JPH05280402A - エンジンの触媒の劣化検出方法 - Google Patents
エンジンの触媒の劣化検出方法Info
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- JPH05280402A JPH05280402A JP4074214A JP7421492A JPH05280402A JP H05280402 A JPH05280402 A JP H05280402A JP 4074214 A JP4074214 A JP 4074214A JP 7421492 A JP7421492 A JP 7421492A JP H05280402 A JPH05280402 A JP H05280402A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01N—GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
- F01N11/00—Monitoring or diagnostic devices for exhaust-gas treatment apparatus, e.g. for catalytic activity
- F01N11/007—Monitoring or diagnostic devices for exhaust-gas treatment apparatus, e.g. for catalytic activity the diagnostic devices measuring oxygen or air concentration downstream of the exhaust apparatus
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01N—GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
- F01N2550/00—Monitoring or diagnosing the deterioration of exhaust systems
- F01N2550/02—Catalytic activity of catalytic converters
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01N—GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
- F01N2900/00—Details of electrical control or of the monitoring of the exhaust gas treating apparatus
- F01N2900/04—Methods of control or diagnosing
- F01N2900/0421—Methods of control or diagnosing using an increment counter when a predetermined event occurs
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/40—Engine management systems
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 運転状態によって変化する空燃比センサの出
力振幅の影響を回避し、触媒劣化診断の際の誤判定を防
止する。 【構成】 診断開始後、運転状態パラメータに基づいて
マップを参照して上下一組のスライスレベルFH,FL
を設定する(S106) と、FO2 センサの出力電圧FVO
2 が、このスライスレベルFH,FLを横切る回数をF
O2 反転カウンタによりカウントし(S112) 、同様に、
運転状態パラメータに基づいてマップを参照して上下一
組のスライスレベルRH,RLを設定すると、RO2 セ
ンサの出力電圧RVO2 が、このスライスレベルRH,
RLを横切る回数をRO2 反転カウンタによりカウント
する。そして、FO2 カウンタの計数値COUNTFO2
とRO2 反転カウンタの計数値COUNTRO2 との比を
算出して触媒劣化判定を行なう。これにより、運転状態
によって変化するRO2 センサの出力振幅の影響を回避
し、誤判定を防止する。
力振幅の影響を回避し、触媒劣化診断の際の誤判定を防
止する。 【構成】 診断開始後、運転状態パラメータに基づいて
マップを参照して上下一組のスライスレベルFH,FL
を設定する(S106) と、FO2 センサの出力電圧FVO
2 が、このスライスレベルFH,FLを横切る回数をF
O2 反転カウンタによりカウントし(S112) 、同様に、
運転状態パラメータに基づいてマップを参照して上下一
組のスライスレベルRH,RLを設定すると、RO2 セ
ンサの出力電圧RVO2 が、このスライスレベルRH,
RLを横切る回数をRO2 反転カウンタによりカウント
する。そして、FO2 カウンタの計数値COUNTFO2
とRO2 反転カウンタの計数値COUNTRO2 との比を
算出して触媒劣化判定を行なう。これにより、運転状態
によって変化するRO2 センサの出力振幅の影響を回避
し、誤判定を防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、触媒コンバータの上流
側及び下流側に設けた2つの空燃比センサにより、触媒
の劣化を検出する触媒の劣化検出方法に関する。
側及び下流側に設けた2つの空燃比センサにより、触媒
の劣化を検出する触媒の劣化検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジンの空燃比フィードバック
制御においては、排気ガスを浄化する触媒コンバータの
上流側と下流側とにO2 センサなどの空燃比センサをそ
れぞれ設け、上流側の第1のO2 センサの出力特性のば
らつきを下流側の第2のO2 センサにより補償して単一
のO2 センサの出力特性のばらつきに起因する制御精度
の低下を改善する、いわゆるダブルO2 センサシステム
が提案されている。
制御においては、排気ガスを浄化する触媒コンバータの
上流側と下流側とにO2 センサなどの空燃比センサをそ
れぞれ設け、上流側の第1のO2 センサの出力特性のば
らつきを下流側の第2のO2 センサにより補償して単一
のO2 センサの出力特性のばらつきに起因する制御精度
の低下を改善する、いわゆるダブルO2 センサシステム
が提案されている。
【0003】このダブルO2 センサシステムにおいて
は、2つのO2 センサの出力特性の比較によって触媒の
劣化を検出するようにしており、例えば、実開昭63−
128221号公報には、触媒コンバータの上流側、下
流側にそれぞれ設けられた第1,第2の空燃比センサの
出力の反転周波数(もしくは周期)の比に基づいて触媒
劣化を判別する技術が開示されている。
は、2つのO2 センサの出力特性の比較によって触媒の
劣化を検出するようにしており、例えば、実開昭63−
128221号公報には、触媒コンバータの上流側、下
流側にそれぞれ設けられた第1,第2の空燃比センサの
出力の反転周波数(もしくは周期)の比に基づいて触媒
劣化を判別する技術が開示されている。
【0004】ところで、触媒の浄化性能は、触媒の有す
る酸素のストレージ効果と強い相関があり、図10
(a)に示すように、劣化前の触媒は酸素のストレージ
効果が良好で、空燃比フィードバック補正により触媒コ
ンバータ上流側の第1のO2 センサの出力FVO2 がリ
ッチ、リーンに振幅するのに対し、下流側の第2のO2
センサ出力RVO2 は略一定であるが、触媒が劣化する
とストレージ効果が悪化し、図10(b)に示すよう
に、下流側の第2のO2 センサ出力RVO2 が上流側の
第1のO2 センサ出力FVO2 に対して所定の遅れを持
ってリッチ、リーンの振幅を生じる。
る酸素のストレージ効果と強い相関があり、図10
(a)に示すように、劣化前の触媒は酸素のストレージ
効果が良好で、空燃比フィードバック補正により触媒コ
ンバータ上流側の第1のO2 センサの出力FVO2 がリ
ッチ、リーンに振幅するのに対し、下流側の第2のO2
センサ出力RVO2 は略一定であるが、触媒が劣化する
とストレージ効果が悪化し、図10(b)に示すよう
に、下流側の第2のO2 センサ出力RVO2 が上流側の
第1のO2 センサ出力FVO2 に対して所定の遅れを持
ってリッチ、リーンの振幅を生じる。
【0005】すなわち、触媒が劣化すると、触媒コンバ
ータ下流側の第2のO2 センサの出力特性が上流側の第
1のO2 センサの出力特性に近づき、両者の反転周波数
の差が小さくなるため、両者の反転周波数の比を設定値
と比較することにより触媒劣化を判定することができ
る。
ータ下流側の第2のO2 センサの出力特性が上流側の第
