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JPH04358714A - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

エンジンの排気浄化装置

Info

Publication number
JPH04358714A
JPH04358714A JP3023003A JP2300391A JPH04358714A JP H04358714 A JPH04358714 A JP H04358714A JP 3023003 A JP3023003 A JP 3023003A JP 2300391 A JP2300391 A JP 2300391A JP H04358714 A JPH04358714 A JP H04358714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
filter
exhaust
bypass valve
exhaust gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3023003A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromichi Miwa
博通 三輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP3023003A priority Critical patent/JPH04358714A/ja
Publication of JPH04358714A publication Critical patent/JPH04358714A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの排気浄化装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンでは、排気中に含ま
れるカーボン等の微粒子(パーティキュレート)を大気
中に放出させないよう排気通路に備えたフィルタで捕集
するものがある。このものでは、堆積したパーティキュ
レートを定期的に燃やしてやることで、フィルタを再生
する必要がある。
【0003】そのため、特開昭59−85417号や特
開昭59−20515号の公報によれば、フィルタをバ
イパスする通路にバイパス弁が設けられ、フィルタの入
口温度がパーティキュレートの再燃焼温度(たとえば4
00℃)以上でかつフィルタの出口温度がフィルタを溶
損させない温度(たとえば600℃)以下となるように
、またそのときの運転条件にかかわらず一定の排気量だ
けがフィルタに導かれるようにバイパス弁が開かれ、こ
れによりフィルタの再生が行なわれる。
【0004】そして、フィルタの再生に必要と思われる
時間が経過するとフィルタの再生が終了したと判定され
、あるいはフィルタ出口温度が所定値以上になったこと
より火炎がフィルタ後端部まで到達した(つまりフィル
タの再生が終了した)として、バイパス弁が閉じられる
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
装置では、フィルタの再生中は、基本的には排気をバイ
パスして流す構成になっているため、フィルタの再生が
十分に行なわれているとはいえず、再生に多くの時間が
かかっていた。たとえば、フィルタ上流側の排気温度が
フィルタ温度より高く、その排気をフィルタに導けばフ
ィルタをさらに昇温しうる場合であっても、フィルタの
再生中としてバイパス弁を開くことにより、高温の排気
を無駄にバイパスさせてしまうことがあったのである。
【0006】この発明はこのような従来の課題に着目し
てなされたもので、フィルタの確実な再生をはかる装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1で示すよ
うに、排気通路31に介装され排気中のパーティキュレ
ートを捕集するフィルタ32と、このフィルタ32を昇
温させるデバイス(たとえば吸気絞り装置と排気絞り装
置の一方または両方)33と、このフィルタ32をバイ
パスする通路34と、この通路34を開閉するバイパス
弁35と、このバイパス弁35の駆動装置36と、エン
ジンの運転領域を排気温度に対応してフィルタ32の自
己再生可能領域とそれ以外の少なくとも2つに区分けす
る手段37と、エンジンの負荷と回転数をそれぞれ検出
するセンサ38,39と、これらの検出値から定まる運
転条件が前記自己再生可能領域以外の領域にあるかどう
