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JPH08100635A - 内燃エンジンの触媒劣化検出装置 - Google Patents

内燃エンジンの触媒劣化検出装置

Info

Publication number
JPH08100635A
JPH08100635A JP6237432A JP23743294A JPH08100635A JP H08100635 A JPH08100635 A JP H08100635A JP 6237432 A JP6237432 A JP 6237432A JP 23743294 A JP23743294 A JP 23743294A JP H08100635 A JPH08100635 A JP H08100635A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
fuel ratio
deterioration
sensor
ratio sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6237432A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Matsumoto
卓也 松本
Toru Hashimoto
徹 橋本
Mitsuhiro Miyake
光浩 三宅
Hitoshi Kamura
均 加村
Yasuhisa Yoshida
泰久 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP6237432A priority Critical patent/JPH08100635A/ja
Priority to US08/535,641 priority patent/US5743082A/en
Priority to KR1019950033458A priority patent/KR100192100B1/ko
Priority to DE19536798A priority patent/DE19536798C2/de
Publication of JPH08100635A publication Critical patent/JPH08100635A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • Y02T10/47

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃エンジンの排気通路に配設される排気浄
化触媒(三元触媒)の劣化判定をより正確かつ信頼性の
高いものにする。 【構成】 排気浄化触媒の上流側と下流側とにそれぞれ
設けられた第一の空燃比センサおよび第二の空燃比セン
サの双方の出力を用いて演算された演算結果の値と劣化
判定値とを比較して排気浄化触媒の劣化を判定する触媒
劣化判定手段(S16,S18,S20) と、第一の空燃比センサお
よび第二の空燃比センサの少なくとも一方の劣化度合い
を検出するセンサ劣化検出手段により空燃比センサの劣
化が検出されたとき、その劣化度合いに応じて劣化判定
値を補正する判定値補正手段(S14)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃エンジンの触媒劣
化検出装置に係り、特に排気浄化触媒の上流側と下流側
とにそれぞれ空燃比センサを備えた装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃エンジンの排気通路に設けられた排
気浄化触媒(以下、三元触媒という)は、使用期間が長
くなるにつれて劣化し、その浄化効率が低下する。しか
しながら、この三元触媒の劣化は、定期点検等のときに
しか確認することができず、浄化効率が低下しているに
もかかわらず、その三元触媒を知らずに使用し続ける虞
があった。
【0003】そこで、三元触媒の上流側と下流側にそれ
ぞれ酸素濃度を検出する空燃比センサ(O2 センサ)
を設け、これらのO2 センサの出力信号に基づいて三元
触媒の劣化を検出する触媒劣化検出装置が、特開昭61
−286550号公報等により知られている。この触媒
劣化検出装置では、目標空燃比(例えば、理論空燃比)
を境にして所定の周期で変動するようにフィードバック
制御される空燃比に対し、これに呼応して変化するO2
センサの出力周波数を、上流側と下流側とで比較するこ
とによって三元触媒の劣化状態を検出するようにしてい
る。
【0004】通常、三元触媒には、通過する排気ガス中
の残存酸素をその内部にストレージしておく能力があ
り、これにより三元触媒を通過した排気ガス中には僅か
な酸素しか含まれない。このため、三元触媒が正常な浄
化効率を維持している場合には、下流側のO2 センサの
出力信号はその変動が少なく、その周波数は略ゼロであ
り、上流側のO2 センサと下流側のO2 センサの各出力
周波数の比較値、すなわち出力周波数比(下流側O2
ンサの出力周波数/上流側O2 センサの出力周波数)を
求めると、その値はゼロあるいはゼロに極めて近い一定
値となっている。
【0005】ところが、三元触媒が劣化し浄化効率が低
下すると、炭化水素や一酸化炭素の酸化があまり促進さ
れなくなるとともに酸素のストレージ機能が低下し、排
気ガス中の残存酸素は三元触媒を通過し始める。これに
より、下流側のO2 センサの出力信号が上流側のO2
ンサの出力信号と同様に変化することとなり、上記出力
周波数比はゼロ値から徐々に増加することになる。
【0006】そこで、この触媒劣化検出装置では、この
ような三元触媒の浄化効率と出力周波数比との関係を利
用することで、三元触媒の劣化判定を実施するようにし
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のO2
センサは、常時高温の排気ガスにさらされていることか
ら熱劣化し易く、劣化するとその出力が低下したり応答
遅れが生じたりすることになる。特に、この傾向は上流
側のO2 センサに関して顕著であり、O2 センサは、こ
のような出力低下や応答遅れが上流側のO2 センサに起
こると、出力信号の変化が正常に起こらず出力周波数が
小さくなってしまう。この場合には、あたかも下流側の
2 センサの出力信号が変化しているかのように、出力
