[go: up one dir, main page]

JPH09162721A - 電流切換型論理回路 - Google Patents

電流切換型論理回路

Info

Publication number
JPH09162721A
JPH09162721A JP7317638A JP31763895A JPH09162721A JP H09162721 A JPH09162721 A JP H09162721A JP 7317638 A JP7317638 A JP 7317638A JP 31763895 A JP31763895 A JP 31763895A JP H09162721 A JPH09162721 A JP H09162721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
emitter
current
differential
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7317638A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Hayakawa
敦史 早川
Tetsuji Funaki
哲司 船木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP7317638A priority Critical patent/JPH09162721A/ja
Publication of JPH09162721A publication Critical patent/JPH09162721A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Logic Circuits (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロセス誤差や使用温度の影響を回避して低
電圧電源での使用を可能にする。 【解決手段】 第1の差動トランジスタのベースを第1
のエミッタ抵抗を介して第1のエミッタフォロワートラ
ンジスタのエミッタに接続し、第2の差動トランジスタ
のベースを第2のエミッタ抵抗を介して第2のエミッタ
フォロワートランジスタのエミッタに接続し、第1及び
第2のエミッタフォロワートランジスタのエミッタ電流
を供給する第2の定電流源をカレントミラー回路で構成
し、かつ、カレントミラー回路の基準電流側トランジス
タの負荷抵抗の値に対して第1のエミッタ抵抗及び第2
のエミッタ抵抗の値をほぼ2倍の大きさにする。カレン
トミラー回路のトランジスタのベース−エミッタ間電圧
によって、第1又は第2のエミッタフォロワートランジ
スタのベースエミッタ間電圧及び第1又は第2の差動ト
ランジスタのベースエミッタ間電圧が打ち消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電流切換型論理回
路(いわゆるCML;Current Mode Logic)に関し、特
に、低い電源電圧でも安定した動作が得られる電流切換
型論理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】飽和動作トランジスタを用いたスイッチ
ング回路では、オン状態にあるトランジスタに流れるベ
ース電流(定常ベース電流)が、トランジスタを飽和さ
せるのに必要な最小限のベース電流の数倍にも及ぶこと
が少なくない。このため、トランジスタのベース領域に
余分な電荷が蓄えられる結果となり、ターンオフに際し
ては、コレクタ電流が切れる前にこの電荷を再結合させ
るための(又は逆方向ベース電流として取り除くため
の)遅れ時間が必要になる。この時間が蓄積時間であ
り、この時間の短縮化が飽和論理回路の高速化を図る場
合の重要な鍵になる。しかし、蓄積時間を完全になくす
ことは不可能で、この意味から飽和動作トランジスタを
用いた論理回路には動作速度の限界があった。
【0003】これに対して、電流切換型論理回路は、ト
ランジスタを非飽和領域で動作させるため、きわめて動
作速度が早い特長があり、ORやNORなどの論理回路
や各種の高速演算回路に多用されている。図4は従来の
電流切換型論理回路の構成図である。この電流切換型論
理回路は、入力部1と出力部2にそれぞれ電流切換型論
理回路を有し、その間をエミッタフォロワー部3で接続
する構成となっている。なお、この図は、出力部2をそ
のまま外部負荷に接続するいわゆる直結型の例を示して
いるが、これに限定されない。出力部2と外部負荷の間
に電流増幅用のバッファを接続するタイプであってもよ
い。
【0004】この図において、Q1 〜Q6 はバイポーラ
トランジスタ、R1 〜R4 は抵抗、Vi1、Vi2は入力電
圧、Vout1、Vout2は出力電圧、VCCは電源電圧、4〜
7は定電流源、I1 〜I4 は定電流である。なお、定電
