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JPH05276480A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

Info

Publication number
JPH05276480A
JPH05276480A JP4067609A JP6760992A JPH05276480A JP H05276480 A JPH05276480 A JP H05276480A JP 4067609 A JP4067609 A JP 4067609A JP 6760992 A JP6760992 A JP 6760992A JP H05276480 A JPH05276480 A JP H05276480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
specific arrangement
circuit
decoding
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4067609A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Shimoda
乾二 下田
Shuji Abe
修司 阿部
Koichi Kurihara
弘一 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4067609A priority Critical patent/JPH05276480A/ja
Priority to EP95112599A priority patent/EP0691788A1/en
Priority to KR1019930004756A priority patent/KR0134177B1/ko
Priority to US08/035,755 priority patent/US5751893A/en
Priority to EP93302250A priority patent/EP0562845B1/en
Priority to DE69323338T priority patent/DE69323338T2/de
Priority to EP97100514A priority patent/EP0778703A3/en
Publication of JPH05276480A publication Critical patent/JPH05276480A/ja
Priority to US08/473,735 priority patent/US5734783A/en
Priority to US08/588,923 priority patent/US5862295A/en
Priority to US08/807,507 priority patent/US6038371A/en
Priority to US08/843,609 priority patent/US6009230A/en
Pending legal-status Critical Current

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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高能率符号化処理を採用した場合でも、特殊再
生画質を向上させる。 【構成】符号化データから抽出された特定配置データは
データ打ち切り処理回路118 に与えられる。ブロックデ
ータ長計算回路124 は各ブロック毎に特定配置エリアに
記録可能なデータ長を求めて大小比較回路120 に出力す
る。データ長計測回路119 は特定配置データのデータ長
を計測し、大小比較回路120 は特定配置データのデータ
長が制限ビット長に到達すると、データ打ち切り処理回
路119 にデータの伝送を停止させる。データ打ち切り処
理回路118 の出力及び符号化データは遅延メモリ117 ,
122 及びMPX58によって、特定配置データが特定配置
エリアに記録されるように配列されて出力される。これ
により、例えば、全イントラフレームデータの低域成分
は特定配置エリアに確実に記録され、再生画質を向上さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生装置に関
し、特に、高能率符号化を採用した場合でも、特殊再生
時の再生画質を向上させるようにした磁気記録再生装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像のディジタル処理が検討され
ている。ディジタル画像データの磁気記録再生装置(V
CR)への記録については各種方式が検討されている。
図10はこのVCRにおける画面上の位置と記録媒体の
記録トラック上の位置との対比を説明するための説明図
である。図10(a)は画面上の位置を示し、図10
(b)は記録トラック上の位置を示している。
【0003】図10(a)は1フレーム画面を垂直方向
に8分割して示している。また、図10(b)は#1乃
至#9…の各トラックの記録位置を同様に8分割して示
している。記録媒体に対する記録はトラック#1の最下
端Aから開始し、最上端Iに向かって順次記録する。例
えば、1フレームデータを1トラックに記録するものと
すると、画面の最上端aからbまでのデータは記録媒体
の最下端AからBまでに記録し、以後同様に、画面のb
から最下端iまでのデータは記録媒体のBから最上端I
までに順次記録する。また、例えば、1フレームデータ
を2トラックに記録するものとすると、画面のa乃至e
までのデータは#1トラックのA乃至Iに記録し、画面
のe乃至iのデータは#2トラックのA乃至Iに記録す
る。
【0004】図11は3倍速再生時のトレースパターン
と再生エンベロープの関係を示す説明図である。図11
(a)は横軸にヘッド走査時間をとり縦軸にトラックピ
ッチ又はテープ走行距離をとって、3倍速再生した場合
のトレースパターンを示している。図11(a)の記号
+,−は夫々再生ヘッドの正規のアジマスを示してい
る。また、図中、数字は再生トラックの番号を示し、奇
数トラックはプラスアジマスであり、偶数トラックはマ
イナスアジマスである。図11(b)乃至(d)は夫々
通常ヘッドによる再生エンベロープ、特殊ヘッドによる
再生エンベロープ及び両ヘッドの合成エンベロープを示
している。図12は記録・再生ヘッドの構成を示す説明
図である。
【0005】図12に示すように、記録及び再生におい
ては、通常ヘッド1及び特殊ヘッド2を装着した回転シ
リンダ3を用いるものとする。回転シリンダ3には相互
にアジマスが相違する一対の通常ヘッド1と相互にアジ
マスが相違する一対の特殊ヘッド2とが装着されてお
り、隣接配置された通常ヘッド1と特殊ヘッド2とのア
ジマスも相違する。図11(a)の記号+に示すよう
に、最初の走査期間(トレース期間)にはプラスアジマ
スの通常ヘッド1によって第1及び第3のトラックがト
レースされ、次の走査期間にはマイナスアジマスの通常
ヘッド1によって第4及び第6トラックがトレースされ
る。こうして、通常ヘッド1によって図11(b)に示
す再生エンベロープが得られる。また、最初の走査期間
には特殊ヘッド2によって第2トラックがトレースさ
れ、同様にして、図11(c)に示す再生エンベロープ
が得られる。通常ヘッド1の再生出力と特殊ヘッド2の
再生出力とを合成することにより、図11(d)に示す
合成エンベロープが得られる。
【0006】下記表1は3倍速再生の再生出力(図11
(d))及びそのトレース位置とフレーム画面における
位置との対応を示している。
【0007】
【表1】 図11(d)及び表1に示すように、最初の走査期間に
は、最初の1/4の時間に通常ヘッド1によって第1ト
ラック#1のA乃至Cが再生され、次の1/2の時間に
は特殊ヘッド2によって第2トラック#2のC乃至Gが
再生され、次の1/4の時間には通常ヘッド1によって
第3トラック#3のG乃至Iが再生される。以後同様
に、1走査期間に3つのトラックが再生される。
【0008】1フレーム画面を1トラックに記録した場
合には、表1に示すように、第1トラック#1のA乃至
Cは第1フレームの画面の上のa乃至cに対応し、第2
トラック#2のC乃至Gは第2フレームの画面のc乃至
gに対応し、第3トラック#3のG乃至Iは第3フレー
ムの画面のg乃至iに対応する。従って、この3倍速再
生においては、図13(a)に示すように、再生画面は
第1乃至第3フレームの各位置の絵柄が合成されて表示
される。
【0009】また、1フレーム画面を2トラックに記録
した場合には、表1に示すように、第1トラック#1の
A乃至Cは第1フレームの画面のa乃至bに対応し、第
2トラック#2のC乃至Gは第1フレームの画面のf乃
至hに対応し、第3トラック#3のG乃至Iは第2フレ
ームの画面のd乃至eに対応する。更に、第4トラック
#4のA乃至Cは第2フレームの画面のe乃至fに対応
し、第5トラック#5のC乃至Gは第3フレームの画面
のb至dに対応し、第6トラック#6のG乃至Iは第3
フレームの画面のh乃至iに対応する。従って、この場
合には、図13(b)に示すように、再生画面は第1乃
