JPH08316516A - ガラス封止型太陽電池モジュール - Google Patents
ガラス封止型太陽電池モジュールInfo
- Publication number
- JPH08316516A JPH08316516A JP7117235A JP11723595A JPH08316516A JP H08316516 A JPH08316516 A JP H08316516A JP 7117235 A JP7117235 A JP 7117235A JP 11723595 A JP11723595 A JP 11723595A JP H08316516 A JPH08316516 A JP H08316516A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- container
- solar cell
- cell module
- cells
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/14—Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Photovoltaic Devices (AREA)
- Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】耐候性および信頼性を向上させ、長期間の使用
に耐えるガラス封止型太陽電池モジュールを提供する。 【構成】直列もしくは並列に接続された複数の太陽電池
セル9と、これら太陽電池セル9が敷き並べられた状態
で収容されるガラス容器1と、このガラス容器1内に収
容された太陽電池セル9を固定する接着剤3とを備え、
上記ガラス容器1が、透明の上側容器1aと、下側容器
1bとから構成され、上記上側容器1aと下側容器1b
とでつくられる収容空間2内に、上記太陽電池セル9が
受光面を上側にして固定され、上記上側容器1aの周縁
と下側容器1bの周縁が全周にわたって気密状に溶着さ
れるとともに、内部の太陽電池セル9からの出力用電極
リード4の導出部が、上記ガラス容器1に気密状にガラ
ス封止するようにしている。
に耐えるガラス封止型太陽電池モジュールを提供する。 【構成】直列もしくは並列に接続された複数の太陽電池
セル9と、これら太陽電池セル9が敷き並べられた状態
で収容されるガラス容器1と、このガラス容器1内に収
容された太陽電池セル9を固定する接着剤3とを備え、
上記ガラス容器1が、透明の上側容器1aと、下側容器
1bとから構成され、上記上側容器1aと下側容器1b
とでつくられる収容空間2内に、上記太陽電池セル9が
受光面を上側にして固定され、上記上側容器1aの周縁
と下側容器1bの周縁が全周にわたって気密状に溶着さ
れるとともに、内部の太陽電池セル9からの出力用電極
リード4の導出部が、上記ガラス容器1に気密状にガラ
ス封止するようにしている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、屋外に設置して使用
されるガラス封止型太陽電池モジュールに関するもので
ある。
されるガラス封止型太陽電池モジュールに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、太陽電池は、シリコンウェーハ
に不純物拡散処理や電極形成処理等を施して形成された
太陽電池セルを、直列または並列に接続したのち、保護
用のパッケージに収められ、パネル状の太陽電池モジュ
ールとして使用される。この太陽電池モジュールのう
ち、電力用モジュールは、屋外に設置して使用されるこ
とが多く、風雨,砂塵,温度変化等に曝されるため、そ
れらから内部の太陽電池セルを保護する必要がある。こ
のような電力用モジュールとして、例えば、スーパース
トレート方式のものが用いられている。このものは、図
8に示すように、太陽電池セル30の受光面側に、モジ
ュールの支持板となる透明のガラス基板37が配設さ
れ、このガラス基板37の下側に、透明樹脂と裏面コー
ト材を用いて上記太陽電池セル30を封入したものが積
層されて構成されている。すなわち、最上層に配設され
たガラス基板37の下側に、2枚の透明なEVA樹脂シ
ート31の間に太陽電池セル30を挟んだものが積層さ
れ、さらにその下側に、裏面コート材としてフッ化ビニ
ル樹脂シート32が積層されている。そして、これらの
積層体をホットプレスすることにより、上記EVA樹脂
シート31,フッ化ビニル樹脂シート32等を融着させ
て上記太陽電池セル30を外気と遮断するようにしてい
る。さらに、この積層体の周縁部にブチルゴム33を介
してアルミニウム製の枠34が取り付けられている。そ
して、内部の太陽電池セルからの出力用電極リード35
は、上記EVA樹脂シート31およびフッ化ビニル樹脂
