JPH0555881B2 - - Google Patents
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- JPH0555881B2 JPH0555881B2 JP56117987A JP11798781A JPH0555881B2 JP H0555881 B2 JPH0555881 B2 JP H0555881B2 JP 56117987 A JP56117987 A JP 56117987A JP 11798781 A JP11798781 A JP 11798781A JP H0555881 B2 JPH0555881 B2 JP H0555881B2
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B11/00—Automatic controllers
- G05B11/01—Automatic controllers electric
- G05B11/32—Automatic controllers electric with inputs from more than one sensing element; with outputs to more than one correcting element
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05D—SYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
- G05D23/00—Control of temperature
- G05D23/19—Control of temperature characterised by the use of electric means
- G05D23/1917—Control of temperature characterised by the use of electric means using digital means
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- General Physics & Mathematics (AREA)
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- Automation & Control Theory (AREA)
- Feedback Control In General (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
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- Electric Stoves And Ranges (AREA)
- Electric Ovens (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、エナメル線焼付炉の制御方式に関
し、特に、炉内温度分布を形成する複数点の温度
からなる制御量が多変数であるエナメル線焼付炉
の制御方式に係わる。
し、特に、炉内温度分布を形成する複数点の温度
からなる制御量が多変数であるエナメル線焼付炉
の制御方式に係わる。
従来から、銅線、アルミ線などに絶縁塗料を焼
付けて、電動モータ等に用いる絶縁電線を製造す
るための熱風循環式エナメル線焼付炉が知られて
いる。この焼付炉は、第1図に示すように、心線
走行路1の線入口2から線出口3に向つて心線4
が走行し、心線に予じめ塗布されている焼付用ワ
ニス(例えば、エステル系、あるいはホルマリン
系樹脂)の溶剤を、ダンパー(開閉器)5から供
給される燃焼用ガスで高温とし、触媒6により燃
焼させ、ブロア7で高温空気を図の矢印方向に循
環させるものである。
付けて、電動モータ等に用いる絶縁電線を製造す
るための熱風循環式エナメル線焼付炉が知られて
いる。この焼付炉は、第1図に示すように、心線
走行路1の線入口2から線出口3に向つて心線4
が走行し、心線に予じめ塗布されている焼付用ワ
ニス(例えば、エステル系、あるいはホルマリン
系樹脂)の溶剤を、ダンパー(開閉器)5から供
給される燃焼用ガスで高温とし、触媒6により燃
焼させ、ブロア7で高温空気を図の矢印方向に循
環させるものである。
この炉において、前記の、エアー8の供給量
(従つて、このエアー量に応じて供給されるガス
9(例えば、ブタン)の供給量)を調節するダン
パー5の他に各所にダンパーが設けられている。
即ち、炉体上部に設けたダンパー10は炉体から
排気されるエアー量を調節するものである。
(従つて、このエアー量に応じて供給されるガス
9(例えば、ブタン)の供給量)を調節するダン
パー5の他に各所にダンパーが設けられている。
即ち、炉体上部に設けたダンパー10は炉体から
排気されるエアー量を調節するものである。
11は圧力室を形成するダンパーで、炉体から
の熱風をシールするものである。12はダンパー
13と共に、蒸発帯EZ上部に直接熱風を送るダ
ンパーである。また、14は硬化帯CZと蒸発帯
EZに熱風を分流するダンパーで、これにより硬
化帯と蒸発帯の風量が変化し、焼付線の焼度に影
響する。
の熱風をシールするものである。12はダンパー
13と共に、蒸発帯EZ上部に直接熱風を送るダ
ンパーである。また、14は硬化帯CZと蒸発帯
EZに熱風を分流するダンパーで、これにより硬
化帯と蒸発帯の風量が変化し、焼付線の焼度に影
響する。
これらのダンパー5,10,11,12,14
の開度を調節することにより、蒸発帯EZ、硬化
帯CZに最適な温度分布を与え、心線に塗布され
たワニスの焼付具合を決定することができる。な
お、上記ダンパーに代えて、回転軸に固定された
複数枚のブレードの回転数を変化させることによ
り流量を調節する電動送排風機を用いることもで
きる。
の開度を調節することにより、蒸発帯EZ、硬化
帯CZに最適な温度分布を与え、心線に塗布され
