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JPH06148946A - 磁性粒子 - Google Patents

磁性粒子

Info

Publication number
JPH06148946A
JPH06148946A JP4300835A JP30083592A JPH06148946A JP H06148946 A JPH06148946 A JP H06148946A JP 4300835 A JP4300835 A JP 4300835A JP 30083592 A JP30083592 A JP 30083592A JP H06148946 A JPH06148946 A JP H06148946A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnetic powder
powders
powder
fine powders
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4300835A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyotsune Inoue
豊常 井上
Shigeo Yabe
成男 矢部
Takuya Kadota
拓也 門田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
Priority to JP4300835A priority Critical patent/JPH06148946A/ja
Publication of JPH06148946A publication Critical patent/JPH06148946A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 結着樹脂中での磁性粉の分散性、分散安定性
がよく、個々の磁性粒子の磁気特性および帯電性にすぐ
れ、キャリアとした場合はトナーに安定した帯電性を与
えるバインダー型の磁性粒子を得る。 【構成】 溶融混練時の温度より低いガラス転移点を有
する微粉末にて磁性粉を表面処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電記録
法、静電印刷法等を利用した画像形成装置において、帯
電性のトナーとともに2成分系の現像剤を構成するキャ
リアや、1成分系の現像剤としての磁性トナーとして使
用される他、磁気ディスプレイ等にも利用される磁性粒
子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記磁性粒子としては、フェライ
ト粒子の表面を樹脂コートしたものが一般的に使用され
ている。しかし、上記フェライト粒子を、たとえば2成
分系の現像剤のキャリアとして画像形成装置に使用した
場合には、昨今の高画質化の要求に十分に対応できなく
なりつつあるのが現状である。
【0003】キャリアとトナーからなる2成分の現像剤
を使用する画像形成装置の現像部においては、まず現像
剤を攪拌混合してトナーを帯電させて、キャリア粒子の
周りに付着させた後、磁石を内蔵した現像スリーブの表
面にキャリアを磁気付着させて、当該キャリアからなる
磁気ブラシを形成する。そしてこの磁気ブラシを、表面
に静電潜像が形成された感光体の表面に接近または接触
させると、磁気ブラシ中のトナーが静電潜像に静電付着
して、当該静電潜像がトナー像に顕像化される。
【0004】ところが、上記キャリアとしてフェライト
粒子を使用した場合には、このフェライト粒子が比較的
重いため、磁気ブラシが現像スリーブの回転時に生じる
遠心力によって大きく伸び、慣性力によって感光体の表
面を傷つけたり、感光体の表面に静電付着したトナーを
掻き取ったり付着位置をずらしたりして、形成画像の画
質を低下させるのである。
【0005】また、形成画像の画質を低下させる他の原
因として、上記フェライト粒子からなるキャリアが、フ
ェライト粉を焼結して製造されるため小粒径化が困難で
あることや、完全な球状に形成できないため流動性が悪
いこと等もあげられる。そこで近時、上記フェライト粒
子からなるキャリアの問題点を解消して、形成画像の高
画質化を図るべく、結着樹脂からなる粒子中に磁性粉を
分散させた軽量なキャリア、いわゆるバインダー型のキ
ャリアについての研究、開発が盛んに行われている。
【0006】バインダー型のキャリアは、スチレン−ア
クリル系等の結着樹脂、フェライト粉等の磁性粉および
その他の添加剤を溶融混練し、ついで粉砕し分級するこ
