[go: up one dir, main page]

JPH08248275A - 光増幅器用光回路モジュール - Google Patents

光増幅器用光回路モジュール

Info

Publication number
JPH08248275A
JPH08248275A JP4865595A JP4865595A JPH08248275A JP H08248275 A JPH08248275 A JP H08248275A JP 4865595 A JP4865595 A JP 4865595A JP 4865595 A JP4865595 A JP 4865595A JP H08248275 A JPH08248275 A JP H08248275A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
signal light
collimator
light
circuit module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4865595A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Kudo
美行 工藤
Ikuo Fukuzaki
郁夫 福崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP4865595A priority Critical patent/JPH08248275A/ja
Publication of JPH08248275A publication Critical patent/JPH08248275A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lasers (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 結合損失を低減した光増幅器用光回路モジュ
ールを得る。 【構成】 EDF1に励起光を導入してEDFから出射
される信号光の増幅を行う光増幅器に付設して使用する
光増幅器用光回路モジュールにおいて、光回路モジュー
ルの両端面に配設され信号光が入出力する少なくとも一
対の信号光コリメータ22,24を備え、一対の信号光
コリメータの間でLWPF26とアイソレータ29とを
介して特定波長の信号光が相互に一致するビーム形状で
ある平行ビームで光結合する第1の光路と、別の特定波
長の励起光が一対の信号光コリメータの内の1つの信号
光コリメータ22と励起光のLDコリメータ34との間
で、相互に一致するビーム形状である平行ビームで光結
合する第2の光路とを有し、LDコリメータ用非球面レ
ンズ33と励起光を出射する半導体レーザ素子32と
を、光回路モジュール内の第2の光路上に、所定間隔d
をおいて配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は光増幅器に付設する光
回路モジュールに関し、特に希土類元素ドープ光ファイ
バで光ファイバ増幅器を構成してなる光増幅器に付設す
る光増幅器用光回路モジュールに関するものである。こ
こで、この発明に係る光増幅器は、光ファイバの非線形
性を利用して光の直接増幅を行うものであり、上述の希
土類元素ドープ光ファイバの中でも特にエルビウムドー
プ光ファイバ(以下EDFという)を使用した光増幅器
が、現在実用段階にある。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の光増幅器の基本構成を示す
説明図であり、図10は図9の点線で示したA部を集積
化した光回路モジュールの模式説明図である。図9にお
いて、1はEDFであり、2は信号光入力コネクタ、3
はアイソレータ、4は励起光源の半導体レーザモジュー
ル、5は1.48μm帯励起光を反射し、1.55μm
帯信号光を通過するLWPF(ロングウェーブパスフィ
ルタの通称名)、6はアイソレータ、7,8はいずれも
信号光を分岐するカプラ、9は信号光をモニタする受光
素子、10は反射光をモニタする受光素子、11はモニ
タ光出力コネクタ、12は信号光出力コネクタである。
【0003】まず、図9の従来例の動作を説明する。励
起光源として使用する半導体レーザモジュール4から出
力された1.48μm帯励起光は、LWPF5で反射
し、EDF1に入力する。一方、信号光入力コネクタ2
から入力される1.55μm帯信号光はアイソレータ3
を通過してEDF1に入力して、ここで前記の1.48
μm帯励起光により増幅される。この増幅された信号光
はLWPF5を介してアイソレータ6を通過した後、カ
プラ7で一部分岐(例えば10:1)し、大部分の信号
光はカプラ7を通過して信号光出力コネクタ12から出