たワニスの焼付具合を決定することができる。な
お、上記ダンパーに代えて、回転軸に固定された
複数枚のブレードの回転数を変化させることによ
り流量を調節する電動送排風機を用いることもで
きる。
このような温度分布を計測するために、炉体の
各所に温度検出点を設ける。即ち、硬化帯と蒸発
帯に熱風を分流させる前の測定点16、炉体から
の熱風吹出しとダンパー11からの冷風の合流点
にある測定点17、硬化帯中部の測定点18、蒸
発帯上部の測定点19、蒸発帯下部の測定点20
である。
各所に温度検出点を設ける。即ち、硬化帯と蒸発
帯に熱風を分流させる前の測定点16、炉体から
の熱風吹出しとダンパー11からの冷風の合流点
にある測定点17、硬化帯中部の測定点18、蒸
発帯上部の測定点19、蒸発帯下部の測定点20
である。
一般に、1つの炉は線径が0.6〜2mmφ程度の
多種の電線の焼付を行なうが、線速は線径によつ
て異なり、かつ炉は例えば2体1組で、1本の炉
において例えば10組70本もの焼付を同時に行なう
が、当然隣の炉の熱的影響を受け、しかも線径に
よつて、またワニスの種類によつてもガスの定常
供給量も異なる。
多種の電線の焼付を行なうが、線速は線径によつ
て異なり、かつ炉は例えば2体1組で、1本の炉
において例えば10組70本もの焼付を同時に行なう
が、当然隣の炉の熱的影響を受け、しかも線径に
よつて、またワニスの種類によつてもガスの定常
供給量も異なる。
このような事情の下で、炉の温度を制御するた
めに、例えば、測定点16の温度をダンパー5
で、測定点17の温度をダンパー11で、測定点
20の温度をダンパー10でそれぞれPI調節計
により制御する技法が考えられ、かつ実施されて
いる。しかしながら、この技法では、測定点1
6,17の温度は所望の一定値に制御することは
できても、本実施例で重要な制御量である点1
8,19,20の各温度を所定の温度分布または
勾配に調節することができないという重大な難点
を相伴している。
めに、例えば、測定点16の温度をダンパー5
で、測定点17の温度をダンパー11で、測定点
20の温度をダンパー10でそれぞれPI調節計
により制御する技法が考えられ、かつ実施されて
いる。しかしながら、この技法では、測定点1
6,17の温度は所望の一定値に制御することは
できても、本実施例で重要な制御量である点1
8,19,20の各温度を所定の温度分布または
勾配に調節することができないという重大な難点
を相伴している。
これは、測定点温度の何れか一つを所望の値に
制御するために、1つのダンパーを調整すれば、
当該点の温度はその所望値に調節できたとして
も、他の点における温度もことごとく変化してし
まうからである。
制御するために、1つのダンパーを調整すれば、
当該点の温度はその所望値に調節できたとして
も、他の点における温度もことごとく変化してし
まうからである。
即ち、多数の制御量(本実施例の場合、点1
7,18,19,20における温度)を含む多数
の測定量(本実施例の場合、点16,17,1
8,19,20における温度)が、多数の操作量
(本実施例の場合、ダンパー5,10,11,1
2,14の開度)の何れか1つを操作したとき、
それぞれ変動する場合の制御(多変数制御)にお
いて、測定量の測定により、各制御量が所望の値
になるようにそれぞれの操作量を同時に、かつ自
動的に制御することは、従来技術では不可能であ
つた。
7,18,19,20における温度)を含む多数
の測定量(本実施例の場合、点16,17,1
8,19,20における温度)が、多数の操作量
(本実施例の場合、ダンパー5,10,11,1
2,14の開度)の何れか1つを操作したとき、
それぞれ変動する場合の制御(多変数制御)にお
いて、測定量の測定により、各制御量が所望の値
になるようにそれぞれの操作量を同時に、かつ自
動的に制御することは、従来技術では不可能であ
つた。
また、このような多変数の制御量と操作量の相
関関係で、かかる各対の制御量−操作量に依る制
御方式では、制御量の安定性が悪く、かつ応答性
に劣るという難点があつた。
関関係で、かかる各対の制御量−操作量に依る制
御方式では、制御量の安定性が悪く、かつ応答性
に劣るという難点があつた。
従つて、本発明の主目的は、エナメル線焼付炉
の多変数制御を行うにあたり、炉温からなる複数
の制御量を含む測定量の検出要素により、各制御
量がそれぞれ所望の値(設定目標値)になるよう
に複数の操作量を同時に、かつ自動的に制御する
エナメル線焼付炉の制御方式(系)を提供するこ
とである。
の多変数制御を行うにあたり、炉温からなる複数
の制御量を含む測定量の検出要素により、各制御
量がそれぞれ所望の値(設定目標値)になるよう
に複数の操作量を同時に、かつ自動的に制御する
エナメル線焼付炉の制御方式(系)を提供するこ
とである。
本発明の他の目的は、かかる方式において安定
性および(または)応答性の一段と同上した制御
手段を提供することである。
性および(または)応答性の一段と同上した制御
手段を提供することである。
以下、本発明によるエナメル線焼付炉の制御方
式を、熱風循環式エナメル線焼付炉の温度制御に
適用した実施例につき図面に基づき詳述する。
式を、熱風循環式エナメル線焼付炉の温度制御に
適用した実施例につき図面に基づき詳述する。
先ず、本実施例では、第1図に示す各ダンパー
5,10,11,12,14はそれぞれステツピ
ングモータM5,M10,M11,M12,M1
4によりその開度が調節され、かつ点16,1
7,18,19,20に熱電対が設置されてい
る。各ステツピングモータは入力信号(実線で示
す)が印加され、かつ出力信号(点線で示す)が
発生される。また、各熱電対からは出力信号が生
起される。これらの信号はI/O(A/D)コン
トローラ25でA/D変換されてCPU26(ヒ
ユーレツトパツカード社製HP1000Mシリーズ)
へ供給され、そこで演算、制御された信号が、再
びコントローラ25でD/A変換されて各ダンパ
ーのステツピングモータへ印加される。
5,10,11,12,14はそれぞれステツピ
