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JPH0634872B2 - オ−バ−ロックミシンの空環縫い込み装置 - Google Patents

オ−バ−ロックミシンの空環縫い込み装置

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Publication number
JPH0634872B2
JPH0634872B2 JP62108359A JP10835987A JPH0634872B2 JP H0634872 B2 JPH0634872 B2 JP H0634872B2 JP 62108359 A JP62108359 A JP 62108359A JP 10835987 A JP10835987 A JP 10835987A JP H0634872 B2 JPH0634872 B2 JP H0634872B2
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JP
Japan
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air
air supply
plate
empty ring
empty
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP62108359A
Other languages
English (en)
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JPS63272395A (ja
Inventor
幸男 西浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pegasus Co Ltd
Original Assignee
Pegasus Sewing Machine Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pegasus Sewing Machine Manufacturing Co Ltd filed Critical Pegasus Sewing Machine Manufacturing Co Ltd
Priority to JP62108359A priority Critical patent/JPH0634872B2/ja
Priority to EP87906099A priority patent/EP0282603B1/en
Priority to DE19873780943 priority patent/DE3780943T2/de
Priority to PCT/JP1987/000683 priority patent/WO1988002039A1/ja
Publication of JPS63272395A publication Critical patent/JPS63272395A/ja
Priority to US07/563,946 priority patent/US5090343A/en
Priority to US07/620,027 priority patent/US5119747A/en
Publication of JPH0634872B2 publication Critical patent/JPH0634872B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オーバーロックミシンにより布の端縁部をか
がり縫して布地にシームを形成した後にこのシームに連
なって作り出される空環を、ミシン側から所定長さ残し
て切断するとともに、ミシン側から連なる空環を次の布
地のシーム中に縫い込むために、前記オーバーロックミ
シンに付設して設けられる空環縫い込み装置に関するも
のである。
〔従来の技術〕
オーバーロックミシンに付設される従来における空環縫
い込み装置は、針落部の手前側の作業面上に切刃と弾性
材でなる挾持部材とが一体となった空環保持兼切断器を
設けておき、縫製が完了した時点で作り出された空環を
作業者が布地と共に手前側に持ってきて切刃に押しつ
け、その刃先で切断するとともに、切断された空環の自
由端を挾持部材で挾持して、ミシン側に残された空環を
針板上面に保持し、この空環を次の布地の縫目中に縫い
込むことによって縫い始め部における縫目のほつれを格
別な閂止め作業を行わずに防止できるようにするもので
あった。
しかしながら、このような空環縫い込み装置では、布地
に連なって作り出される空環を切断するために、一つの
布地の縫製が完了する度に作業者が布地を針落部の手前
側に移動させなければならず、作業能率を向上させたり
作業の自動化を図る上で問題点となっていた。
このため、近時、特開昭53−128443号等に開示
されるように、布地に形成したシームに連なる空環を針
落部より後方側において吸引チューブ内に吸入し、この
吸引チューブの開口内に設けた切断器によって前記空環
をミシン側から所定長さ残して切断し、このミシン側か
ら連なる空環の自由端を風圧により針落部手前側に移動
させ、こうして移動させられてきた空環の自由端を空環
自由端吸引部により吸入した後クロスプレートの作業面
上に配設された空環挾持部を作動させて前記空環の自由
端を挾持するようにしたものが提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記特開昭53−128443号に開示
されるものを始めとする従来装置は、空環挾持部や空環
の自由端吸引部を作業面上に配設しているため、この空
環挾持部等が布送りの邪魔になり、布地を真直ぐに送れ
