JPH0742179B2 - 擬岩の製造方法 - Google Patents
擬岩の製造方法Info
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- JPH0742179B2 JPH0742179B2 JP3355145A JP35514591A JPH0742179B2 JP H0742179 B2 JPH0742179 B2 JP H0742179B2 JP 3355145 A JP3355145 A JP 3355145A JP 35514591 A JP35514591 A JP 35514591A JP H0742179 B2 JPH0742179 B2 JP H0742179B2
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- JP
- Japan
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- layer
- polyurethane foam
- polyurethane
- foam layer
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- Prior art date
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
- Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テーマーパーク等に
おけるレジャー施設の景観用、あるいはイベント会場の
装飾用等として用いられる擬岩の製造方法に関する。
おけるレジャー施設の景観用、あるいはイベント会場の
装飾用等として用いられる擬岩の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レジャー施設の景観用、あるいはイベン
ト会場の装飾用等として岩石が必要な場合に、天然の岩
石をそのまま用いることは、重量の点で不都合であり、
また意図する形状や寸法を備えた岩石を採集することが
困難であるため、一般に、天然の岩石を模した人工の岩
石たる擬岩が用いられる。この擬岩として、従来から、
FRP(ガラス繊維強化プラスチック)製のもの、及び
GRC(ガラス繊維混入コンクリート)製のものが知ら
れている。
ト会場の装飾用等として岩石が必要な場合に、天然の岩
石をそのまま用いることは、重量の点で不都合であり、
また意図する形状や寸法を備えた岩石を採集することが
困難であるため、一般に、天然の岩石を模した人工の岩
石たる擬岩が用いられる。この擬岩として、従来から、
FRP(ガラス繊維強化プラスチック)製のもの、及び
GRC(ガラス繊維混入コンクリート)製のものが知ら
れている。
【0003】上記FRP製の擬岩は、天然の岩の表面か
ら写し取った雌型を元に整形型を造り、該整形型の裏側
にガラス繊維と合成樹脂を交互に塗り付け、硬化を待っ
て脱形することによって、元の岩の形状を模したパネル
を複数枚形成し、これを鉄枠等の骨組みに1枚づつ取り
付けて継ぎ目をコーキングし、表面に着色を施して製造
される。
ら写し取った雌型を元に整形型を造り、該整形型の裏側
にガラス繊維と合成樹脂を交互に塗り付け、硬化を待っ
て脱形することによって、元の岩の形状を模したパネル
を複数枚形成し、これを鉄枠等の骨組みに1枚づつ取り
付けて継ぎ目をコーキングし、表面に着色を施して製造
される。
【0004】このFRP製の擬岩は、天然の岩石から写
し取った形状を利用するものであるため、表面の模様は
見栄が良く、鑑賞用あるいは装飾用に適している。しか
しながら、パネルの取り付けはすべて手作業で行われる
ため、多数のパネルを必要とする大きな擬岩を形成する
場合には、その分人件費の上昇及び工期の延長を招くこ
ととなる。また、かかる場合には、上記パネルの模様が
同一では単調で不自然になるため、多種類のパターンを
用意する必要があり、その分製造コストの上昇をもたら
すこととなる。さらに、表面硬度が高く、人体に直接触
れる場所には不向きであると共に、火に弱く、防火性能
を求められる場所には使用できない点で問題であった。
し取った形状を利用するものであるため、表面の模様は
見栄が良く、鑑賞用あるいは装飾用に適している。しか
しながら、パネルの取り付けはすべて手作業で行われる
ため、多数のパネルを必要とする大きな擬岩を形成する
場合には、その分人件費の上昇及び工期の延長を招くこ
ととなる。また、かかる場合には、上記パネルの模様が
同一では単調で不自然になるため、多種類のパターンを
用意する必要があり、その分製造コストの上昇をもたら
すこととなる。さらに、表面硬度が高く、人体に直接触
れる場所には不向きであると共に、火に弱く、防火性能
を求められる場所には使用できない点で問題であった。
【0005】一方、上記GRC製の擬岩は、ガラス繊維
を混入したセメントモルタルを塗り固めて岩風の造形を
施したものであり、以下のように製造される。まず、鉄
骨等で形成した枠材にメタルラス(金網)を取り付け、
該メタルラス上にガラス繊維混入セメントモルタルを二
度、三度と塗り付け、硬化させて素地を作る。次に、素
地が完全に硬化した後、モルタルスプレー機を用いて、
ガラス繊維やその他の装飾用混合物を混ぜ合わせたセメ
ントモルタルを吹き付けながら、必要に応じて、コテや
その他の工具を用いて整形し、最終形状を作り上げる。
この状態で完成とする場合もあるが、カラースプレーそ
の他のトップコートで仕上げる場合もある。
を混入したセメントモルタルを塗り固めて岩風の造形を
施したものであり、以下のように製造される。まず、鉄
骨等で形成した枠材にメタルラス(金網)を取り付け、