周波数比が増加することになり、正常に機能している三
元触媒を、劣化していると誤判定してしまう虞がある。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、排気浄
化触媒(三元触媒)の劣化の判定に使用される空燃比セ
ンサ(O2 センサ)が劣化しても、正確な劣化判定能力
を維持し、信頼性の高い触媒劣化検出装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】上記した目的
を達成するために、請求項1の発明では、車両に搭載さ
れた内燃エンジンの排気通路に、排気浄化触媒の上流側
に位置して設けられ、前記内燃エンジンの排気ガス成分
を検出する第一の空燃比センサと、前記排気浄化触媒の
下流側に位置して設けられ、前記内燃エンジンの排気ガ
ス成分を検出する第二の空燃比センサと、前記第一の空
燃比センサの出力と前記第二の空燃比センサの出力を用
いて所定の演算を行い、この演算結果の値と劣化判定値
とを比較することにより、前記排気浄化触媒の劣化を判
定する触媒劣化判定手段と、前記第一の空燃比センサお
よび前記第二の空燃比センサの少なくとも一方の劣化度
合いを検出するセンサ劣化検出手段と、このセンサ劣化
検出手段により検出された空燃比センサの劣化度合いに
応じて前記劣化判定値を補正する判定値補正手段とを備
えたことを特徴とする。
【0010】これにより、第一の空燃比センサの出力と
第二の空燃比センサの出力を用いて演算した演算結果の
値と劣化判定値との比較により排気浄化触媒の劣化が判
定され、さらに、この劣化判定値は、センサ劣化検出手
段により第一の空燃比センサおよび第二の空燃比センサ
の少なくとも一方の劣化が検出されると、判定値補正手
段によりその劣化度合いに応じて劣化判定値が補正され
ることになり、排気浄化触媒の劣化判定が常に正確に実
施される。
【0011】また、請求項2の発明では、前記内燃エン
ジンは、少なくとも一方の空燃比センサの出力に基づ
き、前記内燃エンジンに供給する混合ガスの空燃比を目
標空燃比近傍で周期的に変動させてその平均空燃比を目
標空燃比に制御する空燃比フィードバック制御手段を有
し、前記触媒劣化判定手段は、前記空燃比フィードバッ
ク制御手段により周期的に変動する空燃比に応じて周期
的に変化する前記第一の空燃比センサの出力変化特性を
表す値と前記第二の空燃比センサの出力変化特性を表す
値とを比較することにより、前記排気浄化触媒の劣化を
判定することを特徴とする。
【0012】これにより、排気浄化触媒の劣化は、第一
の空燃比センサの出力変化特性を表す値と第二の空燃比
センサの出力変化特性を表す値との比較によって良好に
判定される。また、請求項3の発明では、前記第一の空
燃比センサの出力変化特性を表す値および前記第二の空
燃比センサの出力変化特性を表す値は、それぞれ前記第
一の空燃比センサの出力周波数および前記第二の空燃比
センサの出力周波数であることを特徴とする。
【0013】これにより、排気浄化触媒の劣化は、第一
の空燃比センサの出力周波数と第二の空燃比センサの出
力周波数との比較によって良好に判定される。また、請
求項4の発明では、前記センサ劣化検出手段は、前記内
燃エンジンに供給される混合気の空燃比を変動させる空
燃比変動手段と、この空燃比変動手段により前記混合気
の空燃比を変動させたときの前記第一の空燃比センサお
よび第二の空燃比センサの少なくとも一方の検出応答遅
れを検出する応答遅れ検出手段とを備え、前記判定値補
正手段は、前記応答遅れ検出手段によって検出された前
記検出応答遅れに応じて前記劣化判定値を補正すること
を特徴とする。
【0014】これにより、空燃比変動手段によって内燃
エンジンに供給される混合気の空燃比が強制的に変動さ
せられたときに、応答遅れ検出手段によって第一の空燃
比センサおよび第二の空燃比センサの少なくとも一方の
検出応答遅れが検出され、劣化判定値は、この検出応答
遅れに応じて適正値に補正される。さらに、請求項5の
発明では、前記センサ劣化検出手段は、前記第一の空燃
比センサの劣化度合いを検出するものであることを特徴
とする。
【0015】これにより、特に熱劣化し易い第一の空燃
比センサの劣化が検出されると、その第一の空燃比セン
サの劣化度合いに応じて劣化判定値が好適に補正される
ことになり、排気浄化触媒の劣化判定が良好かつ正確に
実施される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1は、本発明に係る触媒劣化検出装置を
備えた内燃エンジンを示す概略構成図である。同図にお
いて、符号1は自動車用エンジン、例えば、直列6気筒
ガソリンエンジン本体(以下、単にエンジン本体と記
す)である。エンジン本体1の各気筒毎に設けられた吸
気ポート2には、燃料噴射弁3が取り付けられた吸気マ
ニホールド4を介し、エアクリーナ5、吸入空気量を検
出するエアフローセンサ6、スロットルバルブ7、IS
C(アイドルスピードコントロール)バルブ8等を備え
た吸気管9が接続されている。
【0017】エアフローセンサ6としては、カルマン渦
式エアフローセンサ等が好適に使用される。ISCバル
ブ8は、アイドリング回転数を制御するためのものであ
り、図示しないエアコンの作動等によるエンジン負荷の
変動に応じてバルブ開度を調節し、吸入空気量を変化さ
せ、アイドリング運転を安定させる働きをするものであ
る。
【0018】また、各気筒毎に設けられた排気ポート1
0には、排気マニホールド11を介して排気管14が接
続され、この排気管14には、三元触媒(排気浄化触
媒)13を介して、図示しないマフラが接続されてい
る。排気管14には、空燃比を検出するためのO2 セン
サ(第一の空燃比センサ)12が取付けられており、さ
らに、三元触媒13の下流側にも同様のO2 センサ(第
二の空燃比センサ)25が取付けられている。これらの
2 センサ12およびO2 センサ25は、O2 (酸素)
濃度を感知し、そのO2 濃度に応じた電圧値の起電力を
発生するようになっており、この電圧値に基づいて混合
ガスの空燃比を検出可能になっている。
【0019】三元触媒13は、HC(炭化水素)、CO
(一酸化炭素)を酸化させるとともに、NOxを還元す
る機能をもっており、この三元触媒13によるHC、C
Oの酸化およびNOxの還元は、理論空燃比(14.