ずに縫製の見栄えが悪くなったり、極端な場合は布地を
痛める恐れもあった。
また、従来装置では、布地のシームに縫い込まれる空環
の長さが、吸引チューブの開口内に設けた切断器による
切断箇所によって決定されるため、製品によって縫い込
む空環長さを変えたい場合に、これに対応するのが困難
であった。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであっ
て、布地の挿入や布送りに何等の支障も来すことがな
く、布地のシームに縫い込む空環の長さを変更し得るオ
ーバーロックミシンの空環縫い込み装置を提供すること
を目的としている。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明に係るオーバーロッ
クミシンの空環縫い込み装置は、針落部の手前側に設け
られるとともに、上面がミシンの作業面と同一平面上に
あり且つ針落部後方において第1の切断器により切断さ
れてのち、風圧により移動されてきた空環の自由端が挿
入可能な挿入口を前記作業面上に形成すべく縫製軸と交
わる方向に移動可能な第1挟持プレートと、自身が駆動
されるときにのみ前記第1挟持プレートと密着した状態
で互いに帯同して縫製軸と交わる方向に移動可能であり
且つ第1挟持プレートのみが移動したときその第1挟持
プレートとの間に前記挿入口を形成する第2挟持プレー
トと、前記第1挟持プレートの移動によって形成される
前記挿入口の下方に開口されたエア吸引口と、針落部と
第1挟持プレートとの間に設けられた第2の切断器とを
具備し、前記エア吸引口に吸引されるエアにより空環の
自由端を前記挿入口に挿入したのち、第1挟持プレート
を移動させて挿入口を閉塞することにより空環を第1、
第2挟持プレートにより挟持するとともに、その空環挟
持状態において第1挟持プレートと第2挟持プレートを
帯同して移動させることにより、第2の切断器の刃先部
分に空環を移動させて該空環を針落部と挟持部との間で
切断するようにしたことを特徴としている。
[作用] 本発明のオーバーロックミシンの空環縫い込み装置は、
針落部後方において第1の切断器により切断されての
ち、風圧により移動されてきた空環の自由端が、エア吸
引口に吸引されるエアにより、第1挟持プレートの移動
によって形成された挿入口に導入され、その後、第1挟
持プレートを移動させて挿入口を閉塞することにより、
空環が針落部手前において第1、第2挟持プレートによ
り挟持される。ここで、第1挟持プレートの上面がミシ
ンの作業面と同一平面上にあり、したがって、この第1
挟持プレートが手前側から次の布地を挿入する妨げには
ならない。また、挟持プレートが第1挟持プレートと第
2挟持プレートで構成され、これら第1、第2挟持プレ
ートの間に空環を挟持し、さらに第2挟持プレートを駆
動させて第1挟持プレートとの間に挟持した空環を第2
の切断器により、針落部と挟持部との間で切断する。
〔実施例〕
以下、本発明を図示した実施例に基づいて説明する。
第1図〜第4F図において、1はオーバーロックミシン
のクロスプレートであって、このクロスプレート1の作
業面1aにはミシン針に対応する箇所に針板2が嵌め込ま
れている。この針板2はボルト3により前記クロスプレ
ート1に固定されており、その上面は前記作業面1aの一
部を構成している。また、針板2には、前記作業面1aを
上下方向に貫通する針落部4が形設されるとともに、こ
の針落部4と隣接する部分を起点として後方(図中矢符
B方向)に延びる舌金5が一体的に付設されている。
尚、第3A図〜第3C図に一点鎖線で示すXは、前記針
落部4を通る布送り方向と一致するこのオーバロックミ
シンの縫製軸である。
前記縫製軸Xに対して舌金5付設側で且つ針落部4より
も手前(図中矢符A方向)側作業面1aには、縫製軸X上
にある一辺と縫製軸Xと直交するミシン後方側の一辺と
が針板2により形成されるとともに、縫製軸Xと直交す
るミシン手前側の一辺がクロスプレート1により形成さ
れ、縫製軸と平行する一辺が開放辺とされた凹部6が形
設されている。この凹部6には上面が作業面1aと同一平
面上にある挾持プレート7が、前記縫製軸Xと直交する
方向に移動可能に嵌入されている。
挾持プレート7は、前記凹部6の開放辺側に配設される
第1挾持プレート71と、前記凹部6の底面側に配設され
る第2挾持プレート72からなり、これら第1挾持プレー
ト71と第2挾持プレート72は少なくとも前記針落部4側
において互いに密着することができる。また、後述する
機構により、第1挾持プレート71は単独で縫製軸Xと直
交する方向へ移動することができ、これによって第2B
図に示すように第2挾持プレート72との間に空環の挿入
口Hを開口することができる。一方、第2挾持プレート
72が縫製軸Xと直交する方向へ移動すると、第1挾持プ
レート71も帯同して移動するようになっている。
8aは前記針板2との間に被加工品である布地を挾持する
押え金であって、この押え金8aは後方側でミシン本体M
に揺動可能に軸支される押え台8bの先端に装着されてお
り、この押え台86はエアポンプ8cを作動させることによ
り揺動し、前記押え金8aを布押え位置と押え解除位置の
間で上下させる。
また、前記舌金5の後方には、縫製軸Xと所定の間隔を
設けたこの縫製軸Xと平行な布ガイド9が、作業面1aか
ら起立して設けられている。
布ガイド9のガイド面の裏面側には空環切断部10が装備
されている。この空環切断部10は、エアー吸入源(図示
せず)に接続されるとともに前記布ガイド9の裏面を内
壁の一部とした吸入通路11を設け、この吸入通路11の吸
入孔11aを針板2の後端部近傍において前記布ガイド9
に穿設開口し、且つこの吸入孔11aに第1の切断器12を
