JPH0314364B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0314364B2 JPH0314364B2 JP18479184A JP18479184A JPH0314364B2 JP H0314364 B2 JPH0314364 B2 JP H0314364B2 JP 18479184 A JP18479184 A JP 18479184A JP 18479184 A JP18479184 A JP 18479184A JP H0314364 B2 JPH0314364 B2 JP H0314364B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- output
- adder
- bit
- delay means
- input
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000005070 sampling Methods 0.000 claims description 11
- 239000000284 extract Substances 0.000 claims description 5
- 238000013139 quantization Methods 0.000 description 9
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 230000001934 delay Effects 0.000 description 1
- 230000004069 differentiation Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000003442 weekly effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Analogue/Digital Conversion (AREA)
- Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕
本発明は入力したアナログ信号から単一周波数
成分を抽出するデイジタルタンク回路に関するも
のである。
成分を抽出するデイジタルタンク回路に関するも
のである。
従来デイジタルタンク回路は、アナログ信号を
サンプリングされた2進符号に変える手段と、加
算器、乗算器、および遅延器を含むデイジタルフ
イルタとから構成されている。しかしながらデイ
ジタルフイルタに用いられている乗算器は構成が
複雑である上4個を必要とするため、装置価格が
高くなる欠点を有していた。またデイジタルフイ
ルタの利益特性を上げようとして中心周波数での
ピークを鋭くしようとすればする程、乗算器によ
り発生する量子化誤差の影響が無視できなくなる
という欠点があつた。
サンプリングされた2進符号に変える手段と、加
算器、乗算器、および遅延器を含むデイジタルフ
イルタとから構成されている。しかしながらデイ
ジタルフイルタに用いられている乗算器は構成が
複雑である上4個を必要とするため、装置価格が
高くなる欠点を有していた。またデイジタルフイ
ルタの利益特性を上げようとして中心周波数での
ピークを鋭くしようとすればする程、乗算器によ
り発生する量子化誤差の影響が無視できなくなる
という欠点があつた。
したがつて本発明の1つの目的は、乗算器を用
いなくて済むデイジタルタンク回路を得ようとす
るものである。
いなくて済むデイジタルタンク回路を得ようとす
るものである。
また本発明の他の目的は、量子化誤差の少ない
デイジタルタンク回路を得ようとするものであ
る。
デイジタルタンク回路を得ようとするものであ
る。
本発明は上記の目的を達成するために、サンプ
リング周波数を適当に選んで乗算器を使わなくて
済むように改良したものであり、又前記の改良し
た部分に量子化誤差相殺回路を付加したものであ
る。
リング周波数を適当に選んで乗算器を使わなくて
済むように改良したものであり、又前記の改良し
た部分に量子化誤差相殺回路を付加したものであ
る。
すなわち本発明によれば、本発明の第1の実施
例の構成を示す第1図を参照して、アナログ信号
を周波数Sでサンプリングされた2進符号に変え
る手段と、遅延時間が前記サンプリングの周波数
の周期1/Sの2つ分に相当する遅延手段を用い
て前記2進符号から中心周波数Oのタイミングの
抽出を行うデイジタルフイルタとから成るタンク
回路において、前記サンプリングの周波数Sを前
記中心周波数Oの4倍に選び、且つ前記デイジタ
ルフイルタ33が、nを正の整数として、直列に
同じ向きに配置され中間点が前記遅延手段39,
40の入力に接続されている第1および第2の加
算器41,42と、出力が前記第1の加算器41
の一方の入力に接続されている第3の加算器43