とで製造される。このバインダー型のキャリアは、上記
フェライト粒子より軽量であるため、磁気ブラシが遠心
力によって大きく伸びることがない上、慣性力が小さい
ため感光体の表面を傷つけたり、感光体の表面に静電付
着したトナーを掻き取ったり付着位置をずらしたりする
ことがない。
【0007】ところで、バインダー型キャリアの帯電制
御は、通常トナーで用いられているニグロシン、四級ア
ンモニウム塩、クロム染料などの帯電制御剤を添加する
ことにより行われているが、重量分率で過半を占める磁
性粉による帯電制御は必ずしも積極的に行われていなか
った。また、磁性粉は、磁性を帯びていることから凝集
し易いので、結着樹脂中に均一に分散されない場合が多
く、良好な磁気特性を有するキャリアが得られ難かっ
た。
【0008】そこで、酸化マグネシウムや酸化アルミニ
ウム等の正帯電性無機物、または、シリカやケイ酸アル
ミニウム等の負帯電性無機物により表面処理した磁性粉
を用いることによって、結着樹脂中における磁性粉の分
散性を向上させ、帯電制御が容易で、磁気特性の良いキ
ャリアが提案された(特開平1−123250号公報、
同1−123251号公報)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁性粉
の表面処理を行う無機物が、2次凝集により一定形状を
有さず磁性粉に均一に付着されない場合が多く、無機物
が均一に付着されていない磁性粉が凝集して結着樹脂中
での分散性が不十分となり、得られたキャリアの個々に
安定した磁気特性を付与することが困難であるという問
題があった。
【0010】また、磁性粉表面に付着した無機物は、結
着樹脂と磁性粉を溶融混練した後でも磁性粉にあまり強
固に付着されず、磁性粉がキャリア表面に露出している
場合は磁性粉から無機物が欠落し易いため、キャリアの
帯電性が次第に低下するという問題があった。さらに、
磁性粉表面に付着した無機物は、結着樹脂との馴染みも
悪く磁性粉と結着樹脂とを一体化させることが困難であ
り、キャリアが割れて磁性粉が脱落し易いので、磁性粒
子の帯電性が次第に低下するとともに、この脱落した磁
性粉が形成画像を汚染するという問題があった。
【0011】そこで、本発明の目的は、以上の事情に鑑
み、キャリアやトナーとして好適に使用でき、結着樹脂
中での磁性粉の分散性が均一であり、個々の磁性粒子が
安定した磁気特性および帯電性を有する磁性粒子を提供
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】上記課題を解
決するための本発明の磁性粒子は、結着樹脂と磁性粉と
を含む溶融混練物であって、溶融混練時の温度より低い
ガラス転移点を有し、かつ磁性粉より小さい粒径の微粉
末にて表面処理された磁性粉を用いることを特徴とする
ものである。
【0013】上記構成による本発明の磁性粒子によれ
ば、磁性粉の粒径より小さい微粉末を、磁性粉に混合す
ることで、ファンデルワールス力やクーロン力等によっ
て磁性粉表面に微粉末が付着し、この表面に付着した微
粉末が障害となり磁性粉同士の磁力による凝集を防ぐこ
とができる。これにより、磁性粉は、結着樹脂と溶融混
練する際等に、結着樹脂中に均一に分散され、得られた
個々の磁性粒子には、磁性粉が均一に分散されることに
なり、均一な磁気特性を有する磁性粒子が得られる。
【0014】また、微粉末は、磁性粉と結着樹脂との溶
融混練時の温度より低いガラス転移点を有するので、溶
融混練時に磁性粉表面に付着した微粉末が溶融し、磁性
粉表面を覆うように強固に付着する。また、結着樹脂が
溶融混練されることで、磁性粉表面における微粉末の溶
融物とが強固に接着されて結着樹脂と磁性粉とを良好に
馴染ませて一体化する。これにより、磁性粉から微粉末
が欠落することもなく、また、磁性粒子は割れ難くなっ
ているので、磁性粒子が割れて磁性粉が脱落することも
ない。従って、磁性粒子の個々には安定した磁気特性や
帯電特性を有することになり、2成分系現像剤のキャリ
アとした場合には、トナーに安定した帯電性を与えるこ
とができる。
【0015】即ち、本発明の磁性粒子によれば、磁性粉
は、表面に微粉末が付着されているため、結着樹脂中に
分散させた際の分散性、分散安定性にすぐれており、再
凝集することがないので、生成された磁性粒子中に磁性
粉がほぼ均一に分散され、磁気特性にすぐれた磁性粒子
となる。また、結着樹脂と磁性粉との溶融混練時には、
上記磁性粉の表面には溶融混練温度より低いガラス転移
点を有する微粉末が均一に付着されるため、磁性粉に付
着した微粉末と磁性粒子の結着樹脂とが磁性粒子中でほ
ぼ均一に混和した状態となって、磁性粉と結着樹脂とが