設けてなる。この第1の切断器12は吸入孔11aの下端に
刃先を固定された固定刃12aと、吸入通路11の外部にお
いて回動可能に軸支され且つ吸入通路11の上面からこの
吸入通路11内に挿入される可動刃12bとからなり、この
可動刃12bは、ミシンの主軸に連動した部材により駆動
されることによりその刃先が前記固定刃12aの刃先と交
叉するようになっている。このようにすることにより、
ミシンが駆動されることにより生じる空環が吸入口11a
より吸入されて、常に一定長さの空環が針板側に残るよ
うに固定刃12aと可動刃12bとによって切断される。尚、
可動刃12bの駆動は必ずしもミシンの駆動に連動するも
のではなくてもよく、例えば布地の終端が針落部4を通
過した後の運針数をカウントし、この運針数が設定数に
達した時点でミシンを停止させた後、ソレノイド等によ
り駆動させるようにしてもよいし、あるいは作業者が、
空環が必要長さ作り出されたことを確認し、ペダル操作
等により駆動させるようにしてもよい。
前記布ガイド9の裏面側には、前記吸入通路11と並列し
てエア供給源(第1図〜第4F図には図示せず)と接続
されたエア圧送管13が配設されており、このエア圧送管
13の先端には前記吸入孔11aの手前側において布ガイド
9にその開口端を連結され、縫製軸Xと直交する方向へ
エアを吹き出すノズル13aが装備されている。
前記吸入通路11の吸入孔11aと隣接する縫製軸Xと布ガ
イド9間の作業面1a上には、空環吸引用エア吸入源(第
1図〜第4F図には図示せず)に接続され且つクロスプ
レート1内を通過して配設された吸入チューブ14の吸入
口14aが開口されている。即ち、この吸入口14aは、前記
舌金5の先端から延びる縫製軸Xに平行な延長線上に配
置されている。
前記第1挾持プレート71を駆動することによって形成す
る挿入口Hの下方には、エア吸入源(第1図〜第4F図
には図示せず)に接続された吸引チューブ15の吸引口15
aが、第2図に示すように、上方、即ち前記挿入口H側
を向いて開口している。
次に、前記挾持プレート7の駆動機構を説明する。
まず、第1挾持プレート71について説明すると、この第
1挾持プレート71はクロスプレート1内に配設した第1
エアシリンダ16を作動させることによって駆動する。以
下これを詳説すると、第1挾持プレート71にはその下面
に取付片71aが一体形成されており、この取付片71aに、
ミシン本体に取着されたブラケット17を前記縫製軸Xと
直交する方向に貫通してブラケット17に摺動可能に軸支
されるロッド18の一端が固定されている。このロッド18
のブラケット17からの突出部には雄ねじ18aが螺設され
ており、この雄ねじ18aにはバネ受19が螺合されてい
る。そして、このバネ受18と前記ブラケット17間には圧
縮バネ20が張設されており、この圧縮バネ20の付勢力に
よりロッド18に取着された第1挾持プレート71は第2挾
持プレート72と密着する方向(図中矢符C方向)に付勢
されている。前記第1エアシリンダ16のピストンロッド
16aには、このピストンロッド16aが後退している時、前
記第1挾持プレート71が第2挾持プレート72に密着した
状態における前記ロッド18の先端に当接もしくは近接す
るロッド押圧部材21が取着されている。尚、前記ピスト
ンロッド16aには雄ねじが螺設されており、この雄ねじ
に螺合させた回り止めナット22を調節することにより、
前記ロッド押圧部材21の位置を前記ピストンロッド16a
の進退方向に調節できるようになっている。そして、前
記第1エアシリンダ16はピストンロッド16aを延伸させ
ることによって、ロッド押圧部材21が前記ロッド18を圧
縮バネ20の付勢力に抗して押圧できる位置に取着されて
いる。
次に、第2挾持プレート72の駆動について説明する。こ
の第2挾持プレート12はクロスプレート1内の下部に装
備された第2エアシリンダ23を駆動源として駆動され
る。これを詳説するに、まず前記第2挾持プレート72に
は手前側(図中矢符A側)作業面1aの下方に延びる操作
片72aが一体形成されている。この操作片72aは、第2挾
持プレート72が縫製軸X上で針板2と当接するとき、同
時に前記ブラケット17に一体的に形設された当接部材24
に当接する。この当接部材24には、前記操作片72aを貫
通して縫製軸Xと直交する方向へ延びる案内ロッド25の
一端が取着されており、この案内ロッド25の他端は前記
クロスプレート1に固定されたバネ受台26に連結されて
いる。
そしてこのバネ受台26に形設したバネ受凹部26aと前記
操作片72aに形設したバネ受凹部72aaには圧縮バネ27が
張設されており、この圧縮バネ27による付勢力によって
操作片72aは当接部材24側へ付勢されている。一方、前
記当接部材24及びこれと一体のブラケット17には、前記
操作片72aとの当接面に開口する切欠部28が形成されて
おり、この切欠部28に前記第2エアシリンダ23の作動を
伝達する揺動アーム29の先端部が挿入されている。この
揺動アーム29はL字形に形成されるとともにそのコーナ
部29aが回動自在に軸支されており、このコーナ部29aか
ら立ち上がる一辺の上方先端部が前述したように切欠部
28に挿入されている。また、この揺動アーム29のコーナ
部29aから横方向に延びる一辺の先端には、前記第2エ
アシリンダ23の上下方向に進退するピストンロッド23a
と当接するロッド受け29bが形設されている。したがっ
て、ピストンロッド23aが延伸して前記ロッド受け29bを
上方に押し上げると、揺動アーム29はコーナ部29aを中
心として揺動し、前記切欠部28に挿入した先端部が、前
記当接部材24と操作片72aとの当接面から突出して操作
片72aを圧縮バネ27の付勢力に抗してバネ受台26側へ押
