JPH08321318A - 溶融炭酸塩型燃料電池の電解質補給装置 - Google Patents
溶融炭酸塩型燃料電池の電解質補給装置Info
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- JPH08321318A JPH08321318A JP7151209A JP15120995A JPH08321318A JP H08321318 A JPH08321318 A JP H08321318A JP 7151209 A JP7151209 A JP 7151209A JP 15120995 A JP15120995 A JP 15120995A JP H08321318 A JPH08321318 A JP H08321318A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 構造が簡単で、電解質マトリックスの広い範
囲に対して同時に炭酸塩を供給補給できるようにし、し
かも燃料電池の積層後に炭酸塩を供給補給できるように
することである。 【構成】 電解質マトリックスの周縁の端面がスタック
外部の雰囲気に露出するように単電池とセパレータとを
積層してスタック15を構成し、そのスタック15を炭
酸塩浴槽22に収納する。炭酸塩浴槽22には予め炭酸
塩を収納するか、又は炭酸塩の補給の際に炭酸塩給排管
23から炭酸塩を供給し、炭酸塩の補給が完了すると、
炭酸塩給排管23から炭酸塩浴槽22に残留する炭酸塩
を排出する。これにより、炭酸塩は電解質マトリックス
の露出部分から浸透して電解質マトリックスに供給さ
れ、さらにアノード電極及びカソード電極に供給され
る。
囲に対して同時に炭酸塩を供給補給できるようにし、し
かも燃料電池の積層後に炭酸塩を供給補給できるように
することである。 【構成】 電解質マトリックスの周縁の端面がスタック
外部の雰囲気に露出するように単電池とセパレータとを
積層してスタック15を構成し、そのスタック15を炭
酸塩浴槽22に収納する。炭酸塩浴槽22には予め炭酸
塩を収納するか、又は炭酸塩の補給の際に炭酸塩給排管
23から炭酸塩を供給し、炭酸塩の補給が完了すると、
炭酸塩給排管23から炭酸塩浴槽22に残留する炭酸塩
を排出する。これにより、炭酸塩は電解質マトリックス
の露出部分から浸透して電解質マトリックスに供給さ
れ、さらにアノード電極及びカソード電極に供給され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解質として溶融炭酸
塩を用いた溶融炭酸塩型燃料電池の電解質補給装置に関
する。
塩を用いた溶融炭酸塩型燃料電池の電解質補給装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、溶融炭酸塩型燃料電池は電解質
層を挾んだ一対の電極に燃料がスと酸化剤ガスを供給し
て電池反応をさせるものであり、一対の電極をガスの流
路となるセパレータを介して複数個積層して構成され
る。そして、電解質としてLi2CO3 (炭酸リチウ
ム)とK2 CO3 (炭酸カリウム)との共晶塩を用いて
おり、電解質マトリックスにはこの共晶炭酸塩が含浸さ
れる。
層を挾んだ一対の電極に燃料がスと酸化剤ガスを供給し
て電池反応をさせるものであり、一対の電極をガスの流
路となるセパレータを介して複数個積層して構成され
る。そして、電解質としてLi2CO3 (炭酸リチウ
ム)とK2 CO3 (炭酸カリウム)との共晶塩を用いて
おり、電解質マトリックスにはこの共晶炭酸塩が含浸さ
れる。
【0003】電解質マトリックスを挾んだ一対の電極か
らなる単電池及びセパレータ各1個分を重ねたものを単
セルと呼ぶ。図6に、溶融炭酸塩型燃料電池の単電池及
びセパレータを各1個分を重ねた単セルを示す。
らなる単電池及びセパレータ各1個分を重ねたものを単
セルと呼ぶ。図6に、溶融炭酸塩型燃料電池の単電池及
びセパレータを各1個分を重ねた単セルを示す。
【0004】単電池1は電解質マトリックス2をアノー
ド電極3とカソード電極4とで挟んで構成され、セパレ
ータ5はインターコネクタ6をアノードエッジ板7とカ
ソードエッジ板8とで挟んで構成される。セパレータ5
の内部にはガス流路を確保し、隣接する単電池同士を電
気的に接続するアノード集電板9とカソード集電板10
が設けられ、それぞれ燃料ガス11と酸化剤ガス12が
供給される。ガスがセパレータ内を流れる際に、燃料ガ
ス11はアノード電極3の表面において、酸化剤ガス1
2はカソード電極4の表面において電池反応を生じ、電
解質である炭酸塩を介して両電極間に炭酸イオン(CO
3 2-)の授受が行われて電池外部に電気出力を得る。
ド電極3とカソード電極4とで挟んで構成され、セパレ
ータ5はインターコネクタ6をアノードエッジ板7とカ
ソードエッジ板8とで挟んで構成される。セパレータ5
の内部にはガス流路を確保し、隣接する単電池同士を電
気的に接続するアノード集電板9とカソード集電板10
が設けられ、それぞれ燃料ガス11と酸化剤ガス12が
供給される。ガスがセパレータ内を流れる際に、燃料ガ
ス11はアノード電極3の表面において、酸化剤ガス1
2はカソード電極4の表面において電池反応を生じ、電
解質である炭酸塩を介して両電極間に炭酸イオン(CO
3 2-)の授受が行われて電池外部に電気出力を得る。
【0005】図6は単電池1およびセパレータ5を各1
個分を重ねた単セルを示すが、電池積層体はこの単セル
を繰り返し積層して構成される。このとき、インターコ
ネクタ6はアノードエッジ板7及びカソードエッジ板8
と一体構成となる。
個分を重ねた単セルを示すが、電池積層体はこの単セル
を繰り返し積層して構成される。このとき、インターコ
ネクタ6はアノードエッジ板7及びカソードエッジ板8
と一体構成となる。
【0006】単電池1に供給される燃料ガス11及び酸
化剤ガス12は、単電池1の周囲に設けられたそれぞれ
別のマニホールドによって給排される。図6ではマニホ
ールドがセパレータ5の内部に設けられた内部マニホー
ルド型の溶融炭酸塩型燃料電池であり、単電池1を挾ん
で向き合うアノードエッジ板7及びカソードエッジ板8
が電気絶縁性のマニホールドリング13により接続され
る。
化剤ガス12は、単電池1の周囲に設けられたそれぞれ
別のマニホールドによって給排される。図6ではマニホ
ールドがセパレータ5の内部に設けられた内部マニホー
ルド型の溶融炭酸塩型燃料電池であり、単電池1を挾ん
で向き合うアノードエッジ板7及びカソードエッジ板8
が電気絶縁性のマニホールドリング13により接続され
る。
【0007】図7は、図6のA−A線での断面図であ
る。図7では単電池1が2個積層されたものを示してい
る。図7から分かるようにアノード集電板9及びカソー
ド集電板10は、アノード電極3とカソード電極4に接
触する部分と、ガス流路を形成する突起部分とから構成
されている。一般に、電極に接触する部分を集電板とい
い、突起部分を集電板サポートというが、本発明ではこ
れらが一体となったものを集電板と称している。図中の
11Aは燃料ガス流路、12Aは酸化剤ガス流路であ
る。