かを判定する手段40と、前記フィルタ32の再生時期
にあるかどうかを判定する手段41と、これらの判定結
果に基づき再生時期になりかつ運転条件が前記自己再生
可能領域以外の領域にある場合に前記昇温デバイス33
を作動させてフィルタ32の再生を開始させる手段42
と、前記エンジン負荷の検出値から加速時にあるかどう
かを判定する手段43と、この加速判定時からの経過時
間TimerCを計測する手段44と、この計測された
経過時間TimerCが所定時間TimeDに達するか
どうかを判定する手段45と、前記バイパス通路34の
分岐点上流の排気温度Texを検出するセンサ46と、
前記フィルタ32の温度(たとえば内部温度Tcntま
たは出口温度)を検出するセンサ47と、これらの検出
値より排気温度Texがフィルタ温度Tcntよりも高
いか低いかを判定する手段48と、前記加速判定時から
の経過時間TimerCが所定時間TimeDを越えな
い間は前記昇温デバイス33の作動中に前記バイパス弁
35が閉じられる一方、前記加速判定時からの経過時間
TimerCが所定時間TimeDを越え、かつ前記排
気温度Texのほうが前記フィルタ温度Tcntより高
い場合には前記昇温デバイス33の作動中に前記バイパ
ス弁35が閉じられ、この逆に前記排気温度Texのほ
うが前記フィルタ温度Tcntより低い場合には前記昇
温デバイス33の作動中に前記バイパス弁35が開かれ
るようにそれぞれ前記バイパス弁駆動装置36を作動さ
せる手段49とを設けた。
【0008】
【作用】判定手段40,41により再生時期になりかつ
運転条件がフィルタ32の自己再生可能な領域以外の領
域にあることが判定されると、再生開始手段42により
昇温デバイス33が作動されてフィルタ32の再生が開
始される。
【0009】加速時になるとバイパス弁34が強制的に
閉じられる。大出力が要求される加速時には、フィルタ
温度以上の高温の排気が排出されることをが予測され、
加速した段階よりバイパス弁35を閉じておくと、加速
時の高温の排気が応答遅れなくフィルタ32へと導かれ
、フィルタ32が昇温される。
【0010】これにより加速直後はフィルタ32の再生
反応によって発生する熱によりフィルタ32の内部温度
が上昇するが、加速後に所定時間TimeDを越えて経
過すると、バイパス通路34の分岐点上流の排気温度T
exとフィルタ温度Tcntが比較される。排気温度T
exのほうが高いと、バイパス弁35が閉じられて高温
の排気がフィルタ32に導かれる。これにより、昇温デ
バイス33の作動のみによる場合よりもフィルタ温度が
高められる。
【0011】この逆に、排気温度Texのほうが低くな
ると、バイパス弁35が開かれ、低温の排気によりフィ
ルタ32が冷却されない。
【0012】
【実施例】図2はこの発明の一実施例のシステム図であ
る。図において、3はエンジン1から排出されるパーテ
ィキュレートを捕集するフィルタである。図では、パー
ティキュレートのうち特にカーボンに対して捕集効率の
高い、いわゆるウォールスルータイプのものを示してあ
るが、三次元網目状に形成した付着捕集タイプのもので
もかまわない。
【0013】吸気通路5にはバタフライ型の絞り弁6が
設けられ、この吸気絞り弁6にはダイヤフラムアクチュ
エータ8が連結される。アクチュエータ8の圧力室と負
圧源とを連通する通路には三方電磁弁9が介装され、こ
の電磁弁9をOFFからONにすると、アクチュエータ
8の圧力室に大気圧に代えて一定圧の負圧が導入され、
吸気絞り弁6が一定開度まで閉じられる。なお、吸気絞
り弁6は常開のタイプである。
【0014】同様にして、フィルタ3上流の排気通路2
に絞り弁11が、この排気絞り弁11の上流よりフィル
タ3をバイパスする通路14にバイパス弁15がそれぞ
れ設けられ、これらの弁11,15もダイヤフラムアク
チュエータ12,16と三方電磁弁13,17により駆
動される。ただし、絞り弁11は常開の、バイパス弁1
5は常閉のタイプで、これらも2位置(絞り弁11につ
いては一定開度まで閉じられた位置と全開位置、バイパ
ス弁15については全閉位置と全開位置)をとる。
【0015】こうして設けられた吸気絞り弁6とその駆
動装置(8,9)は吸気絞り装置を、また排気絞り弁1
1とその駆動装置(12,13)は排気絞り装置を構成
し、これらは後述する昇温補助装置(ヒーター19とそ
の通電装置からなる)とともに、フィルタの各昇温デバ
イスとして働く。
【0016】フィルタ3の前面にはヒーター19が設け
られ、コントロールユニット27からの通電信号を受け
るとフィルタ3を加熱する。
【0017】21は半導体式圧力センサで、フィルタ3