と、前記2進符号を受け出力を前記第1の加算器
41の他の入力に送るnビツト右シフト37と、
前記遅延手段39,40の出力を共通に受け、出
力を前記第3の加算器43の2つの入力にそれぞ
れ送るビツト反転34およびnビツト右シフト3
5の並列回路と、前記遅延手段39,40の出力
を受け出力を前記第2の加算器42に送るビツト
反転36と、前記第2の加算器42の出力を受け
出力が前記中心周波数Oのタイミングを得る1ビ
ツト右シフト38とを有していることを特徴とす
るデイジタルタンク回路が得られる。
例の構成を示す第1図を参照して、アナログ信号
を周波数Sでサンプリングされた2進符号に変え
る手段と、遅延時間が前記サンプリングの周波数
の周期1/Sの2つ分に相当する遅延手段を用い
て前記2進符号から中心周波数Oのタイミングの
抽出を行うデイジタルフイルタとから成るタンク
回路において、前記サンプリングの周波数Sを前
記中心周波数Oの4倍に選び、且つ前記デイジタ
ルフイルタ33が、nを正の整数として、直列に
同じ向きに配置され中間点が前記遅延手段39,
40の入力に接続されている第1および第2の加
算器41,42と、出力が前記第1の加算器41
の一方の入力に接続されている第3の加算器43
と、前記2進符号を受け出力を前記第1の加算器
41の他の入力に送るnビツト右シフト37と、
前記遅延手段39,40の出力を共通に受け、出
力を前記第3の加算器43の2つの入力にそれぞ
れ送るビツト反転34およびnビツト右シフト3
5の並列回路と、前記遅延手段39,40の出力
を受け出力を前記第2の加算器42に送るビツト
反転36と、前記第2の加算器42の出力を受け
出力が前記中心周波数Oのタイミングを得る1ビ
ツト右シフト38とを有していることを特徴とす
るデイジタルタンク回路が得られる。
また本発明によれば、第1図および第2の実施
例の構成を示す第2図を併せ参照して、前記の第
1の発明によるデイジタルタンク回路を主体と
し、このタンク回路の遅延手段39,40の出力
とnビツト右シフト35の入力との間に、両者に
接続された第4の加算器44と、この第4の加算
器44の出力を入力とする下位nビツト切出し4
8、ビツト反転47、および前記遅延手段39,
40と実質的に同じ遅延時間を持ち、出力を前記
第4の加算器44の入力に送る付加遅延手段4
5,46を記載の順に配置した直列回路を付加し
たことを特徴とするデイジタルタンク回路が得ら
れる。
例の構成を示す第2図を併せ参照して、前記の第
1の発明によるデイジタルタンク回路を主体と
し、このタンク回路の遅延手段39,40の出力
とnビツト右シフト35の入力との間に、両者に
接続された第4の加算器44と、この第4の加算
器44の出力を入力とする下位nビツト切出し4
8、ビツト反転47、および前記遅延手段39,
40と実質的に同じ遅延時間を持ち、出力を前記
第4の加算器44の入力に送る付加遅延手段4
5,46を記載の順に配置した直列回路を付加し
たことを特徴とするデイジタルタンク回路が得ら
れる。
本発明は以上のような構造により、4つの複雑
な構成の乗算器を簡単な構成のビツトシフト回路
及びビツト反転回路各1つで置き換えることがで
きて装置構成が非常に簡略化され、また付加回路
により出力中に含まれる量子化誤差成分が効果的
に低減される。
な構成の乗算器を簡単な構成のビツトシフト回路
及びビツト反転回路各1つで置き換えることがで
きて装置構成が非常に簡略化され、また付加回路
により出力中に含まれる量子化誤差成分が効果的
に低減される。
第3図は従来技術によるデイジタルタンク回路
の構成を示した図である。信号aは抽出すべき中
心周波数Oの成分を強く含むように予め変換を施
した高周波アナログ信号である。ここに前記の変
換とは、バイポーラ信号のときは、全波整流を掛
け、NRZ信号の場合は微分したあと全波整流を
掛けることを意味する。こうして得られた高周波
アナログ信号は比較器11に入力され、スライス
されて0−1信号に変換され、さらにサンプラ1
2により周波数Sでサンプリングされ、デイジタ
ルフイルタ13に入力される。なお前記の代りに
高周波アナログ信号をサンプラでサンプリングし
てからA/Dコンバータで量子化する方法もあ
る。ただA/Dコンバータは構造が複雑である。
の構成を示した図である。信号aは抽出すべき中
心周波数Oの成分を強く含むように予め変換を施
した高周波アナログ信号である。ここに前記の変
換とは、バイポーラ信号のときは、全波整流を掛
け、NRZ信号の場合は微分したあと全波整流を
掛けることを意味する。こうして得られた高周波
アナログ信号は比較器11に入力され、スライス
されて0−1信号に変換され、さらにサンプラ1
2により周波数Sでサンプリングされ、デイジタ
ルフイルタ13に入力される。なお前記の代りに
高周波アナログ信号をサンプラでサンプリングし
てからA/Dコンバータで量子化する方法もあ
