JPH05299348A - 多結晶シリコン薄膜の形成方法 - Google Patents
多結晶シリコン薄膜の形成方法Info
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- JPH05299348A JPH05299348A JP29353092A JP29353092A JPH05299348A JP H05299348 A JPH05299348 A JP H05299348A JP 29353092 A JP29353092 A JP 29353092A JP 29353092 A JP29353092 A JP 29353092A JP H05299348 A JPH05299348 A JP H05299348A
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Landscapes
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- Recrystallisation Techniques (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 結晶粒径が大きく、結晶粒内欠陥が少ない電
気特性の優れた多結晶シリコン薄膜の形成方法を提供す
ることを目的とする。 【構成】 アモルファスシリコン薄膜3を熱処理により
結晶化させて多結晶シリコン薄膜4を形成する場合に、
熱処理を2段階処理とし、第1の熱処理の温度を650
℃以下、第2の熱処理の温度を700℃以上とする。
気特性の優れた多結晶シリコン薄膜の形成方法を提供す
ることを目的とする。 【構成】 アモルファスシリコン薄膜3を熱処理により
結晶化させて多結晶シリコン薄膜4を形成する場合に、
熱処理を2段階処理とし、第1の熱処理の温度を650
℃以下、第2の熱処理の温度を700℃以上とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アモルファスシリコン
薄膜を熱処理により結晶化させる多結晶シリコン薄膜の
形成方法に関する。
薄膜を熱処理により結晶化させる多結晶シリコン薄膜の
形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多結晶シリコン薄膜は、各種の電極、配
線材料又は抵抗体となり、半導体デバイスの形成材料と
して重要な役割を担っている。例えば、メモリーデバイ
スにおける電荷蓄積電極、ゲート電極又はデバイス活性
層と配線層とのコンタクト埋設材料等にこの多結晶シリ
コン薄膜が適用されている。また、近年においては、多
結晶シリコン薄膜自体をデバイス活性層として使用する
多結晶シリコン薄膜トランジスタ(TFT)が開発さ
れ、SRAM(スタティックRAM)の負荷素子又は液
晶表示装置(LCD)用の液晶駆動素子として実用化さ
れている。
線材料又は抵抗体となり、半導体デバイスの形成材料と
して重要な役割を担っている。例えば、メモリーデバイ
スにおける電荷蓄積電極、ゲート電極又はデバイス活性
層と配線層とのコンタクト埋設材料等にこの多結晶シリ
コン薄膜が適用されている。また、近年においては、多
結晶シリコン薄膜自体をデバイス活性層として使用する
多結晶シリコン薄膜トランジスタ(TFT)が開発さ
れ、SRAM(スタティックRAM)の負荷素子又は液
晶表示装置(LCD)用の液晶駆動素子として実用化さ
れている。
【0003】従来、この多結晶シリコン薄膜の形成方法
としては、シラン系ガス(SiH4,Si2 H6 )を反
応ガスとする化学気相成長法により、約650℃の成膜
温度で多結晶シリコン薄膜を直接堆積する方法がある。
また、約500℃の成膜温度で、アモルファスシリコン
薄膜を堆積させ、その後、試料温度を約600乃至90
0℃に保持する熱処理により結晶化させて多結晶シリコ
ン薄膜を得る方法等もある。特に、後者の方法で形成し
た多結晶シリコン薄膜は、前者の方法で形成したものよ
り平均結晶粒径が大きいため、低抵抗化が可能であり、
また、トランジスタ特性に強く影響する結晶粒界が前者
の方法で形成したものより少ないという利点を持ってい
る。このため、この後者のアモルファスシリコン薄膜を
熱処理により結晶化させる方法が現在注目を集めてお
り、TFT用薄膜への適用及び将来の各種電極形成法と
して、精力的に開発が実施されている(例えば、Abstra
ctsof the 20th Conference on Solid State Devices a
nd Materials,1989,pp.57-60 )。
としては、シラン系ガス(SiH4,Si2 H6 )を反
応ガスとする化学気相成長法により、約650℃の成膜
温度で多結晶シリコン薄膜を直接堆積する方法がある。
また、約500℃の成膜温度で、アモルファスシリコン
薄膜を堆積させ、その後、試料温度を約600乃至90
0℃に保持する熱処理により結晶化させて多結晶シリコ
ン薄膜を得る方法等もある。特に、後者の方法で形成し
た多結晶シリコン薄膜は、前者の方法で形成したものよ
り平均結晶粒径が大きいため、低抵抗化が可能であり、
また、トランジスタ特性に強く影響する結晶粒界が前者
の方法で形成したものより少ないという利点を持ってい
る。このため、この後者のアモルファスシリコン薄膜を