一体化する。このため、両者の界面から割れが発生した
り、磁性粉が磁性粒子から脱落したりするおそれがな
く、製造された磁性粒子は、耐久性にすぐれたものとな
る。
【0016】以下に本発明の磁性粒子について説明す
る。上記のように、本発明の磁性粒子は、結着樹脂と磁
性粉とを含む溶融混練物からなり、上記磁性粉が、溶融
混練時の温度より低いガラス転移点を有する微粉末にて
表面処理されたものであることを特徴とする。結着樹脂
としては、従来公知の種々の樹脂を使用することがで
き、たとえば、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポ
リ−α−メチルスチレン、スチレン−クロロスチレン共
重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブ
タジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、ス
チレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共
重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチ
レン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル
酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合
体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン
−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタク
リル酸エチル共重合体、(スチレン−メタクリル酸エチ
ル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、
スチレン−メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレ
ン−α−クロロアクリル酸メチル共重合体、スチレン−
アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のス
チレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単
独重合体または共重合体)、ポリ塩化ビニル、低分子量
ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、エチレン−ア
クリル酸エチル共重合体、ポリビニルブチラール、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹
脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シルコーン
樹脂、ケトン樹脂、キシレン樹脂、ポリアミド樹脂等が
あげられ、これらが単独で、または2種以上混合して用
いられる。中でも、スチレン系樹脂、特にスチレン−
(メタ)アクリル酸エステル共重合体が好ましい。
【0017】磁性粉としては、強磁性を示す金属やその
合金、各種のフェライト、あるいは適当に熱処理するこ
とによって強磁性を示す合金等、現在知られているあら
ゆる種類の磁性材料の粉末を使用することができる。強
磁性を示す金属としては、鉄、コバルト、ニッケル等が
あげられ、上記のようにこれらの金属を含有する合金を
使用することもできる。フェライトとしては、たとえば
四三酸化鉄(Fe3 4)、三二酸化鉄(γ−Fe
2 3 )、酸化鉄亜鉛(ZnFe2 4 )、酸化鉄イットリ
ウム(Y3 Fe5 12)、酸化鉄カドミウム(CdFe
2 4 )、酸化鉄ガドリニウム(Gd3 Fe5 4 )、酸化
鉄銅(CuFe2 4 )、酸化鉄鉛(PbFe1219)、酸化鉄
ネオジム(NdFeO3 )、酸化鉄バリウム(BaFe
1219)、酸化鉄マグネシウム(MgFe2 4 )、酸化鉄
マンガン(MnFe2 4 )、酸化鉄ランタン(LaFeO3
等があげられる。また熱処理によって強磁性を示す合金
としては、たとえばマンガン−銅−アルミニウムや、マ
ンガン−銅−錫などの、マンガンと銅を含有するホイス
ラー合金等があげられる。これらは単独で使用される
他、2種以上を併用することもできる。
【0018】磁性粉の粒径についてはとくに限定され
ず、通常のバインダー型キャリアに使用されるのと同程
度、すなわち0.01〜5μm程度が好ましい。磁性粉
の粒径が上記範囲を下回ると、飽和磁化の低下を招いた
りして、微小でかつ均一な粒径の磁性粒子が得られなく
なるおそれがある。また磁性粉の粒径が上記範囲を超え