る。ただA/Dコンバータは構造が複雑である。
デイジタルフイルタ13はa1、a2、b1、b2をそ
れぞれ乗算係数とする乗算器14,15,16,
17と、c、dだけそれぞれビツトのシフトを行
うビツトシフト18,19と、サンプリング周期
1/Sを遅延時間とする遅延器20,21と、加
算器22,23,24,25とから成つている。
この回路では4つの乗算器14〜17の乗算係数
を調整してタンク回路の中心周波数Oでデイジタ
ルフイルタ13の利得特性が鋭いピークを持つよ
うに設計される。従つて従来の装置では、先に述
べたように、複雑な構成の乗算器を4つも必要と
し、又乗算器より発生する量子化誤差の影響が無
視出来なくなる。
れぞれ乗算係数とする乗算器14,15,16,
17と、c、dだけそれぞれビツトのシフトを行
うビツトシフト18,19と、サンプリング周期
1/Sを遅延時間とする遅延器20,21と、加
算器22,23,24,25とから成つている。
この回路では4つの乗算器14〜17の乗算係数
を調整してタンク回路の中心周波数Oでデイジタ
ルフイルタ13の利得特性が鋭いピークを持つよ
うに設計される。従つて従来の装置では、先に述
べたように、複雑な構成の乗算器を4つも必要と
し、又乗算器より発生する量子化誤差の影響が無
視出来なくなる。
第1図は本発明の一実施例の構成をあらわした
図である。高周波アナログ信号aが比較器31で
0−1信号に変換され、サンプラ32でサンプリ
ングされてデイジタルフイルタ33に入力される
ところまでは第3図の従来の場合と全く同じであ
る。ここであとの説明のために伝達函数について
簡単に説明すると、伝達函数H(z)の分母の根を極
pと呼び、この点におい分母は0、すなわち利得
は∞となる。そしてデイジタルフイルタでは通常
信号の通過周波数(本件では中心周波数Oを極の
周波数に選ぶ。従つて第3図のデイジタルフイル
タ13の構成をもとにしてあらわした2次IIRフ
イルタの伝達函数H(z)は H(z)=h01+a1z-1+a2z-2/1−b1z-1+b2z-2 であらわされる。ここにz=γej〓、ω=2π/S、
Sはサンプリング周波数である。そして前述のよ
うに極の周波数を中心に周波数Oに選ぶと、 ω=2πO/Sとなる。しかし上記のままでは伝達
函数H(z)の形は簡単には取扱えない。
図である。高周波アナログ信号aが比較器31で
0−1信号に変換され、サンプラ32でサンプリ
ングされてデイジタルフイルタ33に入力される
ところまでは第3図の従来の場合と全く同じであ
る。ここであとの説明のために伝達函数について
簡単に説明すると、伝達函数H(z)の分母の根を極
pと呼び、この点におい分母は0、すなわち利得
は∞となる。そしてデイジタルフイルタでは通常
信号の通過周波数(本件では中心周波数Oを極の
周波数に選ぶ。従つて第3図のデイジタルフイル
タ13の構成をもとにしてあらわした2次IIRフ
イルタの伝達函数H(z)は H(z)=h01+a1z-1+a2z-2/1−b1z-1+b2z-2 であらわされる。ここにz=γej〓、ω=2π/S、
Sはサンプリング周波数である。そして前述のよ
うに極の周波数を中心に周波数Oに選ぶと、 ω=2πO/Sとなる。しかし上記のままでは伝達
函数H(z)の形は簡単には取扱えない。
本発明はサンプリング周波数Sを中心周波数O
の4倍として上記の式を処理するようにしたもの
である。かくすることによりω=2πO/(4O)=
π/2、z-1=γe-j〓=−γj、z-2=γe-2j〓=−γと
なる。前述のように極の週波数を中心周波数に選
んであるので、分母にこれらのz-1、z-2の値を入
れると、 1+γjb1+γb2=0 となる。この式からb1=0、b2=−1となるが、
実際には分母の値が発振するため、b2=−1から
僅か離してb2=−1+2-nであらわすものとする。
すなわちビツトシフトの小さい値で済ましてしま
う。一方周波数0、S/2(2O)の2点に零点を
設けてa1=0、a2=−1とすると、このときの伝
達函数H(z)は H(z)=2-n-11−z-2/1+(1−2-n)z-2 で与えられる。
の4倍として上記の式を処理するようにしたもの
である。かくすることによりω=2πO/(4O)=
π/2、z-1=γe-j〓=−γj、z-2=γe-2j〓=−γと
なる。前述のように極の週波数を中心周波数に選
んであるので、分母にこれらのz-1、z-2の値を入
れると、 1+γjb1+γb2=0 となる。この式からb1=0、b2=−1となるが、
実際には分母の値が発振するため、b2=−1から
僅か離してb2=−1+2-nであらわすものとする。
すなわちビツトシフトの小さい値で済ましてしま
う。一方周波数0、S/2(2O)の2点に零点を
設けてa1=0、a2=−1とすると、このときの伝
達函数H(z)は H(z)=2-n-11−z-2/1+(1−2-n)z-2 で与えられる。
