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JP2011238832A - 基板処理装置 - Google Patents

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JP2011238832A
JP2011238832A JP2010110097A JP2010110097A JP2011238832A JP 2011238832 A JP2011238832 A JP 2011238832A JP 2010110097 A JP2010110097 A JP 2010110097A JP 2010110097 A JP2010110097 A JP 2010110097A JP 2011238832 A JP2011238832 A JP 2011238832A
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gas
processing
wafer
substrate
gas supply
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JP2010110097A
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English (en)
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Kazuyuki Toyoda
一行 豊田
Takeshi Ito
伊藤  剛
Yuji Takebayashi
雄二 竹林
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Kokusai Denki Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

【課題】各基板の中心付近への処理ガスの供給を促進させ、処理速度を増大させ、基板処理の面内均一性を向上させる。
【解決手段】複数の基板200を水平姿勢で所定の間隔で多段に積層して収容する処理室201と、処理室内に処理ガスを供給する処理ガス供給系222a,222bと、を有し、処理ガス供給系は、基板の上表面に対してそれぞれ垂直に処理ガスを供給するように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、基板に処理ガスを供給して処理する基板処理装置に関する。
例えばDRAM等の半導体装置の製造工程の一工程として、基板上に薄膜を形成する基板処理工程が実施されてきた。係る基板処理工程は、複数の基板を水平姿勢で所定の間隔で多段に積層して収容する処理室と、処理室内に処理ガスを供給する処理ガス供給系と、を有する基板処理装置により実施されてきた。そして、基板を収容した処理室内に処理ガス供給系から処理ガスを供給することにより、各基板の間に処理ガスを通過させ、基板上に薄膜を形成していた。
上述の基板処理装置においては、水平姿勢で支持した基板の主面に対し平行に処理ガスを供給するようにしていた。しかしながら、処理ガスをこのように平行に供給すると、処理ガスがコンダクタンスの低い基板間の空間に流れずに、基板の外周と処理室内壁との隙間に流れてしまう場合があった。そして、各基板の中心付近まで処理ガスが流れず、処理速度が低下してしまう場合があった。また、各基板の外周付近と中心付近とで処理ガスの供給量に差異が生じてしまい、基板処理の面内均一性が低下してしまう場合があった。例えば、基板の外周付近に形成される薄膜が、基板の中心付近に形成される薄膜に比べて厚くなってしまう場合があった。
本発明は、各基板の中心付近への処理ガスの供給を促進させ、処理速度を増大させ、基板処理の面内均一性を向上させることが可能な基板処理装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、
複数の基板を水平姿勢で所定の間隔で多段に積層して収容する処理室と、
前記処理室内に処理ガスを供給する処理ガス供給系と、を有し、
前記処理ガス供給系は、前記基板の上表面に対してそれぞれ垂直に処理ガスを供給するように構成されている
基板処理装置が提供される。
本発明に係る基板処理装置によれば、各基板の中心付近への処理ガスの供給を促進させ、処理速度を増大でき、基板処理の面内均一性を向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る基板処理装置の全体構成を例示する概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る基板処理装置が備える処理炉を例示する縦断面図である。 図2に示す処理炉の横断面図である。 本発明の一実施形態に係るボートの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る処理炉内外にボートが搬送される様子を例示する概略図である。 従来の基板処理装置が備える処理炉を例示する縦断面図である。 図6に示す処理炉の横断面図である。
<本発明の一実施形態>
以下に、本実施形態に係る基板処理装置の基本構成、及び該基板処理装置により実施される基板処理工程について説明する。
(1)基板処理装置の構成