力される。一方、カプラ7で反射した信号光はカプラ8
を通過して受光素子9に入力し、電気変換される。この
電気信号はモニタ出力として出力され、この出力の変化
は常時監視され、励起光源の出力にフィードバツクされ
て、信号出力を一定に保つように、オートレベルコント
ロール(ALC)の機能に用いられる。そして、カプラ
8で分岐した信号光は、モニタ光としてモニタ光出力コ
ネクタ11から出力される。上述のような動作原理で増
幅する光増幅器は後方励起型と呼ばれれている。
【0004】ここで、光コネクタ等が外れた場合を想定
する。この場合、高出力のレーザ光が伝送路に送出され
ているから、周囲の人間に悪影響を及ぼす可能性があ
る。このようなトラブルが発生した場合、これを防止す
る方法として、次のような機能が作用するようになって
いる。例えば、信号光出力コネクタ12が外れた場合、
その端面はファイバと空気とが境界する関係になり、フ
ァイバの屈折率と空気の屈折率が外れる前より著しく異
なることにより、約−14dBの反射減衰量で反射光が
戻ってくる。その反射光はカプラ7で一部反射して受光
素子10に入力され電気変換される。この電気レベルを
監視して一定レベルの光が入力されたら、信号光出力コ
ネクタ12が外れたとして、光増幅器の出力をダウンさ
せる。例えば、半導体レーザモジュール4の駆動を停止
する。その他の事故防止策としては、例えば、アイソレ
ータ6は矢印の方向へは光を通過させるが、その反対方
向へは光を通過させないようになっている構成が挙げら
れる。これは光増幅器内の光部品の反射によって生ずる
発振を防止する役目をするものである。
【0005】そして、現在では光増幅器の小型化を図る
ため、図10に示すように図9のAの部分の光機能を集
積化した光回路モジュールが使用されるようになってい
る。図10において、21は光回路モジュールのケース
本体であり、22,23,24及び25は光ファイバと
レンズを用いて(図示は省略)、平行ビームを構成する
コリメータである。すなわち、22は信号光入力コリメ
ータ、23は励起光入力コリメータ、24は信号光出力
コリメータ、そして25はモニタ光出力コリメータであ
る。26は誘電体多層膜で構成され励起光の1.48μ
m帯励起光を反射し、1.55μm帯信号光を通過する
LWPF、27,28は信号光をモニタするために光を
分岐するカプラである。そして、29はアイソレータで
あり、30は信号光モニタ用受光素子、31は反射光を
モニタするためのモニタ用受光素子である。図10の光
回路モジュールでは、部品番号を変えたことと、ケース
本体に信号光入力コリメータ22と励起光入力コリメー
タとを取付けた以外は、原理的に図9の構成と同様であ
るので機能の説明は省略する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の光増幅器用光回路モジュールでは、励起光
源として使用する半導体レーザモジュールが個別のデバ
イスとして搭載されているため、励起光入力コリメータ
使用して光回路モジュールを構成しなければならない。
従って、励起光系の損失合計は、励起光源の半導体レー
ザモジュール構成時の結合損失2.2dB、光回路モジ
ュール内における信号光入力コリメータと励起光入力コ
リメータとの対向損失0.5dB及び励起光源の半導体
レーザモジュールのファイバ端と励起光入力コリメータ
のファイバ端との融着接続損失0.1dBの加算分とな
り、2.8dBもの損失(結合効率43%)となってし
まうという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光増幅器用
光回路モジュールは、希土類元素ドープ光ファイバに励
起光を導入して希土類元素ドープ光ファイバから出射さ
れる信号光の増幅を行い、この増幅信号光を出力する光
増幅器に付設して使用する光増幅器用光回路モジュール
において、光回路モジュールの両端面に配設され信号光
が入出力する少なくとも一対の信号光コリメータを備
え、一対の信号光コリメータの間でLWPFとアイソレ
ータとを介して特定波長の信号光が相互に一致するビー
ム形状である平行ビームで光結合する第1の光路と、特
定波長とは異なる別の特定波長の励起光が前述の一対の
信号光コリメータの内の1つの信号光コリメータと励起
光のLDコリメータとの間で、LWPFを介して相互に
一致するビーム形状である平行ビームで光結合する第2
の光路とを有し、LDコリメータ用非球面レンズと励起
光を出射する半導体レーザ素子とを、光回路モジュール
内の第2の光路上に、所定間隔をおいて配設したもので
ある。
【0008】ここで、この光増幅器用光回路モジュール
において、励起光の前記別の特定波長を1.48μm、
信号光の特定波長を1.55μmとすれば、光増幅器に