7)付近での燃焼時において最も良好に促進されるよう
になっている。エンジン本体1には、吸気ポート2から
燃焼室15に供給された空気と燃料との混合ガスに着火
するための点火プラグ16が各気筒毎に配置されてい
る。また、符号18は、カムシャフトと連動するエンコ
ーダからクランク角同期信号を検出するクランク角セン
サ、符号19はスロットルバルブ7の開度を検出するス
ロットルセンサ、符号20は冷却水温を検出する水温セ
ンサ、符号21は大気圧を検出する大気圧センサ、符号
22は吸気温度を検出する吸気温センサである。
【0020】尚、エンジン回転速度(エンジン回転数)
Neは、クランク角センサ18が検出するクランク角同
期信号の発生時間間隔から演算される。また、体積効率
ηvは、上記エアフローセンサ6により検出された空気
流量と上記エンジン回転速度Ne等とから演算され、大
気圧センサ21が検出する大気圧、吸気温センサ22が
検出する吸気温度等によって補正される。
【0021】車室内には、図示しない入出力装置、多数
の制御プログラムを内蔵した記憶装置(ROM、RA
M、不揮発性RAM等)、中央処理装置(CPU)、タ
イマカウンタ等を備えたECU(電子制御ユニット)2
3が設置されている。ECU23の入力側には、O2
ンサ12やO2 センサ25等の上述した各種センサ類が
接続されており、これらセンサ類からの検出情報が入力
される。一方、ECU23の出力側には、上述の燃料噴
射弁3や点火ユニット24等が接続されており、これら
に向けて各種センサ類からの入力情報に基づいて演算さ
れた最適値が出力される。つまり、ECU23は、エン
ジン本体1の点火時期制御、吸入空気量制御の他、後述
するようにO2 センサ12、25と協働して空燃比フィ
ードバック制御や触媒劣化検出制御等を好適に実施す
る。
【0022】燃料噴射弁3は、このECU23からの指
令により、パルス状の電流が供給されて駆動するもので
あり、その電流のパルス幅によって燃料噴射量が決定さ
れる。点火ユニット24は、ECU23からの指令によ
り、各気筒の点火プラグ16に高電圧を出力するように
なっている。以下、空燃比フィードバック制御と触媒劣
化検出制御について説明する。
【0023】空燃比フィードバック制御は、燃料噴射弁
3から噴射される燃料量を前述したO2 センサ12およ
びO2 センサ25からの検出信号に基づいて補正し、こ
れにより混合ガスの空燃比を常に目標空燃比(例えば、
理論空燃比)に保持しようとする制御である。この空燃
比フィードバック制御すなわち燃料噴射量の補正制御で
は、必ずしも一回の燃料噴射量補正だけでは空燃比を目
標空燃比に安定させることが困難であることから、燃料
噴射量は、O2 センサ12とO2 センサ25からの検出
信号に基づき、目標空燃比近傍で微量ずつ周期的に増減
されるようになっている。これにより、空燃比はその目
標空燃比の近傍を上下に変動しながら、結果的にその平
均値が目標空燃比に好適に維持される。
【0024】図2は、O2 センサ12とO2 センサ25
の出力電圧の時間変化を示したグラフであり、上記燃料
噴射量の補正による空燃比の変動は、図2中の主として
2センサ12の出力電圧値の時間変化と一致し、O2
センサ12の波形によってこの空燃比の変動状態を知る
ことができる。このO2 センサ12とO2 センサ25の
出力電圧値の変化は、目標空燃比に対応する出力電圧値
V1 (例えば、0.5V)を中心にして0Vと最大出力
電圧値V2 (例えば、1.0V)間を変動するようなも
のであり、その出力電圧値の変動周期はそれぞれTF 、
TR で示され、また、その出力周波数はfF (=1/T
F )、fR (=1/TR )で示される。
【0025】O2 センサ12については、三元触媒13
より上流側の排気管14のエンジン本体1近くに設置さ
れ、燃焼直後の排気ガスのO2 濃度を検出できることか
ら、図2中実線で示す出力の変動周期TF は、燃料噴射
量の増減補正の周期に一致し、その出力周波数fF は高
い値となっている。これに対し、三元触媒13の下流側
に位置するO2 センサ25については、通常、図2中破
線で示すように、出力の振幅は小さく、そして、その変
動周期TR は、O2 センサ12のそれに比べて長く、つ
まり、その出力周波数fR は低い値となっている。
【0026】このようにO2 センサ25の出力電圧値が
殆ど変化せず、かつ、その出力周波数fR が低いのは、
三元触媒13が内部にO2 (酸素)を一旦ストレージし
ておく機能を有していることから、この三元触媒13を
通過した排気ガス中のO2 濃度に殆ど時間的変化が見ら
れないためである。これらのO2 センサ12、O2 セン
サ25や三元触媒13が良好に機能している場合には、
2 センサ12、O2 センサ25からの出力周波数fF
およびfRは、それらO2 センサ12、25の固有の応
答速度等に拘束されてそれぞれ安定的に略一定の値とな