熱処理により結晶化させる方法が現在注目を集めてお
り、TFT用薄膜への適用及び将来の各種電極形成法と
して、精力的に開発が実施されている(例えば、Abstra
ctsof the 20th Conference on Solid State Devices a
nd Materials,1989,pp.57-60 )。
【0004】この熱処理により結晶化させる従来の多結
晶シリコン薄膜の形成方法においては、先ず、シリコン
単結晶基板上に熱酸化膜を約1000Åの厚さまで成長
させて形成した後、通常のLPCVD炉を使用して、ア
モルファスシリコン薄膜を約3000Åの厚さで成膜す
る。この成膜条件は、例えば圧力が0.15Torr、
温度が510℃、反応ガス流量が100%Si2 H6 で
150sccm,Heベース4%PH3 で200scc
mである。次に、電気炉を使用して、例えば窒素雰囲気
中で、炉内温度を900℃に保持し20分間の熱処理を
施してアモルファスシリコン薄膜を結晶化させて、多結
晶シリコン薄膜を形成する。
晶シリコン薄膜の形成方法においては、先ず、シリコン
単結晶基板上に熱酸化膜を約1000Åの厚さまで成長
させて形成した後、通常のLPCVD炉を使用して、ア
モルファスシリコン薄膜を約3000Åの厚さで成膜す
る。この成膜条件は、例えば圧力が0.15Torr、
温度が510℃、反応ガス流量が100%Si2 H6 で
150sccm,Heベース4%PH3 で200scc
mである。次に、電気炉を使用して、例えば窒素雰囲気
中で、炉内温度を900℃に保持し20分間の熱処理を
施してアモルファスシリコン薄膜を結晶化させて、多結
晶シリコン薄膜を形成する。
【0005】この場合に、多結晶シリコン薄膜は多数の
結晶粒から構成されているため、その電気特性は結晶粒
の特性(サイズ、結晶性)に大きく影響される。例え
ば、結晶粒界に存在するトラップは電気伝導を担うキャ
リアを捕獲するため、粒界近傍にはエネルギー障壁が形
成され、多結晶シリコン薄膜の電気伝導に大きく影響す
る。従って、良好な電気特性(例えば、低い抵抗率又は
高いキャリア移動度)を得るためには、結晶粒のサイズ
をできるだけ大きくすることにより電気伝導領域に存在
する結晶粒界を減少させること及び各結晶粒内の結晶欠
陥を減少させることの2点が重要となる。
結晶粒から構成されているため、その電気特性は結晶粒
の特性(サイズ、結晶性)に大きく影響される。例え
ば、結晶粒界に存在するトラップは電気伝導を担うキャ
リアを捕獲するため、粒界近傍にはエネルギー障壁が形
成され、多結晶シリコン薄膜の電気伝導に大きく影響す
る。従って、良好な電気特性(例えば、低い抵抗率又は
高いキャリア移動度)を得るためには、結晶粒のサイズ
をできるだけ大きくすることにより電気伝導領域に存在
する結晶粒界を減少させること及び各結晶粒内の結晶欠
陥を減少させることの2点が重要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来方
法においては、以下に示すように結晶粒に関する上述の
2点の重要な特性を同時に満足することができないとい
う問題点がある。上述したように、従来方法はアモルフ
ァスシリコン薄膜を熱処理により結晶化して多結晶シリ
コン薄膜を形成する方法である。この従来方法により形
成される多結晶シリコン薄膜の結晶粒特性は、主として
結晶化熱処理の条件により決定される。例えば、比較的
低温(約600℃)の熱処理によれば、結晶粒径の大き
な多結晶シリコン薄膜を得ることができるが、結晶粒内
に多数の結晶欠陥が残留する。一方、約900℃の高温
熱処理によれば、結晶粒内の結晶欠陥が少ない多結晶シ
リコン薄膜を得ることができるが、結晶粒径が小さくな
ってしまう。これは、低温熱処理ほど、アモルファスシ
リコン薄膜の結晶化に際して、結晶核の発生速度が遅く
なること及び高温熱処理ほど結晶粒内の結晶欠陥緩和が
促進されることによるものである。従って、従来方法に
おいては結晶粒径が大きく、しかも結晶粒内の欠陥が少
ない多結晶シリコン薄膜を得ることは困難であるという
問題点がある。
法においては、以下に示すように結晶粒に関する上述の
2点の重要な特性を同時に満足することができないとい
う問題点がある。上述したように、従来方法はアモルフ
ァスシリコン薄膜を熱処理により結晶化して多結晶シリ
コン薄膜を形成する方法である。この従来方法により形
成される多結晶シリコン薄膜の結晶粒特性は、主として
結晶化熱処理の条件により決定される。例えば、比較的
低温(約600℃)の熱処理によれば、結晶粒径の大き
な多結晶シリコン薄膜を得ることができるが、結晶粒内
に多数の結晶欠陥が残留する。一方、約900℃の高温
熱処理によれば、結晶粒内の結晶欠陥が少ない多結晶シ
リコン薄膜を得ることができるが、結晶粒径が小さくな
ってしまう。これは、低温熱処理ほど、アモルファスシ
リコン薄膜の結晶化に際して、結晶核の発生速度が遅く
なること及び高温熱処理ほど結晶粒内の結晶欠陥緩和が
促進されることによるものである。従って、従来方法に
おいては結晶粒径が大きく、しかも結晶粒内の欠陥が少
ない多結晶シリコン薄膜を得ることは困難であるという
問題点がある。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、結晶粒径が大きく、しかも、結晶粒内欠陥
が少なくて、電気特性が優れた多結晶シリコン薄膜の形
