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JP2014168403A - 細胞培養容器 - Google Patents

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JP2014168403A
JP2014168403A JP2013041139A JP2013041139A JP2014168403A JP 2014168403 A JP2014168403 A JP 2014168403A JP 2013041139 A JP2013041139 A JP 2013041139A JP 2013041139 A JP2013041139 A JP 2013041139A JP 2014168403 A JP2014168403 A JP 2014168403A
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Masahiko Hase
谷 政 彦 長
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】遠心力を付与した場合に内部の培養液が外方へ流出しない細胞培養容器を提供する。
【解決手段】細胞培養容器10は細胞非接着性であるか、細胞非接着性に変化することが可能な内底面11aと、上方開口11bとを有する容器本体11と、容器本体11の上方開口11bを覆う蓋体12とを備えている。容器本体11の上端11dにはリング状の高摩擦部材18が設けられ、蓋体12の裏面12cには高摩擦部材18に当接するリング状の高摩擦部材19が設けられ、高摩擦部材18、19同士が当接して容器本体11に対する蓋体12の摺動が防止される。このことにより細胞培養容器10に対して遠心力を付与した際、容器本体12内の培養液が外方へ流出することはない。
【選択図】図1

Description

本発明は、厚さ方向に複数の細胞が積層された多層構造を有する生体組織の製造に適した細胞培養容器に関する。
コラーゲン等の培養担体上で細胞を培養させて製造される生体組織は細胞密度が低いため、医療目的の移植用組織として適したものではない。移植に適した、細胞密度が高い細胞シートなどの組織を製造する技術はテッシュエンジニアリングの分野において重要な技術であるといえる。しかしながら、従来の高細胞密度の生体組織の製造法には幾つかの問題点が存在する。
細胞を培養支持体上に播種し、細胞シートを形成することは一般に広く行われている。細胞シートの剥離を容易にする目的で、細胞接着面に温度応答性高分子化合物の層を設け、細胞の剥離を促進させる技術も開発されており、異物をほとんど含まない細胞シートの回収が可能である。しかしながらこの方法により形成される細胞シートは単層または3層以下の細胞層から構成されることが通常である。このため、多層化を行うには、細胞シートを複数重ね合わせることが必要である。細胞シートは極めて薄く、取り扱いが困難であるため、複数重ね合わせることは容易でなく手間がかかる。
そこで、移植に適した生体組織を得るため、細胞非接着性であるか、細胞非接着性に変化することが可能である内底面を有する細胞培養容器が開発されている。生体組織を作製する場合、まず細胞を含有する培養液を細胞培養容器に注入する。次に細胞培養容器を遠心分離器に設置して内底面方向への遠心力を作用させながら、細胞間接着が形成される条件下で細胞培養を行ない、細胞間を接着させて組織を形成することにより内底面に生体組織を堆積させている(特許文献1〜3参照)。
特開2010−161952号公報 特開2010−161953号公報 特開2010−161954号公報
上述のように移植に適した生体組織を得るための細胞培養容器が開発されている。またこのような細胞培養容器は遠心分離機に設置され、細胞培養容器に対して遠心力が付与されて細胞培養が行なわれる。
しかしながら、細胞培養容器を遠心分離機に設置して、細胞培養容器に対して遠心力を付与する場合、遠心力を付与する工程中に細胞培養容器内から培養液が外部へ流出してしまうことがある。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、遠心力を付与する工程中に内部の培養液が外部へ流出することを防止することができる細胞培養容器を提供することを目的とする。
本発明は、細胞を含有する培養液を収納し、内底面方向へ遠心力を作用させながら、細胞間接着が形成される条件下で細胞培養を行ない、細胞間を接着させて組織を形成して内底面に生体組織を堆積させる細胞培養容器において、細胞非接着性であるか、細胞非接着性に変化することが可能である内底面を有するとともに、上方開口を有する容器本体と、容器本体の上方開口を覆う蓋体とを備え、容器本体の上端および蓋体の裏面は互いに当接し、容器本体の上端および蓋体の裏面のいずれか一方に、容器本体の上端と蓋体の裏面との間の摩擦係数を高める高摩擦部材を設けたことを特徴とする細胞培養容器である。