1のO2 センサの出力特性に近づき、両者の反転周波数
の差が小さくなるため、両者の反転周波数の比を設定値
と比較することにより触媒劣化を判定することができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、触媒コンバー
タの上流側、下流側にそれぞれ設けられた第1,第2の
O2 センサの出力の反転周波数は、各O2 センサに対し
て設けられた上下のスライスレベルを、各O2 センサの
出力が一定時間内に横切る回数から算出することがで
き、通常、これらのスライスレベルには、図9に示すよ
うに、予め一義的に定められた一定の値が用いられてい
る。
タの上流側、下流側にそれぞれ設けられた第1,第2の
O2 センサの出力の反転周波数は、各O2 センサに対し
て設けられた上下のスライスレベルを、各O2 センサの
出力が一定時間内に横切る回数から算出することがで
き、通常、これらのスライスレベルには、図9に示すよ
うに、予め一義的に定められた一定の値が用いられてい
る。
【0007】しかしながら、劣化した触媒において、基
本燃料噴射量などのエンジン負荷状態が同一であって
も、エンジン回転数、車速などの運転状態の変化により
排気温度が変化すると、触媒コンバータ下流側の第2の
O2 センサは、出力振幅が大きく変化する。
本燃料噴射量などのエンジン負荷状態が同一であって
も、エンジン回転数、車速などの運転状態の変化により
排気温度が変化すると、触媒コンバータ下流側の第2の
O2 センサは、出力振幅が大きく変化する。
【0008】従って、一義的に定められた一定のスライ
スレベルによれば、各O2 センサの出力の反転周波数が
運転状態によって変化し、例えば排気温度の上昇する高
回転、高車速運転時などには、図11に示すように、第
2のO2 センサの出力RVO2 の振幅が小さくなり、触
媒劣化により第2のO2 センサ出力RVO2 が振幅を生
じているのにも拘わらず、第2のO2 センサ出力RVO
2 がスライスレベルを横切らず、触媒コンバータ上流側
の第1のO2 センサの出力の反転周波数と下流側の第2
のO2 センサの出力の反転周波数との差が大きくなっ
て、触媒が劣化しているのにも拘らず触媒正常と判断し
てしまい、触媒劣化診断の際に誤判定を生じてしまう。
スレベルによれば、各O2 センサの出力の反転周波数が
運転状態によって変化し、例えば排気温度の上昇する高
回転、高車速運転時などには、図11に示すように、第
2のO2 センサの出力RVO2 の振幅が小さくなり、触
媒劣化により第2のO2 センサ出力RVO2 が振幅を生
じているのにも拘わらず、第2のO2 センサ出力RVO
2 がスライスレベルを横切らず、触媒コンバータ上流側
の第1のO2 センサの出力の反転周波数と下流側の第2
のO2 センサの出力の反転周波数との差が大きくなっ
て、触媒が劣化しているのにも拘らず触媒正常と判断し
てしまい、触媒劣化診断の際に誤判定を生じてしまう。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、運転状態によって変化する空燃比センサの出力振幅
の影響を回避し、触媒劣化診断の際の誤判定を防止する
ことのできる触媒の劣化検出方法を提供することを目的
としている。
で、運転状態によって変化する空燃比センサの出力振幅
の影響を回避し、触媒劣化診断の際の誤判定を防止する
ことのできる触媒の劣化検出方法を提供することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による触媒の劣化
検出方法は、排気通路に介装した触媒コンバータの上流
側に第1の空燃比センサを配設するとともに下流側に第
2の空燃比センサを配設するエンジンの触媒劣化検出方
法において、エンジンの運転状態パラメータに基づい
て、上記第1の空燃比センサの出力に対する第1のスラ
イスレベルを設定する手順と、エンジンの運転状態パラ
メータに基づいて、上記第2の空燃比センサの出力に対
する第2のスライスレベルとを設定する手順と、上記第
1の空燃比センサの出力が上記第1のスライスレベルを
横切る回数と、上記第2の空燃比センサの出力が上記第
2のスライスレベルを横切る回数との比に基づいて、上
記触媒コンバータの触媒劣化を判定する手順とを備えた
ことを特徴とする。
検出方法は、排気通路に介装した触媒コンバータの上流
側に第1の空燃比センサを配設するとともに下流側に第
2の空燃比センサを配設するエンジンの触媒劣化検出方
法において、エンジンの運転状態パラメータに基づい
て、上記第1の空燃比センサの出力に対する第1のスラ
イスレベルを設定する手順と、エンジンの運転状態パラ
メータに基づいて、上記第2の空燃比センサの出力に対
する第2のスライスレベルとを設定する手順と、上記第
1の空燃比センサの出力が上記第1のスライスレベルを
横切る回数と、上記第2の空燃比センサの出力が上記第
2のスライスレベルを横切る回数との比に基づいて、上
記触媒コンバータの触媒劣化を判定する手順とを備えた
ことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明による触媒の劣化検出方法では、触媒コ
ンバータ上流側の第1の空燃比センサの出力に対する第
1のスライスレベルと、触媒コンバータ下流側の第2の
空燃比センサの出力に対する第2のスライスレベルと
を、それぞれ、エンジンの運転状態パラメータに基づい
て設定し、上記第1の空燃比センサの出力が上記第1の
スライスレベルを横切る回数と、上記第2の空燃比セン
サの出力が上記第2のスライスレベルを横切る回数との
比に基づいて、上記触媒コンバータの触媒劣化を判定す
る。
ンバータ上流側の第1の空燃比センサの出力に対する第
1のスライスレベルと、触媒コンバータ下流側の第2の
空燃比センサの出力に対する第2のスライスレベルと
を、それぞれ、エンジンの運転状態パラメータに基づい
て設定し、上記第1の空燃比センサの出力が上記第1の
スライスレベルを横切る回数と、上記第2の空燃比セン
サの出力が上記第2のスライスレベルを横切る回数との
比に基づいて、上記触媒コンバータの触媒劣化を判定す
る。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図面は本発明の一実施例を示し、図1は触媒劣化
診断手順を示すフローチャートの1、図2は触媒劣化診
断手順を示すフローチャートの2、図3は触媒劣化判定
手順を示すフローチャート、図4はタイマルーチンを示
すフローチャート、図5はエンジン制御系の概略構成
図、図6は電子制御系の回路構成図、図7は触媒劣化時
のO2 センサ出力特性とスライスレベルとの関係を示す
タイムチャート、図8は触媒劣化時における排気高温時
のO2 センサ出力特性とスライスレベルとの関係を示す
タイムチャート、図9は触媒正常時のO2 センサ出力特
性とスライスレベルとの関係を示すタイムチャートであ
る。
する。図面は本発明の一実施例を示し、図1は触媒劣化
診断手順を示すフローチャートの1、図2は触媒劣化診
断手順を示すフローチャートの2、図3は触媒劣化判定
手順を示すフローチャート、図4はタイマルーチンを示
すフローチャート、図5はエンジン制御系の概略構成
図、図6は電子制御系の回路構成図、図7は触媒劣化時
のO2 センサ出力特性とスライスレベルとの関係を示す
タイムチャート、図8は触媒劣化時における排気高温時
のO2 センサ出力特性とスライスレベルとの関係を示す
タイムチャート、図9は触媒正常時のO2 センサ出力特
性とスライスレベルとの関係を示すタイムチャートであ
る。
【0013】図5において、符号1はエンジン本体(図
においては水平対向型エンジン)であり、このエンジン
本体1のシリンダヘッド2に形成された吸気ポート2a
にインテークマニホルド3が連通され、さらに、このイ
ンテークマニホルド3の上流にエアチャンバ4を介して
スロットルチャンバ5が連通され、このスロットルチャ
ンバ5の上流に吸気管6を介してエアクリーナ7が取り
付けられている。
においては水平対向型エンジン)であり、このエンジン
本体1のシリンダヘッド2に形成された吸気ポート2a
にインテークマニホルド3が連通され、さらに、このイ
ンテークマニホルド3の上流にエアチャンバ4を介して
スロットルチャンバ5が連通され、このスロットルチャ
ンバ5の上流に吸気管6を介してエアクリーナ7が取り
付けられている。
【0014】また、上記吸気管6の上記エアクリーナ7
の直下流に、ホットワイヤあるいはホットフィルムなど
の吸入空気量センサ8が介装され、上記スロットルチャ
ンバ5に設けられたスロットルバルブ5aに、スロット
ル開度センサ9が連設されている。
の直下流に、ホットワイヤあるいはホットフィルムなど
の吸入空気量センサ8が介装され、上記スロットルチャ
ンバ5に設けられたスロットルバルブ5aに、スロット
ル開度センサ9が連設されている。