図1は、本実施形態に係る基板処理装置101の全体構成を例示する概略構成図である。図1に示すように、基板処理装置101は筐体111を備えている。シリコン等からなる基板としてのウエハ200を筐体111内外へ搬送するには、複数枚のウエハ200を収納可能なウエハキャリア(基板搬送容器)としてのカセット110が使用される。筐体111の正面壁111aの下方には、筐体111内をメンテナンス可能なように開口された開口部としての正面メンテナンス口(図示せず)が開設されている。筐体111の正面壁111aには、この正面メンテナンス口を開閉する正面メンテナンス扉(図示せず)が設けられている。メンテナンス扉には、カセット搬入搬出口(基板収容器搬入搬出口)112が、筐体111内外を連通するように開設されている。カセット搬入搬出口112は、フロントシャッタ(基板収容器搬入搬出口開閉機構)113によって開閉されるようになっている。カセット搬入搬出口112の筐体111内側には、カセットステージ(基板収容器受渡し台)114が設置されている。カセット110は、工程内搬送装置(図示せず)によってカセットステージ114上に搬入され、また、カセットステージ114上から搬出されるようになっている。
カセット110は、図示しない工程内搬送装置によって、カセット110内のウエハ200が垂直姿勢となり、カセット110のウエハ出し入れ口が上方向を向くように、カセットステージ114上に載置される。カセットステージ114は、カセット110を筐体111の後方に向けて縦方向に90°回転させ、カセット110内のウエハ200を水平姿勢とさせ、カセット110のウエハ出し入れ口を筐体111内の後方を向かせることが可能なように構成されている。
筐体111内の前後方向の略中央部には、カセット棚(基板収容器載置棚)105が設置されている。カセット棚105には、複数段、複数列にて複数個のカセット110が保管されるように構成されている。カセット棚105には、後述するウエハ移載機構125の搬送対象となるカセット110が収納される移載棚123が設けられている。また、カセットステージ114の上方には、予備カセット棚107が設けられ、予備的にカセット110を保管するように構成されている。
カセットステージ114とカセット棚105との間には、カセット搬送装置(基板収容器搬送装置)118が設置されている。カセット搬送装置118は、カセット110を保持したまま昇降可能なカセットエレベータ(基板収容器昇降機構)118aと、カセット110を保持したまま水平移動可能な搬送機構としてのカセット搬送機構(基板収容器搬送機構)118bと、を備えている。これらカセットエレベータ118aとカセット搬送機構118bとの連続動作により、カセットステージ114、カセット棚105、予備カセット棚107の間で、カセット110を搬送するように構成される。
カセット棚105の後方には、ウエハ移載機構(基板移載機構)125が設置されている。ウエハ移載機構125は、ウエハ200を水平方向に回転ないし直動可能なウエハ移載装置(基板移載装置)125aと、ウエハ移載装置125aを昇降させるウエハ移載装置エレベータ(基板移載装置昇降機構)125bと、を備えている。なお、ウエハ移載装
置125aは、ウエハ200を水平姿勢で保持するツイーザ(基板移載用治具)125cを備えている。ウエハ移載装置エレベータ125bは、耐圧性を有する筐体111の右側端部に設置されている。これら、ウエハ移載装置125aとウエハ移載装置エレベータ125bとの連続動作により、ウエハ200を移載棚123上のカセット110内からピックアップして後述するボート(基板支持部材)220へ装填(チャージ)したり、ウエハ200をボート220から脱装(ディスチャージ)して移載棚123上のカセット110内へ収納したりするように構成されている。
筐体111の後部上方には、処理炉202が設けられている。処理炉202の下端部には開口(炉口)が設けられている。係る開口は、炉口シャッタ(炉口開閉機構)147により開閉されるように構成されている。なお、処理炉202の構成については後述する。
処理炉202の下方には、ボート220を昇降させて処理炉202内外へ搬送する昇降機構としてのボートエレベータ(基板保持具昇降機構)115が設けられている。ボートエレベータ115の昇降台には、連結具としてのアーム128が設けられている。アーム128上には、ボート220を垂直に支持するとともに、ボートエレベータ115によりボート220が上昇したときに処理炉202の下端部を気密に閉塞する真空気密板としての蓋体であるシールキャップ219が水平に設けられている。
ボート220は、複数枚(例えば、10枚〜150枚程度)のウエハ200を、水平姿勢で所定の間隔で多段に積層して保持するように構成されている。ボート220の構成については後述する。
カセット棚105の上方には、供給ファンと防塵フィルタとを備えたクリーンユニット134aが設けられている。クリーンユニット134aは、清浄化した雰囲気であるクリーンエアを筐体111の内部に流通させるように構成されている。
また、ウエハ移載装置エレベータ125bおよびボートエレベータ115側と反対側である筐体111の左側端部には、供給ファンと防塵フィルタとを備えたクリーンユニット134bが設置されている。クリーンユニット134bから吹き出されたクリーンエアは、ウエハ移載装置125a及びボート220の周囲を流通した後に、図示しない排気装置に吸い込まれて、筐体111の外部に排気されるようになっている。
(2)基板処理装置の動作
次に、本実施形態に係る基板処理装置101の動作について説明する。
