JP2005021074A - 画像処理計数方法と画像処理計数装置 - Google Patents
画像処理計数方法と画像処理計数装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005021074A JP2005021074A JP2003189587A JP2003189587A JP2005021074A JP 2005021074 A JP2005021074 A JP 2005021074A JP 2003189587 A JP2003189587 A JP 2003189587A JP 2003189587 A JP2003189587 A JP 2003189587A JP 2005021074 A JP2005021074 A JP 2005021074A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive sheet
- insects
- image processing
- image
- moving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000012545 processing Methods 0.000 title claims abstract description 29
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 20
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 claims abstract description 71
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 claims abstract description 71
- 241000238631 Hexapoda Species 0.000 claims abstract description 70
- 239000004820 Pressure-sensitive adhesive Substances 0.000 claims description 7
- 238000005507 spraying Methods 0.000 claims description 5
- 238000010191 image analysis Methods 0.000 claims description 4
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 claims description 3
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 claims 2
- 238000007664 blowing Methods 0.000 claims 1
- 239000003016 pheromone Substances 0.000 abstract description 10
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 abstract description 9
- 230000009286 beneficial effect Effects 0.000 abstract description 7
- 239000003905 agrochemical Substances 0.000 abstract description 6
- 241000607479 Yersinia pestis Species 0.000 description 21
- 241000131091 Lucanus cervus Species 0.000 description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 6
- 235000009024 Ceanothus sanguineus Nutrition 0.000 description 5
- 240000003553 Leptospermum scoparium Species 0.000 description 5
- 235000015459 Lycium barbarum Nutrition 0.000 description 5
- 201000010099 disease Diseases 0.000 description 4
- 208000037265 diseases, disorders, signs and symptoms Diseases 0.000 description 4
- 238000005286 illumination Methods 0.000 description 4
- 239000000575 pesticide Substances 0.000 description 4
- 238000011160 research Methods 0.000 description 4
- 244000269722 Thea sinensis Species 0.000 description 3
- 238000011161 development Methods 0.000 description 3
- 230000018109 developmental process Effects 0.000 description 3
- 241000255777 Lepidoptera Species 0.000 description 2
- 241000131077 Lucanidae Species 0.000 description 2
- 235000006468 Thea sinensis Nutrition 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 239000007921 spray Substances 0.000 description 2
- 244000025254 Cannabis sativa Species 0.000 description 1
- 241001672694 Citrus reticulata Species 0.000 description 1
- 241000258937 Hemiptera Species 0.000 description 1
- 241000282412 Homo Species 0.000 description 1
- 240000007594 Oryza sativa Species 0.000 description 1
- 235000007164 Oryza sativa Nutrition 0.000 description 1
- 241001414989 Thysanoptera Species 0.000 description 1
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 1
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 1
- 230000002079 cooperative effect Effects 0.000 description 1
- 235000013399 edible fruits Nutrition 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000012447 hatching Effects 0.000 description 1
- 210000003128 head Anatomy 0.000 description 1
