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JPH07191493A - 静電潜像現像剤 - Google Patents

静電潜像現像剤

Info

Publication number
JPH07191493A
JPH07191493A JP5331540A JP33154093A JPH07191493A JP H07191493 A JPH07191493 A JP H07191493A JP 5331540 A JP5331540 A JP 5331540A JP 33154093 A JP33154093 A JP 33154093A JP H07191493 A JPH07191493 A JP H07191493A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
latent image
electrostatic latent
carrier
developer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5331540A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Ota
充 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP5331540A priority Critical patent/JPH07191493A/ja
Priority to US08/335,963 priority patent/US5506084A/en
Priority to EP94309677A priority patent/EP0662639A3/en
Publication of JPH07191493A publication Critical patent/JPH07191493A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電潜像現像剤において、線の再現性を向上
するとともに、感光体上にできた潜像に対して忠実な現
像を有利に行い得るようにする。 【構成】 少なくともキャリヤとトナーとが混合されて
いる現像剤に、結着樹脂と磁性粉とから構成された電界
調整剤を混合した静電潜像現像剤であり、トナーの帯電
が接触したキャリヤ或いはその他の部材への回数だけに
よるものではなく、電界調整剤の導電性効果によトナー
の中での電荷が移動が行われる。接触回数が多くて帯電
が高くなったトナーからは、電界調整剤は電荷を奪い取
り、帯電の低いトナーには電荷を供与するため、単なる
接触帯電よりもトナーの帯電電荷量の分布が均一にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電潜像現像剤に係
り、特に主としてプリンタやファクシミリ等の電子写真
現像方式に適用される新規な静電潜像現像剤であって、
静電潜像を現像する印刷方法であれば、何れの現像方式
にも好適に適用され得る現像剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、静電潜像を現像する電子写真
現像方式として、各種のものが提案されているが、それ
らは1成分現像方式と2成分現像方式とに大きく分けら
れる。そして、それらの方式のうち、1成分現像方式は
感光体への静電潜像に現像されるトナーだけから構成さ
れる現像剤を用いている。また、この1成分現像方式に
は、磁性トナーと非磁性トナーとを使用したタイプがあ
り、両タイプともトナーの担持体上に薄い現像剤層を形
成している。更に、2成分現像方式は、重量基準でキャ
リヤ95〜98%、トナー2〜5%の混合比の現像剤が
用いられている。なお、このときのトナーは非磁性のト
ナーであり、混合比を5%以上にすると、非印刷部にト
ナーのかぶりが生じて、画質を低下させる結果となる。
【0003】また、この2成分現像方式における現像剤
のトナーを磁性トナーとして、トナーの混合比率を高め
る方法が提案されており、それは、上記した1成分現像
方式と2成分現像方式との中間であるということから、
1.5成分現像方式とも呼ばれている。この1.5成分
現像方式は、キャリヤ30〜80%、トナー20〜70
%の混合比で現像剤を構成している。そして、この1.
