JPH0240691B2 - - Google Patents
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- JPH0240691B2 JPH0240691B2 JP56124023A JP12402381A JPH0240691B2 JP H0240691 B2 JPH0240691 B2 JP H0240691B2 JP 56124023 A JP56124023 A JP 56124023A JP 12402381 A JP12402381 A JP 12402381A JP H0240691 B2 JPH0240691 B2 JP H0240691B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- composition
- active hydrogen
- present
- component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Description
本発明はゴム組成物に関し、詳しくは固形ゴム
にブロツク化された特定のポリイソシアネートと
活性水素を有する化合物を配合することによつ
て、加工性および加硫ゴム物性の共にすぐれたゴ
ム組成物を提供することに関する。 従来、固形ゴムの加工工程において、加工性を
改良するためにプロセスオイルや各種の可塑剤を
添加することが行なわれている。しかし、これら
のプロセスオイルや可塑剤は加工性の改善には効
果的であるが、得られる加硫ゴム中では異物とし
て存在するため加硫ゴムの物性低下を引起す原因
となつている。 そのため、近年これを改良するものとしてブタ
ジエン系、イソプレン系の低分子オリゴマーなど
を添加することが試みられているが、十分な効果
をあげることができない。また、末端に水酸基を
有する液状ポリブタジエンやこの液状ポリブタジ
エンと過剰のジイソシアネートより得られるプレ
ポリマーを添加することが提案されている(特公
昭47−19333号公報、特公昭45−26976号公報)。 しかしながら、上述の液状ポリブタジエンを添
加するだけでは満足すべき効果をあげることはで
きず、一方、液状ポリブタジエンとジイソシアネ
ートより得られるプレポリマーを用いると、加硫
ゴムの物性を改善する上では効果的であることが
認められるものの、ゴムの加工時にウレタン反応
が生ずるため、加工性が著しく劣るという欠点が
ある。 本発明者らは、これらの欠点を解消し、加工性
と加硫ゴム物性が共にすぐれたゴム組成物を開発
すべく鋭意研究を重ねた。その結果、固形ゴム
に、ブロツク化された特定のポリイソシアネート
と活性水素基含有化合物を加えたものは、混錬等
の加工時には低い粘性のために加工が容易であ
り、しかも加硫ゴム製品とした後に加熱時の処理
を行なえばブロツクが解離してポリイソシアネー
トの反応性が高まり、すぐれた物性の加硫ゴム製
品となることを知見した。本発明はかかる知見を
基礎にして完成したものである。 すなわち本発明は、(A)固形ゴムに、(B)ポリジエ
ン鎖含有ポリイソシアネートのブロツク化物およ
び(C)活性水素基含有化合物を配合してなるゴム組
成物を提供するものである。 本発明で用いる(A)成分である固形ゴムは、本発
明の組成物のベースとなる成分であり、使用目的
等に応じて各種のものがあげられる。具体的に
は、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタ
ジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、イソプレンゴム、エチレ
ン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジ
エンゴムあるいはこれらの混合物などがあげられ
る。 次に、本発明の組成物の(B)成分であるポリジエ
ン鎖含有ポリイソシアネートのブロツク化物は、
ポリジエン鎖を含有するポリイソシアネート(分
子鎖中にポリジエン鎖を含むイソシアネート基含
有ウレタンプレポリマー)のイソシアネート基
に、該イソシアネート基をマスキングするブロツ
ク剤が結合した構造のものである。ここで上記の
ポリジエン鎖含有ポリイソシアネートは、分子末
端に水酸基、アミノ基、イミノ基、カルボキシル
基、メルカプト基などの活性水素基を有する液状
ジエン系重合体と有機ポリイソシアネート化合物
を反応させることによつて得られるウレタンプレ
ポリマーである。 上記液状ジエン系重合体としては、数平均分子
量が500〜25000の炭素数4〜12のジエン重合体、
その共重合体、さらにはこれらジエンモノマーと
炭素数2〜22のα−オレフイン性付加重合性モノ
マーとの共重合体がある。また、こられ液状ジエ