る。すなわち、図2中実線で示すO2 センサ12の出力
の変動周期TF は所定値TF0に、また破線で示すO2
ンサ25の出力の変動周期TR は所定値TR0になってお
り、各出力周波数fF 、fR はそれぞれ所定値fF0(=
1/TF0)および所定値fR0(=1/TR0)となってい
る。このとき、所定値fR0は、所定値fF0に比べて非常
に小さな値となり(fF0≫fR0)、実際には略ゼロ値で
ある。
【0027】図3は、O2 センサ12、O2 センサ25
が劣化なく良好に機能しているときの三元触媒13の浄
化効率ECAT と上述した各出力周波数fF 、fR に基づ
く出力周波数比fR/fF との関係を示したグラフであ
る。同図に示すように、O2 センサ12、O2 センサ2
5が良好に機能し、三元触媒13の浄化効率ECAT が高
い(100%)場合には、上述したように、各出力周波
数fF 、fR はそれぞれ所定値fF0および所定値fR0
(fF0≫fR0)であることから、その周波数比fR0/ f
F0は略ゼロ値の一定値(図3では値0で示す)となって
いる。
【0028】しかしながら、三元触媒13が経時劣化
し、その浄化効率ECAT すなわちHC、COの酸化促進
能力の低下とともに三元触媒13の酸素ストレージ機能
が低下し、排気ガス中のO2 が三元触媒13を通過し始
めると、そのO2 濃度は三元触媒13の上流側のO2
度に次第に近づくことになる。これにより、O2 センサ
25の出力電圧値は、その振幅が大きく、またその出力
周波数fR が所定値fR0よりも高くなり、O2 センサ1
2の出力電圧の波形に近くなる。従って、その出力周波
数比fR/fF は、図3に示すように、三元触媒13の劣
化とともに急激に増加し、浄化効率ECAT が例えば80
%程度に低下したときには最大値1に達することにな
る。
【0029】このように、三元触媒13の浄化効率ECA
T と出力周波数比fR/fF との間には、浄化効率ECAT
が低下すると出力周波数比fR/fF が急激に増加すると
いう関係があることから、出力周波数fR の変化に基づ
く出力周波数比fR/fF の変化を知ることにより、三元
触媒13の劣化状態を検出し、劣化を判定することがで
きる。以下、図4に示す触媒劣化検出制御のフローチャ
ートに沿って、三元触媒13の劣化判定手順を説明す
る。
【0030】この触媒劣化検出制御は、エンジン本体1
の始動毎に実行されるものであり、先ず、図4のステッ
プS10では、当該ルーチンが既に一旦実行され、三元
触媒13が良好に機能しているか否かを示すフラグf(O
K)の値を判別する。このフラグf(OK)は、イグニッショ
ンSWがOFFにされ、エンジン本体1が停止する毎に
値0にリセットされ、そして、三元触媒13が良好であ
ると判定されたときに値1にセットされるものであり、
エンジン本体1の始動直後には必ず値0である。従っ
て、最初の判別ではその判別結果はNo(否定)とな
り、次にステップS12に進む。
【0031】ステップS12では、触媒劣化判定を実施
するための条件が成立しているか否かを判別する。ここ
では、上述した空燃比フィードバック制御が好適に実施
されているか否か、エンジン回転速度Neや体積効率η
v が所定範囲内にあるか否かの判別等が実行される。こ
の触媒劣化検出制御は、上述した空燃比フィードバック
制御によって発生する空燃比変動すなわち出力電圧値の
変化に基づく出力周波数fF 、fR を利用するものであ
るため、先ず、O2 センサ12、O2 センサ25が正常
に作動し、空燃比フィードバック制御が好適に実施され
ていることが触媒劣化判定を行うための一条件となる。
【0032】また、この空燃比フィードバック制御は、
エンジン本体1のエンジン回転速度Neや体積効率ηv
が安定していないときには、排気ガスのO2 濃度も安定
せず、正常なフィードバック制御が実施されないことか
ら、エンジン本体1のエンジン回転速度Neや体積効率
ηv が次式(1) 、(2) の範囲内で正常な空燃比フィード
バック制御が実施されている場合にのみ触媒劣化判定を
行うようにしている。
【0033】Ne1 <Ne<Ne2 …(1) ηv1<ηv <ηv2 …(2) ここに、Ne1 、Ne2 、ηv1、ηv2はそれぞれ閾値を
示し、これらの値は、例えば、エンジン本体1がオート
マティックトランスミッション(AT)に連結されてい
る場合であれば、Ne1 は1400rpm であり、Ne2
は3000rpmであり、ηv1は25%であり、ηv2は6
0%である。
【0034】これ以外にも触媒劣化判定の実施条件とし
てエンジン本体1の冷却水温が所定範囲であることやエ
アフローセンサ6等の各種センサが正常に作動している
こと等が上げられるが、ここではそれらの詳細な説明を
省略する。そして、これらの条件のいずれかひとつでも
成立していないときには、ステップS12の判別結果は
No(否定)であり、この場合には触媒劣化判定を実施