デイジタルフイルタ33の構成は上記の伝達函
数をそのまま実現しているもので、分母の−1+
2-oの演算は、ビツト反転34とnビツト右シフ
ト35を並列設けた回路で行い、分子の−1の演
算はビツト反転36で、2-n-1の演算はnビツト
右シフト37と1ビツト右シフト38でそれぞれ
行つている。遅延器39と40は第3図の遅延器
20,21と全く同じであつて、いずれもサンプ
リング周期1/Sをその遅延量としている。加算
器41,42,43については特に説明する必要
はないであろう。
数をそのまま実現しているもので、分母の−1+
2-oの演算は、ビツト反転34とnビツト右シフ
ト35を並列設けた回路で行い、分子の−1の演
算はビツト反転36で、2-n-1の演算はnビツト
右シフト37と1ビツト右シフト38でそれぞれ
行つている。遅延器39と40は第3図の遅延器
20,21と全く同じであつて、いずれもサンプ
リング周期1/Sをその遅延量としている。加算
器41,42,43については特に説明する必要
はないであろう。
以上の説明から分るように、第1図の本発明に
よるデジタルタンク回路では、複雑な構成の乗算
器を用いることなしに第3図の従来の回路と全く
動作を行うことがでかる。
よるデジタルタンク回路では、複雑な構成の乗算
器を用いることなしに第3図の従来の回路と全く
動作を行うことがでかる。
第2図は本発明の第2の実施例の構成をあらわ
した図である。この回路が第1図の回路と異る点
は、nビツト右シフト35の入力側に加算器44
を挿入し、この加算器を含めて遅延器45,4
6、ビツト反転器47、及び信号をnビツト左シ
フトする下位nビツト切出し48で構成した量子
化誤差相殺回路49を設けたことである。この付
加回路において、nビツト右シフト35の動作の
際に切りすてる量(量子化誤差)をe(t)とする
と,下位nビツト切りだし48の出力はnビツト
左シフトした2ne(t)であらわされ、この量のピツ
トを反転した量−2ne(t)が2段の遅延回路46と
45を通つて加算器44に加えられ、フアードバ
ツクされる。このとき、e(t)を入力とみたときの
nビツト右シフト35の出力点から1ビツト右シ
フト38の出力点までの伝達関数He(z)は、 He(z)=2-1(1+z-2)(1−z-2)/1+(1−2-n
)z-2 で与えられ、この式においてz=γej〓、j2=−1
とおき、ωを0〜2πまで変化させたときの|He
(z)|の最大値を求めたものが、そのノルムが∞で
あるとして、 ‖He‖∞≡ max |z|=1|He(z)|≒1 である。すなわち、nビツト右シフト35の出力
の誤差e(t)は増幅されない。すなわちe(t)の振幅
はたかだかΔ/2(Δ=2-b、bは小数点以下のビ
ツト数)なので、出力中の誤差成分の振幅はΔ/
2程度となる。
した図である。この回路が第1図の回路と異る点
は、nビツト右シフト35の入力側に加算器44
を挿入し、この加算器を含めて遅延器45,4
6、ビツト反転器47、及び信号をnビツト左シ
フトする下位nビツト切出し48で構成した量子
化誤差相殺回路49を設けたことである。この付
加回路において、nビツト右シフト35の動作の
際に切りすてる量(量子化誤差)をe(t)とする
と,下位nビツト切りだし48の出力はnビツト
左シフトした2ne(t)であらわされ、この量のピツ
トを反転した量−2ne(t)が2段の遅延回路46と
45を通つて加算器44に加えられ、フアードバ
ツクされる。このとき、e(t)を入力とみたときの
nビツト右シフト35の出力点から1ビツト右シ
フト38の出力点までの伝達関数He(z)は、 He(z)=2-1(1+z-2)(1−z-2)/1+(1−2-n
)z-2 で与えられ、この式においてz=γej〓、j2=−1
とおき、ωを0〜2πまで変化させたときの|He
(z)|の最大値を求めたものが、そのノルムが∞で
あるとして、 ‖He‖∞≡ max |z|=1|He(z)|≒1 である。すなわち、nビツト右シフト35の出力
の誤差e(t)は増幅されない。すなわちe(t)の振幅
はたかだかΔ/2(Δ=2-b、bは小数点以下のビ
ツト数)なので、出力中の誤差成分の振幅はΔ/
2程度となる。
一方、付加回路を設けない場合、etを入力とみ
たときの伝達函数をHe′(z)とすると ‖He′(z)‖∞≡ max |z|=1|He(z)|=2n となり、nビツト右シフト35の出力の誤差は最
大2n倍に増幅され、出力中の誤差成分の振幅は2n
Δ/2程度となる。すなわち、付加回路のない場
合は出力の下位n+1ビツトが誤差を含むことと
なるのに対し、付加回路をつけると、下位1ビツ
トのみに抑えられ、誤差が相殺される。
たときの伝達函数をHe′(z)とすると ‖He′(z)‖∞≡ max |z|=1|He(z)|=2n となり、nビツト右シフト35の出力の誤差は最
大2n倍に増幅され、出力中の誤差成分の振幅は2n