本発明は、容器本体および蓋体は合成樹脂製となっており、高摩擦部材はシリコーンゴムからなるものであってもよい。
本発明は、高摩擦部材は環状に形成されて、密封パッキン部材として機能するものであってもよい。
本発明は、容器本体に容器本体固定手段が設けられ、蓋体に容器本体固定手段に係合する蓋体固定手段が設けられていてもよい。
本発明は、容器本体固定手段および蓋体固定手段の一方は内ねじからなり、他方は外ねじからなるものであってもよい。
本発明は、蓋体固定手段は容器本体側へ突出する突起からなり、容器本体固定手段は突起が入り込むガイド溝からなるものであってもよい。
本発明は、ガイド溝には突起を係止する幅細部が設けられているものであってもよい。
本発明は、蓋体固定手段は容器本体側へ突出する突起からなり、容器本体固定手段は突起が入り込む溝からなるものであってもよい。
本発明は、蓋体固定手段は揺動突起からなり、容器本体固定手段は揺動突起に係合する容器本体の下端からなるものであってもよい。
本発明は、容器本体固定手段と蓋体固定手段は、互いに係合して容器本体内の培養液の放出を防止するとともに、容器本体内部と外部雰囲気とを連通可能とするものであってもよい。
以上のように本発明によれば、細胞培養容器内に培養液を注入した後、細胞培養容器に対して遠心力を付与した場合、細胞培養容器内から培養液が外方へ流出することを防止することができる。
図1(a)(b)(c)は本発明による細胞培養容器の第1の実施の形態を示す断面図。 図2は本発明による細胞培養容器の第1の実施の形態を示す斜視図。 図3(a)(b)(c)は細胞培養容器を用いた細胞培養の作用を示す図。 図4(a)(b)は遠心分離機を示す図。 図5は本発明による細胞培養容器の第1の実施の形態における変形例を示す図。 図6(a)(b)(c)は本発明による細胞培養容器の第2の実施の形態を示す図。 図7(a)(b)(c)は本発明による細胞培養容器の第2の実施の形態における変形例を示す図。 図8(a)(b)は本発明による細胞培養容器の第3の実施の形態を示す図。 図9は本発明による細胞培養容器の第3の実施の形態における変形例を示す図。 図10は本発明による細胞培養容器の第4の実施の形態を示す図。
発明の実施の形態
第1の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図4は本発明による細胞培養容器10の第1の実施の形態を示す図である。
細胞培養容器10は、図1(a)(b)(c)および図2に示すように、細胞非接着性であるか、細胞非接着性に変化することが可能である内底面11aを有するとともに上方開口11bを有する容器本体11と、容器本体11の上方開口11bを覆う蓋体12とを備えている。
ここで図1(a)は細胞培養容器10を示す断面図であり、図1(b)は蓋体12の裏面を示す図であり、図1(c)は容器本体11を示す上面図である。
このような細胞培養容器10は、内底面11aと内側面11cにより囲まれた空間に細胞2を含有する培養液1を収納することができ、内底面11a方向へ遠心力を作用させながら、細胞2間接着が形成される条件下で細胞培養を行なうものであり、細胞2間を接着させて組織を形成して内底面11aに生体組織を堆積させるものである(図3(a)(b)(c)参照)。
この場合、細胞含有培養液1(図3(a)(b)(c)参照)を収容する容器部分の内表面のうち少なくとも内底面11aが細胞非接着性であるか、細胞非接着性に変化することが可能であればよいが、特に、細胞含有培養液を収容する容器部分の内表面のうち、細胞と接触する表面の全て(例えば容器の内底面11aおよび内側面11c)が細胞非接着性であるか、細胞非接着性に変化することが可能であることが好ましい。
本発明に用いられる細胞としては接着性細胞であれば特に限定されない。そのような細胞としては、例えば、肝臓の実質細胞である肝細胞、クッパー細胞、血管内皮細胞や角膜内皮細胞などの内皮細胞、線維芽細胞、骨芽細胞、砕骨細胞、歯根膜由来細胞、表皮角化細胞などの表皮細胞、気管上皮細胞、消化管上皮細胞、子宮頸部上皮細胞、角膜上皮細胞などの上皮細胞、乳腺細胞、ペリサイト、平滑筋細胞や心筋細胞などの筋細胞、腎細胞、膵ランゲルハンス島細胞、末梢神経細胞や視神経細胞などの神経細胞、軟骨細胞、骨細胞などが挙げられる。これらの細胞は、組織や器官から直接採取した初代細胞でもよく、あるいは、それらを何代か継代させたものでもよい。さらにこれら細胞は、未分化細胞である胚性幹細胞、多分化能を有する間葉系幹細胞などの多能性幹細胞、単分化能を有する血管内皮前駆細胞などの単能性幹細胞、分化が終了した細胞の何れであっても良い。また、細胞は単一種を培養してもよいし二種以上の細胞を共培養してもよい。