5成分現像方式は、上記の2成分現像方式と同様に、磁
石ロールを内蔵したスリーブをトナー担持体として、そ
のトナー担持体上に、1成分現像方式よりは層厚のある
現像剤層を形成しているのである。このため、1.5成
分現像方式は、キャリヤの混合比率が低いにも拘らず、
スリーブ上での層厚が厚いことによってトナーの非印刷
部へのかぶりが多く生じるばかりでなく、線や文字の鮮
鋭度が鈍くなる問題を内在しているのである。
【0004】更に、2成分現像方式におけるスリーブと
磁石ロールから形成される磁気ブラシよりも、1.5成
分現像方式における磁気ブラシの方が穂立ち高さが低い
特徴がある。そして、その低い分だけ、感光体スリーブ
との間の距離を狭くすることができるため、1.5成分
現像方式の方が、感光体とスリーブとの間に出来た電界
に忠実に現像することができる利点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この
1.5成分現像方式においても、細線の再現性は満足の
得られるものではなかった。例えば、レーザーのドット
径が約80μmであるのに対して、線の太さは100〜
150μmの大きさになり、線と線との間に1ドット空
間のある画像を印刷しても繁がって印刷され、塗り潰し
画像を出力したときと同じ印刷結果が現われるようにな
るのである。また、レーザーのドットに対して忠実な再
現が行われないと、文字の周りに飛散したトナーで、文
字の鮮明度が鈍くなる問題も内在している。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、静電潜像を現像する現像方式にお
いて、線の再現性が向上すると共に、感光体上にできた
潜像に対して忠実な現像を有利に行い得る静電潜像現像
剤を提供することを目的としている。
【0007】また、本発明は、現像剤中の導電性を高め
て、現像されるべきトナーが均一な帯電をするような静
電潜像現像剤を提供することも目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の静電潜像現像剤は、少なくともキャリアと
トナーとが混合されている現像剤に、結着樹脂と磁性粉
とから構成された電界調整剤を混合したものである。
【0009】なお、前記電界調整剤の体積抵抗が8×1
8 Ωcm以下の導電性であり、トナーの摩擦帯電量を
均一化せしめ得るものである。
【0010】
【作用】上記の構成を有する本発明の静電潜像現像剤
は、少なくともキャリアとトナーとが混合されている現
像剤に、結着樹脂と磁性粉とからなる電界調整剤を含む
ことによりトナーの帯電量を均一にすることができる。
【0011】一般に、トナーとキャリアとが摩擦帯電を
してトナーに帯電電荷量を付与するため、電界調整剤が
ないとすれば、トナーとキャリヤとの接触回数によって
トナーの帯電電荷量が決まる。そのときのトナーの帯電
量が、高いトナーもあれば、低いトナーもある。従っ
て、トナーの帯電量に大きなばらつきができる。電界調
整剤が現像剤中に混合されると、高い帯電量を持ったト
ナーからは電荷を奪い、低い帯電量を持ったトナーには
電荷を与えることができる。
【0012】また、現像剤の担持体である現像スリーブ
と静電潜像担持体である感光体との間には、電界が形成
されている。現像スリーブに与えられた現像電位と静電
潜像ができた感光体上の電位の間の電界によってトナー
が現像される。この間に存在する現像剤に電界調整剤が
混合されることで、誘電率を高めることができる。誘電
率を高くできた現像剤層のトナーは、支持体上にできた
静電潜像に忠実に現像されることになる。
【0013】
【具体的構成】このような本発明に従う静電潜像現像剤
は、キャリヤ、電界調整剤、トナーが所定割合混合せし
められており、重量基準でキャリヤ:電界調整剤:トナ
ー=10〜80:10〜60:10〜80の範囲内が好
ましい。
【0014】静電潜像現像剤中のキャリヤの占める割合
が10%以下であると、トナーとの接触機会が減りトナ
ーへの摩擦帯電が行われなくなるので、トナーの帯電電
荷量が不均一になる。80%以上の混合率では静電潜像
へのトナー消費量が多くなった場合にトナーの補給が間
に合わなくなり、像の黒濃度の低下が見られるからであ
る。
【0015】電界調整剤は、10%以下ではその効果が
十分に発揮されず画質の工場が望めない。また、60%