該メタルラス上にガラス繊維混入セメントモルタルを二
度、三度と塗り付け、硬化させて素地を作る。次に、素
地が完全に硬化した後、モルタルスプレー機を用いて、
ガラス繊維やその他の装飾用混合物を混ぜ合わせたセメ
ントモルタルを吹き付けながら、必要に応じて、コテや
その他の工具を用いて整形し、最終形状を作り上げる。
この状態で完成とする場合もあるが、カラースプレーそ
の他のトップコートで仕上げる場合もある。
【0006】このGRC製の擬岩は、FRP製に比べて
見栄が悪いため、鑑賞用あるいは装飾用としては不向き
であるが、製造コストが比較的に低いため、テーマーパ
ークの洞窟や岩山等における大きな擬岩を形成し易い
点、比較的自由に形状を変化させられる点、不燃材料で
形成されるため、火を用いる場所や防火性能を要求され
る場所に適している点で優れている。しかしながら、作
業工程数が多いため、工期が比較的に長引く点、作業員
の技量が製品の成果に直接影響する点、表面が粗面であ
るため防水性に乏しく、余程表面塗装に費用をかけなけ
れば水のかかる場所では用いられない点、表面の硬度が
高いため、人体が直接触れる場所には用いられない点で
問題であった。
見栄が悪いため、鑑賞用あるいは装飾用としては不向き
であるが、製造コストが比較的に低いため、テーマーパ
ークの洞窟や岩山等における大きな擬岩を形成し易い
点、比較的自由に形状を変化させられる点、不燃材料で
形成されるため、火を用いる場所や防火性能を要求され
る場所に適している点で優れている。しかしながら、作
業工程数が多いため、工期が比較的に長引く点、作業員
の技量が製品の成果に直接影響する点、表面が粗面であ
るため防水性に乏しく、余程表面塗装に費用をかけなけ
れば水のかかる場所では用いられない点、表面の硬度が
高いため、人体が直接触れる場所には用いられない点で
問題であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の課題を解決せんとするものであり、その目的と
するところは、施工が容易で製造コストが低く、作業者
の特殊な技量に依存することなく自然で変化に富んだ擬
岩の外観を実現でき、それ自体自己消火性に優れると共
に、防水性、不燃性等の性能をを容易に付加することが
でき、また、直接人体に接する場所に設置しても危険の
ない、利用範囲の広い擬岩の製造方法を提供することに
ある。
来技術の課題を解決せんとするものであり、その目的と
するところは、施工が容易で製造コストが低く、作業者
の特殊な技量に依存することなく自然で変化に富んだ擬
岩の外観を実現でき、それ自体自己消火性に優れると共
に、防水性、不燃性等の性能をを容易に付加することが
でき、また、直接人体に接する場所に設置しても危険の
ない、利用範囲の広い擬岩の製造方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る擬岩の製造方法は、擬岩の設置を意図
する箇所に鉄筋を組んで枠部材を形成し、該枠部材の外
面をメタルラスで被覆すると共に、該メタルラスの網目
にラスモルタルを盛り付けて素地と成し、該素地の外面
に向けてイソシアネートとポリオールの2液を混合噴射
し、上記外面でポリウレタン材を発泡硬化させて硬質発
泡ポリウレタン層を形成すると共に、該硬質発泡ポリウ
レタン層の表面に、ポリウレタンとアロマティックアミ
ンの2液を混合噴射することによって、上記硬質発泡ポ
リウレタン層の表面の少なくとも一部を被覆する表面層
を形成することを特徴とする。
に、本発明に係る擬岩の製造方法は、擬岩の設置を意図
する箇所に鉄筋を組んで枠部材を形成し、該枠部材の外
面をメタルラスで被覆すると共に、該メタルラスの網目
にラスモルタルを盛り付けて素地と成し、該素地の外面
に向けてイソシアネートとポリオールの2液を混合噴射
し、上記外面でポリウレタン材を発泡硬化させて硬質発
泡ポリウレタン層を形成すると共に、該硬質発泡ポリウ
レタン層の表面に、ポリウレタンとアロマティックアミ
ンの2液を混合噴射することによって、上記硬質発泡ポ
リウレタン層の表面の少なくとも一部を被覆する表面層
を形成することを特徴とする。
【0009】また、本発明に係る他の擬岩の製造方法
は、トンネルや洞窟等その内部空間を利用する施設の内
壁面における擬岩の設置を意図する箇所に、複数のコル
ゲートパイプを配設して素地と成し、該素地の表面に向
けてイソシアネートとポリオールの2液を混合噴射し、
上記素地の表面でポリウレタン材を発泡硬化させて硬質
発泡ポリウレタン層を形成すると共に、該硬質発泡ポリ
ウレタン層の表面に、ポリウレタンとアロマティックア
ミンの2液を混合噴射することによって、上記硬質発泡
ポリウレタン層の表面の少なくとも一部を被覆する表面
層を形成するよう構成した。
は、トンネルや洞窟等その内部空間を利用する施設の内
壁面における擬岩の設置を意図する箇所に、複数のコル
ゲートパイプを配設して素地と成し、該素地の表面に向
けてイソシアネートとポリオールの2液を混合噴射し、
上記素地の表面でポリウレタン材を発泡硬化させて硬質
発泡ポリウレタン層を形成すると共に、該硬質発泡ポリ
ウレタン層の表面に、ポリウレタンとアロマティックア
ミンの2液を混合噴射することによって、上記硬質発泡
ポリウレタン層の表面の少なくとも一部を被覆する表面
層を形成するよう構成した。
【0010】さらに、本発明に係る他の擬岩の製造方法
は、擬岩の設置を意図する箇所に複数のアーチ状部材を
所定の間隔をおいて設置し、各アーチ状部材を複数の補
強材で連結して枠部材を形成し、該枠部材の外面及び内
面をメタルラスで被覆し、両メタルラスの少なくとも一
方の網目にラスモルタルを盛り付けて素地と成し、該素
地の外面及び内面に向けてイソシアネートとポリオール