これらの細胞は、予め通常の方法で培養させ、培養物をトリプシン処理等で処理し、培養液中に懸濁させた状態で培養容器に収容される。培養液としては、当技術分野で通常用いられる細胞培養用培地であれば特に制限なく用いることができる。例えば、用いる細胞の種類に応じて、MEM培地、BME培地、DME培地、αMEM培地、IMDM培地、ES培地、DM−160培地、Fisher培地、F12培地、WE培地およびRPMI1640培地等、朝倉書店発行「日本組織培養学会編 組織培養の技術第三版」581頁に記載されているような基礎培地を用いることができる。さらに、基礎培地に血清(ウシ胎児血清等)、各種増殖因子、抗生物質、アミノ酸などを加えてもよい。また、Gibco無血清培地(インビトロジェン社)等の市販の無血清培地等を用いることができる。最終的に得られる細胞組織体の臨床応用を考えると動物由来成分を含まない培地を使用することが好ましい。
本発明において、細胞非接着性である表面としては、親水性の表面、具体的には20℃の静的水接触角が45°以下である表面が挙げられる。このような表面は、炭素酸素結合を有する有機化合物の皮膜を基材の表面上に形成することにより得ることができる。あるいは基材自体を親水性を有する材料で構成してもよい。
親水性被膜を表面上に形成するための基材の材料は特に限定されず、具体的には、金属、ガラス、セラミック、シリコン等の無機材料、エラストマー、プラスチック(例えば、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ナイロン、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、メチルペンテン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂)で代表される有機材料を挙げることができる。好適には、ポリスチレンが用いられる。
細胞非接着性表面は、炭素酸素結合を有する有機化合物により形成される、静的水接触角が45°以下である親水性膜により形成することができる。
炭素酸素結合とは、炭素と酸素との間に形成される結合を意味し、単結合に限らず二重結合であってもよい。炭素酸素結合としてはC−O結合、C(=O)−O結合、C=O結合が挙げられる。
親水性膜の主原料としては、水溶性高分子、水溶性オリゴマー、水溶性有機化合物、界面活性物質、両親媒性物質等の親水性有機化合物が挙げられる。これらが相互に物理的または化学的に架橋し、基材と物理的または化学的に結合することにより親水性膜となる。
親水性膜の平均厚さは、0.8nm〜500μmが好ましく、0.8nm〜100μmがより好ましく、1nm〜10μmがより好ましく、1.5nm〜1μmが最も好ましい。平均厚さが0.8nm以上であれば、基板表面の親水性膜で覆われていない領域の影響を受けにくいため好ましい。また、平均厚さが500μm以下であればコーティングが比較的容易である。
基材表面への親水性膜の形成方法としては、基材へ親水性有機化合物を直接吸着させる方法、基材へ親水性有機化合物を直接コーティングする方法、基材へ親水性有機化合物をコーティングした後に架橋処理を施す方法、基材への密着性を高めるために多段階式に親水性膜を形成させる方法、基材との密着性を高めるために基材上に下地層を形成し、次いで親水性有機化合物をコーティングする方法、基板表面に重合開始点を形成し、次いで親水性ポリマーブラシを重合する方法等を挙げることができる。
本発明で用いられる培養容器の内底面をはじめとする内表面の細胞接触領域は、細胞非接着性であることが、組織の剥離の容易性という観点から好ましいが、細胞培養時には細胞接着性であるが剥離の際に細胞非接着性に変化することが可能である表面であってもよい。このような表面は、温度応答性ポリマー、pH応答性ポリマー及びイオン応答性ポリマーからなる群から選択される少なくとも1種の刺激応答性高分子が共有結合し基材の表面に固定化することにより形成することができる。刺激応答性高分子としては、刺激の付与が容易である温度応答性ポリマーが好ましいがこれには限定されない。
次に細胞培養容器10について図1(a)(b)(c)および図2により更に説明する。細胞培養容器10は上述のように、内底面11aと上方開口11bとを有する容器本体11と、容器本体11の上方開口11bを覆う蓋体12とを備え、このうち容器本体11は円筒状をなすシャーレ型の容器本体となっている。