カセット搬入搬出口112がフロントシャッタ113によって開放され、カセット110がカセットステージ114上に載置される。その後、カセット110はカセット搬入搬出口112から筐体111内に搬入される。なお、カセット110は、ウエハ200が垂直姿勢となりカセット110のウエハ出し入れ口が上方向を向くように、カセットステージ114上に載置される。その後、カセット110は、カセットステージ114によって、筐体111の後方に向けて縦方向に90°回転させられる。その結果、カセット110内のウエハ200は水平姿勢となり、カセット110のウエハ出し入れ口は筐体111内の後方を向く。
次に、カセット110は、カセット搬送装置118によって、カセット棚105ないし予備カセット棚107の指定された棚位置へ自動的に搬送されて受け渡されて一時的に保管された後、カセット棚105又は予備カセット棚107から移載棚123に移載されるか、もしくは移載棚123に直接搬送される。
カセット110が移載棚123に移載されると、ウエハ200は、ウエハ移載装置125aのツイーザ125cによって、ウエハ出し入れ口を通じてカセット110からピックアップされ、ウエハ移載装置125aとウエハ移載装置エレベータ125bとの連続動作によって、移載室124の後方に設けられたボート220に装填(チャージ)される。ボート220にウエハ200を受け渡したウエハ移載装置125aは、カセット110に戻り、次のウエハ200をボート220に装填する。
予め指定された枚数のウエハ200がボート220に装填されると、炉口シャッタ147によって閉じられていた処理炉202の下端部が、炉口シャッタ147によって開放される。続いて、シールキャップ219がボートエレベータ115によって上昇されることにより、ウエハ200群を保持したボート220が処理炉202内へ搬入(ボートローディング)される。
ローディング後は、処理炉202にてウエハ200に任意の処理が実施される。かかる処理については後述する。処理後は、上述の逆の手順で、ウエハ200およびカセット110は、上述の手順とは逆の手順で筐体111の外部へ払い出される。
(3)処理炉の構成
次に、本実施形態に係る処理炉202の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る基板処理装置101が備える処理炉202を例示する縦断面図である。図3は、図2に示す処理炉202の横断面図である。図4は、本実施形態に係るボート220の斜視図である。図5は、本実施形態に係る処理炉202内外にボート220が搬送される様子を例示する概略図である。
(反応容器)
本実施形態にかかる処理炉202は、反応管203とマニホールド209とを備えている。反応管203は、例えば石英(SiO)や炭化珪素(SiC)等の耐熱性を有する非金属材料から構成され、上端部が閉塞され、下端部が開放された円筒形状となっている。マニホールド209は、例えばSUS等の金属材料から構成され、上端部及び下端部が開放された円筒形状となっている。反応管203は、マニホールド209により下端部側から縦向きに支持されている。反応管203とマニホールド209とは、同心円状に配置されている。反応管203とマニホールド209との間には、封止部材としてのOリング204が設けられている。マニホールド209の下端部は、上述したボートエレベータ115が上昇した際に、真空気密板としてのシールキャップ219により気密に封止されるように構成されている。マニホールド209の下端部とシールキャップ219との間には、処理室201内を気密に封止する封止部材としての図示しないOリングが設けられている。反応管203の内部には、基板としてのウエハ200を収容して処理する処理室201が形成されている。主に、反応管203及びマニホールド209により本実施形態に係る反応容器が構成されている。
(ボート)
処理室201内には、基板保持具としてのボート220が下方から挿入されるように構成されている。反応管203及びマニホールド209の内径は、ウエハ200を装填したボート220の最大外径よりも大きくなるように構成されている。
ボート220は、複数枚(例えば10枚から150枚)のウエハ200を水平姿勢で所定の間隔で多段に積層して保持するように構成されている。具体的には、ボート220は、ウエハ200をそれぞれ下方から支持する複数の支持部材226と、支持部材226を水平姿勢で所定の間隔で多段に保持する複数(本実施形態では2本)の柱状部材223と
、柱状部材223を立設するように保持する一対の端板としての天板225a及び底板225bを備えている。
なお、本実施形態に係る支持部材226は、図2に示すようにウエハ200下表面を下方から支持する円形の板材として構成されている。支持部材226の外縁部には、切り欠き部224が複数(本実施形態では3つ)設けられている(図3参照)。例えばウエハ移載機構125のツイーザ125cが備える図示しないピン等を、切り欠き部224を下方から貫通するように移動させることで、支持部材226上へのウエハ200の移載を容易に行える。なお、支持部材226は図2に示すような板材として構成されている場合に限らず、ウエハ200の外縁部のみを点で支持する複数個の突起物として構成されていてもよく、或いは柱状部材223側部に設けられた切り欠け部として構成されていてもよい。
ボート220には複数の分散板221が設けられている。分散板221は、支持部材226によって支持されるウエハ200の上方に、それぞれ水平姿勢で設けられている。従って、ウエハ200と、ウエハ200の上方に設けられた支持部材226と、の間の空間(すなわち積層されたウエハ200間の空間)は、分散板221によってそれぞれ上下に区画されている。また、最上段のウエハ200と、ボート220の天板225aとの間の空間も、分散板221によって上下に区画されている。なお、分散板221には、複数のガス噴出口221aが例えば千鳥状に分散配置されている。