ングモータM5,M10,M11,M12,M1
4によりその開度が調節され、かつ点16,1
7,18,19,20に熱電対が設置されてい
る。各ステツピングモータは入力信号(実線で示
す)が印加され、かつ出力信号(点線で示す)が
発生される。また、各熱電対からは出力信号が生
起される。これらの信号はI/O(A/D)コン
トローラ25でA/D変換されてCPU26(ヒ
ユーレツトパツカード社製HP1000Mシリーズ)
へ供給され、そこで演算、制御された信号が、再
びコントローラ25でD/A変換されて各ダンパ
ーのステツピングモータへ印加される。
次に、かかる制御方式について第2図に基づき
詳述する。
詳述する。
同方式において、制御対象であるエナメル線焼
付炉30の、温度からなる複数の制御量(点1
7,18,19,20における温度) Y=Y1 Y2 Y3 Y4 を含む複数の測定量(点16,17,18,1
9,20における温度) Y1 Y2 Y3 Y4 Y5 が流量調節装置の流量を調節する、例えばダンパ
ーの開度のような操作量(ダンパー5,10,1
1,12,14の開度) U=U1 U2 U3 U4 U5 の何れによつても変動する場合に、制御量がその
目標値 YR=YR1 YR2 YR3 YR4 に調節されるように操作量を制御せんとするもの
である。
付炉30の、温度からなる複数の制御量(点1
7,18,19,20における温度) Y=Y1 Y2 Y3 Y4 を含む複数の測定量(点16,17,18,1
9,20における温度) Y1 Y2 Y3 Y4 Y5 が流量調節装置の流量を調節する、例えばダンパ
ーの開度のような操作量(ダンパー5,10,1
1,12,14の開度) U=U1 U2 U3 U4 U5 の何れによつても変動する場合に、制御量がその
目標値 YR=YR1 YR2 YR3 YR4 に調節されるように操作量を制御せんとするもの
である。
制御量Y1〜Y4は、引出し点31から引出され
て目標値YR1〜YR4の差引き点32へそれぞれ接
続され、制御量と目標値の差 Y1 〓 〓 〓 Y4−YR1 〓 〓 〓 −YR4=ε1 〓 〓 〓 ε4 を得ている。
て目標値YR1〜YR4の差引き点32へそれぞれ接
続され、制御量と目標値の差 Y1 〓 〓 〓 Y4−YR1 〓 〓 〓 −YR4=ε1 〓 〓 〓 ε4 を得ている。
これらの差ε1〜ε4は、演算要素Cに印加され
る。要素Cは C11 〓 〓 C51……… ………C14 〓 〓 C54 と記述される行列で、 C11 〓 〓 〓 C51……… ………C14 〓 〓 〓 C54ε1 〓 〓 〓 ε4=U′c1 〓 〓 〓 U′c5 の操作変数U′c1〜U′c5を線形処理により与えるも
のである。これらの操作変数はそれぞれ積分器I1
〜I5に印加され、積分動作が遂行されて量Uc1〜
Uc5として各操作量U1〜U5に印加される。
る。要素Cは C11 〓 〓 C51……… ………C14 〓 〓 C54 と記述される行列で、 C11 〓 〓 〓 C51……… ………C14 〓 〓 〓 C54ε1 〓 〓 〓 ε4=U′c1 〓 〓 〓 U′c5 の操作変数U′c1〜U′c5を線形処理により与えるも
のである。これらの操作変数はそれぞれ積分器I1
〜I5に印加され、積分動作が遂行されて量Uc1〜
Uc5として各操作量U1〜U5に印加される。
この量Ucは、積分機能が遂行される結果、次
のように表わされる。
のように表わされる。
Uc(t)=Uc(t−1)+C11
〓
〓
〓
C51……
……C14
〓
〓
〓
C54ε1
〓
〓
〓
ε4
この積分動作とは、積分器による線形の積分機
能のみならず、積分機能を含む、あるいはこれと
類似する動作を包含するものである。
能のみならず、積分機能を含む、あるいはこれと
類似する動作を包含するものである。
また、積分動作には、動的補償を含ませるよう
にしてもよい。
にしてもよい。
この演算要素Cの各要素
C11
〓
〓
C51………
………C14
〓
〓
C54
は、制御対象としてのエナメル線焼付炉30を自
動制御する前に、予じめその制御対象をモデルと
して最適制御理論と、目標値YR1〜YR4を与える
ときの、操作変数U′c1〜U′c5、操作量U1〜U5、制
御量Y1〜Y4の挙動のシユミレーシヨンとを評価
することにより求め、最も適切に定められるもの
である(“Control System Design for Furnace
by Using CAD”by K.Furuta et al
Symposium on the Theory and Application
of Digital Control,Delhi,Session 20,1982
参照)。なお、具体的には、この演算要素Cの各
要素 C11 〓 〓 C51……… ………C14 〓 〓 C54 は、良く知られている2次評価関数を最小にする
最適制御法を用いて求められる。例えば、文献
(工業技術社昭和57年6月1日発行、「計装」6月
号1982、第74頁−第79頁、中村佳則著「エナメル
線焼付炉の多変数制御」)に記載されているよう
に、(2)式で表される数式モデルに対して、2次評
価関数を用いた最適制御法として、この関数を最
小にするときの「F2」として与えられる(同文
献第77頁、右欄下から第17行)。
動制御する前に、予じめその制御対象をモデルと
して最適制御理論と、目標値YR1〜YR4を与える
ときの、操作変数U′c1〜U′c5、操作量U1〜U5、制
御量Y1〜Y4の挙動のシユミレーシヨンとを評価
することにより求め、最も適切に定められるもの
である(“Control System Design for Furnace
by Using CAD”by K.Furuta et al
Symposium on the Theory and Application
of Digital Control,Delhi,Session 20,1982
参照)。なお、具体的には、この演算要素Cの各
要素 C11 〓 〓 C51……… ………C14 〓 〓 C54 は、良く知られている2次評価関数を最小にする