図1(a)(b)(c)および図2に示すように、蓋体12は上板12aと側壁12bとを有し、上板12aの裏側は蓋体12の裏面12cとなっている。そして容器本体11の上方開口11bを蓋体12により覆った場合に、容器本体11の上端11dと蓋体12の裏面12cとが当接する。この場合、容器本体11の上端11dには、摩擦係数を高める高摩擦部材18が環状に設けられおり、蓋体12の裏面12cにも高摩擦部材19が環状に設けられている。
そして容器本体11の上方開口11bを蓋体12により覆った場合、容器本体11の上端11dの高摩擦部材18と蓋体12の裏面の高摩擦部材19とが互いに当接して、容器本体11に対して蓋体12が摺動することなく固定される。
この場合、容器本体11および蓋体12は、いずれもポリスチレン等の合成樹脂からなり、容器本体11の高摩擦部材18および蓋体12の高摩擦部材19はいずれもシリコーンゴム等の高摩擦部材からなっている。シリコーンゴムは、柔軟性に富み、かつ剥離や吸着可能な程度の弱粘着性を有するため、容器本体11と蓋体12の間の摩擦力を高めるとともに両者の密着性も向上させることができる。また容器本体11の高摩擦部材18および蓋体12の高摩擦部材19は、いずれもリング状に形成されている(図1(b)(c)参照)。
この場合、リング状の高摩擦部材18とリング状の高摩擦部材19とが互いに当接して、高摩擦部材18、19は密封パッキン部材として機能する。
容器本体11内に上方開口11bから細胞2を含有する培養液1を収納し、容器本体11の上方開口11bを蓋体12により覆い、容器本体11の上方開口11bを蓋体12により密閉する。この場合、容器本体11のリング状の高摩擦部材18と蓋体12のリング状の高摩擦部材19とが当接するため、蓋体12が容器本体11に対して摺動することはなく、容器本体11の上方開口11bを蓋体12により確実に密閉することができる。
このことにより、後述する遠心分離工程中でも容器本体11内の培養液1が外方へ流出することはない。この場合、容器本体11の上方開口11bを蓋体12により完全に密封することもできるため、容器本体11内部は外部雰囲気と遮断される。
しかしながら、容器本体11の上方開口11bを蓋体12により完全に密封することなく、容器本体11内の培養液1の外方への流出を防止しつつ、容器本体11内と外部雰囲気とを連通させて細胞培養により低下する容器本体11内の二酸化炭素を外部雰囲気から補なってもよい。
例えば、高摩擦部材18、19を断続的に形成し、高摩擦部材18、19間において気体を通過させるようにしてもよい。この場合も、高摩擦部材18、19同士が当接するため、蓋体12の摺動を未然に防止することができる。
また、容器本体11の上端11dに高摩擦部材18を設け、蓋体12の裏面12cに高摩擦部材19を設けた例を示したが、これに限らず、容器本体11の上端11dのみに高摩擦部材18を設け、蓋体12の裏面12cには必ずしも高摩擦部材を設ける必要はない。同様に容器本体11の上端11dに高摩擦部材を設けることなく、蓋体12の裏面12cのみに高摩擦部材19を設けてもよい。このように容器本体11の上端11dおよび蓋体12の裏面12cのいずれか一方に高摩擦部材18、19を設けた場合も、蓋体12の容器本体11に対する摺動を防止することができる。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず図3(a)に示すように、容器本体11内に上方開口11bから細胞2を含有する培養液1を注入する。
次に容器本体11の上方開口11bを蓋体12により覆う。この場合、容器本体11の上端11dおよび蓋体12の裏面12cの少なくとも一方に高摩擦部材18、19を設けたので、容器本体11に対して蓋体12が摺動することはなく、このことにより容器本体11内の培養液1が外方へ流出するが防止される。
次に細胞培養容器10を図4(a)(b)に示す遠心分離機20に設置する。
図4(a)(b)に示すように、遠心分離機20は回動軸21と、回動軸21に固定されたアーム22と、アーム22の先端に揺動軸24を介して揺動可能に取付けられたバスケット23とを有している。
そして細胞培養容器10を遠心分離機20のバスケット23上に設置し(図4(a)参照)、次に回動軸21を回動させる(図4(b)参照)。
この場合、アーム22の先端に揺動軸24を介して取付けられたバスケット23が上方へ持上げられ、回動軸21の回動に伴なって細胞培養容器10に対して、容器本体11の内底面11b方向に向かう遠心力が働く。
容器本体11の内底面11a側へ遠心力が働くことにより、培養液1中の細胞2間が接着して組織を形成し、内底面11aにシート状の生体組織3が堆積する。
このようにしてシート状の生体組織3が他の培養液1と分離される(図3(b)参照)。
次に細胞培養容器10に対して遠心力を付与する工程について更に述べる。
