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JPH0725858B2 - 星形共重合体とその製造方法 - Google Patents

星形共重合体とその製造方法

Info

Publication number
JPH0725858B2
JPH0725858B2 JP2510003A JP51000390A JPH0725858B2 JP H0725858 B2 JPH0725858 B2 JP H0725858B2 JP 2510003 A JP2510003 A JP 2510003A JP 51000390 A JP51000390 A JP 51000390A JP H0725858 B2 JPH0725858 B2 JP H0725858B2
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JP
Japan
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monomer
polymer block
methacrylic
living
copolymer
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP2510003A
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English (en)
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JPH05500827A (ja
Inventor
テイシー,フィリップ
フェイ,ロジェ
ヴェルシュネ,シュニル,ケー.
ジャコブ,クリスチャン
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Arkema France SA
Original Assignee
Elf Atochem SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Elf Atochem SA filed Critical Elf Atochem SA
Publication of JPH05500827A publication Critical patent/JPH05500827A/ja
Publication of JPH0725858B2 publication Critical patent/JPH0725858B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F297/00Macromolecular compounds obtained by successively polymerising different monomer systems using a catalyst of the ionic or coordination type without deactivating the intermediate polymer
    • C08F297/02Macromolecular compounds obtained by successively polymerising different monomer systems using a catalyst of the ionic or coordination type without deactivating the intermediate polymer using a catalyst of the anionic type

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、芳香族ビニルおよび/またはメタクリルブロ
ック(sequence)と、アクリルブロックとをベースとし
た星形共重合体(copolymeres en etoile)と、その製
造方法に関するものである。
高分子科学における現在の主たる興味の対象はヘテロな
相を有する素材にある。ブロック共重合体(copolymere
s sequences)はその最も重要なものである。非混和性
のブロックを有する共重合体中でミクロな相分離を起こ
させることによって新規な特性、時には予想もしない有
利な特性が得られる。この特性は各相が取る特異なモル
ホロジー(形態)によって決まる。こうした可能性は熱
可塑性エラストマーの発見および開発によって顕著に実
証されている。
また、特異なトポケミストリー(topochemistry)を示
す高分子、例えば星形ポリマーのような高分子も古くか
ら興味が持たれていた。星形高分子の合成には、末端に
有機金属が付いたポリマーチェーン(リビングポリマ
ー)が得られる均一相のアニオン重合法が用いられてき
た。すなわち、モルトン達およびその他の著者は、モノ
カルバニオンの“リビング”ポリスチレンを多官能性の
親電子化合物、例えばSiCl4、トリクロロメチルベンゼ
ンまたは塩化フスホニトリルのトリマーと反応させる方
法を用いて星形ポリマーの合成に成功している(Morton
et al.J.Polymer sci.,57,471(1962))。さらに、ジ
リオックス達は、第2モノマーとしてジビニルベンゼ
ン、ギルコールジメタクリレートおよびヘキサンジオー
ルジメタクリレートのようなジビニル化合物を用いてア
ニオンブロック共重合を行うことによって、溶媒和した
複数の直鎖を介して架橋、包接・保護されたノジュール
(節)で構成された高分子を得ている(J.G.Zilliox et
al.J.PolymerSci.:PartC,No.22,145−156頁、196
8))。
ヨーロッパ特許第0274318号には、アクリルまたはメタ