至第3フレームの各位置の絵柄が混在する。
【0010】ところで、近年、画像データを圧縮するた
めの高能率符号化については、各種標準化案が提案され
ている。高能率符号化技術は、ディジタル伝送及び記録
等の効率を向上させるために、より小さいビットレイト
で画像データを符号化するものである。例えば、CCI
TT(Comite Consultafif Internatinal Telegraphiqu
e et Telephonique )は、テレビ会議/テレビ電話用の
標準化勧告案H.261を提案している。この勧告案で
はフレーム内圧縮(Intra-frame )されたフレーム(以
下、イントラフレームともいう)Iとフレーム間圧縮
(Inter-frame 又は Predictive frame )されたフレー
ム(以下、インターフレームともいう)Pとを用いた符
号化を行っている。
【0011】図14はこの勧告案の圧縮法を説明するた
めの説明図である。
【0012】フレームIはDCT(離散コサイン変換)
処理によって1フレームの画像データを符号化したもの
である。フレームPはフレームI又は他のフレームPを
用いた予測符号化によって画像データを符号化したもの
である。更に、これらの符号化データを可変長符号化す
ることによって、一層のビットレートの低減を図ってい
る。フレームIはフレーム内の情報のみによって符号化
されているので、単独の符号化データのみによって復号
可能である。一方、フレームPは他の画像データとの相
関を利用して符号化を行っており、単独の符号化データ
のみによっては復号することができない。
【0013】図15はこのような予測符号化を採用した
従来の磁気記録再生装置の記録側を示すブロック図であ
る。
【0014】輝度信号Y及び色差信号Cr,Cbは多重
処理回路11に与えられて、8画素×8水平走査線のブロ
ック単位で多重される。色差信号Cr、Cbについては
水平方向のサンプリングレートが輝度信号Yの1/2で
ある。従って、8×8の輝度ブロックが2個サンプリン
グされる期間に、色差信号Cr,Cbは8×8の1個の
ブロックがサンプリングされる。多重処理回路11は、図
16に示すように、2個の輝度ブロックY及び各1個の
色差ブロックCr,Cbの4個のブロックによってマク
ロブロックを構成する。なお、2個の輝度ブロックYと
各1個の色差ブロックCr ,Cb とは画面の同一位置を
表わしている。多重処理回路11の出力は引算器12を介し
てDCT回路13に与えられる。
【0015】フレーム内圧縮を行う場合には、後述する
ように、スイッチ14はオフであり、多重処理回路11の出
力はそのままDCT回路13に入力される。DCT回路13
には1ブロックが8×8画素で構成された信号が入力さ
れ、DCT回路13は8×8の2次元DCT(離散コサイ
ン変換)処理によって入力信号を周波数成分に変換す
る。これにより、空間的な相関成分を削減可能となる。
すなわち、DCT回路13の出力は量子化回路15に与えら
れ、量子化回路15はDCT出力を所定の量子化係数で再
量子化することによって、1ブロックの信号の冗長度を
低減する。なお、ブロック単位で動作する多重化処理回
路11、DCT回路13及び量子化回路15等にはブロックパ
ルスが供給されている。
【0016】量子化回路15からの量子化データは可変長
符号化回路16に与えられ、量子化出力の統計的符号量か
ら算出した結果に基づいて、例えばハフマン符号化され
る。これにより、出現確率が高いデータは短いビットが
割当られ、出現確率が低いデータは長いビットが割当ら
れて、伝送量が一層削減される。可変長符号化回路16の
出力は誤り訂正エンコーダ17に与えられ、誤り訂正エン
コーダ17は、エラー訂正用のパリティを付加して多重化
回路19に出力する。
【0017】可変長符号化回路16の出力は符号化制御回
路18にも与えられている。出力データのデータ量は、入
力画像に依存して大きく変化する。そこで、符号化制御
回路18は、可変長符号化回路16からの出力データ量を監
視し、量子化回路15の量子化係数を制御して出力データ
量を調整している。また、符号化制御回路18は可変長符
号化回路16を制御して出力データ量を制限することもあ
る。
【0018】一方、同期・ID作成回路20はフレーム同
期(シンク)信号とデータの内容及び付加情報を示すI
D信号とを作成して多重化回路19に出力する。多重化回
路19は、シンク信号、ID信号、圧縮信号データ及びパ
リティで1シンクブロックのデータを構成して図示しな
い記録符号化回路に出力する。記録符号化回路は、多重
化回路19の出力を記録媒体の特性に応じて記録符号化し
た後、図示しない記録アンプを介して記録媒体(図示せ
ず)に記録させる。
【0019】一方、スイッチ14がオンである場合には、
多重処理回路11からの現フレームの信号は、引算器12に
おいて後述する動き補償された前フレームのデータから
引算されて、DCT回路13に与えられる。すなわち、こ
の場合には、フレーム間の画像の冗長性を利用して差分
データを符号化するフレーム間符号化が行われる。フレ
ーム間符号化において、単に前フレームと現フレームと
の差分を求めると、画像に動きがある場合には差分が大
きなものとなる。そこで、現フレームの所定位置に対応
する前フレームの位置を求めて動きベクトルを検出し、
この動きベクトルに応じた画素位置において差分を求め
ることによって動き補償を行って差分値を小さくするよ
うにしている。
【0020】すなわち、量子化回路15の出力は逆量子化
回路21にも与えられている。量子化出力は逆量子化回路
15において逆量子化され、更に逆DCT回路22において
逆DCT処理されて元の映像信号に戻される。なお、D
CT処理、再量子化、逆量子化及び逆DCT処理では、
完全に元の情報を再生することはできず、一部の情報は
欠落してしまう。この場合には、引算器12の出力が差分
情報であるので、逆DCT回路22の出力も差分情報であ
る。逆DCT回路22の出力は加算器23に与えられる。加
算器23の出力は約1フレーム期間信号を遅延させる可変
遅延回路24及び動き補正回路25を介して帰還されてお
り、加算器23は前フレームのデータに差分データを加算
して現フレームのデータを再生し可変遅延回路24に出力
する。
【0021】可変遅延回路24からの前フレームのデータ
と多重処理回路11からの現フレームのデータとは動き検
出回路26に与えられて動きベクトルが検出される。動き
検出回路26は例えばマッチング計算による全探索型動き
検出によって動きベクトルを求める。全探索型動き検出
においては、現フレームを所定のブロックに分割し、各
ブロックで例えば水平15画素×垂直8画素の探索範囲
を設定する。各ブロック毎に前フレームの対応する探索
範囲においてマッチング計算を行いパターン間の近似を
計算する。そして、探索範囲の中で最小歪を与える前フ
レームのブロックを算出し、現フレームのブロックとに
よって得られるベクトルを動きベクトルとして検出す
る。動き検出回路26は求めた動きベクトルを動き補正回
路25に出力する。
【0022】動き補正回路25は、可変遅延回路24から対
応するブロックのデータを抽出して動きベクトルに応じ
て補正を行い、スイッチ14を介して引算器12に出力する
と共に、時間調整の後加算器23に出力する。こうして、
動き補償された前フレームのデータが動き補正回路25か
らスイッチ14を介して引算器12に供給されることにな
り、スイッチ14のオン時はフレーム間圧縮モードとな
り、スイッチ14オフ時はフレーム内圧縮モードとなる。
【0023】スイッチ14のオン,オフは動き判定信号に
基づいて行われる。すなわち、動き検出回路26は、動き
ベクトルの大きさが所定の閾値を越えているか否かによ
って動き判定信号を作成して論理回路27に出力する。論
理回路27は動き判定信号及びリフレッシュ周期信号を用
いた論理判断によってスイッチ14をオン,オフ制御す
る。リフレッシュ周期信号は、図14のフレーム内圧縮
フレームIを示す信号である。論理回路27は、リフレッ
シュ周期信号によってフレームIが入力されたことが示
された場合には、動き判定信号に拘らず、スイッチ14を
オフにする。また、論理回路27は、動き判定信号によっ
て、動きが比較的早くマッチング計算による最小歪が閾
値を越えたことが示されると、フレームPが入力された
場合でも、スイッチ14をオフにしてブロック単位でフレ
ーム内圧縮符号化させる。下記表2に論理回路27による
スイッチ14のオン,オフ制御を示す。
【0024】
【表2】 図17は多重化回路19から出力される記録信号のデータ
ストリームを示す説明図である。
【0025】図17に示すように、入力画像信号の第1
及び第6フレームは夫々フレーム内圧縮フレームI1 ,
I6 に変換され、第2乃至第5フレームはフレーム間圧
縮フレームP1 乃至P5 に変換される。フレームIとフ
レームPのデータ量の比は(3乃至10):1である。
フレームIのデータ量は比較的多いが、フレームPのデ
ータ量は極めて低減される。なお、フレーム間圧縮処理
されたデータは、他のフレームデータが復号されなけれ
ば復号することはできない。
【0026】図18は従来の磁気記録再生装置の復号側
(再生側)を示すブロック図である。
【0027】記録媒体に記録された圧縮符号データは図