細胞培養容器10に収容された培養液1に内底面11a方向への遠心力を作用させることにより、細胞間接着が形成される条件下で細胞培養を行い、細胞間を接着させて組織を形成する。遠心力により細胞2が内底面11aの形状に応じて内底面11aに密着した状態で、細胞2同士が接着し、所望の形状の組織が形成される。
図4(a)(b)に示す遠心分離機20から付与される遠心力の大きさは、細胞2の機能に悪影響を与えることなく組織の形成が可能な範囲で適宜選択することができる。例えば2G〜1440Gが好ましく、2G〜720Gがより好ましい。
ここで「細胞間接着が形成される条件」とは細胞が活動して細胞同士が接着できる条件を指す。培養する細胞の種類に応じて変動するが、例えば温度条件は20〜40℃が好ましく、雰囲気ガス条件としては二酸化炭素濃度が3〜5%であることが好ましく、培養時間としては0.5〜24時間が好ましい。本発明の有利な特徴の一つは培養時間を短くすることができ、細胞へのダメージを小さくすることができる点にある。培養時間は後述する細胞外マトリクスを別途調製し添加する実施形態では短縮することが可能あり、培養時間を0.5〜3時間とすることができるため好ましい。細胞外マトリクスを添加しない実施形態では、培養時間を1〜24時間とすることができる。
本実施の形態では培養容器を所望の雰囲気ガス(二酸化炭素濃度5%)で満たされたインキュベータ内で数分間放置したのち、雰囲気ガスが変化しないように培養容器に蓋をして完全に密閉した状態で加重培養を行なう。しかしながらこれには限定されず、例えば雰囲気ガスおよび温度が制御されたインキュベータ内であれば培養容器を完全に密閉せずに開放した状態で加重培養を行うこともできる。
遠心力を付与して細胞培養を行なう場合、細胞間接着が形成されれば十分であり、細胞数を増殖により増やすことは必須ではない。培養液中における細胞数を適宜調節することにより、作製される組織の厚さ(すなわち組織の厚さ方向の細胞積層数)を制御することが可能である。このように細胞培養工程において細胞の増殖を行う必要がないため、比較的短時間で組織を得ることができる。また組織の厚さ、形状を自在に調節することができる。
また本実施の形態の細胞培養容器を用いた細胞培養方法によれば、細胞が高密度化された組織を得ることが可能となる。細胞が高密度化された組織は移植用途に好ましい。
次に遠心力を付与する工程の終了後に、得られた生体組織3を細胞培養容器10の内底面11aから剥離し回収する(図3(c)参照)。例えばピペッティング操作などの物理的な操作よって細胞を剥離することができる。細胞培養容器10の内底面11aが細胞非接着性表面であればこの操作は容易であり短時間の培養で組織の作製及び剥離回収が可能である。細胞培養容器10の内底面11aが刺激応答性高分子などの、細胞非接着性に変化する表面である場合には、細胞非接着性となるような環境(例えば下限臨界温度以下の温度)において剥離操作を行う。
以上のように本実施の形態によれば、容器本体11内に上方開口11bから培養液1を注入した後、容器本体11の上方開口11bを蓋体12により覆う。この場合、容器本体11の上端11dおよび蓋体12の裏面のうち少なくとも一方に高摩擦部材18、19を設けたので、容器本体11に対して蓋体12が摺動することはない。このことにより容器本体11の上方開口11bを蓋体12により確実に覆うことができ、細胞培養容器10を遠心分離機12のバスケット23上に設置し、細胞培養容器10に対して内底面11a側へ向う遠心力を作用させながら細胞培養する場合において、容器本体11内の培養液1が外方へ流出してしまうことはない。
次に第1の実施の形態の変形例について、図5により説明する。
図5に示す変形例において、容器本体11の側壁外面に外ねじ13が設けられ、蓋体12の側壁12の内面に容器本体11の外ねじ12に係合する内ねじ14が設けられている。このうち外ねじ13は容器本体固定手段となり、内ねじ14は蓋体固定手段となる。
図5に示す変形例において、他の構成は図1乃至図4に示す実施の形態と略同一である。図5において図1乃至図4に示す実施の形態と同一部材には、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図5において、容器本体11内に上方開口11bから細胞2を含有する培養液を収納し、容器本体11の上方開口11bを蓋体により覆う。次に蓋体12を回動させて外ねじ13と内ねじ14を係合させることにより、容器蓋体11の上方開口11bを蓋体12により密閉することができる。この場合、容器本体11の上端11dにはリング状の高摩擦部材18が設けられ、蓋体12の裏面12cにはリング状の高摩擦部材19が設けられ、これら高摩擦部材18、19は互いに当接して密封パッキン部材として機能し、かつ容器本体11に対して蓋体12の摺動を防止する機能を果たす。