成方法を提供することを目的とする。
のであって、結晶粒径が大きく、しかも、結晶粒内欠陥
が少なくて、電気特性が優れた多結晶シリコン薄膜の形
成方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多結晶シリ
コン薄膜の形成方法は、アモルファスシリコン薄膜を熱
処理により結晶化させて多結晶シリコン薄膜を形成する
方法において、前記熱処理は650℃以下の温度で熱処
理する第1の熱処理工程と、700℃以上の温度で熱処
理する第2の熱処理工程とに分かれていることを特徴と
する。
コン薄膜の形成方法は、アモルファスシリコン薄膜を熱
処理により結晶化させて多結晶シリコン薄膜を形成する
方法において、前記熱処理は650℃以下の温度で熱処
理する第1の熱処理工程と、700℃以上の温度で熱処
理する第2の熱処理工程とに分かれていることを特徴と
する。
【0009】
【作用】本発明においては、650℃以下の第1の熱処
理工程と700℃以上の第2の熱処理工程とによりアモ
ルファスシリコン薄膜を結晶化させる。先ず、比較的低
温の第1の熱処理工程においては、結晶核の発生速度が
遅く、結晶粒径が大きい多結晶シリコン薄膜が形成され
る。そして、その後の比較的高温の第2の熱処理によ
り、結晶粒内の結晶欠陥を減少させることができる。従
って、結晶粒径が大きく、しかも、結晶粒内の結晶欠陥
が少ない良質の多結晶シリコン薄膜を形成することがで
きる。
理工程と700℃以上の第2の熱処理工程とによりアモ
ルファスシリコン薄膜を結晶化させる。先ず、比較的低
温の第1の熱処理工程においては、結晶核の発生速度が
遅く、結晶粒径が大きい多結晶シリコン薄膜が形成され
る。そして、その後の比較的高温の第2の熱処理によ
り、結晶粒内の結晶欠陥を減少させることができる。従
って、結晶粒径が大きく、しかも、結晶粒内の結晶欠陥
が少ない良質の多結晶シリコン薄膜を形成することがで
きる。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例について、添付の図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0011】図1(a)乃至(c)は本発明の実施例方
法を工程順に示す断面図である。先ず、図1(a)に示
すように、例えば面方位が(100)及び抵抗率が10
Ω・cmのP型シリコン基板1を使用し、このシリコン
基板1の上に、図1(b)に示すように、熱酸化膜2を
約1000Åの厚さで形成する。更に、抵抗加熱炉を使
用した通常のバッチ式LPCVD装置により、燐(P)
ドープのN型アモルファスシリコン薄膜3を約3000
Åの厚さで成膜する。
法を工程順に示す断面図である。先ず、図1(a)に示
すように、例えば面方位が(100)及び抵抗率が10
Ω・cmのP型シリコン基板1を使用し、このシリコン
基板1の上に、図1(b)に示すように、熱酸化膜2を
約1000Åの厚さで形成する。更に、抵抗加熱炉を使
用した通常のバッチ式LPCVD装置により、燐(P)
ドープのN型アモルファスシリコン薄膜3を約3000
Åの厚さで成膜する。
【0012】この成膜条件は、例えば、反応管内温度が
約510℃、圧力が0.15Torrであり、また、反
応ガスとして100%Si2 H6 及び4%HeベースP
H3ガスを夫々150sccm及び200sccmの流
量で使用する。この条件の場合には、アモルファスシリ
コン薄膜3中の燐濃度が、5×1020/cm3 以下とな
る。
約510℃、圧力が0.15Torrであり、また、反
応ガスとして100%Si2 H6 及び4%HeベースP
H3ガスを夫々150sccm及び200sccmの流
量で使用する。この条件の場合には、アモルファスシリ
コン薄膜3中の燐濃度が、5×1020/cm3 以下とな
る。
【0013】次に、図1(c)に示すように、先ず、6
50℃以下の温度でアモルファスシリコン薄膜3を形成
したものを熱処理し、多結晶シリコン薄膜4を形成す
る。この多結晶シリコン薄膜4は粒径は大きいが結晶粒
内部に欠陥が存在する。そこで、更に、700℃以上の
温度で多結晶シリコン薄膜4を熱処理してこの欠陥を消
失させる。この場合に、この第2の熱処理は結晶粒径が
小さくならない程度の時間にする。これにより、結晶粒
径が大きく結晶粒内部の欠陥が少ない多結晶シリコン薄
膜4が形成される。
50℃以下の温度でアモルファスシリコン薄膜3を形成
したものを熱処理し、多結晶シリコン薄膜4を形成す
る。この多結晶シリコン薄膜4は粒径は大きいが結晶粒
内部に欠陥が存在する。そこで、更に、700℃以上の
温度で多結晶シリコン薄膜4を熱処理してこの欠陥を消
失させる。この場合に、この第2の熱処理は結晶粒径が
小さくならない程度の時間にする。これにより、結晶粒
径が大きく結晶粒内部の欠陥が少ない多結晶シリコン薄
膜4が形成される。
【0014】本実施例においては、650℃以下の第1
の熱処理工程と700℃以上の第2の熱処理工程とによ
りアモルファスシリコン薄膜を結晶化させる。先ず、比
較的低温の第1の熱処理工程においては、結晶核の発生
速度が遅く、結晶粒径が大きい多結晶シリコン薄膜が形
成される。そして、その後の比較的高温の第2の熱処理
により、結晶粒内の結晶欠陥を減少させることができ
る。従って、結晶粒径が大きく、しかも、結晶粒内の結