シート32に穿設された導出孔39から外部に導出され
ており、この導出孔39は、外側からシリコン樹脂36
で覆われることによって封止されている。図において、
38は各太陽電池セル30同士を接続するためのリード
線である。
に不純物拡散処理や電極形成処理等を施して形成された
太陽電池セルを、直列または並列に接続したのち、保護
用のパッケージに収められ、パネル状の太陽電池モジュ
ールとして使用される。この太陽電池モジュールのう
ち、電力用モジュールは、屋外に設置して使用されるこ
とが多く、風雨,砂塵,温度変化等に曝されるため、そ
れらから内部の太陽電池セルを保護する必要がある。こ
のような電力用モジュールとして、例えば、スーパース
トレート方式のものが用いられている。このものは、図
8に示すように、太陽電池セル30の受光面側に、モジ
ュールの支持板となる透明のガラス基板37が配設さ
れ、このガラス基板37の下側に、透明樹脂と裏面コー
ト材を用いて上記太陽電池セル30を封入したものが積
層されて構成されている。すなわち、最上層に配設され
たガラス基板37の下側に、2枚の透明なEVA樹脂シ
ート31の間に太陽電池セル30を挟んだものが積層さ
れ、さらにその下側に、裏面コート材としてフッ化ビニ
ル樹脂シート32が積層されている。そして、これらの
積層体をホットプレスすることにより、上記EVA樹脂
シート31,フッ化ビニル樹脂シート32等を融着させ
て上記太陽電池セル30を外気と遮断するようにしてい
る。さらに、この積層体の周縁部にブチルゴム33を介
してアルミニウム製の枠34が取り付けられている。そ
して、内部の太陽電池セルからの出力用電極リード35
は、上記EVA樹脂シート31およびフッ化ビニル樹脂
シート32に穿設された導出孔39から外部に導出され
ており、この導出孔39は、外側からシリコン樹脂36
で覆われることによって封止されている。図において、
38は各太陽電池セル30同士を接続するためのリード
線である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ス
ーパーストレート方式の太陽電池モジュールでは、EV
A樹脂シート31が、紫外線の照射や空気中の水分の影
響等により黄変し、光の透過率が低下するため、長期間
使用しているうちに次第に出力が低下するという問題が
ある。また、太陽電池セル30を樹脂で封入しているた
めに気密が完全でなく、上記EVA樹脂シート31,フ
ッ化ビニル樹脂シート32等が、空気中の湿気や雰囲気
ガスをある程度透過させることから、内部の太陽電池セ
ルや電気的接続部分が劣化するという問題がある。さら
に、上記太陽電池モジュールでは、出力用電極リード3
5の導出部が導出孔39をシリコン樹脂36で封止した
ものであり、この導出部の隙間からも湿気等が侵入しや
すいという問題もある。これらのような問題から、上記
太陽電池モジュールでは、耐候性や信頼性が充分でな
く、長期間の使用に耐えるものが得られていないのが実
情である。
ーパーストレート方式の太陽電池モジュールでは、EV
A樹脂シート31が、紫外線の照射や空気中の水分の影
響等により黄変し、光の透過率が低下するため、長期間
使用しているうちに次第に出力が低下するという問題が
ある。また、太陽電池セル30を樹脂で封入しているた
めに気密が完全でなく、上記EVA樹脂シート31,フ
ッ化ビニル樹脂シート32等が、空気中の湿気や雰囲気
ガスをある程度透過させることから、内部の太陽電池セ
ルや電気的接続部分が劣化するという問題がある。さら
に、上記太陽電池モジュールでは、出力用電極リード3
5の導出部が導出孔39をシリコン樹脂36で封止した
ものであり、この導出部の隙間からも湿気等が侵入しや
すいという問題もある。これらのような問題から、上記
太陽電池モジュールでは、耐候性や信頼性が充分でな
く、長期間の使用に耐えるものが得られていないのが実
情である。
【0004】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、耐候性および信頼性を向上させ、長期間の使
用に耐えるガラス封止型太陽電池モジュールの提供をそ
の目的とする。
たもので、耐候性および信頼性を向上させ、長期間の使
用に耐えるガラス封止型太陽電池モジュールの提供をそ
の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、直列もしくは並列に接続された複数の
太陽電池セルと、これら太陽電池セルが敷き並べられた
状態で収容されるガラス容器と、このガラス容器内に収
容された太陽電池セルを固定する固定用部材とを備え、
上記ガラス容器が、透明の上側容器と、下側容器とから
構成され、上記上側容器と下側容器とでつくられる収容
