JPH06317226A - ディーゼルエンジン - Google Patents
ディーゼルエンジンInfo
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- JPH06317226A JPH06317226A JP5104819A JP10481993A JPH06317226A JP H06317226 A JPH06317226 A JP H06317226A JP 5104819 A JP5104819 A JP 5104819A JP 10481993 A JP10481993 A JP 10481993A JP H06317226 A JPH06317226 A JP H06317226A
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- JP
- Japan
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- combustion
- gas
- nozzle
- fuel injection
- fuel
- Prior art date
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- Pending
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B23/00—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation
- F02B23/02—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with compression ignition
- F02B23/06—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with compression ignition the combustion space being arranged in working piston
- F02B23/0672—Omega-piston bowl, i.e. the combustion space having a central projection pointing towards the cylinder head and the surrounding wall being inclined towards the cylinder center axis
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B23/00—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation
- F02B23/02—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with compression ignition
- F02B23/06—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with compression ignition the combustion space being arranged in working piston
- F02B23/0618—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with compression ignition the combustion space being arranged in working piston having in-cylinder means to influence the charge motion
- F02B23/0621—Squish flow
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B23/00—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation
- F02B23/02—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with compression ignition
- F02B23/06—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with compression ignition the combustion space being arranged in working piston
- F02B23/0645—Details related to the fuel injector or the fuel spray
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
- Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 初期燃焼を抑制してNOX を低減させ且つ拡
散燃焼を不活発にさせない。 【構成】 燃料噴射ノズル11にノズル先端部12を覆
う覆部材13を設ける。覆部材13にノズル噴孔14と
同軸上に噴出導孔15を形成する。覆部材13とノズル
先端部12との間に燃焼ガスの一部を導入して燃料噴射
と同時に噴出導孔15から燃焼室18に供給させるため
のEGRガス供給手段16を設ける。
散燃焼を不活発にさせない。 【構成】 燃料噴射ノズル11にノズル先端部12を覆
う覆部材13を設ける。覆部材13にノズル噴孔14と
同軸上に噴出導孔15を形成する。覆部材13とノズル
先端部12との間に燃焼ガスの一部を導入して燃料噴射
と同時に噴出導孔15から燃焼室18に供給させるため
のEGRガス供給手段16を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気ガス中のNOX 低
減を図ったディーゼルエンジンに関するものである。
減を図ったディーゼルエンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】排気ガス中のNOX 低減策として排気再
循環(EGR)が提案・検討されており、すでに実用化
されている。一般にこのEGR機構は、図7に示すよう
に、排気管1から分岐するEGR管2により排気の一部
を吸気管3又は吸気マニホールド4に還流するようにな
っており、EGR管2の途中にEGR量を制御するEG
Rバルブ5を設けて、このバルブ5の開度をエンジン運
転状態に応じてコントロールすることにより最適EGR
率を得るようにしている。
循環(EGR)が提案・検討されており、すでに実用化
されている。一般にこのEGR機構は、図7に示すよう
に、排気管1から分岐するEGR管2により排気の一部
を吸気管3又は吸気マニホールド4に還流するようにな
っており、EGR管2の途中にEGR量を制御するEG
Rバルブ5を設けて、このバルブ5の開度をエンジン運
転状態に応じてコントロールすることにより最適EGR
率を得るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の方式では、吸入空気(新気)とEGRガスとの混合気
をシリンダ内に吸入し、これに燃料を噴射して燃焼させ
るものであるため、次のような問題が生じる。
の方式では、吸入空気(新気)とEGRガスとの混合気
をシリンダ内に吸入し、これに燃料を噴射して燃焼させ
るものであるため、次のような問題が生じる。
【0004】すなわち、ディーゼルエンジンの燃焼過程
は周知の如く、初期燃焼(予混合燃焼)と拡散燃焼とに
より構成されているが(図8参照)、NOX 生成の原因
とされているのは主に熱発生率大の初期燃焼である。よ
ってNOX 低減のためには初期燃焼を不活発とし、過大
な熱発生を抑える必要がある。ところが上述のような従
来のEGRシステムでは、新気−EGRガスの混合気中
で燃焼が生じるため、EGR量(EGR率)の割に初期
燃焼の抑制効果が小さい。また新気−EGRガスの混合
気中で燃焼させるため、EGRガスによる不活性燃焼が
拡散燃焼にまで及んでしまい、拡散燃焼が不活発になる
ことでスモーク,未燃HCの排出量が増加するという問
題まで生じてしまう。
は周知の如く、初期燃焼(予混合燃焼)と拡散燃焼とに
より構成されているが(図8参照)、NOX 生成の原因
とされているのは主に熱発生率大の初期燃焼である。よ
ってNOX 低減のためには初期燃焼を不活発とし、過大
な熱発生を抑える必要がある。ところが上述のような従
来のEGRシステムでは、新気−EGRガスの混合気中
で燃焼が生じるため、EGR量(EGR率)の割に初期
燃焼の抑制効果が小さい。また新気−EGRガスの混合
気中で燃焼させるため、EGRガスによる不活性燃焼が
拡散燃焼にまで及んでしまい、拡散燃焼が不活発になる
ことでスモーク,未燃HCの排出量が増加するという問
題まで生じてしまう。
【0005】そこで初期燃焼を抑制し、拡散燃焼の邪魔
をしないようなEGR方式として、EGRガスのシリン
ダ内直接噴射、特に燃料噴霧近傍に集中的にEGRガス
を導入する提案が種々なされてきている(実開昭62−
101057号公報、特開平4−179850号公報
等)。しかしながらこれら提案は、EGRノズルなどを