晶欠陥が少ない良質の多結晶シリコン薄膜4を形成する
ことができる。
の熱処理工程と700℃以上の第2の熱処理工程とによ
りアモルファスシリコン薄膜を結晶化させる。先ず、比
較的低温の第1の熱処理工程においては、結晶核の発生
速度が遅く、結晶粒径が大きい多結晶シリコン薄膜が形
成される。そして、その後の比較的高温の第2の熱処理
により、結晶粒内の結晶欠陥を減少させることができ
る。従って、結晶粒径が大きく、しかも、結晶粒内の結
晶欠陥が少ない良質の多結晶シリコン薄膜4を形成する
ことができる。
【0015】次に、本実施例方法により形成された多結
晶シリコン薄膜の特性を比較例方法により形成したもの
と比較して説明する。先ず、図1(b)に示す工程の条
件で形成したアモルファスシリコン薄膜3の領域を5分
割し、4領域については比較例として従来条件により熱
処理を施し、残りの1領域については本実施例の2段階
の熱処理を施して多結晶シリコン薄膜4を形成した。熱
処理の温度及び時間は、比較例の水準1が600℃で1
80分、水準2が700℃で20分、水準3が800℃
で20分、水準4が900℃で20分であり、本実施例
の水準5が600℃で180分熱処理した後、更に90
0℃で20分実施した。この600℃での熱処理につい
ては、他水準と比較して結晶化に長時間要するため、処
理時間を180分としている。
晶シリコン薄膜の特性を比較例方法により形成したもの
と比較して説明する。先ず、図1(b)に示す工程の条
件で形成したアモルファスシリコン薄膜3の領域を5分
割し、4領域については比較例として従来条件により熱
処理を施し、残りの1領域については本実施例の2段階
の熱処理を施して多結晶シリコン薄膜4を形成した。熱
処理の温度及び時間は、比較例の水準1が600℃で1
80分、水準2が700℃で20分、水準3が800℃
で20分、水準4が900℃で20分であり、本実施例
の水準5が600℃で180分熱処理した後、更に90
0℃で20分実施した。この600℃での熱処理につい
ては、他水準と比較して結晶化に長時間要するため、処
理時間を180分としている。
【0016】以下に、多結晶シリコン薄膜の結晶粒径、
結晶粒内の結晶性及び抵抗率について評価した結果につ
いて説明する。先ず、図2は熱処理条件と多結晶シリコ
ン薄膜の結晶粒径との関係を示すグラフ図である。この
図2に示すように、透過型電子顕微鏡により評価される
結晶粒径は、低温熱処理の水準1と低温熱処理の後に高
温熱処理を施している本実施例の2段階熱処理の水準5
とにおいて最大の結晶粒径が得られている。
結晶粒内の結晶性及び抵抗率について評価した結果につ
いて説明する。先ず、図2は熱処理条件と多結晶シリコ
ン薄膜の結晶粒径との関係を示すグラフ図である。この
図2に示すように、透過型電子顕微鏡により評価される
結晶粒径は、低温熱処理の水準1と低温熱処理の後に高
温熱処理を施している本実施例の2段階熱処理の水準5
とにおいて最大の結晶粒径が得られている。
【0017】一方、図3は熱処理条件に対する多結晶シ
リコン薄膜の結晶性を示すグラフ図である。この図3に
示すように、θ−2θスキャン法によりX線回折線のピ
ーク幅(積分幅で評価)から結晶粒内の結晶性を評価す
ると、熱処理温度が900℃の水準4と本実施例の水準
5とにおいてX線回折線のピーク幅(積分幅)が最小と
なっている。回折線のピーク幅は結晶性が良好となるほ
ど小さくなることから、水準4及び水準5において最も
結晶性が向上していることが確認される。
リコン薄膜の結晶性を示すグラフ図である。この図3に
示すように、θ−2θスキャン法によりX線回折線のピ
ーク幅(積分幅で評価)から結晶粒内の結晶性を評価す
ると、熱処理温度が900℃の水準4と本実施例の水準
5とにおいてX線回折線のピーク幅(積分幅)が最小と
なっている。回折線のピーク幅は結晶性が良好となるほ
ど小さくなることから、水準4及び水準5において最も
結晶性が向上していることが確認される。
【0018】更に、図4は熱処理条件に対する多結晶シ
リコン薄膜の抵抗率を示すグラフ図である。この図4に
示すように、4探針法により多結晶シリコン薄膜のシー
ト抵抗を測定し、得られたシート抵抗に対し膜厚補正を
施して膜の抵抗率を計算すると、本実施例の熱処理水準
(水準5)において最小の抵抗率が得られている。
リコン薄膜の抵抗率を示すグラフ図である。この図4に
示すように、4探針法により多結晶シリコン薄膜のシー
ト抵抗を測定し、得られたシート抵抗に対し膜厚補正を
施して膜の抵抗率を計算すると、本実施例の熱処理水準
(水準5)において最小の抵抗率が得られている。
【0019】次に、図5乃至図11に基づいて、本発明
の第2の実施例に係る多結晶シリコン薄膜の形成方法に
ついて説明する。本実施例は本発明をTFTの製造に適
用したものである。先ず、図5に示すような面方位が
(100)及び抵抗率が10Ω・cmのP型シリコン単
結晶シリコン基板11上に図6に示すように熱酸化膜1
2を形成し、次に、第1の実施例と同様にしてアモルフ
ァスシリコン薄膜13を成膜する。但し、本実施例では
Pのドーピングは実施しない。
の第2の実施例に係る多結晶シリコン薄膜の形成方法に
ついて説明する。本実施例は本発明をTFTの製造に適
用したものである。先ず、図5に示すような面方位が
(100)及び抵抗率が10Ω・cmのP型シリコン単