クリルモノマーの“リビング”アニオン重合を制御する
重合系が記載されている。この場合には、必要に応じて
ビニルモノマー、特にターシャルブチルアクリレートの
ような立体障害特性を有するアクリレートが一緒に重合
される。この重合系は従来からの開始剤のイオンペア
ー、例えばsec−ブチルリチウムと、立体特性および電
子特性が良く適合するリガンドまたは錯体との複合体を
形成させたものである。このリガンドとしては環状ポリ
エーテル(すなわちクラウンエーテル)と環状ポリチオ
エーテルを用いると、ターシャルブチルアクリレートを
完全な“リビング”の状態で迅速かつ定量的に重合させ
ることができる。アメリカ合衆国特許第4,767,824号に
は別のリガンドとしてアルカリ金属あたはアルカリ土類
金属の塩と塩化リチウムのような無機酸の塩が挙げられ
ている。
本出願人は、この開始剤+リガンドの系を星形共重合体
の合成に使用することが可能であることを見出した。こ
の方法で得られる星形共重合体は粘性が低いため、用途
に応じてその構成成分として軟質ブロック、半硬性ブロ
ックまたは硬質ブロックを選択することによって、対応
する直鎖のブロック共重合体に比べてレオロジー的に優
れた挙動を示すという利点がある。
国際特許第WO86/00626号には“アームファースト”法、
“コアファースト”法または“アーム−コア−アーム”
法によって官能基変換を行う重合技術でアクリルブロッ
クを有する星形ポリマーを製造する方法が記載されてい
る〔この特許の実施例8には星形共重合体(PBu-PMMA)n
−Nを“コアファースト”法で合成する方法が記載され
ている〕。
しかし、アクリルブロックとメタクリルブロックとかな
り、他のモノマーが共役なカルボニル基(スチレン、置
換されたスチレン等)を全く含まない共重合体の合成は
この方法では不可能である。これは本発明では可能であ
る。
また、アームが2〜3つのブロックを含み且つアクリレ
ートタイプのモノマーを第1段階で重合させた後にメタ
クリレートタイプのモノマーを重合させるような星形共
重合体の合成、換言すればポリアクリレートアニオンに
よって開始されるメタクリレートの重合はこの方法では
不可能である。本発明では、ターシャルブチルポリアク
リレートアニオンによってメタクリレートモノマーの重
合が開始でき、その逆もできる。
本発明は、先ず第1に、下記一般式(I)に示す星形共
重合体に関するものである: (ここで: PAは芳香族ビニルモノマーおよびメタクリルモノマーの
中から選択される少なくとも1つのモノマーAに由来す
るポリマーブロックを表し、 PBは少なくとも1つのアクリルモノマーBに由来するポ
リマーブロックを表し、 PCは必要に応じて存在するメタクリルモノマーから選択
される少なくとも1つのモノマーCに由来するポリマー
ブロックを表すか、 あるいは、 PAおよびPCは同じアクリルモノマーに由来するポリマー
ブロックを表し、 PBはメタクリルモノマーの中から選択される少なくとも
1つのモノマーBに由来するポリマーブロックを表し、 PDは芳香族ビニルモノマーおよびメタクリルモノマーの
中から選択される少なくとも1つのモノマーDに由来す
るポリマーブロックを表し且つそれと同時にPEが少なく
とも1つのアクリルモノマーEに由来するポリマーブロ
ックを示すか、あるいはPDは少なくとも1つのアクリル
モノマーDに由来するポリマーブロックを表し且つそれ
と同時にPEが少なくとも1種類のメタクリルモノマーE
に由来するポリマーブロックを表し、 nは(PA−PB−PC)の枝の数を表し、2〜20であり、 mは(PD−PE)の枝の数を表し、0〜18であり、 n+mは20を越えず、 (PA−PB−PC)と(PD−PE)の各枝は単一のポリマーブ
ロックのみで成っていてもよく、その場合にはこの2種
のブロックは互いに異なったものであり、その一方はア
クリルモノマーで、他方は芳香族ビニルモノマーおよび
メタクリルモノマーの中から選択されるモノマーであ
り、 Nは少なくとも1種類の重合したモノマーMrの架橋ノジ
ュール(節)であり、このモノマーMrは1分子に少なく
とも2つの重合可能な2重結合を有する多官能性架橋剤
で構成されている)。
本発明の星形共重合体の構成要素となる芳香族ビニルモ
ノマーの例としては、例えばα−メチルスチレン、4−
メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メトキシス
チレン、2−ヒドロキシメチルスチレン、4−エチルス
チレン、4−エトキシスチレン、3,4−ジメチルスチレ
ン、2−クロロスチレン、3−クロロスチレン、4−ク
ロロ−3−メチルスチレン、3−ターシャルブチルスチ
レン、2,4−ジクロロスチレン、2,6−ジクロロスチレ
ン、1−ビニルナフタレンおよびこれらのモノマーの混
合物のようなスチレンおよび置換されたスチレンを挙げ
ることができる。特に好ましいのはスチレンおよびαメ
チルスチレンである。
本発明の星形共重合体のベースとなるメタクリルモノマ
ーの例は1〜18個の炭素原子を有するアルキルメタクリ
レートであり、このアルキル基は必要に応じて例えば塩
素またはフッ素のような少なくとも1つのハロゲン原子
および/または少なくとも1つのヒドロキシル基で−プ
置換されていてもよく、好ましくはメチル、エチル、2,
2,2−トリフルオロエチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、sec−ブチル、ターシャルブチル、n
−アミル、イソアミル、ヘキシル、2−エチルヘキシ
ル、シクロヘキシル、オクチル、イソオクチル、デシ
ル、β−ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピルおよび
ヒドロキシブチルのメタクリレート、グリシジルメタク
リレート、ノルボルニルメタクリレート、イソボルニル
メタクリレート、メタクリロニトリル、ジアルキルメタ
クリルアミドおよびこれらのモノマーの混合物を挙げる
ことができる。
本発明の星形共重合体を構成するアクリルモノマとして
は1〜18個の炭素原子を有する第1、第2および第3ア
クリルアルキレートを挙げることができ、このアルキル
基は、必要に応じて例えば塩素またはフッ素のような少
なくとも1つのハロゲン原子および/または保護された
少なくとも1つのヒドロキシル基で置換されていてもよ
く、特に、エチルアクリレート、プロピルアクリレー
ト、イソプロピルアクリレート、ブチルアクリレート、
イソブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ター
シャルブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリ
レート、ノニルアクリレート、ラウリルアクリレート、
ステアリルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート
およびイソデシルアクリレートを挙げることができる。
また、フェニルアクリレート、ノルボルニルアクリレー
ト、イソボルニルアクリレートおよびアルキルチオアル
キルアクリレートまたはアルコキシアルキルアクリレー
ト、特にメトキシ−およびエトキシエチルアクリレー
ト、さらにはアクリロニトリルおよびジアルキルアクリ
ルアミドを用いることもできる。
架橋用モノマーMrはポリメタアクリレートおよびポリオ
ルポリメタクリレートの中から選択することができ、例
えばエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチ
レングリコールジメタクリレート、1,4−ブチレングリ
コールジメタクリレートおよびプロピレングリコールジ
メタクリレートのようなアルキレングリコールジメタク
リレート、例えばエチレングリコールジアクリレート、
1,3−または1,4−ブチレングリコールジアクリレートの
ようなアルキレングリコールジアクリレート、トリメチ
ロールプロパントリメタクリレートおよびビニルアクリ
レートおよびビニルメタクリレート等が挙げられる。
本発明の星形共重合体の(PA−PB−PC)の枝、場合によ
っては(PD−PE)の枝は、共重合体100重量部当たり一
般に約80〜89重量部を占め、そのノジュールNは約20〜
2重量部である。
本発明の星形ブロック共重合体の各ブロックは各々約10
00〜500,000の数平均分子量を有することができる。
また、本発明の星形ブロック共重合体の各ブロックの多
分散度指数は一般に約1.1〜2である。
本発明の変形実施態様では、上記定義のアクリルモノマ
ーおよび/またはメタクリルモノマーブロックを加水分
解して対応するアクリル酸および/またはメタクリル酸
のブロックとすることもでき、さらに必要な場合には、
それを鹸化して対応するアルカリ金属アクリレートおよ
び/またはメタクリレートブロックにすることもでき
る。本発明のさらに別の変形実施態様では、上記定義の
アクリルモノマーおよび/またはメタクリルモノマーブ
ロックをエステル交換をして別のアクリルおよび/また
はメタクリルモノマーブロックとすること、例えば第2
および第3アクリレートを第1アクリレートに変えるこ
ともできる。
本発明はさらに、下記一般式(I): (ここで: PAは芳香族ビニルモノマーおよびメタクリルモノマーの
中から選択される少なくとも1つのモノマーAに由来す
るポリマーブロックを表し、 PBは少なくとも1つのアクリルモノマーBに由来するポ
リマーブロックを表し、 PCは必要に応じて存在するメタクリルモノマーから選択
される少なくとも1つのモノマーCに由来するポリマー
ブロックを表すか、 あるいは、 PAおよびPCは同じアクリルモノマーに由来するポリマー
ブロックを表し、 PBがメタクリルモノマーの中から選択される少なくとも
1つのモノマーBに由来するポリマーブロックを表し、 PDは芳香族ビニルモノマーおよびメタクリルモノマーの
中から選択される少なくとも1つのモノマーDに由来す
るポリマーブロックを表し且つそれと同時にPEが少なく
とも1つのアクリルモノマーEに由来するポリマーブロ
ックを示すか、あるいはPDは少なくとも1つのアクリル
モノマーDに由来するポリマーブロックを表し且つそれ
と同時にPEが少なくとも1種類のメタクリルモノマーE
に由来するポリマーブロックを表し、 nは(PA−PB−PC)の枝の数を表し、2〜20であり、 mは(PD−PE)の枝の数を表し、0〜18であり、 n+mは20を越えず、 (PA−PB−PC)と(PD−PE)の各枝は単一のポリマーブ
ロックのみで成っていてもよく、その場合にはこの2種
のブロックは互いに異なったものでり、その一方はアク
リルモノマーで、他方は芳香族ビニルモノマーおよびメ
タクリルモノマーの中から選択されるモノマーであり、 Nは少なくとも1種類の重合したモノマーMrの架橋ノジ
ュール(節)であり、このモノマーMrは1分子に少なく
とも2つの重合可能な2重結合を有する多官能性架橋剤
で構成されている) の星形共重合体の製造方法であって、 (1)下記の式(II): (R)p−M (II) (ここで: Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属(1価または
2価)を表し、 Rは2〜6個の炭素原子を有する直鎖または側鎖を有す
るアルキル基、置換されていてもよいアリール基または
少なくとも1個のフェニル基で置換された1〜6個の炭
素原子を有するアルキル基を表す)で表される少なくと