【0015】さらに、上記スロットルバルブ5aの上流
側と下流側とを連通するバイパス通路10に、アイドル
スピードコントロールバルブ(ISCV)11が介装さ
れている。また、上記インテークマニホルド3の各気筒
の吸気ポート2aの直上流側に、インジェクタ12が配
設されている。また、上記シリンダヘッド2の各気筒毎
に、その先端を燃焼室に露呈する点火プラグ13が取り
付けられ、この点火プラグ13にイグナイタ26が接続
されている。
側と下流側とを連通するバイパス通路10に、アイドル
スピードコントロールバルブ(ISCV)11が介装さ
れている。また、上記インテークマニホルド3の各気筒
の吸気ポート2aの直上流側に、インジェクタ12が配
設されている。また、上記シリンダヘッド2の各気筒毎
に、その先端を燃焼室に露呈する点火プラグ13が取り
付けられ、この点火プラグ13にイグナイタ26が接続
されている。
【0016】また、上記エンジン本体1のシリンダブロ
ック1aにノックセンサ14が取り付けられるととも
に、このシリンダブロック1aに形成された冷却水通路
15に冷却水温センサ16が臨まされ、さらに、上記シ
リンダヘッド2の各排気ポート2bに連通するエグゾー
ストマニホルド17の集合部に排気管18が連通されて
いる。
ック1aにノックセンサ14が取り付けられるととも
に、このシリンダブロック1aに形成された冷却水通路
15に冷却水温センサ16が臨まされ、さらに、上記シ
リンダヘッド2の各排気ポート2bに連通するエグゾー
ストマニホルド17の集合部に排気管18が連通されて
いる。
【0017】また、上記エグゾーストマニホルド17の
集合部に触媒コンバータ19が介装されており、この触
媒コンバータ19の上流側に、第1の空燃比センサとし
てのフロントO2 センサ(FO2 センサ)20aが臨ま
され、下流側に、第2の空燃比センサとしてのリアO2
センサ(RO2 センサ)20bが臨まされている。
集合部に触媒コンバータ19が介装されており、この触
媒コンバータ19の上流側に、第1の空燃比センサとし
てのフロントO2 センサ(FO2 センサ)20aが臨ま
され、下流側に、第2の空燃比センサとしてのリアO2
センサ(RO2 センサ)20bが臨まされている。
【0018】また、上記シリンダブロック1aに支承さ
れたクランクシャフト1bに、クランクロータ21が軸
着され、このクランクロータ21の外周に、電磁ピック
アップなどからなるクランク角センサ22が対設され、
さらに、上記シリンダヘッド2のカムシャフト1cに連
設されたカムロータ23に、電磁ピックアップなどから
なるカム角センサ24が対設されている。
れたクランクシャフト1bに、クランクロータ21が軸
着され、このクランクロータ21の外周に、電磁ピック
アップなどからなるクランク角センサ22が対設され、
さらに、上記シリンダヘッド2のカムシャフト1cに連
設されたカムロータ23に、電磁ピックアップなどから
なるカム角センサ24が対設されている。
【0019】後述するECU31では、上記クランクロ
ータ21の外周に所定クランク角毎に形成された突起あ
るいはスリットを上記クランク角センサ22で検出した
ときの信号に基づいてエンジン回転数NE を算出し、燃
料噴射量、点火時期などを設定する。また、上記カムロ
ータ23の外周に形成された気筒判別用突起あるいはス
リットを上記カム角センサ24が検出したときの信号に
基づき燃焼行程気筒を判別する。
ータ21の外周に所定クランク角毎に形成された突起あ
るいはスリットを上記クランク角センサ22で検出した
ときの信号に基づいてエンジン回転数NE を算出し、燃
料噴射量、点火時期などを設定する。また、上記カムロ
ータ23の外周に形成された気筒判別用突起あるいはス
リットを上記カム角センサ24が検出したときの信号に
基づき燃焼行程気筒を判別する。
【0020】尚、上記クランク角センサ22、カム角セ
ンサ24は、電磁ピックアップなどの磁気センサに限ら
ず、光センサなどでも良い。
ンサ24は、電磁ピックアップなどの磁気センサに限ら
ず、光センサなどでも良い。
【0021】一方、図6において、符号31はマイクロ
コンピュータなどからなる制御装置(ECU)であり、
CPU32、ROM33、RAM34、バックアップR
AM35、及び、I/O インターフェース36がバス
ライン37を介して互いに接続され、定電圧回路38か
ら所定の安定化電圧が各部に供給される。
コンピュータなどからなる制御装置(ECU)であり、
CPU32、ROM33、RAM34、バックアップR
AM35、及び、I/O インターフェース36がバス
ライン37を介して互いに接続され、定電圧回路38か
ら所定の安定化電圧が各部に供給される。
【0022】上記定電圧回路38は、直接、及びECU
リレー39のリレー接点を介して、バッテリ40に接続
され、このバッテリ40に、上記ECUリレー39のリ
レーコイルがイグニッションスイッチ41を介して接続
されている。
リレー39のリレー接点を介して、バッテリ40に接続
され、このバッテリ40に、上記ECUリレー39のリ
レーコイルがイグニッションスイッチ41を介して接続
されている。
【0023】また、上記I/O インターフェース36
の入力ポートには、上記吸入空気量センサ8、スロット
ル開度センサ9、ノックセンサ14、冷却水温センサ1
6、FO2 センサ20a、RO2 センサ20b、クラン
ク角センサ22、カム角センサ24、及び、車速センサ
25が接続されるとともに、上記バッテリ40が接続さ
れてバッテリ電圧がモニタされる。
の入力ポートには、上記吸入空気量センサ8、スロット
ル開度センサ9、ノックセンサ14、冷却水温センサ1
6、FO2 センサ20a、RO2 センサ20b、クラン
ク角センサ22、カム角センサ24、及び、車速センサ
25が接続されるとともに、上記バッテリ40が接続さ
れてバッテリ電圧がモニタされる。
【0024】一方、上記I/O インターフェース36
の出力ポートには、イグナイタ26が接続され、さら
に、駆動回路42を介して、ISCV11、インジェク
タ12、及び、図示しないインストルメントパネルに配
設したECS(Electronic Control System )ランプ4
3が接続されている。
の出力ポートには、イグナイタ26が接続され、さら
に、駆動回路42を介して、ISCV11、インジェク
タ12、及び、図示しないインストルメントパネルに配
設したECS(Electronic Control System )ランプ4
3が接続されている。
【0025】上記ROM33には制御プログラム、及
び、各種マップ類などの固定データが記憶されており、
また、上記RAM34には、上記各センサ類、スイッチ
類の出力信号を処理した後のデータ、及び上記CPU3
2で演算処理したデータが格納されている。また、上記
バックアップRAM35には、トラブルを示すデータな
どがストアされており、イグニッションスイッチ41が
OFFのときにもデータが保持されるようになってい
る。
び、各種マップ類などの固定データが記憶されており、
また、上記RAM34には、上記各センサ類、スイッチ
類の出力信号を処理した後のデータ、及び上記CPU3
2で演算処理したデータが格納されている。また、上記
バックアップRAM35には、トラブルを示すデータな
どがストアされており、イグニッションスイッチ41が
OFFのときにもデータが保持されるようになってい
る。
【0026】尚、このトラブルデータは、ECU31に
シリアルモニタ44をコネクタ45を介して接続するこ
とで外部に読み出すことができる。このシリアルモニタ
44については、本出願人が先に提出した特開平2−7
3131号公報に詳述されている。
シリアルモニタ44をコネクタ45を介して接続するこ
とで外部に読み出すことができる。このシリアルモニタ
44については、本出願人が先に提出した特開平2−7
3131号公報に詳述されている。
【0027】上記CPU32では、クランク角センサ2
2からのクランク角信号によりエンジン回転数NE を算
出し、このエンジン回転数NE と吸入空気量センサ8か
らの吸入空気量QA とに基づいて基本燃料噴射量TP を
求め、上記FO2 センサ20a、RO2 センサ20bか
らの出力に基づいて、上記基本燃料噴射量TP を空燃比
フィードバック補正するとともに、各種運転状態パラメ
ータにより増量補正などを加えて最終的な燃料噴射量T
i を演算し、また、点火時期などを演算する。さらに、
上記CPU32では、所定の条件成立時に上記両O2 セ
ンサ20a,20bからの出力電圧に基づき触媒の劣化
診断を実行し、診断の結果、触媒劣化と判定されると、
上記ECSランプ43を点灯あるいは点滅して触媒コン
バータ19の交換を警告するとともに、バックアップR
AM35に該当するトラブルデータをストアする。
2からのクランク角信号によりエンジン回転数NE を算
出し、このエンジン回転数NE と吸入空気量センサ8か