流源4〜7の構成は、典型的には図5に示すように、抵
抗R5 を介してエミッタ接地されたバイポーラトランジ
スタQ7 のベースに定電圧Vconst を与えるというもの
である。
【0005】ここで、出力部2を例に、電流切換型論理
回路の基本動作を説明する。いま、Q5 、Q6 それぞれ
のベース電位に同一の添え字を付してV5 、V6 と識別
すると、一方が他方よりも十分に小さい場合、例えば、
5 <<V6 の場合には、Q5はオフ状態にあり、I4
すべてオン側のQ6 を流れる。V5 が増加し、V5 =V
6 になると、原理的にはQ5 、Q6 に同量の電流(I4
/2)が流れる。V5がさらに増加すると、Q5 がオン
するが、Q5 のベース−エミッタ間電圧はほぼ一定値で
あるため、共通エミッタ電位(便宜的に「VEcomm 」)
も高くなり、Q 6 をオフ状態に追い込む。その結果、I
4 のすべてがQ5 を流れ、差動対を形成するQ5 、Q6
のオンオフの切り換えが、きわめて高速に行われるとい
う意図した動作が得られる。
【0006】ところで、このような動作を得るには、差
動対を構成するトランジスタQ5 、Q6 を非飽和領域で
用いることが肝要である。飽和領域に入ってしまうと、
冒頭で述べたように、オン状態のトランジスタのベース
に余分な電荷が蓄積されるからである。Q5 、Q6 を飽
和させないためには、Q5 、Q6 のコレクタ−エミッタ
間電圧を規定の電圧以内に抑える必要がある。規定の電
圧はトランジスタの特性にもよるが、およそ0.2V〜
0.3V程度であり、決して余裕のある大きな値ではな
い。コレクタ−エミッタ間電圧がこの規定の電圧を越え
てしまうと、もはや非飽和領域での動作は叶わず、動作
速度の低下が避けられない。
【0007】このため、従来の電流切換型論理回路で
は、エミッタ電流を定電流化してコレクタ電流の大きさ
を制限することにより、非飽和領域での動作を維持して
いる。例えば、Q5 のコレクタ−エミッタ間電圧VCE5
は、次式(1)で与えられる。
【0008】
【数1】
【0009】Q5 のコレクタ電位は、電源電圧VCCから
3 の電圧降下(R3 ・I4 )を引いた電位であり、こ
の電位と共通エミッタ電位VEcomm との間の電位差が規
定の電圧以内に収まるように、I4 の大きさを最適設計
する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の電流切換型論理回路にあっては、共通エミッタ電
位VEcomm の誤差が避けられず、特に、低電圧電源で使
用する場合に動作安定性を損なうという問題点があっ
た。R3 やI4 の値を理想的なものとすると、共通エミ
ッタ電位VEcomm は、次式(2)で与えられる。
【0011】
【数2】
【0012】ここに、VBE3 はQ3 のベース−エミッタ
間電圧、VBE5 はQ5 のベース−エミッタ間電圧であ
り、Q3 とQ5 を同一プロセスで作ったとすると、V
BE3 =V BE5 であるから、これらを「2・VBE」と置き
換えると、式(2)は次式(3)のようになる。すなわ
ち、VEcomm は電源電圧VCCからVBE2段分下がった電
位で与えられる。
【0013】
【数3】
【0014】式(3)を前式(1)に代入すると、次式
(4)になる。
【0015】
【数4】
【0016】この式(4)から言えることは、たとえR
3 やI4 の値が理想的であっても、V BEにばらつきがあ
った場合には、そのばらつきに比例してVCE5 が変化す
るため、非飽和領域での動作に支障をきたすと言うこと
である。VBE のばらつきの要因は、プロセス誤差によ
るもの(固定誤差)と、温度変化によるもの(可変誤
差)の二通りある。一例として、固定誤差を50mV、
可変誤差を250mV(但し1℃あたりの誤差を2mV
とし使用温度範囲を−40℃〜+85℃までの125℃
としたときの計算例)とするVBE を考えると、式
(4)においては「2・VBE」であるため、VCE5 は5
0mV+250mVの2倍(すなわち600mV)もの
大きな誤差を含むことになる。したがって、当然、この
誤差以上のマージンを確保しなければならないから、特
に、マージンを確保しにくい低電圧電源で使用できない
という問題点があった。
【0017】そこで、本発明は、このような技術的課題
に鑑みてなされたもので、共通エミッタ電位の決定要素
からトランジスタのベース−エミッタ電圧(VBE)を排
除し、プロセス誤差や使用温度の影響を回避して、以て
低電圧電源での使用を可能にすることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、第1の差動トランジスタ及
び第2の差動トランジスタを有し、第1の差動トランジ
スタのコレクタと電源との間に負荷抵抗を接続し、第2
の差動トランジスタと前記電源との間にも負荷抵抗を接
続し、かつ、第1の差動トランジスタと第2の差動トラ
