JPH06263824A - 含フッ素重合体組成物 - Google Patents
含フッ素重合体組成物Info
- Publication number
- JPH06263824A JPH06263824A JP5056997A JP5699793A JPH06263824A JP H06263824 A JPH06263824 A JP H06263824A JP 5056997 A JP5056997 A JP 5056997A JP 5699793 A JP5699793 A JP 5699793A JP H06263824 A JPH06263824 A JP H06263824A
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- vinyl ether
- composition
- fluoropolymer
- fluoropolymer composition
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Abstract
(57)【要約】
【構成】(a)フルオロオレフィン単位30〜60モル
%、(b)アルキルビニルエーテル単位5〜40モル
%、(c)一般式CH2 =CH−(CH2 )m −O−R
−OH(式中のRは炭素数1〜6の脂肪族、mは0又は
1の数である。)で表される単位3〜30モル%および
(d)一般式CH2 =C(X)−COO−Y(式中のX
はH又はCH3 、YはH又は1価の金属である。)で表
される単位0.05〜5モル%である(a)、(b)、
(c)、(d)を含み、かつゲルパーミエーションクロ
マトグラフ法によって測定した数平均分子量(Mn)が
1000〜100,000であることを特徴とする含フ
ッ素重合体組成物。 【効果】この含フッ素重合体組成物は、顔料の分散性が
良好で、光沢に優れた塗膜を与える。
%、(b)アルキルビニルエーテル単位5〜40モル
%、(c)一般式CH2 =CH−(CH2 )m −O−R
−OH(式中のRは炭素数1〜6の脂肪族、mは0又は
1の数である。)で表される単位3〜30モル%および
(d)一般式CH2 =C(X)−COO−Y(式中のX
はH又はCH3 、YはH又は1価の金属である。)で表
される単位0.05〜5モル%である(a)、(b)、
(c)、(d)を含み、かつゲルパーミエーションクロ
マトグラフ法によって測定した数平均分子量(Mn)が
1000〜100,000であることを特徴とする含フ
ッ素重合体組成物。 【効果】この含フッ素重合体組成物は、顔料の分散性が
良好で、光沢に優れた塗膜を与える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な含フッ素重合体
組成物に関するものである。さらに詳しくいえば、本発
明は、顔料分散性に優れ、色分かれを防止し、有機溶剤
に溶解し、かつ硬化剤との相溶性が良好である上に架橋
に関わる官能基を有する含フッ素重合体組成物に関する
ものである。
組成物に関するものである。さらに詳しくいえば、本発
明は、顔料分散性に優れ、色分かれを防止し、有機溶剤
に溶解し、かつ硬化剤との相溶性が良好である上に架橋
に関わる官能基を有する含フッ素重合体組成物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、含フッ素重合体は耐熱性、機械的
特性、耐薬品性及び耐候性などに極めて優れていること
から多くの分野において幅広く用いられている。その用
途の一つとしてコーティング分野での利用がある。例え
ばテトラフルオロエチレン重合体やフッ化ビニリデン重
合体などを用いたコーティング材料が知られており、こ
のものは優れた潤滑性、非粘着性、耐候性及び耐薬品性
などを有することから、化学工業、食品、建築、機械な
どの分野に多く使用されている。
特性、耐薬品性及び耐候性などに極めて優れていること
から多くの分野において幅広く用いられている。その用
途の一つとしてコーティング分野での利用がある。例え
ばテトラフルオロエチレン重合体やフッ化ビニリデン重
合体などを用いたコーティング材料が知られており、こ
のものは優れた潤滑性、非粘着性、耐候性及び耐薬品性
などを有することから、化学工業、食品、建築、機械な
どの分野に多く使用されている。
【0003】しかしながら、前記含フッ素重合体は、溶
媒に不溶又は限られた特殊の溶媒にしか溶解しないた
め、通常粉体として用いられ、利用範囲が制限されるの
を免れないという欠点を有し、このため、近年、有機溶
剤に可溶で、かつ室温で硬化可能な反応基を持つ含フッ
素重合体を用いた溶剤型塗料の開発が試みられている。
含フッ素重合体を有機溶剤に対して可溶化するために
は、適当な共重合成分を導入することが必要であり、こ
のような例としてこれまでに種々の重合体が開示されて
いる(特開昭61−275311号公報、特開昭61−
57609号公報、特開昭62−174213号公報、
特開昭63−182312号公報)。
媒に不溶又は限られた特殊の溶媒にしか溶解しないた
め、通常粉体として用いられ、利用範囲が制限されるの
を免れないという欠点を有し、このため、近年、有機溶
剤に可溶で、かつ室温で硬化可能な反応基を持つ含フッ
素重合体を用いた溶剤型塗料の開発が試みられている。
含フッ素重合体を有機溶剤に対して可溶化するために
は、適当な共重合成分を導入することが必要であり、こ
のような例としてこれまでに種々の重合体が開示されて
いる(特開昭61−275311号公報、特開昭61−
57609号公報、特開昭62−174213号公報、
特開昭63−182312号公報)。
【0004】しかしながら、これらの重合体をコーティ
ング材料として利用する場合には、着色を目的として用
いる顔料の分散性が問題となる。顔料の分散性が悪い
と、コーティング作業の際に色むらが生じたり、保存中
に色分かれを起こしたりして、コーティング材料として
の性能低下が生じる。この色むらや色分かれ等を防止す
るため、従来のコーティング材料では顔料分散剤、顔料
分散助剤、色分かれ防止剤等の添加剤を使用している
が、これらの添加剤は耐候性、基材密着性など種々の物
性低下を招きやすい。このため、前記添加剤の機能を有
し物性低下を起こさない含フッ素重合体が求められてい
る。
ング材料として利用する場合には、着色を目的として用
いる顔料の分散性が問題となる。顔料の分散性が悪い
と、コーティング作業の際に色むらが生じたり、保存中
に色分かれを起こしたりして、コーティング材料として
の性能低下が生じる。この色むらや色分かれ等を防止す
るため、従来のコーティング材料では顔料分散剤、顔料
分散助剤、色分かれ防止剤等の添加剤を使用している
が、これらの添加剤は耐候性、基材密着性など種々の物
性低下を招きやすい。このため、前記添加剤の機能を有
し物性低下を起こさない含フッ素重合体が求められてい
る。
【0005】従来、重合体にカルボキシル基等の極性基
を導入して親水性の付与、接着性、染色性、顔料の分散
性等の向上、架橋部位、イオン交換基の導入等を図る試
みは種々なされており公知であり、工業的にも広く実施
されておりその例も多い。そして、含フッ素重合体につ
いてもカルボキシル基の導入が試みられている。しかし
ながら、メタクリル酸、アクリル酸等の単量体を用い重
合体の合成を行うと重合速度の著しい低下や重合度の低
下が起こり、収率、物性にも影響を与え問題となる。こ
のため含フッ素重合体を合成した後、カルボキシル基を
導入する方法が提案されている(特開昭58−1366
05号公報)が、この場合には重合体を合成した後変性
するという二段階反応となり工程が煩雑になること、お
よび重合体に対する反応のため反応温度が高くなり、着