- 238000003703 image analysis method Methods 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 238000003672 processing method Methods 0.000 description 1
- 235000009566 rice Nutrition 0.000 description 1
- 241000894007 species Species 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- 235000013311 vegetables Nutrition 0.000 description 1
- 230000000007 visual effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Catching Or Destruction (AREA)
Abstract
【課題】農薬削減のためには、薬剤による防除と天敵による防除を兼ね合わせた防除体系が合理的であるが、農作物中にどれほどの害虫、益虫が生息しているかの計測が出来ていなかった。また、フェロモン剤のない虫は誘引できず、ライトでの誘引は農作物に関与しない余りにも多くの虫が一晩に飛来し、粘着シートを一晩で覆ってしまい、画像処理での識別計数は不可能であった。
【解決手段】粘着シートの粘着面に農作物近辺より吸引した空気を吹き付けて、虫が吹き付けられた粘着シート部分を撮影し、コンピュータを用いて撮影された画像を解析し、虫の捕獲数を数える画像処理計数方法である。
【選択図】 図1
【解決手段】粘着シートの粘着面に農作物近辺より吸引した空気を吹き付けて、虫が吹き付けられた粘着シート部分を撮影し、コンピュータを用いて撮影された画像を解析し、虫の捕獲数を数える画像処理計数方法である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
農作物に寄生する虫の発生量を調べ、農作物の栽培指針を得るための農業技術分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
農業技術分野における、虫を画像にて識別する従来の技術には、下記のものがある。正常な農作物を最初に撮影記憶しておき、次に病気や害虫に侵された農作物の上を跨ぎ正常、不正常の差で病気、害虫を発見し、併せて農薬の散布まで行う病害検出・防除機(例えば、特許文献1)や、フェロモン剤かライトで誘引し、CCDカメラかビデオカメラで撮影をして画像を管理者が見て目視判断をする装置(例えば、特許文献2)や、単体の1枚ずつの粘着シートを農作物(みかん)の枝にぶらさげて、定期的に人力で回収し、XYプロッターに取り付けられたデジタルカメラにて撮影し、害虫チャノキイロアザミウマの計数する試み(例えば、非特許文献1、2、3)や、フェロモン剤で誘引した害虫を粘着板にて捕獲し、画像処理により識別計数するシステム(例えば、非特許文献4)などがある。
【0003】
国内には約8,000種類前後の昆虫が生息し、名前が付けられているものが約5,000種類であり、一部の専門家によると、総数は1万種類に上るともいわれている。これらの昆虫には、害虫もいれば、害虫の天敵となる益虫も数多く生息して自然形態が保たれている。農薬の種類も、各昆虫に対して農林水産省が現在約5,000種類の農薬を認可している。特許文献1のように、跨いで撮影し画像から昆虫の種類を判読し農薬を散布することは不可能であり、益虫まで殺してしまったり、画像から昆虫や作物病名の判断をすることは出来ず、普及に至っていない。
【0004】
フェロモン剤は現在国内で販売許可が出ている種類が28種類あり、内訳は水稲・野菜関係10種、茶3種、果樹7種、芝・その他8種であるが、芝・その他8種以外は全てが鱗翅目科の虫が対象である。鱗翅目科の虫は、捕獲時に大量の鱗粉を撒き散らし、撮影するカメラのレンズがたちどころに曇ってしまう。また、ライトでの誘引は昔ながらの誘蛾灯方式で、昆虫は無差別に誘引される。CCDカメラやビデオでの画像にて、8,000種類の虫を識別する事は不可能である。名前のない昆虫が数多くおり、専門家でも画像で識別できる虫はほんの一握りである。従って、特許文献2は普及に至っていない。
【0005】
非特許文献1、2、3では高精度の値が得られているが、実験室での計数と粘着シートの入れ替えを人間が行わなければならない方法であり、今日も普及に至っていない。非特許文献4のフェロモン剤で誘引する虫は28種類に限定されるので、画像判断の閾値(しきいち)の絞込みなどからして、実現可能である。しかし、フェロモン剤で害虫を誘引し計数する方法においては、画像ではなく他の方法の光電センサーや電撃パルスカウント方式で既に実用化されて、国内約200ヶ所で実用化されている。実用化では、計測値は無線にて収集され、各地の農業協同組合で農薬散布の指針とされている。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−424号公報
【特許文献2】
特開2001−45945号公報
【非特許文献1】
静岡県沼津工業技術センター研究報告第2号「難防除微小害虫の高速無人計数装置の開発に関する研究(第1報)」
【非特許文献2】
静岡県沼津工業技術センター研究報告第3号「難防除微小害虫の高速無人計数装置の開発に関する研究(第2報)」
【非特許文献3】
静岡県沼津工業技術センター研究報告第4号「難防除微小害虫の高速無人計数装置の開発に関する研究(第3報)」
【非特許文献4】
2003年北海道立工業試験場技術支援成果事例集
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術では下記の2つの課題があった。1つ目として、対象の虫を害虫と定めてきているが、天敵類の益虫の数を掴む方法が自動化されていなかった。農薬削減のためには、薬剤による防除と天敵による防除を兼ね合わせた防除体系が合理的であるが、農作物中にどれほどの害虫、益虫が生息しているかの計測が出来ていなかった。
【0008】
2つ目は、害虫誘引にフェロモン剤やライトを用いていることであり、国内で入手出来るフェロモン剤28種類は8,000余種類の昆虫類に対して余りにも僅かであり、フェロモン剤のない虫は誘引できないのが課題であった。また、ライトでの誘引は農作物に関与しない余りにも多くの虫が一晩に飛来し、粘着シートを一晩で覆ってしまい、画像処理での識別計数は不可能であった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の手段は、粘着シートの粘着面に農作物近辺より吸引した空気を吹き付けて、虫が吹き付けられた粘着シート部分を撮影し、コンピュータを用いて撮影された画像を解析し、虫の捕獲数を数える画像処理計数方法である。
【0010】
第2の手段は、粘着シートの粘着面に農作物近辺より吸引した空気を吹き付けて、虫が吹き付けられた粘着シート部分の先頭を撮影位置へ移動し、撮影手段を粘着シートの幅方向へあらかじめ定めた距離ずつ移動しながら撮影し、幅方向の撮影後、あらかじめ定めた距離ずつ粘着シートを長手方向に移動して、再度幅方向の撮影をすることを繰り返し、コンピュータを用いて撮影された画像を解析し、虫の捕獲数を数える画像処理計数方法である。
【0011】
カメラの他の移動方法として、第3の手段は、粘着シートの粘着面に、農作物近辺より吸引した風を吹き付けて、虫が吹き付けられた粘着シート部分全体を撮影位置に移動し、撮影手段を粘着シートの幅方向及び長手方向にそれぞれ任意の距離を移動して撮影し、コンピュータを用いて撮影された画像を解析し、虫の捕獲数を数える画像処理計数方法である。
【0012】
取り込み記憶された画像は次の解析処理工程にて対象の虫か否かを判断するが、第4の手段は、解析に必要な各種閾値を虫の種類毎に持たせ、複数の虫の計数をする画像処理計数方法である。
【0013】