以上の混合率ではトナーの帯電を調整するだけでなく自
らも帯電してトナーと同じように帯電し、感光体上に現
像されるので、帯電の均一性がなくなり、かぶりの増加
や黒濃度のむらを生じることになる。
【0016】トナーの混合割合が10%以下になると、
静電潜像へのトナー消費量が多くなった場合、トナーの
補給が間に合わなくなって黒濃度の低下が見られる。8
0%以上のトナーの混合割合では、トナーの接触帯電機
会が減って十分な帯電が得られないまま現像されるの
で、かぶり、飛散の多い画像になってしまう。
【0017】そして、この本発明に従う静電潜像現像剤
を構成するキャリヤは、ハードキャリヤとして公知のも
のであって、磁性粉末からなるキャリアコア材、若しく
はその表面を適当な樹脂にて被覆したものが用いられ
る。因みに、キャリアコア材としての原料は、鉄、ニッ
ケル、コバルト、フェライト等の磁性を示す粉末であれ
ば、いずれもが使用され得、それら粉末を必要に応じて
適当な混合比で混合してなる原料を用い、それを仮焼き
して、平均粒子径2μm以下に粉砕し、そして、所定の
粒度に造粒してから、1250〜1350℃の温度で3
〜5時間焼成した後、解砕或いは分級して、20〜10
0μm程度の平均粒子径の粒子として製造することがで
きる。また、キャリヤは、このようにして得られたキャ
リヤコア材のままの状態でも使用され得る他、適当な樹
脂で被覆して使用することもできる。被覆樹脂として
は、フッ素系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、
シリコン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
アルキレン樹脂等が挙げられ、これらの樹脂の単独或い
は複数を用いて、キャリアコア材の表面をコートして、
キャリアに仕上げることも有利に行われる。
【0018】キャリヤとしてハードキャリヤに限定され
るものではなく、樹脂中に磁性粉を含有したソフトキャ
リヤでも十分にその効果は得られる。
【0019】また、本発明に従う静電潜像現像剤を構成
する1成分たるトナーは、従来と同じように、結着樹
脂、磁性粉、離型剤、荷電制御剤等から構成される。そ
れらの中で、結着樹脂としては、ポリスチレン、ポリア
クリレート、ポリメタクリレート、ビニル系樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリエーテル、ポリ
カーボネート、セルロース系樹脂、ポリアミド、及びこ
れらの樹脂を与えるモノマーの共重合体を使用すること
ができ、中でもスチレンモノマーとアクリル系モノマー
の共重合体が有利に用いられる。
【0020】そして、磁性粉としては、それ自身が磁性
を示すか、磁化可能な材料であればいずれも使用するこ
とができ、例えば、鉄、マンガン、ニッケル、コバル
ト、クロム等のような金属やマグネタイト、ヘマタイ
ト、フェライトのような金属酸化物を微粉末にして磁性
粉材料として用いることができる。
【0021】また、離型剤としては、ポリアルキレン或
いは天然系のワックスを用いることができ、その具体的
な例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、カルナ
バワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス等
を使用することができる。そして、荷電制御剤として
は、ニグロシン系染料、4級アンモニウム塩、アルコキ
シ化アミン、アルキルアミド、アゾ系染料の金属錯体、
高級脂肪酸の金属塩が挙げられる。なお、これらトナー
構成成分の配合割合としては、一般に、重量基準にし
て、結着樹脂30〜98%、磁性粉0〜60%、離型剤
0.5〜10%、荷電制御剤0.1〜5%程度の割合と
される。
【0022】更に、かかるトナーの平均粒子径は、一般
に、5〜15μmの範囲内で適宜に選定されることが望
ましい。5μmよりも小さな平均粒子径では、粉体とし
てのトナーの取り扱いが難しく、流動性が低下して、摩
擦帯電が均一に行なわれ難くなる。一方、15μmを超
える大きな粒子径のトナーでは、現像された画像の解像
度が悪くなり、現状のプリンタでは一般的である300
0dpiの解像度を得ることが困難となる。
【0023】本発明の静電潜像現像剤は、上記のような