示しない再生ヘッドによって再生されてエラー訂正デコ
ーダ31に入力される。エラー訂正デコーダ31は伝送及び
記録時に生じたエラーを訂正する。エラー訂正デコーダ
31からの再生データは符号バッファメモリ回路32を介し
て可変長データ復号回路33に与えられて、固定長データ
に復号される。なお、符号バッファメモリ回路32は省略
されることもある。
【0028】可変長復号回路33の出力は、逆量子化回路
34において逆量子化され、逆DCT回路35において逆D
CT処理されて元の映像信号に復号されてスイッチ36の
端子aに与えられる。一方、可変長復号回路33の出力は
ヘッダ信号抽出回路37にも与えられている。ヘッダ信号
抽出回路37は入力されたデータがフレーム内圧縮データ
であるかフレーム間圧縮データであるかを示すヘッダを
検索してスイッチ36に出力する。スイッチ36はフレーム
内圧縮データを示すヘッダが与えられた場合には、端子
aを選択して逆DCT回路35からの復号データを出力す
る。
【0029】フレーム間圧縮データは逆DCT回路35の
出力と予測復号回路39からの前フレームの出力とを加算
器38によって加算することによって得られる。すなわ
ち、可変長復号回路33の出力は動きベクトル抽出回路40
に与えられて動きベクトルが求められる。この動きベク
トルは予測復号回路39に与えられる。一方、スイッチ36
からの復号出力はフレームメモリ41によって1フレーム
期間遅延される。予測復号回路39はフレームメモリ41か
らの前フレームの復号データを動きベクトルによって動
き補償して加算器38に出力する。加算器38は予測復号回
路39の出力と逆DCT回路35の出力とを加算することに
より、フレーム間圧縮されたデータを復号してスイッチ
36の端子bに出力する。フレーム間圧縮データが入力さ
れると、スイッチ36はヘッダによって端子bを選択し、
加算器38からの復号データを出力させる。このように、
フレーム内圧縮及びフレーム間圧縮の両モードで圧縮及
び伸張動作が遅滞なく行なわれる。
【0030】しかしながら、フレーム内圧縮フレームI
とフレーム間圧縮フレームPとは符号量が相違し、図1
7に示すデータストリームを記録媒体に記録すると、上
述した3倍速再生においては、再生データによって1フ
レームを再現することができるとは限らない。更に、フ
レーム間圧縮フレームPは単独のフレームでは復号する
ことができないので、3倍速再生のように、復号されな
いフレームが発生する場合には再生不能となってしま
う。
【0031】この問題を解決するために、本件出願人は
先に出願した特願平2−117455号明細書において
重要なデータを集中させて配置する方法を提案してい
る。図19はこの方法を説明するための説明図である。
図19(a)は3倍速再生及び9倍速再生時のトレース
パターンを示し、図19(b)は3倍速再生時における
テープ上の記録状態を示し、図19(c)は9倍速再生
時におけるテープ上の記録状態を示している。なお、図
中、斜線部は特殊再生時に再生される領域(以下、特定
配置エリアという)である。
【0032】この提案においては、例えば、3倍速再生
に対応させた場合には、重要データを図19(b)の斜
線部に配置する。また、9倍速再生に対応させた場合に
は、重要データを図19(c)の斜線部に配置する。各
斜線部は夫々3倍速再生時及び9倍速再生時において再
生される領域である。
【0033】図20は1トラックに記録されているデー
タの一般的な構成を示す説明図である。
【0034】データをX方向及びY方向に配列してエラ
ー訂正符号を付加する。テープ上には、(X,Y)=
(0,0)のデータから始まり、X方向の1行のデータ
が記録され、次いでY方向に1行進んで次の行のデータ
が記録される。以後、X,Y方向のデータがテープ終端
に向かって順次記録される。すなわち、図20に示すよ
うに、テープの始端には、X方向にxi 個、Y方向にy
i 個の群データがプリアンブルとして記録され、再生デ
ータのクロック引込み及びマージンとして利用される。
次に映像データが記録される。映像データはエラー訂正
符号の一種であるR−S(リードソロモン)積符号構成
となっており、n個の積符号群で構成される。各積符号
はx個×y個のデータを有する映像データ群から構成さ
れ、x方向の先頭には映像データ群の同期をとるための
同期信号とID信号とが付加される。つまり、同期信号
及びID信号はY方向にはys 個=y個×n個で構成さ
れており、X方向はxs 個で構成される。そして、テー
プの終端側にはx0 個×y0個の群データがマージン部
を兼ねたポストアンブルとして記録される。なお、映像
データは高能率符号化されたデータであるものとする。
【0035】図21はこの映像データを説明するための
説明図である。
【0036】映像データは、MPEG(Moving Picture
Experts Group)で提示されている圧縮法によって圧縮
されている。なお、TV電話/会議用としては、64K
bps×n倍のレートのH.261が提示されており、
また、JPEGによって静止画用の圧縮法が提示されて
いる。MPEGは準動画用であり、伝送レートは1.2
MbpsであってCD−ROM等に採用される。MPE
Gにおいては、図21(a)に示すNo.1,No2,
…フレームのデータは、図21(b)に示すように、夫
々イントラフレームデータI1 ,インターフレームデー
タB2 ,B3 ,インターフレームデータP4 ,…に変換
される。こうして、各フレームのデータは異なる圧縮率
で圧縮される。
【0037】図21(b)に示すデータは、復号を容易
とするために、順序が入れ変えられる。すなわち、イン
ターフレームBはインターフレームPを復号することに
よって復号可能となるので、図21(c)に示すよう
に、記録に際して、イントラフレームI1 ,インターフ
レームP4 ,B2 ,B3 ,…の順に変換され、記録媒体
又は伝送路に供給される。
【0038】通常の記録においては、図21(c)のデ
ータはシーケンシャルに記録媒体に記録される。図21
(d)はこの記録の状態を示している。これに対し、特
定倍速数による再生を可能にするために、上述した方法
では図21(e)に示すように、データ配列を変換す
る。例えば、3倍速再生を可能にする場合には、イント
ラフレームIのデータを、第1トラック#1の始端部
(I1(1))、第2トラック#2の中央部(I1(2))及び
第3トラック#3の終端部(I1(3))に分割して記録す
る。そうすると、図19(b)の斜線部が再生されるこ
とによって、イントラフレームIのデータが再生され
る。
【0039】図22はこの提案の構成を示すブロック図
である。図22において図15と同一の構成要素には同
一符号を付して説明を省略する。
【0040】データ順序入換え回路101 は入力信号A1
,B1 ,C1 の順序を入換えて信号A2 ,B2 ,C2
を多重処理回路102 に出力する。入力信号A1 ,B1 ,
C1 としてはイントラフレームI及びインターフレーム
P,Bのデータが与えられる。これらのフレームデータ
は輝度信号Y及び色差信号Cr,Cbによって構成され
ており、多重処理回路102 は信号Y,Cr,Cbを順次
多重処理して出力する。可変長符号化回路16の出力は可
変長制御回路18の外に、アドレス生成回路53及び破線に
て囲ったデータ再配置回路100 に与えられる。データ再
配置回路100 は重要データ(この場合にはイントラフレ
ーム圧縮データ)を図19の斜線にて示すテープ上の所
定位置に記録するためのものである。すなわち、可変長
符号化回路16の出力はイントラフレームデータとインタ
ーフレームデータとに分離され、インターフレームデー
タはメモリ制御回路54に制御されてインターフレームデ
ータメモリ52に記憶される。アドレス生成回路53は可変
長符号化回路16の出力と画面の位置との対比を示すアド
レスを発生し、加算器51は可変長符号化回路16からのイ
ントラフレームデータにアドレスのデータを付加する。
イントラフレームデータメモリ57はメモリI制御回路55
に制御されて、加算器51の出力を記憶する。なお、イン
ターフレームデータにアドレスを付加することもある。
【0041】メモリ制御回路54及びメモリI制御回路55
は夫々可変長符号化回路16から符号化処理情報が与えら
れて、インターフレームデータメモリ52及びイントラフ
レームデータメモリ57の書込みを制御するようになって
いる。一方、データ再配置制御回路56はデータメモリ5
2,57からの読出し時には、メモリ制御回路54、メモリ
I制御回路55及びMPX58を制御して、図21(e)に
示すデータストリームとなるように、データ再配置を行
うようになっている。すなわち、トラック番号計測回路
103 は、例えばヘッドの切換えを指示するヘッドスイッ
チングパルス等のトラックスタート信号が与えられて記
録トラックを把握し、記録トラック番号をデータ再配置
制御回路56に出力する。例えば、3倍速再生に対応させ
た場合には、トラック番号計測回路103 は3種類の連続
した記録トラックであることを示すトラック番号1,
2,3を順次繰返し出力する。データ再配置制御回路56
はトラック番号計測回路103 の出力に基づいて、MPX
58からのデータのうちイントラフレームデータの配列を
決定する。例えば、3倍速再生を可能にする場合には、
