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JPH01204960A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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Publication number
JPH01204960A
JPH01204960A JP2919788A JP2919788A JPH01204960A JP H01204960 A JPH01204960 A JP H01204960A JP 2919788 A JP2919788 A JP 2919788A JP 2919788 A JP2919788 A JP 2919788A JP H01204960 A JPH01204960 A JP H01204960A
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JP
Japan
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copolymer
component
weight
ethylene
present
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Application number
JP2919788A
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English (en)
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JP2600248B2 (ja
Inventor
Masaaki Motai
政明 馬渡
Minoru Maeda
稔 前田
Kenji Tagami
賢司 田上
Shinichi Kimura
木村 慎一
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Japan Synthetic Rubber Co Ltd filed Critical Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority to JP63029197A priority Critical patent/JP2600248B2/ja
Publication of JPH01204960A publication Critical patent/JPH01204960A/ja
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Publication of JP2600248B2 publication Critical patent/JP2600248B2/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、加工性、耐衝撃性及び成形品表面外観性に優
れた電気製品や自動車部品用成形品の材料として使用す
る熱可塑性樹脂組成物に関するものである。
[従来の技術〕 ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレ
ートで代表される熱可塑性ポリエステルは、その優れた
緒特性から家庭電気製品、電子機器部品、自動車部品な
どの広汎な分野で成形品として使用されているが、耐衝
撃性が低いという欠点を有している。
この欠点を改良する目的で、特公昭58−47419号
公報には、エチレンとグリシジルメタクリレートからな
る共重合体を配合する方法が提案されているが、この組
成物には、加工性及び成形品外観が劣るという欠点があ
る。
【発明が解決しようとする課題] 本発明は、熱可塑性ポリエステルの耐衝撃性を改良する
のみでなく、成形加工性及び外観性ともに良好な総合的
に優れた樹脂成形材料を提供することを目的とするもの
である。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、エチレンとグリシジルメタクリレートか
らなる共重合体にメチルメタクリレートをグラフトした
ものをポリエステル樹脂に配合することによって成形品
表面の外観性に優れたものを得ることができたが、この
ものは耐衝撃性及び加工性が劣るという欠点があった。
本発明者らは、加工性、耐衝撃性及び成形品表面外観に
優れ、広範囲の用途に使用しうる樹脂組成物を得るべく
、上記外観性の良好な組成物に他の重合体を添加するこ
とを鋭意検討した結果、熱可塑性ポリエステルにオレフ
ィン単位とエポキシ基含有不飽和化合物単位を主体とす
る共重合体に(メタ)アクリル酸アルキルエステルをグ