最適制御法を用いて求められる。例えば、文献
(工業技術社昭和57年6月1日発行、「計装」6月
号1982、第74頁−第79頁、中村佳則著「エナメル
線焼付炉の多変数制御」)に記載されているよう
に、(2)式で表される数式モデルに対して、2次評
価関数を用いた最適制御法として、この関数を最
小にするときの「F2」として与えられる(同文
献第77頁、右欄下から第17行)。
また、演算要素Cの各要素[C11……C54]は、
行列で表される固有値であつて、操作量Uc=
[Uc1……Uc5]の操作により温度制御量Y=[Y1
……Y4]を温度目標値[YR1……YR4]に可及的
速やかに接近させる一種の比例定数的な特性を有
している。したがつて、この要素は経時的に変化
することはない。
行列で表される固有値であつて、操作量Uc=
[Uc1……Uc5]の操作により温度制御量Y=[Y1
……Y4]を温度目標値[YR1……YR4]に可及的
速やかに接近させる一種の比例定数的な特性を有
している。したがつて、この要素は経時的に変化
することはない。
また、引出し点31は、フイードバツク要素F
を介して差引き点33に接続されている。これに
より、制御量Y1〜Y4を含む測定量Y1〜Y5にフイ
ードバツク動作が線形処理により遂行され操作量
U1〜U5へ減算的に印加される。このフイードバ
ツク動作には、動的補償を含ませるようにしても
よい。フイードバツクの出力UFは、 UF=UF1 〓 〓 〓 UF5=F11 〓 〓 〓 F51……… ………F15 〓 〓 〓 F55Y1 〓 〓 〓 Y5 である。このフイードバツク要素Fの各要素 F11 〓 〓 F15……… ………F51 〓 〓 F55 も、制御系の固有の特性を安定化させるように前
述の最適制御理論と、シユミレーシヨンとにより
予じめ求められるものである。なお、具体的に
は、この演算要素Fの各要素 F11 〓 〓 F15……… ………F51 〓 〓 F55 は、良く知られている2次評価関数を最小にする
最適制御法を用いて求められる。例えば、文献
(工業技術社昭和57年6月1日発行、「計装」6月
号1982、第74頁−第79頁、中村佳則著「エナメル
線焼付炉の多変数制御」)に記載されているよう
に、(2)式で表される数式モデルに対して、2次評
価関数を用いた最適制御法として、この関数を最
小にするときの「F1」として与えられる(同文
献第77頁、右欄下から第17行)。
を介して差引き点33に接続されている。これに
より、制御量Y1〜Y4を含む測定量Y1〜Y5にフイ
ードバツク動作が線形処理により遂行され操作量
U1〜U5へ減算的に印加される。このフイードバ
ツク動作には、動的補償を含ませるようにしても
よい。フイードバツクの出力UFは、 UF=UF1 〓 〓 〓 UF5=F11 〓 〓 〓 F51……… ………F15 〓 〓 〓 F55Y1 〓 〓 〓 Y5 である。このフイードバツク要素Fの各要素 F11 〓 〓 F15……… ………F51 〓 〓 F55 も、制御系の固有の特性を安定化させるように前
述の最適制御理論と、シユミレーシヨンとにより
予じめ求められるものである。なお、具体的に
は、この演算要素Fの各要素 F11 〓 〓 F15……… ………F51 〓 〓 F55 は、良く知られている2次評価関数を最小にする
最適制御法を用いて求められる。例えば、文献
(工業技術社昭和57年6月1日発行、「計装」6月
号1982、第74頁−第79頁、中村佳則著「エナメル
線焼付炉の多変数制御」)に記載されているよう
に、(2)式で表される数式モデルに対して、2次評
価関数を用いた最適制御法として、この関数を最
小にするときの「F1」として与えられる(同文
献第77頁、右欄下から第17行)。
このフイードバツク要素「F」の入力は温度に
対応した電気信号であり、出力はこの電気信号に
フイードバツク要素「F」を演算して得られるダ
ンパーの開度に対応した電気信号である。積分器
「I」からの操作量Ucとフイードバツク要素
「F」の出力UFとを差引きするようにしている
が、フイードバツク要素「F」はネガテイブ・フ
イードバツクであり、両者を差引きすることによ
り、操作量Uc=[Uc1……Uc5]の操作により温
度制御量Y=[Y1……Y4]を温度目標値[YR1…
…YR4]に可及的速やかに接近させる制御系の固
有の特性を安定化させる性質をもつており、この
操作量により安定した制御が可能となる。フイー
ドバツク要素「F」の各要素「F11……F55」は、
上述の行列演算要素「C」の各要素「C11……
C54」と同様に行列で表される固有値であつて、
操作量Uc=[Uc1……Uc5]の操作により温度制
御量Y=[Y1……Y4]を温度目標値[YR1……
YR4]に可及的速やかに接近させる制御系の固有
の特性を安定化させる一種の比例定数的な特性を
有している。
対応した電気信号であり、出力はこの電気信号に
フイードバツク要素「F」を演算して得られるダ
ンパーの開度に対応した電気信号である。積分器
「I」からの操作量Ucとフイードバツク要素
「F」の出力UFとを差引きするようにしている
が、フイードバツク要素「F」はネガテイブ・フ
イードバツクであり、両者を差引きすることによ
り、操作量Uc=[Uc1……Uc5]の操作により温
度制御量Y=[Y1……Y4]を温度目標値[YR1…
…YR4]に可及的速やかに接近させる制御系の固
有の特性を安定化させる性質をもつており、この
操作量により安定した制御が可能となる。フイー
ドバツク要素「F」の各要素「F11……F55」は、
上述の行列演算要素「C」の各要素「C11……
C54」と同様に行列で表される固有値であつて、
操作量Uc=[Uc1……Uc5]の操作により温度制
御量Y=[Y1……Y4]を温度目標値[YR1……
YR4]に可及的速やかに接近させる制御系の固有
の特性を安定化させる一種の比例定数的な特性を
有している。
更に、引出し点34は、フイードフオワード要
素Nを介して加合せ点33へ接続されている。こ
れにより、目標値YR1〜YR4にフイードフオワー