ると、たとえ微粉末によって表面処理しても、分散性、
分散安定性が不十分になり、均質な磁気特性を有する磁
性粒子が得られなくなるおそれがある。
【0019】微粉末としては、有機系の樹脂であれば種
々のものを使用することができるが、溶融混練時の温度
より低いガラス転移点を有し、かつ上記磁性粉より小さ
い粒径のものであれば、特に限定されない。具体的に
は、上記結着樹脂と同様のものを使用でき、好ましくは
アクリル系重合体が使用される。微粉末のガラス転移点
は、結着樹脂と磁性粉との溶融混練時の温度より低いこ
とに限定されるが、50〜170℃、好ましくは60〜
130℃のものが使用され、より好ましくは、結着樹脂
より低いガラス転移点のものが良い。
【0020】微粉末の粒径は、磁性粉の粒径より小さい
方が好ましく、磁性粉の粒径に対して5〜75%程度の
範囲のもの、より好ましくは、磁性粉粒径の25%前後
のものが使用される。また、微粉末と磁性粉との配合割
合は、磁性粉100重量部に対して、0.1〜10重量
部、好ましくは0.3〜5重量部の割合で配合される。
【0021】この微粉末による磁性粉の表面処理は、ヘ
ンシェルミキサー、乾式ブレンダー、ボールミル等を用
いて微粉末と磁性粉とをドライブレンドすることで行わ
れる。そして、この微粉末にて表面処理した磁性粉と結
着樹脂との配合割合は、結着樹脂100重量部に対して
200〜1000重量部の割合で配合される。
【0022】本発明の磁性粒子は、微粉末で表面処理し
た磁性粉と、結着樹脂とを、ヘンシェルミキサー、乾式
ブレンダー、ボールミル等によって均質に予備混練し、
あるいは直接一軸または二軸の押出混練機等を用いて溶
融混練した後、粉砕分級することで製造される。なお、
溶融混練時の温度は、結着樹脂の種類によって、適宜設
定されるが、80〜250℃、好ましくは100〜20
0℃の温度に設定される。
【0023】得られた磁性粒子の粒径は、20〜400
μm、好ましくは30〜200μm程度にされる。本発
明の磁性粒子は、2成分系現像剤のいわゆるバインダー
型キャリアとして好適に使用でい、上記各成分以外に適
宜、電荷制御剤やオフセット防止剤(離型剤)、架橋剤
等の種々の添加剤を配合することができる。
【0024】また、本発明の磁性粒子は、1成分系現像
剤としての磁性トナーとしても使用でき、この場合、上
記各成分に加えて着色剤を配合することができる。電荷
制御剤は、帯電極性によって、正電荷制御用と負電荷制
御用の2種の電荷制御剤がある。正電荷制御用の電荷制
御剤としては、塩基性窒素原子を有する有機化合物、例
えば塩基性染料、アミノピリン、ピリミジン化合物、多
核ポリアミノ化合物、アミノシラン類等や、上記各化合
物で表面処理された充填剤等があげられる。
【0025】負電荷制御用の電荷制御剤としては、ニグ
ロシンベース(CI5045)、オイルブラック(CI26150
)、ボントロンS、スピロンブラック等の油溶性染
料;スチレン−スチレンスルホン酸共重合体等の電荷制
御性樹脂;カルボキシ基を含有する化合物(例えばアル
キルサリチル酸金属キレート等)、金属錯塩染料、脂肪
酸金属石鹸、樹脂酸石鹸、ナフテン酸金属塩等があげら
れる。
【0026】電荷制御剤は、結着樹脂100重量部に対
して0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜8重量部
の割合で使用される。オフセット防止剤は磁性粒子の凝
集を防止するためのもので、脂肪族系炭化水素、脂肪族
金属塩類、高級脂肪酸類、脂肪酸エステル類もしくはそ
の部分ケン化物、シリコーンオイル、各種ワックス等が
あげられる。中でも、重量平均分子量が1000〜10
000程度の脂肪族系炭化水素が好ましい。具体的に
は、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、
パラフィンワックス、炭素原子数4以上のオレフィン単
位からなる低分子量のオレフィン重合体、シリコーンオ
イル等の1種または2種以上の組み合わせが適当であ
る。
【0027】オフセット防止剤は、結着樹脂100重量
部に対して0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜8
重量部の割合で使用される。架橋剤は、結着樹脂や磁性
粉表面に付着した微粉末を架橋させて、磁性粒子の機械
的あるいは熱的特性を改善するとともに、磁性粉と結着
樹脂とをより一層強固に一体化するために配合されるも
ので、たとえばジビニルベンゼン等のジビニル化合物;
ジアリルフタレート、ジアリルイソフタレート、ジアリ
ルアジペート、ジアリルグリコレート、ジアリルマレエ