色、増粘や保存安定性、物性の低下が生じる等の問題点
があった。一方、クロトン酸を共重合する方法(特開平
3−103410号公報)やカルボキシル基単量体を共
重合する方法(特開平1−289874号公報)が提案
されているが、前者は汎用的でない単量体を使用するこ
と、後者はフルオロオレフィン類と交互共重合性に劣る
脂肪酸ビニルエステルや脂肪酸イソプロペニルエステル
等の限定された単量体を必須構成成分とする等の問題点
があった。
を導入して親水性の付与、接着性、染色性、顔料の分散
性等の向上、架橋部位、イオン交換基の導入等を図る試
みは種々なされており公知であり、工業的にも広く実施
されておりその例も多い。そして、含フッ素重合体につ
いてもカルボキシル基の導入が試みられている。しかし
ながら、メタクリル酸、アクリル酸等の単量体を用い重
合体の合成を行うと重合速度の著しい低下や重合度の低
下が起こり、収率、物性にも影響を与え問題となる。こ
のため含フッ素重合体を合成した後、カルボキシル基を
導入する方法が提案されている(特開昭58−1366
05号公報)が、この場合には重合体を合成した後変性
するという二段階反応となり工程が煩雑になること、お
よび重合体に対する反応のため反応温度が高くなり、着
色、増粘や保存安定性、物性の低下が生じる等の問題点
があった。一方、クロトン酸を共重合する方法(特開平
3−103410号公報)やカルボキシル基単量体を共
重合する方法(特開平1−289874号公報)が提案
されているが、前者は汎用的でない単量体を使用するこ
と、後者はフルオロオレフィン類と交互共重合性に劣る
脂肪酸ビニルエステルや脂肪酸イソプロペニルエステル
等の限定された単量体を必須構成成分とする等の問題点
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
顔料の分散性等を改良することを目的としてカルボキシ
ル基を導入した有機溶剤に可溶な従来の含フッ素重合体
が有する欠点を克服し、汎用的な単量体を用い簡易な工
程で顔料の分散性等の物性に優れた含フッ素重合体組成
物を提供することを目的としてなされたものである。
顔料の分散性等を改良することを目的としてカルボキシ
ル基を導入した有機溶剤に可溶な従来の含フッ素重合体
が有する欠点を克服し、汎用的な単量体を用い簡易な工
程で顔料の分散性等の物性に優れた含フッ素重合体組成
物を提供することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有する含フッ素重合体組成物を開発すべく
鋭意研究を重ねた結果、フルオロオレフィン単位、特定
のヒドロキシル基含有不飽和エーテル単位および特定の
アクリレート及びメタクリレート単位を必須構成単位と
して含有する含フッ素重合体組成物により、その目的を
達成し得ることを見出し、この知見に基づいて本発明を
完成するに至った。
ましい性質を有する含フッ素重合体組成物を開発すべく
鋭意研究を重ねた結果、フルオロオレフィン単位、特定
のヒドロキシル基含有不飽和エーテル単位および特定の
アクリレート及びメタクリレート単位を必須構成単位と
して含有する含フッ素重合体組成物により、その目的を
達成し得ることを見出し、この知見に基づいて本発明を
完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は(a)フルオロオレフ
ィン単位30〜60モル%、(b)アルキルビニルエー
テル単位5〜40モル%、(c)一般式CH2 =CH−
(CH2 )m −O−R−OH(式中のRは炭素数1〜6
の脂肪族、mは0又は1の数である。)で表される単位
3〜30モル%および(d)一般式CH2 =C(X)−
COO−Y(式中のXはH又はCH3 、YはH又は1価
の金属である。)で表される単位0.05〜5モル%で
ある(a)、(b)、(c)、(d)を少なくとも含
み、かつゲルパーミエーションクロマトグラフ法によっ
て測定した数平均分子量(Mn)が1000〜100,
000であることを特徴とする含フッ素重合体組成物を
提供するものである。
ィン単位30〜60モル%、(b)アルキルビニルエー
テル単位5〜40モル%、(c)一般式CH2 =CH−
(CH2 )m −O−R−OH(式中のRは炭素数1〜6
の脂肪族、mは0又は1の数である。)で表される単位
3〜30モル%および(d)一般式CH2 =C(X)−
COO−Y(式中のXはH又はCH3 、YはH又は1価
の金属である。)で表される単位0.05〜5モル%で
ある(a)、(b)、(c)、(d)を少なくとも含
み、かつゲルパーミエーションクロマトグラフ法によっ
て測定した数平均分子量(Mn)が1000〜100,
000であることを特徴とする含フッ素重合体組成物を
提供するものである。
【0009】本発明の含フッ素重合体組成物において
(a)単位を形成するフルオロオレフィンは分子中に少
なくとも1個のフッ素原子を有するオレフィンであっ
て、好ましいものとしては、オレフィンの水素原子が全
てフッ素原子および他のハロゲン原子に置換されている
パーハロオレフィンが挙げられる。さらに重合性及び得
られる重合体の性質から炭素数2または3のフルオロオ
レフィン、特にパーハロオレフィンが好適である。
(a)単位を形成するフルオロオレフィンは分子中に少
なくとも1個のフッ素原子を有するオレフィンであっ
て、好ましいものとしては、オレフィンの水素原子が全
てフッ素原子および他のハロゲン原子に置換されている
パーハロオレフィンが挙げられる。さらに重合性及び得
られる重合体の性質から炭素数2または3のフルオロオ
レフィン、特にパーハロオレフィンが好適である。
【0010】このようなフルオロオレフィンの具体例と
してはモノフルオロビニル、フッ化ビニリデン、トリフ
ルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、クロロトリ
フルオロエチレン等のフルオロエチレン系、ヘキサフル
オロエチレン等のフルオロプロペン系、パーフルオロ−
1−ブテン等の炭素数4以上のフルオロオレフィン化合
物を挙げることができるが、これらの中でフルオロエチ
レン化合物及びフルオロプロペン化合物が好ましく、特
にクロロトリフルオロエチレンが好適である。これらの
フルオロオレフィンは、それぞれ単独で用いてもよい
し、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
してはモノフルオロビニル、フッ化ビニリデン、トリフ
ルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、クロロトリ
フルオロエチレン等のフルオロエチレン系、ヘキサフル
オロエチレン等のフルオロプロペン系、パーフルオロ−
1−ブテン等の炭素数4以上のフルオロオレフィン化合
物を挙げることができるが、これらの中でフルオロエチ
レン化合物及びフルオロプロペン化合物が好ましく、特
にクロロトリフルオロエチレンが好適である。これらの
フルオロオレフィンは、それぞれ単独で用いてもよい
し、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0011】本発明の含フッ素重合体組成物において
は、前記フルオロオレフィンから形成される単位の含有
量は30〜60モル%、好ましくは40〜55モル%の
範囲にある。この含有量が30モル%未満では、耐候性
などの含フッ素重合体の特性が不充分であるし、60モ
ル%を越えると有機溶剤への溶解性および重合体の屈折
率が低下してこれから得られる塗膜の光沢が低下する。
は、前記フルオロオレフィンから形成される単位の含有
量は30〜60モル%、好ましくは40〜55モル%の
範囲にある。この含有量が30モル%未満では、耐候性