ンジスタのエミッタを共通にして第1の定電流源に接続
して構成する電流切換型論理回路において、前記第1の
差動トランジスタのベースを第1のエミッタ抵抗を介し
て第1のエミッタフォロワートランジスタのエミッタに
接続し、前記第2の差動トランジスタのベースを第2の
エミッタ抵抗を介して第2のエミッタフォロワートラン
ジスタのエミッタに接続し、該第1及び第2のエミッタ
フォロワートランジスタのエミッタ電流を供給する第2
の定電流源をカレントミラー回路で構成し、かつ、該カ
レントミラー回路の基準電流側トランジスタの負荷抵抗
の値に対して前記第1のエミッタ抵抗及び第2のエミッ
タ抵抗の値をほぼ2倍の大きさにしたことを特徴とす
る。
【0019】又は、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記カレントミラー回路の基準電流
側トランジスタのベース−コレクタ間にベース電流補償
用トランジスタを接続し、かつ、該カレントミラー回路
の基準電流側トランジスタの負荷抵抗の値に対して前記
第1のエミッタ抵抗及び第2のエミッタ抵抗の値をほぼ
1倍の大きさにしたことを特徴とする。
【0020】又は、請求項3記載の発明は、第1の差動
トランジスタ及び第2の差動トランジスタを有し、第1
の差動トランジスタのコレクタと電源との間に負荷抵抗
を接続し、第2の差動トランジスタと前記電源との間に
も負荷抵抗を接続し、かつ、第1の差動トランジスタと
第2の差動トランジスタのエミッタを共通にして第1の
定電流源に接続して構成する電流切換型論理回路におい
て、前記第1の差動トランジスタのベースを第1のエミ
ッタフォロワートランジスタのエミッタに接続し、前記
第2の差動トランジスタのベースを第2のエミッタフォ
ロワートランジスタのエミッタに接続し、該第1及び第
2のエミッタフォロワートランジスタの各ベースを前段
の差動増幅段の差動出力にそれぞれ接続し、該差動増幅
段の定電流源をカレントミラー回路で構成し、かつ、該
カレントミラー回路の基準電流側トランジスタの負荷抵
抗の値に対して該差動増幅段の差動トランジスタの共通
負荷抵抗の値をほぼ2倍にしたことを特徴とする。
【0021】請求項1又は2又は3記載の発明では、カ
レントミラー回路のトランジスタのベース−エミッタ間
電圧によって、第1又は第2のエミッタフォロワートラ
ンジスタのベースエミッタ間電圧及び第1又は第2の差
動トランジスタのベースエミッタ間電圧が打ち消され
る。このため、第1及び第2の差動トランジスタの共通
エミッタ電位の決定要素から問題となるベース−エミッ
タ電圧を排除でき、プロセス誤差や使用温度の影響を回
避して、低電圧電源での使用を可能にすることができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1は請求項1記載の発明に係る電流
切換型論理回路の一実施例を示す図である。なお、従来
例(図4)と共通する構成要素には同一の符号を付して
ある。本実施例の電流切換型論理回路は、従来例と同様
に入力部1と出力部2を有するが、その間を接続するエ
ミッタフォロワー部10の構成が一部(破線の部分)異
なっている。
【0023】この図において、Q1 〜Q6 、Q10〜Q12
はバイポーラトランジスタ、R1 〜R4 、R10〜R12
抵抗、Vi1、Vi2は入力電圧、Vout1、Vout2は出力電
圧、VCCは電源電圧、4、7は定電流源、I1 、I4
定電流である。抵抗値の関係は、R1 =R2 、R3 =R
4 、R11=R12であり、かつ、2・R10=R11(=
12)である。
【0024】ここに、Q5 は発明の要旨に記載の第1の
差動トランジスタに相当し、Q6 は第2の差動トランジ
スタに相当する。また、R3 はQ5 のコレクタと電源V
CC間に接続された負荷抵抗に相当し、R4 はQ6 のコレ
クタと電源間に接続された負荷抵抗に相当し、さらに、
定電流源7は、第1の差動トランジスタ(Q5 )と第2
の差動トランジスタ(Q6 )共通エミッタに接続された
定電流源に相当する。
【0025】第1の差動トランジスタ(Q5 )のベース
は、第1のエミッタ抵抗に相当する抵抗R11の一端に接
続されており、R11の他端は、第1のエミッタフォロワ
ートランジスタに相当するQ3 のエミッタに接続されて
いる。また、第2の差動トランジスタ(Q6 )のベース
は、第2のエミッタ抵抗に相当する抵抗R12の一端に接
続されており、R12の他端は、第2のエミッタフォロワ
ートランジスタに相当するQ4 のエミッタに接続されて
いる。
【0026】破線で囲まれた部分のQ10〜Q12は、いわ
ゆるカレントミラー回路を構成しており、第1及び第2
のエミッタフォロワートランジスタ(Q3 及びQ4 )の
エミッタ電流を一定に保つ第2の定電流源11として機
能する。I10はカレントミラー回路の基準電流、I11
びI12は基準電流と一対一の関係にある出力電流であ