圧する。このようにして操作片72aが押圧されると、こ
の操作片72aと一体に形成された前記第2挾持プレート7
2が第1挾持プレート71側へ、この第1挾持プレート71
を帯同して移動する。この時、第1挾持プレート71は圧
縮バネ20の付勢力に抗して移動するのはいうまでもな
い。また、第2エアシリンダ23のピストンロッド23aを
後退させると、揺動アーム29の先端は切欠部28内に復帰
するので、操作片72aは圧縮バネ27に付勢されて当接部
材24に当接し、同時に第2挾持プレート72が針板2と縫
製軸X上で当接する。また、このようにして第2挾持プ
レート72が針板2と縫製軸X上で当接すべく移動する
と、第1挾持プレート71も圧縮バネ20の付勢力により、
第2挾持プレート72と帯同して縫製軸X側へ移動する。
したがって、第2エアシリンダ23を作動させると、第1
挾持プレート71と第2挾持プレート72は互いに密着した
状態で帯同して移動する。
前記舌金5と挾持プレート7の間には、それぞれ縫製軸
Xと平行な刃先を有する固定刃30aと可動刃30bとからな
る第2の切断器30が配設されている。この第2切断器30
は縁かがり縫いに先立って布縁を切揃える作用と、以下
に述べるように空環を切断する作用とを行なわせるもの
で、第3C図に示すように第1挾持プレート71と第2挾
持プレート72が帯同して第1挾持プレート71側へ移動す
るときにおける、これらの間に挟まれた空環Chの移動軌
跡上に設けられている。また、前記可動刃30bはミシン
の駆動に同期して固定刃30aの後方側を中心とした往復
運動を行なうことにより各刃先を交差させており、これ
によって空環Chは第3C図に示すように切断器と交差す
ると切断されるようになっている。
尚、31は布地の端縁を検知する布端検知センサである。
次に、上記のように構成されて空環縫い込み装置の動作
を第5図に示す空気圧回路図及び第4A図〜第4F図に
示す動作過程を説明する概略図を参照して説明する。
まず、空環切断部10を作動させて布地に連なった空環を
この布地から切り離す。即ち、後述するように、ミシン
駆動時には吸入通路11に接続されたエア吸入源101(第
5図にのみ図示)が作動状態とされるため、布地のシー
ムに連なって作り出される空環は布地を送ることにより
自動的に吸入孔11a内に吸い込まれ且つ可動刃12bが駆動
されることによって布地から切り離される。第4A図は
布地から切り離された空環Chが吸入孔11a内に吸い込ま
れている状態を示している。尚、この時空環Chはその基
端部側が前記舌金5に巻き付いている。
以下の動作を第6図に示すタイミングチャート図を加え
て説明する。
上記第4A図に示す状態でミシンの駆動を停止するとエ
ア吸入源101による吸入も停止される。ここで、ミシン
の踏み板(図示せず)の踏み返し動作等を行うことによ
りプランジャ201aを押圧してパイロットエア供給用切換
弁201を切換えると、このパイロットエア供給源102から
供給路301にパイロットエアが供給される。このエア供
給路301に送り出されたパイロットエアは、空環吸引時
間設定用の遅延タイマバルブ装置202を構成する切換弁2
02c及びエア供給路302を介して空気圧式切換弁203の受
圧部に送られる。これによって、この空気圧式切換弁20
3は、空環吸引用エア吸入源103と前述した吸入チユーブ
14とが接続する側へ切換わり、前述した吸入口14aは空
環切断部10によって切断された空環Chの自由端を第3B
図に示すように吸引する。このとき空環Chの基端部側が
舌金5から抜き取られ且つ空環Ch全体を引き伸ばされ
る。
尚、エア供給路301に送り込まれたエアはシャトルバル
ブ204を介して空気圧式切換弁205の受圧部にも送られる
ため、これによってこの空気圧式切換弁205はポンプ作
動用エア供給源105と前述したエアポンプ8cを接続する
側に切換わり、エアポンプ8cは前述したように押え金8a
を上昇させる。
このように、パイロットエア供給用切換弁201のプラン
ジャ201aを押圧すると、第6図からも明らかなように、
吸入口14aからの吸引と押え金8cの上昇が同時に開始さ
れる。
前記遅延タイマバルブ装置202は、流量調整弁202aとエ
アタンク202b、及び前記切換弁202cを直列に接続してな
る。エアタンク202bは内部のエア量が所定量になると切
換弁202cの受圧部に送り込むべくエアを放出するように
なっている。したがって流量調整弁202aにより、エアタ
ンク202cへ送り込む時間当りのエア量を調整してこのエ
アタンク202b内のエア量が所定量に達する時間を設定す
れば、前記エア供給路301にエアが供給されてから所定
時間後に切換弁202cが切換わり、前記エア供給路302へ
のパイロットエアの供給が停止される。そして、エア供
給路302へのパイロットエアの供給が停止されると、前
記空気圧式切換弁203は前記吸入チューブ14と空環吸引
用エア吸入源103との接続を断つ側へ切り換わり、吸入
口14aからの吸引が停止される。即ち、第6図に示す吸
引口14aの吸引時間T1は流量調整弁202aを調整すること
により決定される。尚、第6図にも示するように、吸引
時間T1が経過する前に前記パイロットエア供給用切換弁
201のプランジャ201aに対する押圧を解除すると、その
時点で押え台8bが下がるとともに吸引口14aからの吸引
も停止される。
206は面積差ダブルパイロット弁であって、この面積差
ダブルパイロット弁206の受圧部のうちシリンダ径の大
きい第1受圧部206aには前記エア供給路302が接続さ
れ、シリンダ径の小さい第2受圧部206bにはエア供給路
301が接続されている。そして、この面積差ダブルパイ
ロット弁206は、前記エア供給路301と後述する流量調整