使用する希土類元素ドープ光ファイバとしてEDFに適
用するのが好適である。そして、第1の光路に設けられ
た一対の信号光コリメータはいずれもコリメータを構成
するシングルモードファイバ(EDF)と非球面レンズ
との間の距離を調整することにより光学的結合損失が最
小になるように配設され、さらに第2の光路上に配設さ
れたLDコリメータ用非球面レンズの非球面レンズと半
導体レーザ素子との間の距離を調整することにより信号
光コリメータのいずれか1つとの結合効率が最大となる
ように配設されている。また、この場合半導体レーザ素
子及び励起光のLDコリメータ用非球面レンズと信号光
コリメータの内の1つとは、その結合効率が前述の別の
特定波長において最大となるように配設され、LDコリ
メータのビーム形状が信号光コリメータのピーム形状に
ほぼ一致するような光パワーの光学調整により得られて
いることが必要である。
【0009】また、他の構成で形成される光増幅器用光
回路モジュールとして、この光回路モジュールの信号光
の光路(前記第1の光路に相当)上に配設されたLWP
Fと、このLWPFにより反射されて希土類元素ドープ
光ファイバに導入される励起光を出射する励起用半導体
レーザ素子及び励起光のLDコリメータ用非球面レンズ
からなる励起光の光路(前記第2の光路に相当)とを内
設したものであってもよい。ここで、いま述べた簡略型
光増幅器用光回路モジュールにもう1つの光学部品を追
加して、光回路モジュールの信号光の光路上に配設され
たLWPFの外にアイソレータを備えたものとしてもよ
い。
【0010】
【作用】本発明においては、まず、信号光の特定波長と
は異なる別の特定波長の励起光用の光学部品のLDコリ
メータ用非球面レンズと励起用半導体レーザ素子とが光
回路モジュールに内蔵されており、LDコリメータ用非
球面レンズの特性から、励起光が一対の信号光コリメー
タの内の1つの信号光コリメータと相互にほぼ一致する
ビーム形状である平行ビームで光結合するさせることが
可能であり、励起用半導体レーザ素子の出力パワーを高
結合効率でEDF中へ結合させることができるため、低
結合損失の励起光の光路が構成される。
【0011】さらに、別の発明においては、光回路モジ
ュールを、少なくとも信号光の光路上のLWPFと、こ
のLWPFにより反射されて希土類元素ドープ光ファイ
バに導入される励起光を出射する励起用半導体レーザ素
子及び励起光のLDコリメータ用非球面レンズからなる
励起光の光路とのみを内設したもので構成した場合は、
前方励起型と後方励起型の両方の光増幅器に適用可能な
構成となる。また、いま述べた光回路モジュールの構成
に信号光の光路にアイソレータを付加して形成した光回
路モジュールも、前方励起型と後方励起型の両方の光増
幅器に適用可能である。そして、これらの別の発明の構
成に、モニタ用カプラと受光素子と信号入力コネクタと
を付加した構成のものは、例えば前方励起型専用の光増
幅器として応用可能となる。
【0012】
【実施例】
[第1の実施例]図1は本発明による光増幅器用光回路
モジュールの一実施例を示す模式構成図である。図から
明らかなように、光回路モジュール内に励起光を出射す
る半導体レーザ素子及び励起光コリメート用の光学系を
内蔵させた構成となっている。図1の構成において、ま
ず、本光回路モジュールの光学系では特定波長の1.5
5μm帯信号光の損失の最小化を最優先するため、信号
光入力コリメータ22と信号光出力コリメータ24に
は、所定の対向距離L1+L2で最適調整されたコリメ
ータ対向を設定している。今述べた最適調整とは、特定
の信号光波長において、光パワーの結合損失が最小とな
るように、コリメータを構成するシングルモードファイ
バとレンズ間の対向距離を調整することである。なお、
この構成による調整ずみの光の通路を本光回路モジュー
ル内の第1の光路と称している。
【0013】図8は、第1の光路すなわち信号光のコリ
メータ対向を示す説明図であり、シングルモードファイ
バ1aから出射した光は非球面レンズ41で、コリメー
トビーム(平行ビーム)に変換され、対向距離L1+L
2を経て、非球面レンズ42によってシングルモードフ
ァイバ1bに結合するようになっている。この場合、シ
ングルモードファイバ1bと非球面レンズ42とによっ
て逆方向に進むビームもコリメートビーム(平行ビー
ム)となって光結合するようになっている。ただし、こ
の構成は図10の従来例の場合も同様となっている。こ
の信号光コリメータ対向を達成するための具体的構成
は、次に示す通りである。非球面レンズ41,42には
f2.5非球面レンズを用い、8度斜め研磨のシングル
モードファイバ1a,1bを使用して、対向距離L1+
L2=50mmで最適調整を行った結果、対向損失0.
