたことにより、操作電磁石の
仕様変更に伴う交換が容易である。
り以下の効果が得られる (1) 接点部を1点切り方式としたことにより、可動及び
固定接点が各1個で済み接触子構成が小形化するととも
に接触信頼性が向上する。また、その場合に可動接触子
と固定導体との接続を摺動接触方式としたことにより、
リード線方式のような断線や負荷抵抗のばらつきがな
く、動作特性が安定する。 (2) 操作電磁石を永久磁石の吸引力を利用した有極電磁
石としたことにより、電磁コイルが小形化されるととも
に、特に双安定型にあっては開閉駆動時のみ一時的に励
磁すればよいので消費電力が節減される。 (3) 操作電磁石とリンク機構との連結をピンとU字溝と
の嵌合により着脱自在としたことにより、操作電磁石の
仕様変更に伴う交換が容易である。
【図1】この発明の実施の形態を示す電磁接触器の縦断
面図である。
面図である。
【図2】図1における可動接触子と固定導体との摺動接
触を説明する図で、(A)は側面図、(B)は背面図で
ある。
触を説明する図で、(A)は側面図、(B)は背面図で
ある。
【図3】図1における双安定型有極電磁接触器の拡大側
面図である。
面図である。
【図4】この発明の異なる実施の形態を示す電磁接触器
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図5】従来の電磁接触器を示す縦断面図である。
2 出力端子部 3 入力端子部 4 操作電磁石 5 可動接触子 6 接続板 8 固定導体 9 可動接触子ホルダ 11 接触ばね 13 圧縮ばね 16 固定接触子 18 リンク 20 ピン 21 アーマチュア 22 外ヨーク 23 内ヨーク 24 永久磁石 26 電磁コイル 28 全波整流回路 32 U字溝 33 復帰ばね
Claims (3)
- 【請求項1】本体ケースに回動自在に支持された絶縁物
の可動接触子ホルダと、この可動接触子ホルダに一端で
把持され、他端に可動接点が取り付けられた可動接触子
と、この可動接触子の側面と摺動接触する左右一対の接
触片を有し、この接触片は前記可動接触子ホルダとの間
に挿入された圧縮ばねにより前記可動接触子側面に押圧
される固定導体と、一端がこの固定導体に接続され、他
端に出力端子部が形成された接続板と、一端に前記可動
接点と接離する固定接点が取り付けられ、他端に入力端
子部が形成された固定接触子と、2つの磁気的な安定点
を有する回転駆動式の有極双安定型電磁石からなる操作
電磁石と、この操作電磁石のアーマチュアと前記可動接
触子ホルダとを連結するリンク機構とを設け、外部から
の電気信号で前記操作電磁石の電磁コイルに交互に極性
を変えて直流電圧を印加することにより、前記アーマチ
ュアを前記2つの安定点の間で回転駆動して、前記可動
接触子を開閉動作させるようにしたことを特徴とする電
磁接触器。 - 【請求項2】操作電磁石を磁気的な安定点と復帰ばねの
復元力による機械的な安定点とを有する回転駆動式の有
極単安定型電磁石とし、外部からの電気信号で前記操作
電磁石の電磁コイルに直流電圧を印加することにより、
前記アーマチュアを前記復帰ばねの復元力に抗して前記
磁気的な安定点に回転駆動して、前記可動接触子を閉成
動作させ、前記直流電圧の印加を解除することにより、
前記復帰ばねの復元力で前記アーマチュアを前記機械的
な安定点に回転駆動して、前記可動接触子を開離動作さ
せるようにしたことを特徴とする請求項1記載の電磁接
触器。 - 【請求項3】操作電磁石のアーマチュアとリンク機構と
をピンとU字溝との嵌合により着脱自在に連結したこと
を特徴とする請求項1又は請求項2記載の電磁接触器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34875095A JPH09171753A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 電磁接触器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34875095A JPH09171753A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 電磁接触器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09171753A true JPH09171753A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=18399120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34875095A Pending JPH09171753A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 電磁接触器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09171753A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200458093Y1 (ko) * | 2010-12-16 | 2012-01-18 | 엘에스산전 주식회사 | 전자접촉기 |
-
1995
- 1995-12-19 JP JP34875095A patent/JPH09171753A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200458093Y1 (ko) * | 2010-12-16 | 2012-01-18 | 엘에스산전 주식회사 | 전자접촉기 |
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