弁207aに接続されたエア供給路303とを切断する。即
ち、エア供給路301に供給されたパイロットエアが切換
弁202cを介してエア供給路302に送り込まれているとき
は、この面積差ダブルパイロット弁206は前記エア供給
路301とエア供給路303の接続を断つ側に位置し、切換弁
202cが切換ってエア供給路302にパイロットエアが送り
込まれなくなると、第2受圧部206bにのみパイロットエ
アが供給されることにより、エア供給路301とエア供給
路303を接続する側に切り換わる。したがって、この面
積差ダブルパイロット弁206は、前記吸入口14aの吸入が
停止した時点t1(第6図参照)にエア供給路303にパイ
ロットエアを供給する。
挾持開始時間設定用の遅延タイマバルブ装置207は前述
の遅延タイマバルブ装置202と同様の構成でなり、前記
流量調整弁207aを調整することによって、エアタンク20
7bが切換弁207cの受圧部にエアを送出する時間を設定で
きるものである。したがって、エア供給路303にパイロ
ットエアが供給されてから所定時間T2後に切換弁207cが
切換わり、挾持動作用パイロットエア供給源107をエア
供給路304に接続する。
このエア供給路304は、空環移動用エア圧送時間設定用
遅延タイマバルブ装置208、挿入口開設時間設定遅延タ
イマバルブ装置209,ブロー時間設定用遅延タイマバル
ブ装置210の各流量調整弁208a,209a,210a及び切換弁208
c,209c,210cのポートに接続されている。各遅延タイマ
バルブ装置208,209,210はそれぞれ流量調整弁208a,209
a,210a、エアタンク208b,209b,210b、切換弁208c,209c,
210cを直列に接続してなり、流量調整弁208a,209a,210a
を調整することにより、前記エア供給路303にエアが供
給されてからエアタンク208b,209b,210bからエアが放出
される迄の時間を設定している。各切換弁208c,209c,21
0cは、エアタンク208b,209b,210bからエアが放出する迄
は、それぞれ前記エア供給路304をエア供給路305,306,3
07に接続する側に位置しており、エアタンク208b,209b,
210bからエアが放出されることにより、前記エア供給路
304とエア供給路305,306,307の接続を断つ側に切換る。
これらエア供給路305,306,307は、それぞれ空気圧式切
換弁211,212,213の受圧部に接続されている。そして、
空気圧切換弁211は、エア供給路305にエアが供給される
ことによって、駆動用エア供給源108を前述したエア圧
送管13に接続する側に切換わり、空気圧式切換弁212
は、エア供給路305にエアが供給されることによって、
駆動用エア供給源109を前記第1エアシリンダ16に接続
する側に切換わり、また、空気圧式切換弁213は、エア
供給路307にエアが供給されることによって、エア吸入
源110を前記吸引チューブ15に接続する側に切換わる。
このように各空気圧式切換弁211〜213が切換って、駆動
用エア供給源108,109からエアが供給されるとともにエ
ア吸入源110がエアを吸引することにより、エア圧送管1
3のノズル13aからエアが吹き出すと同時に、第1エアシ
リンダ16が作動してピストンロッド16aが延伸し且つ吸
入チューブ15の吸引口15aにエアが吸引され始める。即
ち、ノズル13aからのエアの吹き出し、ピストンロッド1
6aの延伸、及び吸引口15aへのエアの吸入は、第6図に
も示すように時刻t2に同時に開始さる。また、前述の説
明からも明らかなように、ノズル13aからエアが吹き出
している時間T3、ピストンロッド16aが延伸する側へ駆
動されている時間T4、吸引口15aにエアが吸入されてい
る時間T5は、前記流量調整弁208a,209a,210aの調整によ
って設定される。尚、第5図に示すように、これらの時
間T3,T4,T5はT3<T4<T5に設定される。
ノズル13aからエアが吹き出されると、第4C図に示す
ように、空環Chは舌金5の先端付近を中心として回転
し、この空環Chの自由端Coはミシン手前側へ移動され
る。このように、空環Chの自由端Coが移動してくる間
に、第1エアシリンダ16のピストンロッド16aが延伸し
て第1挾持プレート71が移動することによりミシン手前
側には第3B図及び第4D図に示すように空環挿入口H
が形成され、吸引口15aに吸引されるエアによりこの挿
入口Hに空環Chが導入される。尚、前述したように吸引
口15aへのエアの吸入時間T5を第1エアシリンダ16の駆
動時間T4よりも大きくしているのは、駆動用エア供給源
109と第1エアシリンダ16の接続が断たれてからピスト
ンロッド16aが後退して前記挿入口Hが閉塞される迄の
間に時間を必要とするためで、この間にも吸引口15aへ
エアを吸入することにより第4E図に示すように、空環
Chを弛みない状態で第1挾持プレート71と第2挾持プレ
ート72の間に挾持するようにしている。
以上のようにして、第4E図に示すように空環Chが挾持
された後、踏み板の踏み返し動作等によるパイロットエ
ア供給用切換弁201のプランジャ201aに対する押圧を解
除すると、シャトルバルブ204を介して空気圧式切換弁2
05の受圧部に送られていたエアが遮断され、空気圧式切
換弁205はポンプ作動用エア供給源105とエアポンプ8cの
接続を断つ側に復帰し、よって押え金8cが針板2上の布
押え位置に下降する。また、このプランジャ201aに対す
る押圧の解除により切換弁202cが当初の状態に復帰する
とともに、切換弁207cも当初の状態に復帰して挾持動作
用パイロットエア供給源107とエア供給路304の接続を断