らの吸入空気量QA とに基づいて基本燃料噴射量TP を
求め、上記FO2 センサ20a、RO2 センサ20bか
らの出力に基づいて、上記基本燃料噴射量TP を空燃比
フィードバック補正するとともに、各種運転状態パラメ
ータにより増量補正などを加えて最終的な燃料噴射量T
i を演算し、また、点火時期などを演算する。さらに、
上記CPU32では、所定の条件成立時に上記両O2 セ
ンサ20a,20bからの出力電圧に基づき触媒の劣化
診断を実行し、診断の結果、触媒劣化と判定されると、
上記ECSランプ43を点灯あるいは点滅して触媒コン
バータ19の交換を警告するとともに、バックアップR
AM35に該当するトラブルデータをストアする。
【0028】次に、ECU31による触媒劣化診断につ
いて、図1及び図2のフローチャートに従って説明す
る。
いて、図1及び図2のフローチャートに従って説明す
る。
【0029】図1は所定時間毎(例えば、50ms毎)
に割込み実行される触媒劣化診断ルーチンを示し、ま
ず、ステップS101,S102,S103で、それぞれ、RAM34
の所定アドレスにストアされている診断終了フラグFL
AG1 がセットされているか否か、空燃比フィードバッ
ク制御中で診断許可となる診断許可条件が成立するか否
か、基本燃料噴射量TP 、エンジン回転数NE、車速VP
などの変化量が設定範囲内にあり、現在の運転状態が
安定した状態である定常運転か否かを判別する。
に割込み実行される触媒劣化診断ルーチンを示し、ま
ず、ステップS101,S102,S103で、それぞれ、RAM34
の所定アドレスにストアされている診断終了フラグFL
AG1 がセットされているか否か、空燃比フィードバッ
ク制御中で診断許可となる診断許可条件が成立するか否
か、基本燃料噴射量TP 、エンジン回転数NE、車速VP
などの変化量が設定範囲内にあり、現在の運転状態が
安定した状態である定常運転か否かを判別する。
【0030】この触媒劣化診断ルーチンにおいては、後
述するステップS121で、触媒劣化判定のサブルーチンを
呼び出して劣化判定を行なっており、エンジン始動後、
この触媒劣化判定のサブルーチンを一回実行すると、上
記診断終了フラグFLAG1がFLAG1 =1にセット
され、診断処理を行なわずにルーチンを抜ける。
述するステップS121で、触媒劣化判定のサブルーチンを
呼び出して劣化判定を行なっており、エンジン始動後、
この触媒劣化判定のサブルーチンを一回実行すると、上
記診断終了フラグFLAG1がFLAG1 =1にセット
され、診断処理を行なわずにルーチンを抜ける。
【0031】すなわち、エンジンを始動して触媒劣化判
定を一回行なうと、以降は劣化判定を行なわず、エンジ
ンを停止してECU31の制御用電源がOFFとなった
後、再びエンジンを始動すると、始動時のイニシャライ
ズによりRAM34の診断終了フラグFLAG1 がFL
AG1 =0にクリアされ、再び一回だけ触媒劣化判定が
行なわれるのである。
定を一回行なうと、以降は劣化判定を行なわず、エンジ
ンを停止してECU31の制御用電源がOFFとなった
後、再びエンジンを始動すると、始動時のイニシャライ
ズによりRAM34の診断終了フラグFLAG1 がFL
AG1 =0にクリアされ、再び一回だけ触媒劣化判定が
行なわれるのである。
【0032】そして、上記ステップS101でFLAG1 =
1であり、触媒劣化判定を既に1回実行しているとき、
あるいは、上記ステップS102で、診断許可条件が成立し
ないとき、あるいは、上記ステップS103で、定常運転状
態でないと判別されたときには、各ステップからステッ
プS124へジャンプする。
1であり、触媒劣化判定を既に1回実行しているとき、
あるいは、上記ステップS102で、診断許可条件が成立し
ないとき、あるいは、上記ステップS103で、定常運転状
態でないと判別されたときには、各ステップからステッ
プS124へジャンプする。
【0033】ステップS124では、診断開始後の経過時間
を計時させるための診断開始フラグFLAG2 をクリア
し(FLAG2 ←0)、ステップS125,S126で、それぞ
れ、FO2 センサ20aの出力がスライスレベルを横切
る回数をカウントするFO2反転カウンタの計数値CO
UNTFO2 、RO2 センサ20bの出力がスライスレベ
ルを横切る回数をカウントするRO2 反転カウンタの計
数値COUNTRO2 をクリアして(COUNTFO2 ←
0、COUNTRO2 ←0)ルーチンを抜ける。
を計時させるための診断開始フラグFLAG2 をクリア
し(FLAG2 ←0)、ステップS125,S126で、それぞ
れ、FO2 センサ20aの出力がスライスレベルを横切
る回数をカウントするFO2反転カウンタの計数値CO
UNTFO2 、RO2 センサ20bの出力がスライスレベ
ルを横切る回数をカウントするRO2 反転カウンタの計
数値COUNTRO2 をクリアして(COUNTFO2 ←
0、COUNTRO2 ←0)ルーチンを抜ける。
【0034】尚、上述の診断開始後の経過時間は、図4
に示す所定時間毎に実行されるタイマルーチンによりカ
ウントされ、ステップS301で診断開始フラグFLAG2
の値を参照し、FLAG2 =1の場合にはステップS302
へ進み、診断後の経過時間を示すタイマ計数値TMをカ
ウントアップし(TM←TM+1)、FLAG2 =0の
場合ステップS303へ進んでタイマ計数値TMをクリア
(TM←0)する。
に示す所定時間毎に実行されるタイマルーチンによりカ
ウントされ、ステップS301で診断開始フラグFLAG2
の値を参照し、FLAG2 =1の場合にはステップS302
へ進み、診断後の経過時間を示すタイマ計数値TMをカ
ウントアップし(TM←TM+1)、FLAG2 =0の
場合ステップS303へ進んでタイマ計数値TMをクリア
(TM←0)する。
【0035】一方、上記ステップS101,S102,S103で、F
LAG1 =0であり、まだ触媒劣化判定を実行しておら
ず、診断許可条件が成立して定常運転状態と判別したと
きには、上記ステップS101,S102,S103からステップS104
へ進み、診断開始フラグFLAG2 をセットする(FL
AG2 ←1)。この診断開始フラグFLAG2 がセット
されると、前述のタイマルーチンにより診断開始後の経
過時間が計時される。その後、上記ステップS104からス
テップS105へ進み、タイマ計数値TMを読出してタイマ
計数値TMが設定時間TMCAT以上となったか否かを
判別する。そして、TM<TMCATのときには、上記
ステップS105からステップS106以降へ進んで、FO2 セ
ンサ20a及びRO2 センサ20bの各出力電圧FVO
2 ,RVO2 がスライスレベルを横切る回数をカウント
する処理を実行し、TM≧TMCATのときには、上記
ステップS105からステップS120以降へ分岐して、触媒劣
化判定のための処理を実行する。
LAG1 =0であり、まだ触媒劣化判定を実行しておら
ず、診断許可条件が成立して定常運転状態と判別したと
きには、上記ステップS101,S102,S103からステップS104
へ進み、診断開始フラグFLAG2 をセットする(FL
AG2 ←1)。この診断開始フラグFLAG2 がセット
されると、前述のタイマルーチンにより診断開始後の経
過時間が計時される。その後、上記ステップS104からス
テップS105へ進み、タイマ計数値TMを読出してタイマ
計数値TMが設定時間TMCAT以上となったか否かを
判別する。そして、TM<TMCATのときには、上記
ステップS105からステップS106以降へ進んで、FO2 セ
ンサ20a及びRO2 センサ20bの各出力電圧FVO
2 ,RVO2 がスライスレベルを横切る回数をカウント
する処理を実行し、TM≧TMCATのときには、上記
ステップS105からステップS120以降へ分岐して、触媒劣
化判定のための処理を実行する。
【0036】まず、ステップS106以降について説明する
と、ステップS106では、車速VP 、エンジン回転数NE
、基本燃料噴射量TP 、RO2 センサ20bによる空
燃比補正量、RO2 センサ20bによる空燃比のリッチ
/リーン側の補正方向などの運転状態パラメータに基づ
いて、ROM33に記憶されている第1のスライスレベ
ルマップを参照し、FO2 センサ20aの出力に対する
第1のスライスレベルとしての上下一組のリーン/リッ
チスライスレベルFH,リッチ/リーンスライスレベル
FLを設定する。
と、ステップS106では、車速VP 、エンジン回転数NE
、基本燃料噴射量TP 、RO2 センサ20bによる空
燃比補正量、RO2 センサ20bによる空燃比のリッチ
/リーン側の補正方向などの運転状態パラメータに基づ
いて、ROM33に記憶されている第1のスライスレベ
ルマップを参照し、FO2 センサ20aの出力に対する
第1のスライスレベルとしての上下一組のリーン/リッ