また、シールキャップ219、底板225及び柱状部材223には、これらの内部を連通するようにガス供給路222a,222bが設けられている。ガス供給路222a,222b内には、後述するようにガス供給路222a,222bの上流側(シールキャップ219側)から処理ガスが供給されるように構成されている。ガス供給路222a,222bの下流側はウエハ200毎(分散板221毎)に分岐しており、分散板221よりも上方の空間(すなわち、分散板221によって上下に区画される空間のうち上側の空間であって、分散板221と支持部材226との間の空間)に処理ガスをそれぞれ供給するように構成されている。
ガス供給路222a,222bから供給される処理ガスは、分散板221よりも上方の空間内でそれぞれ拡散され、ガス噴出口221aを介して分散板221よりも下側の空間に流れ、ウエハ200の上表面に垂直に供給されるように構成されている。このようにウエハ200の直上から処理ガスを供給することで、ウエハ200の中心付近への処理ガスの供給が促進され、ウエハ200面内に渡りガスの供給量が均一化される。すなわち、処理ガスを、水平姿勢で支持したウエハ200の主面に対し平行に供給するのではなく、分散板221よりも上方の空間で拡散させた後にウエハ200に対して垂直に供給することで、ウエハ200の中心付近へのガスの供給量を増大させることができ、ウエハ200の外周付近と中心付近とでガスの供給量を均一化させることができる。なお、ガス噴出口221aの個数、配置、口径等は、分散板221とウエハ200との距離や、ウエハ200に供給するガスの種類や流量等の条件によって適宜調整される。
(処理ガス供給系)
シールキャップ219に設けられたガス供給路222aの上流端には、接合部材211を介して、第1処理ガス供給管230aの下流端が接続されている。第1処理ガス供給管230aには、上流側から順に、気化器232a、バルブ231aが設けられている。気化器232aには、液体原料供給管240aの下流端が接続されている。液体原料供給管240aには、上流側から順に、常温で液体である液体原料としてのテトラキスエチルメチルアミノジルコニウム(Zr[NCH;TEMAZ)を供給する図示しない液体原料供給源、液体流量制御装置としての液体マスフローコントローラ241aが設けられている。また、第1処理ガス供給管230aのバルブ231aよりも下流側には
、不活性ガス供給管230cの下流端が接続されている。不活性ガス供給管230cには、上流側から順に、不活性ガスとしての窒素(N)ガスを供給する図示しない不活性ガス供給源、流量制御装置としてのマスフローコントローラ232c、バルブ231cが設けられている。
液体マスフローコントローラ241aにより流量調整されたTEMAZを気化器232aに供給して気化させることで、処理ガスとしてのTEMAZガス(原料ガス)を生成させることが可能なように構成されている。そして、バルブ231aを開くことにより、生成したTEMAZガスを、ガス供給路222aを介して分散板221よりも上方の空間にそれぞれ供給することが可能なように構成されている。ガス供給路222aから供給されるTEMAZガスは、分散板221よりも上方の空間で拡散され、ガス噴出口221aを介してウエハ200の上表面に垂直に供給される。そして、ウエハ200の上表面にTEMAZガス分子の吸着層が形成される。なお、上述したように、このようにTEMAZガスを垂直に供給することで、ウエハ200の中心付近へのTEMAZガスの供給が促進され、TEMAZガス分子の吸着層の形成時間が短縮される。また、TEMAZガスの供給量がウエハ200面内に渡り均一化されるため、ウエハ200の上表面に形成される吸着層の膜厚が面内に渡り均一化される。
なお、TEMAZガスを供給する際にバルブ231cを開き、マスフローコントローラ232cにより流量調整された窒素ガスを併せて供給することで、処理室201内へのTEMAZガスの拡散を促したり、処理室201内へ供給するTEMAZガスの濃度を調整したりすることが可能となる。また、バルブ231aを閉じたままバルブ231cを開けることにより、処理室201内、第1処理ガス供給管230a内及びガス供給路222a内を窒素ガスでパージすることが可能となる。
また、シールキャップ219に設けられたガス供給路222bの上流端には、接合部材211を介して、第2処理ガス供給管230bの下流端が接続されている。第2処理ガス供給管230bには、上流側から順に、処理ガスとしてのオゾン(O)ガス(酸化剤)を供給する図示しない酸化剤供給源、マスフローコントローラ232b、バルブ231bが設けられている。また、第2処理ガス供給管230bのバルブ231bよりも下流側には、不活性ガス供給管230dの下流端が接続されている。不活性ガス供給管230dには、上流側から順に、不活性ガスとしての窒素(N)ガスを供給する図示しない不活性ガス供給源、流量制御装置としてのマスフローコントローラ232d、バルブ231dが設けられている。