空間内に、上記太陽電池セルが受光面を上側にして固定
され、上記上側容器の周縁と下側容器の周縁が全周にわ
たって気密状に溶着されるとともに、内部の太陽電池セ
ルからの出力用電極リードの導出部が、上記ガラス容器
に気密状にガラス封止されているという構成をとる。
め、この発明は、直列もしくは並列に接続された複数の
太陽電池セルと、これら太陽電池セルが敷き並べられた
状態で収容されるガラス容器と、このガラス容器内に収
容された太陽電池セルを固定する固定用部材とを備え、
上記ガラス容器が、透明の上側容器と、下側容器とから
構成され、上記上側容器と下側容器とでつくられる収容
空間内に、上記太陽電池セルが受光面を上側にして固定
され、上記上側容器の周縁と下側容器の周縁が全周にわ
たって気密状に溶着されるとともに、内部の太陽電池セ
ルからの出力用電極リードの導出部が、上記ガラス容器
に気密状にガラス封止されているという構成をとる。
【0006】
【作用】すなわち、この発明のガラス封止型太陽電池モ
ジュールは、透明の上側容器と下側容器とから構成され
るガラス容器に、太陽電池セルを収容し、上記上側容器
の周縁と下側容器の周縁を全周にわたって気密状に溶着
させるようにしている。さらに、内部の太陽電池セルか
らの出力用電極リードの導出部を、上記ガラス容器に気
密状にガラス封止している。すなわち、従来のように、
太陽電池セルを樹脂で封入するのではなく、ガラスによ
り全体を完全に覆って封入するようにしている。したが
って、従来問題であった、EVA樹脂の黄変による光の
透過率の低下がなく、一定の出力を長期間にわたって保
持することができるようになる。また、空気中の湿気や
雰囲気ガスを透過させず、出力用電極リードの導出部か
ら湿気等が侵入することもないため、内部の太陽電池セ
ルや電気的接続部分が劣化しない。そのため、耐候性お
よび信頼性が飛躍的に向上し、例えば、高温多湿地域や
海辺等の悪環境下や、あるいは水中に浸漬したり浮かせ
たりした状態でも使用することができ、かつ、長期間の
使用に耐えられるようになる。
ジュールは、透明の上側容器と下側容器とから構成され
るガラス容器に、太陽電池セルを収容し、上記上側容器
の周縁と下側容器の周縁を全周にわたって気密状に溶着
させるようにしている。さらに、内部の太陽電池セルか
らの出力用電極リードの導出部を、上記ガラス容器に気
密状にガラス封止している。すなわち、従来のように、
太陽電池セルを樹脂で封入するのではなく、ガラスによ
り全体を完全に覆って封入するようにしている。したが
って、従来問題であった、EVA樹脂の黄変による光の
透過率の低下がなく、一定の出力を長期間にわたって保
持することができるようになる。また、空気中の湿気や
雰囲気ガスを透過させず、出力用電極リードの導出部か
ら湿気等が侵入することもないため、内部の太陽電池セ
ルや電気的接続部分が劣化しない。そのため、耐候性お
よび信頼性が飛躍的に向上し、例えば、高温多湿地域や
海辺等の悪環境下や、あるいは水中に浸漬したり浮かせ
たりした状態でも使用することができ、かつ、長期間の
使用に耐えられるようになる。
【0007】また、この発明のガラス封止型太陽電池モ
ジュールにおいて、収容空間を、太陽電池セルを敷き並
べた状態で収容しうる層状空間に形成した場合には、収
容空間を太陽電池セルの収容に必要な最小限の容積にす
ることができる。これにより、使用時の温度変化による
収容空間内の気体の膨脹,収縮による影響を殆ど受ける
ことがなく、特に、昼夜間,季節間での温度差が激しい
地域でも問題なく使用することができる。
ジュールにおいて、収容空間を、太陽電池セルを敷き並
べた状態で収容しうる層状空間に形成した場合には、収
容空間を太陽電池セルの収容に必要な最小限の容積にす
ることができる。これにより、使用時の温度変化による
収容空間内の気体の膨脹,収縮による影響を殆ど受ける
ことがなく、特に、昼夜間,季節間での温度差が激しい
地域でも問題なく使用することができる。
【0008】つぎに、この発明を実施例にもとづいて詳
しく説明する。
しく説明する。
【0009】
【実施例】図1〜図3は、この発明のガラス封止型太陽
電池モジュールの一実施例を示す。この実施例では、上
記ガラス封止型太陽電池モジュールは、長方形のパネル
状に形成された透明ガラス製のガラス容器1内に、直列
に接続された複数の太陽電池セル9が敷き並べられて収
容されている。
電池モジュールの一実施例を示す。この実施例では、上
記ガラス封止型太陽電池モジュールは、長方形のパネル
状に形成された透明ガラス製のガラス容器1内に、直列
に接続された複数の太陽電池セル9が敷き並べられて収
容されている。
【0010】より詳しく説明すると、上記ガラス容器1
は、平板状に形成された上側容器1aと、略浅皿状に形
成された下側容器1bとから構成されており、内部に層