の2液を混合噴射し、上記素地の外面及び内面でポリウ
レタン材を発泡硬化させて硬質発泡ポリウレタン層を形
成すると共に、両硬質発泡ポリウレタン層の少なくとも
一方の表面に、ポリウレタンとアロマティックアミンの
2液を混合噴射することによって、当該硬質発泡ポリウ
レタン層の表面の少なくとも一部を被覆する表面層を形
成するよう構成した。
は、擬岩の設置を意図する箇所に複数のアーチ状部材を
所定の間隔をおいて設置し、各アーチ状部材を複数の補
強材で連結して枠部材を形成し、該枠部材の外面及び内
面をメタルラスで被覆し、両メタルラスの少なくとも一
方の網目にラスモルタルを盛り付けて素地と成し、該素
地の外面及び内面に向けてイソシアネートとポリオール
の2液を混合噴射し、上記素地の外面及び内面でポリウ
レタン材を発泡硬化させて硬質発泡ポリウレタン層を形
成すると共に、両硬質発泡ポリウレタン層の少なくとも
一方の表面に、ポリウレタンとアロマティックアミンの
2液を混合噴射することによって、当該硬質発泡ポリウ
レタン層の表面の少なくとも一部を被覆する表面層を形
成するよう構成した。
【0011】
【作用】上記した擬岩の製造方法によれば、擬岩の設置
を意図する箇所に設けられた素地の表面における、型枠
等によって規制されることのない、ポリウレタン素材の
自由な発泡・硬化作用によって擬岩の外観が決定される
ため、作業者の特殊な技量(デザイン能力)に依存する
ことなく、自然で意外性に富んだ奇抜な外観を、現場施
工によって極めて容易に得ることができる。
を意図する箇所に設けられた素地の表面における、型枠
等によって規制されることのない、ポリウレタン素材の
自由な発泡・硬化作用によって擬岩の外観が決定される
ため、作業者の特殊な技量(デザイン能力)に依存する
ことなく、自然で意外性に富んだ奇抜な外観を、現場施
工によって極めて容易に得ることができる。
【0012】上記硬質発泡ポリウレタン層は、それ自体
軽量であると共に、弾力性を備えるため衝撃緩衝性を発
揮することができ、優れた自己消火性をも備える。ま
た、硬質発泡ウレタン層は、独立気泡で形成されるた
め、水に浸しても水分を吸収し難く、したがって常時水
面下にあるような場合にも使用が可能である。この硬質
発泡ポリウレタン層の表面に、ポリウレタンとアロマテ
ィックアミンの2液を混合噴射して表面層を形成するこ
とにより、鉄の約6倍の耐摩耗性と、さらに優れた防水
性を擬岩に付与することができる。
軽量であると共に、弾力性を備えるため衝撃緩衝性を発
揮することができ、優れた自己消火性をも備える。ま
た、硬質発泡ウレタン層は、独立気泡で形成されるた
め、水に浸しても水分を吸収し難く、したがって常時水
面下にあるような場合にも使用が可能である。この硬質
発泡ポリウレタン層の表面に、ポリウレタンとアロマテ
ィックアミンの2液を混合噴射して表面層を形成するこ
とにより、鉄の約6倍の耐摩耗性と、さらに優れた防水
性を擬岩に付与することができる。
【0013】
【実施例】以下に本発明に係る擬岩の製造方法を、図示
の実施例に基づいて説明する。図1は、第1の実施例に
係る第1の擬岩2を示す横断面図であり、図2はその縦
断面図である。第1の擬岩2は、アーチ状鉄筋4及び直
線状鉄筋6を組んで形成した枠部材8と、該枠部材8の
上を被覆するラスモルタル層10と、該ラスモルタル層
10に埋設された第1のメタルラス12と、上記ラスモ
ルタル層10の表面を被覆する硬質発泡ポリウレタン層
14と、該硬質発泡ポリウレタン層14を被覆する防水
性及び耐摩耗性を備えた表面層16とを有してなる。こ
の第1の擬岩2は、上記アーチ状鉄筋4の左右両端部1
8,18を施工箇所(擬岩の設置を意図する箇所)の地
面あるいは床面20に埋め込むことによって、固定設置
される。第1の擬岩2の内部には、空洞部22が形成さ
れる。
の実施例に基づいて説明する。図1は、第1の実施例に
係る第1の擬岩2を示す横断面図であり、図2はその縦
断面図である。第1の擬岩2は、アーチ状鉄筋4及び直
線状鉄筋6を組んで形成した枠部材8と、該枠部材8の
上を被覆するラスモルタル層10と、該ラスモルタル層
10に埋設された第1のメタルラス12と、上記ラスモ
ルタル層10の表面を被覆する硬質発泡ポリウレタン層
14と、該硬質発泡ポリウレタン層14を被覆する防水
性及び耐摩耗性を備えた表面層16とを有してなる。こ
の第1の擬岩2は、上記アーチ状鉄筋4の左右両端部1
8,18を施工箇所(擬岩の設置を意図する箇所)の地
面あるいは床面20に埋め込むことによって、固定設置
される。第1の擬岩2の内部には、空洞部22が形成さ
れる。
【0014】つぎに、図3〜図7において、第1の擬岩
2の製造方法を説明する。まず、必要とされる擬岩の形
状・寸法、及び施工箇所の状況に応じて、アーチ状鉄筋
4及び直線状鉄筋6を組み、枠部材8を形成する(図
3)。この際、アーチ状鉄筋4と直線状鉄筋6とを、溶
接によって接続することが望ましい。
2の製造方法を説明する。まず、必要とされる擬岩の形
状・寸法、及び施工箇所の状況に応じて、アーチ状鉄筋
4及び直線状鉄筋6を組み、枠部材8を形成する(図
3)。この際、アーチ状鉄筋4と直線状鉄筋6とを、溶
接によって接続することが望ましい。
【0015】上記枠部材8の上に第1のメタルラス12
を被せると共に、針金等によって枠部材8と第1のメタ
ルラス12とを適宜緊縛する(図4)。この際、第1の
メタルラス12に適当な凹凸を形成し、擬岩の外形を大
まかに規定しておく。
を被せると共に、針金等によって枠部材8と第1のメタ
ルラス12とを適宜緊縛する(図4)。この際、第1の
メタルラス12に適当な凹凸を形成し、擬岩の外形を大
まかに規定しておく。
【0016】上記第1のメタルラス12の網目に絡み付