ド動作即ち比例動作が線形処理により遂行されて
操作量U1〜U5へ加算的に印加される。このフイ
ードフオワード動作には、動的補償を含ませるよ
うにしてもよい。フイードフオワードの出力UN
は、 UN=UN1 〓 〓 〓 UN5=N11 〓 〓 〓 N51……… ………N14 〓 〓 〓 N54YR1 〓 〓 〓 YR4 である。
素Nを介して加合せ点33へ接続されている。こ
れにより、目標値YR1〜YR4にフイードフオワー
ド動作即ち比例動作が線形処理により遂行されて
操作量U1〜U5へ加算的に印加される。このフイ
ードフオワード動作には、動的補償を含ませるよ
うにしてもよい。フイードフオワードの出力UN
は、 UN=UN1 〓 〓 〓 UN5=N11 〓 〓 〓 N51……… ………N14 〓 〓 〓 N54YR1 〓 〓 〓 YR4 である。
この場合、
N11
〓
〓
N51………
………N14
〓
〓
N54
の各要素も、目標値に制御量が迅速に接近してそ
の立上りを早めるように前述と同様に最適制御理
論と、シユミレーシヨンとによつて予じめ求めら
れるものである。
の立上りを早めるように前述と同様に最適制御理
論と、シユミレーシヨンとによつて予じめ求めら
れるものである。
このように、操作量Uには、3種類の操作入力
が供給される結果、最終的には操作量Uは次のよ
うになる。
が供給される結果、最終的には操作量Uは次のよ
うになる。
U=Uc−UF+UN
操作量へ供給されるこれらの和出力
Uc−UF+UN
が所定の範囲を越えるときに、前記積分動作を停
止させるリミツタLが各操作ラインに介在されて
いる(第2図)。
止させるリミツタLが各操作ラインに介在されて
いる(第2図)。
第2図において、点線で囲む部分はCPUを表
わし、目標値YR1〜YR4の入力インターフエース
にはA/D変換のための入出力装置I/O−1、
操作量U1〜U5の出力インターフエースにはD/
A変換のための入出力装置I/O−2、制御量
Y1〜Y4を含む測定量Y1〜Y5の後向き経路への入
力インターフエースにはA/D変換のための入出
力装置I/O−3が介在されている(第1図)。
わし、目標値YR1〜YR4の入力インターフエース
にはA/D変換のための入出力装置I/O−1、
操作量U1〜U5の出力インターフエースにはD/
A変換のための入出力装置I/O−2、制御量
Y1〜Y4を含む測定量Y1〜Y5の後向き経路への入
力インターフエースにはA/D変換のための入出
力装置I/O−3が介在されている(第1図)。
このように構成されて成る多変数自動制御系は
次のように動作する。
次のように動作する。
先ず焼付炉30を働らかせて、制御量Y1〜Y4
を含む測定量Y1〜Y5に応じて積分動作の初期値
を設定する(第3図)。この初期値を設定するこ
とは、焼付炉30がスタート時には低温であるの
で、制御量Y1〜Y4と目標値YR1〜YR4の差εが大
きくなり、初期値を設定せずに積分動作を遂行す
れば操作量U1〜U5によるダンパーの開度の増加
にしたがつて目標値に達するのに長時間を要する
から、制御量Y1〜Y4と目標値YR1〜YR4の差εを
小さくして短時間で早く立ち上げるために積分動
作の初期値を与えておく必要があるためである。
次いで、CPUは目標値YR1〜YR4、制御量Y1〜Y4
を含む測定量Y1〜Y5のデータを読み取る。CPU
の演算要素C、フイードバツク要素F、フイード
フオワード要素Nはそれぞれ前述の行列式で表わ
される値に従つてその演算を遂行し、 U′c=U′c1 〓 〓 〓 U′c5=C11 〓 〓 〓 C51……… ………C14 〓 〓 〓 C54ε1 〓 〓 〓 ε4 UF=UF1 〓 〓 〓 UF5=F11 〓 〓 〓 F51……… ………F14 〓 〓 〓 F54Y1 〓 〓 〓 Y5 UN=UN1 〓 〓 〓 UN5=N11 〓 〓 〓 N51……… ………N14 〓 〓 〓 N54YR1 〓 〓 〓 YR4 を計算する。
を含む測定量Y1〜Y5に応じて積分動作の初期値
を設定する(第3図)。この初期値を設定するこ
とは、焼付炉30がスタート時には低温であるの
で、制御量Y1〜Y4と目標値YR1〜YR4の差εが大
きくなり、初期値を設定せずに積分動作を遂行す
れば操作量U1〜U5によるダンパーの開度の増加
にしたがつて目標値に達するのに長時間を要する
から、制御量Y1〜Y4と目標値YR1〜YR4の差εを
小さくして短時間で早く立ち上げるために積分動
作の初期値を与えておく必要があるためである。
次いで、CPUは目標値YR1〜YR4、制御量Y1〜Y4
を含む測定量Y1〜Y5のデータを読み取る。CPU
の演算要素C、フイードバツク要素F、フイード
フオワード要素Nはそれぞれ前述の行列式で表わ
される値に従つてその演算を遂行し、 U′c=U′c1 〓 〓 〓 U′c5=C11 〓 〓 〓 C51……… ………C14 〓 〓 〓 C54ε1 〓 〓 〓 ε4 UF=UF1 〓 〓 〓 UF5=F11 〓 〓 〓 F51……… ………F14 〓 〓 〓 F54Y1 〓 〓 〓 Y5 UN=UN1 〓 〓 〓 UN5=N11 〓 〓 〓 N51……… ………N14 〓 〓 〓 N54YR1 〓 〓 〓 YR4 を計算する。
この操作量出力は、所定の範囲内に維持されて
制御される必要がある。このため、各操作量出力
値は、その範囲の上下限と比較されて判断され、
若しもその範囲内にあるときは、積分動作を遂行
し、範囲外にあるときは、積分動作を停止させて
リミツタLを介して出力せしめる(第3図)。
制御される必要がある。このため、各操作量出力
値は、その範囲の上下限と比較されて判断され、
若しもその範囲内にあるときは、積分動作を遂行
し、範囲外にあるときは、積分動作を停止させて
リミツタLを介して出力せしめる(第3図)。
このようにして、各操作変数U′c1……はそれぞ
れ積分器I1……I5が働らき、積分動作が遂行され
て Uc(t)=Uc(t−1)+U′c1 〓 〓 〓 U′c5 の積分出力を生じる。ここで、Uc(t)は或る測定
時間(t)における積分出力を示し、Uc(t−1)は