トラック番号1を示すデータが与えられると、イントラ
フレームデータメモリ57の出力を記録トラックの始端に
記録するように配置させ、同様に、トラック番号2,3
を示すデータが与えられると、イントラフレームデータ
メモリ57の出力を記録トラックの中央,終端に記録する
ように配置させる。
【0042】こうして、MPX58は、データ再配置制御
回路56に制御されて、再生倍速数に応じて、フレーム内
圧縮データを多重して誤り訂正エンコーダ17に出力す
る。誤り訂正エンコーダ17はエラー訂正用のパリティを
付加して多重回路19に出力する。同期・ID作成回路20
は同期信号及びID信号を作成して多重回路19に出力し
ており、多重回路19は同期信号及びID信号をMPX58
の出力に付加して出力するようになっている。多重回路
19の出力が図示しない記録ヘッドを介して記録媒体に記
録される。
【0043】一方、図23は再生側を示すブロック図で
ある。図23において図18と同一の構成要素には同一
符号を付して説明を省略する。
【0044】再生側においては、図18と基本的に同一
の復号動作が行われるが、記録時にデータが再配置され
ているので、データ配列を元に戻す処理が追加される。
すなわち、図示しない記録媒体からの再生出力はエラー
訂正デコーダ31において復調されてエラー訂正された
後、アドレス及びデータ長抽出回路61及びDMPX62に
与えられる。フレーム内圧縮フレームデータは、所定の
再生倍速数に応じて、記録媒体上の所定位置に記録され
ているので、この倍速数で再生を行うことによって、フ
レーム内圧縮フレームを再生可能である。
【0045】アドレス及びデータ長抽出回路61はイント
ラフレームデータのアドレス及びデータ長を抽出する。
DMPX62はアドレス及びデータ長抽出回路61からのデ
ータ長に基づいて制御されて、フレーム内圧縮データと
フレーム間圧縮データとを分離して夫々可変長復号回路
64,65に出力する。可変長復号回路64,65は入力された
データを固定長データに復号して夫々イントラフレーム
バッファ66及びインターフレームバッファ67に出力す
る。
【0046】一方、可変長復号回路64,65の復号データ
はヘッダ抽出回路63にも与えられる。ヘッダ抽出回路63
はアドレス及びデータ長抽出回路61の出力も与えられて
おり、時系列を元に戻すための指示信号を作成してメモ
リI制御回路69、メモリ制御回路70及びイントラデータ
再配置解除回路68に出力する。イントラデータ再配置解
除回路68は指示信号及びヘッダ情報に基づいてメモリI
制御回路69、メモリ制御回路70及びMPX71を制御す
る。これにより、メモリI制御回路69及びメモリ制御回
路70は夫々イントラフレームバッファ66及びインターフ
レームバッファ67の書込み及び読出しを制御して、固定
長に変換されたフレーム内圧縮データ及びフレーム間圧
縮データをMPX71に出力する。MPX71はイントラデ
ータ再配置解除回路68に制御されて、再配置前の元のデ
ータ時系列に戻して破線で囲った部分300 に出力する。
破線で囲った部分300 における動作は図18における逆
量子化処理以降の処理と同様であリ、スイッチ36からは
復号出力が出力される。
【0047】図24は図23においてエラー処理を考慮
した回路を示すブロック図である。
【0048】図24の破線で囲った部分200 ′は図23
の可変長復号部200 及びエラー処理部202 によって構成
されている。エラー訂正デコーダ31は、復号時に復号エ
ラーが発生した場合には、エラー発生部を示すフラグを
可変長復号部200 に出力する。復号エラーフラグ制御回
路204 は可変長復号部200 の出力に基づいてエラー処理
回路203 を制御して、エラーが伝播しているデータをス
キップさせて、復号部300 (図23の破線部)にエラー
発生部のデータが供給されないようにしている。なお、
エラー処理回路203 は、エラー発生部と同一時系列位置
の前フィールド又は前フレーム等のデータを用いてエラ
ーを修正する回路を含むことがある。
【0049】このように、図22,23の装置は、特殊
再生時には、少なくともイントラフレームデータを再生
することによって、再生画像を得ている。しかしなが
ら、イントラフレームデータも可変長であり、必ずしも
特殊再生時の再生領域に全イントラフレームデータを記
録することができるとは限らない。実際には、イントラ
フレームデータのデータ量は比較的大きく、図19
(b),(c)の網線部分に示すように、特殊再生時の
再生領域(斜線部)を越えて記録されてしまい、全イン
トラフレームデータが再生されず、再生画面の画質が劣
化してしまう。また、特定配置エリアに重要データとし
てイントラフレームデータのDC成分を記録する場合に
は、特定配置エリアへの全DC成分の記録は可能である
が、再生画像の画質は著しく低下してしまう。
【0050】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来の磁気記録再生装置においては、イントラフレーム
データを再生倍速数に応じて再配置しようとすると、イ
ントラフレームデータのデータ量が極めて大きいことか
ら、全イントラフレームデータを再生することができず
再生画面の画質が劣化してしまい、また、イントラフレ
ームデータのDC成分を再配置しようとしても、再生画
面の画質が劣化してしまうという問題点があった。
【0051】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、高能率符号化を採用した場合でも、高品質
の特殊再生画像を得ることができる磁気記録再生装置を
提供することを目的とする。
【0052】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
磁気記録再生装置は、高能率符号化処理された符号化デ
ータを所定の記録媒体に記録すると共に再生する磁気記
録再生装置において、特殊再生時に再生される前記記録
媒体上の特定配置エリアに記録すべき特定配置データを
前記符号化データから抽出する抽出手段と、前記特定配
置データを前記特定配置エリアに記録可能なデータ長に
制限するデータ打ち切り手段と、このデータ打ち切り手
段の出力と前記符号化データとが入力されて前記データ
打ち切り手段の出力を前記特定配置エリアに記録させる
ように配列して出力する再配置手段とを具備したもので
あり、本発明の請求項2に係る磁気記録再生装置は、高
能率符号化処理された符号化データを所定の記録媒体に
記録すると共に再生する磁気記録再生装置において、前
記符号化データから抽出され特殊再生時の再生領域であ
る特定配置エリアに記録可能なデータ長に制限されて前
記特定配置エリアに記録されている特定配置データを前
記記録媒体から再生して抽出する再生手段と、この再生
手段が再生した前記特定配置データを復号して復号出力
を出力する復号手段と、前記復号出力のデータ長を計測
し計測結果がデコード単位の所定のデータ長に到達する
と前記復号手段の復号動作をリセットするリセット手段
とを具備したものであり、本発明の請求項3に係る磁気
記録再生装置は、請求項1に記載の磁気記録再生装置に
おいて、前記データ打ち切り手段が、前記特定配置デー
タを前記特定配置エリアに記録可能なデータ長で且つデ
コード単位のデータ長に制限することを特徴とするもの
であり、本発明の請求項4に係る磁気記録再生装置は、
請求項1,3に記載の磁気記録再生装置において、前記
再配置手段が、前記データ打ち切り手段によって打ち切
られたデータを前記特定配置エリア以外の部分に記録す
ることを特徴とするものであり、本発明の請求項5に係
る磁気記録再生装置は、高能率符号化処理された符号化
データを所定の記録媒体に記録すると共に再生する磁気
記録再生装置において、前記符号化データから抽出され
特殊再生時の再生領域である特定配置エリアに記録可能
なデータ長に制限されて前記特定配置エリアに記録され
ている特定配置データ及び前記符号化データから抽出さ
れた特定配置データのうち前記特定配置エリア以外の部
分に記録されている打ち切りデータを前記記録媒体から
再生して抽出する再生手段と、この再生手段が再生した
前記特定配置データの時系列を前記符号化データの時系
列に戻して出力する時系列制御手段と、この時系列制御
手段の出力を復号して復号出力を出力する復号手段と、
前記復号出力のデータ長を計測し計測結果がデコード単
位の所定のデータ長に到達すると前記復号手段の復号動
作をリセットするリセット手段とを具備したものであ
る。
【0053】
【作用】本発明において、記録時には、抽出手段によっ
て、符号化データから特定配置データが抽出され、デー
タ打ち切り手段によって、特殊再生時の再生領域である
特定配置エリアに記録可能なデータ長に制限される。再
配置手段は、特定配置データを磁気記録媒体上の特定配
置エリアに記録するように、符号化データと特定配置デ
ータとを配列する。例えば、特定配置データとしてイン
トラフレームデータを採用すると、特定配置エリアに
は、全イントラフレームデータの所定の周波数成分を確
実に記録することができる。再生時には、再生手段が特
定配置データを再生し、復号手段が特定配置データを復
号する。記録時にデコード単位でデータが記録されてい