ン系重合体に対して、無水マレイン酸などの不飽
和カルボン酸あるいはその誘導体を付加すること
によつて変性された液状ジエン系重合体を包含す
ることは勿論である。具体的には、ブタジエンホ
モポリマー、イソプレンホモポリマー、ブタジエ
ン−スチレンコポリマー、ブタジエン−イソプレ
ンコポリマー、ブタジエン−アクリロニトリルコ
ポリマー、ブタジエン−2−エチルヘキシルアク
リレートコポリマー、ブタジエン−n−オクタデ
シルアクリレートコポリマーなどを例示すること
ができる。なかでも粘度が2000ポイズ以下、より
好ましくは500ポイズ以下で化学構造的に1、4
結合が50%以上の(共)重合体の使用が好まし
い。 一方、上記液状ジエン系重合体と反応する有機
ポリイソシアネート化合物は、たとえばトリレン
ジイソシアネート、ジフエニルメタンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ポリ
エチレンポリフエニルポリイソシアネート、液状
変性ジフエニルメタンジイソシアネート、キシリ
レンジイソシアネート、シクロヘキサンフエニレ
ンジイソシアネート、シクロヘキシルジイソシア
ネート、ナフタリン−1,5−ジイソシアネー
ト、キシリレン−2,2′−ジイソシアネート、イ
ソプロピルベンゼン−2,4−ジイソシアネー
ト、ポリプロピレングリコールとトリレンジイソ
シアネート付加反応物、トリメチロールプロパン
1モルとトリレンジイソシアネート3モルとの付
加反応物などをあげることができる。 上述のポリジエン鎖含有ポリイソシアネートを
製造するには、上記液状ジエン系重合体と有機ポ
リイソシアネート化合物を反応させればよいが、
この際の反応条件としては、特に制限はなく適宜
選定すればよい。例えば乾燥窒素などの不活性気
流下で反応温度30〜100℃、反応時間10分〜10時
間の範囲とすればよい。また上記反応に際して、
上述した液状ジエン系重合体以外の活性水素基含
有化合物を併用することもできる。 本発明の(B)成分は、上記方法によつて得られた
ポリジエン鎖含有ポリイソシアネートのイソシア
ネート基に、該イソシアネート基をマスキングす
るブロツク剤が結合したものである。ここでブロ
ツク剤としては、フエノール、クレゾール、キシ
レノール、ノニルフエノールなどのフエノール
類、メタノール、エタノール、イソプロパノール
などのアルコール類、カプロラクタム、プチロラ
クタムなどのラクタム類、アセトキシム、メチル
エチルケトキシム、シクロヘキサノキシムなどの
オキシム類、その他イミド類、エステル類などが
あげられらる。 さらに、本発明の組成物における(C)成分は、活
性水素基含有化合物であるが、具体的には前述し
た活性水素基を有する液状ジエン系重合体や他の
化合物がある。ここで液状ジエン系重合体は前述
したとおりであるが、他の活性水素基含有化合物
としては、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、グリセリン、
トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサン
トリオール、ペンタエリスリトールなどの低分子
ポリオール、エチレンジアミン、4,4′−メチレ
ン−ビス−2−クロロアニリン、4,4′−メチレ
ン−ビス−2−エチルアニリンなどのアミン化合
物または低分子ポリオールもしくはアミン化合物
にエチレンオキシド、プロピレンオキシドなどの
アルキレンオキシドを付加重合させて得られるた
とえばビスフエノールAのプロピレンオキシド付
加物などのポリエーテルポリオールなどがある。
さらにエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオールなどの多価アルコー
ルとフタル酸、マレイン酸、マロン酸、コハク
酸、アジピン酸、テレフタル酸などの多塩基酸と
の縮合重合物であつても末端に水酸基を有するポ
リエステルポリオール、アクリルポリオール、ヒ
ヤシ油、トール油などもあげることができる。 本発明の組成物における上記(A)、(B)、(C)成分の
配合割合は特に限定はなく、各種条件に応じて定
めればよいが、通常は、(A)成分である固形ゴム
100重量部に対して、(B)、(C)成分を合計1〜50重
量部、好ましくは2〜30重量部配合すると共に、
(B)成分と(C)成分の割合を、(B)成分中のイソシアネ
ート基と(C)成分中の活性水素基を0.8〜1.2(当量
比)となるように配合することが好ましい。 本発明の組成物では、前記(A)、(B)、(C)成分を配
合しても、(B)成分中のイソシアネート基がブロツ
クされているため、(A)、(B)、(C)成分の間での反応
は起こらない。それ故、これらの成分を混練する
場合などにおいて加工性および安定性が良好であ
る。しかも、本発明の組成物における(B)、(C)成