状の収容空間2が形成されている。この収容空間2内に
は、上記太陽電池セル9が、下側容器1bの底面にそれ
ぞれ接着剤(固定用部材)3で受光面を上側にして接着
固定されている。そして、上記上側容器1aの周縁と下
側容器1bの周縁が、全周にわたって気密状に溶着され
ている。この溶着部は、図4に示すように上側容器1a
および下側容器1bの周辺部が当接した状態になってお
り、この当接部が、ガスバーナーを利用した高温ガスの
吹きつけによって溶融され一体化されて形成されてい
る。また、内部の太陽電池セル9からの出力用電極リー
ド4の導出部は、上記ガラス容器1の溶着部に、封着用
ガラス(いわゆるハーメチックシール)5を介して気密
状にガラス封止されている。上記封着用ガラス5には、
出力用電極リード4に使用される金属材料と熱膨張係数
の比較的近いものが用いられる。図において、6は各太
陽電池セル9同士を接続するリード線である。
は、平板状に形成された上側容器1aと、略浅皿状に形
成された下側容器1bとから構成されており、内部に層
状の収容空間2が形成されている。この収容空間2内に
は、上記太陽電池セル9が、下側容器1bの底面にそれ
ぞれ接着剤(固定用部材)3で受光面を上側にして接着
固定されている。そして、上記上側容器1aの周縁と下
側容器1bの周縁が、全周にわたって気密状に溶着され
ている。この溶着部は、図4に示すように上側容器1a
および下側容器1bの周辺部が当接した状態になってお
り、この当接部が、ガスバーナーを利用した高温ガスの
吹きつけによって溶融され一体化されて形成されてい
る。また、内部の太陽電池セル9からの出力用電極リー
ド4の導出部は、上記ガラス容器1の溶着部に、封着用
ガラス(いわゆるハーメチックシール)5を介して気密
状にガラス封止されている。上記封着用ガラス5には、
出力用電極リード4に使用される金属材料と熱膨張係数
の比較的近いものが用いられる。図において、6は各太
陽電池セル9同士を接続するリード線である。
【0011】このように、上記実施例では、樹脂を使用
せず、太陽電池セル9をガラスによって完全に覆い封入
している。このため、光の透過率が低下せず、一定出力
を長期間にわたって保持できる。また、空気中の湿気や
雰囲気ガスが透過しないため、内部の太陽電池セル9や
電気的接続部分が劣化しない。さらに、出力用電極リー
ド4の導出部を、封着用ガラス5によって封止している
ため、この導出部から湿気等が侵入することもない。そ
のうえ、上記封着用ガラス5に、出力用電極リード4に
使用される金属材料と熱膨張係数の比較的近いものを用
いたことにより、熱加工時の膨脹,収縮で生じる応力で
のガラスのひび割れや封着界面の剥離が防止される。ま
た、上記収容空間2は、太陽電池セル9を敷き並べた状
態で収容しうる層状空間に形成したため、太陽電池セル
9の収容に必要な最小限の容積になっており、収容空間
2内の気体の温度変化による膨脹,収縮の影響を殆ど受
けない。さらに、上記実施例では、ガラス容器1全体を
透明に形成したことから、並べられた太陽電池セル9の
隙間から、太陽光を裏面側に透過させることができ、建
材等に応用した場合に、採光することも可能である。
せず、太陽電池セル9をガラスによって完全に覆い封入
している。このため、光の透過率が低下せず、一定出力
を長期間にわたって保持できる。また、空気中の湿気や
雰囲気ガスが透過しないため、内部の太陽電池セル9や
電気的接続部分が劣化しない。さらに、出力用電極リー
ド4の導出部を、封着用ガラス5によって封止している
ため、この導出部から湿気等が侵入することもない。そ
のうえ、上記封着用ガラス5に、出力用電極リード4に
使用される金属材料と熱膨張係数の比較的近いものを用
いたことにより、熱加工時の膨脹,収縮で生じる応力で
のガラスのひび割れや封着界面の剥離が防止される。ま
た、上記収容空間2は、太陽電池セル9を敷き並べた状
態で収容しうる層状空間に形成したため、太陽電池セル
9の収容に必要な最小限の容積になっており、収容空間
2内の気体の温度変化による膨脹,収縮の影響を殆ど受
けない。さらに、上記実施例では、ガラス容器1全体を
透明に形成したことから、並べられた太陽電池セル9の
隙間から、太陽光を裏面側に透過させることができ、建
材等に応用した場合に、採光することも可能である。
【0012】また、上記収容空間2には、乾燥空気を封
入させるのが好ましい。これにより、使用時の温度変化
による収容空間内部の結露が防止され、内部の太陽電池
セルや電気的接続部の損傷が防止される。また、乾燥空
気に代えて、窒素ガス,アルゴンガス等の不活性ガスを
封入してもよい。このようにすることにより、収容空間
2の内部が不活性雰囲気となり、内部の太陽電池セルや
電気的接続部の酸化等による劣化が防止される。さら