ラフトしたグラフト共重合体並びにゴム質共重合体を特
定の比率で配合することによって、従来にない総合的に
優れた性能を有する熱可塑性樹脂組成物が得られること
を見い出し、かかる知見に基づいて本発明を完成するに
至った。
すなわち、本発明は、(a)熱可塑性ポリエステル9〜
99重量%、(b)オレフィン単位とエポキシ基含有不
飽和化合物単位を主体とする共重合体に(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルをグラフトしたグラフト共重合体
0.05〜30重量%及び(c)ゴム質重合体0.9〜
90重量%からなる熱可塑性樹脂組成物を提供するもの
である。
本発明で用いる(a)成分の熱可塑性ポリエステルとは
、ジカルボン酸とジオール化合物からなるポリエステル
化合物であり、比較的高分子量でほぼ線状の熱可塑性ポ
リマーである。好ましいものとしては、テレフタル酸及
びイソフタル酸のポリマー性グリコールエステルである
これらのポリマーは既に市販されているものであるが、
公知の製造技術(米国特許第2,465,319号明細
書、米国特許第3,047,539号明細書)によって
製造することができる。
すなわち、フタル酸エステルのグリコールによるアルコ
ール分解とその後の重合反応により製造することができ
、また、遊離の7タル酸若しくはそのハロゲン化物誘導
体とグリコールの加熱による重合反応による製造方法及
びこれらに類似の製造方法によっても製造することがで
きる。
本発明に用いる好ましい熱可塑性ポリエステルは、下記
式の繰り返し単位を有する高分子量のポリマー性グリコ
ールテレフタレート又はグリコールイソフタレート及び
これらエステルの混合物で構成されるものである。
ここでnは2〜10の整数であることか好ましく、組成
物の物性の上から、特に好ましくは2〜4である。また
、イソフタル酸単位が30%まで含まれるテレフタル酸
とイソフタル酸のコポリマーも好適に使用することがで
きる。
特に好ましいポリエステルとしては、ポリ−エチレンテ
レフタレート及びポリ−1,4−ブチレンテレフタレー
トを使用することができる。
また、分枝ポリ−エチレンテレフタレート、分校ポリ−
1,4−ブチレンテレフタレートも使用することができ
る。このような分岐重合体は、エステル形成基をすくな
くとも3個有する分校成分を少量、例えばテレフタル酸
単位に対して5モル%まで含有させることができる。
分校成分は、ポリエステルの酸単位部分以外にポリオー
ル単位部分に分校を形成するものでもよく、又は両者の
混合物でもよい。このような分校成分の例としては、ト
リー又はテトラカルボン酸、例えば、トリメシン酸、ト
リメリット酸、ピロメリット酸及びこれらの低級アルキ
ルエステル等、又は、ポリオール類、好ましくは、テト
ロール類例えばペンタエリトリトール及びトリオール類
例えばトリメチロールプロパン、又はジヒドロキシカル
ボン酸及びヒドロキシジカルボン類及びその誘導体例え
ばヒドロキシテレフタル酸ジメチル等がある。
これらの分岐ポリエステルは、例えば米国特許第3,9
53,404号明細書に記載されている分校ポリ(l、
トブチレンテレフタレート)樹脂と同様の製造方法によ
り製造することができる。
本発明の実施に有用な高分子量ポリエステルは、例えば
温度25〜30’Oで、0−クロロフェノール又はフェ
ノール/テトラクロロエタン−60/40重量割合の混
合物に溶解した溶液として測定したとき、少なくとも、
o、zrti/yの固有粘度を有し、0.4〜2dl/
gの固有粘度を有するものである。
本発明に用いるポリエステルとして、コポリエステルも
有用であり、例えば米国特許第3,651,0口号明細
書、米国特許第3,763,109号公報明細書及び3
,766、目6号公報明細書に記載されているような、
多数の繰り返しエーテルエステル及び/又はエステル単
位を有するセグメントコポリエステルを好適に使用する
ことができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物における(a)成分である
熱可塑性ポリエステルの使用量は、組成物総量中、9〜
99重量%であり、好ましくは20〜97重量%、更に
好ましくは30〜95重量%、特に好ましくは50〜9
5重景%で重量。
その使用量が9重量%未満では、剛性、加工性及び成形
品表面外観が劣り、99重量%を超えると耐衝撃性が劣
る。
本発明の(b)成分は、オレフィン単位とエポキシ基含
有不飽和化合物単位を主体とする共重合体に(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルをグラフトしたグラフト共重
合体である。
本発明において、(メタ)アクリル酸アルキルエステル