けるように、ラスモルタル(ガラス繊維を混入したセメ
ントモルタル)24を第1のメタルラス12上に盛り付
け、ラスモルタル層10を形成する(図5)。これによ
り、擬岩の素地が形成される。なお、この時点におい
て、ラスモルタル24の盛り具合を適宜調節し、天然の
岩らしくなるように、ある程度の造形をする。
けるように、ラスモルタル(ガラス繊維を混入したセメ
ントモルタル)24を第1のメタルラス12上に盛り付
け、ラスモルタル層10を形成する(図5)。これによ
り、擬岩の素地が形成される。なお、この時点におい
て、ラスモルタル24の盛り具合を適宜調節し、天然の
岩らしくなるように、ある程度の造形をする。
【0017】上記ラスモルタル層10の表面に、硬質発
泡ポリウレタンの原料となるイソシアネート(Isoc
yanate)とポリオール(Polyol)の2液
を、スプレーガン26によって混合噴射することによ
り、硬質発泡ポリウレタン層14を形成する(図6)。
この段階に於いて、擬岩の最終的な外形が決定される。
この硬質発泡ポリウレタン層14は、2cm程度の厚さ
に形成される。
泡ポリウレタンの原料となるイソシアネート(Isoc
yanate)とポリオール(Polyol)の2液
を、スプレーガン26によって混合噴射することによ
り、硬質発泡ポリウレタン層14を形成する(図6)。
この段階に於いて、擬岩の最終的な外形が決定される。
この硬質発泡ポリウレタン層14は、2cm程度の厚さ
に形成される。
【0018】最後に、上記硬質発泡ポリウレタン層14
の表面に、米国ユニロイヤルケミカル社(Uniroy
al Chemical Co.,INC.)の特許製
品であるバイブラスプレーC−80による吹き付け塗装
を行い、2〜3mm程度の厚さを有する表面層16を形
成する(図7)。このバイブラスプレーC−80による
吹き付け塗装は、具体的には、スプレー28を介してポ
リウレタン(Polyurethane)とアロマティ
ックアミン(Aromatic Amine)を混合噴
射するものであり、この結果形成される表面層16は特
にユニコート(登録商標)と称される。
の表面に、米国ユニロイヤルケミカル社(Uniroy
al Chemical Co.,INC.)の特許製
品であるバイブラスプレーC−80による吹き付け塗装
を行い、2〜3mm程度の厚さを有する表面層16を形
成する(図7)。このバイブラスプレーC−80による
吹き付け塗装は、具体的には、スプレー28を介してポ
リウレタン(Polyurethane)とアロマティ
ックアミン(Aromatic Amine)を混合噴
射するものであり、この結果形成される表面層16は特
にユニコート(登録商標)と称される。
【0019】このバイブラスプレーC−80による表面
層16、すなわちユニコートは、優れた防水性と、鉄の
約6倍という非常に高い耐摩耗性を有するものである。
硬質発泡ポリウレタンは発泡比率が高く、比較的脆弱で
局部的な衝撃に弱い面があるため、特に人手に触れる場
所や傷つき易い場所に設置される場合には、上記硬質発
泡ポリウレタン層14の表面にかかる表面層16を施す
ことで、その表面強度を高めて局部的な破壊を防止する
ことができる。ただし、このバイブラスプレーC−80
による表面層16の形成にはある程度費用が嵩むため、
使用目的によっては他の一般的な塗料(例えば、イソシ
アナイトとポリオールからなる二液性のウレタン塗料
等)を併用してもよい。
層16、すなわちユニコートは、優れた防水性と、鉄の
約6倍という非常に高い耐摩耗性を有するものである。
硬質発泡ポリウレタンは発泡比率が高く、比較的脆弱で
局部的な衝撃に弱い面があるため、特に人手に触れる場
所や傷つき易い場所に設置される場合には、上記硬質発
泡ポリウレタン層14の表面にかかる表面層16を施す
ことで、その表面強度を高めて局部的な破壊を防止する
ことができる。ただし、このバイブラスプレーC−80
による表面層16の形成にはある程度費用が嵩むため、
使用目的によっては他の一般的な塗料(例えば、イソシ
アナイトとポリオールからなる二液性のウレタン塗料
等)を併用してもよい。
【0020】なお、必要に応じて上記表面層16に着色
を行う。この着色には、表面層16上に所定の着色剤を
塗布する方法や、表面層16の素材中に適当な顔料を混
入する方法がある。あるいは、表面層16の素材中に顔
料を混入して一次的な着色を行った上に、さらに他の着
色剤を塗布して二次的な着色を施し、その着色効果を高
める方法もある。当該擬岩の使用場所や使用目的に応じ
て、上記の中から最も適した着色方法を選択すればよ
い。上記バイブラスプレーC−80の素材は、それ自身
が薄緑がかった黄土色を呈しており、その中に所定の色
素を混入するだけで希望する色に仕上げることは難しい
面がある。そこで、バイブラスプレーC−80の素材に
所定の色素を混入して吹き付け、表面層16をあらかじ
め希望の色に近い色に形成しておき、その上にシリコン
系やアクリル系塗料を用いて仕上げの着色を行うのが望
ましい。
を行う。この着色には、表面層16上に所定の着色剤を
塗布する方法や、表面層16の素材中に適当な顔料を混
入する方法がある。あるいは、表面層16の素材中に顔
料を混入して一次的な着色を行った上に、さらに他の着
色剤を塗布して二次的な着色を施し、その着色効果を高
める方法もある。当該擬岩の使用場所や使用目的に応じ
て、上記の中から最も適した着色方法を選択すればよ
い。上記バイブラスプレーC−80の素材は、それ自身
が薄緑がかった黄土色を呈しており、その中に所定の色
素を混入するだけで希望する色に仕上げることは難しい
面がある。そこで、バイブラスプレーC−80の素材に
所定の色素を混入して吹き付け、表面層16をあらかじ
め希望の色に近い色に形成しておき、その上にシリコン