その1つ前の測定時間(t−1)における積分出
力を示す。
れ積分器I1……I5が働らき、積分動作が遂行され
て Uc(t)=Uc(t−1)+U′c1 〓 〓 〓 U′c5 の積分出力を生じる。ここで、Uc(t)は或る測定
時間(t)における積分出力を示し、Uc(t−1)は
その1つ前の測定時間(t−1)における積分出
力を示す。
このような機能を導入すれば、本実施例のよう
に操作量としてのダンパーの開度が0〜100%で
あるにもかかわらず、動作開始時から積分動作を
遂行すれば、当初は操作量と目標値との差ε1……
ε4が大きいので、ダンパーの開度が事実上200あ
るいは300%という不都合な操作量信号を発生す
るということが回避される。また、焼付炉30の
構造上、技術的観点からダンパー5,10,1
1,12,14の開度を0〜100%の間で操作で
きない場合、例えば排気用のダンパー10はその
開度を0%(完全に閉成)にすると高温ガスが炉
内に充満して心線走行路1の線入口2から吹出
し、炉体の爆発を誘引する危険性を伴うと共に、
炉温が非定常となつて制御不能に陥り、また硬化
帯CZと蒸発帯EZに熱風を分流するダンパー14
の分流開度を0%または100%とすると熱風が一
方の流路のみに流れるため硬化帯CZと蒸発帯EZ
の温度制御が極めて困難になるため、特定のダン
パーについては所定の開度で動作するように上述
の所定の範囲の上下限が設定される。
に操作量としてのダンパーの開度が0〜100%で
あるにもかかわらず、動作開始時から積分動作を
遂行すれば、当初は操作量と目標値との差ε1……
ε4が大きいので、ダンパーの開度が事実上200あ
るいは300%という不都合な操作量信号を発生す
るということが回避される。また、焼付炉30の
構造上、技術的観点からダンパー5,10,1
1,12,14の開度を0〜100%の間で操作で
きない場合、例えば排気用のダンパー10はその
開度を0%(完全に閉成)にすると高温ガスが炉
内に充満して心線走行路1の線入口2から吹出
し、炉体の爆発を誘引する危険性を伴うと共に、
炉温が非定常となつて制御不能に陥り、また硬化
帯CZと蒸発帯EZに熱風を分流するダンパー14
の分流開度を0%または100%とすると熱風が一
方の流路のみに流れるため硬化帯CZと蒸発帯EZ
の温度制御が極めて困難になるため、特定のダン
パーについては所定の開度で動作するように上述
の所定の範囲の上下限が設定される。
こうして、積分器は目標値と制御量の差
ε=YR1
〓
〓
〓
YR4−Y1
〓
〓
〓
Y4
が零になるまで積分動作を繰返し、制御量が目標
値に可及的に接近するように制御ループを形成す
るものである。
値に可及的に接近するように制御ループを形成す
るものである。
而して、操作量U
U=Uc−UF+UN
が計算され、制御対象30へ出力される。
この場合、フイードバツク要素Fのフイードバ
ツク出力UFは、制御系の固有の特性を安定化さ
せる機能をもつものである。
ツク出力UFは、制御系の固有の特性を安定化さ
せる機能をもつものである。
一方、フイードフオワード要素Nの出力UN
は、目標値YRに制御量Yが迅速に接近するよう
にその立上りを早めるもので、特に炉の動作開始
時に大きな効果を有する。この要素Nにより制御
系の応答性(レスポンス)は一段と向上する。
は、目標値YRに制御量Yが迅速に接近するよう
にその立上りを早めるもので、特に炉の動作開始
時に大きな効果を有する。この要素Nにより制御
系の応答性(レスポンス)は一段と向上する。
こうして、操作量Uが制御対象30へ出力され
ると、所定時間遅延させた次のサンプリング時
に、再び次の動作が繰返される。このサンプリン
グと次のサンプリングの間隔は経験的に定められ
る。即ち、上記の間隔が短か過ぎても炉温を制御
する上で意義がなくなり、長過ぎても炉温を制御
することが困難になり、場合によつては炉温が安
定しなくなる。例えば、この間隔時間として採用
されている値を示せば約30〜40秒である。
ると、所定時間遅延させた次のサンプリング時
に、再び次の動作が繰返される。このサンプリン
グと次のサンプリングの間隔は経験的に定められ
る。即ち、上記の間隔が短か過ぎても炉温を制御
する上で意義がなくなり、長過ぎても炉温を制御
することが困難になり、場合によつては炉温が安
定しなくなる。例えば、この間隔時間として採用
されている値を示せば約30〜40秒である。
上記実施例において、制御量、目標値は4個、
操作量は5個、操作変数、測定量は5個の場合に
ついて説明したが、それぞれl個、m個、n個
(l,m,nは2以上の正の整数で、m、n≧l)
の場合にも、本発明は等しく適用できるものであ
る。
操作量は5個、操作変数、測定量は5個の場合に
ついて説明したが、それぞれl個、m個、n個
(l,m,nは2以上の正の整数で、m、n≧l)
の場合にも、本発明は等しく適用できるものであ
る。
この場合、測定する個所の数を制御する個所の
数より多く構成すること(m≧l)は、操作量
Ucの操作により温度制御量Y=[Y1……Yl]を温
度目標値[YR1……YRl]に可及的速やかに接近
させる制御にあたり、フイードバツク要素Fのフ
イードバツク出力[UF]により、制御系の固有
の特性を安定化させる際、この操作量[Uc]に
制御対象であるエナメル線焼付炉30の温度分布
をより反映させて最適制御を行なうという寄与を
するものである。
数より多く構成すること(m≧l)は、操作量
Ucの操作により温度制御量Y=[Y1……Yl]を温
度目標値[YR1……YRl]に可及的速やかに接近
させる制御にあたり、フイードバツク要素Fのフ
イードバツク出力[UF]により、制御系の固有
の特性を安定化させる際、この操作量[Uc]に
制御対象であるエナメル線焼付炉30の温度分布
をより反映させて最適制御を行なうという寄与を
するものである。
また、上記のように制御量の数「l」と操作量
の数「n」との関係は言うまでもなくn≧lであ
り、n<lの場合には全ての制御量を目標値に制
御するために操作量を操作することが不可能とな