の前後差圧ΔPを検出する。22と23は熱電対からな
る温度センサで、バイパス通路14の分岐する位置より
も上流の排気温度Texとフィルタ内部温度Tcntを
それぞれ検出する。このフィルタ内部温度のかわりにフ
ィルタ出口温度を用いることもできる。
【0018】24はエンジン1の回転数Neを検出する
センサ(クランク角センサ)、25はポテンショメータ
から構成されアクセル開度(エンジン負荷相当量)Qを
検出するセンサ、26は冷却水温Twを検出するセンサ
である。
【0019】これらセンサからの信号は、マイクロコン
ピュータからなるコントロールユニット27に入力され
、コントロールユニット27では、3つの三方電磁弁9
,13,17にON,OFF信号を、ヒーター19に通
電信号をそれぞれ出力する。
【0020】図3,図4,図5はフィルタ3を再生させ
るためのルーチンで、所定の時間ごと(たとえば10m
secごと)に演算される。
【0021】1.再生時期の判定
【0022】S1ではエンジン回転数Ne,アクセル開
度Q,排気温度Tex,フィルタ内部温度Tcnt,冷
却水温Twおよびフィルタ3の前後差圧ΔPを読みこむ
【0023】S2では再生時期であるかどうかをみて、
再生時期にあると判断すればS3に進む。この場合、フ
ラグにて再生時期を判断するようにしてあり、再生時期
にある場合はフラグがセットされている。
【0024】なお、このフラグは、実際のフィルタ前後
差圧ΔPと予め定めた捕集限界時のフィルタ前後差圧Δ
Pmaxとの比較により、ΔP≧ΔPmaxであれば再
生時期にあると判断され、フラグがセットされる。再生
時期の判断はこれに限らず捕集量履歴や走行距離,走行
時間に基づくものであってもかまわない。
【0025】2.運転領域の判定
【0026】S3とS9では、そのときのアクセル開度
Qとエンジン回転数Neから定まる運転条件が、いずれ
の領域にあるのかを判定する。ここでは、運転領域が、
図4で示したように、排気温度に対応して大きく3つに
分けられている。
【0027】このうちAは、各昇温デバイスを作動させ
なくとも、排気温度がSOF(有機可溶成分で、未燃燃
料成分およびオイル成分からなる)の反応温度以上とな
り、触媒によるSOFの反応に誘起されてパーティキュ
レートが再燃焼される領域(いわゆるフィルタ3の自己
再生領域)である。なお、ここでの触媒によるSOFの
反応温度は、たとえば200℃程度以上、また触媒によ
るパーティキュレートの再燃焼温度は400℃程度以上
である。
【0028】これに対してBとCは、昇温デバイスを作
動させないと、フィルタ温度を再生温度まで上昇させる
ことができない領域(Bは排気絞りとヒーター作動を行
うことによって、またCは排気絞りとヒーター作動に加
え、吸気絞りを行うことによって、それぞれSOFの反
応温度以上に昇温させることのできる領域)である。
【0029】これら区分けされた領域はたとえばマップ
等によりあらかじめ設定しておく。
【0030】3.フィルタの再生操作
【0031】この区分けされた3つの領域に応じて、吸
気絞り装置,排気絞り装置,ヒーター19の各昇温デバ
イスを選択的に作動させることでフィルタ3の再生を行
う。
【0032】(i) A領域
【0033】この場合には、S4〜6でヒーター19へ
の通電をカットするとともに、排気絞り弁11と吸気絞
り弁6をともに開く。A領域では、ヒーター19や吸気
絞り,排気絞りによる昇温効果を期待しなくとも、排気
温度がSOFの反応温度以上となるからである。
【0034】ただし、S7でバイパス弁15を閉じる。 これは、A領域で排気をバイパスするとエミッションを
悪化させる場合もあるためである。
【0035】(ii) B領域
【0036】この場合には、S8,S15,S16,S
18,S19で、ヒーター19を作動させるとともに、
排気絞り弁11を一定開度まで閉じる。B領域では、排
気絞りとヒーター19の作動によって、SOFの反応温
度以上に昇温させることができるからである。
【0037】なお、B領域と後述するC領域で、ヒータ
ー19の作動を排気絞りや吸気絞りに加えるのは、確実
にSOFの反応温度以上に昇温させるためであり、また
排気絞りや吸気絞りのみに頼ると、燃焼を不安定にして
排気エミッションや燃費を悪くしてしまうことがあるた
めである。すなわち、B,C領域での排気や吸気の各絞
り量を少なくすることにより、排気エミッション等の悪
化を最小限に止どめるため、ヒーター19に通電してい
るのである。
【0038】S14では排気温度Texがフィルタ内部
温度Tcntよりも高いかどうかをみて、Tex≧Tc
ntの場合はS17でバイパス弁15を閉じる。この場