バルブ231bを開くことにより、マスフローコントローラ232bにより流量調整された処理ガスとしてのオゾンガスを、ガス供給路222bを介して分散板221よりも上方の空間にそれぞれ供給することが可能なように構成されている。ガス供給路222bから供給されるオゾンガスは、分散板221よりも上方の空間で拡散され、ガス噴出口221aを介してウエハ200の上表面に垂直に供給される。そして、ウエハ200の上表面に供給されたオゾンガスがTEMAZガス分子の吸着層と反応することで、ウエハ200上に1原子層未満から数原子層のZr酸化膜(ZrOx膜)が形成される。なお、上述したように、このようにオゾンガスを垂直に供給することで、ウエハ200の中心付近へのオゾンガスの供給が促進され、ZrOx膜の形成時間が短縮される。また、オゾンガスの供給量がウエハ200面内に渡り均一化されるため、ウエハ200の上表面に形成されるZrOx膜の膜厚や膜質が面内に渡り均一化される。
なお、オゾンガスを供給する際にバルブ231dを開き、マスフローコントローラ232dにより流量調整された窒素ガスを併せて供給することで、処理室201内へのオゾンガスの拡散を促したり、処理室201内へ供給するオゾンガスの濃度を調整したりするこ
とが可能となる。また、バルブ231bを閉じたままバルブ231dを開けることにより、処理室201内、第2処理ガス供給管230b内及びガス供給路222b内を窒素ガスでパージすることが可能となる。
上述したように、本実施形態ではTEMAZガスとオゾンガスとを処理室201内に別々に供給し、ガス供給路222a,222b内及びその上流側では混合させないようにしている。そのため、ガス供給路222a,222b内及びその上流側でのTEMAZガスとオゾンガスとが反応してしまうことが回避され、これらの内壁への薄膜の形成を防ぐことができ、異物の発生を抑制することができる。
主に、接合部材211、第1処理ガス供給管230a、気化器232a、バルブ231a、液体原料供給管240a、図示しない液体原料供給源、液体マスフローコントローラ241a、不活性ガス供給管230c、図示しない不活性ガス供給源、マスフローコントローラ232c及びバルブ231cにより、本実施形態に係る第1処理ガス供給ラインが構成される。また主に、接合部材211、第2処理ガス供給管230b、図示しない酸化剤供給源、マスフローコントローラ232b、バルブ231b、不活性ガス供給管230d、図示しない不活性ガス供給源、マスフローコントローラ232d及びバルブ231dにより、本実施形態に係る第2処理ガス供給ラインが構成されている。
そして主に、第1処理ガス供給ライン、第2処理ガス供給ライン、ガス供給路222a,222bを形成するシールキャップ219、底板225及び柱状部材223、分散板221及びガス噴出口221aにより、本実施形態に係る処理ガス供給系が構成されている。
(ガス排気系)
マニホールド209の側壁には排気管250が接続されている。排気管250には、上流側から順に、図示しない圧力センサ、圧力調整装置としてのAPC(Auto Pressure Controller)バルブ251、真空排気装置としての真空ポンプ252が設けられている。APCバルブ251は、弁を開閉して処理室201の真空排気の開始・停止を制御でき、更に、弁開度を調節することにより処理室201内の圧力を調整可能な自動圧力調節として構成されている。主に、図示しない圧力センサ、排気管250、APCバルブ251及び真空ポンプ252により、処理室201内を排気するガス排気系が構成されている。
(ヒータ)
反応管203の外周には、反応管203と同心円状に加熱手段(加熱機構)としてのヒータ207が設けられている。ヒータ207は、円筒形状であり、図示しない保持板としてのヒータベースに支持されることにより垂直に据え付けられている。ウエハ200及び処理室201内の雰囲気は、ヒータ207からの輻射熱によって加熱されるように構成されている。ヒータ207の外周には断熱部材207bが設けられている。処理室201内には、処理室201内の温度を検出する図示しない温度センサが設けられている。
(コントローラ)
本実施形態に係る基板処理装置101は、制御部(制御手段)であるコントローラ280を備えている。コントローラ280は、液体マスフローコントローラ241a、マスフローコントローラ232b,232c,232d、バルブ231a,231b,231c,231d、図示しない圧力センサ、APCバルブ251、真空ポンプ252、ヒータ207、図示しない温度センサ、ボートエレベータ115、ウエハ移載機構125等に接続されている。コントローラ280は、液体マスフローコントローラ241a及びマスフローコントローラ232b,232c,232dの流量調整動作、バルブ231a,231
b,231c,231dの開閉動作、APCバルブ251の開閉及び開度調整動作、真空ポンプ252の起動・停止、ヒータ207の温度調整動作、ボートエレベータ115やウエハ移載機構125の動作をそれぞれ制御するように構成されている。
(4)基板処理工程
次に、本実施形態に係る半導体装置の製造工程の一つとして実施される基板処理工程について説明する。本実施形態に係る基板処理工程は、上述の基板処理装置101により実施される。以下の説明において、基板処理装置101を構成する各部の動作は、コントローラ280により制御される。
本実施形態に係る基板処理工程では、処理ガスとしてTEMAZガス及びオゾンガスを用い、ALD法によりウエハ200上にZrOx膜を成膜する。CVD法の一つであるALD法は、ある成膜条件(温度、時間等)の下で、成膜に用いる少なくとも2種類の処理ガスを1種類ずつ交互にウエハ200上に供給し、1サイクルあたり1原子層未満から数原子層単位のZrOx膜を形成する手法である。このとき、膜厚の制御は、処理ガスを供給するサイクル数を制御することで行う(例えば、成膜速度が1Å/サイクルとすると、20Åの膜を形成する場合、20サイクル行う)。