チスライスレベルFH,リッチ/リーンスライスレベル
FLを設定する。
【0037】図7に示すように、リーン/リッチスライ
スレベルFHは、FO2 センサ20aの出力電圧FVO
2 がリーン側からリッチ側(低から高)に変化したこと
を判断するための基準値であり、リッチ/リーンスライ
スレベルFLは、FO2 センサ20aの出力電圧FVO
2 がリッチ側からリーン側(高から低)に変化したこと
を判断するための基準値である。また、リーン/リッチ
スライスレベルFHはリッチ/リーンスライスレベルF
Lよりも高い値に設定されており、FO2 センサ20a
の出力電圧FVO2 がスライスレベルFHあるいはFL
を横切った際に、スライスレベルにヒステリシスを持た
せることで、制御ハンチングを防止している。
スレベルFHは、FO2 センサ20aの出力電圧FVO
2 がリーン側からリッチ側(低から高)に変化したこと
を判断するための基準値であり、リッチ/リーンスライ
スレベルFLは、FO2 センサ20aの出力電圧FVO
2 がリッチ側からリーン側(高から低)に変化したこと
を判断するための基準値である。また、リーン/リッチ
スライスレベルFHはリッチ/リーンスライスレベルF
Lよりも高い値に設定されており、FO2 センサ20a
の出力電圧FVO2 がスライスレベルFHあるいはFL
を横切った際に、スライスレベルにヒステリシスを持た
せることで、制御ハンチングを防止している。
【0038】この上下のスライスレベルFH,FLは、
予め、例えば1つないし2つの上記運転状態パラメータ
に基づいて実験などにより求められた値が第1のスライ
スレベルマップに格納されており、例えば、車速VPあ
るいはエンジン回転数NEが高くなるにつれてリーン/
リッチスライスレベルFHとリッチ/リーンスライスレ
ベルFLとの間隔が狭くなるような値となっている。ま
た、エンジン形式毎の特性により一概に言えないが、車
速VP あるいはエンジン回転数NE が高い程、下側のリ
ッチ/リーンスライスレベルFLを高い値に設定する。
尚、後述するステップS113において設定されるRO2 セ
ンサ20bの出力に対する第2のスライスレベルとして
の上下一組のリーン/リッチスライスレベルRH,リッ
チ/リーンスライスレベルRLも同様である。
予め、例えば1つないし2つの上記運転状態パラメータ
に基づいて実験などにより求められた値が第1のスライ
スレベルマップに格納されており、例えば、車速VPあ
るいはエンジン回転数NEが高くなるにつれてリーン/
リッチスライスレベルFHとリッチ/リーンスライスレ
ベルFLとの間隔が狭くなるような値となっている。ま
た、エンジン形式毎の特性により一概に言えないが、車
速VP あるいはエンジン回転数NE が高い程、下側のリ
ッチ/リーンスライスレベルFLを高い値に設定する。
尚、後述するステップS113において設定されるRO2 セ
ンサ20bの出力に対する第2のスライスレベルとして
の上下一組のリーン/リッチスライスレベルRH,リッ
チ/リーンスライスレベルRLも同様である。
【0039】次に、上記ステップS106からステップS107
へ進み、FO2 センサ20aの出力電圧FVO2 がリー
ン/リッチスライスレベルFHを越えて空燃比リッチ側
のときセットされるFO2 リッチフラグFLAG3 の値
を参照し、FLAG3 =0で、前回ルーチン実行時、空
燃比リーン側であったときには、ステップS108で、FO
2 センサ20aの出力電圧FVO2 がリーン/リッチス
ライスレベルFH以上であるか否かを判別する。
へ進み、FO2 センサ20aの出力電圧FVO2 がリー
ン/リッチスライスレベルFHを越えて空燃比リッチ側
のときセットされるFO2 リッチフラグFLAG3 の値
を参照し、FLAG3 =0で、前回ルーチン実行時、空
燃比リーン側であったときには、ステップS108で、FO
2 センサ20aの出力電圧FVO2 がリーン/リッチス
ライスレベルFH以上であるか否かを判別する。
【0040】上記ステップS108では、FVO2 <FHの
とき、ステップS113へジャンプし、FVO2 ≧FHのと
き、すなわちFO2 センサ20aの出力電圧FVO2 が
リーン側からリッチ側へ移行してリーン/リッチスライ
スレベルFHを横切ったと判断されると、ステップS109
へ進んで、FO2 リッチフラグFLAG3 をセットし
(FLAG3 ←1)、ステップS112で、FO2 反転カウ
ンタをカウントアップし(COUNTFO2 ←COUNT
FO2 +1)、ステップS113へ進む。
とき、ステップS113へジャンプし、FVO2 ≧FHのと
き、すなわちFO2 センサ20aの出力電圧FVO2 が
リーン側からリッチ側へ移行してリーン/リッチスライ
スレベルFHを横切ったと判断されると、ステップS109
へ進んで、FO2 リッチフラグFLAG3 をセットし
(FLAG3 ←1)、ステップS112で、FO2 反転カウ
ンタをカウントアップし(COUNTFO2 ←COUNT
FO2 +1)、ステップS113へ進む。
【0041】一方、上記ステップS107で、FLAG3 =
1であり、前回ルーチン実行時、空燃比リッチ側であっ
たときには、ステップS110へ分岐し、FO2 センサ20
aの出力電圧FVO2 がリッチ/リーンスライスレベル
FLより低いか否かを判別する。
1であり、前回ルーチン実行時、空燃比リッチ側であっ
たときには、ステップS110へ分岐し、FO2 センサ20
aの出力電圧FVO2 がリッチ/リーンスライスレベル
FLより低いか否かを判別する。
【0042】そして、上記ステップS110で、FVO2 ≧
FLのときには、ステップS113へジャンプし、FVO2
<FLであり、FO2 センサ20aの出力電圧FVO2
がリッチ側からリーン側へ移行してリッチ/リーンスラ
イスレベルFLを横切ったと判断されるときには、ステ
ップS111で、FO2 リッチフラグFLAG3 をクリアす
ると(FLAG3 ←0)、前述のステップS112でFO2
反転カウンタをカウントアップしてステップS113へ進
む。
FLのときには、ステップS113へジャンプし、FVO2
<FLであり、FO2 センサ20aの出力電圧FVO2
がリッチ側からリーン側へ移行してリッチ/リーンスラ
イスレベルFLを横切ったと判断されるときには、ステ
ップS111で、FO2 リッチフラグFLAG3 をクリアす
ると(FLAG3 ←0)、前述のステップS112でFO2
反転カウンタをカウントアップしてステップS113へ進
む。
【0043】ステップS113以降は、RO2 センサ20b
に対する処理であり、ステップS113で、同様に、車速V
P 、エンジン回転数NE 、基本燃料噴射量TP 、RO2
センサ20bによる空燃比補正量、RO2 センサ20b
による空燃比のリッチ/リーン側の補正方向などの運転
状態パラメータに基づいて、ROM33に記憶されてい
る第2のスライスレベルマップを参照し、RO2 センサ
20bの出力に対する上下一組のリーン/リッチスライ
スレベルRH,リッチ/リーンスライスレベルRLを設
定する。
に対する処理であり、ステップS113で、同様に、車速V
P 、エンジン回転数NE 、基本燃料噴射量TP 、RO2
センサ20bによる空燃比補正量、RO2 センサ20b
による空燃比のリッチ/リーン側の補正方向などの運転
状態パラメータに基づいて、ROM33に記憶されてい
る第2のスライスレベルマップを参照し、RO2 センサ
20bの出力に対する上下一組のリーン/リッチスライ
スレベルRH,リッチ/リーンスライスレベルRLを設
定する。
【0044】そして、ステップS114で、RO2 センサ2
0bの出力電圧RVO2 がリーン/リッチスライスレベ
ルRHを越えて空燃比リッチ側のときセットされるRO
2 リッチフラグFLAG4 の値を参照し、FLAG4 =
0で、前回ルーチン実行時、空燃比リーン側であったと
きには、ステップS115で、RO2 センサ20bの出力電
圧RVO2 がリーン/リッチスライスレベルRH以上で
あるか否かを判別する。
0bの出力電圧RVO2 がリーン/リッチスライスレベ
ルRHを越えて空燃比リッチ側のときセットされるRO
2 リッチフラグFLAG4 の値を参照し、FLAG4 =
0で、前回ルーチン実行時、空燃比リーン側であったと
きには、ステップS115で、RO2 センサ20bの出力電
圧RVO2 がリーン/リッチスライスレベルRH以上で
あるか否かを判別する。
【0045】上記ステップS115で、RVO2 <RHのと
きには、そのままルーチンを抜け、RVO2 ≧RHのと
きには、RO2 センサ20bの出力電圧RVO2 がリー
ン側からリッチ側に移行してリーン/リッチスライスレ
ベルRHを横切ったと判断し、ステップS116で、RO2
リッチフラグFLAG4 をセットすると(FLAG4←
1)、ステップS119で、RO2 反転カウンタをカウント
アップし(COUNTRO2 ←COUNTRO2 +1)、ル