2dBで最適構成が得られた。ここで、励起光を反射さ
せるLWPF26は、所定の距離L1の位置に固定され
る。ただし、この構成は図9の従来例の場合も同様とな
っている。
【0014】一方、本実施例では、前述のような励起系
の損失という従来装置の問題を解決するために、励起光
源の半導体レーザ素子とそのLDコリメータ用非球面レ
ンズをケース本体21内に設置するようになっている。
そこで、別の特定波長の1.48μm帯励起光は、励起
用半導体レーザ素子32の出射ビームをLDコリメータ
用非球面レンズ33でコリメートビームに変換し、結合
距離L1+L3で信号光入力コリメータ22へ結合させ
る構成を採用した。ここで、励起用半導体レーザ素子3
2とLDコリメータ用非球面レンズ33のLD側端面と
の距離をdとし、LDコリメータ用非球面レンズ33の
コリメートビーム出射側の端面とLWPF26との距離
をL3とする。そして、LDコリメータ用非球面レンズ
33にはf0.75非球面レンズ、1.48μm帯励起
用半導体レーザ素子32にはFFP(Far−Fiel
d Pattern:遠視野像)24度(1/e、半
角)のものを用いた。
【0015】図1に示す信号光入力コリメータ22と励
起用LDコリメータ34との結合効率は結合距離L1+
L3が20〜70mmの範囲で68%以上となるような
高結合効率となる結合特性を持っている。すなわち、こ
の構成では、コリメータ対向間の対向距離例えば信号光
入力コリメータ22と励起用LDコリメータ34の光軸
方向の軸ずれ距離に大きく依存しないで高効率結合特性
が得られるような構成となっている。このような構成が
得られる第2の光路の結合条件について、図2を用いて
以下説明する。
【0016】図2にみられるように、高結合の結合特性
が得られた時の結合系のビーム形状は、結合損失のない
コリメータ同士の結合系であって、互いのコリメートビ
ーム形状が一致していることである。すなわち、図2に
示したように、信号光入力コリメータ22から出射され
る1.48μm励起光のコリメートビーム形状(イ)と
励起用半導体レーザ素子32とLDコリメータ用非球面
レンズ33が構成するLDコリメートビームの形状
(ロ)が相互に一致した時に、結合効率は100%とな
る。よって、高結合効率を得るためには、LDコリメー
トビームの形状(ロ)を信号光入力コリメータ22から
のコリメートビーム形状(イ)に一致させればよい。こ
の場合、LDコリメートビームの形状(ロ)はLDコリ
メータ用非球面レンズ33で決定されるが、前述の距離
dの変化にも依存する。従って、dを調整してやること
によって、高効率結合が設定される。
【0017】図3は他の比較例(図4,図5及び図6)
との比較をし易いように図2を書き直した説明図である
が、これらの各図において、ビーム位置の太い実線は信
号光入力コリメータ22からのコリメートビーム形状
(イ)(コリメートビームの進行方向に対して垂直な面
内に分布する光強度のうち、光強度のピーク値から1/
となる点をビームの進行方向に対してプロットした
もの)を示し、太い点線はLDコリメートビームの形状
(ロ)を示している。図3の場合のように、ほぼ完全な
平行ビーム形状で結合する場合の他に、図4,図5及び
図6の比較例に示すようなビーム形状の組合わせも高結
合効率を得ることができる。その理由は、いずれの場合
も、実線のビームと点線のビームが一致するような構成
になっているからである。しかし、図3のように平行ビ
ーム形状でないので、コリメータ対向間のコリメータの
光軸方向への軸ずれによって結合効率が大きく変化する
ようになり、対向距離に大きく依存している形状であ
る。従って、以上のべた3つの比較例と本実施例との比
較結果に基づいて、本光学結合系では、図3に示す平行
ビーム形状で、かつ距離dを調整することによって、最
適結合となるような信号光コリメータ対向とLDコリメ
ータとを構成して本実施例に採用している。
【0018】なお、上述の図3の説明において、「ほぼ