などの含フッ素重合体の特性が不充分であるし、60モ
ル%を越えると有機溶剤への溶解性および重合体の屈折
率が低下してこれから得られる塗膜の光沢が低下する。
【0012】本発明の含フッ素重合体組成物において、
(b)単位を形成するアルキルビニルエーテルとして
は、一分子中にビニル基とアルキル基とをエーテル基を
介して含む化合物である。このようなアルキルビニルエ
ーテルの具体例としてはメチルビニルエーテル、エチル
ビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、イソプロピ
ルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブ
チルビニルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、ペン
チルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテル、イソヘ
キシルビニルエーテル、オクチルビニルエーテル、4−
メチル−1−ペンチルビニルエーテル等を挙げることが
できるが、これらの中で共重合性、経済性及び取扱い上
の安全性からエチルビニルエーテル、n−ブチルビニル
エーテル、イソブチルビニルエーテルが好ましい。これ
らのアルキルビニルエーテルは、それぞれ単独で用いて
もよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(b)単位を形成するアルキルビニルエーテルとして
は、一分子中にビニル基とアルキル基とをエーテル基を
介して含む化合物である。このようなアルキルビニルエ
ーテルの具体例としてはメチルビニルエーテル、エチル
ビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、イソプロピ
ルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブ
チルビニルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、ペン
チルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテル、イソヘ
キシルビニルエーテル、オクチルビニルエーテル、4−
メチル−1−ペンチルビニルエーテル等を挙げることが
できるが、これらの中で共重合性、経済性及び取扱い上
の安全性からエチルビニルエーテル、n−ブチルビニル
エーテル、イソブチルビニルエーテルが好ましい。これ
らのアルキルビニルエーテルは、それぞれ単独で用いて
もよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0013】本発明の含フッ素重合体組成物において
は、前記アルキルビニルエーテルから形成される単位の
含有量は5〜40モル%、好ましくは10〜35モル%
の範囲にある。この含有量が5モル%未満では、これか
ら得られる塗膜の可とう性が低下し、40モル%を越え
るとこれから得られる塗膜の硬度が劣る。本発明の含フ
ッ素重合体組成物において、(c)単位を形成するヒド
ロキシル基含有不飽和エーテルとしては、一般式CH2
=CH−(CH2 )m −O−R−OH(式中のRは炭素
数1〜6の脂肪族、mは0又は1の数である。)で表さ
れる化合物である。
は、前記アルキルビニルエーテルから形成される単位の
含有量は5〜40モル%、好ましくは10〜35モル%
の範囲にある。この含有量が5モル%未満では、これか
ら得られる塗膜の可とう性が低下し、40モル%を越え
るとこれから得られる塗膜の硬度が劣る。本発明の含フ
ッ素重合体組成物において、(c)単位を形成するヒド
ロキシル基含有不飽和エーテルとしては、一般式CH2
=CH−(CH2 )m −O−R−OH(式中のRは炭素
数1〜6の脂肪族、mは0又は1の数である。)で表さ
れる化合物である。
【0014】このようなヒドロキシル基含有不飽和エー
テルの具体例としては、ヒドロキシメチルビニルエーテ
ル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、ヒドロキシブチ
ルビニルエーテル、エチレングリコールモノアリルエー
テル等が挙げられるが、これらの中でビニル基をもつも
のは、フルオロオレフィンとの反応性が良好で好まし
く、特に4−ヒドロキシブチルビニルエーテルが好適で
ある。これらのヒドロキシル基含有不飽和エーテルは、
それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
テルの具体例としては、ヒドロキシメチルビニルエーテ
ル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、ヒドロキシブチ
ルビニルエーテル、エチレングリコールモノアリルエー
テル等が挙げられるが、これらの中でビニル基をもつも
のは、フルオロオレフィンとの反応性が良好で好まし
く、特に4−ヒドロキシブチルビニルエーテルが好適で
ある。これらのヒドロキシル基含有不飽和エーテルは、
それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
【0015】本発明の含フッ素重合体組成物において
は、(c)単位の含有量は3〜30モル%、好ましくは
5〜20モル%の範囲にある。この含有量が3モル%未
満では、架橋硬化時間が長くなり、かつ塗膜の耐薬品
性、耐溶剤性、耐汚染性などが不十分であるし、30モ
ル%を越えると有機溶剤への溶解性が低下すると共に、
硬化剤と混合した場合、ゲル化時間が短くなり、塗料の
塗布性や施工性が低下する。
は、(c)単位の含有量は3〜30モル%、好ましくは
5〜20モル%の範囲にある。この含有量が3モル%未
満では、架橋硬化時間が長くなり、かつ塗膜の耐薬品
性、耐溶剤性、耐汚染性などが不十分であるし、30モ
ル%を越えると有機溶剤への溶解性が低下すると共に、
硬化剤と混合した場合、ゲル化時間が短くなり、塗料の
塗布性や施工性が低下する。
【0016】本発明の含フッ素重合体組成物において、
(d)単位を形成する特定のアクリレート及びメタクリ
レートとしては、一般式CH2 =C(X)−COO−Y
(式中のXはH又はCH3 、YはH又は1価の金属であ
る。)で表される化合物である。このような特定のアク
リレート及びメタクリレートの具体例としては、メタク
リル酸、アクリル酸、メタクリル酸ナトリウム、アクリ
ル酸ナトリウム、メタクリル酸カリウム、アクリル酸カ
リウム等が挙げられる。これらの中では汎用性の点から
メタクリル酸、アクリル酸がより好ましい。これらのア
クリレート及びメタクリレートは、それぞれ単独で用い
てもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(d)単位を形成する特定のアクリレート及びメタクリ
レートとしては、一般式CH2 =C(X)−COO−Y
(式中のXはH又はCH3 、YはH又は1価の金属であ
る。)で表される化合物である。このような特定のアク
リレート及びメタクリレートの具体例としては、メタク
リル酸、アクリル酸、メタクリル酸ナトリウム、アクリ
ル酸ナトリウム、メタクリル酸カリウム、アクリル酸カ
リウム等が挙げられる。これらの中では汎用性の点から
メタクリル酸、アクリル酸がより好ましい。これらのア
クリレート及びメタクリレートは、それぞれ単独で用い
てもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0017】本発明の含フッ素重合体組成物において
は、(d)単位の含有量は0.05〜5モル%、好まし
くは0.1〜3モル%の範囲にある。この含有量が0.