第2の実施の形態
以下、図6および図7により本発明の第2の実施の形態について説明する。図6および図7に示す第2の実施の形態は、容器本体11に設けられた容器本体固定手段と蓋体12に設けられた蓋体固定手段の構成が異なるのみであり、他の構成は図1乃至図5に示す第1の実施の形態と略同一である。
図6および図7に示す実施の形態において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分については同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図6(a)(b)(c)に示すように、蓋体12の側壁内面に、容器本体11側へ突出する突起(蓋体固定手段)16が設けられ、容器本体11の側壁外面に突起16が入り込むガイド溝(容器本体固定手段)17が形成されている。また容器本体11と蓋体12はいずれもポリスチレン等の合成樹脂からなる。
ここで、図6(a)は容器本体11と蓋体12を示す断面図であり、図6(b)は容器本体11の側壁外面を示す図であり、図6(c)は蓋体12の側壁内面を示す図である。
図6(a)(b)(c)に示すように、容器本体11の側壁外面に設けられたガイド溝17は、縦方向に延びる縦方向溝17aと、縦方向溝17aの下端から水平方向に延びる横方向溝17bとを有し、横方向溝17bには突起16を係止する幅細部17cが形成されている。
図6(a)(b)(c)において、容器本体11内に上方開口11bから培養液1が注入され、その後容器本体11の上方開口11bが蓋体12により覆われる。次に蓋体12の側壁内面に設けられた突起16をガイド溝17の縦方向溝17a内に嵌合させる。さらに蓋体12を容器本体11側へ押込み、突起16が縦方向溝17aの下端に達した際、蓋体12を回動させる。このことにより突起16が横方向溝17b内に入り、突起16が幅細部17cを乗り越えて横方向溝17bの先端に達する。
横方向溝17b内の突起16は幅細部17cにより係止されるため、蓋体12を容器本体11に対して堅固に取付けることができる。
この場合、容器本体11の上端11dにはリング状の高摩擦部材18が設けられ、蓋体12の裏面12cにはリング状の高摩擦部材19が設けられ、これら高摩擦部材18、19は互いに当接して密封パッキン部材として機能する。
また高摩擦部材18、19は互いに当接して容器本体11に対する蓋体12の摺動を防止する機能を果たす。
この場合、高摩擦部材18、19はシリコーンゴムからなっている。
あるいは図7(a)(b)(c)に示すように、蓋体12の側壁内面に容器本体11側へ突出する突起16(蓋体固定手段)を設けるとともに、容器本体11の側壁外面に突起16が入り込むガイド溝(容器本体固定手段)17を設けてもよい。
ここで、図7(a)は容器本体11と蓋体12を示す断面図であり、図7(b)は容器本体11の側壁外面を示す図であり、図7(c)は蓋体12の側壁内面を示す図である。
図7(a)(b)(c)に示すように、容器本体11の側壁外面に設けられたガイド溝17は、縦方向に延びる縦方向溝17aを有し、縦方向溝17aの下方部には突起16を係止する幅軸部17cが形成されている。
図7(a)(b)(c)において、容器本体11内に上方開口11bから培養液1を注入した後、容器本体11の上方開口11bを蓋体12により覆う。次に蓋体12の側壁内面に設けられた突起16をガイド溝17の縦方向溝17a内に嵌合させる。さらに蓋体12を容器本体11側へ押込む。このことにより突起16が幅細部17cを乗り越えて縦方向溝17aの下端に達する。
縦方向溝17a内の突起16は幅細部17cにより係止されるため、蓋体12を容器本体11に対して堅固に取付けることができる。
この場合、容器本体11の上端11dにはリング状の高摩擦部材18が設けられ、蓋体12の裏面12cにはリング状の高摩擦部材19が設けられ、これら高摩擦部材18、19は互いに当接して密封パッキン部材として機能する。
また高摩擦部材18、19は互いに当接して容器本体11に対する蓋体12の摺動を防止する機能を果たす。
この場合、高摩擦部材18、19はシリコーンゴムからなっている。
第3の実施の形態
以下、図8および図9により本発明の第3の実施の形態について説明する。
細胞培養容器30は、図8(a)(b)に示すように、複数の液収納部31Aと、液収納部31A間を連結する連結プレート31Bとを有する容器本体31と、容器本体31に装着されるとともに上板32aと側壁32bとを有する蓋本体32とを備え、容器本体31はプレート状の容器本体からなる。また容器本体31および蓋体32はいずれもポリスチレン等の合成樹脂からなる。
ここで図8(a)は細胞培養容器を示す断面図であり、図8(b)は細胞培養容器を示す斜視図である。