利用してEGRガスを供給するものなので、噴霧をねら
ってEGRガスを供給したとしても、現実にはそのほと
んどのEGRガスは燃焼室内の新気と混合してしまい、
期待通りの効果は得られない。
をしないようなEGR方式として、EGRガスのシリン
ダ内直接噴射、特に燃料噴霧近傍に集中的にEGRガス
を導入する提案が種々なされてきている(実開昭62−
101057号公報、特開平4−179850号公報
等)。しかしながらこれら提案は、EGRノズルなどを
利用してEGRガスを供給するものなので、噴霧をねら
ってEGRガスを供給したとしても、現実にはそのほと
んどのEGRガスは燃焼室内の新気と混合してしまい、
期待通りの効果は得られない。
【0006】そこで本発明は、上記事情に鑑み、初期燃
焼を抑制し且つ拡散燃焼を不活発にすることのないディ
ーゼルエンジンを提供すべく創案されたものである。
焼を抑制し且つ拡散燃焼を不活発にすることのないディ
ーゼルエンジンを提供すべく創案されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、燃料噴射ノズ
ルにノズル先端部を覆う覆部材を設け、覆部材にノズル
噴孔と同軸上に噴出導孔を形成すると共に、覆部材とノ
ズル先端部との間に燃焼ガスの一部を導入して燃料噴射
と略同時に噴出導孔から燃焼室に供給させるためのEG
Rガス供給手段を設けたものである。
ルにノズル先端部を覆う覆部材を設け、覆部材にノズル
噴孔と同軸上に噴出導孔を形成すると共に、覆部材とノ
ズル先端部との間に燃焼ガスの一部を導入して燃料噴射
と略同時に噴出導孔から燃焼室に供給させるためのEG
Rガス供給手段を設けたものである。
【0008】
【作用】上記構成によって、EGRガス供給手段が覆部
材の噴出導孔からEGRガスを噴射させ、その中に燃料
噴射ノズルより燃料が噴射される。この瞬間の燃料の大
部分は液滴であるが、不活性ガス雰囲気中であるため、
燃料の部分酸化が抑制されつつ液滴が蒸発(気化)して
いく。雰囲気中のO2 濃度が低いことと、燃料液滴が蒸
発する際の気化潜熱とによって、噴霧内部が低温のまま
予混合気が形成され、熱発生率の低い初期燃焼が達成さ
れる。EGRガスは、噴霧の極近傍にのみ存在するた
め、他の部分は新気で構成されている。ゆえに拡散燃焼
は活発に行われる。
材の噴出導孔からEGRガスを噴射させ、その中に燃料
噴射ノズルより燃料が噴射される。この瞬間の燃料の大
部分は液滴であるが、不活性ガス雰囲気中であるため、
燃料の部分酸化が抑制されつつ液滴が蒸発(気化)して
いく。雰囲気中のO2 濃度が低いことと、燃料液滴が蒸
発する際の気化潜熱とによって、噴霧内部が低温のまま
予混合気が形成され、熱発生率の低い初期燃焼が達成さ
れる。EGRガスは、噴霧の極近傍にのみ存在するた
め、他の部分は新気で構成されている。ゆえに拡散燃焼
は活発に行われる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。
明する。
【0010】図1は、本発明に係わるディーゼルエンジ
ンの第一の実施例を示したものである。このディーゼル
エンジンは、燃料噴射ノズル11にノズル先端部12を
覆う覆部材13が設けられ、覆部材13にノズル噴孔1
4と同軸上に噴出導孔15が形成されていると共に、覆
部材13とノズル先端部12との間へ燃焼ガスの一部を
導入するためのEGRガス供給手段16が設けられて構
成されている。
ンの第一の実施例を示したものである。このディーゼル
エンジンは、燃料噴射ノズル11にノズル先端部12を
覆う覆部材13が設けられ、覆部材13にノズル噴孔1
4と同軸上に噴出導孔15が形成されていると共に、覆
部材13とノズル先端部12との間へ燃焼ガスの一部を
導入するためのEGRガス供給手段16が設けられて構
成されている。
【0011】燃料噴射ノズル11はシリンダヘッド17
内に設けられており、ノズル先端部12がシリンダヘッ
ド17の下面から燃焼室18に臨むように突出されてい
る。燃焼室18は、ピストン19の冠部に窪まされたキ
ャビティ20とシリンダヘッド17下面との間に区画さ
れている。
内に設けられており、ノズル先端部12がシリンダヘッ
ド17の下面から燃焼室18に臨むように突出されてい
る。燃焼室18は、ピストン19の冠部に窪まされたキ
ャビティ20とシリンダヘッド17下面との間に区画さ
れている。
【0012】覆部材13は、高耐熱の薄板で成形され、
燃料噴射ノズル11のノズル先端部12を所定の間隔を
以て覆っている。覆部材13の上端側は、ノズルホルダ
ー21の段部に突き当てられ、燃料噴射ノズル11との
隙間が略密閉された空間となるように形成されている。
燃料噴射ノズル11のノズル先端部12を所定の間隔を