05モル%未満では、顔料の分散性の向上効果が不十分
であるし、5モル%を越えると耐候性等の物性が低下す
る。本発明の含フッ素重合体組成物は、前記特定量の
(a)(b)(c)及び(d)単位を必須構成単位とす
るものであり、これにより顔料の分散性等が向上し、か
つ常温硬化可能な官能基を含有する含フッ素重合体組成
物が得られるが、さらに、これらの単位に加えて、使用
目的など必要に応じ30モル%を越えない範囲で他の共
重合可能な単量体単位を含むこともできる。
は、(d)単位の含有量は0.05〜5モル%、好まし
くは0.1〜3モル%の範囲にある。この含有量が0.
05モル%未満では、顔料の分散性の向上効果が不十分
であるし、5モル%を越えると耐候性等の物性が低下す
る。本発明の含フッ素重合体組成物は、前記特定量の
(a)(b)(c)及び(d)単位を必須構成単位とす
るものであり、これにより顔料の分散性等が向上し、か
つ常温硬化可能な官能基を含有する含フッ素重合体組成
物が得られるが、さらに、これらの単位に加えて、使用
目的など必要に応じ30モル%を越えない範囲で他の共
重合可能な単量体単位を含むこともできる。
【0018】該共重合可能な単量体としては、例えば
2,3−ジヒドロフランなどの環状ビニルエーテル類、
エチレン、プロピレン、イソブチレンなどのオレフィン
類、塩化ビニル、塩化ビニリデンなどのハロオレフィン
類、酢酸ビニル、n−酪酸ビニルなどのカルボン酸ビニ
ルエステル類、酢酸イソプロペニル、プロピオン酸イソ
プロペニルなどのカルボン酸イソプロペニルエステル
類、シクロペンチルビニルエーテル、シクロヘキシルビ
ニルエーテルなどのシクロアルキルビニルエーテル類、
フェニルビニルエーテル、o−、m−、p−トリルビニ
ルエーテルなどのアリールビニルエーテル類、ベンジル
ビニルエーテル類、フェネチルビニルエーテルなどのア
ラルキルビニルエーテル類、スチレン、ビニルトルエン
などの芳香族ビニル化合物、ビニルトリメトキシシラ
ン、アリルトリエトキシシランなどの加水分解性シリル
基と不飽和結合を有するシラン化合物、ヒドロキシエチ
ルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、グ
リシジルメタクリレート、モノ(2−メタクリロイルオ
キシエチル)アシッドホスフェート、スルホエチルメタ
クリレートなどの反応基含有アクリレート及びメタクリ
レート類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸ブチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸ブチルなどの汎用のアクリレート及び
メタクリレート類、クロトン酸及びそのエステル類、ア
クリルアミド、Nーメチロールアクリルアミドなどのア
クリルアミド類、アリルグリシジルエーテル、エチルア
リルエーテルなどのアリルエーテル類、酢酸アリル、プ
ロピオン酸アリルなどのカルボン酸アリルエステル類、
アリルアルコールなどが挙げられる。これらの中でも
2,3−ジヒドロフランなどの環状ビニルエーテル類は
少量で含フッ素重合体組成物のガラス転移温度を上昇
し、硬度、耐汚染性の向上等の種々の特性を付与できる
ので好ましい。これらの共重合可能な単量体は1種用い
てもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
2,3−ジヒドロフランなどの環状ビニルエーテル類、
エチレン、プロピレン、イソブチレンなどのオレフィン
類、塩化ビニル、塩化ビニリデンなどのハロオレフィン
類、酢酸ビニル、n−酪酸ビニルなどのカルボン酸ビニ
ルエステル類、酢酸イソプロペニル、プロピオン酸イソ
プロペニルなどのカルボン酸イソプロペニルエステル
類、シクロペンチルビニルエーテル、シクロヘキシルビ
ニルエーテルなどのシクロアルキルビニルエーテル類、
フェニルビニルエーテル、o−、m−、p−トリルビニ
ルエーテルなどのアリールビニルエーテル類、ベンジル
ビニルエーテル類、フェネチルビニルエーテルなどのア
ラルキルビニルエーテル類、スチレン、ビニルトルエン
などの芳香族ビニル化合物、ビニルトリメトキシシラ
ン、アリルトリエトキシシランなどの加水分解性シリル
基と不飽和結合を有するシラン化合物、ヒドロキシエチ
ルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、グ
リシジルメタクリレート、モノ(2−メタクリロイルオ
キシエチル)アシッドホスフェート、スルホエチルメタ
クリレートなどの反応基含有アクリレート及びメタクリ
レート類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸ブチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸ブチルなどの汎用のアクリレート及び
メタクリレート類、クロトン酸及びそのエステル類、ア
クリルアミド、Nーメチロールアクリルアミドなどのア
クリルアミド類、アリルグリシジルエーテル、エチルア
リルエーテルなどのアリルエーテル類、酢酸アリル、プ
ロピオン酸アリルなどのカルボン酸アリルエステル類、
アリルアルコールなどが挙げられる。これらの中でも
2,3−ジヒドロフランなどの環状ビニルエーテル類は
少量で含フッ素重合体組成物のガラス転移温度を上昇
し、硬度、耐汚染性の向上等の種々の特性を付与できる
ので好ましい。これらの共重合可能な単量体は1種用い
てもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0019】本発明の含フッ素重合体組成物の分子量
は、テトラヒドロフランを溶媒にし、分子量既知の単分
散ポリスチレンを標準物質として用い、ゲルパーミエー
ションクロマトグラフ(GPC)法により測定して求め
た数平均分子量(Mn)が1000〜100,000、
好ましくは3000〜80,000の範囲にあることが
必要である。数平均分子量(Mn)が前記範囲を逸脱す
ると本発明の目的が十分に達せられない。
は、テトラヒドロフランを溶媒にし、分子量既知の単分
散ポリスチレンを標準物質として用い、ゲルパーミエー
ションクロマトグラフ(GPC)法により測定して求め
た数平均分子量(Mn)が1000〜100,000、
好ましくは3000〜80,000の範囲にあることが
必要である。数平均分子量(Mn)が前記範囲を逸脱す
ると本発明の目的が十分に達せられない。
【0020】このような組成及び分子量を有する本発明
の含フッ素重合体組成物は、有機溶剤に可溶で、顔料の
分散性、色分かれ防止性、基材密着性、接着性等の諸物
性に優れたものとなる。本発明のフッ素樹脂組成物は、
溶媒の存在下又は不存在下に、所定割合の単量体混合物
を、重合開始源として重合開始剤や電離性放射線などを
用い共重合させることにより製造することができる。
の含フッ素重合体組成物は、有機溶剤に可溶で、顔料の
分散性、色分かれ防止性、基材密着性、接着性等の諸物
性に優れたものとなる。本発明のフッ素樹脂組成物は、
溶媒の存在下又は不存在下に、所定割合の単量体混合物
を、重合開始源として重合開始剤や電離性放射線などを
用い共重合させることにより製造することができる。
【0021】該重合開始剤としては、重合形式や所望に
応じて用いられる溶媒の種類に応じて、水溶性のものあ
るいは油溶性のものが適宜用いられる。水溶性重合開始
剤としては、例えば過硫酸カリウム等の加硫酸塩、過酸
化水素、あるいはこれらと亜硫酸水素ナトリウム、チオ