第5の手段は、粘着シートに付着した虫の画像が用意された閾値内に入らず、対象外の虫であると判読したときに、その虫の画像に対して後に閾値を付加することで画像解析値と虫の名前を関連づけ、新たな虫を計数する画像処理計数方法である。
【0014】
第6の手段は、画像処理計数装置をロール状の粘着シートを装填するローラと、巻き取りローラと、誘導するローラと、巻き取りローラを駆動する駆動手段と、農作物近辺の空気を吸引して粘着面に吹き付けるファンと、吹き付け後の粘着シートの画像を撮影する撮影手段と、撮影した画像を解析し、粘着シートに付着した虫を計数するコンピュータとより構成する。
【0015】
第7の手段は、第6の手段の撮影手段を粘着シートの幅方向に移動するための移動手段を設ける。
【0016】
第8の手段は、第6または7の手段の撮影手段を粘着シートの長手方向に移動するための移動手段を設ける。
【0017】
第9の手段は、第6、7または8の手段にあらかじめ定めた長さの粘着シートを巻き取るために、移動距離の測定手段を設ける。
【0018】
剥離紙の処理に関して、第10の手段は、第6、7、8または9の手段の粘着シートの粘着面より剥がした剥離紙を、粘着シート面の反対側を経由して再び巻き取りローラの粘着面に挟み込む。
【0019】
【発明の実施の形態】
農作物の中の永年作物である茶樹の害虫において実施した例を記載する。茶樹には、20種類の害虫が上げられている(静岡県病害虫防除所発行、農作物病害虫診断ガイドブック参照)。8,000余種の虫類の中で、茶樹に生息するクワシロカイガラムシは難敵害虫であり、長年にわたり大きな被害が出されてきた。クワシロカイガラムシは、フェロモン剤で誘引できない、ライトで誘引できない、虫の大きさが0.2mmと肉眼の確認が難しい、防除適期が約5日間と極めて短いので発生状況をできるだけ早く農家に知らせねばならないなど、多くの課題があった。そこで、本実施例において対象の虫として選択し、クワシロカイガラムシの孵化幼虫の捕獲及び判読を試みた。孵化盛期を知ることが防除の上で最も大切な事柄である。本実施例について、図面を参照して説明する。
【0020】
1は新品の粘着シート収納軸であり、ロール状の粘着シート11を装填する。粘着シート11は20cm巾15m巻きを用いる。2はガイド、3、4、5はローラであり、粘着シート11を誘導する。6は巻き取りローラであり、ガイド2、ローラ3、4、5によって誘導された粘着シート11を巻き取っている。引き出された粘着シート11は、ローラ3を経て垂直に20cm立ち上がり、ローラ4を経て水平に移動し、ローラ5を経て巻き取りローラ6へと達する。駆動手段であるモータ14を巻き取りローラ6に取り付け、巻き取りローラ6を駆動軸として粘着シート11を引き出す。本実施例では、駆動手段としてモータ14を用いたが、巻き取りローラ6を回転することが出来るアクチュエータならば、他のものでもよい。15は回転計であり、ローラ4の回転を検出して粘着シート11の移動距離の基準としている。
【0021】
7は剥離紙用ローラであり、粘着シート11の粘着面に添えられている剥離紙12をローラ3の下で粘着シート11と上下に剥がし、剥離紙12を剥離紙用ローラ7で誘導し、ローラ1下を経由して巻き取りローラ6の粘着面に挟み込む。これにより、巻き取られた粘着シート11には再び剥離紙が付着しており、使用後の粘着シート11の検証が容易に出来る。粘着シート11と剥離紙12が剥がれる位置は、剥離紙用ローラ7との角度が約90度になるところがよい。
【0022】
ローラ4とローラ5の間の粘着シート11の上に撮影手段であるCCDカメラ10を設置する。ローラ4とローラ5の間の粘着シート11の下に透明板8を設け、その下には照明灯9を設ける。照明灯9は高周波点灯蛍光灯が望ましく、LEDランプや安定している照明などでもよい。透明板8は、光を多量に取り入れ、色を判別しやすくするために設ける。CCDカメラ10の幅方向への移動手段としてモータ13を用い、CCDカメラ10を約3mmずつ移動させる。移動手段は、モータ13だけでなくシリンダー等の他のアクチュエータでもよい。撮影手段は、本実施例ではCCDカメラを用いるが、その他の撮像管カメラなどの画像を記録できるものならばよい。
【0023】
16はファンであり、虫(本実施例ではクワシロカイガラムシ)を強制的に吸い込み、吸い込んだ空気は、ローラ3とローラ4の間の垂直面に吹き付ける。
【0024】
以上のような画像処理計数装置を、クワシロカイガラムシの雌が生息する可能性がある茶樹20の傍らに、設置する。茶樹20の中へ直径約100mmのホース17を引き込み、茶樹20の内部の空気を吸引する。
【0025】
次に、本実施例の画像処理計数装置の動作を説明する。まず、手動により粘着シート11を粘着シート収納軸1に装填する。ファン16を駆動して、約24時間吸引し続け、深夜24時に達するとファン16を停止する。その後、吹き付け面の上端をCCDカメラ10の直下まで移動する。CCDカメラ10を一方の端で撮影し、モータ13により約3mm移動した後撮影し、再び約3mm移動した後撮影することを繰り返す。クワシロカイガラムシの幼虫は0.2mmと小さく、カメラレンズ倍率は60倍とし、1画面が縦横約3mmの範囲を撮影した。横移動は図4のように、両端を除いて約3mm間隔で約50回の撮影を繰り返した。CCDカメラ10が他方の端まで撮影し終わると、モータ14を駆動させて約9mmの巻取り移動を行い、再びCCDカメラ10を一方の端から他方の端まで撮影と移動を繰り返す。約20行の繰り返しにて約1,000枚の画面を撮影する。
【0026】
虫の付着面積は約20cm×約20cmであり、約3mm間隔で撮影すれば、4,300余の画面数となるが、画像処理時間の関係で1日の画面数を約1,000画面とした。撮影された画像を1枚撮影する度にコンピュータへ逐次送信し、直ちに画像解析に入り、クワシロカイガラムシの孵化幼虫が何匹付着しているかの計数をする。約1,000枚の処理時間は約55分間を要する。画像を解析処理して計数するコンピュータは、数十メートル離れたところへ置いて、有線または無線のネットワーク(図10、11参照)によって画像を転送してもよいし、装置内へCPUを組み込み、日付毎の捕獲数の表示をすることも可能である。
【0027】
次に、コンピュータでの画像解析の方法について説明する。本実施例で用いたCCDカメラ10の1画面の画素数は307,200画素である。1画素はRGB(赤、緑、青)の256階調から成り立ち、一般的な処理方法であり、RGB値から図5の如く輝度、色差信号1、色差信号2、面積、円形度に変換して用意された閾値と比較をし、クワシロカイガラムシか否かの判断を行なう。RGBからの変換は一般的な下記のような演算を用いる。
輝度=Y、色差信号1=C1、色差信号2=C2、面積=A、円形度=E
Y=0.3R+0.59G+0.11B。
C1=R−Y=0.7R−0.59G−0.11B。
C2=B−Y=−0.3R−0.59G+0.89B。
Aは、各画素が上記Y,C1,C2の閾値以内で連続して幾つ存在するかの値。Eは、真円を1.0としY,C1,C2の閾値以内で境界部を追跡し求めた円形度である。閾値としては、1,000倍してある。
【0028】
上記実施例では、撮影中の長手方向の移動を、粘着シートを巻き取り移動させることで行ったが、撮影手段であるCCDカメラをモータ、シリンダー等のアクチュエータで幅方向だけでなく長手方向にも移動させてもよい。
【0029】
こうして得られた計測値が図6である。見出し欄のPC計数は上記閾値にてパソコンが数えた数である。PC計数画像内はPC計数した画面を人間が目視して目的の害虫であるか否か判断した数である。全画像約1,000枚は1日に撮影された全ての画像を人間が目視した数である。
【0030】
図7は図6をグラフ化したものである。多少の誤差はあるものの高精度に計数していることが解る。クワシロカイガラムシの発生ピークが5月18日であることが掴めている。
【0031】