に、上記収容空間2を真空引きすることにより真空とし
てもよい。これにより、内部の太陽電池セル9等の劣化
を防止するとともに、温度変化に対する信頼性をより一
層向上させることができるようになる。
入させるのが好ましい。これにより、使用時の温度変化
による収容空間内部の結露が防止され、内部の太陽電池
セルや電気的接続部の損傷が防止される。また、乾燥空
気に代えて、窒素ガス,アルゴンガス等の不活性ガスを
封入してもよい。このようにすることにより、収容空間
2の内部が不活性雰囲気となり、内部の太陽電池セルや
電気的接続部の酸化等による劣化が防止される。さら
に、上記収容空間2を真空引きすることにより真空とし
てもよい。これにより、内部の太陽電池セル9等の劣化
を防止するとともに、温度変化に対する信頼性をより一
層向上させることができるようになる。
【0013】この実施例では、上側容器1aと下側容器
1bとの溶着部は、ガスバーナーによる高温ガスの吹き
つけによりガラス容器1自体を溶融させて一体化するこ
とにより形成したが、これに限定するものではなく、低
融点はんだガラス等を用いて溶着させるようにしてもよ
い。
1bとの溶着部は、ガスバーナーによる高温ガスの吹き
つけによりガラス容器1自体を溶融させて一体化するこ
とにより形成したが、これに限定するものではなく、低
融点はんだガラス等を用いて溶着させるようにしてもよ
い。
【0014】また、この実施例では、出力用電極リード
4と太陽電池セル9との接続に、銀ペーストを用いてい
る。これにより、上側容器1aと下側容器1bとを溶着
させる際の高温(400〜550℃)の影響を避けるよ
うにしている。また、上記銀ペーストに代えて、高融点
金属のろう材を用いてもよい。
4と太陽電池セル9との接続に、銀ペーストを用いてい
る。これにより、上側容器1aと下側容器1bとを溶着
させる際の高温(400〜550℃)の影響を避けるよ
うにしている。また、上記銀ペーストに代えて、高融点
金属のろう材を用いてもよい。
【0015】また、この実施例では、太陽電池セルの固
定用部材として、接着剤3を使用したが、これに限定す
るものではなく、両面粘着テープ等で固定してもよい。
定用部材として、接着剤3を使用したが、これに限定す
るものではなく、両面粘着テープ等で固定してもよい。
【0016】図5に、この発明の他の実施例を示してい
る。このものでは、上側容器7aが下面が開放する浅箱
状に形成され、下側容器7bが平板状に形成されてい
る。そして、この実施例では、固定用部材として、上記
太陽電池セル9と下側容器7bとの間に、固定用ばね1
0が配設され、この固定用ばね10により太陽電池セル
9を上側容器7aの天井面に押付け付勢して固定してい
る。また、出力用電極リード4は、下側容器7bに穿設
された導出孔11から導出され、この導出孔11を封着
用ガラス5で封止するようにしている。それ以外の部分
は図1に示すものと同様であり、同一部分には同一符号
を付している。この実施例でも、図1のものと同様の作
用,効果を奏する。
る。このものでは、上側容器7aが下面が開放する浅箱
状に形成され、下側容器7bが平板状に形成されてい
る。そして、この実施例では、固定用部材として、上記
太陽電池セル9と下側容器7bとの間に、固定用ばね1
0が配設され、この固定用ばね10により太陽電池セル
9を上側容器7aの天井面に押付け付勢して固定してい
る。また、出力用電極リード4は、下側容器7bに穿設
された導出孔11から導出され、この導出孔11を封着
用ガラス5で封止するようにしている。それ以外の部分
は図1に示すものと同様であり、同一部分には同一符号
を付している。この実施例でも、図1のものと同様の作
用,効果を奏する。
【0017】なお、この実施例では、固定用部材とし
て、固定用ばね10を使用したが、これに限定するもの
ではなく、ゴム,スポンジ等の弾性部材を使用してもよ
い。
て、固定用ばね10を使用したが、これに限定するもの
ではなく、ゴム,スポンジ等の弾性部材を使用してもよ
い。
【0018】また、上記両実施例では、ガラス容器1
は、平面のパネル状に形成したが、これに限定するもの
ではなく、図6に示すような受光面を凸面状に湾曲させ
た曲面状や、図7に示すようなドーム状等、使用場所や
目的に応じて各種の形状に形成することができる。
は、平面のパネル状に形成したが、これに限定するもの
ではなく、図6に示すような受光面を凸面状に湾曲させ
た曲面状や、図7に示すようなドーム状等、使用場所や
目的に応じて各種の形状に形成することができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、この発明のガラス封止型
太陽電池モジュールによれば、従来問題であった、EV
A樹脂の黄変による光の透過率の低下がなく、一定の出