なければ、リセット手段は、復号出力のデータ長がデコ
ード単位の所定データ長に到達すると復号手段をリセッ
トして次に入力される特定配置データの復号を可能にす
る。
【0054】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係る磁気記録再生装置の記
録側に採用されるデータ再配置回路の一実施例を示すブ
ロック図である。データ再配置回路以外の部分の構成は
アドレス生成回路53を省略した点を除いて図22と同一
である。また、図2は本発明に係る磁気記録再生装置の
再生側の一実施例を示すブロック図である。図2におい
て図24と同一の構成要素には同一符号を付してある。
【0055】先ず、図3の説明図を参照して本実施例を
説明する。図3(a)は5倍速再生に対応させた場合の
記録の一例を示し、図3(b)は3倍速再生に対応させ
た場合の記録の一例を示している。本実施例において
は、特定配置エリアに例えばDC成分又はイントラフレ
ームデータ等の重要データを記録させ、なお且つ、再生
時に記録した全重要データを再生可能のように、重要デ
ータを所定のデータ量まで削減して記録するようにして
いる。図3(a)では斜線部によって5倍速再生におけ
る特定配置エリアのみに重要データを記録していること
を示している。また、図3(b)では3倍速再生の特定
配置エリアのうち記録トラックの最下端の領域のみに重
要データを記録するように重要データのデータ量を削減
している例を示している。いずれの場合でも、本実施例
においては、再生可能な領域に記録することができるデ
ータ量まで重要データのデータ量を制限している。
【0056】図1において、可変長符号化回路16(図2
2参照)からの符号化データは遅延回路111 及び特定配
置データ識別回路112 に与えられると共に、スイッチ11
3 を介して加算器114 にも与えられる。遅延回路111 は
符号化データを遅延させて加算器115 に出力する。特定
配置データ識別回路112 は図示しない記録媒体の記録ト
ラック上の特定配置エリアに記録すべきデータ(以下、
特定配置データという)であるか否かを識別すると共
に、符号化データのアドレスデータを作成して、識別結
果をスイッチ113 に与えると共に、アドレスデータを加
算器114 及び加算器115 に出力する。なお、アドレスデ
ータは符号化データと画面の位置との対応を示すことも
ある。
【0057】スイッチ113 は特定配置データ識別回路11
2 の識別結果によって制御され、符号化データのうち特
定配置データのみを通過させて加算器114 に与える。加
算器114 は特定配置データにアドレスデータを付加して
データ打ち切り処理回路118及びデータ長計測回路119
に出力する。また、加算器115 は遅延回路111 からの符
号化データにアドレスデータを付加して遅延メモリ117
に出力する。遅延メモリ117 は、データ多重制御回路12
6 に制御されて、後述する処理系との時間調整及び記録
タイミング調整を行って、入力データをMPX58に出力
するようになっている。
【0058】データ長比較回路119 は、特定配置データ
の各ブロック(輝度ブロック又は色差ブロック)毎に、
入力されるデータのデータ長を順次計測して計測結果を
大小比較回路120 に出力する。大小比較回路120 は後述
する制限ビット長も与えられており、両者を比較して計
測結果が制限ビット長に到達するとデータ打ち切り信号
をデータ打ち切り処理回路118 に出力するようになって
いる。データ打ち切り処理回路118 は、データ打ち切り
信号が入力されるまで加算器114 の出力を予備データ付
加回路121 に順次出力する。データ打ち切り信号発生以
降のデータの出力は停止され、記録には使用されない。
予備データ付加回路121 は、特定配置データのマクロブ
ロックのデータ長が所定のビット長よりも短かった場合
には、例えば“1”が連続する冗長な調整ビットを付加
して、一定長のデータに変換した後遅延メモリ122 に出
力する。遅延メモリ122 は、データ多重制御回路126 に
制御されて、記録タイミングに応じて入力データをMP
X58に出力するようになっている。なお、予備データ付
加回路121 は省略してもよい。
【0059】ここで、制限ビット長の算出方法について
説明する。
【0060】いま、各記録トラックの特定配置エリアの
記録レートを夫々N1 ,N2 ,N3,…Nn (Mbps )
とし、1スキャンの特定配置エリアの総合記録レートを
N(Mbps )とする。図3(a)に示すように、5倍速
再生の場合には、第1及び第5トラックの特定配置エリ
アの記録レートN1 乃至N5 は他のトラックの記録レー
トの1/2であり、N1 =N/8,N2 =N/4,N3
=N/4,N4 =N/4,N5 =N/8となる。1秒間
の記録トラック数が60トラックであるものとすると、
特定配置エリアに記録可能なデータ量はN/60[Mbi
ts]となる。従って、各第1乃至第5の各トラックの特
定配置エリアに記録可能なビット数は、夫々(N/6
0)/8,(N/60)/4,(N/60)/4,(N
/60)/4,(N/60)/8[Mbits]となる。
【0061】8画素×8画素を1ブロックとし、図16
に示すように、2つの輝度ブロックYと各1つの色差ブ
ロックCr ,Cb とで1マクロブロックMBを構成する
ものとする。ここで、特定配置エリアに記録すべきブロ
ック数及びマクロブロック数が予め決定されている場合
には、各記録トラックに記録すべきブロックも決定され
る。
【0062】例えば、1フレームが160個のマクロブ
ロックMB、すなわち、320個の輝度ブロックY及び
160個ずつの色差ブロックCr ,Cb によって構成さ
れており、これらのデータのうちイントラフレームデー
タは16個のマクロブロックMBによって構成されてい
るものとする。このイントラフレームデータを重要デー
タとして5トラックの特定配置エリアに記録するものと
すると、第1及び第5のトラックの特定配置エリアには
2個のマクロブロックMBが割り当てられ,第2乃至第
3のトラックの特定配置エリアには4個のマクロブロッ
クMBが割り当てられる。
【0063】本実施例においては、各特定配置エリアに
割り当てられたマクロブロックを上述した記録可能なビ
ット数に制限するようにしている。すなわち、5トラッ
クの特定配置エリアの記録可能なビット数がN/60
[Mbits]であるので、1マクロブロック当たりの使用
可能データビット数は(N/60)/16[Mbits]で
ある。1マクロブロックは4個のブロックによって構成
されているので、1ブロック当たりの使用可能ビット数
は(N/60)/64[Mbits]となる。なお、画質へ
の影響が大きい輝度ブロックに対して割り当てビット数
を大きくし、色差ブロックCr,Cbに対しては割り当
てビット数を小さくする傾斜配分も考えられる。例え
ば、Cr ,Cb の色差ブロックに一定量N[Mbits]を
割り当てるものとすると、輝度ブロックYには{(N/
60)/64−2×N}/2[Mbits]が割り当てられ
る。
【0064】これらの割り当てはブロックデータ長計算
回路124 によって計算される。リフレッシュ周期信号及
び各トラックの走査タイミングを示すヘッドスイッチン
グパルス等のトラックスタート信号がトラックカウンタ
123 に与えられる。トラックカウンタ123 はトラックス
タート信号をカウントして、記録トラックが第1乃至第
5のいずれのトラックであるかを示すトラック番号をブ
ロックデータ長計算回路124 及びデータ位置設定回路12
5 に出力する。ブロックデータ長計算回路124は、トラ
ック番号及び加算器114 出力によって、マクロブロック
のアドレス、ブロックの種類及び記録トラックに応じた
割り当て量を算出して制限ビット長として大小比較回路
120 に出力する。また、データ位置設定回路125 はトラ
ック番号に応じた記録位置、すなわち、特定配置エリア
を示すタイミング信号をデータ多重制御回路126 に出力
する。データ多重処理回路126 はデータ位置設定回路12
5からのタイミング信号に基づいて遅延メモリ117 ,122
からの読出しを制御して、符号化データ117 及び特定
配置データをMPX58に与える。MPX58は、データ多
重制御回路126 に制御されて、符号化データ及び特定配
置データを例えば図3(a)の斜線部に示す記録が行わ
れるように配列すると共に、特定配置データに特定デー
タフラグを付加して出力するようになっている。
【0065】再生側においては、図2に示すように、図
示しない記録媒体からの再生信号はエラー訂正デコーダ
31に入力される。エラー訂正デコーダ31は再生信号のエ
ラーを訂正して可変長復号部200 及び圧縮データのヘッ
ダ抽出回路211 に出力する。また、エラー訂正デコーダ
31はエラー訂正されずに残ったエラーについてはエラー
フラグを付加して伝送するようになっている。可変長復
号部200 は再生データを復号してデータカウンタ215 に
出力する。記録時のデータ打ち切り回路118 によるデー
タの打ち切りは、デコード可能であるか否かを考慮して
いない。このため、特定配置データの全データを復号し
ようとすると、復号不能となってしまう恐れがある。こ
の理由から、復号時にはデコード単位の所定データ長で
復号動作をリセットするようになっている。
