2001年の相撲
2001年の相撲(2001ねんのすもう)は、2001年の相撲関係のできごとについて述べる。
大相撲
編集できごと
編集- 1月、横綱曙引退、年寄曙承認。横審委員長に渡邊恒雄が就任。年寄小野川(元前頭6枚目蜂矢)死去、50歳。
- 2月、第2新弟子検査が初めて行われ、167cm、67kgの志願者が運動能力テストを受けた。
- 5月、翌年度の巡業より広告代理店の協力抜きで、協会の自主興行に決定。元前頭筆頭敷島引退、準年寄敷島承認。5月場所6日目、琴光喜-武双山戦は23年ぶりに水入り、2番後取り直し。千秋楽、優勝した貴乃花に小泉純一郎首相が内閣総理大臣杯を手渡しした。2003年度から巡業を、各地の勧進元に興行権を売る「売り興業」に戻すことを決定。
- 7月、7月場所の十両優勝決定戦は史上最多8人の優勝決定戦となり、9勝6敗で武雄山が勝ち抜いた。
- 10月、元小結智乃花引退、準年寄智乃花承認。
- 11月、11月場所後の番付編成会議で栃東の大関昇進決定。31代式守伊之助が30代木村庄之助に、木村庄三郎が32代式守伊之助に昇格。
- 12月、元前頭2枚目朝乃翔引退、準年寄朝乃翔承認。
本場所
編集一月場所(初場所)
編集両国国技館(東京都)を会場に、初日の1月7日(日)から千秋楽の1月21日(日)までの15日間開催された。
タイトル | 人物(所属部屋 出身地) - 成績 | |
---|---|---|
幕内最高優勝 | 貴乃花光司(二子山部屋 東京都中野区出身) - 14勝1敗(14場所ぶり21回目) ※優勝決定戦勝利 | |
三賞 | 殊勲賞 | 若の里忍(鳴戸部屋 青森県弘前市出身) - 10勝5敗(2場所連続2回目) |
敢闘賞 | 和歌乃山洋(武蔵川部屋 和歌山県御坊市出身) - 9勝6敗(初受賞) | |
技能賞 | 栃乃洋泰一(春日野部屋 石川県七尾市出身) - 9勝6敗(初受賞) | |
十両優勝 | 玉ノ洋新(片男波部屋 福島県西白河郡泉崎村出身) - 12勝3敗 |
→詳細は「大相撲平成13年1月場所」を参照
三月場所(春場所、大阪場所)
編集大阪府立体育会館(大阪市)を会場に、初日の3月11日(日)から千秋楽の3月25日(日)までの15日間開催された。
タイトル | 人物(所属部屋 出身地) - 成績 | |
---|---|---|
幕内最高優勝 | 魁皇博之(友綱部屋 福岡県直方市出身) - 13勝2敗(5場所ぶり2回目) | |
三賞 | 殊勲賞 | 栃乃洋泰一(春日野部屋 石川県七尾市出身) - 8勝7敗(初受賞) 栃東大裕(玉ノ井部屋 東京都足立区出身) - 9勝6敗(9場所ぶり3回目) |
敢闘賞 | 玉乃島新(片男波部屋 福島県西白河郡泉崎村出身) - 11勝4敗(初受賞) | |
技能賞 | 琴光喜啓司(佐渡ヶ嶽部屋 愛知県岡崎市出身) - 10勝5敗(2場所ぶり2回目) | |
十両優勝 | 若孜浩気(松ヶ根部屋 和歌山県和歌山市出身) - 10勝5敗 ※優勝決定戦勝利 |
→詳細は「大相撲平成13年3月場所」を参照
五月場所(夏場所)
編集両国国技館(東京都)を会場に、初日の5月13日(日)から千秋楽の5月27日(日)までの15日間開催された。
タイトル | 人物(所属部屋 出身地) - 成績 | |
---|---|---|
幕内最高優勝 | 貴乃花光司(二子山部屋 東京都中野区出身) - 13勝2敗(2場所ぶり22回目) ※優勝決定戦勝利 | |
三賞 | 殊勲賞 | 朝青龍明徳(若松部屋 モンゴル・ウランバートル出身) - 8勝7敗(初受賞) |
敢闘賞 | 該当者なし | |
技能賞 | 琴光喜啓司(佐渡ヶ嶽部屋 愛知県岡崎市出身) - 9勝6敗(2場所連続3回目) | |
十両優勝 | 北桜英敏(北の湖部屋 広島県広島市安佐北区出身) - 13勝2敗 |
→詳細は「大相撲平成13年5月場所」を参照
七月場所(名古屋場所)
編集愛知県体育館(名古屋市)を会場に、初日の7月8日(日)から千秋楽の7月22日(日)までの15日間開催された。
タイトル | 人物(所属部屋 出身地) - 成績 | |
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幕内最高優勝 | 魁皇博之(友綱部屋 福岡県直方市出身) - 13勝2敗(2場所ぶり3回目) | |
三賞 | 殊勲賞 | 若の里忍(鳴戸部屋 青森県弘前市出身) - 9勝6敗(3場所ぶり3回目) |
敢闘賞 | 玉乃島新(片男波部屋 福島県西白河郡泉崎村出身) - 12勝3敗(2場所ぶり2回目) | |