つ。そして、エア供給路304に対するエアの供給が断た
れることにより、切換弁208c,209c,210cも当初の状態に
復帰する。
次に、ミシンの押え金上げ用の踏み板を操作することに
よって、パイロットエア供給用切換弁214のプランジャ2
14aを押圧してパイロットエア供給源111とエア供給路30
1′を接続する。このエア供給路301′に供給されたエア
は、前記シャトルバルブ204を介して空気圧式切換弁205
の受圧部に供給され、これによって空気圧式切換弁205
が再度ポンプ作動用エア供給源105とエアポンプ8cを接
続する側に切換わり、押え金8aが押え解除位置に上昇す
る。そして、この状態で布地を所定位置に挿入した後、
前記操作部214aに対する押圧を解除すれば、パイロット
エア供給源111とエア供給路301′の接続が断たれて空気
圧式切換弁205が当初の状態に復帰し、エアポンプ8cの
エアが抜かれて押え金8aが下降し、針板2との間に布地
を挾むのである。
このようにして、押え金8aと針板2の間に布地を挾んだ
後ミシンを駆動させてこの布地の端縁にシームを形成す
る。215はミシンを駆動させるために踏み板を前に押し
たときプランジャ215aが押圧されるよう設けられたパイ
ロットエア供給用切換弁であって、プランジャ215aが押
圧されるとパイロットエア供給源112とエア供給路308を
接続する側に切換わる。前記エア供給路308は空気圧式
切換弁216の受圧部とシャトルバルブ217の一方の入口に
接続されている。
前記空気圧式切換弁216は、切換操作部にエアが送り込
まれると前記エア吸入源101と吸入通路11を接続する側
に切換わる。このように、ミシンを駆動させると同時に
エア吸入源101と吸入通路11が接続され吸入孔11aからエ
アが吸入される。このため、布地の後端に連なって舌金
5から吸入孔11aに達する長さに作り出された空環は常
にこの吸入孔11a内に吸い込まれ、前記切断器12によっ
て第3A図に関して前述したとおり切断されるのであ
る。
一方、エア供給路308からシャトルバルブ217に送り込ま
れたエアは、このシャトルバルブ217を介して空気圧式
切換弁218の受圧部に送り込まれ、空気圧式切換弁218を
パイロットエア供給源113とエア供給路309を接続する側
に切換える。
エア供給路309は、切断開始時間設定用遅延タイマバル
ブ装置219の流量調整弁219aと切換弁219cのポートに接
続されるとともに、空気圧式切換弁221のポートにも接
続されている。
この空気圧式切換弁221の受圧部には、前記エア供給路3
07が接続されており、このエア供給路307にエアが送り
込まれていないとき、即ち、常時においては、空気圧式
切換弁221は前記エア供給路309をシャトルバルブ217の
もう一方の入口に接続されたエア通路310に接続してい
る。したがって、一旦空気圧式切換弁218が切換ってパ
イロットエア供給源113とエア供給路309が接続される
と、例えミシンの駆動を停止してエア供給路308からは
空気圧式切換弁218の受圧部にエアが送り込まれなくな
っても、エア供給源113から送り出されたエアが、空気
圧式切換弁221、シャトルバルブ217等を介して空気圧式
切換弁218の受圧部に送り込まれるため、空気圧式切換
弁221を切換えてエア供給路309とエア通路310の接続を
断たない限り、エア供給路309には引き続きパイロット
エア供給源113からエアが送り続けられる。
以上のようにしてエア供給路309にエアが送り込まれる
と、遅延タイマバルブ装置219は、流量調整弁219aを調
整してエアタンク219bがエアを放出する時間を設定する
ことにより、エア供給路309にエアが送り込まれてから
所定時間T6後に、切換弁219cをエア供給路309とエア供
給路311を接続する側に切換える。このエア供給路311は
受圧部に圧力を受けていない常時の切換弁220cを介し
て、空気圧式切換弁222の受圧部に接続されたエア供給
路312に接続されている。前記切換弁220cは、切断終了
時間設定用遅延タイマバルブ装置220の一部を構成する
もので、この遅延タイマバルブ装置220は、流量調整弁2
20a、エアタンク220b及び前記切換弁220cよりなり、流
量調整弁220aに前記エア供給路311が接続されている。
したがって、流量調整弁220aを調整することにより、前
記切換弁220cは、エア供給路311にエアが供給されてか
ら所定時間T7後にエアタンク220bから放出されるエアに
押圧されて、エア供給路311とエア供給路312の接続を断
つ側に切換わる。
前記空気圧式切換弁222は、エア供給路312にエアが送り
込まれている時、即ち、前記切換弁219cがエアタンク21
9bから放出されるエアによって切換ってから、切換弁22
0cがエアタンク220bから放出されるエアによって切換わ
る迄の所定時間T7の間、駆動用エア供給源114と前記第
2エアシリンダ23を接続する側に切換わる。これによっ
て、前記所定時間T7の間、第2エアシリンダ23のピスト
ンロッド23aは揺動アーム29のロッド受け29bを上方に押
圧し、この押圧によって揺動アーム29はコーナ部29aを
中心に揺動する。この揺動により、揺動アーム29の上方
先端部は、第2挾持プレート72に一体形成された操作片
72aを、この操作片72aと前記バネ受台26間に張設された
圧縮バネ27、及び第1挾持プレート71を第2挾持プレー
ト側へ付勢している圧縮バネ20の付勢力に抗して押圧
し、よって第1挾持プレート71と第2挾持プレート72
は、第3C図および第4F図に示すように、空環Chを挾
持したままこの空環Chを前記第2の切断器30に接近させ
る側に移動する。そして、この移動により、空環Chが第