なる語句は、慣習的に使用されているように、メタクリ
ル酸アルキルエステル及びアクリル酸アルキルエステル
を総称する言葉として使用するものである。
この成分の主鎖共重合体製造に用いるオレフィンとして
は、例えばエチレン、プロピレン、ブテン−1等が挙げ
られ、特に、エチレンが、組成物の物性の良好性及び(
b)成分製造の容易性の点から本発明に好適に使用する
ことができる。
この成分の主鎖共重合体の製造に用いるエポキシ基含有
不飽和化合物としては、1分子中にオレフィンと共重合
しうる不飽和基及びエポキシ基を有する化合物を使用す
る。
例えば、下記−最大(I)、(n)及び(I[I)で表
されるような不飽和グリシジルエステル類、不飽和グリ
シジルエーテル類、エポキシアルケン類、p−グリシジ
ルスチレン類などの不飽和エポキシ化合物を使用するこ
とができる。
R−C−0−CH,−CH−CH□   (I)\ 1 この式中、Rはエチレン系不飽和結合を有する炭素数2
〜18の炭化水素基である。
RX −CH2CH−CH2(II )\1 この式中、Rはエチレン系不飽和結合を有する炭素数2
〜18の炭化水素基であり、 である。
R′ この式中、Rはエチレン系不飽和結合を有する炭素数2
〜18の炭化水素基であり、R′は水素またはメチル基
である。
このような式で表せる本発明の(b)成分の主鎖共重合
体に用いるモノマーとしては、例えは、グリシジルアク
リレート、グリシジルメタクリレート、イタコン酸グリ
シジルエステル類、ブテンカルボン酸エステル類、アリ
ルグリシジルエーテル、2−メチルアリルグリシジルエ
ーテル、スチレン−p−グリシジルエーテル、3.4−
エポキシブテン、3.4−エポキシ−3メチル−1−ブ
テン−1−ペンテン、3、トエポキシーl−ブテン、3
.4−エポキシ−3−メチルペンテン、5.6−エポキ
シ−1−ヘキセン、ビニルシクロヘキセンモノオキシド
、p−グリシジルスチレンなどを挙げることができる。
本発明においては、これらの1種又は2種以上を使用す
ることができる。
(b)成分中の主鎖共重合体におけるオレフィンとエポ
キシ基含有不飽和化合物との重量比率、すなわち、オレ
フィン成分:エポキシ基含有不飽和化合物成分の重量比
は、99:1〜60 : 40であり、好ましくは97
:3〜70 : 30である。
また、(b)成分の主鎖共重合体には、所望により、上
記モノマーと共重合可能な他のビニル単量体により、上
記主鎖共重合体のオレフィン成分の50重量%まで、好
ましくは20重量%まで、更に好ましくは10重量%ま
でを置換しt;ものを用いることができる。
ここに用いることができる共重合可能な他のビニル単量
体としては、スチレン、α−メチルスチレン、メチルス
チレン、ビニルキシレン等の芳香族ビニル化合物、アク
リル酸、メタクリル酸等の不飽和酸、無水マレイン酸、
無水イタコン酸等の不飽和酸無水物、プロピレン、ブチ
7−1等ノα−オレフィン、アクリロニトリル、メタク
リロニトリルなどのビニルシアン化合物、メチルアクリ
レート、エチルアクリレートプロピルアクリレート、ブ
チルアクリレート、アミルアクリレート、ヘキシルアク
リレート、オクチルアクリレート、2−エチルへキシル
アクリレート、シクロへキシルアクリレート、ドデシル
アクリレート、オクタデシルアクリレート、フェニルア
クリレート、ベンジルアクリレートなどのアクリル酸ア
ルキルエステル、メチルメタクリレート、エチルメタク
リレート、ブチルメタクリレート、アミルメタクリレー
ト、ヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリレート
、2−エチルへキシルメタクリレート、シクロへキシル
メタクリレート、ドデシルメタクリレート、オクタデシ
ルメタクリレート、フェニルメタクリレート、ベンジル
メタクリレート、などのメタクリル酸アルキルエステル
、マレイミド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレ
イミド、N−ブチルマレイミド、N−ラウリルマレイミ
ド、N−フェニルマレイミt’、N−(p−7’ロモフ
エニル)マレイミド、シクロヘキシルマレイミドなどの
マレイミド系化合物及び酢酸ビニルなどがあり、これら
の共重合可能な他のビニル単量体は1種または2種以上
を使用できる。
本発明の(b)成分は、主鎖共重合体に(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルをグラフトして製造することがで
きる。
グラフト成分として使用される(メタ)アクリル酸エス
テル成分は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノ
マーの単独又は混合上ツマ−よりなるもの、これらの(