も1つの一官能性の開始剤と、必要に応じて用いられ
る、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩、アルカ
リ金属の有機塩および窒素を含まない大環状錯化剤の中
から選択される少なくとも1つのリガンドとを用いて少
なくとも1つのモノマーAをイオン重合して、ポリマー
ブロックPA-のリビングチェーン単位を作り、 (2)上記で得られるリビングチェーン単位を、少なく
とも1つの上記定義のリガンドの存在下で、少なくとも
1つのモノマーBと反応させて、リビングジブロック共
重合体(PA-PB)-を作り、 (3)こうして得られたリビングジブロック共重合体
を、少なくとも1つの上記定義のリガンドの存在下で、
少なくとも1つのモノマーCと反応させて、リビングト
リブロック共重合体(PA-PB-PC)-を作り、必要な場合に
はこの(3)の段階を省略して、モノマーBを用いて
(1)の段階を開始するか、またはリビングブロックPA
-、PB-またはPC-を作り、 (4)場合によっては、少なくとも1つのモノマーDお
よび少なくとも1つのモノマーEとを用いて(1)およ
び(2)の段階を行ってリビングジブロック共重合体(P
D-PE)-を作るか、モノマーDまたはEを用いて(1)の
段階を行ってリビングブロックPD-またはPE-を作り、 (5)アニオン重合で用いた媒体の存在下で、活性中心
当たり4〜26過剰モルの少なくとも1種類のモノマーMr
と、リビング共重合体(PA-PB-PC)-、(PA-PB)-、(PB-PC)
-またはリビングブロックPA-、PB-、PC-とを反応させる
か、場合によっては(4)の段階で作ったリビングジブ
ロック共重合体(PD-PE)-またはリビングブロックPD-
たはPE-と一緒に混合したものとを反応させ、アルコー
ル、水またはプロトン酸で構成されるプロトン源と反応
させて2重結合を不活性化し、 (6)必要な場合には、得られた星形共重合体を酸性媒
体中でエステル交換する ことを特徴とする方法を提供する。
(1)で使用する式(II)に示す一官能性開始剤として
は、例えば、sec−ブチルリチウム、n−ブチルリチウ
ム、α−メチルスチリルリチウム、1,1−ジフェニルヘ
キシルリチウム、ジフェニルメチルリチウムナトリウム
またはカリウムおよび1,1−ジフェニル−3−メチルフ
ェニルリチウムが挙げられる。PAブロックが芳香族ビニ
ルモノマーに由来するものである場合には、開始剤とし
てsec−ブチルリチウム、n−ブチルリチウムおよびα
−メチルスチリルリチウムを選択する。
リガンドはアルカリ金属およびアルカリ土類金属の無機
塩、例えば塩化物、フッ化物、臭化物、ヨウ化物、ホウ
素化物、硫酸塩、硝酸塩、硼酸塩の中から選択するか、
アルコラートのようなアルカリ金属の有機塩、α位が上
記金属で置換されたカルボン酸エステル、および、上記
金属が下記の基(A)〜(D)と結合した化合物の中か
ら選択する: (ここで、R1は1〜20個の炭素原子を有する直鎖または
側鎖を有するアルキル基、3〜20個の炭素原子を有する
シクロアルキル基または6〜14個の炭素原子を有するア
リール基であ)、 (ここで、 YとZは水素原子またはハロゲン原子であり、互いに同
一でも異っていてもよく、 Pは0〜4の整数であり、 Xはハロゲン原子であり、 qは0〜2の整数である) (C)O−SO2−CT3 (V) (ここで、Tは水素原子またはハロゲン原子である) (D)B(R2)4 (VI) (ここで、R2は水素、アルキル基およびアリール基の中
から選択する) 式(III)の基の例はアセテート、プロピオネートおよ
びベンゾエート基である。式(IV)に示す基の例はαー
ブロモアセテートおよびトリフルオロアセテート基であ
る。式(V)の基の例はトリフルオロメタンスルホン酸
基およびメタンスルホン酸基である。式(VI)の基の例
は水素化ホウ素およびテトラフェニルボライド基であ
る。
リガンドは環状ポリエーテル(クラウンエーテルとも呼
ばれる)または環状ポリチオエーテルの中から選択され
る窒素を含まない大環状錯化剤、例えば、環状構造中に
最低14個の炭素原子と酸素原子とを含み、環の各酸素原
子が2〜3個の炭素原子で互いに隔てられているような
大環状ポリエーテルから選択される大環状ポリエーテル
にすることができる。このポリエーテルはアメリカ特許
第3,687,978号および第4,826,941号に記載されており、
その内容は本発明の一部を成す。
本発明方法で使用するリガンドの比率(1)の段階で使
用する開始剤によって大きく変化する。例えば、リガン
ドの量を開始剤のモル数に比べて大過剰にしたり、開始
剤の量と同じ量またはそれ以下にすることもできる。好
ましくは、開始剤に対するモル比で最低1から約50まで
の量のリガンドは加えるのが好ましい。
本発明方法では、(1)から(5)の段階の重合を水分
および酸素がない状態で少なくとも1種類の溶媒、好ま
しくはベンゼンまたはトルエンのような芳香族溶媒、テ
トラヒドロフラン、ジグリム、テトラグリム、オルト−
ターフェニル、ビフェニル、デカリン、テトラリンまた
はジメチルホルムアミドの中から選択する溶媒の存在下
で行う。
重合および共重合の温度は約−78〜0℃で変えることが
でき、好ましくは約−78〜−20℃である。
本発明の共重合体は、共重合体に対して0.5〜10重量%
の酸性触媒、例えばパラ−トルエンスルホン酸、メタン
トルエンスルホン酸または塩酸の存在下で約70〜170℃
の温度、1〜15バールの圧力でジオキサンのような極性
溶媒中で加水分解することができる。アクリル酸および
/またはメタクリル酸ブロックを有する共重合は、加水
分解後にヘプタン中で沈澱させ、濾過して触媒を完全に
洗浄し、最後に乾燥させることができる。その後、さら