る。図7では単電池1が2個積層されたものを示してい
る。図7から分かるようにアノード集電板9及びカソー
ド集電板10は、アノード電極3とカソード電極4に接
触する部分と、ガス流路を形成する突起部分とから構成
されている。一般に、電極に接触する部分を集電板とい
い、突起部分を集電板サポートというが、本発明ではこ
れらが一体となったものを集電板と称している。図中の
11Aは燃料ガス流路、12Aは酸化剤ガス流路であ
る。
【0008】また、電解質マトリックス2はアノード集
電板9及びカソード集電板10よりも一回り大きく構成
されており、電解質マトリックス2の周縁の端面がスタ
ック外部の雰囲気に露出するように、セパレータ5のア
ノードエッジ板7とカソードエッジ板8とで挟んで取り
付けられている。この部分は溶融炭酸塩によって接触面
が濡らされ、セパレータ5内外のガスがシールされてお
り、ウエットシール14と呼ばれる。
電板9及びカソード集電板10よりも一回り大きく構成
されており、電解質マトリックス2の周縁の端面がスタ
ック外部の雰囲気に露出するように、セパレータ5のア
ノードエッジ板7とカソードエッジ板8とで挟んで取り
付けられている。この部分は溶融炭酸塩によって接触面
が濡らされ、セパレータ5内外のガスがシールされてお
り、ウエットシール14と呼ばれる。
【0009】スタックは締付装置にて上下から締め付け
られることにより、単電池1とセパレータ5との電気的
接触を良好に保つと共に、ウエットシール14において
ガスのシールが良好に保たれる。この締付装置は、通
常、スタック上下に設けられた締付板と、この上下の締
付板の間に介装された伸縮自在の締付ベローズとからな
る。
られることにより、単電池1とセパレータ5との電気的
接触を良好に保つと共に、ウエットシール14において
ガスのシールが良好に保たれる。この締付装置は、通
常、スタック上下に設けられた締付板と、この上下の締
付板の間に介装された伸縮自在の締付ベローズとからな
る。
【0010】次に、電解質マトリックス2は金属酸化物
の粒子からなる多孔質構造を有する骨格の隙間に炭酸塩
が満たされたものである。炭酸塩は常温では固体である
が、発電運転温度の650度の温度においては溶融状態
となる。アノード電極3およびカソード電極4は、金属
あるいは金属酸化物の多孔質体であり、炭酸塩はアノー
ド電極3とカソード電極4との気孔の隙間にも一部満た
される。
の粒子からなる多孔質構造を有する骨格の隙間に炭酸塩
が満たされたものである。炭酸塩は常温では固体である
が、発電運転温度の650度の温度においては溶融状態
となる。アノード電極3およびカソード電極4は、金属
あるいは金属酸化物の多孔質体であり、炭酸塩はアノー
ド電極3とカソード電極4との気孔の隙間にも一部満た
される。
【0011】この溶融炭酸塩型燃料電池の運転時には、
アノード電極3及びカソード電極4にそれぞれ供給され
た燃料ガス11および酸化剤ガス12が、溶融した炭酸
塩とアノード電極3及びカソード電極4との界面で電気
化学反応を生じ発電される。このような溶融炭酸塩型燃
料電池の安定な発電のためには、アノード電極3やカソ
ード電極4及び電解質マトリックス2中の電解質が、発
電中絶えず適量に保持されている必要がある。
アノード電極3及びカソード電極4にそれぞれ供給され
た燃料ガス11および酸化剤ガス12が、溶融した炭酸
塩とアノード電極3及びカソード電極4との界面で電気
化学反応を生じ発電される。このような溶融炭酸塩型燃
料電池の安定な発電のためには、アノード電極3やカソ
ード電極4及び電解質マトリックス2中の電解質が、発
電中絶えず適量に保持されている必要がある。
【0012】通常、この電解質は、燃料電池の組立時に
酸化剤あるいは燃料ガス供給用のガス流路に充填された
り、炭酸塩のシートの形で組み込まれ、燃料電池の昇温
過程において炭酸塩の溶融温度以上でアノード電極3や
カソード電極4及び電解質マトリックス2中に含浸され
る。溶融した炭酸塩はその表面張力、及び、電解質マト
リックス2の骨格粒子と溶融炭酸塩との界面張力によっ
て、電解質マトリックス2内に保持される。電解質の含
浸された燃料電池は発電温度でアノード電極3やカソー
ド電極4及び電解質マトリックス2のそれぞれに電解質
が適量バランスして分配されている。
酸化剤あるいは燃料ガス供給用のガス流路に充填された
り、炭酸塩のシートの形で組み込まれ、燃料電池の昇温
過程において炭酸塩の溶融温度以上でアノード電極3や
カソード電極4及び電解質マトリックス2中に含浸され
る。溶融した炭酸塩はその表面張力、及び、電解質マト
リックス2の骨格粒子と溶融炭酸塩との界面張力によっ
て、電解質マトリックス2内に保持される。電解質の含
浸された燃料電池は発電温度でアノード電極3やカソー
ド電極4及び電解質マトリックス2のそれぞれに電解質
が適量バランスして分配されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、炭酸塩のシ
ートを単電池1の間に挟み込んだ場合には、炭酸塩の溶
融時に電池反応部において、燃料電池の積層高さがその
収縮するので、マニホールド部分の積層高さがその収縮
に追随しないと、ウエットシール14からのガス漏れや
電池反応部の電気的接触の不良が生じることがあった。
ートを単電池1の間に挟み込んだ場合には、炭酸塩の溶
融時に電池反応部において、燃料電池の積層高さがその
収縮するので、マニホールド部分の積層高さがその収縮
に追随しないと、ウエットシール14からのガス漏れや
電池反応部の電気的接触の不良が生じることがあった。
【0014】また、ガス流路に炭酸塩を充填した場合に
は、炭酸塩が単電池1に含浸されるまで、そのガス流路
にガスを流すことができない。特に、アノード集電板サ
ポートに炭酸塩を充填した場合には、燃料電池の昇温時
に燃料ガスを流すことができないので、炭酸塩を未含浸
の単電池1を通過する酸化剤ガス12によりアノード電
極3が酸化されて劣化するという危険性があった。
は、炭酸塩が単電池1に含浸されるまで、そのガス流路
にガスを流すことができない。特に、アノード集電板サ
ポートに炭酸塩を充填した場合には、燃料電池の昇温時
に燃料ガスを流すことができないので、炭酸塩を未含浸
の単電池1を通過する酸化剤ガス12によりアノード電
極3が酸化されて劣化するという危険性があった。
【0015】さらに、当面、4万時間の寿命を目標とす
る溶融炭酸塩型燃料電池は、炭酸塩がその長期に渡って
電解質マトリックス2内に安定に保持される必要がある
が、炭酸塩は次に3つの主な理由で逸失する。
る溶融炭酸塩型燃料電池は、炭酸塩がその長期に渡って
電解質マトリックス2内に安定に保持される必要がある
が、炭酸塩は次に3つの主な理由で逸失する。
【0016】第1に、発電運転中においては溶融炭酸塩
は液状であるため、アノード電極3やカソード電極4の
両電極及び電解質マトリックス2の微構造の変化などに
より、次第にセパレータ5などの表面に流出する。
は液状であるため、アノード電極3やカソード電極4の
両電極及び電解質マトリックス2の微構造の変化などに
より、次第にセパレータ5などの表面に流出する。
【0017】第2に、溶融炭酸塩は腐食性が強く、金属