ート、ジアリルセバケート等のジアリル化合物;トリア
リルホスフェート、トリアリルアコニテート、トリアリ
ルシアヌレート、トリメリット酸アリルエステル、ピロ
メリット酸アリルエステル等のトリアリル化合物;1,
6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグ
リコールジアクリレート、エチレングリコールジアクリ
レート、ジエチレングリコールジアクリレート、ポリエ
チレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリ
コールジアクリレート、ブチレングリコールジアクリレ
ート、ペンタエリスリトールジアクリレート、1,4−
ブタンジオールジアクリレート等のジアクリレート化合
物;トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート等のトリアクリレート
化合物;1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、
ネオペンチルグリコールジメタクリレート、エチレング
リコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメ
タクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、ブチ
レングリコールジメタクリレート等のジメタクリレート
化合物;トリメチロールプロパントリメタクリレート等
のトリメタクリレート化合物;ジペンタエリスリトール
ヘキサアクリレート、テトラメチロールメタンテトラア
クリレート、N,N,N′,N′−テトラキス(β−ヒ
ドロキシエチル)エチレンジアミンのアクリル酸エステ
ル等のポリ(メタ)アクリレート化合物;アリルアクリ
レート、アリルメタクリレート等のアリル−アクリル系
化合物;N,N′−メチレンビスアクリルアミド、N,
N′−メチレンビスメタクリルアミド等のアクリルアミ
ド化合物;ポリウレタンアクリレート、エポキシアクリ
レート、ポリエーテルアクリレート、ポリエステルアク
リレート等のプレポリマーなどがあげられる。
【0028】架橋剤は、結着樹脂100重量部に対して
0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部の
割合で使用される。なお、本発明の磁性粒子をキャリア
に使用する場合には、架橋剤をこれ以上の割合で配合し
ても差し支えない。本発明の磁性粒子を、磁性トナーと
して使用する場合には、さらに、着色剤を配合すること
もできる。
【0029】着色剤としては、カーボンブラック、アニ
リンブルー、カルコオイルブルー、クロムイエロー、ウ
ルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キノリン
イエロー、メチレンブルークロライド、フタロシアニン
ブルー、マラカイトグリーン、ローズベンガル等、従来
公知の種々の着色剤を使用することができる。着色剤
は、結着樹脂100重量部に対して1〜15重量部、好
ましくは5〜10重量部の割合で使用される。
【0030】そして、キャリアや磁性トナーとして用い
る場合の磁性粒子は、高解像度の画像を得るために、平
均粒径が、キャリアの場合には50〜70μm以下、磁
性トナーの場合には5〜10μm以下が望ましい。な
お、本発明の磁性粒子は、前記のように、帯電性のトナ
ーとともに2成分系の現像剤を構成するキャリアとして
使用できる他、1成分系の現像剤としての磁性トナーや
磁気ディスプレイ等の種々の分野に使用することができ
る。
【0031】
【実施例】以下に本発明を、実施例、比較例に基づいて
説明する。実施例 磁性粉として、平均粒径0.5μmのマグネタイト(チ
タン工業社製の品番BL−100)100重量部と、微
粉末として、平均粒径0.1μmのアクリル微粉末(ポ
リメチルメタクリレート、Tg70℃)1重量部とを、
ヘンシェルミキサーにて混合し、アクリル微粉末を磁性
粉表面に付着させた表面処理磁性粉を得た。
【0032】この表面処理をした磁性粉100重量部
と、結着樹脂として、スチレン−アクリル系共重合体5
0重量部と、カーボン2.5重量部とを一緒にヘンシェ
ルミキサーにて混合した後、この混合物を溶融混練温度
となるシリンダ温度170℃に設定した2軸混練機にて
溶融混練し、次いで、粉砕分級して、平均粒径80μm
の磁性粒子を作製した。
【0033】実施例2 微粉末の粒径が磁性粉の粒径より大きい、平均粒径が、
1μmのアクリル微粉末を用いた他は、上記実施例1と
同様にして磁性粒子を作製した。実施例3 微粉末のガラス転移点が結着樹脂のガラス転移点より高