(ウエハ搬入工程(S1))
まず、ボートエレベータ115によりシールキャップ219を下降させ、マニホールド209の下端を開口させる(図5参照)。そして、処理対象の複数枚のウエハ200を、ボート220に装填(ウエハチャージ)する。そして、複数枚のウエハ200を支持したボート220を、ボートエレベータ115によって上昇させて、処理室201内に搬入(ボートローディング)する。そして、マニホールド209の下端開口部を、シールキャップ219により気密に封止する(図2参照)。なお、この際、バルブ231c,231dを開け、反応容器内に窒素ガスを常に流しておくことが好ましい。
(圧力調整工程(S2)及び温度調整工程(S3))
続いて、真空ポンプ252を作動させ、APCバルブ251を開けることにより、排気管250により処理室201内を真空排気する。この際、処理室201内が所望の圧力(処理圧力)となるように、図示しない圧力センサで検知(測定)した圧力情報に基づいてAPCバルブ251の開度をフィードバック制御する(S2)。また、ヒータ207を通電加熱してウエハ200表面の温度を昇温させる。この際、ウエハ200表面が所望の温度(180℃〜270℃、例えば230℃)となるように、図示しない温度センサにより検出された温度情報に基づいてヒータ207への通電量をフィードバック制御する(S3)。
また、液体マスフローコントローラ241aにより流量調整されたTEMAZを気化器232aに供給して気化させることで、処理ガスとしてのTEMAZガス(原料ガス)の生成を開始させておく。このようにすることで、後述するTEMAZガス供給工程(ステップ1)を迅速に開始することができ好ましい。
(TEMAZガス供給工程(S4))
続いて、処理ガスとしてのTEMAZガスの処理室201内への供給を開始する。
具体的には、第1処理ガス供給管230aのバルブ231aを開くことにより、予め生成を開始しておいた処理ガスとしてのTEMAZガスを、ガス供給路222aを介して分散板221よりも上方の空間にそれぞれ供給する。ガス供給路222aから供給されるTEMAZガスは、分散板221よりも上方の空間で拡散され、ガス噴出口221aを介してウエハ200の上表面に垂直に供給される。そして、ウエハ200の上表面にTEMA
Zガス分子の吸着層が形成される。吸着層の形成に寄与しないTEMAZガスの余剰分は、排気ガスとして排気管250から排気される。このとき、不活性ガス供給管230cのバルブ231cを開き、マスフローコントローラ232cにより流量調整された窒素ガスを併せて供給する。これにより、処理室201内へのTEMAZガスの拡散が促され、処理室201内へ供給するTEMAZガスの濃度が調整される。
上述したように、このようにTEMAZガスを垂直に供給することで、ウエハ200の中心付近へのTEMAZガスの供給が促進され、TEMAZガス分子の吸着層の形成時間が短縮される。また、TEMAZガスの供給量がウエハ200面内に渡り均一化され、ウエハ200の上表面に形成される吸着層の膜厚が面内に渡り均一化される。
工程S4では、APCバルブ251の開度を、処理室201内の圧力が0.1〜400Paの範囲であって、例えば200Paに維持されるように設定する。また、液体マスフローコントローラ241aが制御するTEMAZの流量を例えば0.01〜0.1g/minとし、TEMAZガスにウエハ200を晒す時間を例えば30〜180秒間とする。また、ヒータ207の温度を、ウエハ200の温度が180〜250℃の範囲であって、例えば230℃になるように設定する。
(パージ工程(S5))
所定時間が経過してTEMAZガス分子の吸着層が形成されたら、TEMAZガスの処理室201内への供給を停止して、処理室201内に残留するTEMAZガスおよびTEMAZガスの中間体を除去する。
具体的には、第1処理ガス供給管230aのバルブ231aを閉め、処理室201内へのTEMAZガスの供給を停止する。このとき、排気管250のAPCバルブ251は開いたままとし、真空ポンプ252により処理室201内を20Pa以下となるまで排気し、残留TEMAZガスおよびTEMAZガスの中間体を処理室201内から排除する。なお、不活性ガス供給管230cのバルブ231cを開けておき、マスフローコントローラ232cにより流量調整しながらパージガスとしての窒素ガスを処理室201内へ供給するようにすれば、処理室201内から残留TEMAZガスおよびTEMAZガスの中間体を排除する効果が更に高まる。
(オゾンガス供給工程(S6))
処理室201内のパージが完了したら、処理ガスとしてのオゾンガスの処理室201内への供給を開始する。
具体的には、第2処理ガス供給管230bのバルブ231bを開くことにより、マスフローコントローラ232bにより流量調整された処理ガスとしてのオゾンガスを、ガス供給路222bを介して分散板221よりも上方の空間にそれぞれ供給する。ガス供給路222bから供給されるオゾンガスは、分散板221よりも上方の空間で拡散され、ガス噴出口221aを介してウエハ200の上表面に垂直に供給される。そして、ウエハ200の上表面に供給されたオゾンガスがTEMAZガス分子の吸着層と反応することで、ウエハ200上に1原子層未満から数原子層のZr酸化膜(ZrOx膜)が形成される。ZrOx膜の形成に寄与しないオゾンガスの余剰分は、排気ガスとして排気管250から排気される。
上述したように、このようにオゾンガスを垂直に供給することで、ウエハ200の中心付近へのオゾンガスの供給が促進され、ZrOx膜の形成時間が短縮される。また、オゾンガスの供給量がウエハ200面内に渡り均一化され、ウエハ200の上表面に形成されるZrOx膜の膜厚や膜質が面内に渡り均一化される。