分、特に(B)成分は、加工に際して加工助剤あるい
は可塑剤として作用するため、加工性は一層良好
なものとなる。 本発明の組成物は基本的には上記(A)、(B)、(C)の
三成分よりなるものであるが、さらに必要に応じ
てイオウ、酸化マグネシウム等の加硫剤、酸化亜
鉛、ステアリン酸等の加硫助剤、メルカプトベン
ゾチアゾール、ジベンゾチアジルジサルフアイ
ド、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルス
ルフインアミドなどの加硫促進剤、可塑剤、プロ
セスオイル等の加工助剤、あるいはカーボンブラ
ツク、ホワイトカーボン、顔料などの充填剤(補
強剤)を適量加えることもできる。 本発明の組成物は、上記(A)、(B)、(C)成分および
必要に応じて各種の添加剤を加えて、十分に混練
することにより得られるが、この際の加工温度は
通常100℃以下に制御すべきである。ここであま
り高温にすると、(B)成分中のブロツクされている
イソシアネート基からブロツク剤が解離するた
め、混練中に加硫反応等が進行するおそれがあ
る。 本発明の組成物は、混練加工時に反応すること
がなく、また(B)成分が加工助剤、可塑剤等として
作用するため他の加工助剤を加えずとも粘度は比
較的低く、加工性が非常に良好である。しかも、
反応しないため安定であり、未加硫ゴムの貯蔵安
定性にすぐれている。 さらに、本発明の組成物は各種加工処理して製
品とした後に、100℃以上、好ましくは120〜160
℃程度に加熱すれば、上述の(B)成分中のブロツク
剤が解離するため反応が速やかに進行して加硫ゴ
ム製品となり、機械的強度、耐摩耗性、耐油性等
の諸物性の著しくすぐれたものとなる。この際、
(B)成分は活性化したイソシアネート基が、(C)成分
である活性水素基含有化合物ならびに他の添加剤
等もしくは(A)成分である固形ゴムと反応して製品
の諸物性を向上させるのに大きく貢献する。 叙上の如く、本発明の組成物は加工が容易であ
るのみならず、加硫して製品化したときに、すぐ
れた物性のものが得られる。従つて、本発明の組
成物は各種ゴム製品の製造に有効に利用されるも
のである。 次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説明
する。 実施例および比較例 第1表に示す配合比により、下記ゴム配合剤の
調製規格に準じて配合、混練を行なつた。なお、
(B)成分であるポリジエン鎖含有ポリイソシアネー
トのブロツク化物の配合は、プロセスオイルの配
合時に準じた。 NR(天然ゴム) …ASTM D3184 SBR(スチレン−ブタジエンゴム) …JIS K6383 BR(ブタジエンゴム) …ASTM D3189 NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)
…JIS K6384 CR(クロロプレンゴム) …JIS K6388 次いで、得られた組成物をJIS K6300の未加硫
ゴム物理試験方法に準拠してその未加硫ゴム物性
を測定した。さらに加硫硬化せしめて加硫ゴム製
品とし、その常態物性をJIS K6301に準拠して測
定した。なお、加硫時間は90%硬化時間の測定に
より決定した。
にブロツク化された特定のポリイソシアネートと
活性水素を有する化合物を配合することによつ
て、加工性および加硫ゴム物性の共にすぐれたゴ
ム組成物を提供することに関する。 従来、固形ゴムの加工工程において、加工性を
改良するためにプロセスオイルや各種の可塑剤を
添加することが行なわれている。しかし、これら
のプロセスオイルや可塑剤は加工性の改善には効
果的であるが、得られる加硫ゴム中では異物とし
て存在するため加硫ゴムの物性低下を引起す原因
となつている。 そのため、近年これを改良するものとしてブタ
ジエン系、イソプレン系の低分子オリゴマーなど
を添加することが試みられているが、十分な効果
をあげることができない。また、末端に水酸基を
有する液状ポリブタジエンやこの液状ポリブタジ
エンと過剰のジイソシアネートより得られるプレ
ポリマーを添加することが提案されている(特公
昭47−19333号公報、特公昭45−26976号公報)。 しかしながら、上述の液状ポリブタジエンを添
加するだけでは満足すべき効果をあげることはで
きず、一方、液状ポリブタジエンとジイソシアネ
ートより得られるプレポリマーを用いると、加硫
ゴムの物性を改善する上では効果的であることが
認められるものの、ゴムの加工時にウレタン反応
が生ずるため、加工性が著しく劣るという欠点が
ある。 本発明者らは、これらの欠点を解消し、加工性
と加硫ゴム物性が共にすぐれたゴム組成物を開発
すべく鋭意研究を重ねた。その結果、固形ゴム
に、ブロツク化された特定のポリイソシアネート