図8は5月18日の撮影画面の一つで、PC計数は10匹であり、目視でも10匹である。画面淵に半欠けが3つ数えられるがこの画像は計数されていない。図9も同じく5月18日の撮影画面の一つで、PC計数は9匹であるが目視では11匹である。×印左上の二つの画像は周囲がぼやけているために計数されていない。以上のように目視と多少の誤差が生じるが、目的性能は充分発揮されていることが解る。
【0032】
クワシロカイガラムシでの実施例を記載したが、今後、図6の閾値を変更することで、クワシロカイガラムシのみならず他の害虫や益虫等の各種の虫を計数することが可能である。また、目的以外の虫が捕獲されて、その画像に対して後に虫の名前を付加することで、画像解析値と虫の名を関連づけ、新たな昆虫名で計数される学習機能を備えることも可能である。
【0033】
【発明の効果】
益虫等各種の虫の発生量を無人で観察でき、生態研究等での活用もできる。専門家でなくても適切な害虫防除情報を発することが出来、農薬散布量の軽減に役立つ。また、虫の発生の傾向を知ることで、効率的な農薬散布をすることが出来、農作物の品質、収穫量等を上げることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の画像処理計測装置の斜視図。
【図2】図1を後ろから見た一部詳細図。
【図3】図1の正面概念図。
【図4】粘着シートの撮影範囲を示した図。
【図5】閾値を示した図。
【図6】実施計数表を示した図。
【図7】図6をグラフ化した図。
【図8】撮影画像例1を示した図。
【図9】撮影画像例2を示した図。
【図10】ネットワークの例1の概念図。
【図11】ネットワークの例2の概念図。
【符号の説明】
1 粘着シート収納軸
2 ガイド
3 ローラ
4 ローラ
5 ローラ
6 巻き取りローラ
7 剥離紙用ローラ
8 透明板
9 照明灯
10 CCDカメラ
11 粘着シート
12 剥離紙
13 モータ
14 モータ
15 回転計
16 ファン
17 ホース
18 フレーム
19 制御手段
20 茶樹
21 虫
35 建物
36 コンピュータ
40 LANケーブル
42 無線機
43 無線機
【産業上の利用分野】
農作物に寄生する虫の発生量を調べ、農作物の栽培指針を得るための農業技術分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
農業技術分野における、虫を画像にて識別する従来の技術には、下記のものがある。正常な農作物を最初に撮影記憶しておき、次に病気や害虫に侵された農作物の上を跨ぎ正常、不正常の差で病気、害虫を発見し、併せて農薬の散布まで行う病害検出・防除機(例えば、特許文献1)や、フェロモン剤かライトで誘引し、CCDカメラかビデオカメラで撮影をして画像を管理者が見て目視判断をする装置(例えば、特許文献2)や、単体の1枚ずつの粘着シートを農作物(みかん)の枝にぶらさげて、定期的に人力で回収し、XYプロッターに取り付けられたデジタルカメラにて撮影し、害虫チャノキイロアザミウマの計数する試み(例えば、非特許文献1、2、3)や、フェロモン剤で誘引した害虫を粘着板にて捕獲し、画像処理により識別計数するシステム(例えば、非特許文献4)などがある。
【0003】
国内には約8,000種類前後の昆虫が生息し、名前が付けられているものが約5,000種類であり、一部の専門家によると、総数は1万種類に上るともいわれている。これらの昆虫には、害虫もいれば、害虫の天敵となる益虫も数多く生息して自然形態が保たれている。農薬の種類も、各昆虫に対して農林水産省が現在約5,000種類の農薬を認可している。特許文献1のように、跨いで撮影し画像から昆虫の種類を判読し農薬を散布することは不可能であり、益虫まで殺してしまったり、画像から昆虫や作物病名の判断をすることは出来ず、普及に至っていない。
【0004】
フェロモン剤は現在国内で販売許可が出ている種類が28種類あり、内訳は水稲・野菜関係10種、茶3種、果樹7種、芝・その他8種であるが、芝・その他8種以外は全てが鱗翅目科の虫が対象である。鱗翅目科の虫は、捕獲時に大量の鱗粉を撒き散らし、撮影するカメラのレンズがたちどころに曇ってしまう。また、ライトでの誘引は昔ながらの誘蛾灯方式で、昆虫は無差別に誘引される。CCDカメラやビデオでの画像にて、8,000種類の虫を識別する事は不可能である。名前のない昆虫が数多くおり、専門家でも画像で識別できる虫はほんの一握りである。従って、特許文献2は普及に至っていない。
【0005】
非特許文献1、2、3では高精度の値が得られているが、実験室での計数と粘着シートの入れ替えを人間が行わなければならない方法であり、今日も普及に至っていない。非特許文献4のフェロモン剤で誘引する虫は28種類に限定されるので、画像判断の閾値(しきいち)の絞込みなどからして、実現可能である。しかし、フェロモン剤で害虫を誘引し計数する方法においては、画像ではなく他の方法の光電センサーや電撃パルスカウント方式で既に実用化されて、国内約200ヶ所で実用化されている。実用化では、計測値は無線にて収集され、各地の農業協同組合で農薬散布の指針とされている。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−424号公報
【特許文献2】
特開2001−45945号公報
【非特許文献1】
静岡県沼津工業技術センター研究報告第2号「難防除微小害虫の高速無人計数装置の開発に関する研究(第1報)」
【非特許文献2】
静岡県沼津工業技術センター研究報告第3号「難防除微小害虫の高速無人計数装置の開発に関する研究(第2報)」
【非特許文献3】
静岡県沼津工業技術センター研究報告第4号「難防除微小害虫の高速無人計数装置の開発に関する研究(第3報)」
【非特許文献4】
2003年北海道立工業試験場技術支援成果事例集
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術では下記の2つの課題があった。1つ目として、対象の虫を害虫と定めてきているが、天敵類の益虫の数を掴む方法が自動化されていなかった。農薬削減のためには、薬剤による防除と天敵による防除を兼ね合わせた防除体系が合理的であるが、農作物中にどれほどの害虫、益虫が生息しているかの計測が出来ていなかった。
【0008】
2つ目は、害虫誘引にフェロモン剤やライトを用いていることであり、国内で入手出来るフェロモン剤28種類は8,000余種類の昆虫類に対して余りにも僅かであり、フェロモン剤のない虫は誘引できないのが課題であった。また、ライトでの誘引は農作物に関与しない余りにも多くの虫が一晩に飛来し、粘着シートを一晩で覆ってしまい、画像処理での識別計数は不可能であった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の手段は、粘着シートの粘着面に農作物近辺より吸引した空気を吹き付けて、虫が吹き付けられた粘着シート部分を撮影し、コンピュータを用いて撮影された画像を解析し、虫の捕獲数を数える画像処理計数方法である。
【0010】
第2の手段は、粘着シートの粘着面に農作物近辺より吸引した空気を吹き付けて、虫が吹き付けられた粘着シート部分の先頭を撮影位置へ移動し、撮影手段を粘着シートの幅方向へあらかじめ定めた距離ずつ移動しながら撮影し、幅方向の撮影後、あらかじめ定めた距離ずつ粘着シートを長手方向に移動して、再度幅方向の撮影をすることを繰り返し、コンピュータを用いて撮影された画像を解析し、虫の捕獲数を数える画像処理計数方法である。
【0011】
カメラの他の移動方法として、第3の手段は、粘着シートの粘着面に、農作物近辺より吸引した風を吹き付けて、虫が吹き付けられた粘着シート部分全体を撮影位置に移動し、撮影手段を粘着シートの幅方向及び長手方向にそれぞれ任意の距離を移動して撮影し、コンピュータを用いて撮影された画像を解析し、虫の捕獲数を数える画像処理計数方法である。
【0012】
取り込み記憶された画像は次の解析処理工程にて対象の虫か否かを判断するが、第4の手段は、解析に必要な各種閾値を虫の種類毎に持たせ、複数の虫の計数をする画像処理計数方法である。