に、メタノールに溶かしたカリまたはトルエンとメタノ
ールの混合溶媒中に解かした水酸化テトラメチルアンモ
ニウムで中和して対応するトリブロックのアイオノマー
とすることもできる。
本発明の共重合体が第3または第2アルキルアクリレー
トに由来するブロックを含む場合には、これらのブロッ
クを公知の方法でエステル交換して第1アルキルアクリ
レートブロックに変えることもできる。
芳香族ビニルおよびポリ(メチルメタクリレート)に由
来の本発明の星形共重合体中のブロックは硬質ブロック
である。メチル以外のポリ(アルキルメタクリレート)
ブロックは半硬質または硬質なブロックになる。ポリ
(アルキルアクリレート)ブロックは耐老化安定性を与
える軟質ブロックである。
本発明の星形共重合体は、これら硬質、軟質および半硬
質ブロックの含有量を変えることによって、射出成形で
使用可能な熱可塑性エラストマー(アクリルの軟質ブロ
ック成分を60〜90重量%含有)や、硬質熱可塑性ポリマ
ー(軟質ブロック成分を10〜50重合%含有)や、各種の
熱可塑性母材用の耐衝撃性に優れたポリマー(軟質ブロ
ック成分の含有量が40〜80重量%の場合)にすることが
できる。
以下、本発明の実施例を挙げるが、これらは本発明を限
定するものではない。
以下の実施例において、略号は以下のものを表してい
る。
St =スチレン α−MeSt=α−メチルスチレン tBA =ターシャルブチルアクリレート nBA =n−ブチルアクリレート MMA =メチルメタクリレート EDMA =エチレングリコールジメタクリレート (H2C=C(CH3)COOCH2)2 PTSA =パラ−トルエンスルホン酸モノ水和物 THF =テトラヒドロフラン 全ての実施例において、除外クロマトグラフィーは2本
の直線カラムを備えたウォーターズ(WATERS)GPC501装
置を用い、溶離剤としてテトラヒドロフランを流速1ml/
分で用いて行った。数平均分子量はHP502膜浸透圧計を
用いて測定した。
実施例1〜7 一般的な操作方法 合成経路は以下のスキームで表すことができる。
溶媒とスチレンモノマーはイオン重合で通常採用される
方法で精製する。アクリルモノマーは水素化カルシウム
とトリエチルアルミニウムとで順次処理する。
スチレン重合をTHF中で−78℃で有機リチウム化合物で
開始させる。この有機リチウム化合物は、有機リチウム
化合物1モルあたり5モルの塩化リチウムの存在下で、
sec−ブチルリチウムにわずかに過剰モルのα−MeSt(1
0×)とを反応させて合成する。
−78℃に15分間保った後、不活性雰囲気で金属キャピラ
リを用いてターシャルブチルアクリレートを反応混合物
に加える。このターシャルブチルアクリレートのイオン
ブロック共重合はTHF中で−78℃で2時間行う。
こうして得られるリビングジブロック共重合体(PSt-PtB
a)-Li+に、有機リチウム活性中心に対して4〜26過剰モ
ルのEDMAを加え、最低2時間反応させて、−78℃でカッ
プリングを行う。その後、共重合体溶液を撹拌しながら
大過剰量のメタノール中に注ぎ、沈澱物を洗浄、濾過
し、100℃で乾燥すると、枝の数nが2〜6である星形
ブロック共重合体が合成される。この素材に熱可塑性エ
ラストマーとしての特性を与えるために、PtBAブロック
をPnBAでエステル交換する。エステル交換反応はPTSAの
存在下で酸性触媒を用いて行う。
凝縮器を備え且つ不活性雰囲気に維持された丸底フラス
コ中で、正確な量の星形共重合体をトルエン/n−ブタノ
ール混合物に溶解する。n−ブタノールの量はtBA繰返
し単位に対して少なくとも3モル過剰にする。
溶解後、アクリルブロックを定量的にエステル交換する
のに必要な量(PtBAに対して3〜5モル%に相当)のPT
SAを加え、溶液を5時間還流させる(〜120℃)。
反応後、星形ブロック共重合体(PSt−PtBAEDMAの
溶液を撹拌しながら、大過剰量のメタノール/水(50/5
0)に注ぐ。沈澱物を洗滌、濾過する。沈澱操作を2回
行い、触媒を完全に取り除く。
最終生成物を減圧下で100℃で乾燥させる。エステル交
換反応の収率をプロトンNMRおよび示差熱分析で調べ
た。
(1)1.39ppmに見られるターシャルブチル基に対応す
るピークが消滅し、4ppmに見られるn−BAエステル基の
CH2に対応するピークが現われた。
(2)PnBAブロックに対応する−45℃でのガラス転移が
現れ、+45℃で観測されるPtBAブロックのガラス転移の
消滅した。上記条件でのエステル交換収率は95%近い値
となる。残りの5%はアクリル酸繰返し単位で構成さ
れ、これは後で中和することができる。
表1は得られた各種製品の特性を示している。
表2は実施例1、2、3および5の共重合体のエステル
交換後の機械特性を示している。
実施例8 一般的な操作方法 溶媒はイオン重合で通常採用される方法によって精製す
る。アクリルモノマーは水素化カルシウムとトリエチル
アルミニウムとで順次処理する。第1のPMMAブロックの
重合はTHF中で−78℃で有機リチウム化合物を用いて開
始する。この有機リチウム化合物は、有機リチウム化合
物1モルあたり5モルの塩化リチウムの存在下で、sec
−ブチルリチウムと僅かに過剰モル(10×)のα−MeSt
とを反応させて合成する。−78℃で1時間重合させた
後、反応混合物中に不活性雰囲気下で金属キャピラリを
用いる移動法によってt−BAを導入して、第2のモノマ
ーブロックのイオン共重合をTHF中で−78℃で1時間行
う。
得られたリビングジブロック共重合体(PMMA-PtBA)-Li+
を実施例1〜7と同様の条件で、EDMAを用いてカップリ
ングさせる。次いで、PtBAブロックをエステル交換でPn
BAにする。このエステル交換反応は実施例1〜7に記載
の操作方法に従って酸性触媒を用いてPTSAを行う。