製のセパレータ5の材料を腐食し、その腐食のために消
費される。
製のセパレータ5の材料を腐食し、その腐食のために消
費される。
【0018】第3に、炭酸塩は燃料ガス11あるいは酸
化剤ガス12の中に揮発してガスと共に排出される。
化剤ガス12の中に揮発してガスと共に排出される。
【0019】これらの理由による炭酸塩の逸失を抑制す
るために、炭酸塩の保持力に優れた電解質マトリックス
2の開発や炭酸塩に腐食されにくいセパレータ5の材料
の開発、あるいは単電池1の局所的な温度上昇を抑制し
て炭酸塩の揮発を防ぐ運転技術の開発などが行われてい
る。
るために、炭酸塩の保持力に優れた電解質マトリックス
2の開発や炭酸塩に腐食されにくいセパレータ5の材料
の開発、あるいは単電池1の局所的な温度上昇を抑制し
て炭酸塩の揮発を防ぐ運転技術の開発などが行われてい
る。
【0020】炭酸塩は、電解質マトリックス2の骨格に
比べて気孔径の大きいアノード電極3及びカソード電極
4の両電極から、まず優先的に失われる。アノード電極
3及びカソード電極4内の炭酸塩が不足すると、これら
電極表面に炭酸塩とガスとが共存する3相界面、すなわ
ち、電池反応を生じる表面の面積が減少して、燃料電池
に内部抵抗が増大する。さらに、炭酸塩の逸失が進み、
電解質マトリックス2内の炭酸塩が不足すると、電解質
マトリックス2に気孔が生じ、燃料電池の内部抵抗が増
大する。また、燃料ガス11と酸化剤ガス12とが直接
混ざりあって燃焼するようになり、ガスが無駄に失われ
ると共に、燃焼による温度上昇で電解質マトリックス2
の劣化を早めることになる。
比べて気孔径の大きいアノード電極3及びカソード電極
4の両電極から、まず優先的に失われる。アノード電極
3及びカソード電極4内の炭酸塩が不足すると、これら
電極表面に炭酸塩とガスとが共存する3相界面、すなわ
ち、電池反応を生じる表面の面積が減少して、燃料電池
に内部抵抗が増大する。さらに、炭酸塩の逸失が進み、
電解質マトリックス2内の炭酸塩が不足すると、電解質
マトリックス2に気孔が生じ、燃料電池の内部抵抗が増
大する。また、燃料ガス11と酸化剤ガス12とが直接
混ざりあって燃焼するようになり、ガスが無駄に失われ
ると共に、燃焼による温度上昇で電解質マトリックス2
の劣化を早めることになる。
【0021】そこで、上述した開発とは別に、炭酸塩の
逸失分を補給する試みも成されている。例えば、実開昭
62−127670号公報のものでは、スタックを貫通
する電解質供給路を設け、スタックの上部から電解質を
流し込む構造の燃料電池が提案されている。この電解質
供給路は、ウエットシール部分において電解質マトリッ
クスとエッジ板とを貫通して設けられ、この電解質供給
路に流し込まれた電解質が電解質マトリックスに吸収さ
れるようにしている。また、ウエットシール部において
各セパレータの表面に溝が設けられ、電解質マトリック
スとエッジ板とを貫通する電解質供給路より、この溝に
電解質が供給され、溝から電解質が電解質マトリックス
に吸収されるようにしている。しかし、このような構造
のものでは、電解質供給路と溝とを設けるスペースを必
要とし、また構造が複雑となり電解質の供給箇所が限ら
れていた。
逸失分を補給する試みも成されている。例えば、実開昭
62−127670号公報のものでは、スタックを貫通
する電解質供給路を設け、スタックの上部から電解質を
流し込む構造の燃料電池が提案されている。この電解質
供給路は、ウエットシール部分において電解質マトリッ
クスとエッジ板とを貫通して設けられ、この電解質供給
路に流し込まれた電解質が電解質マトリックスに吸収さ
れるようにしている。また、ウエットシール部において
各セパレータの表面に溝が設けられ、電解質マトリック
スとエッジ板とを貫通する電解質供給路より、この溝に
電解質が供給され、溝から電解質が電解質マトリックス
に吸収されるようにしている。しかし、このような構造
のものでは、電解質供給路と溝とを設けるスペースを必
要とし、また構造が複雑となり電解質の供給箇所が限ら
れていた。
【0022】本発明の目的は、構造が簡単で、電解質マ
トリックスの広い範囲に対して同時に炭酸塩を供給補給
できるようにし、しかも燃料電池の積層後においても炭
酸塩を供給補給できるようにした溶融炭酸塩型燃料電池
の電解質補給装置を得ることである。
トリックスの広い範囲に対して同時に炭酸塩を供給補給
できるようにし、しかも燃料電池の積層後においても炭
酸塩を供給補給できるようにした溶融炭酸塩型燃料電池
の電解質補給装置を得ることである。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、単電
池とセパレータとを積層して構成したスタックを収納し
電解質マトリックスに供給補給する炭酸塩を一時貯蔵す
るための炭酸塩浴槽と、炭酸塩浴槽に貯蔵された炭酸塩
の供給及び排出を行うための炭酸塩給排管とを備えてい
る。
池とセパレータとを積層して構成したスタックを収納し
電解質マトリックスに供給補給する炭酸塩を一時貯蔵す
るための炭酸塩浴槽と、炭酸塩浴槽に貯蔵された炭酸塩
の供給及び排出を行うための炭酸塩給排管とを備えてい
る。
【0024】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、炭酸塩浴槽に供給する炭酸塩を貯蔵するための炭酸
塩供給容器と、炭酸塩浴槽と炭酸塩給排管及び炭酸塩供
給容器を加熱するためのヒータとを追加して設けたもの
である。
て、炭酸塩浴槽に供給する炭酸塩を貯蔵するための炭酸
塩供給容器と、炭酸塩浴槽と炭酸塩給排管及び炭酸塩供
給容器を加熱するためのヒータとを追加して設けたもの
である。
【0025】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、炭酸塩供給容器から炭酸塩浴槽に炭酸塩を供給する
ための供給手段を設けたものである。
て、炭酸塩供給容器から炭酸塩浴槽に炭酸塩を供給する
ための供給手段を設けたものである。
【0026】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
の発明において、炭酸塩浴槽は、スタックのユニットご
とに分割して設けたものである。
の発明において、炭酸塩浴槽は、スタックのユニットご
とに分割して設けたものである。
【0027】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、ユニットごとに設けた炭酸塩浴槽をカスケードに接
続配管で接続し、最上部のユニットの炭酸塩浴槽に炭酸
塩供給容器からの炭酸塩供給配管を接続し、最下部のユ
ニットの炭酸塩浴槽に炭酸塩供給容器への炭酸塩排出配
管を接続したものである。
て、ユニットごとに設けた炭酸塩浴槽をカスケードに接
続配管で接続し、最上部のユニットの炭酸塩浴槽に炭酸
塩供給容器からの炭酸塩供給配管を接続し、最下部のユ
ニットの炭酸塩浴槽に炭酸塩供給容器への炭酸塩排出配
管を接続したものである。
【0028】
【作用】請求項1の発明においては、電解質マトリック
スの周縁の端面がスタック外部の雰囲気に露出するよう