【0013】
第5の手段は、粘着シートに付着した虫の画像が用意された閾値内に入らず、対象外の虫であると判読したときに、その虫の画像に対して後に閾値を付加することで画像解析値と虫の名前を関連づけ、新たな虫を計数する画像処理計数方法である。
【0014】
第6の手段は、画像処理計数装置をロール状の粘着シートを装填するローラと、巻き取りローラと、誘導するローラと、巻き取りローラを駆動する駆動手段と、農作物近辺の空気を吸引して粘着面に吹き付けるファンと、吹き付け後の粘着シートの画像を撮影する撮影手段と、撮影した画像を解析し、粘着シートに付着した虫を計数するコンピュータとより構成する。
【0015】
第7の手段は、第6の手段の撮影手段を粘着シートの幅方向に移動するための移動手段を設ける。
【0016】
第8の手段は、第6または7の手段の撮影手段を粘着シートの長手方向に移動するための移動手段を設ける。
【0017】
第9の手段は、第6、7または8の手段にあらかじめ定めた長さの粘着シートを巻き取るために、移動距離の測定手段を設ける。
【0018】
剥離紙の処理に関して、第10の手段は、第6、7、8または9の手段の粘着シートの粘着面より剥がした剥離紙を、粘着シート面の反対側を経由して再び巻き取りローラの粘着面に挟み込む。
【0019】
【発明の実施の形態】
農作物の中の永年作物である茶樹の害虫において実施した例を記載する。茶樹には、20種類の害虫が上げられている(静岡県病害虫防除所発行、農作物病害虫診断ガイドブック参照)。8,000余種の虫類の中で、茶樹に生息するクワシロカイガラムシは難敵害虫であり、長年にわたり大きな被害が出されてきた。クワシロカイガラムシは、フェロモン剤で誘引できない、ライトで誘引できない、虫の大きさが0.2mmと肉眼の確認が難しい、防除適期が約5日間と極めて短いので発生状況をできるだけ早く農家に知らせねばならないなど、多くの課題があった。そこで、本実施例において対象の虫として選択し、クワシロカイガラムシの孵化幼虫の捕獲及び判読を試みた。孵化盛期を知ることが防除の上で最も大切な事柄である。本実施例について、図面を参照して説明する。
【0020】
1は新品の粘着シート収納軸であり、ロール状の粘着シート11を装填する。粘着シート11は20cm巾15m巻きを用いる。2はガイド、3、4、5はローラであり、粘着シート11を誘導する。6は巻き取りローラであり、ガイド2、ローラ3、4、5によって誘導された粘着シート11を巻き取っている。引き出された粘着シート11は、ローラ3を経て垂直に20cm立ち上がり、ローラ4を経て水平に移動し、ローラ5を経て巻き取りローラ6へと達する。駆動手段であるモータ14を巻き取りローラ6に取り付け、巻き取りローラ6を駆動軸として粘着シート11を引き出す。本実施例では、駆動手段としてモータ14を用いたが、巻き取りローラ6を回転することが出来るアクチュエータならば、他のものでもよい。15は回転計であり、ローラ4の回転を検出して粘着シート11の移動距離の基準としている。
【0021】
7は剥離紙用ローラであり、粘着シート11の粘着面に添えられている剥離紙12をローラ3の下で粘着シート11と上下に剥がし、剥離紙12を剥離紙用ローラ7で誘導し、ローラ1下を経由して巻き取りローラ6の粘着面に挟み込む。これにより、巻き取られた粘着シート11には再び剥離紙が付着しており、使用後の粘着シート11の検証が容易に出来る。粘着シート11と剥離紙12が剥がれる位置は、剥離紙用ローラ7との角度が約90度になるところがよい。
【0022】
ローラ4とローラ5の間の粘着シート11の上に撮影手段であるCCDカメラ10を設置する。ローラ4とローラ5の間の粘着シート11の下に透明板8を設け、その下には照明灯9を設ける。照明灯9は高周波点灯蛍光灯が望ましく、LEDランプや安定している照明などでもよい。透明板8は、光を多量に取り入れ、色を判別しやすくするために設ける。CCDカメラ10の幅方向への移動手段としてモータ13を用い、CCDカメラ10を約3mmずつ移動させる。移動手段は、モータ13だけでなくシリンダー等の他のアクチュエータでもよい。撮影手段は、本実施例ではCCDカメラを用いるが、その他の撮像管カメラなどの画像を記録できるものならばよい。
【0023】
16はファンであり、虫(本実施例ではクワシロカイガラムシ)を強制的に吸い込み、吸い込んだ空気は、ローラ3とローラ4の間の垂直面に吹き付ける。
【0024】
以上のような画像処理計数装置を、クワシロカイガラムシの雌が生息する可能性がある茶樹20の傍らに、設置する。茶樹20の中へ直径約100mmのホース17を引き込み、茶樹20の内部の空気を吸引する。
【0025】
次に、本実施例の画像処理計数装置の動作を説明する。まず、手動により粘着シート11を粘着シート収納軸1に装填する。ファン16を駆動して、約24時間吸引し続け、深夜24時に達するとファン16を停止する。その後、吹き付け面の上端をCCDカメラ10の直下まで移動する。CCDカメラ10を一方の端で撮影し、モータ13により約3mm移動した後撮影し、再び約3mm移動した後撮影することを繰り返す。クワシロカイガラムシの幼虫は0.2mmと小さく、カメラレンズ倍率は60倍とし、1画面が縦横約3mmの範囲を撮影した。横移動は図4のように、両端を除いて約3mm間隔で約50回の撮影を繰り返した。CCDカメラ10が他方の端まで撮影し終わると、モータ14を駆動させて約9mmの巻取り移動を行い、再びCCDカメラ10を一方の端から他方の端まで撮影と移動を繰り返す。約20行の繰り返しにて約1,000枚の画面を撮影する。
【0026】
虫の付着面積は約20cm×約20cmであり、約3mm間隔で撮影すれば、4,300余の画面数となるが、画像処理時間の関係で1日の画面数を約1,000画面とした。撮影された画像を1枚撮影する度にコンピュータへ逐次送信し、直ちに画像解析に入り、クワシロカイガラムシの孵化幼虫が何匹付着しているかの計数をする。約1,000枚の処理時間は約55分間を要する。画像を解析処理して計数するコンピュータは、数十メートル離れたところへ置いて、有線または無線のネットワーク(図10、11参照)によって画像を転送してもよいし、装置内へCPUを組み込み、日付毎の捕獲数の表示をすることも可能である。
【0027】
次に、コンピュータでの画像解析の方法について説明する。本実施例で用いたCCDカメラ10の1画面の画素数は307,200画素である。1画素はRGB(赤、緑、青)の256階調から成り立ち、一般的な処理方法であり、RGB値から図5の如く輝度、色差信号1、色差信号2、面積、円形度に変換して用意された閾値と比較をし、クワシロカイガラムシか否かの判断を行なう。RGBからの変換は一般的な下記のような演算を用いる。
輝度=Y、色差信号1=C1、色差信号2=C2、面積=A、円形度=E
Y=0.3R+0.59G+0.11B。
C1=R−Y=0.7R−0.59G−0.11B。
C2=B−Y=−0.3R−0.59G+0.89B。
Aは、各画素が上記Y,C1,C2の閾値以内で連続して幾つ存在するかの値。Eは、真円を1.0としY,C1,C2の閾値以内で境界部を追跡し求めた円形度である。閾値としては、1,000倍してある。
【0028】
上記実施例では、撮影中の長手方向の移動を、粘着シートを巻き取り移動させることで行ったが、撮影手段であるCCDカメラをモータ、シリンダー等のアクチュエータで幅方向だけでなく長手方向にも移動させてもよい。
【0029】
こうして得られた計測値が図6である。見出し欄のPC計数は上記閾値にてパソコンが数えた数である。PC計数画像内はPC計数した画面を人間が目視して目的の害虫であるか否か判断した数である。全画像約1,000枚は1日に撮影された全ての画像を人間が目視した数である。
【0030】
図7は図6をグラフ化したものである。多少の誤差はあるものの高精度に計数していることが解る。クワシロカイガラムシの発生ピークが5月18日であることが掴めている。
【0031】