合には、フィルタ温度をさらに上昇させることができる
のであるから、積極的に高温の排気をフィルタ3に導く
ことで、再生を確実なものとするのである。
【0039】一方、Tex<Tcntの場合はS20で
バイパス弁15を開く。これはフィルタ3の再生中でも
負荷が変動すると、排気温度Texも刻一刻と変化する
のに対し、フィルタ内部温度Tcntは、フィルタにあ
る大きさの熱容量があるために急激には変化することが
なく、したがって、B領域内でのわずかな負荷低下に伴
い排気温度Texがフィルタ内部温度Tcntよりも低
くなる運転条件が存在する。この場合に、フィルタ3に
その内部温度よりも低い排気を大量に流すと、フィルタ
3を冷却することになるので、これを防止するため排気
をバイパスして流し、フィルタ3を保温するのである。
【0040】S10では加速時であるかどうかをみて、
加速時である場合もS16でバイパス弁15を閉じる。 加速時は高温の排気が排出される運転時であるため、そ
れをみこしてバイパス弁15を閉じることで、応答よく
高温の排気をフィルタ3に導くためである。
【0041】なお、加速時であるかどうかの判定は、一
定時間あたりのアクセル開度の変化量と所定値との比較
により行えばよい。
【0042】このときS11で加速判定時からの経過時
間を計測するタイマ値TimerCをクリアし、加速後
はS12でこのタイマ値TimerCをインクリメント
し、S13でタイマ値TimerCとTimeD(加速
後に排気バイパスを行う期間)の比較が行われる。
【0043】ここで、タイマ値TimerCがTime
D以上と判定された場合は、S14に進んで排気温度T
exがフィルタ内部温度Tcntよりも高いかどうかを
みて、Tex≧Tcntの場合はS17でバイパス弁1
5を閉じる。この場合には、フィルタ温度をさらに上昇
させることができるのであるから、積極的に高温の排気
をフィルタ3に導くことで、再生を確実なものとするの
である。
【0044】この逆に、Tex<Tcntの場合はS2
0でバイパス弁15を開く。これはフィルタ3の再生中
でも負荷が変動すると、排気温度Texも刻一刻と変化
するのに対し、フィルタ内部温度Tcntは、フィルタ
3にある大きさの熱容量があるために急激には変化する
ことがなく、したがって、B領域内でのわずかな負荷低
下に伴い排気温度Texがフィルタ内部温度Tcntよ
りも低くなる運転条件が存在する。この場合に、フィル
タ3にその内部温度よりも低い排気を大量に流すと、フ
ィルタ3を冷却することになるので、これを防止するた
め排気をバイパスして流し、フィルタ3を保温するので
ある。
【0045】(iii) C領域
【0046】この場合は、B領域にある場合とほぼ同様
であり、相違するのは、排気絞りとヒーター作動に、さ
らにS26で吸気絞りを加えることによって、SOFの
反応温度以上に昇温させている点だけである。
【0047】ただし、Tex<Tcntの場合にはバイ
パス弁15が開かれるので、これに対応させてS18で
吸気絞り弁6を開き吸気絞りを中止している。これは、
吸気絞りを行うと、燃焼不安定により排気の組成が悪く
なるので、こうした排気がバイパス通路14からそのま
ま排出されるのを防止するためである。
【0048】4.再生終了の判定
【0049】S29ではタイマ値TimerAをインク
リメントする。この場合、タイマ値TimerAは再生
操作が開始されてからの時間を表している。
【0050】S30でこのタイマ値TimerAと所定
値TimeBを比較し、TimerA≧TimeBであ
れば、フィルタ3の再生が終了したと判断し、S31で
タイマ値TimerAをクリアし、S32で再生終了を
セットする。いいかえると、S32で再生の終了がセッ
トされるまでは再生時期と判定されているため、上記の
再生操作が継続される。再生終了がセットされると、再
生時期ではなくなったものとされ、S2からS33以降
へと進む。
【0051】5.後処理
【0052】S33〜S38で後処理を行うとともにパ
ーティキュレートをフィルタ3で捕集できる状態に戻す
(S33〜S36ではすべての昇温装置の作動を停止し
て、排気の全量をフィルタ3に導き、S37,S38で
は再生終了をリセットし、タイマ値TimerAをクリ
アする)。
【0053】これで、フィルタ再生操作の説明をおえる
。図1との対応では、S2が再生時期判定手段41、S
3またはS9が領域判定手段40、S15,S16,S
18,S19またはS26,S27,S18,S19が
再生開始手段42、S10またはS21が加速判定手段
43、S11,S12またはS22,S23が経過時間
計測手段44、13またはS24が経過時間判定手段4