キャリヤとトナーを少なくとも混合し、更に電界調整剤
なる粒子を混合せしめるものであって、その平均粒子径
は5〜20μmが望ましい。この電界調整剤は、少なく
とも結着樹脂と磁性粉から構成され、結着樹脂としては
トナーの結着樹脂と同じポリスチレン、ポリアクリレー
ト、ポリメタクリレート、ビニル樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
ポレアクリロニトル、ポリエーテル、ポリカーボネー
ト、セルロース系樹脂、ポリアミド、及びこれらの樹脂
を与えるモノマーの共重合体を使用することができる。
また、磁性粉としてはそれ自身が磁性を示すか、磁化可
能な材料であればいずれも使用することができ、例えば
鉄、マンガン、ニッケル、コバルトクロム等のような金
属やマグネタイト、ヘマタイト、フェライトのような金
属酸化物を微粉末にして磁性粉材料として用いることが
できる。
【0024】そして、現像条件や現像剤の混合条件によ
って、更に荷電制御剤と導電材料とを電界調整剤の構成
材料に加えることができる。荷電制御剤としては、例え
ばニグロシン染料、4級アンモニウム塩のような正帯電
性荷電制御剤とアゾ系染料の金属錯体、高級脂肪酸の金
属塩のような負帯電性の荷電制御剤とを用いることがで
きる。また、導電材料としては、酸化チタンやニッケ
ル、コバルト、マンガン、鉄等の金属粉、カーボンブラ
ック等の有機導電材料をあげることができる。
【0025】結着樹脂と磁性粉の混合割合は、結着樹
脂:磁性粉=10〜60:40〜90の範囲が好まし
く、体積抵抗が8×108 Ωcm以上の体積抵抗になる
場合は、導電材料を混合して体積抵抗値を低くする。結
着樹脂が10%以下になると、結着樹脂が磁性粉を取り
巻くことができなくなって、粒子を形成することができ
ない。また、60%以上の含有率になると、電界調整剤
の十分な導電性効果が薄れて磁性粉だけでなく導電材料
を加えても体積抵抗が8×108 Ωcm以下になること
はない。
【0026】磁性粉量についても結着樹脂と同様に40
%以下の磁性粉量では十分な体積抵抗が得られなくな
り、また、90%以上の含有率では結着樹脂が足りなく
て所望の粒子を形成することができない。
【0027】体積抵抗は、電界調整剤をペレット状にし
て、1kHzの周波数をもった交流電位10Vを印加し
たときの導電率から計算で求めている。
【0028】このような電界調整剤を現像剤中に含有し
て、本発明の静電潜像現像剤を調整するには、キャリ
ヤ、電界調整剤、トナーを所望の比率だけ計り取って、
ミキサーで一気に混合してできあがる。
【0029】ところで、このような本発明に従う静電潜
像現像剤は、電子写真現像方式の各種装置に充填され
て、静電潜像を現像する印刷方法に適用されることとな
るが、その現像原理について、本発明の現像剤をレーザ
ービームプリンタに充填した場合を示す図1に基づいて
説明する。
【0030】先ず、例示のレーザービームプリンタは、
アルミ導電筒に光導電層を塗布した感光体10の周り
に、該感光体10に表面電位を与える帯電器12と、画
像情報を提供するレーザースキャナ14と、該感光体上
の静電潜像にトナーを現像するための現像器16と、該
感光体上に形成されたトナーの現像を、紙等の記録媒体
18に転写する転写器20と、該転写器20で転写され
なかった感光体10上のトナーを除去するクリーニング
装置22とが配置された電子写真方式であり、更に、記
録媒体18上のトナー像を、熱溶融によって固定化する
熱定着器24が設けられている。
【0031】そして、現像器16においては、磁石ロー
ル26の周りに非磁性のスリーブ28が記憶され、それ
らが相対的に逆方向に回転せしめられ得るように構成さ
れている一方、スリーブ28は、感光体10に対して逆
方向に回転するように構成されている。本発明に従う静
電潜像現像剤30は、この現像器16内に充填され、適
当な攪拌手段にて攪拌されて、スリーブ28に接触せし
められるようになっている。なお、スリーブ28は、現
像剤30を搬送するために、必ず回転させなければなら
ないが、磁石ロール26は必ずしも回転させる必要はな
く、静止させておいても良い。
【0032】また、現像剤30は、かかるスリーブ28
の位置するキャリヤ閉込め室32において混合せしめら
れるようになっている。このキャリヤ閉込め室32に