に単電池とセパレータとを積層してスタックを構成し、
そのスタックを炭酸塩浴槽に収納する。炭酸塩浴槽には
予め炭酸塩を収納するか、又は炭酸塩の補給の際に炭酸
塩給排管から炭酸塩を供給し、炭酸塩の補給が完了する
と、炭酸塩給排管から炭酸塩浴槽に残留する炭酸塩を排
出する。これにより、炭酸塩は電解質マトリックスの露
出部分から浸透して電解質マトリックスに供給され、さ
らにアノード電極及びカソード電極に供給される。
スの周縁の端面がスタック外部の雰囲気に露出するよう
に単電池とセパレータとを積層してスタックを構成し、
そのスタックを炭酸塩浴槽に収納する。炭酸塩浴槽には
予め炭酸塩を収納するか、又は炭酸塩の補給の際に炭酸
塩給排管から炭酸塩を供給し、炭酸塩の補給が完了する
と、炭酸塩給排管から炭酸塩浴槽に残留する炭酸塩を排
出する。これにより、炭酸塩は電解質マトリックスの露
出部分から浸透して電解質マトリックスに供給され、さ
らにアノード電極及びカソード電極に供給される。
【0029】請求項2の発明においては、請求項1の発
明の作用に加えて、炭酸塩供給容器に貯蔵した炭酸塩を
ヒータで加熱して液体状にし、炭酸塩給排管を介して炭
酸塩浴槽に供給する。炭酸塩の補給が完了すると炭酸浴
槽に残留する炭酸塩を炭酸塩給排管を介して炭酸塩供給
容器に戻す。
明の作用に加えて、炭酸塩供給容器に貯蔵した炭酸塩を
ヒータで加熱して液体状にし、炭酸塩給排管を介して炭
酸塩浴槽に供給する。炭酸塩の補給が完了すると炭酸浴
槽に残留する炭酸塩を炭酸塩給排管を介して炭酸塩供給
容器に戻す。
【0030】請求項3の発明においては、請求項2の発
明の作用に加え、炭酸塩供給容器から炭酸塩を炭酸塩浴
槽に供給する際には、供給手段で調節しながら供給す
る。
明の作用に加え、炭酸塩供給容器から炭酸塩を炭酸塩浴
槽に供給する際には、供給手段で調節しながら供給す
る。
【0031】請求項4の発明においては、請求項乃至請
求項3の発明の作用に加え、スタックのユニットごとに
分割して設けられた炭酸塩浴槽に炭酸塩を供給する。し
たがって、短時間で炭酸塩の補給が行える。
求項3の発明の作用に加え、スタックのユニットごとに
分割して設けられた炭酸塩浴槽に炭酸塩を供給する。し
たがって、短時間で炭酸塩の補給が行える。
【0032】請求項5の発明においては、請求項4の発
明の作用に加え、ユニットごとに設けた炭酸塩浴槽をカ
スケードに接続配管で接続し、最上部のユニットの炭酸
塩浴槽に炭酸塩供給配管を介して炭酸塩供給容器からの
炭酸塩を供給し、接続配管を介して、順次、最下部のユ
ニットの炭酸塩浴槽まで炭酸塩を供給し、炭酸塩の補給
が完了すると、最下部のユニットの炭酸塩浴槽から炭酸
塩排出配管を介して炭酸塩供給容器に炭酸塩を戻す。
明の作用に加え、ユニットごとに設けた炭酸塩浴槽をカ
スケードに接続配管で接続し、最上部のユニットの炭酸
塩浴槽に炭酸塩供給配管を介して炭酸塩供給容器からの
炭酸塩を供給し、接続配管を介して、順次、最下部のユ
ニットの炭酸塩浴槽まで炭酸塩を供給し、炭酸塩の補給
が完了すると、最下部のユニットの炭酸塩浴槽から炭酸
塩排出配管を介して炭酸塩供給容器に炭酸塩を戻す。
【0033】
【実施例】本発明の実施例を説明する。図1は本発明の
第1の実施例を示す説明図である。この第1の実施例
は、電解質マトリックスの周縁の端面がスタック外部の
雰囲気に露出するように構成されたスタック15を炭酸
塩浴槽22に収納し、この炭酸塩浴槽22に炭酸塩を供
給して炭酸塩を補給するようにしたものである。
第1の実施例を示す説明図である。この第1の実施例
は、電解質マトリックスの周縁の端面がスタック外部の
雰囲気に露出するように構成されたスタック15を炭酸
塩浴槽22に収納し、この炭酸塩浴槽22に炭酸塩を供
給して炭酸塩を補給するようにしたものである。
【0034】図1において、溶融塩浴槽22に溶融炭酸
塩型燃料電池のスタックを収納した状態を模式的に表し
ている。スタック15は単セルを複数積層したものであ
り、スタック15の上部には上部電流端子板16が設け
られ、スタック15の下部には下部電流端子板17が設
けられている。すなわち、電気的に直列に接続された単
セルは上部電流端子板16及び下部電流端子板17によ
り外部に電気出力を取り出せるようになっている。上部
電流端子板16の上部及び下部電流端子板17の下部に
は、電気絶縁と断熱を兼ねた電気絶縁材18が設けられ
ている。そして、締付ロッド19で間隔を保って、スタ
ック15及び電気絶縁材18を締付板20の間に収め
る。この場合、内部にガスが封入され伸縮可能な締付ベ
ローズ21で上部より押圧して、スタック15を締め付
けている。なお、締付ロッド19、締付板20及び締付
ベローズ21をまとめて締付装置と呼び、溶融炭酸塩型
燃料電池で一般的に使用されている。
塩型燃料電池のスタックを収納した状態を模式的に表し
ている。スタック15は単セルを複数積層したものであ
り、スタック15の上部には上部電流端子板16が設け
られ、スタック15の下部には下部電流端子板17が設
けられている。すなわち、電気的に直列に接続された単
セルは上部電流端子板16及び下部電流端子板17によ
り外部に電気出力を取り出せるようになっている。上部
電流端子板16の上部及び下部電流端子板17の下部に
は、電気絶縁と断熱を兼ねた電気絶縁材18が設けられ
ている。そして、締付ロッド19で間隔を保って、スタ
ック15及び電気絶縁材18を締付板20の間に収め
る。この場合、内部にガスが封入され伸縮可能な締付ベ
ローズ21で上部より押圧して、スタック15を締め付
けている。なお、締付ロッド19、締付板20及び締付
ベローズ21をまとめて締付装置と呼び、溶融炭酸塩型
燃料電池で一般的に使用されている。
【0035】また、炭酸塩浴槽22には炭酸塩給排管2
3を備え、外部より溶融炭酸塩を供給排出することがで
きるようにし、炭酸塩浴槽22の周囲は断熱材24で覆
い、炭酸塩浴槽22を炭酸塩の溶融温度以上の温度に保
持できるようにしている。このように、本発明では、ス
タック15を収納する炭酸塩浴槽22を備えており、ス
タック15は、電解質マトリックス2に溶融炭酸塩吸収
させることができるように組み立てられる。すなわち、
スタック15の終縁部に電解質マトリックス2の端面が
露出するようにスタック15を組み立てる。そして、そ
のスタック15を炭酸塩浴槽22に収納し、その状態で
溶融炭酸塩を炭酸塩浴槽22に満す。そうすると、溶融
炭酸塩は電解質マトリックス2の端面より吸収され、時
間の経過と共に電解質マトリックス2の内部まで浸透
し、全体にむら無く行き渡わたることになる。さらに、
電解質マトリックス2を両面から挟んでいるアノード電
極3及びカソード電極4にも、電解質マトリックス2を
介して溶融炭酸塩が吸収されるので、単電池1に適切に
炭酸塩を供給することができる。
3を備え、外部より溶融炭酸塩を供給排出することがで
きるようにし、炭酸塩浴槽22の周囲は断熱材24で覆
い、炭酸塩浴槽22を炭酸塩の溶融温度以上の温度に保
持できるようにしている。このように、本発明では、ス
タック15を収納する炭酸塩浴槽22を備えており、ス
タック15は、電解質マトリックス2に溶融炭酸塩吸収