以て覆っている。覆部材13の上端側は、ノズルホルダ
ー21の段部に突き当てられ、燃料噴射ノズル11との
隙間が略密閉された空間となるように形成されている。
【0013】EGRガス供給手段16は、シリンダヘッ
ド17内に略上下方向に形成された直円柱状のガス室2
2と、ガス室22内に軸方向に摺動自在に設けられた作
動ピストン23と、作動ピストン23を適宜駆動させる
ためのピストン駆動機構24とにより主として構成され
ている。作動ピストン23の周面には、シールのための
リング25が嵌合されている。ガス室22の下端壁面2
6には覆部材13と燃料噴射ノズル11との空隙に連通
する連通孔27が接続され、上端壁面28にはエア抜き
孔29が接続されている。このエア抜き孔29は、吸気
ポート(図示せず)に連通されている。
ド17内に略上下方向に形成された直円柱状のガス室2
2と、ガス室22内に軸方向に摺動自在に設けられた作
動ピストン23と、作動ピストン23を適宜駆動させる
ためのピストン駆動機構24とにより主として構成され
ている。作動ピストン23の周面には、シールのための
リング25が嵌合されている。ガス室22の下端壁面2
6には覆部材13と燃料噴射ノズル11との空隙に連通
する連通孔27が接続され、上端壁面28にはエア抜き
孔29が接続されている。このエア抜き孔29は、吸気
ポート(図示せず)に連通されている。
【0014】ピストン駆動機構24は、作動ピストン2
3に連結してガス室22の上方へと延出されたピストン
ロッド30と、ピストンロッド30の上端部31に一端
32が係合するロッカアーム33と、ロッカアーム33
の他端34に係合してこれを揺動駆動させるカム35
と、ピストンロッド30の上端部31とシリンダヘッド
17の区画壁面との間に設けられピストンロッド30を
上方に付勢するスプリング36とで構成されている。カ
ム35は動弁機構のカムシャフト37に設けられ、燃料
噴射時期にロッカアーム33の他端34を持ち上げるこ
とでピストンロッド30を押し下げるようになってい
る。そして図2に示すように、燃焼行程終了後はピスト
ン23がスプリング36により上方に移動して、燃焼室
18から燃焼ガスGの一部を噴出導孔15、覆部材13
内の空隙及び連通孔27を経由してガス室22内に導く
ようになっている。
3に連結してガス室22の上方へと延出されたピストン
ロッド30と、ピストンロッド30の上端部31に一端
32が係合するロッカアーム33と、ロッカアーム33
の他端34に係合してこれを揺動駆動させるカム35
と、ピストンロッド30の上端部31とシリンダヘッド
17の区画壁面との間に設けられピストンロッド30を
上方に付勢するスプリング36とで構成されている。カ
ム35は動弁機構のカムシャフト37に設けられ、燃料
噴射時期にロッカアーム33の他端34を持ち上げるこ
とでピストンロッド30を押し下げるようになってい
る。そして図2に示すように、燃焼行程終了後はピスト
ン23がスプリング36により上方に移動して、燃焼室
18から燃焼ガスGの一部を噴出導孔15、覆部材13
内の空隙及び連通孔27を経由してガス室22内に導く
ようになっている。
【0015】次に本実施例の作用を説明する。
【0016】燃焼行程が終了して排気行程に移ると、燃
焼室18の燃焼ガスGは排気ポートを通って排出される
と共に、その一部が作動ピストン23の上昇によりガス
室22内に取り入れられる。そして吸気行程で燃焼室1
8内に新気が供給された後、燃料噴射時に、カム35の
プロフィールに従って作動ピストン23が下降して、ガ
ス室22内のEGRガスgを連通孔27により覆部材1
3と燃料噴射ノズル11との間の空隙に押出し、燃料噴
射と同時に噴出導孔15からEGRガスgを噴射させ
る。
焼室18の燃焼ガスGは排気ポートを通って排出される
と共に、その一部が作動ピストン23の上昇によりガス
室22内に取り入れられる。そして吸気行程で燃焼室1
8内に新気が供給された後、燃料噴射時に、カム35の
プロフィールに従って作動ピストン23が下降して、ガ
ス室22内のEGRガスgを連通孔27により覆部材1
3と燃料噴射ノズル11との間の空隙に押出し、燃料噴
射と同時に噴出導孔15からEGRガスgを噴射させ
る。
【0017】ここで、燃料噴射ノズル11から噴射され
る瞬間の燃料Fの大部分は液滴であり、これがEGRガ
スg雰囲気中に噴射されることで、燃料Fの部分酸化が
抑制されつつ液滴が蒸発(気化)していく。従って、O
2 濃度が低いことと、燃料液滴が蒸発する際の気化潜熱
とによって、燃料噴霧内部が低温のまま予混合気が形成
され、熱発生率が低い初期燃焼が達成される。そしてE
GRガスgは噴霧の極近傍のみに存在するため、燃焼室