【0066】すなわち、圧縮データのヘッダ抽出回路21
1 はヘッダ信号を抽出して識別し、再生データが特定配
置データであるか否かを判定し、ヘッダ信号を領域デー
タ長読出し回路213 に出力すると共に、判定結果によっ
てスイッチ212 をオンオフ制御する。スイッチ212 は、
判定結果によって再生データが特定配置データでないこ
とが示された場合にはオフとなり、特定配置データであ
ることが示された場合にはオンとなる。
【0067】領域データ長読出し回路213 は、ヘッダ信
号によって示されるアドレスによって、記録領域に対応
したデコード単位の制限ビット長を求めて大小比較回路
214に出力する。一方、データカウンタ215 は復号開始
からの復号データ長をカウントして大小比較回路214 に
出力する。大小比較回路214 はデータカウンタ215 から
の復号データ長が制限ビット長に到達すると、復号リセ
ット信号をスイッチ212 を介して可変長復号部200 に出
力するようになっている。可変長復号部200 は再生デー
タを可変長復号し、復号リセット信号が入力されると復
号動作をリセットする。復号リセット信号によって、可
変長復号部200 は次のブロックデータの可変長復号が可
能となる。なお、復号途中で未復号のデータは廃棄さ
れ、復号リセット信号入力直前に復号されたデータまで
が有効データとしてエラー処理部202 のエラー処理回路
203 及び復号エラーフラグ制御回路204 に供給される。
なお、記録時に付加された調整データは復号されない。
【0068】エラー処理回路203 は、復号エラーフラグ
制御回路204 に制御されて、可変長復号部200 出力の復
号部300 への供給を停止可能となっている。復号エラー
フラグ制御回路204 は可変長復号部200 の出力にエラー
フラグが付加されている場合には、エラー処理回路203
を制御して、エラーが伝播しているデータをスキップさ
せて、復号部300 にエラー発生部のデータが供給されな
いようにしている。復号部300 は逆量子化処理、逆DC
T処理及び予測復号処理等によって可変長復号されたデ
ータを復号して出力するようになっている。
【0069】次に、このように構成された実施例の動作
について図4及び図5を参照して説明する。図4は特定
配置データを説明するための説明図であり、図5は制限
ビット長を説明するための説明図である。
【0070】記録側においては、符号化データは遅延回
路111 、特定配置データ識別回路112 に与えられると共
に、スイッチ113 を介して加算器114 にも与えられる。
特定配置データ識別回路112 は符号化データが特定配置
データ、例えば、イントラフレームデータであるか否か
を識別して識別結果をスイッチ113 に出力すると共に、
アドレスデータを加算器114 に出力する。いま、図4に
示す一連のマクロブロックMBのうち斜線で示すマクロ
ブロックMB4 乃至MB7 ,MBx 乃至MBx+3 が特定
配置データであるものとする。スイッチ113 はこれらの
マクロブロックのみを通過させる。なお、各マクロブロ
ックは、図4に示すように、輝度ブロックY1 ,Y2 及
び色差ブロックCr,Cbによって構成されている。加
算器114はこれらの特定配置データにアドレスデータを
付加してデータ打ち切り処理回路118 、データ長計測回
路119 及びブロックデータ長計算回路124 に出力する。
【0071】一方、トラックカウンタ123 はトラックス
タート信号をカウントしてトラック番号をブロックデー
タ長計算回路124 及びデータ位置設定回路125 に与えて
いる。ブロックデータ長計算回路124 は、トラック番号
及び加算器114 出力に基づいて、特定配置データの各ブ
ロックに許容されるビット長を求めて制限ビット長とし
て大小比較回路120 に出力する。データ長計測回路119
は各ブロックデータの開始からのデータ長を計測して大
小比較回路120 に出力する。大小比較回路120はデータ
長の計測結果が制限ビット長に到達すると、データ打ち
切り信号をデータ打ち切り処理回路118 に出力する。こ
れにより、加算器114 からの特定配置データの予備デー
タ付加回路121 への伝送が停止される。
【0072】いま、入力される符号化データの各ブロッ
クのデータ長を図5(a)に示すものとする。ブロック
データ長計算回路124 によって、各ブロックの割り当て
が均等に設定された場合には、データ打ち切り処理回路
118 からは図5(b)に示すデータ量で各ブロックのデ
ータが出力される。また、輝度ブロックYに対する割り
当てを大きくする傾斜配分を行った場合には、データ打
ち切り処理回路118 からは図5(c)に示すデータ量で
各ブロックデータが出力される。各ブロックデータはD
C成分からAC成分の高域に向かって順次伝送されてお
り、データ打ち切りによって高域成分がカットされるこ
とになる。
【0073】予備データ付加回路121 は各マクロブロッ
クのデータ量が所定のデータ長に到達していない場合に
は、冗長な調整ビットを付加して一定長のデータを遅延
メモリ122 に出力する。例えば、図5(d)に示すよう
に、加算器114 からの色差ブロックCr,Cbのデータ
長が制限ビット長に満たない場合には、このマクロブロ
ックのデータ長は所定のデータ長よりも短くなる。この
場合には、斜線にて示すように、復号に影響を与えない
調整ビットを付加する。なお、調整ビットを付加するこ
となく出力してもよい。また、図5(e)に示すよう
に、加算器114 からの所定マクロブロックの全ブロック
のデータ量が制限ビット長に満たない場合も同様であ
る。
【0074】一方、データ位置設定回路125 はトラック
番号から特定配置データの記録位置を決定するためのタ
イミング信号をデータ多重制御回路126 に出力してい
る。符号化データは遅延回路111 によって遅延された
後、加算器115 によってアドレスデータが付加されて遅
延メモリ117 に供給されている。データ多重制御回路12
6は、タイミング信号に基づいて遅延メモリ117 ,122
を制御して、トラック番号及び再生時の倍速数に応じた
タイミングで符号化データ及び特定配置データをMPX
58に出力させる。MPX58は、データ多重制御回路126
に制御されて、特定配置データに特定データフラグを付
加すると共に、特定配置エリアに特定配置データを記録
するように、符号化データと特定配置データとの配列を
制御して図示しない誤り訂正エンコーダ17に出力する。
こうして、全イントラフレームデータのDC成分及びA
C成分の低域成分を特定配置エリアに確実に記録させる
ことができる。
【0075】一方、復号時には、図2のエラー訂正デコ
ーダ31よって再生データはエラー訂正された後、可変長
復号部200 及び圧縮データのヘッダ抽出回路211 に供給
される。圧縮データのヘッダ抽出回路211 は再生データ
のヘッダを抽出して識別し、再生データが特定配置デー
タであるか否かを識別する。識別結果によって再生デー
タが特定配置データ以外のデータであることが示された
場合には、スイッチ212 はオフとなる。この場合には、
可変長復号部200 は復号動作が停止されることなく再生
データを可変長復号して可変長復号出力をエラー訂正処
理部202 に出力する。エラー訂正処理部202 はエラー部
のみをスキップさせて復号部300 に出力する。復号部30
0 は可変長復号出力に対して逆DCT変換処理及び逆量
子化処理等を行って復号し復号出力を出力する。
【0076】再生データのヘッダの識別結果から、再生
データが特定配置データであることが示された場合に
は、スイッチ212 はオンとなる。ヘッダ情報は領域デー
タ長読出し回路213 に供給され、領域データ長読出し回
路213 はデコード単位のデータ長を求めて、制限ビット
長として大小比較回路214 に出力する。一方、再生デー
タは可変長復号部200 に供給されて可変長復号されてい
る。可変長復号出力はデータカウンタ215 にも供給され
ており、データカウンタ215 は特定配置データの復号開
始から復号データのデータ長をカウントする。大小比較
回路214 は、データカウンタ215 の出力から、復号デー
タのデータ長が制限ビット長に到達したことを知ると、
復号リセット信号をスイッチ212 を介して可変長復号部
200 に出力する。可変長復号部200 は、スイッチ202 を
介して復号リセット信号が入力されると、復号動作をリ
セットして未復号のデータを廃棄する。こうして、特定
配置エリアのみを再生する特殊再生時には、特定配置デ
ータが可変長復号され、エラー訂正処理部202 を介して
復号部300 に供給されて復号される。
【0077】このように、本実施例においては、特定配
置エリアに記録可能なデータ量までイントラフレームデ
ータをブロック単位で打ち切って特定配置エリアに記録
し、通常再生時には特定配置エリア以外の部分のデータ
を復号することにより通常再生画を得る。また、特殊再
生時には、記録時のデータ打ち切りによって復号不能と
なることを防止するために、復号出力がデコード単位の
所定のデータ長に到達すると復号動作をリセットしてお
り、これにより、特定配置データの復号を可能にして、
特殊再生画像を得ている。
【0078】図6は本発明の他の実施例を示すブロック