させることができるように組み立てられる。すなわち、
スタック15の終縁部に電解質マトリックス2の端面が
露出するようにスタック15を組み立てる。そして、そ
のスタック15を炭酸塩浴槽22に収納し、その状態で
溶融炭酸塩を炭酸塩浴槽22に満す。そうすると、溶融
炭酸塩は電解質マトリックス2の端面より吸収され、時
間の経過と共に電解質マトリックス2の内部まで浸透
し、全体にむら無く行き渡わたることになる。さらに、
電解質マトリックス2を両面から挟んでいるアノード電
極3及びカソード電極4にも、電解質マトリックス2を
介して溶融炭酸塩が吸収されるので、単電池1に適切に
炭酸塩を供給することができる。
【0036】次に、スタック15へ炭酸塩を供給する手
順を説明する。まず、炭酸塩を充填せずに積層したスタ
ック15を炭酸塩浴槽22に収納して締付装置で締め付
けて燃料電池を組み立てる。炭酸塩浴槽22には粉末の
炭酸塩を充填して、炭酸塩浴槽22を断熱材24で覆
い、燃料ガス流路及び酸化剤ガス流路に高温のガスを流
してスタック15全体を昇温する。
順を説明する。まず、炭酸塩を充填せずに積層したスタ
ック15を炭酸塩浴槽22に収納して締付装置で締め付
けて燃料電池を組み立てる。炭酸塩浴槽22には粉末の
炭酸塩を充填して、炭酸塩浴槽22を断熱材24で覆
い、燃料ガス流路及び酸化剤ガス流路に高温のガスを流
してスタック15全体を昇温する。
【0037】スタック15の温度が炭酸塩の溶融温度に
達すると、炭酸塩浴槽22内の炭酸塩粉末は溶融を始
め、スタック15縁周の電解質マトリックス2の端面よ
りその溶融炭酸塩の吸収が開始される。スタック15の
電圧が所定の電圧になるまでスタック15を溶融温度に
保持し、所定の電圧に達したところで適量の炭酸塩が各
単電池1に供給されたものと判断し、溶融炭酸塩を炭酸
塩浴槽22から速やかに排出させて炭酸塩の供給を終了
する。
達すると、炭酸塩浴槽22内の炭酸塩粉末は溶融を始
め、スタック15縁周の電解質マトリックス2の端面よ
りその溶融炭酸塩の吸収が開始される。スタック15の
電圧が所定の電圧になるまでスタック15を溶融温度に
保持し、所定の電圧に達したところで適量の炭酸塩が各
単電池1に供給されたものと判断し、溶融炭酸塩を炭酸
塩浴槽22から速やかに排出させて炭酸塩の供給を終了
する。
【0038】炭酸塩浴槽22に充填した粉末の炭酸塩
は、溶解すると見掛けの体積が減少するので、それを考
慮してスタック15の高さよりも高く充填する。また、
粉末では充填しにくいスタック15の隙間にも溶融炭酸
塩は流れ込むので、その分の炭酸塩液位の降下も考慮し
てスタックの高さよりも高く充填する。これにより、予
め炭酸塩をスタック15内に充填することなく、単電池
1に炭酸塩を充填することができる。
は、溶解すると見掛けの体積が減少するので、それを考
慮してスタック15の高さよりも高く充填する。また、
粉末では充填しにくいスタック15の隙間にも溶融炭酸
塩は流れ込むので、その分の炭酸塩液位の降下も考慮し
てスタックの高さよりも高く充填する。これにより、予
め炭酸塩をスタック15内に充填することなく、単電池
1に炭酸塩を充填することができる。
【0039】次に、発電運転中に逸失した炭酸塩を補給
する手順を説明する。炭酸塩浴槽22には窒素ガスを充
填して、スタック15を窒素ガス雰囲気中で約640℃
までで昇温する。その後、アノード側ガス流路には水素
80%と炭酸ガス20%からなる燃料ガスを、カソード
側ガス流路には空気70%と炭酸ガス30%からなる酸
化剤ガスをそれぞれ所定量だけ供給し、燃料電池を電流
端子板より外部の不可に接続し発電を継続する。
する手順を説明する。炭酸塩浴槽22には窒素ガスを充
填して、スタック15を窒素ガス雰囲気中で約640℃
までで昇温する。その後、アノード側ガス流路には水素
80%と炭酸ガス20%からなる燃料ガスを、カソード
側ガス流路には空気70%と炭酸ガス30%からなる酸
化剤ガスをそれぞれ所定量だけ供給し、燃料電池を電流
端子板より外部の不可に接続し発電を継続する。
【0040】この場合、発電中の電池電圧は炭酸塩の逸
失により時間の経過と共に次第に低下するので、電池電
圧が所定の電圧を割ったところで炭酸塩が逸失と判断し
発電を中断する。そして、燃料電池を開路状態にして、
炭酸塩浴槽22を素早く溶融炭酸塩で満す。この状態で
は、スタック15の温度は発電時の約650℃のままに
なっており、炭酸塩浴槽22に満たされた炭酸塩は、電
解質マトリックス2を通して単電池1全体に炭酸塩が補
給される。炭酸塩を補給するときには開路電圧を監視し
ており、開路電圧が所定の値を越えたところで炭酸塩の
補給が完了したと判断し、炭酸塩浴槽22より素早く炭
酸塩を排出する。そして、電池電圧が安定するのを待っ
て発電を再開する。この炭酸塩の補給により電池性能は
初期の電池性能の約98%まで回復させることができ
る。
失により時間の経過と共に次第に低下するので、電池電
圧が所定の電圧を割ったところで炭酸塩が逸失と判断し
発電を中断する。そして、燃料電池を開路状態にして、
炭酸塩浴槽22を素早く溶融炭酸塩で満す。この状態で
は、スタック15の温度は発電時の約650℃のままに
なっており、炭酸塩浴槽22に満たされた炭酸塩は、電
解質マトリックス2を通して単電池1全体に炭酸塩が補
給される。炭酸塩を補給するときには開路電圧を監視し
ており、開路電圧が所定の値を越えたところで炭酸塩の
補給が完了したと判断し、炭酸塩浴槽22より素早く炭
酸塩を排出する。そして、電池電圧が安定するのを待っ
て発電を再開する。この炭酸塩の補給により電池性能は
初期の電池性能の約98%まで回復させることができ
る。
【0041】この第1の実施例によれば、スタック15
は従来の形状をそのまま使用することができる。すなわ
ち、スタック15の構造に変更を加える必要がなく、か
つ電解質マトリックス2の広い範囲から、同時に炭酸塩
を素早く単電池1に供給や補給をすることができる。
は従来の形状をそのまま使用することができる。すなわ
ち、スタック15の構造に変更を加える必要がなく、か
つ電解質マトリックス2の広い範囲から、同時に炭酸塩
を素早く単電池1に供給や補給をすることができる。
【0042】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
図2は本発明の第2の実施例を示す説明図である。この
第2の実施例は、第1の実施例に対し、炭酸塩浴槽22
に供給する炭酸塩を貯蔵するための炭酸塩供給容器25
と、炭酸塩浴槽22と炭酸塩給排管23及び炭酸塩供給
容器22を加熱するためのヒータ26とを追加して設け
たものである。すなわち、炭酸塩供給容器25に貯蔵し
た炭酸塩をヒータ26で加熱して液体状にし、炭酸塩給
排管23を介して炭酸塩浴槽22に供給する。炭酸塩の
補給が完了すると炭酸浴槽22に残留する炭酸塩を炭酸
塩給排管23を介して炭酸塩供給容器25に戻すように
したものである。
図2は本発明の第2の実施例を示す説明図である。この
第2の実施例は、第1の実施例に対し、炭酸塩浴槽22
に供給する炭酸塩を貯蔵するための炭酸塩供給容器25
と、炭酸塩浴槽22と炭酸塩給排管23及び炭酸塩供給