共)重合体、並びに、これらとともに共重合可能な他の
ビニルモノマーを共重合して生成したものを用いること
ができる。
ここで使用される(メタ)アクリル酸アルキルエステル
及び共重合可能な他のビニルモノマーとしては、前記の
主鎖共重合体に所望により用いることのできるビニル単
量体が総て使用できるが、本発明においては、特に、メ
チルメタクリレートの単一モツマ−よりなるグラフト成
分が好適である。
本発明の(b)成分の製造に使用する主鎖共重合体分と
グラフト成分との重量比は、95:5〜30 : 70
の重量比で原材料を使用するのが好ましい。
本発明の(b)成分は、通常は、主鎖共重合体成分に、
グラフト成分をポリマー付加反応させる手法又はグラフ
ト用モノマー単位を主鎖ポリマーにグラフト重合反応さ
せる手法を用いて製造することができるが、実際の付加
反応又は重合反応においては、グラフト用に配合された
原料の一部がグラフト側鎖として導入され、その他の原
料物質は主鎖共重合体と遊離した重合体として生成物中
に混合して存在しているものでもよい。
本発明の(b)成分においては、使用したグラフト成分
の原料物質の少なくとも1重量%以上がグラフト側鎖に
導入されているものが使用できる。
本発明における(b)成分のグラフト共重合体は、上記
のような製造方法において製造されるグラフト共重合体
以外のものを含有する混合物全体をグラフト共重合体と
みなして、組成物の配合量を規定している。
本発明の(b)成分の製造方法としては、例えば、次の
ような方法が挙げられる。
i)分子中に一〇−〇−結合を有する(メタ)アクリル
酸アルキルエステル単位よりなる重合体をポリマー反応
で付加する方法、例えば、過酸化結合を有するラジカル
重合性不飽和化合物とメタクリル酸メチルとの共重合体
をエチレン−エポキシ基含有不飽和化合物共重合体に押
出機又は溶液中でラジカル付加反応でグラフトする方法
U)エチレン−エポキシ基含有不飽和化合物共重合体存
在下に、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、例えば
、メタクリル酸メチルを重合しグラフト反応する方法。
1i)(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合体、例
えば、メタクリル酸メチル重合体とエチレン−エポキシ
基含有不飽和化合物共重合体とを過酸化物存在下に溶融
混合することによって製造することができる。
上記i)及びii)の方法により製造されたグラフト重
合体においては、主鎖とグラフト側鎖の区別は明確でな
くなるが、本発明においては、エポキシ含有共重合体の
連鎖をポリマー構造に関係なく主鎖と規定する。
本発明に用いる(b)成分の好適な製造方法は、i)の
方法であり、これは、公知の方法、例えばメタクリル酸
メチルと過酸化結合、を有するラジカル重合性不飽和化
合物とを不活性ガス雰囲気下で温度65°Cで重合し、
これを主鎖ポリマーに、i)の方法によりグラフト反応
させる方法により製造することができる(高分子論文集
、第44巻第2号第81〜95ページ、1987年)。
また、本発明の(b)成分として、市販の日本油脂(株
)製部品名モディパーを好適に使用することができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物における(b)成分の使用
量は組成物総量中0.05〜30重量%であり、好まし
くは0.2〜20重量%、更に好ましくは0.3〜10
重量%、特に好ましくは0.5〜10重量%を配合する
ことができる。
この配合量が0.05重量%未満では、耐衝撃性、成型
品表面外観が劣り、又押出機を用いてペレット状組成物
を得る場合ストランドが乱れ工業的な生産が困難となり
、30重量%を超えると加工性が劣る。
本発明の(c)成分のゴム質重合体としては、ポリブタ
ジェン、スチレン−ブタジェン共重合体、アクリロニト
リル−ブタジェン共重合体、ポリイソプレンなどのジエ
ン系ゴム、エチレン−a−オレフィン共重合体、エチレ
ン−a−オレフィンーポリエン共重合体、ポリアクリル
酸エステル、などの非ジエン系ゴム、スチレン−ブタジ
ェングロック共重合体、水素化スチレン−ブタジェンブ
ロック共重合体、エチレンーグロピレンエラストマー、
スチレングラフトエチレン−プロピレンエラストマー、
エチレン系アイオノマー樹脂、水素化スチレン−イソプ
レンブロック共重合体などがある。
このようなスチレン−ブタジェンブロック共重合体には
、ABを、ABA型、ABAテーパー型、ラジアルテレ
ブロック型などが含まれる。
これらのゴム質重合体は1種又は2種以上を使用するこ
とができる。
これらのゴム質重合体の中では耐衝撃性、加工性及び成
形品表面外観性の面からエチレン−α−オレフイ7共!