る。すなわち、I10=I11=I12の関係にある。
【0027】このような構成において、従来例と同様
に、Q5 のベース電位をV5 、Q6 のベース電位を
6 、Q5 及びQ6 の共通エミッタ電位をVEcomm と表
し、R3 とI4 を理想的なものとすると、本実施例のV
Ecomm は、次式(5)で与えられる。
【0028】
【数5】
【0029】なお、I11=I12、R11=R12であるか
ら、式(5)のI11をI12に置き換えると共に、R11
12に置き換えてもVEcomm は変わらない。以下、I11
とR11で説明する。この式(5)に対応する従来式は
(3)式である。二つの式(3)(5)を見比べると、
本実施例では、R11の電圧降下分を示す項(−I11・R
11)が増えている。この項のI11は、カレントミラー回
路の基準側電流I10に等しいから、次式(6)で与えら
れる。
【0030】
【数6】
【0031】Vxは、負荷抵抗R10の一端側の電位であ
り、VBE10は、同負荷抵抗R10の他端側の電位である。
すなわち、式(6)の「Vx−VBE10」の項は負荷抵抗
10の電圧降下分を表している。VBE11は、Q11のベー
ス−エミッタ間電圧であり、Q3 やQ5 などと同じ製造
プロセスを経ていれば、VBE3 やVBE5 と等値で、か
つ、同一の温度特性を有している。
【0032】式(6)を上式(5)に代入すると、次式
(7)になり、さらに、VBE10=V BEであるから、式
(7)は次式(8)になる。
【0033】
【数7】
【0034】
【数8】
【0035】式(8)のVBEの項は二つある。一つは
「2・VBE」、他の一つは「(R11/R10)・VBE」で
ある。前者は従来例でも存在するが、後者は本実施例特
有の項である。「2・VBE」を消すためには、「R11
10」の答を“2”にすればよい。すなわち、R10の値
に対してR11(及びR12)の値を2倍にすればよい。こ
のような関係に設定すれば、上式(8)の右辺第2項
(−2・VBE+(R11/R10)・VBE)が消去されるか
ら、結局、次式(9)に示すように、VEcommをVBE
影響されない純粋な形で求めることができる。
【0036】
【数9】
【0037】したがって、式(9)を前式(1)に代入
すると、次式(10)のようになり、VCE5 の安定化を
図ることができ、特に、マージンを確保しにくい低電圧
電源にも支障なく使用できるという、従来技術にはない
有益な技術を提供できる。
【0038】
【数10】
【0039】図2は請求項2記載の発明に係る電流切換
型論理回路の一実施例を示す図であり、上記実施例の変
形態様例である。なお、上記実施例と共通する構成要素
には同一の符号を付してある。上記実施例との相違点
は、エミッタフォロワー部10′のカレントミラー回路
11′にある。具体的には、Q10、Q11のベース電流に
よる影響を避けるために、Q10のベース−コレクタ間に
ベース電流補償用トランジスタQ13を挿入したことが相
違点の一つである。これによれば、Q10、Q11のベース
電流によるカレントミラー比のずれ、すなわち、Q11
コレクタ電流が基準側のR10を流れる電流よりもQ10
ベース電流+Q11のベース電流分少なくなってしまうと
いった、カレントミラー特性の不整合問題を回避できる
から、特に、カレントミラー比の精度を必要とする用途
に好適である。
【0040】ここで、相違点の他の一つは、ベース電流
補償用トランジスタQ13の挿入に伴うもので、R10とR
11(及びR12)の値の比を1対1にした点にある。すな
わち、「R11/R10」の答を“1”にした点にある。次
式(11)は、本実施例におけるI10(=I11=I12
の式である。上記実施例の対応する式(6)との相違
は、VBEが2倍になっていることである。増えたVBE
ベース電流補償用トランジスタQ13のベース−エミッタ
間電圧である。
【0041】
【数11】
【0042】式(11)を前式(5)に代入すると、次
式(12)になる。VBEを消去するためには、「R11
10」の答を“1”にしなければならない。
【0043】
【数12】
【0044】図3は請求項3記載の発明に係る電流切換
型論理回路の一実施例を示す図である。なお、従来例
(図4)と共通する構成要素には同一の符号を付してあ
る。本実施例は、出力部2とエミッタフォロワー部3が
従来例と同じ構成で、入力部20の構成が一部(破線の
領域)異なっている。すなわち、入力部20の定電流源
を、バイポーラトランジスタQ20、Q21及び負荷抵抗R
20からなるカレントミラー回路21で構成すると共に、
20の値に対する、入力部20の差動トランジスタ
1 、Q2 の共通負荷抵抗R21の値の比を1対2にした
点が異なっている。
【0045】このような構成において、出力部2の共通
エミッタ電位VEcomm は、次式(13)で与えられる。
この式は最初の実施例の式(5)と同じ形であり、R20