工程S6では、APCバルブ251の開度を、処理室201内の圧力が0.1〜400Paの範囲であって、例えば200Paに維持されるように設定する。また、オゾンガスにウエハ200を晒す時間を、例えば10〜120秒間に設定する。また、ヒータ207の温度を、TEMAZガスの供給時と同じくウエハ200の温度が180〜250℃の範囲であって、例えば230℃となるように設定する。
(パージ工程(S7))
所定時間が経過してZrOx膜が形成されたら、オゾンガスの処理室201内への供給を停止して、処理室201内に残留するオゾンガスおよび中間生成物を除去する。
具体的には、第2処理ガス供給管230bのバルブ231bを閉め、処理室201内へのオゾンガスの供給を停止する。このとき、排気管250のAPCバルブ251は開いたままとし、真空ポンプ252により処理室201内を20Pa以下となるまで排気し、残留オゾンガスおよび中間生成物を処理室201内から排除する。なお、不活性ガス供給管230dのバルブ231dを開けておき、マスフローコントローラ232dにより流量調整しながらパージガスとしての窒素ガスを処理室201内へ供給するようにすれば、処理室201内から残留オゾンガスおよび中間生成物を排除する効果が更に高まる。
(繰り返し工程(S8))
その後、上述した工程S4〜S7を1サイクルとし、このサイクルを複数回実施することにより、ウエハ200上に所望膜厚のZrOx膜を形成する。
(降温工程(S9)及び大気圧復帰工程(S10))
所望膜厚のZrOx膜の形成が完了したら、ヒータ207への通電を停止して処理室201内及びウエハ200を所定温度(例えば室温程度)にまで降温させる(S9)。また、バルブ231c,231dを開けたまま、更にAPCバルブ251の開度を調整することで、処理室201内の圧力を大気圧に復帰させる(S10)。
(ウエハ搬出工程(S11))
続いて、ボートエレベータ115によりシールキャップ219を下降させ、マニホールド209の下端を開口させるとともに、処理済のウエハ200を保持したボート220を下降させ、処理室201から引き出す(ボートアンローディング)。この際、バルブ231c,231dは開けたままとし、反応容器内に窒素ガスを常に流しておくことが好ましい。また、ウエハ搬出工程(S7)においても、真空ポンプ246による真空排気は継続させたままとし、APCバルブ251の開度を調整して処理室201内の圧力を制御することが好ましい。そして、搬出したボート220から処理済のウエハ200を取り出して(ウエハディスチャージ)、本実施形態にかかる基板処理工程を終了する。
(5)本実施形態に係る効果
本実施形態によれば、以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
(a)本実施形態によれば、処理ガスとしてのTEMAZガスを、ガス供給路222aを介して分散板221よりも上方の空間にそれぞれ供給する。ガス供給路222aから供給されるTEMAZガスは、分散板221よりも上方の空間で拡散され、ガス噴出口221aを介してウエハ200の上表面に垂直に供給される。このようにウエハ200の直上から処理ガスを供給することで、ウエハ200の中心付近へのTEMAZガスの供給が促進され、TEMAZガス分子の吸着層の形成時間を短縮でき、基板処理速度を増大させることができる。また、TEMAZガスの供給量がウエハ200面内に渡り均一化され、ウエハ200の上表面に形成される吸着層の膜厚を面内に渡り均一化でき、ウエハ200の上
表面に形成されるZrOx膜の膜厚や膜質の面内均一性を向上させることができる。
(b)本実施形態によれば、処理ガスとしてのオゾンガスを、ガス供給路222bを介して分散板221よりも上方の空間にそれぞれ供給する。ガス供給路222bから供給されるオゾンガスは、分散板221よりも上方の空間で拡散され、ガス噴出口221aを介してウエハ200の上表面に垂直に供給される。このようにウエハ200の直上から処理ガスを供給することで、ウエハ200の中心付近へのオゾンガスの供給が促進され、ZrOx膜の形成時間を短縮でき、基板処理速度を増大させることができる。また、オゾンガスの供給量がウエハ200面内に渡り均一化され、ウエハ200の上表面に形成されるZrOx膜の膜厚や膜質の面内均一性を向上させることができる。
(c)本実施形態によれば、TEMAZガスとオゾンガスとを処理室201内に別々に供給し、ガス供給路222a,222b内及びその上流側では混合させないように構成している。そのため、ガス供給路222a,222b内及びその上流側でのTEMAZガスとオゾンガスとの反応が回避され、これらの内壁への薄膜の形成を防ぐことができ、異物の発生を抑制することができる。
なお、参考までに、従来の基板処理装置の構成について図6及び図7を用いて説明する。図6は、従来の基板処理装置が備える処理炉302を例示する縦断面図である。図7は、図6に示す処理炉302の横断面図である。
図7に示すように、従来の処理炉302では、処理室301内への処理ガスの供給をウエハ200の積層方向に沿って延在されたガス供給ノズル310を用いて行っていた。具体的には、ガス供給ノズル310に複数設けられたガス供給口315から処理室301内に処理ガスを水平方向に噴射し、水平姿勢で支持したウエハ200の主面に対して平行に処理ガスを供給するようにしていた。