せず、全ての条件が成立するのを待つ。
【0035】一方、全ての条件が成立した場合には、ス
テップS12の判別結果はYes(肯定)となり、触媒
劣化判定を実施するのに適当な状態であると判定でき、
次にステップS14に進み、触媒劣化判定を開始する。
ステップS14では、後述の触媒劣化判定(ステップS
20)をする際に閾値として使用する劣化判定値THc(T
D)を設定する。
【0036】図7には、前述した図3の関係を実線で示
してあるが、通常、O2 センサ12が良好に機能してい
る場合には、劣化判定値THc(TD)は、この実線で示す関
係に基づき、三元触媒13が良好に機能可能な浄化効率
ECAT の下限値E1 (例えば、85%)に対応するよう
所定値THc1 (例えば、0.8)に設定される。しかし
ながら、O2 センサ12が熱影響等により劣化した場合
には、その応答性が低下して出力周波数fF が減少する
ため、浄化効率ECAT と出力周波数比fR/fF との関係
が、例えば、図7中一点鎖線で示すようにシフトし、所
定値THc1 (0.8)に対応する浄化効率ECAT が下限
値E1 (85%)と一致しなくなってしまう。従って、
この場合、劣化判定値THc(TD)を所定値THc1 (0.
8)のままにしておくと誤判定してしまうことになる。
そこで、O2 センサ12の劣化度合いに応じて補正を行
い、適正な劣化判定値THc(TD)を設定するようにしてい
る。以下、その設定方法について説明する。
【0037】この劣化判定値THc(TD)は、O2 センサ1
2の応答性、すなわち応答遅れ時間TD に対応してお
り、ここでは先ず応答遅れ時間TD を求める。図8は、
空燃比を所定の周波数fSTで変動させたときに応答する
2 センサ12の出力周波数fF と応答遅れ時間TD と
の関係を示したマップである。このマップは予め実験等
によって設定されたものであり、ECU23のROMに
記憶されている。O2 センサ12は劣化すると上記の所
定の周波数fSTに追従できなくなることから、その出力
周波数fF はその劣化度合いに応じて減少していくこと
になるが、このマップには、このときの応答性の低下が
応答遅れ時間TD として示されている。従って、空燃比
を所定の周波数fSTで変動させたときの出力周波数fF
を検出すれば、応答遅れ時間TD をこのマップから好適
に求めることができる。
【0038】この応答遅れ時間TD を求めるためには、
空燃比を所定の周波数fSTで変動させることになるが、
ここでは、前述した空燃比フィードバック制御とは異な
る空燃比変動制御(空燃比変動手段)を実施する。この
空燃比変動制御では、所定時間に亘り燃料噴射弁3の開
度を変化させ、強制的に空燃比をリッチ側とリーン側と
に周波数fSTに対応する周期で変動させる。このように
空燃比を変動させることにより、所定の周波数fSTに対
して応答するO2 センサ12の出力周波数fFを検出す
ることができるため、この出力周波数fF に基づいて図
8のマップから応答遅れ時間TD を読み取ることができ
る(応答遅れ検出手段)。尚、この所定の周波数fST
は、O2 センサ12が出力可能な範囲、例えば前述した
所定値fF0以下に設定される。
【0039】このとき、検出される出力周波数fF が所
定の周波数fSTと一致している場合には、O2 センサ1
2は劣化しておらず、同図に示すように応答遅れ時間T
D はゼロである。このように、所定の周波数fSTに対し
て検出されるO2 センサ12の出力周波数fF に応じた
応答遅れ時間TD が求まったら、次に、この応答遅れ時
間TD に基づき、これに対応する劣化判定値THc(TD)を
求める。
【0040】図9は、応答遅れ時間TD と、劣化判定値
THc(TD)との関係を示すマップであり、このマップから
応答遅れ時間TD に対応する劣化判定値THc(TD)を読み
取る。このマップは、図8と同様に実験値に基づいて予
め設定され、ECU23のROMに記憶されている。同
図に示すように、応答遅れ時間TD がゼロのときには、
2 センサ12は劣化しておらず良好に機能しているた
め、上述したように劣化判定値THc(TD)は所定値THc1
(0.8)となる。そして、応答遅れ時間TDが大きく
なるに従い、その応答遅れに応じて上方補正された値
が、適正な劣化判定値THc(TD)として設定されることに
なる。
【0041】そして、このように適正な判定値THc(TD)
が設定されると、O2 センサ12が劣化して出力周波数
比fR/fF と浄化効率ECAT との関係が図7中の一点鎖
線のようにシフトしたとしても、出力周波数比fR/fF
が判定値THc(TD)となったときの浄化効率ECAT を確実
に下限値E1 (85%)に一致させることができる。従
って、この判定値THc(TD)の補正を行うことにより、O
2 センサ12がいかなる劣化度合いであっても、常に正
確な触媒劣化判定(ステップS20)を実施できること