とR 21との比を1対2の関係にすることによって、V
Ecomm よりVBEの影響を排除できる。
【0046】
【数13】
【0047】なお、以上の説明では、バイポーラトラン
ジスタを例にしているが、MOSトランジスタで構成し
た電流切換型論理回路を排除するものではない。むしろ
MOSトランジスタのしきい値電圧Vth(バイポーラの
BEに相当するもの)の温度変動は、バイポーラに比べ
て大きいから、MOS型に適用することは好ましいこと
である。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、共通エミッタ電位の決
定要素からトランジスタのベース−エミッタ電圧
(VBE)を排除でき、プロセス誤差や使用温度の影響を
回避することができる。したがって、特に、低電圧電源
でも支障なく使用できる有益な回路技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明に係る一実施例の構成図で
ある。
【図2】請求項2記載の発明に係る一実施例の構成図で
ある。
【図3】請求項3記載の発明に係る一実施例の構成図で
ある。
【図4】従来例の構成図である。
【図5】定電流源の一般的な構成図である。
【符号の説明】
3 :第1のエミッタフォロワートランジスタ Q4 :第2のエミッタフォロワートランジスタ Q5 :第1の差動トランジスタ Q6 :第2の差動トランジスタ Q10:基準電流側トランジスタ R3 :負荷抵抗 R4 :負荷抵抗 R10:負荷抵抗 R11:第1のエミッタ抵抗 R12:第2のエミッタ抵抗 VCC:電源 7:第1の定電流源 11:第2の定電流源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の差動トランジスタ及び第2の差動ト
    ランジスタを有し、 第1の差動トランジスタのコレクタと電源との間に負荷
    抵抗を接続し、 第2の差動トランジスタと前記電源との間にも負荷抵抗
    を接続し、かつ、第1の差動トランジスタと第2の差動
    トランジスタのエミッタを共通にして第1の定電流源に
    接続して構成する電流切換型論理回路において、 前記第1の差動トランジスタのベースを第1のエミッタ
    抵抗を介して第1のエミッタフォロワートランジスタの
    エミッタに接続し、 前記第2の差動トランジスタのベースを第2のエミッタ
    抵抗を介して第2のエミッタフォロワートランジスタの
    エミッタに接続し、 該第1及び第2のエミッタフォロワートランジスタのエ
    ミッタ電流を供給する第2の定電流源をカレントミラー
    回路で構成し、かつ、 該カレントミラー回路の基準電流側トランジスタの負荷
    抵抗の値に対して前記第1のエミッタ抵抗及び第2のエ
    ミッタ抵抗の値をほぼ2倍の大きさにしたことを特徴と
    する電流切換型論理回路。
  2. 【請求項2】前記カレントミラー回路の基準電流側トラ
    ンジスタのベース−コレクタ間にベース電流補償用トラ
    ンジスタを接続し、かつ、 該カレントミラー回路の基準電流側トランジスタの負荷
    抵抗の値に対して前記第1のエミッタ抵抗及び第2のエ
    ミッタ抵抗の値をほぼ1倍の大きさにしたことを特徴と
    する請求項1記載の電流切換型論理回路。
  3. 【請求項3】第1の差動トランジスタ及び第2の差動ト
    ランジスタを有し、 第1の差動トランジスタのコレクタと電源との間に負荷
    抵抗を接続し、 第2の差動トランジスタと前記電源との間にも負荷抵抗
    を接続し、かつ、第1の差動トランジスタと第2の差動
    トランジスタのエミッタを共通にして第1の定電流源に
    接続して構成する電流切換型論理回路において、 前記第1の差動トランジスタのベースを第1のエミッタ
    フォロワートランジスタのエミッタに接続し、 前記第2の差動トランジスタのベースを第2のエミッタ
    フォロワートランジスタのエミッタに接続し、 該第1及び第2のエミッタフォロワートランジスタの各
    ベースを前段の差動増幅段の差動出力にそれぞれ接続
    し、 該差動増幅段の定電流源をカレントミラー回路で構成
    し、かつ、 該カレントミラー回路の基準電流側トランジスタの負荷
    抵抗の値に対して該差動増幅段の差動トランジスタの共
    通負荷抵抗の値をほぼ2倍にしたことを特徴とする電流
    切換型論理回路。
JP7317638A 1995-12-06 1995-12-06 電流切換型論理回路 Withdrawn JPH09162721A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7317638A JPH09162721A (ja) 1995-12-06 1995-12-06 電流切換型論理回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7317638A JPH09162721A (ja) 1995-12-06 1995-12-06 電流切換型論理回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09162721A true JPH09162721A (ja) 1997-06-20