ることは明らかである。
の数「n」との関係は言うまでもなくn≧lであ
り、n<lの場合には全ての制御量を目標値に制
御するために操作量を操作することが不可能とな
ることは明らかである。
〈具体例〉
第1図に示すような熱風循環式焼付炉として高
さ6m、幅1.4mのものを使用し以下の実験を行つ
た。
さ6m、幅1.4mのものを使用し以下の実験を行つ
た。
上記炉の下部に配置され、ポリエステルワニス
(東芝ケミカル社製ポリエステル樹脂TVE−
5326F、樹脂分40%、溶剤(クレゾール、ナフ
サ)60%)を収容したアプリケータに線径1.0mm
の銅線を通過せしめてその外周にワニスを塗布し
た。こうして得られた線材を上記炉内に走行さ
せ、線材外周に塗布されているワニスの溶剤をダ
ンパー5から供給される純ブタンガスで高温と
し、ハニカム型白金触媒6により燃焼させてブロ
ア7で高温空気を循環させた。
(東芝ケミカル社製ポリエステル樹脂TVE−
5326F、樹脂分40%、溶剤(クレゾール、ナフ
サ)60%)を収容したアプリケータに線径1.0mm
の銅線を通過せしめてその外周にワニスを塗布し
た。こうして得られた線材を上記炉内に走行さ
せ、線材外周に塗布されているワニスの溶剤をダ
ンパー5から供給される純ブタンガスで高温と
し、ハニカム型白金触媒6により燃焼させてブロ
ア7で高温空気を循環させた。
測定点17,18,19および20の温度目標
値をそれぞれ70℃、450℃、390℃および300℃に
設定した。ダンパー5,10,11,12および
14の開度を前述の多変数制御により操作して測
定点16を含む測定点17〜20の温度を計測し
た。その結果を第4図に示す。同図において第1
図と同じ参照番号は同じ部分を表わす。
値をそれぞれ70℃、450℃、390℃および300℃に
設定した。ダンパー5,10,11,12および
14の開度を前述の多変数制御により操作して測
定点16を含む測定点17〜20の温度を計測し
た。その結果を第4図に示す。同図において第1
図と同じ参照番号は同じ部分を表わす。
第4図から明らかなように、多変数制御はX点
で開始され、Y帯域においては各制御量としての
測定点17〜20の温度はそれぞれ目標値に独立
して調整された。
で開始され、Y帯域においては各制御量としての
測定点17〜20の温度はそれぞれ目標値に独立
して調整された。
さらに、PおよびQ点において測定点18及び
19の設定目標値を460℃および400℃にそれぞれ
設定した。同図から明らかなように、得られた測
定点18,19の制御量としての温度は独立して
それぞれ目標値に調節することができた。
19の設定目標値を460℃および400℃にそれぞれ
設定した。同図から明らかなように、得られた測
定点18,19の制御量としての温度は独立して
それぞれ目標値に調節することができた。
従来の制御方式においては、制御対象としての
エナメル線焼付炉の、温度の複数の制御量[Yl]
を含む測定量[Ym]がダンパー開度のような複
数の操作量[Un]の何れによつても変動する場
合に、制御量をその目標値[YR]に調整される
ように操作量を制御するにあたつて、測定点温度
の何れか一つを所望の値に制御するために、1つ
のダンパーを調整すれば、その点の温度はその所
望値に調節できたとしても、他の点における温度
もことごとく変化してしまうので、測定点温度の
測定により各温度が所望の値になるようにそれぞ
れのダンパーを同時に、かつ自動的に制御するこ
とは困難であつた。
エナメル線焼付炉の、温度の複数の制御量[Yl]
を含む測定量[Ym]がダンパー開度のような複
数の操作量[Un]の何れによつても変動する場
合に、制御量をその目標値[YR]に調整される
ように操作量を制御するにあたつて、測定点温度
の何れか一つを所望の値に制御するために、1つ
のダンパーを調整すれば、その点の温度はその所
望値に調節できたとしても、他の点における温度
もことごとく変化してしまうので、測定点温度の
測定により各温度が所望の値になるようにそれぞ
れのダンパーを同時に、かつ自動的に制御するこ
とは困難であつた。
これに対して、以上の実施例からも明らかなよ
うに本発明によれば、温度制御量と温度目標値の
差[ε]を、温度目標値を与えるときのダンパー
操作量および温度制御量の挙動のシユミレーシヨ
ン評価して予め決定された演算要素[C]に乗じ
て算出される操作変数[U′c]のそれぞれに積分
動作を遂行した出力[Uc]を各ダンパー操作量
とし、温度制御量を含む複数個の温度測定量
[Ym]にフイードバツク動作を遂行した出力
[UF]を各ダンパー操作量へそれぞれ印加するよ
うにしたから、各ダンパー操作量が相互に、かつ
独立して機能を遂行して、各ダンパー操作量を同
時に、かつ自動的に多変数制御でき、温度制御量
を温度目標値に可及的速やかに接近させることが
できる。また、各ダンパー操作量へそれぞれ供給
される出力[Uc]−出力[UF]の和出力が所定
値を越える時に、積分動作をそれぞれ停止させる
ようにしたから、この多変数制御が安定して行な
われる。
うに本発明によれば、温度制御量と温度目標値の
差[ε]を、温度目標値を与えるときのダンパー
操作量および温度制御量の挙動のシユミレーシヨ
ン評価して予め決定された演算要素[C]に乗じ
て算出される操作変数[U′c]のそれぞれに積分
動作を遂行した出力[Uc]を各ダンパー操作量
とし、温度制御量を含む複数個の温度測定量
[Ym]にフイードバツク動作を遂行した出力
[UF]を各ダンパー操作量へそれぞれ印加するよ
うにしたから、各ダンパー操作量が相互に、かつ
独立して機能を遂行して、各ダンパー操作量を同
時に、かつ自動的に多変数制御でき、温度制御量
を温度目標値に可及的速やかに接近させることが
できる。また、各ダンパー操作量へそれぞれ供給
される出力[Uc]−出力[UF]の和出力が所定
値を越える時に、積分動作をそれぞれ停止させる
ようにしたから、この多変数制御が安定して行な
われる。
第1図は制御対象としての熱風循環式エナメル
線焼付炉の説明図、第2図は該制御対象へ本発明