これらの条件下、PMMAブロックは変化を受けず、エステ
ル交換の収率は前述の例と同様95%近く値である。
表3は上記条件下で得られる生成物の特性を示してい
る。
表4に実施例8の物質のエステル交換後の機械的特性を
示す。
実施例9および10 一般的な操作方法 実施例1〜8に記載の操作条件で3種類のモノマーSt、
tBAおよびMMAを順次重合させた。
得られたリビングトリブロック共重合体(PSt-PtBA-PMM
A)-Li+を上記実施例に記載の操作方法に従ってEDMAでカ
ップリングさせた。
次いで、材料に熱可塑性エラストマーの特性を与えるた
めに、実施例1〜8に記載の操作条件でPtBAブロックを
エステル交換によりPnBAにした。
表5は得られた生成物の特性を示している。
表6は実施例10の材料のエステル交換後の機械的特性を
示す。
実施例11および12 一般的な操作方法 実施例1〜7と同じ条件下で共重合を行うが、スチレン
の代わりにα−MeStを使用する。
リビングジブロック共重合体(P-MeSt-PtBA)-Li+をEDMA
を用いてカップリングさせ、PtBAからPnBAへのエステル
交換を上記と同様の条件で行う。
表7は、得られる生成物の特性をまとめたものである。
実施例13 実施例9および10に記載の操作条件に従ってリビング重
合体(A)の共重合を行う。重合体(B)の最初のPtBA
ブロックの重合はTHF中で−78℃で有機リチウム化合物
を用いて開始させる。この有機リチウム化合物は、その
有機リチウム化合物1モル当たり5モルのLiCl存在下で
sec−ブチルリチウムと僅かに過剰モルのα−MeStとを
反応させて合成したものである。−78℃で30分重合させ
た後、不活性雰囲気中で金属キャピラリを用いて反応媒
体中にメチルメタクリレートを導入する。このイオンブ
ロック共重合はTHF中で−78℃で1時間行う。
次いで、不活性雰囲気中で適当な実験装置を用いて2種
のリビング重合体を−78℃で混合する。溶液を均質化し
た後、リビングジブロック共重合体とリビングトリブロ
ック共重合体との混合物に有機リチウム活性中心に対し
て4〜26の過剰モルのEDMAを加えて−78℃で最低2時間
反応させてカップリングする。カップリング後、上記実
施例と同様な条件でポリマーを回収する。
次に、PtBAブロックをエステル交換いてPnBAにする。こ
のエステル交換反応は上記実施例に記載の操作方法に従
って酸性触媒を用いてPTSAで行う。
以上の条件下ではPMMAブロックは損傷を受けず、収率は
95%近い値になる。
表8は得られた生成物の特性をまとめたものである。
実施例14 リビング共重合体(A)と(B)のブロックイオン共重
合は実施例8および13に記載の操作条件に従って行う。
リビング共重合体(PMMA-PtBA-PMMA)-Li+と(PtBA-PMMA)-
Li+との混合物のEDMAを用いたカップリングと、PtBAブ
ロックからPnBAブロックへのエステル交換は実施例13と
同様な条件で行う。
表9は得られた生成物の特性をまとめたものである。
実施例15 リビング重合体(A)と(B)のブロックイオン共重合
は実施例8および13に記載の操作条件に従って行うが、
この場合には開始剤をジフェニルメチルカリに代える。
リビング共重合体(PMMA-PtBA-PMMA)-K+(LiCl)と(PtBA-P
MMA)-K+(LiCl)との混合物のEDMAを用いたカップリング
およびPtBAからPnBAへのエステル交換は実施例13と同様
な条件で行う。
表10は得られた生成物の特性を示している。
実施例16 リビングポリマー(A)のブロック共重合は実施例9お
よび10に記載の操作条件に従って行う。ポリマー(B)
のPtBAブロックの重合はTHF中で−78℃で有機リチウム
化合物により開始させる。この有機リチウム化合物は、
この有機リチウム化合物1モル当たり5モルのLiClの存
在下でsec−ブチルリチウムを僅かに過剰モルのα−MeS
tと反応させて合成する。
次に、適当な実験装置中で温度−78℃、不活性雰囲気内
で2種類のリビングポリマーを混合する。溶液を均一化
した後にリビングジブロックとリビングモノブロック共
重合体とを、有機リチウム活性中心に対し4〜26の過剰
モルのEDMAを添加して−78℃で少なくとも2時間反応さ
せてカップリングする。
カップリング後のポリマーの回収は上記の実施例と同様
の方法で行う。
次に、PtBAブロックをエステル交換してPnBAにする。こ
のエステル交換反応は上記に実施例に記載の操作方法に
従って酸性触媒を用いPSTAで行う。
表11に得られた化合物の特性をまとめて示す。
表12はエステル交換後のこの生成物の機械的特性を示
す。
実施例17 リビングポリマー(A)および(B)の共重合は実施例
8および10に記載の操作条件に従って行う。PtBAブロッ
クおよびPMMAブロックの重合はTHF中で−78℃で有機リ
チウム化合物により開始する。この有機リチウム化合物
は、この有機リチウム化合物1モルあたり5モルの塩化
リチウムの存在下でsec−ブチルリチウムを僅かに過剰
モルのα−MeStと反応させて合成する。
−78℃で15分間重合を行った後にMMAまたはtBAを金属の
キャピラリを用いて不活性雰囲気下で反応媒体中に導入
し、THF中で−78℃で1時間アニオン重合を行う。
次に、適当な装置を用いて2種のリビングポリマーを不
活性雰囲気下で温度−78℃で混合する。溶液を均一化し
た後、リビングホモポリマーの混合物に有機リチウム活
性中心に対し4〜26の過剰モルのEDMAを添加し、温度−
78℃で少なくとも2時間反応させてカップリングさせ
る。
カップリング後のポリマーの回収は上記の実施例と同じ
方法で行う。
次に、PtBAブロックをエステル交換してPnBAにする。こ