5、S14またはS25が温度判定手段48、S17,
S20またはS20,S28が作動手段49の各機能を
果たしている。
【0054】ここで、この例の作用を説明する。
【0055】再生時期になりかつ運転条件がB,C領域
にあることが判定されると、昇温デバイスが作動されて
フィルタ3の再生が開始される。
【0056】昇温デバイスの作動中に加速時には排気温
度Texに関係なくバイパス弁15が閉じられる。大き
なエンジン出力が要求される加速時には、Tcnt以上
の高温の排気が排出されることが予想されるので、加速
した段階よりバイパス弁15を閉じておくと、高温の排
気が漏れなくフィルタ3へと導かれる。温度センサ22
で検出した実際の排気温度Texをフィードバックさせ
てバイパス弁15を閉じるのでは、加速時のような過渡
時に遅れを生ずることが避けられないので、この点を改
善しようとするのである。
【0057】加速後の経過時間TimerCがTime
Dを越える定常運転時は、バイパス通路14の分岐点上
流の排気温度Texとフィルタ3の内部温度Tcntが
比較され、排気温度Texがフィルタ内部温度Tcnt
よりも高いと、バイパス弁15が閉じられて高温の排気
がフィルタ3に導かれる。これにより、昇温デバイスの
作動のみによる場合よりもフィルタ温度が高められる。
【0058】この逆に、排気温度Texがフィルタ内部
温度Tcntよりも低くなると、バイパス弁15が開か
れ、低温の排気によりフィルタ3が冷却されないように
されることから、昇温デバイスの作動によって誘起され
た再生反応が、その後の負荷条件の変化によって阻害さ
れること(たとえば、負荷の増加に伴う排気流れによっ
てフィルタ3から奪われる熱量がフィルタ3での反応に
よって発生する熱量より多くなった場合、フィルタ3で
の再生反応は途中で終えんしてしまうことになる)がな
い。
【0059】こうして、フィルタ3の冷却を防止しつつ
フィルタ3を現状よりも昇温させられる限り高温の排気
を積極的に導くようにすることで、再生の開始されたフ
ィルタ3が再生可能な高い温度に維持され、フィルタ3
の再生が確実に行なわれる。この結果、フィルタ3の再
生に要する時間を短くすることができ、再生時間を短縮
すると、ヒーター15の通電時間や吸気絞り,排気絞り
を行う時間も短くなるので、再生運転時の燃費や運転性
の悪化等も最小限に止どめることができる。
【0060】これに対して、従来例では、フィルタ自体
の温度が再生可能域に維持されるようにバイパス弁が開
かれるため、フィルタ自体の温度が再生可能域にないか
ぎり、フィルタ上流側の排気温度がいくら高くても、フ
ィルタに導かれることがなかったのである。
【0061】また、実施例では、フィルタ3を高温状態
に維持させるため、C領域でのTex<Tcntの場合
に排気をバイパスさせているといっても、吸気絞りを中
止して排気組成が悪くならないようにしているため、バ
イパス通路14から放出された排気が環境に悪影響を及
ぼすことはほとんどない。この意味では、A領域にはパ
ーティキュレートが多く排出される場合があるので(た
とえば高負荷時)、バイパス通路14を開いていると、
パーティキュレートが大気に放出され問題となるのであ
るが、この例によれば、A領域ではバイパス弁15を閉
じて排気の全量をフィルタ3に導くことで、再生操作に
入っていても、パーティキュレートが放出されないよう
にしている。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、昇温デバ
イスの作動される領域で、加速状態が検出された時から
の所定期間はバイパス弁を強制的に閉じて排気をフィル
タに導いてフィルタを昇温させ、所定期間後にバイパス
通路の分岐点上流の排気温度とフィルタ温度の比較結果
に基づき、排気温度のほうが低い場合は排気をバイパス
通路に逃してフィルタの冷却を防止するようにしたため
、フィルタの昇温効果を高め、再生時間を短縮して、エ
ンジンの燃費の悪化を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各発明のクレーム対応図である。
【図2】一実施例のシステム図である。
【図3】この実施例の制御動作を説明するための流れ図
である。
【図4】この実施例の制御動作を説明するための流れ図
である。
【図5】この実施例の制御動作を説明するための流れ図
である。
【図6】この実施例の運転領域図である。
【符号の説明】