系やアクリル系塗料を用いて仕上げの着色を行うのが望
ましい。
【0021】上記硬質発泡ポリウレタン自体に自己消火
性があるが、セメント系の吹付剤など適当な不燃剤を上
記表面層16上に塗布することによって、第1の擬岩2
の防火性能をさらに向上させても良い。以上により、第
1の実施例に係る第1の擬岩2が完成する。
性があるが、セメント系の吹付剤など適当な不燃剤を上
記表面層16上に塗布することによって、第1の擬岩2
の防火性能をさらに向上させても良い。以上により、第
1の実施例に係る第1の擬岩2が完成する。
【0022】上記硬質発泡ポリウレタン層14の形状
は、自然な発泡作用に委ねられるので、型枠等を用意す
る必要がなく、デザイン構成のための特別な熟練も不要
である。もっとも、目的とする製造物の最終形状よりや
や大きめに発泡硬化させた硬質発泡ウレタンを、ナイフ
やサンダー等の工具を用いて適宜切削・研磨加工するこ
とにより、上記硬質発泡ウレタン層14を希望する形状
に仕上げてもよい。
は、自然な発泡作用に委ねられるので、型枠等を用意す
る必要がなく、デザイン構成のための特別な熟練も不要
である。もっとも、目的とする製造物の最終形状よりや
や大きめに発泡硬化させた硬質発泡ウレタンを、ナイフ
やサンダー等の工具を用いて適宜切削・研磨加工するこ
とにより、上記硬質発泡ウレタン層14を希望する形状
に仕上げてもよい。
【0023】上記硬質発泡ポリウレタンは、噴射後数分
で発泡硬化が完了し、迅速に次の作業に取り掛かること
ができるので、作業効率が良好であり、しかも切削や研
磨が容易で加工性に優れ、加工ミスがあっても当該部分
のみに材料の再噴射を行うことで、簡単に修正すること
が可能である。また、硬質発泡ウレタンは、独立気泡で
形成されているため、水に浸しても水分を吸収すること
がない。さらに、硬質発泡ウレタンは、衝撃に対する緩
衝性に優れている。
で発泡硬化が完了し、迅速に次の作業に取り掛かること
ができるので、作業効率が良好であり、しかも切削や研
磨が容易で加工性に優れ、加工ミスがあっても当該部分
のみに材料の再噴射を行うことで、簡単に修正すること
が可能である。また、硬質発泡ウレタンは、独立気泡で
形成されているため、水に浸しても水分を吸収すること
がない。さらに、硬質発泡ウレタンは、衝撃に対する緩
衝性に優れている。
【0024】なお、施工の容易化及び材料の節約のた
め、図において第1の擬岩2は開口部30を有している
が、該開口部30は必ずしも設ける必要はなく、設置場
所あるいは使用目的に応じて該開口部30を閉塞するよ
う構成しても良い。
め、図において第1の擬岩2は開口部30を有している
が、該開口部30は必ずしも設ける必要はなく、設置場
所あるいは使用目的に応じて該開口部30を閉塞するよ
う構成しても良い。
【0025】上記第1の擬岩2は、例えば室内や庭園等
の装飾に用いられる。また、軽量でその取り付け、移動
が簡単であり、破損した場合の修復も容易であるため、
演劇の舞台装置や映画・テレビのセット等に好適であ
る。あるいは、その解体撤去が比較的容易であるため、
展示会や博覧会等のイベント会場の装飾用にも適してい
る。その衝撃緩衝性を利用して児童遊戯物に利用する
と、遊戯者の身体を傷付けることがなく、安全性が高ま
る。いずれにしても、その形状寸法に関りなく、どのよ
うな大きさのものでも一体で、しかも現場作業だけで製
作が可能であるため、その利用範囲は極めて広く、レジ
ャー施設の景観の演出に適している。
の装飾に用いられる。また、軽量でその取り付け、移動
が簡単であり、破損した場合の修復も容易であるため、
演劇の舞台装置や映画・テレビのセット等に好適であ
る。あるいは、その解体撤去が比較的容易であるため、
展示会や博覧会等のイベント会場の装飾用にも適してい
る。その衝撃緩衝性を利用して児童遊戯物に利用する
と、遊戯者の身体を傷付けることがなく、安全性が高ま
る。いずれにしても、その形状寸法に関りなく、どのよ
うな大きさのものでも一体で、しかも現場作業だけで製
作が可能であるため、その利用範囲は極めて広く、レジ
ャー施設の景観の演出に適している。
【0026】つぎに、図8に基づき、第2の実施例に係
る第2の擬岩32の製造方法を説明する。第2の擬岩3
2は、地面34の下に形成されたトンネル35あるいは
洞窟など、その内部空間36を利用する場所(施設)の
内壁面38を装飾するものである。すなわち、トンネル
35の内壁面38に半円状のコルゲートパイプ40を適
宜間隔で配設することにより、擬岩の素地を形成する。
つぎに、該コルゲートパイプ40の表面に向けて、上記
第1の実施例と同様に、イソシアネート(Isocya
nate)とポリオール(Polyol)の2液を、ス
プレーガンによって混合噴射することにより、コルゲー
トパイプ40の表面に硬質発泡ポリウレタン層14を、
最大で5〜6cm、最小で2〜3cmの厚さに形成す
る。この硬質発泡ポリウレタン層14の表面に、上記と
同様に、バイブラスプレーC−80を吹き付けて表面層
16(ユニコート)が形成され、防水性、耐摩耗性の向
上が図られている。
る第2の擬岩32の製造方法を説明する。第2の擬岩3
2は、地面34の下に形成されたトンネル35あるいは
洞窟など、その内部空間36を利用する場所(施設)の
内壁面38を装飾するものである。すなわち、トンネル
35の内壁面38に半円状のコルゲートパイプ40を適
宜間隔で配設することにより、擬岩の素地を形成する。
つぎに、該コルゲートパイプ40の表面に向けて、上記
第1の実施例と同様に、イソシアネート(Isocya
nate)とポリオール(Polyol)の2液を、ス
プレーガンによって混合噴射することにより、コルゲー
トパイプ40の表面に硬質発泡ポリウレタン層14を、