結晶シリコン基板11上に図6に示すように熱酸化膜1
2を形成し、次に、第1の実施例と同様にしてアモルフ
ァスシリコン薄膜13を成膜する。但し、本実施例では
Pのドーピングは実施しない。
【0020】次に、図7に示すように、650℃以下の
温度でアモルファスシリコン薄膜13を熱処理し、多結
晶シリコン薄膜14を形成する。この多結晶シリコン薄
膜14は結晶粒径は大きいが結晶粒内部に欠陥を含むた
め、更に、700℃以上の温度で多結晶シリコン薄膜1
4を熱処理し、結晶粒内の結晶欠陥を減少させる。これ
により、結晶粒径が大きく結晶粒内部の欠陥が少ない多
結晶シリコン薄膜14が形成される。
温度でアモルファスシリコン薄膜13を熱処理し、多結
晶シリコン薄膜14を形成する。この多結晶シリコン薄
膜14は結晶粒径は大きいが結晶粒内部に欠陥を含むた
め、更に、700℃以上の温度で多結晶シリコン薄膜1
4を熱処理し、結晶粒内の結晶欠陥を減少させる。これ
により、結晶粒径が大きく結晶粒内部の欠陥が少ない多
結晶シリコン薄膜14が形成される。
【0021】次に、図8に示すように、この多結晶シリ
コン薄膜14をホトリソグラフィー工程及びイオンエッ
チング工程によりパターニングする。
コン薄膜14をホトリソグラフィー工程及びイオンエッ
チング工程によりパターニングする。
【0022】次に、図9に示すように、パターニング後
の多結晶シリコン薄膜14上にゲート酸化膜15を形成
する。
の多結晶シリコン薄膜14上にゲート酸化膜15を形成
する。
【0023】次に、このゲート酸化膜15上に、通常の
LPCVD法により多結晶シリコン薄膜を成膜した後、
ホトリソグラフィー工程及びイオンエッチング工程によ
り多結晶シリコン薄膜をパターニングし、図10に示す
ように多結晶シリコンゲート電極16を形成する。
LPCVD法により多結晶シリコン薄膜を成膜した後、
ホトリソグラフィー工程及びイオンエッチング工程によ
り多結晶シリコン薄膜をパターニングし、図10に示す
ように多結晶シリコンゲート電極16を形成する。
【0024】最後に、図11に示すように、多結晶シリ
コンゲート電極16をマスクとして砒素を注入すること
により多結晶シリコン薄膜14にソース領域17及びド
レイン領域18を形成して多結晶シリコン薄膜トランジ
スタ(TFT)が完成する。
コンゲート電極16をマスクとして砒素を注入すること
により多結晶シリコン薄膜14にソース領域17及びド
レイン領域18を形成して多結晶シリコン薄膜トランジ
スタ(TFT)が完成する。
【0025】本実施例においても、650℃以下の第1
の熱処理工程と700℃以上の第2の熱処理工程とによ
りアモルファスシリコン薄膜13を結晶化させて多結晶
シリコン薄膜14を形成するので、得られた多結晶シリ
コン薄膜14は、結晶粒径が大きく、しかも、結晶粒内
の結晶欠陥が少ない良質のものとなる。このため、この
多結晶シリコン薄膜14により構成されるTFTは移動
度及びオン電流が上昇し、応答性が良く、駆動能力が高
い。
の熱処理工程と700℃以上の第2の熱処理工程とによ
りアモルファスシリコン薄膜13を結晶化させて多結晶
シリコン薄膜14を形成するので、得られた多結晶シリ
コン薄膜14は、結晶粒径が大きく、しかも、結晶粒内
の結晶欠陥が少ない良質のものとなる。このため、この
多結晶シリコン薄膜14により構成されるTFTは移動
度及びオン電流が上昇し、応答性が良く、駆動能力が高
い。
【0026】次に、本実施例方法により形成された多結
晶シリコン薄膜の特性を比較例方法により形成したもの
と比較して説明する。先ず、図6に示す工程の条件で形
成したアモルファスシリコン薄膜13の領域を2分割
し、一方の試料については従来条件の600℃で180
分の熱処理を施し、他方の試料については本実施例条件
の600℃で180分の熱処理をした後、更に900℃
で20分の熱処理を実施してアモルファスシリコン薄膜
13を結晶化し、図7に示すように多結晶シリコン薄膜
14を形成する。それ以降の工程は、いずれも同一のプ
ロセスで上述の如く実施してTFTが完成する。即ち、
以上のTFT形成プロセスにおいて、比較例と本実施例
とは、アモルファスシリコン薄膜13の結晶化工程のみ
が異なり、他のプロセスは全て同一である。
晶シリコン薄膜の特性を比較例方法により形成したもの
と比較して説明する。先ず、図6に示す工程の条件で形
成したアモルファスシリコン薄膜13の領域を2分割
し、一方の試料については従来条件の600℃で180
分の熱処理を施し、他方の試料については本実施例条件
の600℃で180分の熱処理をした後、更に900℃
で20分の熱処理を実施してアモルファスシリコン薄膜
13を結晶化し、図7に示すように多結晶シリコン薄膜
14を形成する。それ以降の工程は、いずれも同一のプ
ロセスで上述の如く実施してTFTが完成する。即ち、
以上のTFT形成プロセスにおいて、比較例と本実施例
とは、アモルファスシリコン薄膜13の結晶化工程のみ
が異なり、他のプロセスは全て同一である。
【0027】本実施例において、第1の実施例と同様に
多結晶シリコン薄膜14の結晶粒を評価したところ、第
1の実施例と同様に本実施例の方が結晶粒内の結晶欠陥
が著しく減少している。また、TFTのトランジスタ特
性を評価したところ、特に、本実施例は結晶粒特性の影
響を強く受けると考えられるオン電流及び移動度に関し