ーチンを抜ける。
きには、そのままルーチンを抜け、RVO2 ≧RHのと
きには、RO2 センサ20bの出力電圧RVO2 がリー
ン側からリッチ側に移行してリーン/リッチスライスレ
ベルRHを横切ったと判断し、ステップS116で、RO2
リッチフラグFLAG4 をセットすると(FLAG4←
1)、ステップS119で、RO2 反転カウンタをカウント
アップし(COUNTRO2 ←COUNTRO2 +1)、ル
ーチンを抜ける。
【0046】一方、上記ステップS114で、FLAG4 =
1であり、前回ルーチン実行時、空燃比リッチ側であっ
たときには、ステップS117へ分岐し、RO2 センサ20
bの出力電圧RVO2 がリッチ/リーンスライスレベル
RLより低いか否かを判別する。
1であり、前回ルーチン実行時、空燃比リッチ側であっ
たときには、ステップS117へ分岐し、RO2 センサ20
bの出力電圧RVO2 がリッチ/リーンスライスレベル
RLより低いか否かを判別する。
【0047】そして、上記ステップS117で、RVO2 ≧
RLのときには、ルーチンを抜け、RVO2 <RLのと
きには、RO2 センサ20bの出力電圧RVO2 がリッ
チ側からリーン側に移行してリッチ/リーンスライスレ
ベルRLを横切ったと判断し、ステップS118で、RO2
リッチフラグFLAG4 をクリアすると(FLAG4←
0)、前述のステップS119でRO2 反転カウンタをカウ
ントアップしてルーチンを抜ける。
RLのときには、ルーチンを抜け、RVO2 <RLのと
きには、RO2 センサ20bの出力電圧RVO2 がリッ
チ側からリーン側に移行してリッチ/リーンスライスレ
ベルRLを横切ったと判断し、ステップS118で、RO2
リッチフラグFLAG4 をクリアすると(FLAG4←
0)、前述のステップS119でRO2 反転カウンタをカウ
ントアップしてルーチンを抜ける。
【0048】そして、所定時間毎にルーチンが繰り返さ
れ、以上説明したステップS106〜S119において、FO2
センサ20a及びRO2 センサ20bの各出力電圧FV
O2,RVO2 がスライスレベルを横切る回数がカウン
トされ、ステップS105で、タイマの計数値TMが設定時
間TMCAT以上になると、ステップS105からステップ
S120へ分岐し、FO2 反転カウンタの計数値COUNT
FO2 が設定回数N以上となったか否かを判定する。
れ、以上説明したステップS106〜S119において、FO2
センサ20a及びRO2 センサ20bの各出力電圧FV
O2,RVO2 がスライスレベルを横切る回数がカウン
トされ、ステップS105で、タイマの計数値TMが設定時
間TMCAT以上になると、ステップS105からステップ
S120へ分岐し、FO2 反転カウンタの計数値COUNT
FO2 が設定回数N以上となったか否かを判定する。
【0049】上記ステップS120で、COUNTFO2 <N
のときには、前述したステップS124〜S126を経てルーチ
ンを抜け、所定時間経過後に、再び、この触媒劣化診断
ルーチンが起動されてステップS120へ至り、COUNT
FO2 ≧Nのときには、ステップS121で、後述する触媒劣
化判定のサブルーチンを呼び出して触媒劣化判定を行な
い、ステップS122で、RAM34の診断終了フラグFL
AG1 をセットし(FLAG1 ←1)、ステップS123
で、診断開始フラグFLAG2 をクリアして(FLAG
2 ←0)ルーチンを抜ける。
のときには、前述したステップS124〜S126を経てルーチ
ンを抜け、所定時間経過後に、再び、この触媒劣化診断
ルーチンが起動されてステップS120へ至り、COUNT
FO2 ≧Nのときには、ステップS121で、後述する触媒劣
化判定のサブルーチンを呼び出して触媒劣化判定を行な
い、ステップS122で、RAM34の診断終了フラグFL
AG1 をセットし(FLAG1 ←1)、ステップS123
で、診断開始フラグFLAG2 をクリアして(FLAG
2 ←0)ルーチンを抜ける。
【0050】すなわち、排気温度が低い極低速運転時な
どにおいては、劣化していない十分活性な(新品に近
い)触媒であっても、ストレージ効果が低下するため、
RO2センサ20bの出力振幅が大きく、スライスレベ
ルの変更では補正しきれず、正確に診断できないおそれ
があり、かつ、このとき、O2 センサの出力振幅周期が
長いことから、設定時間TMCATを診断時間として、
この診断時間TMCAT内でのFO2 反転カウンタの計
数値COUNTFO2 が設定回数N以上となったときにの
み、触媒劣化判定を行なうことにより、誤判定を防止す
るのである。
どにおいては、劣化していない十分活性な(新品に近
い)触媒であっても、ストレージ効果が低下するため、
RO2センサ20bの出力振幅が大きく、スライスレベ
ルの変更では補正しきれず、正確に診断できないおそれ
があり、かつ、このとき、O2 センサの出力振幅周期が
長いことから、設定時間TMCATを診断時間として、
この診断時間TMCAT内でのFO2 反転カウンタの計
数値COUNTFO2 が設定回数N以上となったときにの
み、触媒劣化判定を行なうことにより、誤判定を防止す
るのである。
【0051】一方、上記ステップS121における触媒劣化
判定のサブルーチンは、図3のフローチャートに示さ
れ、このサブルーチンでは、ステップS201で、RO2 反
転カウンタの計数値COUNTRO2 の1/2 とFO2 反転
カウンタの計数値COUNTFO2 の1/2 との比、すなわ
ち、RO2 センサ20bの出力が空燃比リッチ/リーン
で反転した回数とFO2 センサ20aの出力が空燃比リ
ッチ/リーンで反転した回数との比(反転回数比)CH
ANTを算出する(CHANT←(COUNTRO2 /
2)/(COUNTFO2 /2))。
判定のサブルーチンは、図3のフローチャートに示さ
れ、このサブルーチンでは、ステップS201で、RO2 反
転カウンタの計数値COUNTRO2 の1/2 とFO2 反転
カウンタの計数値COUNTFO2 の1/2 との比、すなわ
ち、RO2 センサ20bの出力が空燃比リッチ/リーン
で反転した回数とFO2 センサ20aの出力が空燃比リ
ッチ/リーンで反転した回数との比(反転回数比)CH
ANTを算出する(CHANT←(COUNTRO2 /
2)/(COUNTFO2 /2))。
【0052】次いで、ステップS2O2へ進み、上記ステッ
プS201で算出した反転回数比CHANTが設定値NGC
HTを超過しているか否かを判別し、CHANT>NG
CHTのとき触媒劣化と判断し、ステップS203で、バッ
クアップRAM35にストアされている1回目触媒NG
フラグFLAGNG1 がセットされているかを調べ、まだ
1回目触媒NGフラグFLAGNG1 がセットされておら
ずFLAGNG1 =0のときには、ステップS206で、1回
目触媒NGフラグFLAGNG1 をセットして(FLAG
NG1 ←1)ルーチンを抜ける。
プS201で算出した反転回数比CHANTが設定値NGC
HTを超過しているか否かを判別し、CHANT>NG
CHTのとき触媒劣化と判断し、ステップS203で、バッ
クアップRAM35にストアされている1回目触媒NG
フラグFLAGNG1 がセットされているかを調べ、まだ
1回目触媒NGフラグFLAGNG1 がセットされておら
ずFLAGNG1 =0のときには、ステップS206で、1回
目触媒NGフラグFLAGNG1 をセットして(FLAG
NG1 ←1)ルーチンを抜ける。
【0053】また、前回のルーチン実行時に1回目触媒
NGフラグFLAGNG1 がセットされており、上記ステ
ップS203で、FLAGNG1 =1のときには、ステップS2
04で、バックアップRAM35にストアされている2回
目触媒NGフラグFLAGNG2 をセットし(FLAGNG
2 ←1)、ステップS205で、ECSランプ43を点灯あ
るいは点滅させるなどしてユーザーに触媒劣化の警告を
発し、ルーチンを抜ける。
NGフラグFLAGNG1 がセットされており、上記ステ
ップS203で、FLAGNG1 =1のときには、ステップS2
04で、バックアップRAM35にストアされている2回
目触媒NGフラグFLAGNG2 をセットし(FLAGNG
2 ←1)、ステップS205で、ECSランプ43を点灯あ
るいは点滅させるなどしてユーザーに触媒劣化の警告を
発し、ルーチンを抜ける。
【0054】すなわち、エンジンを始動して触媒劣化診
断の結果、触媒劣化と判定されても、反転回数比CHA
NTに対する比較設定値NGCHTは、例えば排気ガス
エミッションの許容限界に設定してあり1回目の触媒劣
化判定では完全に触媒が劣化しているとは断定できない
ため、警告を発せず、エンジンを停止し、次にエンジン
を始動して触媒劣化診断を実行し、2回目の触媒劣化判
定がなされ、すなわち2回連続して触媒劣化と判定され
たとき、完全に触媒が劣化していると判定して警告を発