Δ/2程度となる。すなわち、付加回路のない場
合は出力の下位n+1ビツトが誤差を含むことと
なるのに対し、付加回路をつけると、下位1ビツ
トのみに抑えられ、誤差が相殺される。
以上の説明から分るように、この付加回路を設
けることにより量子化誤差の成分が大きく相殺さ
れる。従つて第3図デジタルタンク回路は、乗算
器を用いないことによつて回路構成が簡単になる
ことと相俟つて、タンク回路として極めて優れた
特性を有していることになる。
けることにより量子化誤差の成分が大きく相殺さ
れる。従つて第3図デジタルタンク回路は、乗算
器を用いないことによつて回路構成が簡単になる
ことと相俟つて、タンク回路として極めて優れた
特性を有していることになる。
第1図は、本発明の一実施例の構成を示す図、
第2図は本発明の第2の実施例の構成を示す図、
第3図は従来のデイジタルタンク回路構成を示す
図である。 記号の説明:14,15,16,17は乗算
器、20,21は遅延器、31は比較器、32は
サンプラ、33はデイジタルフイルタ、34はビ
ツト反転、35はnビツト右シフト、36はビツ
ト反転、37はnビツト右シフト、38は1ビツ
ト右シフト、39,40は遅延回路(合わせて遅
延手段)、45,46は遅延回路(合わせて付加
遅延手段)、47はビツト反転、48は下位nビ
ツト切出し、49は量子化誤差相殺回路をそれぞ
れあらわしている。
第2図は本発明の第2の実施例の構成を示す図、
第3図は従来のデイジタルタンク回路構成を示す
図である。 記号の説明:14,15,16,17は乗算
器、20,21は遅延器、31は比較器、32は
サンプラ、33はデイジタルフイルタ、34はビ
ツト反転、35はnビツト右シフト、36はビツ
ト反転、37はnビツト右シフト、38は1ビツ
ト右シフト、39,40は遅延回路(合わせて遅
延手段)、45,46は遅延回路(合わせて付加
遅延手段)、47はビツト反転、48は下位nビ
ツト切出し、49は量子化誤差相殺回路をそれぞ
れあらわしている。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アナログ信号を周波数Sでサンプリングされ
た2進符号に変える手段と、遅延時間が前記サン
プリングの周波数の周期1/Sの2つ分に相当す
る遅延手段を用いて前記2進符号から中心周波数
Oのタイミングの抽出を行うデイジタルフイルタ
とから成るタンク回路において、前記サンプリン
グの周波数Sを前記中心周波数Oの4倍に選び、
且つ前記デイジタルフイルタが、nを正の整数と
して、直列に同じ向きに配置され中間点が前記遅
延手段の入力に接続されている第1および第2の
加算器と、出力が前記第1の加算器の一方の入力
に接続されている第3の加算器と、前記2進符号
を受け出力を前記第1の加算器の他の入力に送る
nビツト右シフトと、前記遅延手段の出力を共通
に受け、出力を前記第3の加算器の2つの入力に
それぞれ送るビツト反転およびnビツト右シフト
の並列回路と、前記遅延手段の出力を受け出力を
前記第2の加算器に送るビツト反転と、前記第2
の加算器の出力を受け出力が前記中心周波数Oの
タイミング信号を得る1ビツト右シフトとを有し
ていることを特徴とするデイジタルタンク回路。 2 アナログ信号を周波数Sでサンプリングされ
た2進符号に変える手段と、遅延時間が前記サン
プリングの周波数の周期1/Sの2つ分に相当す
る遅延手段を用いて前記2進符号から中心周波数
Oのタイミングの抽出を行うデイジタルフイルタ
とから成るタンク回路において、前記サンプリン
グの周波数Sを前記中心周波数Oの4倍に選び、
且つ前記デイジタルフイルタが、nを正の整数と
して、直列に同じ向きに配置され中間点が前記遅
延手段の入力に接続されている第1および第2の
加算器と、出力が前記第1の加算器の一方の入力
に接続されている第3の加算器と、前記2進符号
を受け出力を前記第1の加算器の他の入力に送る
nビツト右シフトと、前記遅延手段の出力を受け
出力を前記第3の加算器の一方の入力に送るビツ
ト反転および前記遅延手段の出力を第4の加算器
を介して受け出力を前記第3の加算器の他方の入
力に送るnビツト右シフトの並列回路と、前記第
4の加算器の出力を入力とする下位nビツト切出
し、ビツト反転、および前記遅延手段と実質的に
同じ遅延時間を持ち、出力を前記第4の加算器の
入力に送る付加遅延手段を記載の順に配置した直
列回路と、前記遅延手段の出力を受け出力を前記
第2の加算器に送るビツト反転と、前記第2の加
算器の出力を受け出力が前記中心周波数Oのタイ
ミング信号を得る1ビツト右シフトとを有してい
ることを特徴とするデイジタルタンク回路。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18479184A JPS6162227A (ja) | 1984-09-04 | 1984-09-04 | デイジタルタンク回路 |