2の切断器30と交差して固定刃30aと可動刃30bの間に挿
入されると、可動刃30bがミシンの駆動と同期して駆動
されていることにより、布地先端のシームに縫い込まれ
る空環Chは第1挾持プレート71と第2挾持プレート72に
よる挾持部分から切り離される。
以上の動作説明からも明らかなように、布地に縫い込む
空環の長さは、第1挾持プレート71と第2挾持プレート
72を帯同して移動させるタイミングにより変化させるこ
とができる。即ち、逆にいえば、前記遅延タイマバルブ
装置219の流量調整弁219aを調整して、ミシンを駆動さ
せてから第2エアシリンダ23が作動する迄の所定時間T6
を変化させることにより、布地に縫い込む空環の長さを
選択することができる。
前述したように、前記エア供給路309には、空気圧式切
換弁221を切換えてこのエア供給路309とエア通路310の
接続を断たない限り、パイロットエア供給源113からエ
アが送り続けられており、前記空気圧式切換弁221は、
前述したパイロットエア供給用切換弁201のプランジャ2
01aを押圧することによって開始される一連の動作によ
り、ブローパイプ15と駆動用エア供給源110を接続する
べくエア供給路307にエアが送り込まれた時にのみ切換
わる。したがって、エア供給路307にエアが送り込まれ
ない状態では、一旦ミシンの駆動を停止した後再度ミシ
ンを駆動させても前記第2エアシリンダ23は駆動される
ことはない。このように、エア供給路308と309の間に、
シャトルバルブ217、空気圧式切換弁218、パイロットエ
ア供給源113、空気圧式切換弁221及びエア通路310によ
って構成される回路を設けることにより、布地のコーナ
部等において一旦ミシンの駆動を停止しても、それ以後
に第2挾持プレート72が無用に動作することがなくな
る。
以上のようにして、前の布地の終端にシームと連なって
作り出された空環を第1の切断器12で切り離し、針落部
4の手前側に移動させ挟持して、次の布地の先端に縫い
込むとき、第2の切断器12によりその布地から切り離
し、所定長さだけ次の布地に形成されるシーム中に縫い
込むことができる。
尚、本発明によるオーバーロックミシンの空環縫い込み
装置の作用をなすにあたっては、第5図に示す空気圧回
路から面積差ダブルパイロット弁206を除き、第7図に
示すように、パイロットエア供給用切換弁201に連結さ
れた第5図におけるエア供給路301に代るエア供給路301
aを、挾持開始時間設定用遅延タイマバルブ装置207の流
量調整弁207aに直接接続し、切換弁202cに連結されるエ
ア供給路302aは、空気圧式切換弁203の受圧部にのみ接
続するようにしてもよい。但し、この第7図においては
第5図と同一部分については同一符号を付している。こ
の第5図の場合、前記遅延タイマバルブ装置207と空環
吸引時間設定用遅延タイマバルブ装置202の各流量調整
弁207a,202aにはともにエア供給路301aが接続されてい
る。このため、第6図に示すように吸入口14aからの吸
引時間T1経過後所定時間T2たってからノズル13aからの
エアの吹き出し第1エアシリンダ16の作動、及び吸引口
15aへのエアの吸入を行なわせるためには、遅延タイマ
バルブ装置207の流量調整弁207aを、切換弁207cが前記
流量調整弁207aにエア送り込まれてからT1+T2後にエア
供給路301aと304を接続する側に切換わるように調整す
る必要がある。したがって、この第7図に示す空気圧回
路では、遅延タイマバルブ装置202の流量調整弁202aを
調整して吸引時間T1を変化させた場合、遅延タイマバル
ブ装置207の流量調整弁207aをそのままにしておくと、
前記所定時間T2も変化するため、吸引時間T1を変化させ
ても前記所定時間T2は一定に保ちたい場合は、流量調整
弁202aを調整するのと一緒に流量調整弁207aも調整する
ことが必要である。
次に、第8図は第5図に示す空気圧回路から、シャトル
バルブ217、空気圧式切換弁218,221、パイロットエア供
給源113及びエア供給路310を除き、パイロットエア供給
切換弁215に連結された第5図のエア供給路308に代るエ
ア供給路308aを、空気圧式切換弁216の切換操作部に連
結するとともに、切断開始時間設定用遅延タイマバルブ
装置219の流量調整弁219aと切換弁219cにも直接連結し
た空気回路図を示し、この空気回路図における他の部位
には第5図と同一符号を付している。この第8図の空気
回路図では、ミシンを駆動することによりパイロットエ
ア供給切換用弁215のプランジャ215aを押圧したのち、
前記ミシンの駆動を停止してプランジャ215aに対する押
圧を解除すると、工程の進み具合にかかわらずエア供給
路308aに対してエアが送り込まれなくなる。したがっ
て、ミシンを駆動する度に第2エアシリンダ23が駆動さ
れることになり、一枚の布地の複数端縁に連続してシー
ムを形成する場合には2番目以降の端縁に対するシーム
形成時に第2エアシリンダ23が無用に動作することにな
る。しかしながら、この第8図に示す空気圧回路も本発
明の作用をなしえるものであることに変りはない。
上述した第7図及び第8図の説明からも明らかなよう
に、本発明の作用をなすにあたっては、第5図の空気圧
回路から第7図に示すように面積差ダブルパイロットバ
ルブ206を除き、且つ第8図に示すようにシャトルバル
ブ217、空気圧式切換弁218,221、パイロットエア供給源
221及びエア通路310を除いた空気圧回路を使用すること
も可能である。
次に、第9図は本発明によるオーバーロックミシンの空
環縫い込み装置の他の実施例を示している。この実施例
では第1図においてクロスプレート1内に配設していた
吸入チューブ14に代えて、作業面1a上に吸入チューブ1