図8は5月18日の撮影画面の一つで、PC計数は10匹であり、目視でも10匹である。画面淵に半欠けが3つ数えられるがこの画像は計数されていない。図9も同じく5月18日の撮影画面の一つで、PC計数は9匹であるが目視では11匹である。×印左上の二つの画像は周囲がぼやけているために計数されていない。以上のように目視と多少の誤差が生じるが、目的性能は充分発揮されていることが解る。
【0032】
クワシロカイガラムシでの実施例を記載したが、今後、図6の閾値を変更することで、クワシロカイガラムシのみならず他の害虫や益虫等の各種の虫を計数することが可能である。また、目的以外の虫が捕獲されて、その画像に対して後に虫の名前を付加することで、画像解析値と虫の名を関連づけ、新たな昆虫名で計数される学習機能を備えることも可能である。
【0033】
【発明の効果】
益虫等各種の虫の発生量を無人で観察でき、生態研究等での活用もできる。専門家でなくても適切な害虫防除情報を発することが出来、農薬散布量の軽減に役立つ。また、虫の発生の傾向を知ることで、効率的な農薬散布をすることが出来、農作物の品質、収穫量等を上げることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の画像処理計測装置の斜視図。
【図2】図1を後ろから見た一部詳細図。
【図3】図1の正面概念図。
【図4】粘着シートの撮影範囲を示した図。
【図5】閾値を示した図。
【図6】実施計数表を示した図。
【図7】図6をグラフ化した図。
【図8】撮影画像例1を示した図。
【図9】撮影画像例2を示した図。
【図10】ネットワークの例1の概念図。
【図11】ネットワークの例2の概念図。
【符号の説明】
1 粘着シート収納軸
2 ガイド
3 ローラ
4 ローラ
5 ローラ
6 巻き取りローラ
7 剥離紙用ローラ
8 透明板
9 照明灯
10 CCDカメラ
11 粘着シート
12 剥離紙
13 モータ
14 モータ
15 回転計
16 ファン
17 ホース
18 フレーム
19 制御手段
20 茶樹
21 虫
35 建物
36 コンピュータ
40 LANケーブル
42 無線機
43 無線機
Claims (10)
- 粘着シートの粘着面に農作物近辺より吸引した空気を吹き付けて、虫が吹き付けられた粘着シート部分を撮影し、コンピュータを用いて撮影された画像を解析し、虫の捕獲数を数えることを特徴とする画像処理計数方法。
- 粘着シートの粘着面に農作物近辺より吸引した空気を吹き付けて、虫が吹き付けられた粘着シート部分の先頭を撮影位置へ移動し、撮影手段を粘着シートの幅方向へあらかじめ定めた距離ずつ移動しながら撮影し、幅方向の撮影後、あらかじめ定めた距離ずつ粘着シートを長手方向に移動して、再度幅方向の撮影をすることを繰り返し、コンピュータを用いて撮影された画像を解析し、虫の捕獲数を数えることを特徴とする画像処理計数方法。
- 粘着シートの粘着面に、農作物近辺より吸引した風を吹き付けて、虫が吹き付けられた粘着シート部分全体を撮影位置に移動し、撮影手段を粘着シートの幅方向及び長手方向にそれぞれ任意の距離を移動して撮影し、コンピュータを用いて撮影された画像を解析し、虫の捕獲数を数えることを特徴とする画像処理計数方法。
- 解析に必要な各種閾値を虫の種類毎に持たせ、複数の虫の計数をすることを特徴とする請求項1、2または3記載の画像処理計数方法。
- 粘着シートに付着した虫の画像が用意された閾値内に入らず、対象外の虫であると判読したときに、その虫の画像に対して後に閾値を付加することで画像解析値と虫の名前を関連づけ、新たな虫を計数することを特徴とする請求項1、2、3または4記載の画像処理計数方法。
- ロール状の粘着シートを装填するローラと、巻き取りローラと、誘導するローラと、巻き取りローラを駆動する駆動手段と、農作物近辺の空気を吸引して粘着面に吹き付けるファンと、吹き付け後の粘着シートの画像を撮影する撮影手段と、撮影した画像を解析し、粘着シートに付着した虫を計数するコンピュータとより構成することを特徴とする画像処理計数装置。
- 撮影手段を粘着シートの幅方向に移動するための移動手段を設けることを特徴とする請求項6記載の画像処理計数装置。
- 撮影手段を粘着シートの長手方向に移動するための移動手段を設けることを特徴とする請求項6または7記載の画像処理計数装置。
- あらかじめ定めた長さの粘着シートを巻き取るために、移動距離の測定手段を設けることを特徴とする請求項6、7または8記載の画像処理計数装置。
- 粘着シートの粘着面より剥がした剥離紙を、粘着シート面の反対側を経由して再び巻き取りローラの粘着面に挟み込むことを特徴とする請求項6、7、8または9記載の画像処理計数装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003189587A JP2005021074A (ja) | 2003-07-01 | 2003-07-01 | 画像処理計数方法と画像処理計数装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003189587A JP2005021074A (ja) | 2003-07-01 | 2003-07-01 | 画像処理計数方法と画像処理計数装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005021074A true JP2005021074A (ja) | 2005-01-27 |
Family
ID=34187751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003189587A Pending JP2005021074A (ja) | 2003-07-01 | 2003-07-01 | 画像処理計数方法と画像処理計数装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005021074A (ja) |
Cited By (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006271333A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 付着生物調査装置及び付着生物調査方法 |
JP2008049313A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Kowa Co Ltd | ダスト等捕捉装置 |
JP2008193942A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-28 | Lintec Corp | 捕虫器 |
JP2010239978A (ja) * | 2010-08-02 | 2010-10-28 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 付着生物調査装置及び付着生物調査方法 |
US20110088309A1 (en) * | 2009-10-05 | 2011-04-21 | Emory University Office Of Technology Transfer | Device for capturing insects |
JP2012065676A (ja) * | 2012-01-10 | 2012-04-05 | Lintec Corp | 捕虫器 |
JP2012161269A (ja) * | 2011-02-04 | 2012-08-30 | Univ Of Tokushima | 虫の画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記憶媒体 |
CN103168762A (zh) * | 2013-04-07 | 2013-06-26 | 浙江理工大学 | 田间灯诱昆虫图像采集装置 |