容器22を加熱するためのヒータ26とを追加して設け
たものである。すなわち、炭酸塩供給容器25に貯蔵し
た炭酸塩をヒータ26で加熱して液体状にし、炭酸塩給
排管23を介して炭酸塩浴槽22に供給する。炭酸塩の
補給が完了すると炭酸浴槽22に残留する炭酸塩を炭酸
塩給排管23を介して炭酸塩供給容器25に戻すように
したものである。
【0043】図2において、炭酸塩供給容器25を設け
た溶融炭酸塩型燃料電池を模式的に示している。スタッ
ク15は、図1に示すスタック15と同様に締付装置に
より締め付けられ断熱材24に覆われているが、説明を
簡略にするためにそれらを図より省略している。スタッ
ク15を収納する炭酸塩浴槽22は、図2では省略され
ているが図1に示すように、その底部がスタック15と
共に締付装置によって締め付けられるように配設されて
いる。また、炭酸塩浴槽22の底部には、溶融炭酸塩2
7を供給排出するための炭酸塩給排管23を介して、溶
融炭酸塩27を溜める炭酸塩供給容器25が接続されて
いる。そして、これら炭酸塩浴槽22、炭酸塩供給排出
管23及び炭酸塩供給容器25には、加熱用のヒーター
26が設けられ、炭酸塩を溶融温度以上の温度に保持で
きるようにしている。
た溶融炭酸塩型燃料電池を模式的に示している。スタッ
ク15は、図1に示すスタック15と同様に締付装置に
より締め付けられ断熱材24に覆われているが、説明を
簡略にするためにそれらを図より省略している。スタッ
ク15を収納する炭酸塩浴槽22は、図2では省略され
ているが図1に示すように、その底部がスタック15と
共に締付装置によって締め付けられるように配設されて
いる。また、炭酸塩浴槽22の底部には、溶融炭酸塩2
7を供給排出するための炭酸塩給排管23を介して、溶
融炭酸塩27を溜める炭酸塩供給容器25が接続されて
いる。そして、これら炭酸塩浴槽22、炭酸塩供給排出
管23及び炭酸塩供給容器25には、加熱用のヒーター
26が設けられ、炭酸塩を溶融温度以上の温度に保持で
きるようにしている。
【0044】図2には、溶融炭酸塩27が炭酸塩浴槽2
2と炭酸塩供給容器25の双方に半分づつ満たされた状
態を示しているが、炭酸塩供給容器25は上下に移動可
能であり、この炭酸塩供給容器25の上下位置により、
炭酸塩浴槽22の炭酸塩液位調節する。すなわち、炭酸
塩供給容器25を図2の位置より上げることにより、炭
酸塩供給容器25内の溶融炭酸塩27を炭酸塩浴槽22
内へ流入させることができ、また、炭酸塩容器25の位
置を下げることにより、炭酸塩供給容器25内の溶融炭
酸塩27を炭酸塩供給容器25へ戻すことができる。ま
た、炭酸塩供給排出管23は屈曲自在に作られている。
2と炭酸塩供給容器25の双方に半分づつ満たされた状
態を示しているが、炭酸塩供給容器25は上下に移動可
能であり、この炭酸塩供給容器25の上下位置により、
炭酸塩浴槽22の炭酸塩液位調節する。すなわち、炭酸
塩供給容器25を図2の位置より上げることにより、炭
酸塩供給容器25内の溶融炭酸塩27を炭酸塩浴槽22
内へ流入させることができ、また、炭酸塩容器25の位
置を下げることにより、炭酸塩供給容器25内の溶融炭
酸塩27を炭酸塩供給容器25へ戻すことができる。ま
た、炭酸塩供給排出管23は屈曲自在に作られている。
【0045】次に、この第2の実施例において溶融炭酸
塩27を補給するときの手順を説明する。電池電圧が所
定の電圧を割ったところで、電池内部の炭酸塩が逸失し
たものと判断し、発電を中断し炭酸塩の補給を開始す
る。まず、炭酸塩供給容器25を炭酸塩浴槽22の底部
より低い位置に移動させ、炭酸塩の粉末を炭酸塩供給容
器25に満す。そして、ヒーター26に通電して炭酸塩
供給容器25、炭酸塩供給排出管23内の炭酸塩を溶融
させた後、炭酸塩供給容器25を素早く上に移動させ、
溶融炭酸塩27を炭酸塩浴槽22に送る。これにより、
溶融炭酸塩27はスタック15の周囲に露出した電解質
マトリックス2の端面より単電池1全体に補給される。
溶融炭酸塩27を補給するときには開路電圧を監視して
おり、開路電圧が所定の値を越えたところで溶融炭酸塩
27の補給は完了したと判断し、その補給を終了とす
る。つまり、炭酸塩供給容器25の位置を下げ炭酸塩浴
槽22より素早く溶融炭酸塩27を排出する。
塩27を補給するときの手順を説明する。電池電圧が所
定の電圧を割ったところで、電池内部の炭酸塩が逸失し
たものと判断し、発電を中断し炭酸塩の補給を開始す
る。まず、炭酸塩供給容器25を炭酸塩浴槽22の底部
より低い位置に移動させ、炭酸塩の粉末を炭酸塩供給容
器25に満す。そして、ヒーター26に通電して炭酸塩
供給容器25、炭酸塩供給排出管23内の炭酸塩を溶融
させた後、炭酸塩供給容器25を素早く上に移動させ、
溶融炭酸塩27を炭酸塩浴槽22に送る。これにより、
溶融炭酸塩27はスタック15の周囲に露出した電解質
マトリックス2の端面より単電池1全体に補給される。
溶融炭酸塩27を補給するときには開路電圧を監視して
おり、開路電圧が所定の値を越えたところで溶融炭酸塩
27の補給は完了したと判断し、その補給を終了とす
る。つまり、炭酸塩供給容器25の位置を下げ炭酸塩浴
槽22より素早く溶融炭酸塩27を排出する。
【0046】この第2の実施例によれば、第1の実施例
の効果に加え、ヒータ26で液体状にした溶融炭酸塩を
27を炭酸塩浴槽22に供給するので、溶融炭酸塩27
を素早く単電池1に補給することができる。この補給方
法は、燃料電池の発電運転開始前に炭酸塩を供給する場
合にも適用することができる。
の効果に加え、ヒータ26で液体状にした溶融炭酸塩を
27を炭酸塩浴槽22に供給するので、溶融炭酸塩27
を素早く単電池1に補給することができる。この補給方
法は、燃料電池の発電運転開始前に炭酸塩を供給する場
合にも適用することができる。
【0047】図3に本発明の第3の実施例の説明図を示
す。この第3の実施例は、図2に示した第2の実施例に
対し、炭酸塩供給容器25から炭酸塩浴槽22に溶融炭
酸塩27を供給するための供給手段を追加して設けたも
のである。供給手段としてはガス供給管28からのガス
圧にて、炭酸塩供給容器25から溶融炭酸塩27を炭酸
塩浴槽22に供給する。
す。この第3の実施例は、図2に示した第2の実施例に
対し、炭酸塩供給容器25から炭酸塩浴槽22に溶融炭
酸塩27を供給するための供給手段を追加して設けたも
のである。供給手段としてはガス供給管28からのガス
圧にて、炭酸塩供給容器25から溶融炭酸塩27を炭酸
塩浴槽22に供給する。
【0048】すなわち、図3に示す通り、炭酸塩供給容
器25は炭酸塩浴槽22の底部よりも低い位置に固定し
ておく。そして、溶融炭酸塩27を炭酸供給容器25よ
り炭酸塩浴槽22へ供給するときには、ガス供給管28
より加圧ガスを供給して、炭酸塩供給容器25内を加圧
して溶融炭酸塩27を圧送する。溶融炭酸塩27を炭酸
塩浴槽22より炭酸塩供給容器25へ戻したいときには
炭酸塩供給容器25内のガス圧を下げることになる。
器25は炭酸塩浴槽22の底部よりも低い位置に固定し
ておく。そして、溶融炭酸塩27を炭酸供給容器25よ
り炭酸塩浴槽22へ供給するときには、ガス供給管28