力を長期間にわたって保持することができるようにな
る。また、空気中の湿気や雰囲気ガスを透過させず、出
力用電極リードの導出部から湿気等が侵入することもな
いため、内部の太陽電池セルや電気的接続部分が劣化し
ない。そのため、耐候性および信頼性が飛躍的に向上
し、例えば、高温多湿地域や海辺等の悪環境下において
も使用することができ、かつ、長期間の使用に耐えられ
るようになる。
太陽電池モジュールによれば、従来問題であった、EV
A樹脂の黄変による光の透過率の低下がなく、一定の出
力を長期間にわたって保持することができるようにな
る。また、空気中の湿気や雰囲気ガスを透過させず、出
力用電極リードの導出部から湿気等が侵入することもな
いため、内部の太陽電池セルや電気的接続部分が劣化し
ない。そのため、耐候性および信頼性が飛躍的に向上
し、例えば、高温多湿地域や海辺等の悪環境下において
も使用することができ、かつ、長期間の使用に耐えられ
るようになる。
【図1】この発明のガラス封止型太陽電池モジュールを
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図2】上記ガラス封止型太陽電池モジュールを示す平
面図である。
面図である。
【図3】上記ガラス封止型太陽電池モジュールを示す横
断面図である。
断面図である。
【図4】溶着部分を示す拡大断面図である。
【図5】他の実施例を示す断面図である。
【図6】その他の実施例を示す断面図である。
【図7】さらにその他の実施例を示す断面図である。
【図8】従来例を示す断面図である。
1 ガラス容器 1a 上側容器 1b 下側容器 2 収容空間 3 接着剤 4 出力用電極リード 5 封着用ガラス 6 リード線 9 太陽電池セル
Claims (2)
- 【請求項1】 直列もしくは並列に接続された複数の太
陽電池セルと、これら太陽電池セルが敷き並べられた状
態で収容されるガラス容器と、このガラス容器内に収容
された太陽電池セルを固定する固定用部材とを備え、上
記ガラス容器が、透明の上側容器と、下側容器とから構
成され、上記上側容器と下側容器とでつくられる収容空
間内に、上記太陽電池セルが受光面を上側にして固定さ
れ、上記上側容器の周縁と下側容器の周縁が全周にわた
って気密状に溶着されるとともに、内部の太陽電池セル
からの出力用電極リードの導出部が、上記ガラス容器に
気密状にガラス封止されていることを特徴とするガラス
封止型太陽電池モジュール。 - 【請求項2】 収容空間が、太陽電池セルを敷き並べた
状態で収容しうる層状空間に形成されている請求項1記
載のガラス封止型太陽電池モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7117235A JPH08316516A (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | ガラス封止型太陽電池モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7117235A JPH08316516A (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | ガラス封止型太陽電池モジュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08316516A true JPH08316516A (ja) | 1996-11-29 |
Family
ID=14706735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7117235A Pending JPH08316516A (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | ガラス封止型太陽電池モジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08316516A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001230437A (ja) * | 2000-02-18 | 2001-08-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 太陽電池モジュール |
JP2001267619A (ja) * | 2000-02-17 | 2001-09-28 | Roehm Gmbh | 光電池素子 |
JP2005508763A (ja) * | 2001-11-09 | 2005-04-07 | 3デー プリュー | 任意の応力から保護されるコンポーネントの気密カプセル封じのための装置 |