18内の他の部分は新気であり、拡散燃焼はEGRガス
gに影響されることなく活発に行われる。すなわちEG
Rにおけるスモーク,HCの排出量の増加を防止するこ
とができる。
る瞬間の燃料Fの大部分は液滴であり、これがEGRガ
スg雰囲気中に噴射されることで、燃料Fの部分酸化が
抑制されつつ液滴が蒸発(気化)していく。従って、O
2 濃度が低いことと、燃料液滴が蒸発する際の気化潜熱
とによって、燃料噴霧内部が低温のまま予混合気が形成
され、熱発生率が低い初期燃焼が達成される。そしてE
GRガスgは噴霧の極近傍のみに存在するため、燃焼室
18内の他の部分は新気であり、拡散燃焼はEGRガス
gに影響されることなく活発に行われる。すなわちEG
Rにおけるスモーク,HCの排出量の増加を防止するこ
とができる。
【0018】なお作動ピストン23の上昇を排気行程か
ら吸気行程にかけて行うものとし、燃焼ガスGの他に燃
焼室18に入ってきた新気をガス室22に取り入れ、燃
料噴射時に作動ピストン23により圧縮して、混合気と
して燃焼室18に噴射させるようにしてもよい。
ら吸気行程にかけて行うものとし、燃焼ガスGの他に燃
焼室18に入ってきた新気をガス室22に取り入れ、燃
料噴射時に作動ピストン23により圧縮して、混合気と
して燃焼室18に噴射させるようにしてもよい。
【0019】次に本発明の第二の実施例を説明する。
【0020】この実施例は、図3に示すように、EGR
ガス供給手段であるガス室41内の作動ピストン42を
駆動させるために、燃料噴射ポンプ43からの燃料噴射
圧を利用するものである。
ガス供給手段であるガス室41内の作動ピストン42を
駆動させるために、燃料噴射ポンプ43からの燃料噴射
圧を利用するものである。
【0021】作動ピストン42のロッド44は、ガス室
41の基端外方に延出され、その端部にフランジ45が
取り付けられている。このフランジ45とガス室41の
基端壁部との間に、作動ピストン42を基端側に後退さ
せるように付勢するスプリング46が設けられている。
ガス室41の先端側には排気管47から分岐されたEG
R管48が接続され、その途中にはガス室41に流入す
る方向にのみEGRガスgを通す一方弁(チェックバル
ブ)49が設けられている。そしてガス室41の基端側
には、燃料噴射ノズル11の燃料入口50に設けられた
分岐継手51から伸びた燃料分岐管52が接続され、燃
料噴射ポンプ43が燃料供給管53により燃料噴射ノズ
ル11に燃料Fを圧送したときに、その燃料圧fが作動
ピストン42に掛かるようになっている。
41の基端外方に延出され、その端部にフランジ45が
取り付けられている。このフランジ45とガス室41の
基端壁部との間に、作動ピストン42を基端側に後退さ
せるように付勢するスプリング46が設けられている。
ガス室41の先端側には排気管47から分岐されたEG
R管48が接続され、その途中にはガス室41に流入す
る方向にのみEGRガスgを通す一方弁(チェックバル
ブ)49が設けられている。そしてガス室41の基端側
には、燃料噴射ノズル11の燃料入口50に設けられた
分岐継手51から伸びた燃料分岐管52が接続され、燃
料噴射ポンプ43が燃料供給管53により燃料噴射ノズ
ル11に燃料Fを圧送したときに、その燃料圧fが作動
ピストン42に掛かるようになっている。
【0022】次に本実施例の作用を説明する。
【0023】燃焼室18から出された排気ガスGは、排
気ポート54から排気管47を通って排出され、その一
部がEGRガスgとしてEGR管48により一方弁49
を通ってガス室41の先端側に導入される。このとき作
動ピストン42は、その導入圧及びスプリング46の付
勢力により後退する。そして燃料噴射ポンプ43が燃料
噴射ノズル11に燃料Fを圧送すると、図4に示すよう
に、燃料噴射ノズル11の管内圧力の増加に並行してガ
ス室41の作動ピストン42を駆動させる背面側圧力が
増大する。この加圧により、作動ピストン42はスプリ
ング46の付勢力に打ち勝って先端側に移動し、ガス室
41内のEGRガスgを連通孔27を経由して覆部材1
3とノズル先端部12との間に送り込み、ノズル噴孔1
4からの燃料噴射と略同時に、噴出導孔15から燃焼室
18内に噴射させる。
気ポート54から排気管47を通って排出され、その一
部がEGRガスgとしてEGR管48により一方弁49
を通ってガス室41の先端側に導入される。このとき作
動ピストン42は、その導入圧及びスプリング46の付
勢力により後退する。そして燃料噴射ポンプ43が燃料
噴射ノズル11に燃料Fを圧送すると、図4に示すよう
に、燃料噴射ノズル11の管内圧力の増加に並行してガ
ス室41の作動ピストン42を駆動させる背面側圧力が