4′を配設し、この吸入チューブ14′の吸入口14′a
を、空環切断部10の吸入孔11a近傍で且つ舌金5の頂点
から延びる縫製軸Xに沿った延長線上に配置しうるよう
にしたものである。このようにすれば、クロスプレート
1に第1図に示す場合のように吸入口用の孔を穿設しな
くてもよいが、布地を縫製する際には布地の通過の邪魔
にならないように吸入チューブ14′を作業面1a上から移
動させておく必要がある。この吸入チューブ14′を作業
面1a上から布地通過の邪魔にならない箇所に移動させる
手段は、この吸入チューブ14′をスライド方式で作業面
上から後退させるようにしたものでもよいし、吸入口1
4′aが円弧を描くように吸入チューブ14′を所定位置を
中心として回動させるようにしたものであってもよい。
このように、吸入口14′aを作業面1a上に配置する場合
は、吸入チューブ14′を吸引時のみ作業面1a上に移動さ
せる必要がある。これを自動的に行なうには、例えば第
4図に示す空気圧回路図において、パイロットエア供給
用切換弁201の操作部201aを押圧することによって、空
環吸引用エア供給源103と吸入チューブ14′を接続する
と同時にこの吸入チューブ14′を作業面1a上の所定位置
に移動させるとともに、空環吸引用エア供給源103と吸
入チューブ14′接続を断つと同時にこの吸入チューブ1
4′を作業面1a上から布地の通過の邪魔にならない箇所
に移動させるための回路構成を加えればよい。
尚、本発明による空環縫い込み装置が上記実施例に限定
されないのはもちろんであって、例えば上記実施例では
空気圧回路を用いたものを示していとるが、エアシリン
ダ等に代えてソレノイド等を用い、電気回路により装置
を動作させるようにしてもよいし、あるいは油圧回路を
用いたり前記各回路を併用するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によるオーバー
ロックミシンの空環縫い込み装置によれば、空環を挟持
するプレートの上面がミシンの作業面と同一平面上にあ
るために、挟持プレートがミシン手前側から針板上に挿
入される布地の挿入の邪魔になることがなく、また、挿
入された布地を真直ぐに送る妨げになったり、布地を痛
める等して製品の品質を損ねるようなことがない。その
上、挟持した空環を第2挟持プレートの移動により、第
2切断器の刃先部分に移動させて、針落部と挟持部との
間で切断するようにしたから、次の布地のシームに縫い
込む空環の長さを製品によって適宜に変更することがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるオーバーロックミシンの空環縫い
込み装置の一実施例を示す一部を切り欠いた斜視図、第
2図は同じく部分概略断面図、第3A図〜第3C図は同
じく挾持プレートの動作を説明するクロスプレートを切
り欠いた平面図、第4A図〜第4F図は実施例装置によ
る空環の処理過程を示す斜視説明図、第5図は実施例装
置の空気圧回路の一例を示す図、第6図は第5図の空気
圧回路図による空環縫い込み装置の動作を示すタイミン
グチャート図、第7図は空気圧回路の変形例を示す図、
第8図は空気圧回路の他の変形例を示す図、第9図は本
発明の他の実施例を示す一部を切り欠いた斜視図であ
る。 1a…作業面 4…針落部 7…挾持プレート 71…第1挾持プレート 72…第2挾持プレート 11a…吸入孔 12…第1の切断器 15a…吸引口 30…第2の切断器 H…挿入口 X…縫製軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】布地の端縁にかがり縫いによるシームを形
    成するとともに布地の終端に前記シームと連なった空環
    を作り出すオーバーロックミシンに付設され、前記空環
    を針落部より後方側に設けられた吸入孔に吸引するとと
    もにこの吸入孔において第1の切断器により切断し、こ
    の切断により前記布地から切り離された空環の自由端を
    針落部手前側へ風圧により移動させ、この移動してきた
    空環を針落部手前側で挟持し、この挟持した空環を次の
    布地に形成されるシーム中に縫い込むようにしたオーバ
    ーロックミシンの空環縫い込み装置において、 針落部の手前側に設けられるとともに、上面がミシンの
    作業面と同一平面上にあり且つ風圧により移動されてき
    た空環の自由端が挿入可能な挿入口を前記作業面上に形
    成すべく縫製軸と交わる方向に移動可能な第1挟持プレ
    ートと、自身が駆動されるときにのみ前記第1挟持プレ
    ートと密着した状態で互いに帯同して縫製軸と交わる方
    向に移動可能であり且つ第1挟持プレートのみが移動し
    たときその第1挟持プレートとの間に前記挿入口を形成
    する第2挟持プレートと、前記第1挟持プレートの移動
    によって形成される前記挿入口の下方に開口されたエア
    吸引口と、針落部と第1挟持プレートとの間に設けられ
    た第2の切断器とを具備し、前記エア吸引口に吸引され
    るエアにより空環の自由端を前記挿入口に挿入したの
    ち、第1挟持プレートを移動させて挿入口を閉塞するこ
    とにより空環を第1、第2挟持プレートにより挟持する
    とともに、その空環挟持状態において第1挟持プレート
    と第2挟持プレートを帯同して移動させることにより、
    第2の切断器の刃先部分に空環を移動させて該空環を針
    落部と挟持部との間で切断するようにしたことを特徴と
    するオーバーロックミシンの空環縫い込み装置。
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