と活性水素基含有化合物を加えたものは、混錬等
の加工時には低い粘性のために加工が容易であ
り、しかも加硫ゴム製品とした後に加熱時の処理
を行なえばブロツクが解離してポリイソシアネー
トの反応性が高まり、すぐれた物性の加硫ゴム製
品となることを知見した。本発明はかかる知見を
基礎にして完成したものである。 すなわち本発明は、(A)固形ゴムに、(B)ポリジエ
ン鎖含有ポリイソシアネートのブロツク化物およ
び(C)活性水素基含有化合物を配合してなるゴム組
成物を提供するものである。 本発明で用いる(A)成分である固形ゴムは、本発
明の組成物のベースとなる成分であり、使用目的
等に応じて各種のものがあげられる。具体的に
は、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタ
ジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、イソプレンゴム、エチレ
ン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジ
エンゴムあるいはこれらの混合物などがあげられ
る。 次に、本発明の組成物の(B)成分であるポリジエ
ン鎖含有ポリイソシアネートのブロツク化物は、
ポリジエン鎖を含有するポリイソシアネート(分
子鎖中にポリジエン鎖を含むイソシアネート基含
有ウレタンプレポリマー)のイソシアネート基
に、該イソシアネート基をマスキングするブロツ
ク剤が結合した構造のものである。ここで上記の
ポリジエン鎖含有ポリイソシアネートは、分子末
端に水酸基、アミノ基、イミノ基、カルボキシル
基、メルカプト基などの活性水素基を有する液状
ジエン系重合体と有機ポリイソシアネート化合物
を反応させることによつて得られるウレタンプレ
ポリマーである。 上記液状ジエン系重合体としては、数平均分子
量が500〜25000の炭素数4〜12のジエン重合体、
その共重合体、さらにはこれらジエンモノマーと
炭素数2〜22のα−オレフイン性付加重合性モノ
マーとの共重合体がある。また、こられ液状ジエ
ン系重合体に対して、無水マレイン酸などの不飽
和カルボン酸あるいはその誘導体を付加すること
によつて変性された液状ジエン系重合体を包含す
ることは勿論である。具体的には、ブタジエンホ
モポリマー、イソプレンホモポリマー、ブタジエ
ン−スチレンコポリマー、ブタジエン−イソプレ
ンコポリマー、ブタジエン−アクリロニトリルコ
ポリマー、ブタジエン−2−エチルヘキシルアク
リレートコポリマー、ブタジエン−n−オクタデ
シルアクリレートコポリマーなどを例示すること
ができる。なかでも粘度が2000ポイズ以下、より
好ましくは500ポイズ以下で化学構造的に1、4
結合が50%以上の(共)重合体の使用が好まし
い。 一方、上記液状ジエン系重合体と反応する有機
ポリイソシアネート化合物は、たとえばトリレン
ジイソシアネート、ジフエニルメタンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ポリ
エチレンポリフエニルポリイソシアネート、液状
変性ジフエニルメタンジイソシアネート、キシリ
レンジイソシアネート、シクロヘキサンフエニレ
ンジイソシアネート、シクロヘキシルジイソシア
ネート、ナフタリン−1,5−ジイソシアネー
ト、キシリレン−2,2′−ジイソシアネート、イ
ソプロピルベンゼン−2,4−ジイソシアネー
ト、ポリプロピレングリコールとトリレンジイソ
シアネート付加反応物、トリメチロールプロパン
1モルとトリレンジイソシアネート3モルとの付
加反応物などをあげることができる。 上述のポリジエン鎖含有ポリイソシアネートを
製造するには、上記液状ジエン系重合体と有機ポ
リイソシアネート化合物を反応させればよいが、
この際の反応条件としては、特に制限はなく適宜
選定すればよい。例えば乾燥窒素などの不活性気
流下で反応温度30〜100℃、反応時間10分〜10時
間の範囲とすればよい。また上記反応に際して、
上述した液状ジエン系重合体以外の活性水素基含
有化合物を併用することもできる。 本発明の(B)成分は、上記方法によつて得られた
ポリジエン鎖含有ポリイソシアネートのイソシア
ネート基に、該イソシアネート基をマスキングす
るブロツク剤が結合したものである。ここでブロ
ツク剤としては、フエノール、クレゾール、キシ
レノール、ノニルフエノールなどのフエノール
類、メタノール、エタノール、イソプロパノール
などのアルコール類、カプロラクタム、プチロラ
クタムなどのラクタム類、アセトキシム、メチル
エチルケトキシム、シクロヘキサノキシムなどの
オキシム類、その他イミド類、エステル類などが
あげられらる。 さらに、本発明の組成物における(C)成分は、活
性水素基含有化合物であるが、具体的には前述し