は、現像の開始に先立って、予め混合された現像剤3
0、即ち少なくともキャリヤとトナーと電界調整剤とが
混合されてなる本発明に従う静電潜像現像剤が充填され
ている。なお、この現像剤30中のキャリヤと電界調整
剤は、このキャリヤ閉込め室32とスリーブ28上以外
に存在したり、或いは移動したりすることはない。これ
は、たとえスリーブ28により感光体10まで搬送され
ても、キャリヤと電界調整剤は感光体10上に現像され
ることはないためである。しかし、トナーは感光体10
上へ現像されて消費されるため、キャリヤ閉込め室32
に連通するように設けられたトナーボックス(図示せ
ず)より、トナーの消費に応じて供給されるようになっ
ている。
【0033】更に、かかる現像器16においては、スリ
ーブ28に対して現像剤30が接触していることによ
り、かかるスリーブ28上にはキャリヤやトナーが電界
調整剤の混合された現像剤30が存在し、そして、該ス
リーブ28上に形成される現像剤層を均一にするため
に、スリーブ28から現像剤層の形成される間隔だけお
いてブレード34が設けられている。このスリーブ28
とブレード34との間の間隔は、画質に影響を与えるの
で、一般に感光体10とスリーブ28との間のギャップ
(通常、250〜450μm)よりも狭く設定されてい
る。例えば、感光体10とスリーブ28とのギャップが
350μmであれば、ブレード34とスリーブ28との
間のギャップは200〜300μmの間で制御されるこ
とになる。
【0034】また、帯電器12においては、3〜5kV
程度の電圧が印加されてコロナ放電せしめられ、感光体
10上に+700V程度の表面電位を形成するようにな
っている。なお、この帯電器12は、コロナ放電で感光
体10に所定の表面電位を与えるスコロトロン、感光体
10に接触して、所定の表面電位を与える半導電性のブ
ラシ、ローラ、ブレード等の部材を用いることができ
る。
【0035】ところで、電気信号に変換された画像情報
は、レーザースキャナ14から光信号として感光体10
に供給され、その表面の光導電層の作用によって、光の
濾光された部分の電位が低下して、感光体10上に電位
分布の異なった静電潜像を形成する。
【0036】そして、現像器16におけるスリーブ28
にて搬送される現像剤30は、かかるスリーブ28の表
面において所定厚さの現像剤層を形成し、そして、その
現像剤層が感光体10に接触して、該感光体10上に形
成された静電潜像にトナーだけが現像されることにな
る。現像されなかったキャリヤ,電界調整剤やトナー等
は、再びキャリヤ閉込め室32内に搬送されて、トナー
の摩擦帯電の為に使用される。感光体10上の静電潜像
は、帯電器12から与えられた表面電位が700Vであ
る状態下においてレーザースキャナ14による露光によ
って、その露光された部分の電位が100Vに低下して
いることにより形成されている。一方、スリーブ28に
は、バイアス電位として600Vの電位が与えられてお
り、これによって、正に帯電したトナーが感光体10上
の100Vの電位部分に現像されることになる。なお、
これに使用されるトナーの帯電性は、ここでは正帯電と
されているが、負帯電であっても、各部材に与える電位
を逆極性にすれば適用可能である。
【0037】そして、このようにして、感光体10上に
形成されたトナーの顕像は、転写器20を用いて紙等の
記録媒体18上に転写され、更に、熱定着器24によっ
て、記録媒体18上にトナーが定着せしめられ、これに
よって目的とする記録画像を得ることができる。
【0038】このような現像操作において、本発明に従
う静電潜像現像剤は、現像器16のキャリヤ閉込め室3
2内に予め充填されるものであって、そして、該現像剤
への電界調整剤の配合によって、トナー表面に電荷をス
ムーズに往き来させる導電層が効果的に形成され、これ
によってトナーの帯電量が均一となることにより、感光
体10上に形成された静電潜像をトナーにて忠実に現像
せしめることができるのであり、これにより、感光体1
0上に、良好なトナーの顕像を形成せしめることができ
る。
【0039】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を示し、
更に詳しく静電潜像現像剤について説明する。
【0040】まず、静電潜像現像剤に使用するキャリヤ