て改善が見られる。従来条件により得られたTFTは移
動度が30cm2 /V・S、オン電流が100nAであ
るが、本実施例によるTFTは、移動度が35cm2 /
V・S、オン電流が150nAになり改善されており、
本実施例の方が、従来条件による比較例より速い応答能
力及び高い駆動能力を得ている。
多結晶シリコン薄膜14の結晶粒を評価したところ、第
1の実施例と同様に本実施例の方が結晶粒内の結晶欠陥
が著しく減少している。また、TFTのトランジスタ特
性を評価したところ、特に、本実施例は結晶粒特性の影
響を強く受けると考えられるオン電流及び移動度に関し
て改善が見られる。従来条件により得られたTFTは移
動度が30cm2 /V・S、オン電流が100nAであ
るが、本実施例によるTFTは、移動度が35cm2 /
V・S、オン電流が150nAになり改善されており、
本実施例の方が、従来条件による比較例より速い応答能
力及び高い駆動能力を得ている。
【0028】なお、第1の実施例においては、燐ドープ
膜についてのみ説明したが、ドーパント不純物が砒素又
はボロンであっても、同様の効果(抵抗率の低減)が得
られる。
膜についてのみ説明したが、ドーパント不純物が砒素又
はボロンであっても、同様の効果(抵抗率の低減)が得
られる。
【0029】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。本実施例は本発明を各種の半導体装置におけるデ
バイス活性層と配線層とのコンタクト埋設材料に適用し
たものであり、具体的にはコンタクト抵抗評価用基板の
作製方法を示すものである。
する。本実施例は本発明を各種の半導体装置におけるデ
バイス活性層と配線層とのコンタクト埋設材料に適用し
たものであり、具体的にはコンタクト抵抗評価用基板の
作製方法を示すものである。
【0030】図12乃至図15は本実施例方法を工程順
に示す断面図である。先ず、図12に示すように、面方
位(100)、抵抗率10Ω・cmのP型シリコン単結
晶基板21の表面の所定の領域にAsをイオン注入し
て、n+型の拡散層22を選択的に形成する。
に示す断面図である。先ず、図12に示すように、面方
位(100)、抵抗率10Ω・cmのP型シリコン単結
晶基板21の表面の所定の領域にAsをイオン注入し
て、n+型の拡散層22を選択的に形成する。
【0031】次いで、図13に示すように、基板21の
表面上に厚さが1μmの熱酸化膜23を形成し、ホトリ
ソグラフィ及びイオンエッチングにより例えば直径が
0.4mm、深さが1μmのコンタクトホール31を形
成する。
表面上に厚さが1μmの熱酸化膜23を形成し、ホトリ
ソグラフィ及びイオンエッチングにより例えば直径が
0.4mm、深さが1μmのコンタクトホール31を形
成する。
【0032】その後、第1の実施例と同様に、Pのドー
ピングを行いながら、アモルファスシリコン薄膜をコン
タクトホール31に埋め込むように全面に成膜する。そ
して、600℃に180分間加熱した後、900℃に2
0分間加熱する熱処理を行う。これにより、前記アモル
ファスシリコン薄膜が結晶化して、図14に示すよう
に、多結晶シリコン薄膜24が形成される。その後、イ
オンエッチング工程により酸化膜上の余分な多結晶シリ
コン薄膜を除去し、コンタクトホール31内にのみ多結
晶シリコン薄膜24を残存させる。
ピングを行いながら、アモルファスシリコン薄膜をコン
タクトホール31に埋め込むように全面に成膜する。そ
して、600℃に180分間加熱した後、900℃に2
0分間加熱する熱処理を行う。これにより、前記アモル
ファスシリコン薄膜が結晶化して、図14に示すよう
に、多結晶シリコン薄膜24が形成される。その後、イ
オンエッチング工程により酸化膜上の余分な多結晶シリ
コン薄膜を除去し、コンタクトホール31内にのみ多結
晶シリコン薄膜24を残存させる。
【0033】次いで、図15に示すように、スパッタリ
ング法により、厚さが例えば300Åのチタン(Ti)
薄膜25、厚さが例えば1000Åの窒化チタン(Ti
N)薄膜26、厚さが例えば5500ÅのAl−Si−
Cu合金膜27及び厚さが例えば300ÅのTi薄膜2
8を順次積層形成する。そして、これらの層を所定のパ
ターンでエッチングして分離溝32を形成し、複数の上
部電極に分離した。これにより、多結晶シリコン薄膜2
4からなるコンタクトプラグ部分が例えば2000個直
列に並べられる。
ング法により、厚さが例えば300Åのチタン(Ti)
薄膜25、厚さが例えば1000Åの窒化チタン(Ti
N)薄膜26、厚さが例えば5500ÅのAl−Si−
Cu合金膜27及び厚さが例えば300ÅのTi薄膜2
8を順次積層形成する。そして、これらの層を所定のパ
ターンでエッチングして分離溝32を形成し、複数の上
部電極に分離した。これにより、多結晶シリコン薄膜2
4からなるコンタクトプラグ部分が例えば2000個直
列に並べられる。
【0034】このようにして、第1水準及び第2水準の
熱処理で製作したコンタクト抵抗評価用基板において、
相違する点はアモルファスシリコンの結晶化熱処理工程
のみである。そして、熱処理条件の影響を調べるため
に、従来方法で900℃に20分間加熱した基板(水準
1)と、本実施例方法により、600℃に180分間加
熱した後、900℃に20分間加熱する熱処理を行った
基板(水準2)について、コンタクト抵抗を測定した結