た活性水素基を有する液状ジエン系重合体や他の
化合物がある。ここで液状ジエン系重合体は前述
したとおりであるが、他の活性水素基含有化合物
としては、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、グリセリン、
トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサン
トリオール、ペンタエリスリトールなどの低分子
ポリオール、エチレンジアミン、4,4′−メチレ
ン−ビス−2−クロロアニリン、4,4′−メチレ
ン−ビス−2−エチルアニリンなどのアミン化合
物または低分子ポリオールもしくはアミン化合物
にエチレンオキシド、プロピレンオキシドなどの
アルキレンオキシドを付加重合させて得られるた
とえばビスフエノールAのプロピレンオキシド付
加物などのポリエーテルポリオールなどがある。
さらにエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオールなどの多価アルコー
ルとフタル酸、マレイン酸、マロン酸、コハク
酸、アジピン酸、テレフタル酸などの多塩基酸と
の縮合重合物であつても末端に水酸基を有するポ
リエステルポリオール、アクリルポリオール、ヒ
ヤシ油、トール油などもあげることができる。 本発明の組成物における上記(A)、(B)、(C)成分の
配合割合は特に限定はなく、各種条件に応じて定
めればよいが、通常は、(A)成分である固形ゴム
100重量部に対して、(B)、(C)成分を合計1〜50重
量部、好ましくは2〜30重量部配合すると共に、
(B)成分と(C)成分の割合を、(B)成分中のイソシアネ
ート基と(C)成分中の活性水素基を0.8〜1.2(当量
比)となるように配合することが好ましい。 本発明の組成物では、前記(A)、(B)、(C)成分を配
合しても、(B)成分中のイソシアネート基がブロツ
クされているため、(A)、(B)、(C)成分の間での反応
は起こらない。それ故、これらの成分を混練する
場合などにおいて加工性および安定性が良好であ
る。しかも、本発明の組成物における(B)、(C)成
分、特に(B)成分は、加工に際して加工助剤あるい
は可塑剤として作用するため、加工性は一層良好
なものとなる。 本発明の組成物は基本的には上記(A)、(B)、(C)の
三成分よりなるものであるが、さらに必要に応じ
てイオウ、酸化マグネシウム等の加硫剤、酸化亜
鉛、ステアリン酸等の加硫助剤、メルカプトベン
ゾチアゾール、ジベンゾチアジルジサルフアイ
ド、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルス
ルフインアミドなどの加硫促進剤、可塑剤、プロ
セスオイル等の加工助剤、あるいはカーボンブラ
ツク、ホワイトカーボン、顔料などの充填剤(補
強剤)を適量加えることもできる。 本発明の組成物は、上記(A)、(B)、(C)成分および
必要に応じて各種の添加剤を加えて、十分に混練
することにより得られるが、この際の加工温度は
通常100℃以下に制御すべきである。ここであま
り高温にすると、(B)成分中のブロツクされている
イソシアネート基からブロツク剤が解離するた
め、混練中に加硫反応等が進行するおそれがあ
る。 本発明の組成物は、混練加工時に反応すること
がなく、また(B)成分が加工助剤、可塑剤等として
作用するため他の加工助剤を加えずとも粘度は比
較的低く、加工性が非常に良好である。しかも、
反応しないため安定であり、未加硫ゴムの貯蔵安
定性にすぐれている。 さらに、本発明の組成物は各種加工処理して製
品とした後に、100℃以上、好ましくは120〜160
℃程度に加熱すれば、上述の(B)成分中のブロツク
剤が解離するため反応が速やかに進行して加硫ゴ
ム製品となり、機械的強度、耐摩耗性、耐油性等
の諸物性の著しくすぐれたものとなる。この際、
(B)成分は活性化したイソシアネート基が、(C)成分
である活性水素基含有化合物ならびに他の添加剤
等もしくは(A)成分である固形ゴムと反応して製品
の諸物性を向上させるのに大きく貢献する。 叙上の如く、本発明の組成物は加工が容易であ
るのみならず、加硫して製品化したときに、すぐ
れた物性のものが得られる。従つて、本発明の組
成物は各種ゴム製品の製造に有効に利用されるも
のである。 次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説明
する。 実施例および比較例 第1表に示す配合比により、下記ゴム配合剤の
調製規格に準じて配合、混練を行なつた。なお、
(B)成分であるポリジエン鎖含有ポリイソシアネー
トのブロツク化物の配合は、プロセスオイルの配