完全な平行ビーム形状で結合する」ということは、厳密
には完全な平行ビームではないことによるものである。
その理由は、コリメータで構成される平行ビームは、必
ずビームウエストと呼ばれる光強度分布が狭くなるくび
れを持ち、完全な平行とはならないからである(光の波
動性から光強度がガウシアンビームで表されることによ
る。)。ただし、このくびれ方をできるだけ小さくする
ことによって、平行ビームに近づけることが可能とな
り、ほぼ完全な平行ビーム形状といえる。
【0019】以下、動作について説明する。1.48μ
m帯励起用半導体レーザ素子32から出射される励起光
は、LDコリメータ用非球面レンズ33でコリメートビ
ームに変換され、LWPF26で反射し、信号光入力コ
リメータ22に結合して、EDF1に入力する。一方、
信号光入力コネクタ2から入力される1.55μm帯信
号光は、アイソレータ3を通過し、EDF1に入力さ
れ、ここでいま述べた励起光の入力によって増幅され
る。増幅された信号光は信号光入力コリメータ22でコ
リメートビームとなり、LWPF26を通過しアイソレ
ータ29を通過した後、カプラ27で一部分岐(例えば
10:1)し、大部分の信号光はカプラ27を通過して
信号光出力コネクタ24へ結合し、信号光出力コネクタ
12から出力される。一方、カプラ27で反射した信号
光はカプラ28を通過して信号光モニタ用受光素子30
に入力し、電気変換される。この電気信号はモニタ出力
として出力され、この出力の変化は常時監視され、励起
光源の出力にフィードバツクされて、信号出力を一定に
保つように、オートレベルコントロール(ALC)の機
能に用いられる。そして、カプラ28で分岐した信号光
は、モニタ光としてモニタ光出力コネクタ11から出力
される。
【0020】ここで、光コネクタ等が外れた場合、高出
力のレーザ光が伝送路に送出されているから、人体に悪
影響を及ぼすことがある。このようなトラブルを防止す
る方法として、次のような機能が作用するようになって
いる。例えば、信号光出力コネクタ12が外れた場合、
その端面はファイバと空気とが境界する関係になり、フ
ァイバの屈折率と空気の屈折率が異なることにより、約
−14dBの反射減衰量で反射光が戻ってくる。その反
射光はカプラ27で一部反射して受光素子31に入力さ
れ電気変換される。このレベルを監視して一定レベルの
光が入力されたら、信号光出力コネクタ12が外れたと
して、光増幅器の出力をダウンさせる。例えば、半導体
レーザモジュール4の駆動を停止する。その他の事故防
止策としては、例えば、アイソレータ29は矢印の方向
へは光を通過させるが、その反対方向へは光を通過させ
ないようになっている構成が挙げられる。これは光増幅
器内の光部品の反射によって生ずる発振を防止する役目
をするものである。本実施例のような動作・作用による
光増幅器は、従来例で説明したものと同様で、後方励起
型のものである。
【0021】以上詳細に説明したように第1の実施例の
光回路モジュールの光学系では、例えば励起光学系の対
向距離L1+L3=70mmの時、励起用半導体レーザ
素子の出力パワーを結合損失1.25dB(結合効率7
5%)でEDFへ結合させることが可能となる。これ
は、図9の従来例に示すような従来の個別デバイスとし
て搭載されていた場合における損失合計2.8dBに対
して、約1.5dB改善されたことになり、本発明によ
る光学系は十分に低損失化が達成できるという効果を示
したものである。さらに、EDFへの励起光入力として
100mWが要望された場合、その実現には100mW
出力の半導体レーザ素子をモジュール化し、これを光回
路モジュール内で2個偏波合成することで達成していた
が、この第1の実施例の結果から、130mW(100
mW/0.75)出力の半導体レーザ素子1個で対応で
きるようになった。このため、装置全体の小型化、低損
失化、低消費電力化が図れるという効果が得られる。