US20130340319A1 (en) * | 2012-06-21 | 2013-12-26 | King Abdul Aziz City For Science And Technology | Method and apparatus for capturing and time-sorting insects |
CN104663622A (zh) * | 2013-11-30 | 2015-06-03 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 有害生物自动捕捉装置 |
CN105394010A (zh) * | 2015-10-31 | 2016-03-16 | 河南科技学院 | 野外昆虫图像自动采集装置及其图像采集方法 |
WO2016168347A1 (en) * | 2015-04-13 | 2016-10-20 | University Of Florida Research Foundation, Inc. | Wireless smart mosquito and insect trap device, network and method of counting a population of the mosquitoes or insects |
US9585376B2 (en) | 2010-10-17 | 2017-03-07 | Purdue Research Foundation | Automatic monitoring of insect populations |
CN106489876A (zh) * | 2016-09-28 | 2017-03-15 | 浙江大学 | 一种基于高光谱成像的大田害虫监控诱捕装置 |
US20170273291A1 (en) * | 2014-12-12 | 2017-09-28 | E-Tnd Co., Ltd. | Insect capturing device having imaging function for harmful insect information management |
WO2018057316A1 (en) * | 2016-09-23 | 2018-03-29 | Verily Life Sciences Llc | Specialized trap for ground truthing an insect recognition system |
US10417780B2 (en) | 2016-03-29 | 2019-09-17 | Ecolab Usa Inc. | Analyzing images of pests using a mobile device application |
CN111830029A (zh) * | 2020-01-02 | 2020-10-27 | 刘金涛 | 农药配制浓度现场解析系统及方法 |
CN112163664A (zh) * | 2020-11-16 | 2021-01-01 | 中国水稻研究所 | 一种虫体计数装置 |
CN112911931A (zh) * | 2018-09-21 | 2021-06-04 | 拜耳公司 | 节肢动物的检测 |
JP2021531806A (ja) * | 2018-07-29 | 2021-11-25 | ブジゴ リミテッド | 昆虫を位置特定および排除するためのシステムと方法 |
US11477974B2 (en) * | 2019-06-24 | 2022-10-25 | Konica Minolta, Inc. | Pest detector |
WO2024024522A1 (ja) * | 2022-07-29 | 2024-02-01 | 株式会社ペストビジョンソリューションズ | 撮像システム |
-
2003
- 2003-07-01 JP JP2003189587A patent/JP2005021074A/ja active Pending
Cited By (28)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006271333A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 付着生物調査装置及び付着生物調査方法 |
JP2008049313A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Kowa Co Ltd | ダスト等捕捉装置 |
JP2008193942A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-28 | Lintec Corp | 捕虫器 |
US20110088309A1 (en) * | 2009-10-05 | 2011-04-21 | Emory University Office Of Technology Transfer | Device for capturing insects |
JP2010239978A (ja) * | 2010-08-02 | 2010-10-28 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 付着生物調査装置及び付着生物調査方法 |
US9585376B2 (en) | 2010-10-17 | 2017-03-07 | Purdue Research Foundation | Automatic monitoring of insect populations |
JP2012161269A (ja) * | 2011-02-04 | 2012-08-30 | Univ Of Tokushima | 虫の画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記憶媒体 |
JP2012065676A (ja) * | 2012-01-10 | 2012-04-05 | Lintec Corp | 捕虫器 |
US20130340319A1 (en) * | 2012-06-21 | 2013-12-26 | King Abdul Aziz City For Science And Technology | Method and apparatus for capturing and time-sorting insects |
US8943742B2 (en) * | 2012-06-21 | 2015-02-03 | King Abdul Aziz City for Science and Technology (KACST) | Method and apparatus for capturing and time-sorting insects |
CN103168762A (zh) * | 2013-04-07 | 2013-06-26 | 浙江理工大学 | 田间灯诱昆虫图像采集装置 |
CN104663622A (zh) * | 2013-11-30 | 2015-06-03 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 有害生物自动捕捉装置 |
CN104663622B (zh) * | 2013-11-30 | 2017-10-17 | 赛恩倍吉科技顾问(深圳)有限公司 | 有害生物自动捕捉装置 |
US20170273291A1 (en) * | 2014-12-12 | 2017-09-28 | E-Tnd Co., Ltd. | Insect capturing device having imaging function for harmful insect information management |