しかしながら、ウエハ200間の間隔が例えば6〜20mmと狭いのに対し、ウエハ200と処理室301内壁との距離が例えば50mm程度と広いことから、処理ガスがコンダクタンスの小さいウエハ200間の空間に流れずに、コンダクタンスの大きなウエハ200の外周と処理室301内壁との隙間に流れてしまうことがあった。係る様子を図7に示す。その結果、ウエハ200の中心付近まで処理ガスが流れず、成膜速度が低下してしまう場合があった。また、ウエハ200の外周付近と中心付近とで処理ガスの供給量に差異が生じてしまい、基板処理の面内均一性が低下してしまう場合があった。例えば、ウエハ200の外周付近に形成される薄膜が、ウエハ200の中心付近に形成される薄膜に比べて厚くなってしまう場合があった。
<本発明の他の実施形態>
以上、本発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、上述の実施形態では、TEMAZガスとオゾンガスとをそれぞれウエハ200の上表面に対して水築に供給するようにしたが、本発明は係る形態に限定されず、これらのガスのうちいずれか一方のみを垂直供給するようにしてもよい。
また、例えば、本発明は、Zr酸化膜(ZrOx)膜以外の膜、すなわちSi窒化膜(SiN膜)、Si酸化膜(SiO膜)、Hf酸化膜(HfOx)、AI酸化膜、Ti酸化膜、Ta酸化膜、Ru酸化膜、lr酸化膜など)を形成する場合にも適用可能である。
また、処理ガスとしては、TEMAZガスに限らず、例えばテトラキスエチルメチルア
ミノハフニウム(Hf[NCH;TEHAH)を気化させたTEMAHガスなどの他の有機金属液体原料を気化させたガスを使用することができる。また、酸化ガスとしては、オゾン(O)に限定せず、他の酸素含有ガスを用いることも可能である。
また、ウエハ200上に形成する薄膜の種類によっては、処理室201内に供給する処理ガスとして、常温で液体である原料を気化器242によって気化させて得られるガスの他、常温で気体であるガスを用いることが出来る。係る場合、液体原料供給源、液体マスフローコントローラ241a、気化器242の代わりに、原料ガス供給源やマスフローコントローラ(共に図示しない)を設けることとしても良い。
<本発明の好ましい態様>
次に、本発明の好ましい態様を付記する。
本発明の一態様によれば、
複数の基板を水平姿勢で所定の間隔で多段に積層して収容する処理室と、
前記処理室内に処理ガスを供給する処理ガス供給系と、を有し、
前記処理ガス供給系は、前記基板の上表面に対してそれぞれ垂直に処理ガスを供給するように構成されている
基板処理装置が提供される。
好ましくは、
前記処理ガス供給系は、
前記基板の上方に水平姿勢でそれぞれ設けられた複数の分散板と、
前記分散板よりも上方の空間にそれぞれ処理ガスを供給するガス供給路と、を備え、
前記ガス供給路を介して前記分散板よりも上方の空間に処理ガスをそれぞれ供給することで、前記分散板に開設されたガス噴出口を介して前記基板の上表面に垂直に処理ガスを供給するように構成されている。
また好ましくは、
前記基板をそれぞれ下方から支持する複数の支持部材、前記支持部材を水平姿勢で所定の間隔で多段に保持する柱状部材、及び前記柱状部材を立設するように保持する一対の端板を備えた基板保持具と、
前記処理室を下方から封止する真空気密板と、を有し、
前記処理ガス供給系が備える分散板は、前記基板の上方に水平姿勢でそれぞれ設けられ、
前記処理ガス供給系が備えるガス供給路は、前記真空気密板、前記底板及び前記柱状部材の内部を連通するように設けられている。
また好ましくは、
前記基板と前記基板の上方に設けられた支持部材との間の空間は、前記分散板によって上下に区画されており、
前記ガス供給路は、前記分散板よりも上方の空間に処理ガスを供給する。
また好ましくは、
積層された前記基板間の空間は、前記分散板によって上下に区画されている。
本発明の他の態様によれば、
処理室の中に処理対象の基板を多段に等間隔に積載して加熱しながら処理する基板処理装置において、各基板の上側に処理ガスを均一に供給する分散板が複数設けられている基板処理装置が提供される。
好ましくは、
前記分散板が前記基板の上方にそれぞれ設けられている。
また好ましくは、
前記基板を水平姿勢で所定の間隔で多段に積層して保持する柱状部材と、前記柱状部材を立設するように保持する底板と、を備える基板保持具を有し、
前記分散板は、前記柱状部材によって前記基板の上方に水平姿勢でそれぞれ保持され、
前記分散板、前記柱状部材及び前記底板が、誘電体材料によって構成されると共に、一体物として互いに連結されている。
また好ましくは、
前記処理室を下方から封止する真空気密板を有し、
前記真空気密板、前記底板及び前記柱状部材の内部を連通するようにガス供給路が設けられ、
処理ガスは、前記ガス供給路を介して前記分散板よりも上方の空間にそれぞれ供給され、前記分散板に開設されたガス噴出口を介して前記基板の上表面に垂直に供給される。
101 基板処理装置
200 ウエハ(基板)
201 処理室
220 ボート(基板保持具)
221 分散板
221a ガス噴出口
222a ガス供給路
222b ガス供給路

Claims (1)

  1. 複数の基板を水平姿勢で所定の間隔で多段に積層して収容する処理室と、
    前記処理室内に処理ガスを供給する処理ガス供給系と、を有し、
    前記処理ガス供給系は、前記基板の上表面に対してそれぞれ垂直に処理ガスを供給するように構成されている
    ことを特徴とする基板処理装置。
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