【0022】[第2の実施例]図7は本発明の他の実施
例を示す模式説明図である。本実施例は、図1の実施例
のモジュールが後方励起型のものであるのに対して、前
方励起型の光増幅器の一例を構成するものである。そし
て、本実施例は、図1の実施例と同じ構成部品を使用す
るが、それらの光学配置を若干変えるだけの構成からな
っている。すなわち、この場合の光増幅器用光回路モジ
ュールは、図7の波線枠内に示す構成部品を内蔵して光
回路モジュールを形成したものである。まず励起系光学
部品としてのLWPF(WDMともいう)26、励起用
半導体レーザ素子32及びLDコリメータ用非球面レン
ズ33と、次に後方で利用したアイソレータ3と、さら
に入力信号光系部品のモニタ用のカプラ28、信号光モ
ニタ用受光素子30及び信号光入力コネクタとを内蔵さ
せて、前方励起型の光増幅器の光回路モジュールを形成
している。
【0023】重複を避けて詳細な説明は省略するが、こ
の構成では、EDF1を前述の励起系光学部品の前方
(信号光出力側)に配設し、このEDF1にLWPF2
6を反射した励起光を入力することによって前方励起型
の光増幅が行われる。そして、増幅された信号光が直接
信号光出力コネクタ12から出力されるようになる。
【0024】[第3の実施例]この実施例は、図7の太
い点線枠内の構成部品を、図示の配置で光増幅器の光回
路モジュールとして構成するものである。すなわち、励
起系光学部品としてのLWPF26、励起用半導体レー
ザ素子32及びLDコリメータ用非球面レンズ33及び
信号光の方向を規制するのアイソレータ3を1つのケー
ス本体内に組み込んで光増幅器用の光回路モジュールを
形成したものである。この構成は、LWPF26とアイ
ソレータ3の向きによって、前方励起型と後方励起型の
いずれにも対応できる光回路モジュールを提供できるこ
とを特徴とするものである。
【0025】[第4の実施例]本実施例は図7の太い実
線枠内の構成部品を、図示の配置で光増幅器の光回路モ
ジュールとして構成するものである。すなわち、励起系
光学部品としてのLWPF26、励起用半導体レーザ素
子32及びLDコリメータ用非球面レンズ33だけを内
蔵して、光増幅器用の光回路モジュールを形成してい
る。この構成は、前方励起型と後方励起型の両方に対応
できる光回路モジュールを提供するものである。
【0026】以上詳細に説明したように第2の実施例の
光回路モジュールの光学系によれば、図1の実施例と同
じ構成部品の一部主要部を使用し、それらの光学配置を
若干変えた構成とし、まず図7の波線枠内に示す構成部
品を内蔵して光回路モジュールを形成したから、比較的
簡単に前方励起型の光増幅器の光回路モジュールを形成
することができる効果がある。また、第3,第4の実施
例の光回路モジュールの光学系によれば、図1の実施例
に使用した部品の内、LWPF、励起用半導体レーザ素
子及びLDコリメータ用非球面レンズのみ、又はこれら
の部品に加えてアイソレータを使用して光回路モジュー
ルを形成しているから、いずれも、前方励起型と後方励
起型の両方の光増幅器に対応できる光回路モジュールを
備えることができる効果が得られる。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、特に励起光光学系を構成する励起用半導体レーザ素
子及びLDコリメータ用非球面レンズを光回路モジュー
ル内に所定の光学配置により内蔵させたので、励起用半
導体レーザ素子の出力パワーを結合損失1.25dB
(結合効率75%)でEDFへ結合させることが可能と
なるという効果が得られた。これは、従来の個別デバイ
スとして搭載されていた半導体レーザモジュールの場合
における損失合計2.8dBに対して、約1.5dB改
善されたことになり、本発明による光学系は十分に低損
失化が達成できる効果を得ることができた。さらに、E
DFへの励起光入力の一例として100mWが要望され
た場合、その実現には100mW出力の半導体レーザ素