最大で5〜6cm、最小で2〜3cmの厚さに形成す
る。この硬質発泡ポリウレタン層14の表面に、上記と
同様に、バイブラスプレーC−80を吹き付けて表面層
16(ユニコート)が形成され、防水性、耐摩耗性の向
上が図られている。
【0027】図9において、上記第2の実施例の変形例
たる、第3の実施例を説明する。第3の実施例に係る第
3の擬岩42は、鍾乳洞を演出するためのものである。
すなわち、この第3の擬岩42は、素地としてのコルゲ
ートパイプ40表面の適宜箇所に、任意の寸法を有する
異形鉄筋44を略鉛直に溶接し、該異形鉄筋44に第2
のメタルラス46を逆円錐状に巻き付け、コルゲートパ
イプ40及び第2のメタルラス46の表面に硬質発泡ポ
リウレタン層14を形成した後、該硬質発泡ポリウレタ
ン層14の表面に表面層16を形成してなる。この結
果、異形鉄筋44を溶接した箇所に、鍾乳石状の突起4
8が形成される。
たる、第3の実施例を説明する。第3の実施例に係る第
3の擬岩42は、鍾乳洞を演出するためのものである。
すなわち、この第3の擬岩42は、素地としてのコルゲ
ートパイプ40表面の適宜箇所に、任意の寸法を有する
異形鉄筋44を略鉛直に溶接し、該異形鉄筋44に第2
のメタルラス46を逆円錐状に巻き付け、コルゲートパ
イプ40及び第2のメタルラス46の表面に硬質発泡ポ
リウレタン層14を形成した後、該硬質発泡ポリウレタ
ン層14の表面に表面層16を形成してなる。この結
果、異形鉄筋44を溶接した箇所に、鍾乳石状の突起4
8が形成される。
【0028】図10及び図11において、上記第1の実
施例〜第3の実施例の応用例たる、第4の実施例を説明
する。第4の実施例に係る第4の擬岩50は、その内部
空間36側及び外部側の両方を岩石状に形成したもので
ある。すなわち、断面T字状のTバー52を棟とし、該
Tバー52の左右に、連結金具54,54を介して、一
対の4分の1円状部材56,56の上端を溶接し、該4
分の1円状部材56,56の外側に断面L字状のアング
ル材58を複数溶接すると共に、4分の1円状部材5
6,56の内側で上記アングル材58の溶接箇所に対応
する箇所に、断面C字状のCチャンネル60を複数溶接
して枠部材8を形成する(図11)。この枠部材8は、
図10、図11より明らかなように、一対の4分の1円
状部材56,56を接合して成るアーチ状の部材を、所
定の間隔をおいて複数設置し、各アーチ状部材をTバー
52、アングル材58、Cチャンネル60よりなる補強
材にて連結した形となっている。そして、4分の1円状
部材56,56の下端を、アンカーボルト62,62に
よって基礎部64,64に固定することで設置される。
施例〜第3の実施例の応用例たる、第4の実施例を説明
する。第4の実施例に係る第4の擬岩50は、その内部
空間36側及び外部側の両方を岩石状に形成したもので
ある。すなわち、断面T字状のTバー52を棟とし、該
Tバー52の左右に、連結金具54,54を介して、一
対の4分の1円状部材56,56の上端を溶接し、該4
分の1円状部材56,56の外側に断面L字状のアング
ル材58を複数溶接すると共に、4分の1円状部材5
6,56の内側で上記アングル材58の溶接箇所に対応
する箇所に、断面C字状のCチャンネル60を複数溶接
して枠部材8を形成する(図11)。この枠部材8は、
図10、図11より明らかなように、一対の4分の1円
状部材56,56を接合して成るアーチ状の部材を、所
定の間隔をおいて複数設置し、各アーチ状部材をTバー
52、アングル材58、Cチャンネル60よりなる補強
材にて連結した形となっている。そして、4分の1円状
部材56,56の下端を、アンカーボルト62,62に
よって基礎部64,64に固定することで設置される。
【0029】次に、上記アングル材58に第1のメタル
ラス12を接続すると共に、Cチャンネル60にも第1
のメタルラス12を接続する。アングル材58側の第1
のメタルラス12上には、ラスモルタルが盛り付けられ
てラスモルタル層10が形成され、その表面には硬質発
泡ポリウレタン層14が形成される。一方、Cチャンネ
ル60側の第1のメタルラス12の表面には、ラスモル
タル層が形成されることなく、直接硬質発泡ポリウレタ
ン層14が形成される。このように、枠部材8の外部側
においては、枠部材8、メタルラス12及びラスモルタ
ル層10によって擬岩の素地が形成され、枠部材8の内
部空間36側においては、枠部材8及びメタルラス12
によって擬岩の素地が形成される。
ラス12を接続すると共に、Cチャンネル60にも第1
のメタルラス12を接続する。アングル材58側の第1
のメタルラス12上には、ラスモルタルが盛り付けられ
てラスモルタル層10が形成され、その表面には硬質発
泡ポリウレタン層14が形成される。一方、Cチャンネ
ル60側の第1のメタルラス12の表面には、ラスモル
タル層が形成されることなく、直接硬質発泡ポリウレタ
ン層14が形成される。このように、枠部材8の外部側
においては、枠部材8、メタルラス12及びラスモルタ
ル層10によって擬岩の素地が形成され、枠部材8の内
部空間36側においては、枠部材8及びメタルラス12
によって擬岩の素地が形成される。
【0030】なお、4分の1円状部材56,56の内側
の適宜箇所に異形鉄筋44を溶接し、該異形鉄筋44に
第2のメタルラス46を逆円錐状に巻き付けて鍾乳石状
の突起48を形成しても良い。外部側の硬質発泡ポリウ
レタン層14の表面には、上記バイブラスプレーC−8
0の吹き付け塗装による表面層16(ユニコート)が形
成され、その上に着色等の塗装が施される。また、上記
内部空間36側の硬質発泡ポリウレタン層14の表面に
も、所定の着色塗装が施される。
の適宜箇所に異形鉄筋44を溶接し、該異形鉄筋44に