を適用した自動制御方式のブロツクダイヤグラ
ム、第3図は該方式の動作フローチヤート、第4
図は該方式による制御量および操作量の制御結果
値を示すグラフである。 4……心線、30……エナメル線焼付炉、EZ
……蒸発帯、CZ……硬化帯、Y1〜Y4……制御
量、Y1〜Y5……測定量、U1〜U5……操作量、
YR1〜YR4……目標値、ε1〜ε4……制御量と目標値
の差、U′c1〜U′c5……操作変数。
線焼付炉の説明図、第2図は該制御対象へ本発明
を適用した自動制御方式のブロツクダイヤグラ
ム、第3図は該方式の動作フローチヤート、第4
図は該方式による制御量および操作量の制御結果
値を示すグラフである。 4……心線、30……エナメル線焼付炉、EZ
……蒸発帯、CZ……硬化帯、Y1〜Y4……制御
量、Y1〜Y5……測定量、U1〜U5……操作量、
YR1〜YR4……目標値、ε1〜ε4……制御量と目標値
の差、U′c1〜U′c5……操作変数。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 外周に絶縁塗料が塗布された心線4を連続的
に蒸発帯(EZ)および硬化帯(CZ)からなる焼
付炉30内に通過せしめて、前記心線上に絶縁塗
料層を形成するエナメル線焼付炉の制御方式であ
つて、制御量と目標値の差を入力して演算要素C
により所定の演算を行ない、演算要素のn個の出
力にそれぞれ積分動作を遂行するn個の積分器
(I1……I5)の出力を、前記積分器の前記積分動
作をそれぞれ停止させるn個のリミツタLを介し
て操作量として前記エナメル線焼付炉に加え、そ
の制御量を前記目標値にフイードバツクして制御
ループを形成すると共に、前記エナメル線焼付炉
における温度の複数の制御量 Y=Y1 〓 Yl を含む複数の測定量 Y1 〓 Ym が、流量調節装置の流量を調節するダンパー5,
10,11,12,14の開度のような複数の操
作量 U=U1 〓 Un (但し、l、m、nは 2以上の正数で、m≧l) の何れかによつても変動する場合に、前記制御量
がその目標値 YR=YR1 〓 YRl に調節されるように前記操作量を制御するにあた
り、前記制御量と前記目標値の差 Y−YR=Y1 〓 Yl− −YR1 〓 YRl=ε1 〓 εl を、前記目標値を与えるときの前記操作量および
前記制御量の挙動のシユミレーシヨン評価して予
め決定された演算要素 C11 〓 Cn… …… …… …C1l 〓 Cnl に乗じて算出される操作変数 U′c=U′c1 〓 U′cn のそれぞれに積分動作を遂行した出力 Uc=Uc1 〓 Ucn を各操作量とし、前記制御量を含む複数個の測定
量 Y1 〓 Ym にフイードバツク動作を遂行した出力 UF=UF1 〓 UFn を前記各操作量へそれぞれ印加し、前記各操作量
へそれぞれ供給される前記出力Uc−前記出力UF
の和出力が所定値を越える時に、前記積分動作を
それぞれ停止させることを特徴とするエナメル線
焼付炉の制御方式。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US06/400,476 US4406399A (en) | 1981-07-28 | 1981-07-21 | Method of controlling an enamelling oven |
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AT82106838T ATE68610T1 (de) | 1981-07-28 | 1982-07-28 | Regelmethode eines emaillierofens. |
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EP82106838A EP0071262B1 (en) | 1981-07-28 | 1982-07-28 | Method of controlling an enamelling oven |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP56117987A JPS5819902A (ja) | 1981-07-28 | 1981-07-28 | エナメル線焼付炉の制御方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPS5819902A JPS5819902A (ja) | 1983-02-05 |
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Family
ID=14725210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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EP (1) | EP0071262B1 (ja) |
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DE2403932A1 (de) * | 1973-01-29 | 1974-08-01 | Ceskoslovenska Akademie Ved | Verfahren und anordnung fuer sich selbsttaetig einstellendes digitalregeln |
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- 1982-07-28 DE DE8282106838T patent/DE3280365D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1982-07-28 AT AT82106838T patent/ATE68610T1/de not_active IP Right Cessation
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