EP85111106A EP0174593B1 (en) | 1984-09-04 | 1985-09-03 | Digital tank circuit |
DE8585111106T DE3584864D1 (de) | 1984-09-04 | 1985-09-03 | Digitaler schwingkreis. |
US06/772,537 US4755961A (en) | 1984-09-04 | 1985-09-04 | Digital tank circuit |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18479184A JPS6162227A (ja) | 1984-09-04 | 1984-09-04 | デイジタルタンク回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6162227A JPS6162227A (ja) | 1986-03-31 |
JPH0314364B2 true JPH0314364B2 (ja) | 1991-02-26 |
Family
ID=16159353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18479184A Granted JPS6162227A (ja) | 1984-09-04 | 1984-09-04 | デイジタルタンク回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6162227A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02228118A (ja) * | 1989-02-28 | 1990-09-11 | Toshiba Corp | 巡回型ディジタルフィルタ |
JPH03263910A (ja) * | 1990-03-14 | 1991-11-25 | Fujitsu Ltd | Iirフィルタ |
-
1984
- 1984-09-04 JP JP18479184A patent/JPS6162227A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6162227A (ja) | 1986-03-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4588979A (en) | Analog-to-digital converter | |
JP2591864B2 (ja) | ディジタルフィルタ | |
JPH08181573A (ja) | カスケード接続積分器 | |
US4755961A (en) | Digital tank circuit | |
JPH0314364B2 (ja) | ||
JP3478901B2 (ja) | 周波数シンセサイザ装置 | |
JPH06350398A (ja) | デジタル信号をろ波する方法及びデジタル・フィルタ | |
JP2002043965A (ja) | 受信機 | |
JPH0735847A (ja) | 受信回路 | |
Kouvaras | A special-purpose delta multiplier | |
JPH053771B2 (ja) | ||
JPH09135150A (ja) | ディジタルフィルタと受信装置 | |
US4984187A (en) | First order recursive digital filter without multiplier | |
JP2812462B2 (ja) | Fm復調器 | |
US7266161B1 (en) | Efficient method and apparatus for parallel processing for use with high-speed single-bit sampling | |
JPH0224410B2 (ja) | ||
EP0186400A2 (en) | Apparatus for converting an analogue input signal of narrow bandwidth to digital form | |
JP2550597B2 (ja) | 2乗器 | |
JP2674029B2 (ja) | ディジタル・フィルタ装置 | |
JPS6352488B2 (ja) | ||
JP3193499B2 (ja) | 信号処理装置 | |
JPS60112309A (ja) | 信号処理用フィルタ | |
JP3286822B2 (ja) | N逓倍回路 | |
JPS6320049B2 (ja) | ||
JPH0716145B2 (ja) | ディジタルトランスバーサルフィルタ |