硫酸ナトリウムなどの還元剤との組み合わせから成るレ
ドックス開始剤、さらには、これらに少量の鉄、第一鉄
塩、硝酸銀などを共存させた無機系開始剤、ジコハク酸
パーオキサイド、ジグルタール酸パーオキサイド、モノ
コハク酸パーオキサイドなどの二塩基酸過酸化物、アゾ
ビスイソブチルアミジン二塩基酸塩などの有機系開始剤
が挙げられる。また、油溶性開始剤としては、例えばt
−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオ
キシアセテート、t−ブチルパーオキシピバレート、t
−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエートなどのパ
ーオキシエステル型過酸化物、ジイソプロピルパーオキ
シジカーボネート、ジn−プロピルパーオキシジカーボ
ネート、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオ
キシジカーボネートなどのジアルキルパーオキシジカー
ボネート型過酸化物、イソブチリルパーオキサイド、ラ
ウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイドな
どのジアシルパーオキサイド型過酸化物、アゾビスイソ
ブチロニトリルなどのアゾ型重合開始剤などが挙げられ
る。
応じて用いられる溶媒の種類に応じて、水溶性のものあ
るいは油溶性のものが適宜用いられる。水溶性重合開始
剤としては、例えば過硫酸カリウム等の加硫酸塩、過酸
化水素、あるいはこれらと亜硫酸水素ナトリウム、チオ
硫酸ナトリウムなどの還元剤との組み合わせから成るレ
ドックス開始剤、さらには、これらに少量の鉄、第一鉄
塩、硝酸銀などを共存させた無機系開始剤、ジコハク酸
パーオキサイド、ジグルタール酸パーオキサイド、モノ
コハク酸パーオキサイドなどの二塩基酸過酸化物、アゾ
ビスイソブチルアミジン二塩基酸塩などの有機系開始剤
が挙げられる。また、油溶性開始剤としては、例えばt
−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオ
キシアセテート、t−ブチルパーオキシピバレート、t
−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエートなどのパ
ーオキシエステル型過酸化物、ジイソプロピルパーオキ
シジカーボネート、ジn−プロピルパーオキシジカーボ
ネート、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオ
キシジカーボネートなどのジアルキルパーオキシジカー
ボネート型過酸化物、イソブチリルパーオキサイド、ラ
ウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイドな
どのジアシルパーオキサイド型過酸化物、アゾビスイソ
ブチロニトリルなどのアゾ型重合開始剤などが挙げられ
る。
【0022】これらの重合開始剤の使用量は、その種
類、共重合反応条件などに応じて適宜選ばれるが、通常
使用する単量体全量に対して、0.005〜5重量%、
好ましくは0.05〜2%の範囲で選ばれる。また、重
合方法については特に制限はなく、例えば塊状重合法、
懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法などを用いること
ができるが、重合反応操作の安定性、生成共重合体の分
離の容易さ、塗料としての使用形態などの点から、水性
媒体中での乳化重合法、t−ブタノールなどのアルコー
ル類、酢酸エチル、酢酸n−ブチルなどのエステル類、
キシレン、トルエンなどの芳香族類、メチルイソブチル
ケトンなどのケトン類、フッ素原子を1個以上有する飽
和ハロゲン化炭化水素類などを溶媒とする溶液重合法、
溶媒との分離を不用とする塊状重合法などが好ましく用
いられる。
類、共重合反応条件などに応じて適宜選ばれるが、通常
使用する単量体全量に対して、0.005〜5重量%、
好ましくは0.05〜2%の範囲で選ばれる。また、重
合方法については特に制限はなく、例えば塊状重合法、
懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法などを用いること
ができるが、重合反応操作の安定性、生成共重合体の分
離の容易さ、塗料としての使用形態などの点から、水性
媒体中での乳化重合法、t−ブタノールなどのアルコー
ル類、酢酸エチル、酢酸n−ブチルなどのエステル類、
キシレン、トルエンなどの芳香族類、メチルイソブチル
ケトンなどのケトン類、フッ素原子を1個以上有する飽
和ハロゲン化炭化水素類などを溶媒とする溶液重合法、
溶媒との分離を不用とする塊状重合法などが好ましく用
いられる。
【0023】水性媒体中で共重合させる場合には、通常
分散安定剤として懸濁剤や乳化剤を用い、かつ塩基性緩
衝剤を添加して、重合中の反応液のpH値を4、好まし
くは6以上にすることが望ましい。また、溶液重合法及
び塊状重合法の場合においても塩基性物質の添加は有効
である。さらに、重合形式については特に制限はなく、
回分式、半連続式、連続式のいずれも用いることができ
る。
分散安定剤として懸濁剤や乳化剤を用い、かつ塩基性緩
衝剤を添加して、重合中の反応液のpH値を4、好まし
くは6以上にすることが望ましい。また、溶液重合法及
び塊状重合法の場合においても塩基性物質の添加は有効
である。さらに、重合形式については特に制限はなく、
回分式、半連続式、連続式のいずれも用いることができ
る。
【0024】該共重合反応における反応温度は、通常−
30〜+150℃の範囲内で、重合開始源や重合媒体の
種類に応じて適宜選ばれ、例えば水性媒体中で共重合を
行う場合には、通常0〜100℃、好ましくは10〜9
0℃の範囲で選ばれる。また、反応圧力については特に
制限はないが、通常0.1〜100kg/cm2 、好ま
しくは0.5〜30kg/cm2 の範囲で選ばれる。さ
らに、該共重合反応は、適当な連鎖移動剤を添加して行
うことができる。
30〜+150℃の範囲内で、重合開始源や重合媒体の
種類に応じて適宜選ばれ、例えば水性媒体中で共重合を
行う場合には、通常0〜100℃、好ましくは10〜9
0℃の範囲で選ばれる。また、反応圧力については特に
制限はないが、通常0.1〜100kg/cm2 、好ま
しくは0.5〜30kg/cm2 の範囲で選ばれる。さ
らに、該共重合反応は、適当な連鎖移動剤を添加して行
うことができる。
【0025】本発明の含フッ素重合体組成物は、硬化反
応部位として基本的にヒドロキシル基(水酸基)を含有
するものであり、通常の熱硬化アクリル塗料に用いられ
ている硬化剤、例えばメラミン硬化剤、尿素樹脂硬化
剤、多塩基酸硬化剤などを用いて加熱硬化させることが
できる。メラミン硬化剤としては、例えばブチル化メラ
ミン、メチル化メラミン、エポキシ変性メラミンなどが
挙げられ、用途に応じ各種変性度のものが適宜用いら
れ、また自己縮合度も適宜選ぶことができる。尿素樹脂
硬化剤としては、例えばメチル化尿素樹脂やブチル化尿
素樹脂などが挙げられ、多塩基酸硬化剤としては、例え
ば長鎖脂肪族ジカルボン酸類、芳香族多価カルボン酸類
及びこれらの酸無水物などが挙げられる。さらにブロッ
ク化多価イソシアネート類も硬化剤として好適に用いる
ことができる。また、メラミン硬化剤または尿素樹脂硬
化剤の使用に際しては、酸性触媒の添加によって硬化を
促進することもできる。
応部位として基本的にヒドロキシル基(水酸基)を含有