子をモジュール化し、これを光回路モジュール内で2個
偏波合成することで達成していたが、本発明のの結果か
ら、130mW出力の半導体レーザ素子1個で対応でき
るようになり、さらに光ファイバの取り回しを無くすこ
とができるので、装置全体の小型化、低損失化、低消費
電力化が図れるという効果が得られる。また、光回路モ
ジュール内に配置する部品を少数の主要部品例えば励起
光用光学系やそれらに加えてせいぜい1個のアイソレー
タのもののみに限定した簡易型光回路モジュールを構成
することにより、前方励起型又は後方励起型の光増幅器
に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光増幅器用光回路モジュールの一
実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の励起光光学系の結合状態を説明する模
式図である。
【図3】他の比較例とのビーム形状を比較し易く書き直
した図2の説明図である。
【図4】本発明の励起光光学系の結合状態と比較する一
比較例の説明図である。
【図5】本発明の励起光光学系の結合状態と比較する他
の比較例の説明図である。
【図6】本発明の励起光光学系の結合状態と比較する別
の比較例の説明図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す模式説明図である。
【図8】本発明の信号光のコリメータ対向を示す説明図
である。
【図9】従来の光増幅器の基本構成を示す説明図であ
る。
【図10】図9の点線で示したA部を集積化した光回路
モジュールの模式説明図である。
【符号の説明】
1 エルビウムドープ光ファイバ(EDF) 1a,1b シングルモードファイバ 2,22 信号光入力コネクタ 3,6,29 アイソレータ 4 半導体レーザモジュール 5,26 LWPF(ロングウェーブパスフィルタ) 7,8,27,28 カプラ 9,10 受光素子 11 モニタ出力コネクタ 12 信号光出力コネクタ 21 ケース本体 23 励起光入力コリメータ 24 信号光出力コリメータ 25 モニタ出力コリメータ 30 信号光モニタ用受光素子 31 モニタ用受光素子 32 励起用半導体レーザ素子 33 LDコリメータ用非球面レンズ 34 励起用LDコリメータ 41,42 非球面レンズ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希土類元素ドープ光ファイバに励起光を
    導入して前記希土類元素ドープ光ファイバから出射され
    る信号光の増幅を行い、この増幅信号光を出力する光増
    幅器に付設して使用する光増幅器用光回路モジュールに
    おいて、 この光回路モジュールの両端面に配設され前記信号光が
    入出力する少なくとも一対の信号光コリメータを備え、
    前記一対の信号光コリメータの間でロングウェーブパス
    フィルタとアイソレータとを介して特定波長の前記信号
    光が相互に一致するビーム形状である平行ビームで光結
    合する第1の光路と、 前記特定波長とは異なる別の特定波長の前記励起光が前
    記一対の信号光コリメータの内の1つの信号光コリメー
    タと前記励起光のLDコリメータ用非球面レンズとの間
    で、前記ロングウェーブパスフィルタを介して相互に一
    致するビーム形状である平行ビームで光結合する第2の
    光路とを有し、前記LDコリメータ用非球面レンズと前
    記励起光を出射する半導体レーザ素子とを、前記光回路
    モジュール内の前記第2の光路上に、所定間隔をおいて
    配設し、励起用LDコリメータを構成したことを特徴と
    する光増幅器用光回路モジュール。
  2. 【請求項2】 前記希土類元素ドープ光ファイバはエル
    ビウムドープ光ファイバであり、前記励起光の前記別の
    特定波長は1.48μm、前記信号光の特定波長は1.