図8(a)(b)に示すように、容器本体31の各液収納部31Aは内底面31aと内側面31cとを有し、上方に上方開口31bが形成されている。また容器本体31の各液収納部31Aの上方開口31bは蓋体32により覆われている。
また、蓋体32の下方部には、内方へ突出する環状突部(蓋体固定手段)33が設けられ、この蓋体32の環状突部33は容器本体31の下方溝(容器本体固定手段)35aに係合して容器本体31に対して蓋体32を堅固に固定するようになっている。
図8(a)(b)において、容器本体31の各液収納部31A内に上方開口31aから細胞2を含む培養液1が注入される(図3(a)参照)。その後、容器本体31の各液収納部31Aの上方開口31bが蓋体32により覆われる。
次に蓋体32が容器本体31側へ押込まれ、蓋体32の環状突起33が容器本体31の下方溝35aに係合して、容器本体31に対して蓋体32を堅固に固定することができる。
この場合、容器本体31の上端31dには環状の高摩擦部材38が設けられ、蓋体32の上板32aの裏面32cには環状の高摩擦部材39が設けられ、これら高摩擦部材38、39は互いに当接して密封パッキン部材として機能する。
また高摩擦部材38、39は互いに当接して容器本体31に対する蓋体32の摺動を防止する機能を果たす。
この場合、高摩擦部材38、39はシリコーンゴムからなっている。
培養液1が注入された細胞培養容器30は、その後遠心分離機20(図4(a)(b))参照)に設置される。次に遠心分離機20により細胞培養容器30に対して遠心力が付与され、細胞培養が行なわれて、各液収納部31Aの内底面31aに生体組織3が堆積する(図3(b)参照)。
この場合、各液収納部31Aの内底面31aは細胞非接着性であるか、または細胞非接着性に変化することが可能となっている。
このため各液収納部31Aの内底面31aに堆積した生体組織3をピペッティング操作により容易に剥離して回収することができる(図3(c)参照)。
また細胞培養容器30は、図9に示すように、複数の液収納部31Aと、液収納部31A間を連結する連結プレート31Bとを有する容器本体31と、容器本体31に装着される蓋本体32とを備え、容器本体31はプレート状の容器本体からなっていてもよい。
ここで図9は細胞培養容器を示す断面図である。
図9に示すように、容器本体31の各液収納部31Aは内底面31aと内側面31cとを有し、上方に上方開口31bが形成されている。また容器本体31の各液収納部31Aの上方開口31bは蓋体32により覆われている。
また、蓋体32の下端には、揺動軸36aを中心に揺動する揺動突起(蓋体固定手段)36が設けられ、この蓋体32の揺動突起36は容器本体31の下端(容器本体固定手段)35bに係合して容器本体31に対して蓋体32を堅固に固定するようになっている。
図8において、容器本体31の各液収納部31A内に上方開口31bから細胞2を含む培養液1が注入される(図3(a)参照)。その後、容器本体31の各液収納部31Aの上方開口31bが蓋体32により覆われる。
次に蓋体32が容器本体31側へ押込まれ、その後蓋体32の揺動突起36が揺動軸36aを中心として揺動し、容器本体31の下端35bに係合する。このようにして容器本体31に対して蓋体32を堅固に固定することができる。
この場合、容器本体31の上端31dには環状の高摩擦部材38が設けられ、蓋体32の上板32aの裏面32cには環状の高摩擦部材39が設けられ、これら高摩擦部材38、39は互いに当接して密封パッキン部材として機能する。
また高摩擦部材38、39は互いに当接して容器本体31に対する蓋体32の摺動を防止する機能を果たす。
この場合、高摩擦部材38、39はシリコーンゴムからなっている。
培養液1が注入された細胞培養容器30は、その後遠心分離機20(図4(a)(b)参照)に設置される。次に遠心分離機20により細胞培養容器30に対して遠心力が付与され、細胞培養が行なわれて、各液収納部31Aの内底面31aに生体組織3が堆積する(図3(b)参照)。
この場合、各液収納部31Aの内底面31aは細胞非接着性であるか、または細胞非接着性に変化することが可能となっている。
このため各液収納部31Aの内底面31aに堆積した生体組織3をピペッティング操作により容易に剥離して回収することができる(図3(c)参照)。
第4の実施の形態
以下、図10により本発明の第4の実施の形態について説明する。細胞培養容器40は内底面41aと、内側面41cと、上方開口41bとを有する容器本体41と、容器本体41に装着されるとともに、上板42aと側壁42bとを有する蓋体42とを備え、容器本体41はフラスコ状の容器本体からなる。
また容器本体41の側壁外面には外ねじ43が設けられ、蓋体42の側壁内面には外ねじ43に係合する内ねじ44が設けられている。