するのである。
断の結果、触媒劣化と判定されても、反転回数比CHA
NTに対する比較設定値NGCHTは、例えば排気ガス
エミッションの許容限界に設定してあり1回目の触媒劣
化判定では完全に触媒が劣化しているとは断定できない
ため、警告を発せず、エンジンを停止し、次にエンジン
を始動して触媒劣化診断を実行し、2回目の触媒劣化判
定がなされ、すなわち2回連続して触媒劣化と判定され
たとき、完全に触媒が劣化していると判定して警告を発
するのである。
【0055】尚、このとき、バックアップRAM35に
は、1回目、2回目触媒NGフラグFLAGNG1 、FL
AGNG2 がセットされ触媒劣化のトラブルデータとして
ストアされるので、ディーラにおけるトラブルシュート
の際に、ECU31のモニタランプの点滅コードあるい
はシリアルモニタ44にて上記バックアップRAM35
に記憶されているトラブルデータを読み出すことにより
容易に触媒の劣化を知ることができる。そして、触媒コ
ンバータ19の交換後、上記バックアップRAM35の
トラブルデータは、上記シリアルモニタ44などを介し
てクリアされる。
は、1回目、2回目触媒NGフラグFLAGNG1 、FL
AGNG2 がセットされ触媒劣化のトラブルデータとして
ストアされるので、ディーラにおけるトラブルシュート
の際に、ECU31のモニタランプの点滅コードあるい
はシリアルモニタ44にて上記バックアップRAM35
に記憶されているトラブルデータを読み出すことにより
容易に触媒の劣化を知ることができる。そして、触媒コ
ンバータ19の交換後、上記バックアップRAM35の
トラブルデータは、上記シリアルモニタ44などを介し
てクリアされる。
【0056】一方、上記ステップS202でCHANT≦N
GCHTのときには、ステップS207、ステップS208へと
進み、各ステップで、バックアップRAM35にストア
されている1回目触媒NGフラグFLAGNG1 及び2回
目触媒NGフラグFLAGNG2 をクリアして(FLAG
NG1 ←0、FLAGNG2 ←0)ルーチンを抜ける。
GCHTのときには、ステップS207、ステップS208へと
進み、各ステップで、バックアップRAM35にストア
されている1回目触媒NGフラグFLAGNG1 及び2回
目触媒NGフラグFLAGNG2 をクリアして(FLAG
NG1 ←0、FLAGNG2 ←0)ルーチンを抜ける。
【0057】触媒劣化時のFO2 センサ20aとRO2
センサ20bの出力特性、FO2 センサ20aの出力電
圧FVO2 とリーン/リッチスライスレベルFH、リッ
チ/リーンスライスレベルFLとの関係、RO2 センサ
20bの出力電圧とリーン/リッチスライスレベルR
H、リッチ/リーンスライスレベルRLとの関係を示す
タイムチャートをそれぞれ図7(a)、(b)、(c)
に示す。
センサ20bの出力特性、FO2 センサ20aの出力電
圧FVO2 とリーン/リッチスライスレベルFH、リッ
チ/リーンスライスレベルFLとの関係、RO2 センサ
20bの出力電圧とリーン/リッチスライスレベルR
H、リッチ/リーンスライスレベルRLとの関係を示す
タイムチャートをそれぞれ図7(a)、(b)、(c)
に示す。
【0058】触媒が劣化すると、FO2 センサ20aの
出力電圧FVO2 の振幅に対しRO2 センサ20bの出
力電圧RVO2 が所定の遅れを持って同様に振幅し、排
気温度の通常時にはRO2 センサ20bの出力電圧RV
O2 の振幅が比較的大きい(図7(a))。
出力電圧FVO2 の振幅に対しRO2 センサ20bの出
力電圧RVO2 が所定の遅れを持って同様に振幅し、排
気温度の通常時にはRO2 センサ20bの出力電圧RV
O2 の振幅が比較的大きい(図7(a))。
【0059】前述のように、各スライスレベルFH,F
L,RH,RLを車速VP 、エンジン回転数NE 等の運
転状態パラメータにより設定し、運転状態パラメータに
基づき、例えば、低車速、あるいはエンジン低回転域に
あり排気温度が通常状態と推定されるときには、図7
(b),(c)に示すように、スライスレベルFH,F
Lの間隔、及び、スライスレベルRH,RLの間隔を比
較的広くなるような値とすることで、各O2 センサ20
a,20bの出力電圧FVO2 ,RVO2 が、各スライ
スレベルFH,FL、及び、RH,RLを横切る際の制
御ハンチングを有効に防止して、確実に出力電圧FVO
2 ,RVO2 の振幅を捕らえることができ、スライスレ
ベルを横切る回数を正確にカウントして適切な触媒劣化
診断が行なわれる。
L,RH,RLを車速VP 、エンジン回転数NE 等の運
転状態パラメータにより設定し、運転状態パラメータに
基づき、例えば、低車速、あるいはエンジン低回転域に
あり排気温度が通常状態と推定されるときには、図7
(b),(c)に示すように、スライスレベルFH,F
Lの間隔、及び、スライスレベルRH,RLの間隔を比
較的広くなるような値とすることで、各O2 センサ20
a,20bの出力電圧FVO2 ,RVO2 が、各スライ
スレベルFH,FL、及び、RH,RLを横切る際の制
御ハンチングを有効に防止して、確実に出力電圧FVO
2 ,RVO2 の振幅を捕らえることができ、スライスレ
ベルを横切る回数を正確にカウントして適切な触媒劣化
診断が行なわれる。
【0060】一方、触媒劣化時において排気温度が比較
的高い場合には、図8(a)に示すようにRO2 センサ
20bの出力電圧RVO2 の振幅が小さくなる。この場
合においても、前述のように、運転状態パラメータに基
づき各スライスレベルFH,FL,RH,RLを設定
し、例えば、高車速、あるいはエンジン高回転域にあ
り、排気温度が高いと推定されるときには、図8
(b),(c)に示すように、スライスレベルFH,F
Lの間隔、及び、スライスレベルRH,RLの間隔が狭
くなるような値とし、エンジン形式毎によって傾向が異
なり一概には言えないが、本実施例においては推定によ
り排気温度が高い程、リッチ/リーンスライスレベルF
L,RLを高い値に設定するようにしているので、RO
2 センサ20bの出力電圧RVO2 の振幅が小さくなっ
ても、確実にこの出力電圧RVO2 の振幅を捕らえるこ
とができ、誤判定を生じることなく的確に触媒の劣化診
断が行なわれる。
的高い場合には、図8(a)に示すようにRO2 センサ
20bの出力電圧RVO2 の振幅が小さくなる。この場
合においても、前述のように、運転状態パラメータに基
づき各スライスレベルFH,FL,RH,RLを設定
し、例えば、高車速、あるいはエンジン高回転域にあ
り、排気温度が高いと推定されるときには、図8
(b),(c)に示すように、スライスレベルFH,F
Lの間隔、及び、スライスレベルRH,RLの間隔が狭
くなるような値とし、エンジン形式毎によって傾向が異
なり一概には言えないが、本実施例においては推定によ
り排気温度が高い程、リッチ/リーンスライスレベルF
L,RLを高い値に設定するようにしているので、RO
2 センサ20bの出力電圧RVO2 の振幅が小さくなっ
ても、確実にこの出力電圧RVO2 の振幅を捕らえるこ
とができ、誤判定を生じることなく的確に触媒の劣化診
断が行なわれる。
【0061】尚、図9(a)に触媒正常時のFO2 セン
サ20aとRO2 センサ20bの出力特性を、同(b)
にFO2 センサ20aの出力電圧FVO2 とスライスレ
ベルFH,FLとの関係を、同(c)にRO2 センサ2
0bの出力電圧RVO2 とスライスレベルRH,RLと
の関係をそれぞれ示す。
サ20aとRO2 センサ20bの出力特性を、同(b)
にFO2 センサ20aの出力電圧FVO2 とスライスレ
ベルFH,FLとの関係を、同(c)にRO2 センサ2
0bの出力電圧RVO2 とスライスレベルRH,RLと
の関係をそれぞれ示す。
【0062】触媒正常時においては、RO2 センサ20
bの出力電圧RVO2 はほとんど振幅せず、この出力電
圧RVO2 がスライスレベルRH,RLを横切る回数は
極めて少なく反転回数比CHANTは設定値NGCHT
以下となり、触媒正常状態と判断されるのである。
bの出力電圧RVO2 はほとんど振幅せず、この出力電
圧RVO2 がスライスレベルRH,RLを横切る回数は
極めて少なく反転回数比CHANTは設定値NGCHT
以下となり、触媒正常状態と判断されるのである。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、触
媒コンバータ上流側の第1の空燃比センサの出力に対す
る第1のスライスレベルと、触媒コンバータ下流側の第
2の空燃比センサの出力に対する第2のスライスレベル
とを、それぞれ、エンジンの運転状態パラメータに基づ
いて設定し、上記第1の空燃比センサの出力が上記第1
のスライスレベルを横切る回数と、上記第2の空燃比セ
ンサの出力が上記第2のスライスレベルを横切る回数と
の比に基づいて、上記触媒コンバータの触媒劣化を判定