図である。図において図1と同一の構成要素には同一符
号を付して説明を省略する。本実施例は特定配置データ
をデコードした後データ打ち切り処理を行うものであ
る。
【0079】本実施例は加算器114 の出力をデコード回
路116 を介してデータ打ち切り処理回路118 、データ長
計測回路119 及びブロックデータ長計算回路124 に与え
ている点が図1の実施例と異なる。デコード回路116 は
加算器114 からの特定配置データのデコード出力を出力
することができるようになっている。
【0080】このように構成された実施例においては、
デコード回路116 は特定配置データを順次デコードして
データ打ち切り処理回路118 、データ長計測回路119 、
ブロックデータ長計算回路124 に出力する。これによ
り、データ打ち切り処理回路118 はデコード可能なデー
タ単位で打ち切り処理を行う。なお、デコードデータは
不要であり、データ打ち切り処理回路118 からはデコー
ド前の特定配置データが出力される。
【0081】一方、再生側においては、図24の従来例
と同一回路で再生可能である。すなわち、記録時におい
て、特定配置データはデコード単位で打ち切られてい
る。このため、復号動作のリセットは不要であり、再生
側の回路構成を簡単化することができる。
【0082】図7は本発明の他の実施例を説明するため
の説明図である。
【0083】図1,2の実施例においては、特定配置デ
ータは特殊再生時しか使用されない。本実施例では、特
定配置データを通常再生時にも復号して使用するように
している。このため、特定配置データのうち打ち切られ
て図1,2の実施例では廃棄されていたデータを特定配
置エリア以外の部分に記録するようになっている。
【0084】本実施例はデータ打ち切り処理回路118 に
データ打ち切りまでのデータとデータ打ち切り以降のデ
ータとを出力させ、遅延メモリ122 を2つの領域に分割
してこれらのデータを夫々記録させ、ブロックデータ長
計算回路124 の出力をデータ多重制御回路126 にも供給
して、データ多重制御回路126 のMPX58の制御によっ
て、特定配置データのうち打ち切られたデータも記録す
るようにした点が図1の実施例と異なる。
【0085】このように構成された実施例においては、
遅延メモリ122 には特定配置データのうちデータ打ち切
りまでのデータとデータ打ち切り以降のデータとが夫々
記録される。MPX58はデータ打ち切りまでのデータを
特定配置エリアに記録するように配列し、データ打ち切
り以降のデータを特定配置エリア外に記録するように配
列する。すなわち、図7の斜線部(イ)は特定配置エリ
アを示しており、データ打ち切りまでの特定配置データ
が記録される。図7の斜線部(ロ)は、データ打ち切り
以降のデータが記録される。斜線部(ロ)の領域は無制
限である。第5トラックの特定配置エリア131 に記録す
る特定配置データのデータ打ち切り以降のデータについ
ては、特定配置エリア131 の前の部分に記録してもよ
く、また、図7の斜線部(ハ)に示すように、次のトラ
ックの特定配置エリアの次の部分に記録してもよい。
【0086】図8は図7の実施例の再生側を示すブロッ
ク図である。
【0087】記録時には、特定配置データのうち、輝度
ブロック及び色差ブロックのデータ打ち切りまでのデー
タが特定配置エリアに記録され、こられのブロックのデ
ータ打ち切り以降のデータは特定配置エリアの次の部分
に記録されている。従って、各ブロックのデータ打ち切
りまでのデータとデータ打ち切り以降のデータとは連続
していない。従って、通常再生時にはこれらのデータを
連続させる必要がある。このため、本実施例において
は、打ち切りまでのデータと打ち切り以降のデータとを
連続させる回路を設けている。
【0088】すなわち、本実施例は可変長復号部200 の
前段に図8の回路を付加した点が図2の実施例と異な
る。エラー訂正デコーダ31(図2参照)からのエラー訂
正出力は直接加算器219 に与えられると共に、可変遅延
回路220 を介して加算器219 に与えられる。可変遅延回
路220 は遅延量が後述する加算器222 からの遅延量制御
信号によって制御されて、エラー訂正出力を遅延させて
加算器219 に出力する。加算器219 はエラー訂正出力と
その遅延出力とを加算して可変長復号部300 に出力する
と共に、検出回路223 にも出力する。検出回路223 は加
算器219 の出力から可変長復号部300 にいずれのブロッ
クデータが入力されたかを検出して、検出結果を遅延計
算回路221 に出力すると共に、データ切り捨て以降のデ
ータのデータ長を加算器222 に出力するようになってい
る。
【0089】遅延計算回路221 には特定配置エリアのエ
リア長を示す特定配置エリア信号も入力されている。遅
延計算回路221 は特定配置エリア信号と入力ブロックを
示す検出結果とによって、遅延量を求めて加算器222 に
出力する。加算器222 は遅延計算回路221 の出力と検出
回路223 の検出結果とによって遅延量制御信号を作成し
て可変遅延回路220 を制御するようになっている。
【0090】次に、このように構成された実施例の動作
について図9の説明図を参照して説明する。図9は特定
配置エリアの再生データとその次の部分の再生データと
を示している。
【0091】いま、記録時において、特定配置エリアに
データ打ち切りまでのA1 乃至A3のブロックデータが
記録されているものとする。各ブロックデータA1 乃至
A3は記録時にデータが打ち切られて、夫々特定配置エ
リアの次の部分にデータ打ち切り以降のデータa1 乃至
a3 が記録されている。通常再生においては、図9に示
すように、打ち切りまでのデータと打ち切り以降のデー
タとは連続せず、データA1 乃至A3 ,a1 乃至a3 の
順に再生される。なお、データA1 乃至A3 ,a1 乃至
a3 のデータ長は夫々A1 乃至A3 ,a1 乃至a3 であ
るものとする。
【0092】いま、エラー訂正デコーダ31からブロック
データA1 のエラー訂正出力が加算器219 に与えられる
ものとする。検出回路223 はブロックデータA1 が入力
されたことを検出して、検出結果を遅延計算回路221 及
び加算器222 に出力する。遅延計算回路221 は特定配置
エリアのデータ長(A1 +A2 +A3 )からデータA1
のデータ長を減算して、この場合の遅延量が(A2 +A
3 )であることを算出し加算器222 を介して可変遅延回
路220 に出力する。可変遅延回路220 はデータA1 を
(A2 +A3 )だけ遅延させて加算器219 に出力する。
これにより、加算器219 においてデータA1 とデータa
1 とが連続し、可変長復号部300 に供給される。
【0093】このデータ長a1 は検出回路223 から加算
器222 に与えられる。データA2 に対しては、遅延計算
回路221 からは遅延量A3 が加算器222 に与えられる。
加算器222 は遅延計算回路221 の出力と検出回路223 の
出力とを加算して遅延量が(A3 +a1 )であることを
示す遅延制御信号を可変遅延回路220 に出力する。これ
により、データA2 は(A3 +a1 )だけ遅延されて加
算器219 に供給され、加算器219 はデータA2 とデータ
a2 とを合成して可変長復号部300 に出力する。以後同
様の動作が繰返されて再生が行われる。
【0094】このように、本実施例においては、特殊再
生時には特定配置エリアに記録された特定配置データを
再生して再生画像が構成され、通常再生時には全てのデ
ータが再生されて再生画像が構成される。従って、図
1,2の実施例よりも通常再生時の画質を向上させるこ
とができる。
【0095】なお、本実施例において、特定配置データ
をデコードした後データ打ち切り処理を行うことも可能
である。この場合には、図6の実施例と同様の効果を得
ることができる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
能率符号化を採用した場合でも、高品質の特殊再生画像
を得ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気記録再生装置の記録側の一実
施例を示すブロック図。
【図2】本発明に係る磁気記録再生装置の再生側の一実
施例を示すブロック図。
【図3】実施例を説明するための説明図。
【図4】特定配置データを説明するための説明図。
【図5】実施例の動作を説明するための説明図。
【図6】本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図7】本発明の他の実施例を示す説明図。
【図8】本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図9】図8の実施例の動作を説明するための説明図。
【図10】従来例における画面上の位置と記録媒体の記
録トラック上の位置との対比を説明するための説明図。
【図11】3倍速再生時のトレースパターンと再生エン
ベロープの関係を示す説明図。
【図12】記録・再生ヘッドの構成を示す説明図。
【図13】従来例における再生画面の構成を説明するた
めの説明図。
【図14】H.261勧告案の圧縮法を説明するための
説明図。
【図15】予測符号化を採用した従来の磁気記録再生装