    55μmであることを特徴とする請求項1記載の光増幅
    器用光回路モジュール。
  3. 【請求項3】 前記第1の光路に設けられた前記一対の
    信号光コリメータはいずれもコリメータを構成するシン
    グルモードファイバと非球面レンズとの間の距離を調整
    することにより光学的結合損失が最小になるように配設
    され、この第1の光路の結合損失が最小となることを最
    優先して配設された後、さらに前記第2の光路上に配設
    された前記LDコリメータ用非球面レンズの非球面レン
    ズと前記半導体レーザ素子との間の距離を調整すること
    により前記信号光コリメータのいずれか1つとの結合効
    率が最大となるように配設され、励起用LDコリメータ
    を構成していることを特徴とする請求項1記載の光増幅
    器用光回路モジュール。
  4. 【請求項4】 前記半導体レーザ素子及び前記励起光の
    LDコリメータ用非球面レンズと前記信号光コリメータ
    の内の1つとはその結合効率が前記別の特定波長におい
    て最大となるように配設されて励起用LDコリメータが
    構成され、前記励起用LDコリメータのビーム形状が前
    記信号光コリメータのピーム形状にほぼ一致する光学調
    整により得られていることを特徴とする請求項3記載の
    光増幅器用光回路モジュール。
  5. 【請求項5】 希土類元素ドープ光ファイバに励起光を
    導入して前記希土類元素ドープ光ファイバに入力される
    信号光の増幅を行い、この増幅光を出力する光増幅器に
    付設して使用する光増幅器用光回路モジュールにおい
    て、 この光回路モジュールの信号光の光路上に配設されたロ
    ングウェーブパスフィルタとこのロングウェーブパスフ
    ィルタにより反射されて前記希土類元素ドープ光ファイ
    バに導入される励起光を出射する励起用半導体レーザ素
    子及び前記励起光のLDコリメータ用レンズとを内設し
    たことを特徴とする光増幅器用光回路モジュール。
  6. 【請求項6】 前記光回路モジュールの信号光の光路上
    に配設されたロングウェーブパスフィルタの外にアイソ
    レータを備えたことを特徴とする請求項5記載の光増幅
    器用光回路モジュール。
JP4865595A 1995-03-08 1995-03-08 光増幅器用光回路モジュール Pending JPH08248275A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4865595A JPH08248275A (ja) 1995-03-08 1995-03-08 光増幅器用光回路モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4865595A JPH08248275A (ja) 1995-03-08 1995-03-08 光増幅器用光回路モジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08248275A true JPH08248275A (ja) 1996-09-27

Family

ID=12809377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4865595A Pending JPH08248275A (ja) 1995-03-08 1995-03-08 光増幅器用光回路モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08248275A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11112065A (ja) * 1997-10-03 1999-04-23 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバ増幅器
CN110120624A (zh) * 2018-02-06 2019-08-13 朗美通经营有限责任公司 用于光学放大器的整合部件
CN113948972A (zh) * 2021-09-26 2022-01-18 武汉联特科技股份有限公司 光器件、半导体光放大模块及其使用方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11112065A (ja) * 1997-10-03 1999-04-23 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバ増幅器
CN110120624A (zh) * 2018-02-06 2019-08-13 朗美通经营有限责任公司 用于光学放大器的整合部件
CN113948972A (zh) * 2021-09-26 2022-01-18 武汉联特科技股份有限公司 光器件、半导体光放大模块及其使用方法
CN113948972B (zh) * 2021-09-26 2023-07-25 武汉联特科技股份有限公司 光器件、半导体光放大模块及其使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0812039B1 (en) Fiber light source with multimode fiber coupler
US5125053A (en) Optical coupler ultizing prisms
US6433920B1 (en) Raman-based utility optical amplifier
CN109716599B (zh) 具有波分复用器、隔离器、抽头滤波器和光电探测器的光纤耦合激光源泵
JP3778641B2 (ja) 光増幅器
US20020118715A1 (en) Semiconductor laser module and Raman amplifier using the module
JPH10215017A (ja) 光源装置、光増幅器及び光通信システム
US6618405B2 (en) Semiconductor laser module and amplifier using the module
JP3251330B2 (ja) 光増幅器用光モジュール
US6876491B2 (en) Highly integrated hybrid component for high power optical amplifier application
JPH05341233A (ja) 光増幅器用光モジュール
JPH08248275A (ja) 光増幅器用光回路モジュール
US20030156792A1 (en) Optical waveguide amplifier using a circulator and an optical signal reflective surface and method employing same
JPH03135081A (ja) 光増幅器
US6236497B1 (en) Direct free space pump signal mixing for EDFA
JP2687680B2 (ja) 光ファイバ増幅装置
JP2003188444A (ja) 光増幅器
JP3453767B2 (ja) 光増幅器用光モジュール
JPH11243243A (ja) 光源モジュール及びそれを用いた光増幅器
JPH0888430A (ja) 光ファイバ増幅器
JP2953202B2 (ja) 光結合器
JP2790520B2 (ja) 光ファイバ増幅器
JP2758243B2 (ja) 光ファイバ増幅器
JP2953189B2 (ja) 光結合器
JP2002198594A (ja) 広帯域ase光源