になる。
【0042】ステップS16では、ECU23は、O2
センサ12からの検出信号に基づいて出力周波数fF を
算出する。この算出方法としては、例えば、前述した出
力電圧値V1 (例えば、0.5V)を閾値とし、所定時
間(例えば、10秒)に、この閾値(0.5V)を横切
った回数を求め、この回数を出力周波数fF とみなすよ
うにして行う。
【0043】ステップS18では、ECU23は、O2
センサ25からの検出信号に基づいて出力周波数fR を
算出する。ここでは、例えば、上述した出力周波数fF
の算出方法と同様にして、変化する電圧値が所定時間
(10秒)に出力電圧値V1 (0.5V)を横切った回
数を求める。ステップS20では、ステップS16で求
めた出力周波数fF とステップS18で求めた出力周波
数fR とから出力周波数比fR/fF を算出し、この出力
周波数比fR/fF がステップS14で求めた劣化判定値
THc(TD)より大であるか否かを判別する。上述したよう
に、O2 センサ12が良好に機能している場合には、判
定値THc(TD)は所定値THc1 (0.8)であるが、O2
センサ12が劣化しているときには、判定値THc(TD)は
その劣化度合いに応じて設定された値である。
【0044】ステップS20の判別結果がNo(否定)
の場合には、三元触媒13は劣化しておらず、図7に示
すように、高い浄化効率ECAT の下限値E1 (約85
%)以上で良好に機能していると判定でき、この場合に
は、次にステップS30に進む。ステップS30では、
図5に示すOK制御ルーチンを実行する。
【0045】このOK制御ルーチンでは、先ず、ステッ
プS32において、図示しないが車室内に設置された警
告灯を消灯した状態にし、三元触媒13が正常に機能し
ていることを運転者に示す。次に、ステップS34にお
いて、ECU23は三元触媒13の劣化に対応する故障
コードがRAMに残っていないよう故障コード消去の操
作を行う。そして、ステップS36において、フラグf
(OK)に値1を設定し、三元触媒13が正常に機能してい
ることを記憶する。
【0046】このように、ステップS30を実行し、フ
ラグf(OK)に一旦値1が設定されると、当該触媒劣化検
出制御ルーチンの次回の実行時には、ステップS10で
の判別結果はYes(肯定)となる。従って、この場合
には、触媒劣化判定を再度実施することなく当該ルーチ
ンを終了することになる。一方、ステップS20の判別
結果がYes(肯定)で出力周波数比fR/fF が判定値
THc(TD)を超えた場合には、浄化効率ECAT が下限値E
1 (約85%)以下で三元触媒13が劣化していると判
定でき、この場合には次にステップS40に進む。
【0047】このステップS40では、図6に示すFA
IL制御ルーチンを実行する。このFAIL制御ルーチ
ンでは、先ず、ステップS42において、上述の警告灯
を点灯させ、運転者に三元触媒13の劣化を知らせて修
理を促す。そして、ステップS44において、ECU2
3は三元触媒13の劣化に対応する故障コードをRAM
に記憶する。これにより、修理をする際には、この故障
コードを読みだすことで容易に故障内容を知ることがで
き、三元触媒13の交換等の対応を迅速に行うことがで
きる。
【0048】以上詳細に説明したように、当該触媒劣化
検出装置を用いることにより、O2センサ12およびO
2 センサ25から検出される出力周波数の比fR/fF を
算出し、この算出値と劣化判定値THc(TD)とを比較する
ことによって触媒劣化判定を良好に実施することがで
き、そして、さらに、O2 センサ12が劣化していると
きには、その劣化度合いに応じて劣化判定値THc(TD)を
適宜補正するようにしたので、触媒劣化判定を常に正確
に実施でき、その誤判定を確実に防止することができ
る。
【0049】尚、上記実施例では、エンジン本体1に近
く、熱劣化し易いO2 センサ12の劣化度合い、すなわ
ち応答遅れ時間TD に応じて劣化判定値THc(TD)を補正
するようにしたが、O2 センサ25についても、劣化に
より出力周波数fR が減少し、出力周波数比fR/fF に
影響を与えることから、このO2 センサ25の応答遅れ
時間TD に応じて劣化判定値THc(TD)を補正するように
してもよい。そして、さらに、O2 センサ12とO2
ンサ25の双方の応答遅れ時間TD に応じた劣化判定値
THc(TD)の補正を実施すれば、より正確な触媒劣化判定
を行うことができる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
請求項1の触媒劣化検出装置によれば、車両に搭載され
た内燃エンジンの排気通路に、排気浄化触媒の上流側に
位置して設けられ、内燃エンジンの排気ガス成分を検出
する第一の空燃比センサと、排気浄化触媒の下流側に位
置して設けられ、内燃エンジンの排気ガス成分を検出す