置の記録側を示すブロック図。
【図16】マクロブロックを説明するための説明図。
【図17】図15の装置における記録信号のデータスト
リームを示す説明図。
【図18】従来の磁気記録再生装置の復号側(再生側)
を示すブロック図。
【図19】特殊再生時の再生領域に重要データを集中さ
せる従来例を説明するための説明図。
【図20】1トラックに記録されているデータの一般的
な構成を示す説明図。
【図21】図19の従来例におけるデータ配列を説明す
るための説明図である。
【図22】図19を実現する従来の磁気記録再生装置の
記録側を示すブロック図。
【図23】図19を実現する従来の磁気記録再生装置の
再生側を示すブロック図。
【図24】図23においてエラー処理を考慮した回路を
示すブロック図。
【符号の説明】
58…MPX、112 …特定配置データ識別回路、117 ,12
2 …遅延メモリ、118 …データ打ち切り処理回路、119
…データ長計測回路、120 …大小比較回路、124 …ブロ
ックデータ長計算回路、126 …データ多重制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗原 弘一 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高能率符号化処理された符号化データを
    所定の記録媒体に記録すると共に再生する磁気記録再生
    装置において、 特殊再生時に再生される前記記録媒体上の特定配置エリ
    アに記録すべき特定配置データを前記符号化データから
    抽出する抽出手段と、 前記特定配置データを前記特定配置エリアに記録可能な
    データ長に制限するデータ打ち切り手段と、 このデータ打ち切り手段の出力と前記符号化データとが
    入力されて前記データ打ち切り手段の出力を前記特定配
    置エリアに記録させるように配列して出力する再配置手
    段とを具備したことを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 高能率符号化処理された符号化データを
    所定の記録媒体に記録すると共に再生する磁気記録再生
    装置において、 前記符号化データから抽出され特殊再生時の再生領域で
    ある特定配置エリアに記録可能なデータ長に制限されて
    前記特定配置エリアに記録されている特定配置データを
    前記記録媒体から再生して抽出する再生手段と、 この再生手段が再生した前記特定配置データを復号して
    復号出力を出力する復号手段と、 前記復号出力のデータ長を計測し計測結果がデコード単
    位の所定のデータ長に到達すると前記復号手段の復号動
    作をリセットするリセット手段とを具備したことを特徴
    とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記データ打ち切り手段は、前記特定配
    置データを前記特定配置エリアに記録可能なデータ長で
    且つデコード単位のデータ長に制限することを特徴とす
    る請求項1に記載の磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記再配置手段は、前記データ打ち切り
    手段によって打ち切られたデータを前記特定配置エリア
    以外の部分に記録することを特徴とする請求項1,3に
    記載の磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】 高能率符号化処理された符号化データを
    所定の記録媒体に記録すると共に再生する磁気記録再生
    装置において、 前記符号化データから抽出され特殊再生時の再生領域で
    ある特定配置エリアに記録可能なデータ長に制限されて
    前記特定配置エリアに記録されている特定配置データ及
    び前記符号化データから抽出された特定配置データのう
    ち前記特定配置エリア以外の部分に記録されている打ち
    切りデータを前記記録媒体から再生して抽出する再生手
    段と、 この再生手段が再生した前記特定配置データの時系列を
    前記符号化データの時系列に戻して出力する時系列制御
    手段と、 この時系列制御手段の出力を復号して復号出力を出力す
    る復号手段と、 前記復号出力のデータ長を計測し計測結果がデコード単
    位の所定のデータ長に到達すると前記復号手段の復号動
    作をリセットするリセット手段とを具備したことを特徴
    とする磁気記録再生装置。
JP4067609A 1992-03-24 1992-03-25 磁気記録再生装置 Pending JPH05276480A (ja)

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JP4067609A JPH05276480A (ja) 1992-03-25 1992-03-25 磁気記録再生装置
DE69323338T DE69323338T2 (de) 1992-03-24 1993-03-24 Vorrichtung zum Aufzeichnen/Wiedergeben von Kodes mit variablen Längen für einen Videorekorder
KR1019930004756A KR0134177B1 (ko) 1992-03-24 1993-03-24 가변장 부호의 기록 재생 장치
US08/035,755 US5751893A (en) 1992-03-24 1993-03-24 Variable length code recording/playback apparatus
EP93302250A EP0562845B1 (en) 1992-03-24 1993-03-24 Variable length code recording/playback apparatus for a video recorder
EP95112599A EP0691788A1 (en) 1992-03-24 1993-03-24 Variable length code recording/playback apparatus
EP97100514A EP0778703A3 (en) 1992-03-24 1993-03-24 Variable length code recording/playback apparatus
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US08/588,923 US5862295A (en) 1992-03-24 1996-01-19 Variable length code recording/playback apparatus
US08/807,507 US6038371A (en) 1992-03-24 1997-02-27 Variable length code recording/playback apparatus
US08/843,609 US6009230A (en) 1992-03-24 1997-04-10 Variable length code recording playback apparatus

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996010822A1 (fr) * 1994-09-30 1996-04-11 Hitachi, Ltd. Dispositif d'enregistrement/reproduction magnetique ayant un mode de reproduction rapide
US6977964B1 (en) 1994-04-12 2005-12-20 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Digital VTR for recording and replaying data depending on replay modes

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6977964B1 (en) 1994-04-12 2005-12-20 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Digital VTR for recording and replaying data depending on replay modes
US7174090B2 (en) 1994-04-12 2007-02-06 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Digital VTR
WO1996010822A1 (fr) * 1994-09-30 1996-04-11 Hitachi, Ltd. Dispositif d'enregistrement/reproduction magnetique ayant un mode de reproduction rapide

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