増大する。この加圧により、作動ピストン42はスプリ
ング46の付勢力に打ち勝って先端側に移動し、ガス室
41内のEGRガスgを連通孔27を経由して覆部材1
3とノズル先端部12との間に送り込み、ノズル噴孔1
4からの燃料噴射と略同時に、噴出導孔15から燃焼室
18内に噴射させる。
【0024】このように、作動ピストン42を備えたガ
ス室41にEGR管48と燃料分岐管52とを接続し
て、燃料油圧fを利用してEGRガスgをシリンダ内に
供給するようにしたので、EGRガス噴射のためのアク
チュエータやコントローラ等が不要になり、燃料噴射タ
イミングが変わってもEGRガスgを確実に噴射初期に
供給することができる。すなわち簡単な構成によって初
期燃焼の急激な昇温を抑制でき、NOX の大幅な低減が
達成される。
ス室41にEGR管48と燃料分岐管52とを接続し
て、燃料油圧fを利用してEGRガスgをシリンダ内に
供給するようにしたので、EGRガス噴射のためのアク
チュエータやコントローラ等が不要になり、燃料噴射タ
イミングが変わってもEGRガスgを確実に噴射初期に
供給することができる。すなわち簡単な構成によって初
期燃焼の急激な昇温を抑制でき、NOX の大幅な低減が
達成される。
【0025】また作動ピストン42への駆動油圧は管内
油圧に準じるものであり、高噴射量となる高負荷時には
管内圧力も大きくなるので、作動ピストン42のストロ
ークは負荷により増大することになる。すなわち燃料流
量に比例したEGRガスgが供給でき、各負荷に対し適
量なEGRガスgの供給が可能となる。
油圧に準じるものであり、高噴射量となる高負荷時には
管内圧力も大きくなるので、作動ピストン42のストロ
ークは負荷により増大することになる。すなわち燃料流
量に比例したEGRガスgが供給でき、各負荷に対し適
量なEGRガスgの供給が可能となる。
【0026】この他の構成及び作用効果は前記第一の実
施例と同様である。なお燃料噴射ノズル11の燃料入口
50とガス室41との距離(燃料分岐管52の長さ)が
長大になると、EGRガスgの供給はその分だけ噴射タ
イミングから遅れてしまうので、これらをできるだけ接
近させることが望ましい。
施例と同様である。なお燃料噴射ノズル11の燃料入口
50とガス室41との距離(燃料分岐管52の長さ)が
長大になると、EGRガスgの供給はその分だけ噴射タ
イミングから遅れてしまうので、これらをできるだけ接
近させることが望ましい。
【0027】次に本発明の第三の実施例を説明する。
【0028】この実施例においては、図5に示すよう
に、覆部材13にEGR管61が直に接続され、途中に
一方弁62が設けられている。EGR管61には加圧器
(図示せず)が設けられ、吸気行程時において覆部材1
3と燃料噴射ノズル11との間の空隙にEGRガスgが
導入されるようになっている。そして図6に示すよう
に、覆部材13の噴出導孔63はノズル状に絞られてお
り、例えば覆部材13の厚さ(噴出導孔63の軸方向長
さ)が約5mm の場合、途中最も狭い箇所64の孔径が約
1mm 、出口側の孔径が約10mmとなる程度に形成されてい
る。
に、覆部材13にEGR管61が直に接続され、途中に
一方弁62が設けられている。EGR管61には加圧器
(図示せず)が設けられ、吸気行程時において覆部材1
3と燃料噴射ノズル11との間の空隙にEGRガスgが
導入されるようになっている。そして図6に示すよう
に、覆部材13の噴出導孔63はノズル状に絞られてお
り、例えば覆部材13の厚さ(噴出導孔63の軸方向長
さ)が約5mm の場合、途中最も狭い箇所64の孔径が約
1mm 、出口側の孔径が約10mmとなる程度に形成されてい
る。
【0029】従って、圧縮行程ではシリンダ内の圧力の
方が高くなるため、EGRガスgの導入は一方弁62に
より制限され、覆部材13とノズル先端部12との間の
空隙及びEGR管の下流側部分65にEGRガスgが滞
留する。そして燃料噴射時には、ノズル噴孔14から燃
料噴霧Fが噴出導孔63を通過する際に、キャブレタ効
果により空隙内のEGRガスgを巻き込みながら燃焼室
18内に噴射される。
方が高くなるため、EGRガスgの導入は一方弁62に
より制限され、覆部材13とノズル先端部12との間の
空隙及びEGR管の下流側部分65にEGRガスgが滞
留する。そして燃料噴射時には、ノズル噴孔14から燃
料噴霧Fが噴出導孔63を通過する際に、キャブレタ効
果により空隙内のEGRガスgを巻き込みながら燃焼室
18内に噴射される。
【0030】このように構成したことで、シリンダヘッ
ド17内に前記第一及び第二の実施例のようなガス室
や、作動ピストンを駆動させるための機構を必要とせ
ず、簡単な構成にてEGRガスを燃料噴霧と共に燃焼室