合体、エチレン−α−オレフィン−ポリエン共重合体、
スチレン−ブタジェンブロック共重合体、水素化スチレ
ン−ブタジェンブロック共重合体、水素化スチレン−イ
ソプレンブロック共重合体が好ましく、特に好ましいも
のは、エチレン−α−オレフィン共重合体である。
ここで使用されるエチレン−α−オレフィン共重合体の
エチレンとα−オレフィンの重量比は95:5〜5:9
5、好ましくは、95:5〜20 ; 80、さらに好
ましくは92:8〜60:40、特に好ましくは85 
:15〜70 : 30である。
本発明の(C)成分に用いるエチレンとα−オレフィン
の重量比を20 : 80〜30 : 70の範囲にす
ると、本発明の組成物の成形加工性が特に向上する。
また、耐衝撃性の向上の点からみると、エチレンとα−
オレフィンの重量比を80 : 20〜70:25の範
囲にするのが望ましい。
本発明の(C)成分に用いるエチレン−α−オレフィン
共重合体のムーニー粘度(MLl+411110℃)は
、耐衝撃性の面から5〜200.好ましくは、5〜10
0、さらに好ましくは5〜50のものが望ましい。ムー
ニー粘度が10〜30の範囲で特に組成物の耐衝撃性が
良くなる。
また、エチレン−α−オレフィン共重合体のシクロヘキ
サン不溶分量は、本発明の熱可塑性樹脂組酸物の加工性
と耐衝撃性に影響を与え、50重量%以下、好ましくは
5重量%以下である。
ここで使用されるα−オレフィンは、炭素数3〜20個
を有する不飽和炭化水素化合物であり、例えば、プロピ
レン、ブテン−1、ペンテン−11ヘキセン−1、ヘプ
テン−114−メチルブテン−1,4−メチルペンテン
−1などが挙げられる。特に好ましいものはプロピレン
である。
本発明の熱可塑性樹脂組成物中の(c)成分の使用量は
0.9〜90重量%であり、好ましくは2〜75重量%
、更に好ましくは3〜70重量%、特に好ましくは5〜
60重量%である。0,9重量%未満では耐衝撃性が劣
り、90重量%を超えると加工性及び成形品表面外観が
劣る。
本発明では、(b)成分と(C)成分を併用することに
よって(b)成分単独、又は(C)成分単独では得られ
ない耐衝撃性の大きい組成物を得ることができる。
この場合の(b)成分と(c)成分の重量比率は、1:
99〜50 : 50の範囲で適宜選択することが好ま
しい。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、各種押出機、バンバリ
ーミキサ−、ニーダ−、ロール等により200 ’O〜
350℃の温度で各成分を混練することによって得るこ
とができる。
好ましい混練方法としては、混練押出機を用いる方法で
あり、とくに好ましい押出機は二軸同方向回転押出機で
ある。
本発明の熱可塑性樹脂組成物の使用に際して、種々の充
填物を添加することができる。
例えば、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、ガラスピー
ズ、アスベスト、ウォラスナイト、炭酸カルシウム、タ
ルク、硫酸バリウム、マイカ、チタン酸カリウム、フッ
素樹脂、二硫化モリブテンなどの充填剤を、単独又は併
用して用いることができる。
これらの充填剤のうち、ガラス繊維、炭素繊維等の繊維
形状のものとしては、6〜60μmの繊維径と30μm
以上の繊維長を有するものが好ましい。
これらの充填剤は、熱可塑性樹脂組成物100重量部に
対して5〜150重量部使用することができる。
また公知の難燃剤、酸化防止剤、可塑剤などの添加物を
添加して用いることもできる。好ましい難燃剤はハロゲ
ン系のものであり、例えば、臭素化ポリスチレン、臭素
化ポリフェニレンエーテル、臭素化エポキシオリゴマー
等がある。
更に要求される性能に応じての他の重合体、例えばAB
S樹脂、AS樹脂、HIPS、ポリスチレン、ポリアミ
ド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート
、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、
pps、ポリエーテルエーテルケトン、フッ化ビニリデ
ン重合体ポリ7ニニルエーテルなどを適宜ブレンドする
ことができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、射出成形、シート押出
、真空成形、異形成形、発泡成形などによって各種成品
として用いることができる。