のエステル交換反応は上記実施例に記載の操作方法に従
って酸性触媒を用いてPSTAで行う。
以上の条件で、PMMAブロックを変えずにエステル交換収
率は95%近い値となる。
表13に得られた化合物の特性をまとめて示してある。
表14はエステル交換後のこの生成物の機械的特性を示
す。
実施例18 リビングポリマー(A)の共重合は実施例8および10に
記載の操作条件に従って行う。第1のブロック(PSt−P
tBA)の重合はTHF中で−78℃で有機リチウム化合物を用
いて開始する。この有機リチウム化合物は、この有機リ
チウム化合物1モル当たり5モルの塩化リチウムの存在
下にsec−ブチルリチウムを僅かに過剰モルのα−MeSt
と反応させて得る。スチレンを−78℃で15分間重合させ
た後に金属のキャピラリを用いて不活性雰囲気下でtBA
を反応媒体中に導入し、THF中で−78℃で15分間アニオ
ン共重合する。
次に、適当な装置を用いて2種のリビングポリマーを不
活性雰囲気下で温度−78℃で混合んする。溶液を均一化
した後にリビングジブロックコポリマーとリビングモノ
ブロックコポリマーとの混合物に有機リチウム活性中心
に対し4〜26の過剰モルのEDMAを添加し、温度−78℃で
少なくとも2時間反応させてカップリングする。
カップリング反応後のポリマーの回収は上記実施例と同
じ方法で行う。
次に、PtBAブロックをエステル交換してPnBAにする。こ
のエステル交換反応は上記実施例に記載の操作方法に従
って酸性触媒を用いてPSTAで行う。
表15は得られた化合物の特性をまとめて示したものであ
る。
表16はエステル交換後のこの生成物の機械的特性を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャコブ,クリスチャン ベルギー国 4342 オグヌゥル ショセ 6 (56)参考文献 国際公開61−502610(WO,A)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で表される星形共重合
    体: (ここで: PAは芳香族ビニルモノマーおよびメタクリルモノマーの
    中から選択される少なくとも1つのモノマーAに由来す
    るポリマーブロックを表し、 PBは少なくとも1つのアクリルモノマーBに由来するポ
    リマーブロックを表し、且つ PCはメタクリルモノマーから選択される必要に応じて存
    在する少なくとも1つのモノマーCに由来するポリマー
    ブロックを表すか、 あるいは、 PAおよびPCが同じアクリルモノマーに由来するポリマー
    ブロックを表し、かつ PBがメタクリルモノマーの中から選択される少なくとも
    1つのモノマーBに由来するポリマーブロックを表し、 PDは芳香族ビニルモノマーおよびメタクリルモノマーの
    中から選択される少なくとも1つのモノマーDに由来す
    るポリマーブロックを表し且つPEが少なくとも1つのア
    クリルモノマーEに由来するポリマーブロックを示す
    か、 あるいは、 PDは少なくとも1つのアクリルモノマーDに由来するポ
    リマーブロックを表し且つPEが少なくとも1種類のメタ
    クリルモノマーEに由来するポリマーブロックを表し、 nは(PA−PB−PC)の枝の数を表し、2〜20であり、 mは(PD−PE)の枝の数を表し、0〜18であり、 n+mは20を越えず、 (PA−PB−PC)と(PD−PE)の各枝は単一のポリマーブ
    ロックのみで成っていてもよく、その場合にはこの2種
    のブロックは互いに異なったものであり、その一方はア
    クリルモノマーからなり、他方は芳香族ビニルモノマー
    およびメタクリルモノマーの中から選択されるモノマー
    から成り、 Nは重合した少なくとも1つのモノマーMrの架橋ノジュ
    ール(節)であり、このモノマーMrは1分子に少なくと
    も2つの重合可能な2重結合を有する多官能性架橋剤で
    構成されている)。
  2. 【請求項2】ベースとなる芳香族ビニルモノマがスチレ
    ン、置換基されたスチレンおよびこれらの混合物の中か
    ら選択される請求項1に記載の共重合体。
  3. 【請求項3】ベースとなるメタクリルモノマーが炭素数
    1〜18のアルキルメタクリレート、アルキル基がハロゲ
    ン原子および/または水素原子で置換された炭素数1〜
    18のアルキルメタクリレート、グリシジルメタクリレー
    ト、ノルボルニルメタクリレート、イソボルニルメタク
    リレート、メタクリロニトリル、ジアルキルメタクリル
    アミド、メタクリル酸およびこれらの混合物の中から選
    択される請求項1または2に記載の共重合体。
  4. 【請求項4】ベースとなるアクリルモノマーが炭素数1
    〜18のアルキルアクリレート、フェニルアクリレート、
    イソボルニルアクリレート、ノルボルニルアクリレー
    ト、アルキルチオアルキルアクリレート、アルコキシア
    ルキルアクリレート、アクリロニトリル、ジアルキルア
    クリルアミド、アクリル酸およびこれらの混合物の中か
    ら選択される請求項1〜3のいずれか一項に記載共重合
    体。
  5. 【請求項5】架橋したモノマーMrがポリオールのポリメ
    タクリレートおよびポリアクリレート、ビニルアクリレ
    ートおよびビニルメタクリレートおよびこれらの混合物
    の中か選択される請求項1〜4のいずれか一項に記載の
    共重合体。
  6. 【請求項6】枝(PA−PB−BC)および必要に応じて存在
    する枝(PD−PE)と、ノジュールNとが共重合体100重
    量部当たりそれぞれ80〜98重量部および20〜2重量部で