る第二の空燃比センサと、第一の空燃比センサの出力と
第二の空燃比センサの出力を用いて所定の演算を行い、
この演算結果の値と劣化判定値とを比較することによ
り、排気浄化触媒の劣化を判定する触媒劣化判定手段
と、第一の空燃比センサおよび第二の空燃比センサの少
なくとも一方の劣化度合いを検出するセンサ劣化検出手
段と、このセンサ劣化検出手段により検出された空燃比
センサの劣化度合いに応じて劣化判定値を補正する判定
値補正手段とを備えるようにしたので、第一の空燃比セ
ンサの出力と第二の空燃比センサの出力に基づいて排気
浄化触媒の劣化を容易に検出でき、さらに、空燃比セン
サの劣化度合いに応じて劣化判定値を適正に補正でき、
排気浄化触媒の劣化判定を常に正確に実施できる。
【0051】また、請求項2の触媒劣化検出装置によれ
ば、内燃エンジンは、少なくとも一方の空燃比センサの
出力に基づき、内燃エンジンに供給する混合ガスの空燃
比を目標空燃比近傍で周期的に変動させてその平均空燃
比を目標空燃比に制御する空燃比フィードバック制御手
段を有し、触媒劣化判定手段は、空燃比フィードバック
制御手段により周期的に変動する空燃比に応じて周期的
に変化する第一の空燃比センサの出力変化特性を表す値
と第二の空燃比センサの出力変化特性を表す値とを比較
することにより、排気浄化触媒の劣化を判定するように
したので、排気浄化触媒の劣化は、第一の空燃比センサ
の出力変化特性を表す値と第二の空燃比センサの出力変
化特性を表す値との比較によって容易かつ確実に検出可
能である。
【0052】また、請求項3の触媒劣化検出装置によれ
ば、第一の空燃比センサの出力変化特性を表す値および
第二の空燃比センサの出力変化特性を表す値は、それぞ
れ第一の空燃比センサの出力周波数および第二の空燃比
センサの出力周波数としたので、排気浄化触媒の劣化
は、第一の空燃比センサの出力周波数と第二の空燃比セ
ンサの出力周波数との比較によって容易かつ確実に検出
可能である。
【0053】また、請求項4の触媒劣化検出装置によれ
ば、センサ劣化検出手段は、内燃エンジンに供給される
混合気の空燃比を変動させる空燃比変動手段と、この空
燃比変動手段により混合気の空燃比を変動させたときの
第一の空燃比センサおよび第二の空燃比センサの少なく
とも一方の検出応答遅れを検出する応答遅れ検出手段と
を備え、判定値補正手段は、応答遅れ検出手段によって
検出された検出応答遅れに応じて劣化判定値を補正する
ようにしたので、第一の空燃比センサおよび第二の空燃
比センサの少なくとも一方の検出応答遅れに応じて劣化
判定値をより適正に補正できる。
【0054】さらに、請求項5の触媒劣化検出装置によ
れば、センサ劣化検出手段は、第一の空燃比センサの劣
化度合いを検出するようにしたので、特に熱劣化し易い
第一の空燃比センサの劣化度合いに応じて劣化判定値を
好適に補正でき、排気浄化触媒の劣化判定を良好かつ正
確に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が適用される触媒劣化検出装
置を備えた内燃エンジンの概略構成図である。
【図2】図1中のO2 センサ12およびO2 センサ25
の出力電圧の時間変化を示したグラフである。
【図3】O2 センサ12およびO2 センサ25の出力周
波数比fR/fF と三元触媒13の浄化効率ECAT との関
係を示したグラフである。
【図4】図1の電子制御ユニット(ECU)が実行する
触媒劣化検出制御ルーチンのフローチャートである。
【図5】図4のフローチャートのOK制御のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図6】図4のフローチャートのFAIL制御のサブル
ーチンを示すフローチャートである。
【図7】O2 センサ12の劣化度合いに応じた触媒劣化
判定値THc(TD)と浄化効率ECAT の下限値E1 との関係
を示すグラフである。
【図8】所定の周波数fSTで変動させた空燃比に対して
検出されるO2 センサ12の出力周波数fF とこれに応
じて設定される応答遅れ時間TD との関係を示すマップ
である。
【図9】O2 センサ12の応答遅れ時間TD とこれに応
じて設定される触媒劣化判定値THc(TD)との関係を示す
マップである。
【符号の説明】
1 エンジン本体 3 燃料噴射弁 6 エアフローセンサ 12 O2 センサ(第一の空燃比センサ) 13 三元触媒 14 排気管 16 点火プラグ 23 電子制御ユニット(ECU) 25 O2 センサ(第二の空燃比センサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加村 均 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 吉田 泰久 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された内燃エンジンの排気通