果、コンタクト1つ当たりの抵抗は、従来法により製作
されたもの(水準1)の抵抗値(800〜1500Ω)
に比して、本実施例(水準2)の抵抗値は235Ωと著
しく低減され、良好なコンタクトを形成することができ
た。
熱処理で製作したコンタクト抵抗評価用基板において、
相違する点はアモルファスシリコンの結晶化熱処理工程
のみである。そして、熱処理条件の影響を調べるため
に、従来方法で900℃に20分間加熱した基板(水準
1)と、本実施例方法により、600℃に180分間加
熱した後、900℃に20分間加熱する熱処理を行った
基板(水準2)について、コンタクト抵抗を測定した結
果、コンタクト1つ当たりの抵抗は、従来法により製作
されたもの(水準1)の抵抗値(800〜1500Ω)
に比して、本実施例(水準2)の抵抗値は235Ωと著
しく低減され、良好なコンタクトを形成することができ
た。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、結晶粒が大きく、しか
も、結晶粒内の結晶欠陥が少ない良質の多結晶シリコン
薄膜を形成できる。これにより、従来法と比較して電気
特性(低抵抗率、高キャリア移動度)が優れた多結晶シ
リコン薄膜を形成することができる。
も、結晶粒内の結晶欠陥が少ない良質の多結晶シリコン
薄膜を形成できる。これにより、従来法と比較して電気
特性(低抵抗率、高キャリア移動度)が優れた多結晶シ
リコン薄膜を形成することができる。
【図1】(a)は、本発明の第1の実施例に係る多結晶
シリコン薄膜の形成方法における一工程を示す断面図、
(b)は、同じく本実施例方法における他の一工程を示
す断面図、(c)は、同じく本実施例方法における他の
一工程を示す断面図である。
シリコン薄膜の形成方法における一工程を示す断面図、
(b)は、同じく本実施例方法における他の一工程を示
す断面図、(c)は、同じく本実施例方法における他の
一工程を示す断面図である。
【図2】熱処理条件に対する多結晶シリコン薄膜の結晶
粒径を示すグラフ図である。
粒径を示すグラフ図である。
【図3】熱処理条件に対する多結晶シリコン薄膜の結晶
性を示すグラフ図である。
性を示すグラフ図である。
【図4】熱処理条件に対する多結晶シリコン薄膜の抵抗
率を示すグラフ図である。
率を示すグラフ図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係る多結晶シリコン薄
膜の形成方法によりTFTを製造する方法を説明する一
工程の断面図である。
膜の形成方法によりTFTを製造する方法を説明する一
工程の断面図である。
【図6】同じく本実施例方法における他の一工程を示す
断面図である。
断面図である。
【図7】同じく本実施例方法における他の一工程を示す
断面図である。
断面図である。
【図8】同じく本実施例方法における他の一工程を示す
断面図である。
断面図である。
【図9】同じく本実施例方法における他の一工程を示す
断面図である。
断面図である。
【図10】同じく本実施例方法における他の一工程を示
す断面図である。
す断面図である。
【図11】同じく本実施例方法における他の一工程を示
す断面図である。
す断面図である。
【図12】本発明の第3の実施例に係る多結晶シリコン
薄膜の形成方法によりデバイス活性層と配線層とのコン
タクトを形成する方法を説明する一工程の断面図であ
る。
薄膜の形成方法によりデバイス活性層と配線層とのコン
タクトを形成する方法を説明する一工程の断面図であ
る。
【図13】同じく本実施例方法における他の一工程を示
す断面図である。
す断面図である。
【図14】同じく本実施例方法における他の一工程を示
す断面図である。
す断面図である。
【図15】同じく本実施例方法における他の一工程を示
す断面図である。
す断面図である。
1,11,21;シリコン基板 2,12,23;酸化膜 3,13;アモルファスシリコン薄膜 4,14,24;多結晶シリコン薄膜 15;ゲート酸化膜 16;多結晶シリコンゲート電極 17;ソース領域 18;ドレイン領域 22;拡散層 25,28;チタン薄膜 26;窒化チタン薄膜 27;Al−Si−Cu合金膜 31;コンタクトホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/784
Claims (4)
- 【請求項1】 アモルファスシリコン薄膜を熱処理によ
り結晶化させて多結晶シリコン薄膜を形成する方法にお
いて、前記熱処理は650℃以下の温度で熱処理する第
1の熱処理工程と、700℃以上の温度で熱処理する第
2の熱処理工程とに分かれていることを特徴とする多結
晶シリコン薄膜の形成方法。 - 【請求項2】 前記アモルファスシリコン薄膜として、
燐、砒素又はボロンを不純物としてドーピングしたもの
を使用することを特徴とする請求項1に記載の多結晶シ
リコン薄膜の形成方法。 - 【請求項3】 前記多結晶シリコン薄膜を、多結晶シリ
コン薄膜トランジスタのソース及びドレイン形成用活性
領域とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の多
結晶シリコン薄膜の形成方法。 - 【請求項4】 前記多結晶シリコン薄膜を、デバイス活
性層と配線層とのコンタクト埋設層とすることを特徴と
する請求項1又は2に記載の多結晶シリコン薄膜の形成