するため、運転状態によって変化する触媒コンバータ下
流側の第2の空燃比センサの出力振幅の影響を回避し、
触媒劣化診断の際の誤判定を防止することができるなど
優れた効果が得られる。
媒コンバータ上流側の第1の空燃比センサの出力に対す
る第1のスライスレベルと、触媒コンバータ下流側の第
2の空燃比センサの出力に対する第2のスライスレベル
とを、それぞれ、エンジンの運転状態パラメータに基づ
いて設定し、上記第1の空燃比センサの出力が上記第1
のスライスレベルを横切る回数と、上記第2の空燃比セ
ンサの出力が上記第2のスライスレベルを横切る回数と
の比に基づいて、上記触媒コンバータの触媒劣化を判定
するため、運転状態によって変化する触媒コンバータ下
流側の第2の空燃比センサの出力振幅の影響を回避し、
触媒劣化診断の際の誤判定を防止することができるなど
優れた効果が得られる。
【図1】触媒劣化診断手順を示すフローチャートの1
【図2】触媒劣化診断手順を示すフローチャートの2
【図3】触媒劣化判定手順を示すフローチャート
【図4】タイマルーチンを示すフローチャート
【図5】エンジン制御系の概略構成図
【図6】電子制御系の回路構成図
【図7】触媒劣化時のO2 センサ出力特性とスライスレ
ベルとの関係を示すタイムチャート
ベルとの関係を示すタイムチャート
【図8】触媒劣化時における排気高温時のO2 センサ出
力特性とスライスレベルとの関係を示すタイムチャート
力特性とスライスレベルとの関係を示すタイムチャート
【図9】触媒正常時のO2 センサ出力特性とスライスレ
ベルとの関係を示すタイムチャート
ベルとの関係を示すタイムチャート
【図10】従来例に係わり、(a)は触媒正常時のO2
センサ出力特性を示すタイムチャート、(b)は触媒劣
化時のO2 センサ出力特性とスライスレベルとの関係を
示すタイムチャート
センサ出力特性を示すタイムチャート、(b)は触媒劣
化時のO2 センサ出力特性とスライスレベルとの関係を
示すタイムチャート
【図11】従来例に係わり、触媒劣化時における排気高
温時のO2 センサ出力特性とスライスレベルとの関係を
示すタイムチャート
温時のO2 センサ出力特性とスライスレベルとの関係を
示すタイムチャート
1 …エンジン 19 …触媒コンバータ 20a …第1の空燃比センサ 20b …第2の空燃比センサ FH,FL…第1のスライスレベル RH,RL…第2のスライスレベル
Claims (1)
- 【請求項1】 排気通路に介装した触媒コンバータの上
流側に第1の空燃比センサを配設するとともに下流側に
第2の空燃比センサを配設するエンジンの触媒劣化検出
方法において、 エンジンの運転状態パラメータに基づいて、上記第1の
空燃比センサの出力に対する第1のスライスレベルを設
定する手順と、 エンジンの運転状態パラメータに基づいて、上記第2の
空燃比センサの出力に対する第2のスライスレベルとを
設定する手順と、 上記第1の空燃比センサの出力が上記第1のスライスレ
ベルを横切る回数と、上記第2の空燃比センサの出力が
上記第2のスライスレベルを横切る回数との比に基づい
て、上記触媒コンバータの触媒劣化を判定する手順とを
備えたことを特徴とするエンジンの触媒劣化検出方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4074214A JPH05280402A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | エンジンの触媒の劣化検出方法 |
US08/019,310 US5337556A (en) | 1992-03-30 | 1993-02-18 | Detecting device and method for engine catalyst deterioration |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4074214A JPH05280402A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | エンジンの触媒の劣化検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05280402A true JPH05280402A (ja) | 1993-10-26 |
Family
ID=13540723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4074214A Pending JPH05280402A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | エンジンの触媒の劣化検出方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5337556A (ja) |
JP (1) | JPH05280402A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009281358A (ja) * | 2008-05-26 | 2009-12-03 | Mitsubishi Electric Corp | 排気浄化触媒の劣化診断装置 |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3493698B2 (ja) * | 1993-01-26 | 2004-02-03 | 株式会社デンソー | 内燃機関の点火時期制御装置 |
JP3179920B2 (ja) * | 1993-02-12 | 2001-06-25 | 株式会社日立製作所 | 内燃機関の触媒診断装置 |
JPH07225203A (ja) * | 1994-02-15 | 1995-08-22 | Mitsubishi Electric Corp | 触媒コンバータの劣化検出装置 |
US5544481A (en) * | 1995-03-31 | 1996-08-13 | Ford Motor Company | Engine air/fuel control system and catalytic converter monitoring |
US5857163A (en) * | 1995-12-12 | 1999-01-05 | General Motors Corporation | Adaptive engine control responsive to catalyst deterioration estimation |
AU1282199A (en) * | 1997-11-14 | 1999-06-07 | Engelhard Corporation | Vehicular on-board monitoring system sensing combined hc/nox emissions for catalytic converter evaluation |
FR2938877B1 (fr) * | 2008-11-26 | 2010-11-05 | Renault Sas | Procede de pilotage d'un moteur a combustion interne et moteur a combustion interne correspondant |
JP6059272B2 (ja) | 2015-02-27 | 2017-01-11 | 富士重工業株式会社 | 触媒劣化診断装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2600987B2 (ja) * | 1990-07-09 | 1997-04-16 | 日産自動車株式会社 | 空燃比制御装置の診断装置 |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP4074214A patent/JPH05280402A/ja active Pending
-
1993
- 1993-02-18 US US08/019,310 patent/US5337556A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009281358A (ja) * | 2008-05-26 | 2009-12-03 | Mitsubishi Electric Corp | 排気浄化触媒の劣化診断装置 |
JP4651694B2 (ja) * | 2008-05-26 | 2011-03-16 | 三菱電機株式会社 | 排気浄化触媒の劣化診断装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5337556A (en) | 1994-08-16 |
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