    ある請求項1〜5のいずれか一項に記載の共重合体。
  7. 【請求項7】各ブロックの数平均分子量が1000〜500,00
    0である請求項1〜6のいずれか一項に記載の共重合
    体。
  8. 【請求項8】多分散度指数が1.1〜2である請求項1〜
    7のいずれか一項に記載の共重合体。
  9. 【請求項9】(1)下記の式(II): (R)p−M (II) (ここで: Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属(1価または
    2価)を表し、Rは2〜6個の炭素原子を有する直鎖ま
    たは側鎖を有するアルキル基、置換されていてもよいア
    リール基または少なくとも1個のフェニル基で置換され
    た1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を表す) で表される少なくとも1つの一官能性の開始剤と、アル
    カリ金属またはアルカリ土類金属の塩、アルカリ金属の
    有機塩および窒素を含まない大環状錯化剤の中から選択
    される必要に応じて用いられる少なくとも1つのリガン
    ドとを用いて、少なくとも1つのモノマーAをイオン重
    合して、ポリマーブロックPA-のリビングチェーンを作
    り、 (2)得られたリビングチェーンを、少なくとも1つの
    上記定義のリガンドの存在下で、少なくとも1つのモノ
    マーBと反応させて、リビングジブロック共重合体(PA-
    PB)-を作り、 (3)得られたリビングジブロック共重合体を、少なく
    とも1つの上記定義のリガンドの存在下で、少なくとも
    1つのモノマーCと反応させて、リビングトリブロック
    共重合体(PA-PB-PC)-を作り、必要な場合にはこの
    (3)の段階を省略してモノマーBを用いて(1)の段
    階を開始するか、あるいはリビングブロックPA-、PB-
    たはPC-のみを作り、 (4)場合によっては、少なくとも1つのモノマーDお
    よび少なくとも1つのモノマーEを用いて(1)および
    (2)の段階を行ってリビングジブロック共重合体(PD-
    PE)-を作るか、モノマーDまたはEを用いて(1)の段
    階を行ってリビングブロックPD-またはPE-を作り、 (5)アニオン重合で用いた媒体の存在下で、活性中心
    当たり4〜26過剰モルの少なくとも1種類のモノマーMr
    と、リビング共重合体(PA-PB-PC)-、(PA-PB)-、(PB-PC)
    -またはリビングブロックPA-、PB-、PC-とを反応させる
    か、場合によっては(4)の段階で作ったリビングジブ
    ロック共重合体(PD-PE)-またはリビングブロックPD-
    たはPE-と一緒に混合したものとを反応させ、アルコー
    ル、水またはプロトン酸で構成されるプロトン源と反応
    させて2重結合を不活性化し、 (6)必要な場合には、得られた星形共重合体を酸性媒
    体中でエステル交換する ことを特徴とする以下式(I)に示される星形共重合体
    の製造方法: (ここで: PAは芳香族ビニルモノマーおよびメタクリルモノマーの
    中から選択される少なくとも1つのモノマーAに由来す
    るポリマーブロックを表し、 PBは少なくとも1つのアクリルモノマーBに由来するポ
    リマーブロックを表し、且つ PCはメタクリルモノマーから選択される必要に応じて存
    在する少なくとも1つのモノマーCに由来するポリマー
    ブロックを表すか、 あるいは、 PAおよびPCが同じアクリルモノマーに由来するポリマー
    ブロックを表し、かつ PBがメタクリルモノマーの中から選択される少なくとも
    1つのモノマーBに由来するポリマーブロックを表し、 PDは芳香族ビニルモノマーおよびメタクリルモノマーの
    中から選択される少なくとも1つのモノマーDに由来す
    るポリマーブロックを表し且つPEが少なくとも1つのア
    クリルモノマーEに由来するポリマーブロックを示す
    か、 あるいは、 PDは少なくとも1つのアクリルモノマーDに由来するポ
    リマーブロックを表し且つPEが少なくとも1種類のメタ
    クリルモノマーEに由来するポリマーブロックを表し、 nは(PA−PB−PC)の枝の数を表し、2〜20であり、 mは(PD−PE)の枝の数を表し、0〜18であり、 n+mは20を越えず、 (PA−PB−PC)と(PD−PE)の各枝は単一のポリマーブ
    ロックのみで成っていてもよく、その場合にはこの2種
    のブロックは互いに異なったものであり、その一方はア
    クリルモノマーからなり、他方は芳香族ビニルモノマー
    およびメタクリルモノマーの中から選択されるモノマー
    から成り、 Nは重合した少なくとも1つのモノマーMrの架橋ノジュ
    ール(節)であり、このモノマーMrは1分子に少なくと
    も2つの重合可能な2重結合を有する多官能性架橋剤で
    構成されている)。
  10. 【請求項10】各重合段階での開始剤に対するリガンド
    のモル比が少なくとも1以上50以下である請求項9に記
    載の方法。
  11. 【請求項11】重合段階(1)から(5)を温度−78℃
    から0℃で行う請求項9または10に記載の方法。
  12. 【請求項12】重合段階(1)から(5)を少なくとも
    1種の溶媒の存在下で行う請求項7〜9のいずれか一項
    に記載の方法。
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