    路に、排気浄化触媒の上流側に位置して設けられ、前記
    内燃エンジンの排気ガス成分を検出する第一の空燃比セ
    ンサと、 前記排気浄化触媒の下流側に位置して設けられ、前記内
    燃エンジンの排気ガス成分を検出する第二の空燃比セン
    サと、 前記第一の空燃比センサの出力と前記第二の空燃比セン
    サの出力を用いて所定の演算を行い、この演算結果の値
    と劣化判定値とを比較することにより、前記排気浄化触
    媒の劣化を判定する触媒劣化判定手段と、 前記第一の空燃比センサおよび前記第二の空燃比センサ
    の少なくとも一方の劣化度合いを検出するセンサ劣化検
    出手段と、 このセンサ劣化検出手段により検出された空燃比センサ
    の劣化度合いに応じて前記劣化判定値を補正する判定値
    補正手段と、 を備えたことを特徴とする内燃エンジンの触媒劣化検出
    装置。
  2. 【請求項2】 前記内燃エンジンは、少なくとも一方の
    空燃比センサの出力に基づき、前記内燃エンジンに供給
    する混合ガスの空燃比を目標空燃比近傍で周期的に変動
    させてその平均空燃比を目標空燃比に制御する空燃比フ
    ィードバック制御手段を有し、 前記触媒劣化判定手段は、前記空燃比フィードバック制
    御手段により周期的に変動する空燃比に応じて周期的に
    変化する前記第一の空燃比センサの出力変化特性を表す
    値と前記第二の空燃比センサの出力変化特性を表す値と
    を比較することにより、前記排気浄化触媒の劣化を判定
    することを特徴とする、請求項1記載の内燃エンジンの
    触媒劣化検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第一の空燃比センサの出力変化特性
    を表す値および前記第二の空燃比センサの出力変化特性
    を表す値は、それぞれ前記第一の空燃比センサの出力周
    波数および前記第二の空燃比センサの出力周波数である
    ことを特徴とする、請求項2記載の内燃エンジンの触媒
    劣化検出装置。
  4. 【請求項4】 前記センサ劣化検出手段は、前記内燃エ
    ンジンに供給される混合気の空燃比を変動させる空燃比
    変動手段と、この空燃比変動手段により前記混合気の空
    燃比を変動させたときの前記第一の空燃比センサおよび
    第二の空燃比センサの少なくとも一方の検出応答遅れを
    検出する応答遅れ検出手段とを備え、 前記判定値補正手段は、前記応答遅れ検出手段によって
    検出された前記検出応答遅れに応じて前記劣化判定値を
    補正することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか
    記載の内燃エンジンの触媒劣化検出装置。
  5. 【請求項5】 前記センサ劣化検出手段は、前記第一の
    空燃比センサの劣化度合いを検出するものであることを
    特徴とする、請求項1乃至4のいずれか記載の内燃エン
    ジンの触媒劣化検出装置。
JP6237432A 1994-09-30 1994-09-30 内燃エンジンの触媒劣化検出装置 Pending JPH08100635A (ja)

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JP6237432A JPH08100635A (ja) 1994-09-30 1994-09-30 内燃エンジンの触媒劣化検出装置
US08/535,641 US5743082A (en) 1994-09-30 1995-09-28 Apparatus for detecting reduction of purifying capacity of catalyst for purifying exhaust gas from internal combustion engine and method thereof
KR1019950033458A KR100192100B1 (ko) 1994-09-30 1995-09-30 내연엔진의 촉매열악화검출장치
DE19536798A DE19536798C2 (de) 1994-09-30 1995-10-02 Vorrichtung zum Erfassen der Verringerung der Reinigungskapazität eines Katalysators zum Reinigen von Abgas eines Verbrennungsmotors

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Cited By (6)

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