上記成形法によって得られた各種成型品は、その優れた
性能を利用して、自動車の外装、内装部材及び電気、電
子関連の各種部品、ハウジングなどに使用することがで
きる。
[実施例] 実施例により本発明を更に詳細に説明するが、これらは
いずれも例示的なものであって、本発明の内容を限定す
るものではない。
なお以下の各側において、部及び%はそれぞれ重量部及
び重量%を示す。
本発明の実施例、比較例に用いた本発明の(a)、(b
)、(c)成分を以下に示した。
1  (a)成分゛ A−1;ポリブチレンテレフタレート、ポリプラスチッ
クス(株)製部品名ジュラネックスD477 A−2;ポリエチレンテレフタレート、日本ユニペット
(株)製部品名ユニペットRT2 (b)成分 B−1;エチレン−グリシジルメタクリレート(以下G
MAと記す)共重合体(エチレン/GMA=85/15
)にメチルメタクリレート重合体がグラフトした重合体
(エチレン+GMA/メチルメタクリレート重合体−7
0/3 o) 、日本油脂(株)製部品名モディバーA
4200 B−2; B−1においてエチレン/GMA=92/8
の重合体 B−3、B−1においてエチレン/GMA=9515の
重合体 B−4; B−1においてグラフト成分がポリスチレン
である重合体、日本油脂(株)製部品名モディパ−A4
100 B−5;エチレン−グリシジルメタクリレート、住人化
学(株)裂開品名ポンドファーストE 3 (c)成分 C−1;エチレン−プロピレン共重合体、日本合成ゴム
(株)製画品名EP−02P(ムーニー粘度ML、ヤ、
24) C−2;エチレン−プロピレン共重合体、日本合成ゴム
(株)製画品名EP−941P(ムーニー粘度ML1.
442) C−3;スチレン−ブタジェン−スチレンブロック共重
合体、日本合成ゴム(株)製画品名TR−2000 C−j;水素化スチレン−ブタジェン−スチレンブロッ
ク共重合体、シェル社製商品名クレイトンG1650 実施例、比較例 第1表の配合割合に従って(a) 、(b) 、(c)
成分を混合し、二軸押出機を用いてバレルセット温度2
40°O((a)成分としてA−2を用いた場合は28
0℃)で混練押出しを行い、ベレット化した、得られた
ペレットを充分乾燥し、射出成形機を用いて耐衝撃部及
び成形品表面外観評価用試験片を作製し、以下の評価基
準に従って評価した。
評価結果を第1表に示した。
評価試験方法 ■耐衝撃性: ASTM D256に従って厚み1/4”、ノツチ付2
3°Cでアイゾツト衝撃強度を測定した。
■成形品表面外観; 板状成形品を得、外観の平滑度を下記の評価基準に従っ
て目視評価した。
O;非常に優れる O;優れる Δ;やや劣る X;劣る ■加工性; 乾燥したペレットを用い、JISK7210に従って2
40°0((a)成分としてA−2を用いた場合は28
0°C)、荷重10kgで測定した。
第1表の比較例の結果より、以下のことが分かる。
比較例1はポリブチレンテレフタレート単味の例であり
、耐衝撃性が劣る。
比較例2は(b)成分のグラフト成分が、本発明外のも
のであり、耐衝撃性及び成型品外観性が劣る。
比較例3は、(b)成分のグラフト成分が無いものであ
り、成型品外観及び加工性が劣る。
比較例4は、本発明の(B)成分を使用しなかった例で
あり、耐衝撃性、成形品外観が劣る。
比較例5は、本発明の(C)成分を使用しなかった例で
あり、耐衝撃性及び加工性が劣る。
比較例6は、本発明の(b)成分の使用量が本発明外の
ものであり、耐衝撃性及び成型品外観が劣る。
〔発明の効果] 本発明の組成物は、耐衝撃性、成形品外観及び成形加工
性が高度にバランスされている優れた樹脂である。
従って本発明の組成物は、このように高度にバランスの
とれた物性が要求される自動車の外装、内装部材及び電
気、電子関連の各種部品、ハウジング等の成形品を提供
するもので、産業上の利用価値は極めて大きい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (a)熱可塑性ポリエステル9〜99重量%、(b
    )オレフィン単位とエポキシ基含有不飽和化合物単位を
    主体とする共重合体に(メタ)アクリル酸アルキルエス
    テルをグラフトしたグラフト共重合体0.05〜30重
    量%及び(c)ゴム質重合体0.9〜90重量%からな
    る熱可塑性樹脂組成物。
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