技能賞 | 栃東大裕(玉ノ井部屋 東京都足立区出身) - 10勝5敗(6場所ぶり6回目) 時津海正博(時津風部屋 長崎県福江市出身) - 11勝4敗(初受賞) | |
十両優勝 | 武雄山喬義(武蔵川部屋 愛知県豊橋市出身) - 9勝6敗 ※優勝決定戦勝利 |
→詳細は「大相撲平成13年7月場所」を参照
九月場所(秋場所)
編集両国国技館(東京都)を会場に、初日の9月9日(日)から千秋楽の9月23日(日)までの15日間開催された。
タイトル | 人物(所属部屋 出身地) - 成績 | |
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幕内最高優勝 | 琴光喜啓司(佐渡ヶ嶽部屋 愛知県岡崎市出身) - 13勝2敗(初優勝) | |
三賞 | 殊勲賞 | 琴光喜啓司(佐渡ヶ嶽部屋 愛知県岡崎市出身) - 13勝2敗(5場所ぶり2回目) |
敢闘賞 | 朝青龍明徳(若松部屋 モンゴル・ウランバートル出身) - 10勝5敗(初受賞) | |
技能賞 | 琴光喜啓司(佐渡ヶ嶽部屋 愛知県岡崎市出身) - 13勝2敗(2場所ぶり4回目) 海鵬涼至(八角部屋 青森県西津軽郡深浦町出身) - 10勝5敗(初受賞) | |
十両優勝 | 蒼樹山秀輝(時津風部屋 滋賀県彦根市出身) - 12勝3敗 ※優勝決定戦勝利 |
→詳細は「大相撲平成13年9月場所」を参照
十一月場所(九州場所)
編集福岡国際センター(福岡市)を会場に、初日の11月11日(日)から千秋楽の11月25日(日)までの15日間開催された。
タイトル | 人物(所属部屋 出身地) - 成績 | |
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幕内最高優勝 | 武蔵丸光洋(武蔵川部屋 アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島出身) - 13勝2敗(7場所ぶり9回目) | |
三賞 | 殊勲賞 | 該当者なし |
敢闘賞 | 朝青龍明徳(若松部屋 モンゴル・ウランバートル出身) - 10勝5敗(2場所連続2回目) 若の里忍(鳴戸部屋 青森県弘前市出身) - 10勝5敗(7場所ぶり3回目) 武雄山喬義(武蔵川部屋 愛知県豊橋市出身) - 10勝5敗(初受賞) | |
技能賞 | 栃東大裕(玉ノ井部屋 東京都足立区出身) - 12勝3敗(2場所ぶり7回目) | |
十両優勝 | 大碇剛(伊勢ノ海部屋 京都府京都市西京区出身) - 11勝4敗 |
→詳細は「大相撲平成13年11月場所」を参照
受賞
編集新弟子検査合格者
編集場所 | 主な合格者 | 四股名 | 最高位 | 最終場所 | 備考 |
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1月場所 | ダワーニャム・ビャンバドルジ | 日馬富士公平[1] | 第70代横綱 | 2017年11月場所 | |
3月場所 | ムンフバト・ダヴァジャルガル | 白鵬翔[2] | 第69代横綱 | 2021年9月場所 | |
ダグダンドルジ・ニャマスレン | 翔天狼大士[3] | 前頭2枚目 | 2017年11月場所[注 1] | ||
ガンボルド・バザルサド | 猛虎浪栄[3] | 前頭6枚目 | 2011年1月場所[注 2] | ||
宮本一輝 | 剣武輝希[4] | 前頭16枚目 | 2012年3月場所[注 3] | ||
林英明 | 北勝国英明[5] | 十両6枚目 | 2013年1月場所 | ||
ダワードルジ・オンドラハ | 大勇武龍泉[6] | 十両10枚目 | 2010年7月場所 | ||
エンフバートル・バヤルバト | 千昇秀貴[7] | 十両14枚目 | 2015年1月場所 | ||
5月場所 | ツァグリア・メラブ・レヴァン | 黒海太[8] | 小結 | 2012年9月場所 | |
村田武志 | 華王錦武志[9] | 十両6枚目 | 2021年3月場所 | ||
7月場所 | |||||
9月場所 | 垣添徹 | 垣添徹[10] | 小結 | 2012年3月場所[注 3] | 幕下15枚目格付出 |
11月場所 | マンガラジャラブ・アナンダ | 鶴竜力三郎[11] | 第71代横綱 | 2021年3月場所 | |
パヴェル・ボヤル | 隆の山俊太郎[12] | 前頭12枚目 | 2014年7月場所 |
引退
編集場所 | 主な引退力士 | 最高位 | 初土俵 | 備考 |