CRは、 A シリコンコートフェライトキャリヤ B シリコンコートマグネタイトキャリヤ いずれも平均粒子径50μmでパウダーテック株式会社
製 また、トナーTNは、 スチレン−アクリル系樹脂 40重量部 UNI 3000 [三洋化成工業(株)製スチレン−アクリル系樹脂] マグネタイト 45重量部 EPT 1000HDH [戸田工業(株)製] ポリプロピレン 5重量部 TP−32 [三洋化成工業(株)製] ニグロシン染料 2重量部 N−01 [オリエント化学(株)製] の組成の材料をミキサーで混合し、溶融混練して、トナ
ー材料をバルク状にした後、1〜2mm程度まで粗粉砕
し、更に微粉砕分級をして平均粒子径9μmの生トナー
を形成し、生トナー100重量部に対して疎水性シリカ
0.5重量部を混合攪拌して、生トナー表面にシリカが
分散された状態のトナーTNを得た。
【0041】そして、電界調整剤FAPは、 組成1 スチレン−アクリル系樹脂 30重量部 UNI 3000 [三洋化成工業(株)製スチレン−アクリル系樹脂] マグネタイト 70重量部 EPT 1000HDH [戸田工業(株)製] アゾ染料の金属錯体 2重量部 S−34 [オリエント化学(株)製] 組成2 スチレン−アクリル系樹脂 50重量部 UNI 3000 [三洋化成工業(株)製スチレン−アクリル系樹脂] マグネタイト 50重量部 EPT 1000 [戸田工業(株)製] カーボンブラック [三菱化成(株)製] 10重量部 の組成の材料をミキサーで混合し、溶融混練して、電界
調整剤材料をバルク状他にした後、1〜2μm程度まで
粗粉砕し、更に、微粉砕、分級をして平均粒子径9μm
の生の電界調整剤を形成し、生の電界調整剤100重量
部に対して疎水性シリカ0.1重量部を混合攪拌して、
生の電界調整剤表面にシリカが分散された状態の電界調
整剤FAPを得た。
【0042】前記組成1では、体積抵抗3×108 Ωc
mで磁束密度60emu/gの電界調整剤FAPが得ら
れた。前記組成2では、体積抵抗2×107 Ωcmで磁
束密度45emu/gの電界調整剤FAPが得られた。
【0043】比較のためにの組成2の内カーボンブラッ
クを混合しない電界調整剤FAPを製造した。体積抵抗
は、6×1010Ωcmの電界調整剤FAPとなった。
【0044】この得られた各種の現像剤30について、
図1に示される如きレーザービームプリンタを用いて、
そのキャリヤ閉込め室32内に、それぞれの現像剤30
を供給する一方、トナーボックス内には、各現像剤に対
応するトナーTNだけを充填して、感光体10上の静電
潜像に対して現像を行い、感光体10から記録媒体18
上に転写し、そしてその定着された画像について、濃
度、かぶり及び線間飛散率の点よりその評価を行い、そ
の結果を表1に示した。
【0045】
【表1】
【0046】なお、それぞれの評価項目の評価手法は、
以下の通りである。
【0047】濃度測定は、マクベス透過濃度計[マクベ
ス(株)製TD−904]を用いて、印刷サンプルのベ
タ黒部分の透過濃度を測定し、その光の透過率Tに基づ
いて、−log Tなる式に基づいて計算された値を出力す
る。その値は小さいほど濃度の濃い印刷であることを示
している。なお、この透過濃度を測定する径は、5mm
φであり、最低5mm角程度のベタ黒部分があれば測定
可能である。
【0048】また、かぶり測定は、分光測色計[スガ試
験機(株)製MSCM]を用いて、白色度Wを測定す
る。この白色度Wは、C光源でLab表色系における測
定から、
【0049】
【数1】
【0050】によって求められた値である。なお、この
白色度Wは、30mmφの径の範囲の白色度数から判断
される。ここでは、印刷サンプルの印刷した裏側の白色
度Wと、印刷した側(表側)における被印刷部の白色度
Wの差で評価し、その値が小さいほど、かぶりが生じて
いないことを示している。
【0051】さらに、線間飛散率測定は、PIAS画像
処理装置を用い、印刷された線と線の間に飛散したトナ
ーTNの比率を測定する。具体的には、1ドット3スペ
ースの線群から形成された印刷パターンのうちの3本の
線と3本の線との間の被印刷領域を画像データとして取
り込み、或るスレッシュレベルの濃度で2値化して、解
析に使用できるデータの形とし、そのデータを処理する
ことで、線と線の間に飛散したトナーTNの比率を計算
するようにしたものであり、その値が大なる程、文字乃