Family

ID=18090392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7317638A Withdrawn JPH09162721A (ja) 1995-12-06 1995-12-06 電流切換型論理回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09162721A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6300803B1 (en) 1999-01-21 2001-10-09 Nec Corporation Phase-comparison circuit
KR100645012B1 (ko) * 2001-12-13 2006-11-13 가부시끼가이샤 도시바 차동증폭기
WO2007088713A1 (ja) * 2006-01-31 2007-08-09 Advantest Corporation 温度補償回路および試験装置
JP2012054649A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電流切り替え回路
WO2019189602A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 日本電信電話株式会社 トラック・アンド・ホールド回路

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6300803B1 (en) 1999-01-21 2001-10-09 Nec Corporation Phase-comparison circuit
KR100645012B1 (ko) * 2001-12-13 2006-11-13 가부시끼가이샤 도시바 차동증폭기
WO2007088713A1 (ja) * 2006-01-31 2007-08-09 Advantest Corporation 温度補償回路および試験装置
US7342407B2 (en) 2006-01-31 2008-03-11 Advantest Corporation Temperature compensation circuit and testing apparatus
JP2012054649A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電流切り替え回路
WO2019189602A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 日本電信電話株式会社 トラック・アンド・ホールド回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0110007Y2 (ja)
JP2525346B2 (ja) 定電流源回路を有する差動増幅回路
JPH05121973A (ja) 増幅器
JPS635923B2 (ja)
JPH11122059A (ja) 差動アンプ
KR100310882B1 (ko) 온도의존성이없는이미터폴로워회로
JPH09162721A (ja) 電流切換型論理回路
JPH0680486B2 (ja) 定電圧回路
JP2911494B2 (ja) 加速切換入力回路
JPH0252892B2 (ja)
JP3183187B2 (ja) ヒステリシスコンパレータ
JPS6123403A (ja) 差動増幅回路
JPH0851324A (ja) バッファアンプ
JPH08139531A (ja) 差動アンプ
US4916408A (en) Power stage with increased output dynamics
JPH06169225A (ja) 電圧電流変換回路
JPH10124161A (ja) 基準電圧源
JP7388892B2 (ja) 演算増幅器
JP2001237676A (ja) ヒステリシスコンパレータ
JPS6112110A (ja) 差動増幅器
JPH07183742A (ja) 電圧電流変換回路
JPH04104517A (ja) バイアス回路
JPH11186854A (ja) バイアス回路
JPH067378Y2 (ja) カレントミラ−回路
JPH01125109A (ja) 利得制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030304