KR101305839B1 (ko) * | 2011-10-17 | 2013-09-06 | 엘지이노텍 주식회사 | 플렉서블 태양광 발전장치 및 이의 제조방법 |
JP2013239684A (ja) * | 2012-05-17 | 2013-11-28 | Nec Corp | フロ−ト型太陽電池アセンブリ及びフロート型太陽電池アレイ |
-
1995
- 1995-05-16 JP JP7117235A patent/JPH08316516A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001267619A (ja) * | 2000-02-17 | 2001-09-28 | Roehm Gmbh | 光電池素子 |
JP2001230437A (ja) * | 2000-02-18 | 2001-08-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 太陽電池モジュール |
JP2005508763A (ja) * | 2001-11-09 | 2005-04-07 | 3デー プリュー | 任意の応力から保護されるコンポーネントの気密カプセル封じのための装置 |
KR101305839B1 (ko) * | 2011-10-17 | 2013-09-06 | 엘지이노텍 주식회사 | 플렉서블 태양광 발전장치 및 이의 제조방법 |
JP2013239684A (ja) * | 2012-05-17 | 2013-11-28 | Nec Corp | フロ−ト型太陽電池アセンブリ及びフロート型太陽電池アレイ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0369171A (ja) | 薄膜光電パネル及び製法 | |
US6300555B1 (en) | Solar cell module | |
US6175075B1 (en) | Solar cell module excelling in reliability | |
CN203277445U (zh) | 太阳能电池模块 | |
US20120291850A1 (en) | Concentrating solar battery, concentrating solar battery module, concentrating solar battery system, method for manufacturing concentrating solar battery, and method for manufacturing concentrating solar battery module | |
JP2012514864A (ja) | 太陽電池モデュール封止ガラス複合体、その製造方法及びその使用 | |
JPS5932745A (ja) | 太陽光エネルギ−変換器 | |
US20090159125A1 (en) | Solar cell package for solar concentrator | |
JPS625671A (ja) | 光起電力装置の製造方法 | |
JPS60170270A (ja) | 太陽電池素子のパツケ−ジ構成法 | |
JP3609572B2 (ja) | 太陽電池モジュールの製造方法 | |
US20100206360A1 (en) | Solar cell panel and method of fabricating solar cell panel | |
JPH08316516A (ja) | ガラス封止型太陽電池モジュール | |
JP2001077387A (ja) | 太陽電池モジュール | |
ES2784850T3 (es) | Módulo solar con caja de conexión y método para fabricarlo | |
JP2000507393A (ja) | 耐候性かつ耐腐食性を備えた層構造 | |
JPWO2011001975A1 (ja) | 太陽電池モジュール用の端子ボックスおよびこれを用いた太陽電池モジュール | |
JPH0473305B2 (ja) | ||
JP3760569B2 (ja) | 太陽電池モジュール | |
JP3076895B2 (ja) | 可撓性太陽電池モジュール | |
JPH10107308A (ja) | 太陽電池セルおよび太陽電池モジュール | |
JP2001230437A (ja) | 太陽電池モジュール | |
JP2002373998A (ja) | 太陽電池モジュールとその製造方法 | |
JPH05299686A (ja) | 太陽電池モジュールの製造法 | |
JP2000261023A (ja) | 太陽電池モジュール |