するものであり、通常の熱硬化アクリル塗料に用いられ
ている硬化剤、例えばメラミン硬化剤、尿素樹脂硬化
剤、多塩基酸硬化剤などを用いて加熱硬化させることが
できる。メラミン硬化剤としては、例えばブチル化メラ
ミン、メチル化メラミン、エポキシ変性メラミンなどが
挙げられ、用途に応じ各種変性度のものが適宜用いら
れ、また自己縮合度も適宜選ぶことができる。尿素樹脂
硬化剤としては、例えばメチル化尿素樹脂やブチル化尿
素樹脂などが挙げられ、多塩基酸硬化剤としては、例え
ば長鎖脂肪族ジカルボン酸類、芳香族多価カルボン酸類
及びこれらの酸無水物などが挙げられる。さらにブロッ
ク化多価イソシアネート類も硬化剤として好適に用いる
ことができる。また、メラミン硬化剤または尿素樹脂硬
化剤の使用に際しては、酸性触媒の添加によって硬化を
促進することもできる。
【0026】さらに、本発明の含フッ素重合体組成物
は、多価イソシアネート類を用いて常温で硬化させるこ
ともできる。該多価イソシアネート類としては、例えば
ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネートなどの無黄変性ジイソシアネートやその付加
物、イソシアヌレート環を有する多価イソシアネートな
どが好ましく挙げられるが、これらの中で特に含フッ素
重合体組成物と相溶性の良好なイソシアヌレート環を有
する多価イソシアネートが好適である。これらの多価イ
ソシアネート類を用いて常温硬化させる場合、ジラウリ
ン酸ジn−ブチル錫などの公知の触媒を添加して、硬化
を促進させることもできる。
は、多価イソシアネート類を用いて常温で硬化させるこ
ともできる。該多価イソシアネート類としては、例えば
ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネートなどの無黄変性ジイソシアネートやその付加
物、イソシアヌレート環を有する多価イソシアネートな
どが好ましく挙げられるが、これらの中で特に含フッ素
重合体組成物と相溶性の良好なイソシアヌレート環を有
する多価イソシアネートが好適である。これらの多価イ
ソシアネート類を用いて常温硬化させる場合、ジラウリ
ン酸ジn−ブチル錫などの公知の触媒を添加して、硬化
を促進させることもできる。
【0027】本発明の含フッ素重合体組成物は、このも
のを主成分とするフッ素系塗料として利用できるもので
あり、該含フッ素重合体組成物を溶液型塗料として使用
するに当っては、種々の溶剤を用いることができる。該
溶剤としては、例えばトルエンやキシレンなどの芳香族
炭化水素類、n−ブタノールなどのアルコール類、酢酸
n−ブチルなどのエステル類、メチルイソブチルケトン
などのケトン類、エチルセロソルブなどのグリコールエ
ステル類、さらには市販の各種シンナーなどが挙げられ
る。
のを主成分とするフッ素系塗料として利用できるもので
あり、該含フッ素重合体組成物を溶液型塗料として使用
するに当っては、種々の溶剤を用いることができる。該
溶剤としては、例えばトルエンやキシレンなどの芳香族
炭化水素類、n−ブタノールなどのアルコール類、酢酸
n−ブチルなどのエステル類、メチルイソブチルケトン
などのケトン類、エチルセロソルブなどのグリコールエ
ステル類、さらには市販の各種シンナーなどが挙げられ
る。
【0028】この溶剤型塗料の調整は、該含フッ素重合
体組成物と溶剤とを、例えばボールミル、ペイントシェ
ーカー、サンドミル、ジェットミル、三本ロール、ニー
ダー等、通常塗料の調整に用いられている混合機を用い
て均質に混合することにより行うことができる。この
際、所望に応じ、顔料分散安定剤、粘度調節剤、レベリ
ング剤、ゲル化防止剤、紫外線吸収剤などを添加するこ
ともできる。
体組成物と溶剤とを、例えばボールミル、ペイントシェ
ーカー、サンドミル、ジェットミル、三本ロール、ニー
ダー等、通常塗料の調整に用いられている混合機を用い
て均質に混合することにより行うことができる。この
際、所望に応じ、顔料分散安定剤、粘度調節剤、レベリ
ング剤、ゲル化防止剤、紫外線吸収剤などを添加するこ
ともできる。
【0029】また、該含フッ素重合体組成物を主成分と
する塗料を加熱硬化型のいわゆる焼き付け塗料とする場
合には、通常前記混合に際して、メラミン、尿素樹脂、
多塩基酸やその無水物、ブロック化多価イソシアネート
類、過酸化物などの硬化剤を配合して一液性の塗料とし
て使用される。一方、常温硬化型塗料とする場合には、
通常非ブロック化多価イソシアネート類が硬化剤成分と
して用いられ、この硬化剤成分を含む硬化剤液が別個に
調整され、二液性塗料とされる。この場合、多価イソシ
アネート類や触媒の種類及びその添加量、フッ素樹脂の
濃度、共重合体中のヒドロキシル基含有不飽和エーテル
単位の含有量などを適宜選ぶことにより、1〜10時間
程度の可使時間を有し、かつ数時間ないし数日で室温硬
化して、良好な物性を有する塗膜を与える塗料とするこ
とができる。
する塗料を加熱硬化型のいわゆる焼き付け塗料とする場
合には、通常前記混合に際して、メラミン、尿素樹脂、
多塩基酸やその無水物、ブロック化多価イソシアネート
類、過酸化物などの硬化剤を配合して一液性の塗料とし
て使用される。一方、常温硬化型塗料とする場合には、
通常非ブロック化多価イソシアネート類が硬化剤成分と
して用いられ、この硬化剤成分を含む硬化剤液が別個に
調整され、二液性塗料とされる。この場合、多価イソシ
アネート類や触媒の種類及びその添加量、フッ素樹脂の
濃度、共重合体中のヒドロキシル基含有不飽和エーテル
単位の含有量などを適宜選ぶことにより、1〜10時間
程度の可使時間を有し、かつ数時間ないし数日で室温硬
化して、良好な物性を有する塗膜を与える塗料とするこ
とができる。
【0030】また、該含フッ素重合体組成物を主成分と
するフッ素系塗料は、塗装工程後に光沢があり、耐候
性、耐汚染性に優れた塗膜を温和な条件で与えることが
でき、例えばカラーアルミニウム板、アルミニウムサッ
シ、アルミホイール、自動車などの車両の外装用などの
の焼き付け塗料として、あるいは建材や建築物等の現場
施工可能な常乾型塗料として有用である。さらに、被塗
装物の基材の材質についても、金属材料をはじめ、ガラ
ス、コンクリートなどの無機材料、FRP、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ナイロン、アクリル樹脂、ポリエステル、エチレン−ポ
リビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリカーボネートなどのプラスチックや
木材などの有機材料の塗装に好適に用いられる。また、
該含フッ素重合体組成物を主成分とするフッ素系塗料は
アルミプール、外装用色ガラス、セメント瓦などの特定
の用途においても有用である。
するフッ素系塗料は、塗装工程後に光沢があり、耐候
性、耐汚染性に優れた塗膜を温和な条件で与えることが
でき、例えばカラーアルミニウム板、アルミニウムサッ
シ、アルミホイール、自動車などの車両の外装用などの
の焼き付け塗料として、あるいは建材や建築物等の現場
施工可能な常乾型塗料として有用である。さらに、被塗
装物の基材の材質についても、金属材料をはじめ、ガラ
ス、コンクリートなどの無機材料、FRP、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ナイロン、アクリル樹脂、ポリエステル、エチレン−ポ
リビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリカーボネートなどのプラスチックや
木材などの有機材料の塗装に好適に用いられる。また、
該含フッ素重合体組成物を主成分とするフッ素系塗料は
アルミプール、外装用色ガラス、セメント瓦などの特定
の用途においても有用である。
【0031】以下、実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。
説明する。
【0032】
【実施例1】内容積3リットルのステンレス鋼製かきま
ぜ機付オートクレーブに、炭酸カリウム0.78g、プ
ロピオン酸カリウム0.9gを仕込み脱気したのち、4
−ヒドロキシブチルビニルエーテル(以下HBVEと略
す)104.2g、イソブチルビニルエーテル(以下I
BVEと略す)204.0g、エチルビニルエーテル
(以下EVEと略す)72.7g、2,3−ジヒドロフ
ラン(以下DHFと略す)、70.7g、キシレン(以
下XYと略す)461g、t−ブチルパーオキシピバレ
ート(日本油脂(株)製品「パーブチルPV」、純分7
0%を含み、以下PVと略す)12.4gおよびクロロ
トリフルオロエチレン(以下CTFEと略す)120g
を仕込み、さらに昇温開始よりメタクリル酸(以下MA
と略す)7.8gを一定流量で4時間かけてオートクレ
ーブ中にポンプで圧入し、CTFE468gを120g
/時間の速度で圧入した。オートクレーブをかきまぜな
がら30分間で室温より56℃まで昇温し、さらに、か
きまぜながら56℃で反応を続け、6時間後に15分間
で78℃まで昇温し2時間反応させ、かきまぜを停止し
30分間で室温まで降温したのち、未反応モノマーを放
出して反応を停止させた。オートクレーブを解放して、
反応液を取り出した。濃縮後、n−ヘキサンで再沈、洗
浄して重合体組成物を得た。得られた重合体組成物の収
量は1019gであった。この重合体組成物の組成分析
を元素分析、IR分析、OH価測定、酸価および残存モ
ノマー測定を用いて行ったところCTFE/IBVE/
EVE/DHF/HBVE/MA=49/20/10/
10/10/1(モル比)であった。また、この重合体
組成物の数平均分子量は13500であった。赤色の有
機顔料(大日精化(株)製クロモファィンレッド682
0)を使用し、顔料重量濃度34%、固形分含量40%
の配合比で顔料分散試験を以下の様に行った。分散機R
ed Devil RC5000Aを用い5時間分散し
たのち、アプリケーターを用いて試験板に塗布した後、
30分間室温で乾燥させ、次いで温度100℃、1時間
加熱した。加熱後の試験板の上には、厚さ約50μmの
塗膜が得られた。この塗膜のJISK5400に準じた
60度鏡面光沢度は68であった。
ぜ機付オートクレーブに、炭酸カリウム0.78g、プ
ロピオン酸カリウム0.9gを仕込み脱気したのち、4
−ヒドロキシブチルビニルエーテル(以下HBVEと略
す)104.2g、イソブチルビニルエーテル(以下I
BVEと略す)204.0g、エチルビニルエーテル
(以下EVEと略す)72.7g、2,3−ジヒドロフ
ラン(以下DHFと略す)、70.7g、キシレン(以
下XYと略す)461g、t−ブチルパーオキシピバレ
ート(日本油脂(株)製品「パーブチルPV」、純分7
0%を含み、以下PVと略す)12.4gおよびクロロ
トリフルオロエチレン(以下CTFEと略す)120g
を仕込み、さらに昇温開始よりメタクリル酸(以下MA
と略す)7.8gを一定流量で4時間かけてオートクレ
ーブ中にポンプで圧入し、CTFE468gを120g
/時間の速度で圧入した。オートクレーブをかきまぜな
がら30分間で室温より56℃まで昇温し、さらに、か
きまぜながら56℃で反応を続け、6時間後に15分間
で78℃まで昇温し2時間反応させ、かきまぜを停止し
30分間で室温まで降温したのち、未反応モノマーを放
出して反応を停止させた。オートクレーブを解放して、
反応液を取り出した。濃縮後、n−ヘキサンで再沈、洗
浄して重合体組成物を得た。得られた重合体組成物の収
量は1019gであった。この重合体組成物の組成分析
を元素分析、IR分析、OH価測定、酸価および残存モ
ノマー測定を用いて行ったところCTFE/IBVE/
EVE/DHF/HBVE/MA=49/20/10/
10/10/1(モル比)であった。また、この重合体
組成物の数平均分子量は13500であった。赤色の有
機顔料(大日精化(株)製クロモファィンレッド682
0)を使用し、顔料重量濃度34%、固形分含量40%
の配合比で顔料分散試験を以下の様に行った。分散機R
ed Devil RC5000Aを用い5時間分散し
たのち、アプリケーターを用いて試験板に塗布した後、
30分間室温で乾燥させ、次いで温度100℃、1時間
加熱した。加熱後の試験板の上には、厚さ約50μmの
塗膜が得られた。この塗膜のJISK5400に準じた
60度鏡面光沢度は68であった。
【0033】
【実施例2】HBVE、IBVEおよびMAの仕込量を
各々106.6g、IBVE209.9gおよび0.9
5gに変更して実施例1と同様に重合を行い、1010
gの重合体組成物を得た。この重合体組成物の組成は、
CTFE/IBVE/EVE/DHF/HBVE/MA
=50/20.8/10/10/9.1/0.1(モル
比)であり、数平均分子量は14600であった。実施
例1と同様の試験法で顔料を分散した後得られた塗膜の
60度鏡面光沢度は66であった。
各々106.6g、IBVE209.9gおよび0.9
5gに変更して実施例1と同様に重合を行い、1010
gの重合体組成物を得た。この重合体組成物の組成は、
CTFE/IBVE/EVE/DHF/HBVE/MA
=50/20.8/10/10/9.1/0.1(モル
比)であり、数平均分子量は14600であった。実施
例1と同様の試験法で顔料を分散した後得られた塗膜の
60度鏡面光沢度は66であった。
【0034】
【実施例3】HBVE、IBVEおよびMAの仕込量を
各々106.6g、IBVE208.8gおよび1.9
gに変更して実施例1と同様に重合を行い、1006g
の重合体組成物を得た。この重合体組成物の組成は、C
TFE/IBVE/EVE/DHF/HBVE/MA=
50/20.7/10/10/9.1/0.2(モル
比)であり、数平均分子量は12300であった。実施
例1と同様の試験法で顔料を分散した後得られた塗膜の
60度鏡面光沢度は68であった。
各々106.6g、IBVE208.8gおよび1.9
gに変更して実施例1と同様に重合を行い、1006g
の重合体組成物を得た。この重合体組成物の組成は、C
TFE/IBVE/EVE/DHF/HBVE/MA=
50/20.7/10/10/9.1/0.2(モル
比)であり、数平均分子量は12300であった。実施
例1と同様の試験法で顔料を分散した後得られた塗膜の
60度鏡面光沢度は68であった。
【0035】
【実施例4】HBVE、IBVEおよびMAの仕込量を
各々106.6g、IBVE206.4gおよび4gに
変更して実施例1と同様に重合を行い、1016gの重
合体組成物を得た。この重合体組成物の組成は、CTF
E/IBVE/EVE/DHF/HBVE/MA=50
/20.4/10/10/9.1/0.5(モル比)で
あり、数平均分子量は11600であった。実施例1と
同様の試験法で顔料を分散した後得られた塗膜の60度
鏡面光沢度は66であった。
各々106.6g、IBVE206.4gおよび4gに
変更して実施例1と同様に重合を行い、1016gの重
合体組成物を得た。この重合体組成物の組成は、CTF