い、ガラス転移点130℃のアクリル微粉末を用いた他
は、上記実施例1と同様にして磁性粒子を作製した。
【0034】比較例1 微粉末にて表面処理をしなかった磁性粉を用いた他は、
上記実施例1と同様にして磁性粒子を作製した。比較例2 微粉末として、ガラス転移点が200℃のアクリル微粉
末を用いた他は、上記実施例と同様にして磁性粒子を作
製した。
【0035】比較例3 磁性粉を水中に分散し、60℃に加熱しながら硫酸によ
り、pH2.0に調整し、攪拌を続けながらアルミン酸
ソーダ水溶液を徐々に加え、添加終了後ろ過し、加熱焼
成することによりアルミナ表面処理磁性粉を得た。次い
で、このアルミナ表面処理磁性粉を用いた他は、上記実
施例と同様にして磁性粉を作製した。
【0036】上記各実施例、比較例について以下の各試
験を行い、特性を評価した。実用試験 実施例および比較例で製造した磁性粒子をバインダ型キ
ャリアとして用い、平均粒径10μmのトナー〔三田工
業(株)製のDC4585用〕と、キャリアとトナーの
重量比19:1の割合で混合し2成分系の現像剤を作製
し、以下の各測定を行って、特性を評価した。
【0037】 画像濃度測定 各現像剤を、三田工業(株)製の普通紙複写機(型番D
C4585)にスタート現像剤として使用するととも
に、現像剤に使用したのと同じトナーを補給用トナーと
して使用しつつ、黒白原稿の20万枚の連続複写を行
い、画像形成1枚目(初期)、2万枚目および20万枚
目の形成画像における画像濃度を、反射濃度計(東京電
色社製の型番TC−6D)を用いて測定した。
【0038】 かぶり濃度測定 上記画像形成1枚目(初期)、2万枚目および20万枚
目の形成画像の余白部分の濃度を、上記反射濃度計を用
いて測定した。 ブローオフ帯電量測定 上記20万枚の連続複写前(初期)、2万枚複写後およ
び20万枚複写後における現像剤の帯電量を、東芝ケミ
カル社製のブローオフ帯電量測定器を用いて測定した。
【0039】これらの測定結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】表1より、比較例1〜3の磁性粒子をキャ
リアとして含有する現像剤は、複写枚数の増加にともな
って画像濃度が低下し、かぶり濃度が上昇するととも
に、ブローオフ帯電量が低下したのに対し、実施例1〜
3のものは、20万枚の連続複写を行っても、各特性に
ほとんど変化がみられず、形成画像も良好であった。従
って、実施例の磁性粒子は耐久性にすぐれたものである
ことが確認された。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
結着樹脂中での磁性粉の分散性、分散安定性がよく、個
々の磁性粒子の磁気特性および帯電性にすぐれ、しかも
キャリアとした場合、トナーに安定した帯電性を与える
ことのできるバインダー型の磁性粒子が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/083

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結着樹脂と磁性粉とを含む溶融混練物から
    なり、上記磁性粉が、溶融混練時の温度より低いガラス
    転移点を有する微粉末にて表面処理されたものであるこ
    とを特徴とする磁性粒子。
JP4300835A 1992-11-11 1992-11-11 磁性粒子 Pending JPH06148946A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4300835A JPH06148946A (ja) 1992-11-11 1992-11-11 磁性粒子

Applications Claiming Priority (1)

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JP4300835A JPH06148946A (ja) 1992-11-11 1992-11-11 磁性粒子

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996036668A3 (en) * 1995-05-16 1997-06-26 Du Pont Polymer-coated inorganic particles
CN102532523A (zh) * 2010-12-30 2012-07-04 上海杰事杰新材料(集团)股份有限公司 一种磁性聚酰胺复合材料的原位水解制备方法

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