合時に準じた。 NR(天然ゴム) …ASTM D3184 SBR(スチレン−ブタジエンゴム) …JIS K6383 BR(ブタジエンゴム) …ASTM D3189 NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)
…JIS K6384 CR(クロロプレンゴム) …JIS K6388 次いで、得られた組成物をJIS K6300の未加硫
ゴム物理試験方法に準拠してその未加硫ゴム物性
を測定した。さらに加硫硬化せしめて加硫ゴム製
品とし、その常態物性をJIS K6301に準拠して測
定した。なお、加硫時間は90%硬化時間の測定に
より決定した。
【表】
【表】
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (A)固形ゴムに、(B)ポリジエン鎖含有ポリイソ
シアネートのブロツク化物および(C)活性水素基含
有化合物を配合してなるゴム組成物。 2 (A)固形ゴム100重量部に、(B)ポリジエン鎖含
有ポリイソシアネートのブロツク化物および(C)活
性水素基含有化合物を合計1〜50重量部であり、
かつイソシアネート基/活性水素基が0.8〜1.2
(当量比)の割合で配合してなる特許請求の範囲
第1項記載のゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56124023A JPS5825338A (ja) | 1981-08-10 | 1981-08-10 | ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56124023A JPS5825338A (ja) | 1981-08-10 | 1981-08-10 | ゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5825338A JPS5825338A (ja) | 1983-02-15 |
JPH0240691B2 true JPH0240691B2 (ja) | 1990-09-12 |
Family
ID=14875114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56124023A Granted JPS5825338A (ja) | 1981-08-10 | 1981-08-10 | ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5825338A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2678937B2 (ja) * | 1989-02-28 | 1997-11-19 | 宇部興産株式会社 | 熱可塑性ポリマー組成物 |
US5523351A (en) * | 1991-10-18 | 1996-06-04 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Compatibilized polymeric systems |
JP4897588B2 (ja) * | 2006-07-26 | 2012-03-14 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ |
DE602007002450D1 (de) | 2006-07-26 | 2009-10-29 | Sumitomo Rubber Ind | Gummimischung und Reifen damit |
CN114174405B (zh) * | 2019-12-05 | 2023-11-24 | 住友橡胶工业株式会社 | 轮胎 |
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JPS5562918A (en) * | 1978-11-01 | 1980-05-12 | Sanyurejin Kk | Urethane resin composition |
-
1981
- 1981-08-10 JP JP56124023A patent/JPS5825338A/ja active Granted
Patent Citations (1)
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JPS5562918A (en) * | 1978-11-01 | 1980-05-12 | Sanyurejin Kk | Urethane resin composition |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5825338A (ja) | 1983-02-15 |
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