このうち、容器本体41および蓋体42は、いずれもポリスチレン等の合成樹脂製となっている。
図10において、容器本体41内に上方開口41bから細胞2を含む培養液1が注入される(図3(a)参照)。その後、容器本体41の上方開口41bが蓋体42により覆われる。
次に蓋体42が容器本体41に対して回動し、容器本体41の外ねじ43に蓋体42の内ねじ44が係合して、容器本体41に対して蓋体42を堅固に固定することができる。
この場合、容器本体41の上端41dには環状の高摩擦部材48が設けられ、蓋体42の上板42aの裏面42cには環状の高摩擦部材49が設けられ、これら高摩擦部材48、49は互いに当接して密封パッキン部材として機能する。
また高摩擦部材48、49は互いに当接して容器本体41に対する蓋体42の摺動を防止する機能を果たす。
この場合、高摩擦部材48、49はシリコーンゴムからなっている。
培養液1が注入された細胞培養容器40は、その後遠心分離機20(図4(a)(b))参照)に設置される。次に遠心分離機20により細胞培養容器40に対して遠心力が付与され、細胞培養が行なわれて、容器本体41の内底面41aに生体組織3が堆積する(図3(b)参照)。
この場合、容器本体41の内底面41aは細胞非接着性であるか、または細胞非接着性に変化することが可能となっている。
このため容器本体41の内底面41aに堆積した生体組織3をピペッティング操作により容易に剥離して回収することができる(図3(c)参照)。
10 細胞培養容器
11 容器本体
11a 内底面
11b 上方開口
11c 内側面
12 蓋体
13 外ねじ
14 内ねじ
16 突起
17 ガイド溝
17a 縦方向溝
17b 横方向溝
17c 幅細部
18 高摩擦部材
19 高摩擦部材
20 遠心分離機
30 細胞培養容器
31 容器本体
31A 液収納部
31B 連結プレート
31a 内底面
31b 上方開口
31c 内側面
32 蓋体
33 環状突部
35a 蓋体の溝
35b 蓋体の下端
36 揺動突起
38 高摩擦部材
39 高摩擦部材
40 細胞培養容器
41 容器本体
41a 内底面
41b 上方開口
41c 内側面
42 蓋体
43 外ねじ
44 内ねじ
48 高摩擦部材
49 高摩擦部材

Claims (10)

  1. 細胞を含有する培養液を収納し、内底面方向へ遠心力を作用させながら、細胞間接着が形成される条件下で細胞培養を行ない、細胞間を接着させて組織を形成して内底面に生体組織を堆積させる細胞培養容器において、
    細胞非接着性であるか、細胞非接着性に変化することが可能である内底面を有するとともに、上方開口を有する容器本体と、
    容器本体の上方開口を覆う蓋体とを備え、
    容器本体の上端および蓋体の裏面は互いに当接し、容器本体の上端および蓋体の裏面のいずれか一方に、容器本体の上端と蓋体の裏面との間の摩擦係数を高める高摩擦部材を設けたことを特徴とする細胞培養容器。
  2. 容器本体および蓋体は合成樹脂製となっており、高摩擦部材はシリコーンゴムからなることを特徴とする請求項1記載の細胞培養容器。
  3. 高摩擦部材は環状に形成されて、密封パッキン部材として機能することを特徴とする請求項1または2のいずれか記載の細胞培養容器。
  4. 容器本体に容器本体固定手段が設けられ、蓋体に容器本体固定手段に係合する蓋体固定手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の細胞培養容器。
  5. 容器本体固定手段および蓋体固定手段の一方は内ねじからなり、他方は外ねじからなることを特徴とする請求項4記載の細胞培養容器。
  6. 蓋体固定手段は容器本体側へ突出する突起からなり、容器本体固定手段は突起が入り込むガイド溝からなることを特徴とする請求項4記載の細胞培養容器。
  7. ガイド溝には突起を係止する幅細部が設けられていることを特徴とする請求項6記載の細胞培養容器。
  8. 蓋体固定手段は容器本体側へ突出する突起からなり、容器本体固定手段は突起が入り込む溝からなることを特徴とする請求項4記載の細胞培養容器。
  9. 蓋体固定手段は揺動突起からなり、容器本体固定手段は揺動突起に係合する容器本体の下端からなることを特徴とする請求項4記載の細胞培養容器。
  10. 容器本体固定手段と蓋体固定手段は、互いに係合して容器本体内の培養液の放出を防止するとともに、容器本体内部と外部雰囲気とを連通可能とすることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか記載の細胞培養容器。
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