至は線の鮮明性が悪化することを示している。
【0052】上記表1の結果から明らかなように、本発
明に従う現像剤を用いて、静電潜像を現像して、画像出
力された画像については、充分な濃度や少ないかぶりに
加えて、線間飛散率が低く、これによって文字或いは線
の鮮明性の向上が図られ得ることが示されたのに対し
て、体積抵抗率の高い電界調整剤FAPを加えた場合を
示す比較例においては、いずれも、線間飛散率が高く、
文字或いは線の鮮明性に劣るものであった。
【0053】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の静電潜像現像剤によれば、キャリヤとトナーとの
混合物の中に電界調整剤を混合することで、トナーの帯
電が接触したキャリヤ或いはその他の部材への回数だけ
によるものではなく、電界調整剤の導電性効果によトナ
ーの中での電荷が移動が行われる。接触回数が多くて帯
電が高くなったトナーからは、電界調整剤は電荷を奪い
取り、帯電の低いトナーには電荷を供与するため、単な
る接触帯電よりもトナーの帯電電荷量の分布が均一にな
る。
【0054】また、現像担持体であるスリーブと感光体
上の静電潜像の間に形成される電界中に静電潜像現像剤
が存在するので、その中の誘導率を高めて、忠実な潜像
へのトナーの現像が行われるように働く。
【0055】更には、静電潜像に現像されるのはトナー
だけであって電界調整剤はキャリヤと一緒にスリーブに
搬送されて、キャリヤ閉込め室で再びトナーの帯電に寄
与するので、感光体から記録媒体への転写効率に影響を
与えることもなく、余分な廃トナーを増やすことなく、
経済的なトナー消費にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う静電潜像現像剤が適用されるレー
ザービームプリンタの要部の構成の一例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 感光体 12 帯電器 14 レーザースキャナ 16 現像器 18 記録媒体 20 転写器 22 クリーニング装置 24 熱定着器 26 磁石ロール 28 スリーブ 30 現像剤 32 キャリヤ閉込め室 34 ブレード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともキャリヤとトナーとが混合さ
    れている現像剤に、結着樹脂と磁性粉とから構成された
    電界調整剤を混合したことを特徴とする静電潜像現像
    剤。
  2. 【請求項2】 前記電界調整剤の体積抵抗が8×108
    Ωcm以下であることを特徴とする請求項1記載の静電
    潜像現像剤。
JP5331540A 1993-12-27 1993-12-27 静電潜像現像剤 Pending JPH07191493A (ja)

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JP5331540A JPH07191493A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 静電潜像現像剤
US08/335,963 US5506084A (en) 1993-12-27 1994-11-07 Magnetic developer and developing device using same
EP94309677A EP0662639A3 (en) 1993-12-27 1994-12-22 Latent electrostatic image developer and latent electrostatic image developing method using it.

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6006060A (en) * 1998-01-23 1999-12-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image-forming apparatus with potential applied to layer thickness restricting blade

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