1  エンジン 2  排気通路 3  フィルタ 5  吸気通路 6  吸気絞り弁 8  ダイアフラムアクチュエータ 9  三方電磁弁 11  排気絞り弁 12  ダイアフラムアクチュエータ 13  三方電磁弁 14  バイパス通路 15  バイパス弁 16  ダイアフラムアクチュエータ 17  三方電磁弁 19  ヒーター 21  圧力センサ 22  排気温度センサ 23  フィルタ内部温度センサ 24  クランク角センサ 25  アクセル開度センサ(エンジン負荷センサ)2
6  水温センサ 27  コントロールユニット 31  排気通路 32  フィルタ 33  昇温デバイス 34  バイパス通路 35  バイパス弁 36  バイパス弁駆動装置 37  領域区分け手段 38  エンジン負荷センサ 39  エンジン回転数センサ 40  領域判定手段 41  再生時期判定手段 42  再生開始手段 43  加速時判定手段 44  経過時間計測手段 45  経過時間判定手段 46  排気温度センサ 47  フィルタ温度センサ 48  温度判定手段 49  作動手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  排気通路に介装され排気中のパーティ
    キュレートを捕集するフィルタと、このフィルタを昇温
    させるデバイスと、このフィルタをバイパスする通路と
    、この通路を開閉するバイパス弁と、このバイパス弁の
    駆動装置と、エンジンの運転領域を排気温度に対応して
    フィルタの自己再生可能領域とそれ以外の少なくとも2
    つに区分けする手段と、エンジンの負荷と回転数をそれ
    ぞれ検出するセンサと、これらの検出値から定まる運転
    条件が前記自己再生可能領域以外の領域にあるかどうか
    を判定する手段と、前記フィルタの再生時期にあるかど
    うかを判定する手段と、これらの判定結果に基づき再生
    時期になりかつ運転条件が前記自己再生可能領域以外の
    領域にある場合に前記昇温デバイスを作動させてフィル
    タの再生を開始させる手段と、前記エンジン負荷の検出
    値から加速時にあるかどうかを判定する手段と、この加
    速判定時からの経過時間を計測する手段と、この計測さ
    れた経過時間が所定時間に達するかどうかを判定する手
    段と、前記バイパス通路の分岐点上流の排気温度を検出
    するセンサと、前記フィルタの温度を検出するセンサと
    、これらの検出値より排気温度がフィルタ温度よりも高
    いか低いかを判定する手段と、前記加速判定時からの経
    過時間が所定時間を越えない間は前記昇温デバイスの作
    動中に前記バイパス弁が閉じられる一方、前記加速判定
    時からの経過時間が所定時間を越え、かつ前記排気温度
    のほうが前記フィルタ温度より高い場合には、前記昇温
    デバイスの作動中に前記バイパス弁が閉じられ、この逆
    に前記排気温度のほうが前記フィルタ温度より低い場合
    には、前記昇温デバイスの作動中に前記バイパス弁が開
    かれるようにそれぞれ前記バイパス弁駆動装置を作動さ
    せる手段とを設けたことを特徴とするエンジンの排気浄
    化装置。
JP3023003A 1991-01-23 1991-01-23 エンジンの排気浄化装置 Pending JPH04358714A (ja)

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JP3023003A JPH04358714A (ja) 1991-01-23 1991-01-23 エンジンの排気浄化装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6770116B2 (en) * 2000-03-15 2004-08-03 Ibiden Co., Ltd. Regeneration device of exhaust gas purification filter and filter regeneration method
WO2006101070A1 (ja) * 2005-03-24 2006-09-28 Isuzu Motors Limited 排気ガス処理装置及び排気ガス処理方法
JP2008248744A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Nissan Diesel Motor Co Ltd ディーゼルエンジンの排気浄化装置
JPWO2020235111A1 (ja) * 2019-05-23 2020-11-26

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