方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-33765 | 1992-02-20 | ||
JP3376592 | 1992-02-20 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05299348A true JPH05299348A (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=12395538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29353092A Pending JPH05299348A (ja) | 1992-02-20 | 1992-10-30 | 多結晶シリコン薄膜の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05299348A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100480552B1 (ko) * | 1997-09-02 | 2005-05-16 | 삼성전자주식회사 | 실리콘막의결정화방법 |
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US6987283B2 (en) | 1993-03-12 | 2006-01-17 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device structure |
US7037811B1 (en) | 1996-01-26 | 2006-05-02 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method for fabricating a semiconductor device |
US7056381B1 (en) | 1996-01-26 | 2006-06-06 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Fabrication method of semiconductor device |
US7078727B2 (en) | 1996-01-19 | 2006-07-18 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and its manufacturing method |
US7135741B1 (en) | 1996-03-17 | 2006-11-14 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method of manufacturing a semiconductor device |
US7173282B2 (en) | 1996-01-19 | 2007-02-06 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device having a crystalline semiconductor film |
US7427780B2 (en) | 1996-01-19 | 2008-09-23 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and method of fabricating same |
US7456056B2 (en) | 1996-01-19 | 2008-11-25 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and method for fabricating the same |
JP2010530642A (ja) * | 2007-06-19 | 2010-09-09 | サンディスク スリーディー,エルエルシー | 逆方向電流が低減された接合ダイオード |
-
1992
- 1992-10-30 JP JP29353092A patent/JPH05299348A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7141491B2 (en) | 1996-01-26 | 2006-11-28 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method for fabricating a semiconductor device |
US7422630B2 (en) | 1996-01-26 | 2008-09-09 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Fabrication method of semiconductor device |
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KR100480552B1 (ko) * | 1997-09-02 | 2005-05-16 | 삼성전자주식회사 | 실리콘막의결정화방법 |
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