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1月場所 | 曙太郎 | 第64代横綱 | 1988年3月場所 | 年寄「曙」襲名 |
安芸乃州賢二 | 前頭9枚目 | 1984年9月場所 | ||
栃乃藤達之 | 前頭11枚目 | 1985年3月場所 | 若者頭就任 | |
北勝光康仁 | 十両10枚目 | 1995年1月場所 | ||
玄海桃太郎 | 十両12枚目 | 1984年3月場所 | ||
梅乃里昭二 | 十両13枚目 | 1980年3月場所 | ||
3月場所 | 大飛翔誠志 | 前頭10枚目 | 1992年9月場所 | |
5月場所 | 敷島勝盛 | 前頭筆頭 | 1989年1月場所 | 準年寄就任 |
大殿英武 | 十両13枚目 | 1986年9月場所 | ||
7月場所 | ||||
9月場所 | ||||
11月場所 | 智乃花伸哉 | 小結 | 1992年3月場所(幕下最下位格付出) | 準年寄就任 |
引退相撲興行
編集誕生
編集死去
編集- 1月17日 - 若葉山貞雄(最高位:小結、所属:双葉山道場→時津風部屋、* 1922年【大正11年】)[14]
- 1月27日 - 蜂矢敏行(最高位:前頭6枚目、所属:春日野部屋、年寄:小野川、* 1950年【昭和25年】)[15]
- 3月28日 - 天津灘福一(最高位:前頭18枚目、所属:二所ノ関部屋、* 1932年【昭和7年】)[16]
- 3月31日 - 栃王山裕規(最高位:前頭筆頭、所属:春日野部屋、* 1943年【昭和18年】)[17]
- 8月22日 - 磐石博文(最高位:十両8枚目、所属:朝日山部屋、* 1948年【昭和23年】)
- 8月31日 - 松恵山邦治(最高位:十両17枚目、所属:立浪部屋、* 1929年【昭和4年】)[18]
- 12月14日 - 伊勢錦貫二郎(最高位:十両12枚目、所属:高嶋部屋、* 1929年【昭和4年】)
その他
編集注釈
編集出典
編集- ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 262頁
- ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 260頁
- ^ a b 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 274頁
- ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 281頁
- ^ 北勝国 英明 日本相撲協会公式サイト(2021年8月4日閲覧)
- ^ 大勇武 龍泉 - goo大相撲 - ウェイバックマシン(2008年5月24日アーカイブ分)
- ^ 「平成26年度版 最新部屋別 全相撲人写真名鑑」『相撲』2014年5月号別冊付録、ベースボール・マガジン社、27頁。
- ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 259頁
- ^ 「令和2年度版 最新部屋別 全相撲人写真名鑑」『相撲』2020年5月号別冊付録、ベースボール・マガジン社、6頁。
- ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 258頁
- ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 266頁
- ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 280頁
- ^ 北青鵬 治 日本相撲協会公式サイト(2024年2月23日閲覧)
- ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 115頁
- ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 204頁
- ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 147頁
- ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 160頁
- ^ 「花の新十両データバンク」『相撲』2014年11月号、ベースボール・マガジン社、35頁。
- ^ 朝日奈央が「いるまPR大使」に就任! 就任イベントに密着推しごと 2021-06-03
参考文献
編集- 『相撲』誌各号
- 『大相撲戦後70年史』(ベースボールマガジン社、2015年)p109