E/IBVE/EVE/DHF/HBVE/MA=50
/20.4/10/10/9.1/0.5(モル比)で
あり、数平均分子量は11600であった。実施例1と
同様の試験法で顔料を分散した後得られた塗膜の60度
鏡面光沢度は66であった。
【0036】
【比較例1】内容積3リットルのステンレス鋼製かきま
ぜ機付オートクレーブに、炭酸カリウム0.78g、プ
ロピオン酸カリウム0.9gを仕込み脱気したのち、H
BVE106.6g、IBVE211.0g、EVE7
2.7g、DHF70.7g、XY461g、PV1
2.4gおよびCTFE120gを仕込み、さらに昇温
開始よりCTFE468gを120g/時間の速度で圧
入した。オートクレーブをかきまぜながら30分間で室
温より56℃まで昇温し、さらに、かきまぜながら56
℃で反応を続け、6時間後に15分間で78℃まで昇温
し2時間反応させ、かきまぜを停止し30分間で室温ま
で降温したのち、未反応モノマーを放出して反応を停止
させた。オートクレーブを解放して、反応液を取り出し
た。濃縮後、n−ヘキサンで再沈、洗浄して重合体組成
物を得た。得られた重合体組成物の収量は1037gで
あった。この重合体組成物の組成分析を元素分析、IR
分析、OH価測定および残存モノマー測定を用いて行っ
たところCTFE/IBVE/EVE/DHF/HBV
E=50/21/10/10/9(モル比)であった。
また、この重合体組成物の数平均分子量は15100で
あった。実施例1と同様の試験法で顔料を分散した後得
られた塗膜の60度鏡面光沢度は16であった。
ぜ機付オートクレーブに、炭酸カリウム0.78g、プ
ロピオン酸カリウム0.9gを仕込み脱気したのち、H
BVE106.6g、IBVE211.0g、EVE7
2.7g、DHF70.7g、XY461g、PV1
2.4gおよびCTFE120gを仕込み、さらに昇温
開始よりCTFE468gを120g/時間の速度で圧
入した。オートクレーブをかきまぜながら30分間で室
温より56℃まで昇温し、さらに、かきまぜながら56
℃で反応を続け、6時間後に15分間で78℃まで昇温
し2時間反応させ、かきまぜを停止し30分間で室温ま
で降温したのち、未反応モノマーを放出して反応を停止
させた。オートクレーブを解放して、反応液を取り出し
た。濃縮後、n−ヘキサンで再沈、洗浄して重合体組成
物を得た。得られた重合体組成物の収量は1037gで
あった。この重合体組成物の組成分析を元素分析、IR
分析、OH価測定および残存モノマー測定を用いて行っ
たところCTFE/IBVE/EVE/DHF/HBV
E=50/21/10/10/9(モル比)であった。
また、この重合体組成物の数平均分子量は15100で
あった。実施例1と同様の試験法で顔料を分散した後得
られた塗膜の60度鏡面光沢度は16であった。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明の含フッ素重
合体組成物は、顔料の分散性が良好で光沢に優れた塗膜
を形成することができる。
合体組成物は、顔料の分散性が良好で光沢に優れた塗膜
を形成することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 220:02)
Claims (1)
- 【請求項1】(a)フルオロオレフィン単位30〜60
モル%、(b)アルキルビニルエーテル単位5〜40モ
ル%、(c)一般式CH2 =CH−(CH2)m −O−
R−OH(式中のRは炭素数1〜6の脂肪族、mは0又
は1の数である。)で表される単位3〜30モル%およ
び(d)一般式CH2 =C(X)−COO−Y(式中の
XはH又はCH3 、YはH又は1価の金属である。)で
表される単位0.05〜5モル%である(a)、
(b)、(c)、(d)を少なくとも含み、かつゲルパ
ーミエーションクロマトグラフ法によって測定した数平
均分子量(Mn)が1000〜100,000であるこ
とを特徴とする含フッ素重合体組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5056997A JPH06263824A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 含フッ素重合体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5056997A JPH06263824A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 含フッ素重合体組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06263824A true JPH06263824A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=13043135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5056997A Withdrawn JPH06263824A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 含フッ素重合体組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06263824A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998043069A1 (fr) * | 1997-03-26 | 1998-10-01 | Kowa Company, Ltd. | Instrument de mesure optique |
WO2013121910A1 (ja) * | 2012-02-14 | 2013-08-22 | 丸善石油化学株式会社 | ヒドロキシル基含有ビニルエーテルのホモポリマー又はランダム共重合体の製造方法 |
-
1993
- 1993-03-17 JP JP5056997A patent/JPH06263824A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998043069A1 (fr) * | 1997-03-26 | 1998-10-01 | Kowa Company, Ltd. | Instrument de mesure optique |
WO2013121910A1 (ja) * | 2012-02-14 | 2013-08-22 | 丸善石油化学株式会社 | ヒドロキシル基含有ビニルエーテルのホモポリマー又はランダム共重合体の製造方法 |
JP2013166829A (ja) * | 2012-02-14 | 2013-08-29 | Univ Of Fukui | ヒドロキシル基含有ビニルエーテルのホモポリマー又はランダム共重合体の製造方法 |
US9777085B2 (en) | 2012-02-14 | 2017-10-03 | Maruzen Petrochemical Co., Ltd. | Method for producing homopolymer or random copolymer of hydroxyl group-containing vinyl ether |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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