第2のメタルラス46を逆円錐状に巻き付けて鍾乳石状
の突起48を形成しても良い。外部側の硬質発泡ポリウ
レタン層14の表面には、上記バイブラスプレーC−8
0の吹き付け塗装による表面層16(ユニコート)が形
成され、その上に着色等の塗装が施される。また、上記
内部空間36側の硬質発泡ポリウレタン層14の表面に
も、所定の着色塗装が施される。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る擬岩の製造方法によれば、
上記のように、擬岩の設置を意図する箇所に設けられた
素地の表面における、型枠等によって規制されることの
ない、ポリウレタン素材の自由な発泡・硬化作用によっ
て擬岩の外観が決定されるため、作業者の特殊な技量や
デザイン能力に依存することなく、自然で意外性に富ん
だ奇抜な外観を、現場施工によって極めて容易に得るこ
とができる。
上記のように、擬岩の設置を意図する箇所に設けられた
素地の表面における、型枠等によって規制されることの
ない、ポリウレタン素材の自由な発泡・硬化作用によっ
て擬岩の外観が決定されるため、作業者の特殊な技量や
デザイン能力に依存することなく、自然で意外性に富ん
だ奇抜な外観を、現場施工によって極めて容易に得るこ
とができる。
【0032】上記硬質発泡ポリウレタン層は、それ自体
軽量であると共に加工性・修復性に優れ、また非吸水
性、衝撃緩衝性を備えるのみならず、優れた自己消火性
をも備える。さらに、この硬質発泡ポリウレタン層の表
面に、ポリウレタンとアロマティックアミンの2液を混
合噴射して表面層を形成することにより、鉄の約6倍の
耐摩耗性と、さらに優れた防水性を擬岩に付与すること
ができる。本発明に係る擬岩は、以上のような特性を生
かし、レジャー施設の景観用、イベントの装飾用、児童
遊技施設の安全用、デパート等の内装用、防音を兼ねた
壁や天井の装飾用等、面積の大小にかかわらず広範な用
途に使用できる。
軽量であると共に加工性・修復性に優れ、また非吸水
性、衝撃緩衝性を備えるのみならず、優れた自己消火性
をも備える。さらに、この硬質発泡ポリウレタン層の表
面に、ポリウレタンとアロマティックアミンの2液を混
合噴射して表面層を形成することにより、鉄の約6倍の
耐摩耗性と、さらに優れた防水性を擬岩に付与すること
ができる。本発明に係る擬岩は、以上のような特性を生
かし、レジャー施設の景観用、イベントの装飾用、児童
遊技施設の安全用、デパート等の内装用、防音を兼ねた
壁や天井の装飾用等、面積の大小にかかわらず広範な用
途に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る第1の擬岩を示す
横断面図である。
横断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る第1の擬岩を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図3】第1の擬岩の製造工程を示す概略斜視図であ
る。
る。
【図4】第1の擬岩の製造工程を示す概略斜視図であ
る。
る。
【図5】第1の擬岩の製造工程を示す概略斜視図であ
る。
る。
【図6】第1の擬岩の製造工程を示す概略斜視図であ
る。
る。
【図7】第1の擬岩の製造工程を示す概略斜視図であ
る。
る。
【図8】本発明の第2の実施例に係る第2の擬岩を示す
横断面図である。
横断面図である。
【図9】本発明の第3の実施例に係る第3の擬岩を示す
横断面図である。
横断面図である。
【図10】本発明の第4の実施例に係る第4の擬岩を示
す横断面図である。
す横断面図である。
【図11】第4の擬岩の枠部材を示す概略側面図であ
る。
る。
2 第1の擬岩 4 アーチ状鉄筋 6 直線状鉄筋 8 枠部材 10 ラスモルタル層 12 第1のメタルラス 14 硬質発泡ポリウレタン層 16 表面層 24 ラスモルタル 32 第2の擬岩 35 トンネル 36 内部空間 38 内壁面 40 コルゲートパイプ 42 第3の擬岩 50 第4の擬岩 52 Tバー 54 連結金具 56 4分の1円状部材 58 アングル材 60 Cチャンネル
Claims (3)
- 【請求項1】 擬岩の設置を意図する箇所に鉄筋を組ん
で枠部材を形成し、該枠部材の外面をメタルラスで被覆
すると共に、該メタルラスの網目にラスモルタルを盛り
付けて素地と成し、該素地の外面に向けてイソシアネー
トとポリオールの2液を混合噴射し、上記外面でポリウ
レタン材を発泡硬化させて硬質発泡ポリウレタン層を形
成すると共に、該硬質発泡ポリウレタン層の表面に、ポ
リウレタンとアロマティックアミンの2液を混合噴射す
ることによって、上記硬質発泡ポリウレタン層の表面の
少なくとも一部を被覆する表面層を形成することを特徴
とする擬岩の製造方法。 - 【請求項2】 トンネルや洞窟等その内部空間を利用す
る施設の内壁面における擬岩の設置を意図する箇所に、
複数のコルゲートパイプを配設して素地と成し、該素地
の表面に向けてイソシアネートとポリオールの2液を混
合噴射し、上記素地の表面でポリウレタン材を発泡硬化
させて硬質発泡ポリウレタン層を形成すると共に、該硬
質発泡ポリウレタン層の表面に、ポリウレタンとアロマ
ティックアミンの2液を混合噴射することによって、上
記硬質発泡ポリウレタン層の表面の少なくとも一部を被
覆する表面層を形成することを特徴とする擬岩の製造方
法。 - 【請求項3】 擬岩の設置を意図する箇所に複数のアー
チ状部材を所定の間隔をおいて設置し、各アーチ状部材
を複数の補強材で連結して枠部材を形成し、該枠部材の
外面及び内面をメタルラスで被覆し、両メタルラスの少
なくとも一方の網目にラスモルタルを盛り付けて素地と
成し、該素地の外面及び内面に向けてイソシアネートと