より加圧ガスを供給して、炭酸塩供給容器25内を加圧
して溶融炭酸塩27を圧送する。溶融炭酸塩27を炭酸
塩浴槽22より炭酸塩供給容器25へ戻したいときには
炭酸塩供給容器25内のガス圧を下げることになる。
【0049】この第3の実施例によれば、第2の実施例
に加え、炭酸塩供給容器25は固定のままで炭酸浴槽2
2に溶融炭酸塩27を供給することができるので、操作
が簡単になる。また、この補給方法はガス圧で溶融炭酸
塩27を供給補給するので構造が簡単であり、駆動部分
がないので長期に渡って信頼性も高い。
に加え、炭酸塩供給容器25は固定のままで炭酸浴槽2
2に溶融炭酸塩27を供給することができるので、操作
が簡単になる。また、この補給方法はガス圧で溶融炭酸
塩27を供給補給するので構造が簡単であり、駆動部分
がないので長期に渡って信頼性も高い。
【0050】次に、図4に本発明の第4の実施例を示
す。この第4の実施例は、第1の実施例乃至第3の実施
例に対し、炭酸塩浴槽22をスタック15のユニット2
9ごとに分割して設けたものである。スタック15のユ
ニット29ごとに分割して設けられたユニット炭酸塩浴
槽30に炭酸塩を供給する。
す。この第4の実施例は、第1の実施例乃至第3の実施
例に対し、炭酸塩浴槽22をスタック15のユニット2
9ごとに分割して設けたものである。スタック15のユ
ニット29ごとに分割して設けられたユニット炭酸塩浴
槽30に炭酸塩を供給する。
【0051】すなわち、スタック15を複数のユニット
29に分割して、ここにユニット炭酸塩浴槽30をそれ
ぞれ設ける。炭酸塩の供給補給方法は第1の実施例乃至
第3の実施例と同様であるが、この第4の実施例の場合
には、個々のユニット炭酸塩浴槽30に炭酸塩をより短
時間に満たすことができるので、ユニット29内の上下
の単セルのユニット炭酸塩浴槽30に浸かる時間をより
一様にすることができる。したがって、炭酸塩補給量の
固体差、つまり各々の単セルごと炭酸塩の供給補給量の
差を小さくすることができる。
29に分割して、ここにユニット炭酸塩浴槽30をそれ
ぞれ設ける。炭酸塩の供給補給方法は第1の実施例乃至
第3の実施例と同様であるが、この第4の実施例の場合
には、個々のユニット炭酸塩浴槽30に炭酸塩をより短
時間に満たすことができるので、ユニット29内の上下
の単セルのユニット炭酸塩浴槽30に浸かる時間をより
一様にすることができる。したがって、炭酸塩補給量の
固体差、つまり各々の単セルごと炭酸塩の供給補給量の
差を小さくすることができる。
【0052】図5に本発明の第5の実施例を示す。この
第5の実施例は第4の実施例に対し、ユニット29ごと
に設けたユニット炭酸塩浴槽30をカスケードに接続配
管31で接続し、最上部のユニット29aのユニット炭
酸塩浴槽30aに炭酸塩供給容器25からの炭酸塩供給
配管23Aを接続し、最下部のユニット29cのユニッ
ト炭酸塩浴槽30cに炭酸塩供給容器への炭酸塩排出配
管23Bを接続したものである。そして、ユニット29
ごとに設けたユニット炭酸塩浴槽30をカスケードに接
続配管31で接続し、最上部のユニット29aのユニッ
ト炭酸塩浴槽30aに炭酸塩供給配管23Aを介して炭
酸塩供給容器25からの炭酸塩を供給し、接続配管31
a、31bを介して、順次、最下部のユニット29cの
ユニット炭酸塩浴槽30cまで炭酸塩を供給し、炭酸塩
の補給が完了すると、最下部のユニット29cの炭酸塩
浴槽30cから炭酸塩排出配管23Bを介して炭酸塩供
給容器25に炭酸塩を戻す。
第5の実施例は第4の実施例に対し、ユニット29ごと
に設けたユニット炭酸塩浴槽30をカスケードに接続配
管31で接続し、最上部のユニット29aのユニット炭
酸塩浴槽30aに炭酸塩供給容器25からの炭酸塩供給
配管23Aを接続し、最下部のユニット29cのユニッ
ト炭酸塩浴槽30cに炭酸塩供給容器への炭酸塩排出配
管23Bを接続したものである。そして、ユニット29
ごとに設けたユニット炭酸塩浴槽30をカスケードに接
続配管31で接続し、最上部のユニット29aのユニッ
ト炭酸塩浴槽30aに炭酸塩供給配管23Aを介して炭
酸塩供給容器25からの炭酸塩を供給し、接続配管31
a、31bを介して、順次、最下部のユニット29cの
ユニット炭酸塩浴槽30cまで炭酸塩を供給し、炭酸塩
の補給が完了すると、最下部のユニット29cの炭酸塩
浴槽30cから炭酸塩排出配管23Bを介して炭酸塩供
給容器25に炭酸塩を戻す。
【0053】すなわち、この第5の実施例では、ユニッ
ト炭酸塩浴槽30の上下隣接するもの同志を接続配管3
1で接続し、最上部のユニット炭酸塩浴槽30aから最
下部のユニット炭酸塩浴槽30cまで、順次、炭酸塩を
供給する。このようにすると、ユニット炭酸塩浴槽30
の全体に供給する炭酸塩の量は、分割していない炭酸塩
浴槽22に供給する炭酸塩の量より少なくすることがで
き、炭酸塩の保管に効果的である。
ト炭酸塩浴槽30の上下隣接するもの同志を接続配管3
1で接続し、最上部のユニット炭酸塩浴槽30aから最
下部のユニット炭酸塩浴槽30cまで、順次、炭酸塩を
供給する。このようにすると、ユニット炭酸塩浴槽30
の全体に供給する炭酸塩の量は、分割していない炭酸塩
浴槽22に供給する炭酸塩の量より少なくすることがで
き、炭酸塩の保管に効果的である。
【0054】以上の第1の実施例乃至第5の実施例で
は、炭酸塩を補給するときに燃料電池の運転を中断した
が、燃料電池の発電を継続したまま行うことも可能であ
る。
は、炭酸塩を補給するときに燃料電池の運転を中断した
が、燃料電池の発電を継続したまま行うことも可能であ
る。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、燃
料電池の積層後に炭酸塩を単電池に供給することができ
るので、電解質シートの消失による電池反応部とマニホ
ールド部の積層高さのずれや、燃料電池の昇温時にガス
を供給できないことによるアノード電極の酸化などを避
けることができる。
料電池の積層後に炭酸塩を単電池に供給することができ
るので、電解質シートの消失による電池反応部とマニホ
ールド部の積層高さのずれや、燃料電池の昇温時にガス
を供給できないことによるアノード電極の酸化などを避
けることができる。
【0056】また、燃料電池の運転によって、逸失した
炭酸塩を単電池に補給することができる。その補給に当
たってはスタック全体を溶融炭酸塩が覆うことになるの
で、炭酸塩の供給口となる電解質マトリックスの端面が
広くなり、炭酸塩の補給は効率的に行うことができる。
また、炭酸塩浴槽に満たす炭酸塩の容量が大きいので、
炭酸塩を均質に短時間に補給することが可能になる。
炭酸塩を単電池に補給することができる。その補給に当
たってはスタック全体を溶融炭酸塩が覆うことになるの
で、炭酸塩の供給口となる電解質マトリックスの端面が
広くなり、炭酸塩の補給は効率的に行うことができる。
また、炭酸塩浴槽に満たす炭酸塩の容量が大きいので、
炭酸塩を均質に短時間に補給することが可能になる。
【0057】さらに、炭酸塩浴槽を設けるだけで、構造
が簡単であり、従来の溶融炭酸塩型燃料電池をそのまま
使用することができるので、どのような溶融炭酸塩型燃