18内に噴射させることができる。この他の作用効果は
前記実施例と同様である。
ド17内に前記第一及び第二の実施例のようなガス室
や、作動ピストンを駆動させるための機構を必要とせ
ず、簡単な構成にてEGRガスを燃料噴霧と共に燃焼室
18内に噴射させることができる。この他の作用効果は
前記実施例と同様である。
【0031】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
な優れた効果を発揮する。
【0032】燃料噴射ノズルに噴出導孔を有した覆部材
を設け、覆部材とノズル先端部との間に燃焼ガスの一部
を導入して燃料噴射と同時に噴出導孔から燃焼室に供給
させるためのEGRガス供給手段を設けたので、初期燃
焼を抑制できてNOX の低減が達成され、しかも拡散燃
焼を不活発にしないことで、スモーク,未燃HCの増加
を防止できる。
を設け、覆部材とノズル先端部との間に燃焼ガスの一部
を導入して燃料噴射と同時に噴出導孔から燃焼室に供給
させるためのEGRガス供給手段を設けたので、初期燃
焼を抑制できてNOX の低減が達成され、しかも拡散燃
焼を不活発にしないことで、スモーク,未燃HCの増加
を防止できる。
【図1】本発明に係わるディーゼルエンジンの第一の実
施例を示した側断面図である。
施例を示した側断面図である。
【図2】図1の作用を説明するための側面図である。
【図3】本発明の第二の実施例を示した側断面図であ
る。
る。
【図4】図3の作用効果を説明するための図であり、
(A)は管内圧変化図、(B)は針弁リフト変化図、
(C)はピストン駆動圧力変化図である。
(A)は管内圧変化図、(B)は針弁リフト変化図、
(C)はピストン駆動圧力変化図である。
【図5】本発明の第三の実施例を示した側断面図であ
る。
る。
【図6】図5の要部拡大図である。
【図7】従来のディーゼルエンジンを示した構成図であ
る。
る。
【図8】図7の課題を説明するための熱発生率変化図で
ある。
ある。
11 燃料噴射ノズル 12 ノズル先端部 13 覆部材 14 ノズル噴孔 15 噴出導孔 16 EGRガス供給手段 18 燃焼室
Claims (1)
- 【請求項1】 燃料噴射ノズルにノズル先端部を覆う覆
部材を設け、該覆部材にノズル噴孔と同軸上に噴出導孔
を形成すると共に、上記覆部材とノズル先端部との間に
燃焼ガスの一部を導入して燃料噴射と略同時に上記噴出
導孔から燃焼室に供給させるためのEGRガス供給手段
を設けたことを特徴とするディーゼルエンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5104819A JPH06317226A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | ディーゼルエンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5104819A JPH06317226A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | ディーゼルエンジン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06317226A true JPH06317226A (ja) | 1994-11-15 |
Family
ID=14391016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5104819A Pending JPH06317226A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | ディーゼルエンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06317226A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020081526A (ko) * | 2001-04-18 | 2002-10-28 | 한국기계연구원 | 내연기관의 배기가스 보조 연료분사 장치 |
-
1993
- 1993-04-30 JP JP5104819A patent/JPH06317226A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020081526A (ko) * | 2001-04-18 | 2002-10-28 | 한국기계연구원 | 내연기관의 배기가스 보조 연료분사 장치 |
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