ポリオールの2液を混合噴射し、上記素地の外面及び内
面でポリウレタン材を発泡硬化させて硬質発泡ポリウレ
タン層を形成すると共に、両硬質発泡ポリウレタン層の
少なくとも一方の表面に、ポリウレタンとアロマティッ
クアミンの2液を混合噴射することによって、当該硬質
発泡ポリウレタン層の表面の少なくとも一部を被覆する
表面層を形成することを特徴とする擬岩の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3355145A JPH0742179B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 擬岩の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3355145A JPH0742179B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 擬岩の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05186283A JPH05186283A (ja) | 1993-07-27 |
JPH0742179B2 true JPH0742179B2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=18442206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3355145A Expired - Lifetime JPH0742179B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 擬岩の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0742179B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09307255A (ja) * | 1996-05-17 | 1997-11-28 | Nec Corp | 冷却装置 |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003056106A (ja) * | 2001-08-14 | 2003-02-26 | Kazuo Yokohama | 仕切り壁とその製造方法 |
KR100822758B1 (ko) * | 2007-08-22 | 2008-04-17 | 오병춘 | 인공바위 제작방법 |
KR100969393B1 (ko) * | 2008-02-29 | 2010-07-09 | 이해진 | 인공 구조물 제작 방법 및 이를 적용한 인공 구조물 |
KR100860270B1 (ko) * | 2008-03-18 | 2008-09-25 | (주) 아트파밀리아 | 시멘트를 이용한 인공 조각품의 제작방법 |
JP6195464B2 (ja) * | 2013-04-04 | 2017-09-13 | 株式会社ぬくもり工房 | 構造物及び構造物の施工方法 |
JP6393096B2 (ja) * | 2014-06-30 | 2018-09-19 | 蒼築舎株式会社 | 燃焼装置 |
JP6329884B2 (ja) * | 2014-11-14 | 2018-05-23 | デンカ株式会社 | セメントコンクリートの養生方法 |
ES2633637B1 (es) * | 2016-03-22 | 2018-03-08 | Miquel ROTA FREIXEDAS | Método de construcción de estructuras de hormigón. |
CN114673386B (zh) * | 2022-05-07 | 2024-02-13 | 广州茏腾园林景观设计有限公司 | 双曲面异形跌水水景施工方法及跌水水景系统 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5022333A (ja) * | 1973-07-02 | 1975-03-10 | ||
JPS5034048A (ja) * | 1973-07-26 | 1975-04-02 | ||
JPS5316027A (en) * | 1976-07-30 | 1978-02-14 | Daiwa Koubunshi Kougiyou Kk | Technological method of heat insulating and waterproofing concrete surface |
JPH0383640A (ja) * | 1989-08-17 | 1991-04-09 | Baskin David | 模造石材仕上げ表面の製造法及び改良型模造石材製品 |
-
1991
- 1991-12-20 JP JP3355145A patent/JPH0742179B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
特公昭50−22333 |
特公昭50−34048 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09307255A (ja) * | 1996-05-17 | 1997-11-28 | Nec Corp | 冷却装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05186283A (ja) | 1993-07-27 |
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