料電池にも適用することができる。
が簡単であり、従来の溶融炭酸塩型燃料電池をそのまま
使用することができるので、どのような溶融炭酸塩型燃
料電池にも適用することができる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す説明図。
【図2】本発明の第2の実施例を示す説明図。
【図3】本発明の第3の実施例を示す説明図。
【図4】本発明の第4の実施例を示す説明図。
【図5】本発明の第5の実施例を示す説明図。
【図6】溶融炭酸塩型燃料電池の単電池及びセパレータ
を各1個分を重ねた単セルを示す分解斜視図。
を各1個分を重ねた単セルを示す分解斜視図。
【図7】図6のA−Aせんでの断面図。
1 単電池 2 電解質マトリックス 3 アノード電極 4 カソード電極 5 セパレータ 6 インターコネクタ 7 アノードエッジ板 8 カソードエッジ板 9 アノード集電板 10 カソード集電板 11 燃料ガス 11A 燃料ガス流路 12 酸化剤ガス 12A 酸化剤ガス流路 13 マニホールドリング 14 ウイットシール 15 スタック 16 上部電流端子板 17 下部電流端子板 18 電気絶縁材 19 締付ロッド 20 締付板 21 締付ベローズ 22 炭酸塩浴槽 23 炭酸塩給排管 23A 炭酸塩供給管 23B 炭酸塩排出管 24 断熱材 25 炭酸塩供給容器 26 ヒータ 27 溶融炭酸塩 28 ガス供給管 29 ユニット 30 ユニット炭酸塩浴槽 31 接続配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬田 曜一 神奈川県横浜市鶴見区末広町2−4 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 犬塚 節男 神奈川県横浜市鶴見区末広町2−4 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 渡辺 誠吾 神奈川県横浜市鶴見区末広町2−4 株式 会社東芝京浜事業所内
Claims (5)
- 【請求項1】 電解質マトリックスをアノード電極及び
カソード電極で挟んで形成された平板状の単電池と、こ
の単電池の前記アノード電極には燃料ガスを前記カソー
ド電極には酸化剤ガスを導くガス流路を形成すると共に
隣り合う前記単電池同士を電気的に接続するセパレータ
とを交互に積層してスタックを構成し、前記電解質マト
リックスの周縁の端面が前記スタック外部の雰囲気に露
出するように前記電解質マトリックスを前記セパレータ
のアノードエッジ板とカソードエッジ板とで挟んで取り
付けた溶融炭酸塩型燃料電池の電解質補給装置におい
て、前記スタックを収納し前記電解質マトリックスに供
給補給する前記炭酸塩を一時貯蔵するための炭酸塩浴槽
と、前記炭酸塩浴槽に貯蔵された前記炭酸塩の供給及び
排出を行うための炭酸塩給排管とを備えたことを特徴と
する溶融炭酸塩型燃料電池の電解質補給装置。 - 【請求項2】 前記炭酸塩浴槽に供給する前記炭酸塩を
貯蔵するための炭酸塩供給容器と、前記炭酸塩浴槽と前
記炭酸塩給排管及び前記炭酸塩供給容器を加熱するため
のヒータとを追加して設けたことを特徴とする請求項1
に記載の溶融炭酸塩型燃料電池の電解質補給装置。 - 【請求項3】 前記炭酸塩供給容器から前記炭酸塩浴槽
に前記炭酸塩を供給するための供給手段を設けたことを
特徴とする請求項2に記載の溶融炭酸塩型燃料電池の電
解質補給装置。 - 【請求項4】 前記炭酸塩浴槽は、前記スタックのユニ
ットごとに分割して設けられたことを特徴とする請求項
1乃至請求項3に記載の溶融炭酸塩型燃料電池の電解質
補給装置。 - 【請求項5】 前記ユニットごとに設けた炭酸塩浴槽を
カスケードに接続配管で接続し、最上部のユニットの炭
酸塩浴槽に前記炭酸塩供給容器からの炭酸塩供給配管を
接続し、最下部のユニットの炭酸塩浴槽に前記炭酸塩供
給容器への炭酸塩排出配管を接続したことを特徴とする
請求項4に記載の溶融炭酸塩型燃料電池の電解質補給装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7151209A JPH08321318A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 溶融炭酸塩型燃料電池の電解質補給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7151209A JPH08321318A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 溶融炭酸塩型燃料電池の電解質補給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08321318A true JPH08321318A (ja) | 1996-12-03 |
Family
ID=15513630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7151209A Pending JPH08321318A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 溶融炭酸塩型燃料電池の電解質補給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08321318A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004350929A (ja) * | 2003-05-29 | 2004-12-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 米飯保温器 |
US7939219B2 (en) | 2005-05-27 | 2011-05-10 | Fuelcell Energy, Inc. | Carbonate fuel cell and components thereof for in-situ delayed addition of carbonate electrolyte |
-
1995
- 1995-05-26 JP JP7151209A patent/JPH08321318A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004350929A (ja) * | 2003-05-29 | 2004-12-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 米飯保温器 |
US7939219B2 (en) | 2005-05-27 | 2011-05-10 | Fuelcell Energy, Inc. | Carbonate fuel cell and components thereof for in-situ delayed addition of carbonate electrolyte |
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