WO2016168347A1 (en) * | 2015-04-13 | 2016-10-20 | University Of Florida Research Foundation, Inc. | Wireless smart mosquito and insect trap device, network and method of counting a population of the mosquitoes or insects |
US10588306B2 (en) | 2015-04-13 | 2020-03-17 | University Of Florida Research Foundation, Inc. | Wireless smart mosquito and insect trap device, network and method of counting a population of the mosquitoes or insects |
CN105394010A (zh) * | 2015-10-31 | 2016-03-16 | 河南科技学院 | 野外昆虫图像自动采集装置及其图像采集方法 |
US10636163B2 (en) | 2016-03-29 | 2020-04-28 | Ecolab Usa Inc. | Analyzing images of pests using a mobile device application |
US10417780B2 (en) | 2016-03-29 | 2019-09-17 | Ecolab Usa Inc. | Analyzing images of pests using a mobile device application |
WO2018057316A1 (en) * | 2016-09-23 | 2018-03-29 | Verily Life Sciences Llc | Specialized trap for ground truthing an insect recognition system |
CN106489876A (zh) * | 2016-09-28 | 2017-03-15 | 浙江大学 | 一种基于高光谱成像的大田害虫监控诱捕装置 |
JP2021531806A (ja) * | 2018-07-29 | 2021-11-25 | ブジゴ リミテッド | 昆虫を位置特定および排除するためのシステムと方法 |
CN112911931A (zh) * | 2018-09-21 | 2021-06-04 | 拜耳公司 | 节肢动物的检测 |
US11477974B2 (en) * | 2019-06-24 | 2022-10-25 | Konica Minolta, Inc. | Pest detector |
CN111830029A (zh) * | 2020-01-02 | 2020-10-27 | 刘金涛 | 农药配制浓度现场解析系统及方法 |
CN111830029B (zh) * | 2020-01-02 | 2023-10-20 | 河北盛鹏化工有限公司 | 农药配制浓度现场解析系统及方法 |
CN112163664A (zh) * | 2020-11-16 | 2021-01-01 | 中国水稻研究所 | 一种虫体计数装置 |
WO2024024522A1 (ja) * | 2022-07-29 | 2024-02-01 | 株式会社ペストビジョンソリューションズ | 撮像システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2005021074A (ja) | 画像処理計数方法と画像処理計数装置 | |
EP2632506B1 (en) | A real-time insect monitoring device | |
Scheiner et al. | Standard methods for behavioural studies of Apis mellifera | |
EP3959978A1 (de) | Detektion von gliederfüssern | |
ES2914313T3 (es) | Procedimiento y sistema para la detección y/o supervisión de poblaciones de insectos | |
US10853635B2 (en) | Automated systems and methods for monitoring and mapping insects in orchards | |
US20190251345A1 (en) | Photonic fence | |
ES2446945T3 (es) | Determinación automática de la presencia de insectos en una placa de captura | |
US20180125052A1 (en) | Luminaire disease vector attenuator and surveillance device | |
US20150049919A1 (en) | apparatus for diagnosis and control of honeybee varroatosis, image processing method and software for recognition of parasite | |
Varley et al. | Parasites and predators | |
US12022820B1 (en) | Integrated insect control system | |
CN103168762A (zh) | 田间灯诱昆虫图像采集装置 | |
Wratten | Video techniques in animal ecology and behaviour | |
JP2001045945A (ja) | 害虫発生調査装置 | |
EP4223117A1 (en) | Insect catching device and method for catching flying insects | |
JP2022127613A (ja) | 害虫モニタリング装置 | |
CN206411691U (zh) | 一种昆虫计数设备 | |
CN112616795B (zh) | 一种内窥式粮食虫情监测系统及方法 | |
IT201800001753A1 (it) | Dispositivo a trappola di cattura e identificazione in situ di insetti infestanti | |
JP2005237317A (ja) | 微小昆虫捕獲装置と画像処理計数方法 | |
Oloumi-Sadeghi et al. | A simple, effective, and low-cost method for mass marking adult western corn rootworms (Coleoptera: Chrysomelidae) | |
CN114208725A (zh) | 一种蜜蜂行为动态观测的系统及方法 | |
KR20160028296A (ko) | 해충 포획 장치 및 이의 제어 방법 | |
LU503229B1 (en) | System and method for surveying and/or monitoring animals |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060701 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20080513 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090526 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091002 |